JP2805656B2 - ハウジングドアパネルの製造方法 - Google Patents
ハウジングドアパネルの製造方法Info
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- JP2805656B2 JP2805656B2 JP13720890A JP13720890A JP2805656B2 JP 2805656 B2 JP2805656 B2 JP 2805656B2 JP 13720890 A JP13720890 A JP 13720890A JP 13720890 A JP13720890 A JP 13720890A JP 2805656 B2 JP2805656 B2 JP 2805656B2
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- Japan
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- door panel
- bearing hole
- housing door
- manufacturing
- parison
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- Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複写機、写真フィルム現像機、電話回線交
換器等の機械装置のハウジングドアパネルで、特に合成
樹脂製ハウジングドアパネルの製造方法に関するもので
ある。
換器等の機械装置のハウジングドアパネルで、特に合成
樹脂製ハウジングドアパネルの製造方法に関するもので
ある。
従来、複写機等のハウジングドアパネルは、剛性等の
面より金属板を板金プレスすることにより製造されるの
が一般的であるが、近年、製造工程、後加工工程の簡略
化の面より合成樹脂を成形することによりハウジングド
アパネルを製造しようとする試みが報告されている。な
かでも合成樹脂製ハウジングドアパネルの製造方法とし
てブロー成形を利用することはデザイン形状の自由性の
面で有益である。実開平1−71695号公報には、ハウジ
ングドアパネルに枢支用の軸受け孔を設けてなるブロー
成形された複写機のハウジングドアパネルが開示されて
いる。
面より金属板を板金プレスすることにより製造されるの
が一般的であるが、近年、製造工程、後加工工程の簡略
化の面より合成樹脂を成形することによりハウジングド
アパネルを製造しようとする試みが報告されている。な
かでも合成樹脂製ハウジングドアパネルの製造方法とし
てブロー成形を利用することはデザイン形状の自由性の
面で有益である。実開平1−71695号公報には、ハウジ
ングドアパネルに枢支用の軸受け孔を設けてなるブロー
成形された複写機のハウジングドアパネルが開示されて
いる。
しかしながら、合成樹脂をブロー成形することにより
複写機等のハウジングドアパネルを製造することは、枢
支用の軸受け孔を設けなければならない関係上以下のよ
うな問題があった。
複写機等のハウジングドアパネルを製造することは、枢
支用の軸受け孔を設けなければならない関係上以下のよ
うな問題があった。
即ち、ブロー成形にあっては、可塑化された合成樹脂
であるパリスンを金型内で膨脹させる際、ハウジングド
アパネルを成形する金型キャビティのなかでも軸受け孔
を成形するキャビティ部分は、金型キャビティの上端と
下端で且つ一方に極端に偏った部分であるため、パリス
ンは最も膨脹比が高くなり、よって、軸受け孔付近のブ
ロー成形された樹脂は薄肉となり、これによってハウジ
ングドアパネルの回転軌跡が経時的にズレたり、過度の
外的荷重によって亀裂が生じる問題があった。
であるパリスンを金型内で膨脹させる際、ハウジングド
アパネルを成形する金型キャビティのなかでも軸受け孔
を成形するキャビティ部分は、金型キャビティの上端と
下端で且つ一方に極端に偏った部分であるため、パリス
ンは最も膨脹比が高くなり、よって、軸受け孔付近のブ
ロー成形された樹脂は薄肉となり、これによってハウジ
ングドアパネルの回転軌跡が経時的にズレたり、過度の
外的荷重によって亀裂が生じる問題があった。
特に、複写機等のハウジングドアパネルにあっては機
能上または外観上、回転軸側のコーナーが略L字形状に
曲折した構成のものが多く、このような異形形状のハウ
ジングドアパネルをブロー成形する際には上記の問題が
顕著に発生する。
能上または外観上、回転軸側のコーナーが略L字形状に
曲折した構成のものが多く、このような異形形状のハウ
ジングドアパネルをブロー成形する際には上記の問題が
顕著に発生する。
本発明は上記のことにかんがみなされたもので、軸受
け孔を穿設する部分を肉厚にすることができ、この軸受
け孔の強度を十分強くすることができるようにしたハウ
ジングドアパネルの製造方法を提供することを目的とす
るものである。
