JP3687935B2 - 屈曲管状体のブロー成形型 - Google Patents

屈曲管状体のブロー成形型 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はブロー成形型に関し、特には二次元方向に屈曲した管状体のみならず三次元方向に屈曲した管状体の製造にも好適なブロー成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】
二次元方向や三次元方向に屈曲した樹脂製管状体は種々の分野で用いられている。例えば、図8に示す自動車の吸気あるいは排気システムに用いられるエアチューブ50も樹脂製の屈曲管状体で構成されている。なお、このエアチューブ50に用いられる屈曲管状体は、全体が同一の樹脂とされずに、中央部が軟質樹脂、両端部が硬質樹脂で構成されて、振動吸収性および組付け時の作業性を軟質樹脂で確保し、他部品への確実な取り付け固定を硬質樹脂で確保している。さらに、部分的にジャバラ部51を設けて前記エアチューブ50をさらに屈曲し易くすることもある。
【0003】
このような屈曲管状体はブロー成形によって成形されるのが一般的である。図9にその一例を示す。図中の符号60は分割式のブロー成形型、61はその一方の分割型である。前記一方の分割型61のパーティング面62には屈曲した溝状キャビティ63が、鎖線で示す他方の分割型64と同様に形成されており、両分割型61,64が前記パーティング面62を介して合わされることによって、所定の屈曲管状の製品キャビティを構成する。前記分割型61の上方にはパリソン押出ヘッド65が配置されており、前記パリソン押出ヘッド65から押し出されたパリソンPが、前記分割型61のキャビティ63内に供給されるようになっている。そして、前記パリソンPを成形型60に対して相対的に移動させ、すなわち、図中の矢印に示すように、前記分割型61を前後左右に動かすかあるいはパリソン押出ヘッド65をキャビティ63に沿って移動させて、前記パリソンPを分割型61のキャビティ63の一方の端部から他方の端部へその屈曲形状に沿って誘導し配置する。
【0004】
その後、前記分割型61,64を閉じて前記パリソンP内に気体を吹き込むことにより、当該パリソンPが屈曲管状のキャビティ形状に賦形される。なお、その際、前記のように軟質樹脂部分と硬質樹脂部分とよりなる管状体を形成する場合には、パリソンPの材質が適宜位置で切り替わって軟質樹脂部分と硬質樹脂部分が隣接しているパリソンが用いられる。
【0005】
しかしながら、前記方法では、パリソンPが、パリソン押出ヘッド65または分割型61の移動に伴ってキャビティ内で引きずられ、キャビティ63に沿って正しく配置されないことがあった。特にキャビティの屈曲部63aでは、図10に示すように、前記パリソンPが確実にキャビティ63形状に収まらないでパーティング面62に乗り上げることもある。
このようにキャビティ63内に収められなかった部分のパリソンP1は、閉型によって他方の分割型のパーティング面に挟まれ、製品にバリを発生させることがあった。このバリは、製品の精度や外観を不良とするだけでなく、バリ取りなどの後処理を煩雑なものとするため極力少なくする必要がある。そのため、パリソン押出ヘッドや分割型の移動速度、およびパリソンの押出条件などをキャビティ形状によって種々変更しなければならず非常に面倒であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題を解決するために提案されたものであって、簡単な方法で、パリソンをキャビティの屈曲形状に沿わせて確実に収め、バリなどがなく精度および外観のよい製品を製造することのできる屈曲管状体のブロー成形型を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に示されるブロー成形型の発明は、屈曲した溝状のキャビティを有する分割式ブロー成形型、または該ブロー成形型のキャビティにパリソンを供給するパリソン押出ヘッドの少なくともいずれかの移動により、前記パリソンを一方の分割型のキャビティの一端側から他端側へ該キャビティの屈曲形状にしたがって誘導配置し、屈曲管状体をブロー成形するのに用いられる屈曲管状体のブロー成形型において、前記パリソンが誘導配置される一方の分割型のキャビティ屈曲部の曲率大側の縁近傍に、前記パリソン誘導配置時に該パリソンの屈曲部付近と当接して該屈曲部の位置固定を行なう屈曲部固定用突起を、前記突起の上部縦断面形状が上方に向かって細くなるように突起側面部を傾斜させて立設したことを特徴とする。
【0008】
さらに請求項2に示されるブロー成形型の発明は、屈曲した溝状のキャビティを有する分割式ブロー成形型、または該キャビティにパリソンを供給するパリソン押出ヘッドの少なくともいずれかの移動により、前記パリソンを一方の分割型のキャビティの一端側から他端側へ該キャビティの屈曲形状にしたがって誘導配置し、屈曲管状体をブロー成形するのに用いられる屈曲管状体のブロー成形型において、前記一方の分割型のキャビティ屈曲部付近に、キャビティ面との間でパリソンの屈曲部付近を挟持して該パリソンの屈曲部の位置固定を行なう屈曲部固定用補助型を設けたことを特徴とする。
【0009】
さらに請求項3に示されるブロー成形型の発明は、請求項2における屈曲部固定用補助型が、キャビティ形状に対応する湾曲面を内側に有するとともに、一側でキャビティ屈曲部近傍に回動可能に取り付けられて、該回動によりキャビティ面との間でパリソンの挟持およびその解除が可能とされていることを特徴とする。
【0010】
【作用】