け孔を穿設する部分を肉厚にすることができ、この軸受
け孔の強度を十分強くすることができるようにしたハウ
ジングドアパネルの製造方法を提供することを目的とす
るものである。
上記目的を達成するために、本発明に係るハウジング
ドアパネルの製造方法は、ブロー成形により中空2重壁
構造で、かつ成形品の略全周囲にてピンチオフして成形
され、さらに一側部の上下の端面に枢支用の軸受け孔を
穿設したハウジングドアパネルの製造方法において、上
記軸受け孔が穿設される位置にてピンチオフする。
ドアパネルの製造方法は、ブロー成形により中空2重壁
構造で、かつ成形品の略全周囲にてピンチオフして成形
され、さらに一側部の上下の端面に枢支用の軸受け孔を
穿設したハウジングドアパネルの製造方法において、上
記軸受け孔が穿設される位置にてピンチオフする。
軸受け孔を穿設する部分は、この部分でのピンチオフ
により厚肉になる。
により厚肉になる。
以下、本発明の一実施例を第1図から第5図に基づい
て、各工程順に説明する。
て、各工程順に説明する。
<パリスン押出し工程> 第1図に示すように、ABS樹脂、変性ポリフェニレン
オキサイド、ポリアミド等の硬質熱可塑性樹脂を押出機
(図示せず)にて溶融混練し、押出ヘッド(図示せず)
より可塑化されたパリスンPとして押出す。押出された
パリスンPは分割形式の金型1,2間に配置する。分割形
式の金型1,2は、第1図および第2図に示すように、内
部に横断面が略L時形状のキャビティ3,4を有し、キャ
ビティ3,4の周囲にパリスンPをピンチオフする挟持部
5,6が形成される。また、挟持部5,6のうち、成形される
ドアパネルの軸受け孔7部分は、上記成形されるドアパ
ネルの上端面および下端面に形成される軸受け孔7の略
中心を通るように曲折した挟持部5a,6aを構成する。
オキサイド、ポリアミド等の硬質熱可塑性樹脂を押出機
(図示せず)にて溶融混練し、押出ヘッド(図示せず)
より可塑化されたパリスンPとして押出す。押出された
パリスンPは分割形式の金型1,2間に配置する。分割形
式の金型1,2は、第1図および第2図に示すように、内
部に横断面が略L時形状のキャビティ3,4を有し、キャ
ビティ3,4の周囲にパリスンPをピンチオフする挟持部
5,6が形成される。また、挟持部5,6のうち、成形される
ドアパネルの軸受け孔7部分は、上記成形されるドアパ
ネルの上端面および下端面に形成される軸受け孔7の略
中心を通るように曲折した挟持部5a,6aを構成する。
<型締め工程> 次いで、金型1,2の全周に形成された挟持部5,6より外
方にパリスンPの周囲を位置させるよう型締めを進行し
て、金型1,2の挟持部5,6にてパリスンPをピンチオフす
る。このとき、成形されるドアパネルの軸受け孔7の部
分は、曲折した挟持部5a,6aにてパリスンPがピンチオ
フされた状態となる。なお、パリスンPを挟持部5,6よ
り外方に位置させる手段としては、偏平パリスンを押し
出す手段、パリスンをプリブローする手段などである。
方にパリスンPの周囲を位置させるよう型締めを進行し
て、金型1,2の挟持部5,6にてパリスンPをピンチオフす
る。このとき、成形されるドアパネルの軸受け孔7の部
分は、曲折した挟持部5a,6aにてパリスンPがピンチオ
フされた状態となる。なお、パリスンPを挟持部5,6よ
り外方に位置させる手段としては、偏平パリスンを押し
出す手段、パリスンをプリブローする手段などである。
<ブロー成形工程> 次いで、パリスンP内に圧力流体を吹き込むと、パリ
スンPは挟持部5,6を起点としてキャビティ3,4の形状に
膨脹して、中空2重壁構造のドアパネル10をブロー成形
する。このとき、軸受け孔7付近は、挟持部5a,6aを起
点としてキャビティ3a方向とキャビティ4a方向に膨脹す
るので、軸受け孔7付近の樹脂は厚肉に成形される。
スンPは挟持部5,6を起点としてキャビティ3,4の形状に
膨脹して、中空2重壁構造のドアパネル10をブロー成形
する。このとき、軸受け孔7付近は、挟持部5a,6aを起
点としてキャビティ3a方向とキャビティ4a方向に膨脹す
るので、軸受け孔7付近の樹脂は厚肉に成形される。
<後加工工程> 次いで、金型内のパリスンPにて成形されたドアパネ
ル10を型内冷却した後、金型2,3から取り出す。第2図
および第3図において、8は金型外のパリスンPにて発
生したバリであり、9は金型2,3の挟持部5,6にてピンチ
オフされて成形されたパーティングラインである。上記
パーティングライン9は、バリを除去した後の端面の美
観を考慮し、軸受け孔7の穿設位置を通る曲折したパー
ティングライン9aを除いてドアパネル10の裏側縁部に配
置されている。
ル10を型内冷却した後、金型2,3から取り出す。第2図
および第3図において、8は金型外のパリスンPにて発
生したバリであり、9は金型2,3の挟持部5,6にてピンチ
オフされて成形されたパーティングラインである。上記
パーティングライン9は、バリを除去した後の端面の美
観を考慮し、軸受け孔7の穿設位置を通る曲折したパー
ティングライン9aを除いてドアパネル10の裏側縁部に配
置されている。
次いで、ドアパネル10のバリ8を除去し、且つ軸受け
孔となる壁を除去して軸受け孔7を穿設することによ
り、第4図、第5図に示すような回転軸側のコーナーが
略L時形状に曲折したドアパネル10が製造される。
孔となる壁を除去して軸受け孔7を穿設することによ
り、第4図、第5図に示すような回転軸側のコーナーが
略L時形状に曲折したドアパネル10が製造される。
上記のようにして製造されたドアパネル10は、複写機
11側に固着された枢支軸12を軸受け孔7に嵌入して、回
動自在に取り付けられる。
11側に固着された枢支軸12を軸受け孔7に嵌入して、回
動自在に取り付けられる。
なお、軸受け孔7部分に配置された挟持部5a,6aは上
記実施例のように軸受け孔7の略中心を通るよう配置す
るほか、軸受け孔7の孔縁部に沿って半円状に通るよう
構成することもできる。また、上記実施例に示した本発
明に係る製法は、ドアパネル10の上端面あるいは下端面
のいずれか一方のみの軸受け孔7に実施することもでき
る。
記実施例のように軸受け孔7の略中心を通るよう配置す
るほか、軸受け孔7の孔縁部に沿って半円状に通るよう
構成することもできる。また、上記実施例に示した本発
明に係る製法は、ドアパネル10の上端面あるいは下端面
のいずれか一方のみの軸受け孔7に実施することもでき
る。
本発明によれば、軸受け孔6を穿設する部分を肉厚に
することができ、この軸受け孔6の強度を十分強くする
ことができる。
することができ、この軸受け孔6の強度を十分強くする
ことができる。
第1図から第5図は本発明の一実施例を示し、第1図は
パリスン押出し工程を示す金型の縦断面図、第2図はブ
ロー成形工程後の金型を開いた状態の金型の要部断面
図、第3図はバリのついた状態で成形されたドアパネル
の第2図A−A端面図、第4図はバリを除去して軸受け
孔を穿設した後のドアパネルの要部斜視図、第5図は本
発明にて製造されたドアパネルを使用したた複写機の全
体斜視図である。 1,2は金型、5,6は挟持部、7は軸受け孔、8はバリ、9
はパーティングライン、10はドアパネル。
パリスン押出し工程を示す金型の縦断面図、第2図はブ
ロー成形工程後の金型を開いた状態の金型の要部断面
図、第3図はバリのついた状態で成形されたドアパネル
の第2図A−A端面図、第4図はバリを除去して軸受け
孔を穿設した後のドアパネルの要部斜視図、第5図は本
発明にて製造されたドアパネルを使用したた複写機の全
体斜視図である。 1,2は金型、5,6は挟持部、7は軸受け孔、8はバリ、9
はパーティングライン、10はドアパネル。
Claims (1)
- 【請求項1】ブロー成形により中空2重壁構造で、かつ
成形品の略全周囲にてピンチオフして成形され、さらに
一側部の上下の端面に枢支用の軸受け孔を穿設したハウ
ジングドアパネルの製造方法において、上記軸受け孔が
穿設される位置にてピンチオフすることを特徴とするハ
ウジングドアパネルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13720890A JP2805656B2 (ja) | 1990-05-29 | 1990-05-29 | ハウジングドアパネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13720890A JP2805656B2 (ja) | 1990-05-29 | 1990-05-29 | ハウジングドアパネルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0432794A JPH0432794A (ja) | 1992-02-04 |
JP2805656B2 true JP2805656B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=15193317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13720890A Expired - Lifetime JP2805656B2 (ja) | 1990-05-29 | 1990-05-29 | ハウジングドアパネルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2805656B2 (ja) |
-
1990
- 1990-05-29 JP JP13720890A patent/JP2805656B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0432794A (ja) | 1992-02-04 |
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