請求項1に示されるこの発明のブロー成形型によれば、キャビティ屈曲部の曲率大側(屈曲部の内周側)の縁近傍に屈曲部固定用突起を立設し、この突起をキャビティ内に供給されるパリソンに当接させることによって、前記パリソンのキャビティ屈曲部近傍での位置固定を容易になすことができる。これにより、パリソンがキャビティの一端から他端に誘導配置される際に、当該キャビティの屈曲部付近でキャビティに保持固定され、前記パリソンがキャビティの形状に沿ってその中に確実に収まるだけでなく、パリソンがブロー成形型またはパリソン押出ヘッドの移動により引っ張られてもキャビティから外れることがなくなる。特にパリソンの引っ張りによるキャビティからの外れは、キャビティへのパリソンの誘導配置時に、パリソンの屈曲部両側(屈曲開始側と屈曲終了側)でパリソンに加わる引っ張り力の向きが異なることにより生じるため、この発明のようにパリソンをキャビティの屈曲部付近で固定しながらキャビティに誘導配置すれば、キャビティからのパリソンの外れを確実に防止できる。したがって、製品バリの発生が少なく精度および外観の良好な屈曲管状体を得ることができる。また、バリ取りなどの後処理も少なくて済むので、かかる屈曲管状体を効率よく製造することができる。加えて、分割型をそれほど修正する必要がなくしかもパリソンの押出速度や分割型またはパリソン押出ヘッドの移動速度など成形条件を変える必要もなくなる。
【0011】
また、請求項2に示すように、前記キャビティの屈曲部付近に屈曲部固定用補助型を設けたブロー成形型にあっては、屈曲部固定用補助型とキャビティ面との間でパリソンを挟持するので、屈曲部の曲率大側に屈曲部固定用突起を設けることのできないキャビティ形状の場合や、突起だけではパリソンがキャビティ形状に沿いにくい場合でも、パリソンを確実に収めることができる。
さらに、請求項3に示すように、前記屈曲部固定用補助型を分割型のキャビティ屈曲部付近に回動可能に取り付け、その回動によってキャビティ面との間でパリソンの挟持および挟持解除を行えるようにしたブロー成形型にあっては、前記パリソンの挟持および挟持解除作業が極めて容易である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。
図1はこの発明のブロー成形型の一方の分割型の一例を示す斜視図、図2はその2−2断面図、図3は型締め状態を拡大して示す断面図、図4は屈曲部固定用突起の他の例を示す断面図、図5は本発明のブロー成形型の他の例を示す要部の斜視図、図6はその型締め状態を示す断面図、図7は屈曲部固定用補助型の他の例を示す断面図である。
【0013】
この発明のブロー成形型は、分割式のもので、その一方の分割型11を図1および図2に示す。図示のように、分割型11のパーティング面12には、断面略半円形のキャビティ13が屈曲した溝状に形成されている。前記パーティング面12には、前記キャビティ13の屈曲部14に近接して屈曲部固定用突起15が立設されている。なお、図3に示すように、他方の分割型111のパーティング面112には、前記分割型11のキャビティ13と対応するキャビティ113が形成されている。
【0014】
前記屈曲部固定用突起15は、前記したパリソン配置時におけるパリソンPまたは分割型11の少なくともいずれかの移動の際に、キャビティ13内のパリソンPがパリソン押出ヘッドに引っ張られて、キャビティ13から外れたりパーティング面12に乗り上げるのを防ぐためのもので、前記屈曲部14において曲率の大きい側(屈曲部14の内周側)14aの縁近傍に設けられる。
【0015】
この屈曲部固定用突起15を屈曲部14の曲率の大側に設ける理由は次の通りである。すなわち、図1およびその2−2断面図である図2から理解されるように、キャビティ13内に押し出されるパリソンPは、キャビティ13の屈曲部14で向きが変えられるため、その屈曲部14では内周側の側面に当接する。そして、前記パリソンPを屈曲部14に沿わせていくにつれて、図2で鎖線で示すように、当該パリソンPがさらに内周14a側に引っ張られ、時としてキャビティ13から外れるおそれがある。そのため、前記屈曲部固定用突起15を屈曲部14の曲率の大きい側14aの縁近傍に立設して、パリソンPがキャビティ13を外れてパーティング面12に乗り上げるのを防止するのである。
【0016】
なお、前記屈曲部固定用突起15の突設位置は、前記曲率大側(内周側)の縁近傍であれば特に問題はなく、キャビティ13の縁に沿って立設させてもよく、またはキャビティの縁から適当に離して設けてもよい。また、この屈曲部固定用突起15の数にも特に限定はなく、一の屈曲部に複数個を設けることもでき、キャビティ13の屈曲形状により適当数とされる。なお、屈曲部固定用突起15の形状にも特に定めはないが、他方の分割型に対してアンダーカット状とならないようにすることが好ましい。
【0017】
図3に示すように、本実施例では、屈曲部固定用突起15をキャビティ13の縁から連続するように立設させており、その突起15のキャビティ13側の側面15aが他方の分割型111のキャビティ113の一部を構成している。そして、前記側面15a上の適当な位置と突起15の上端には、パーティング面12に対して平行な段部17,18が設けられている。この段部17,18は屈曲部固定用突起15と他方の分割型111のパーティング面112とを平面で当接させるようにして型の強度を維持するためのものである。さらに、前記段部17,18の間の突起側面部15bは、突起15の上部縦断面形状が上方に向かって細くなるように傾斜している。それにより、該突起15の上部を収容するために他方の分割型111のパーティング面112に形成された凹部114に対して、屈曲部固定用突起15の上部がアンダーカットとならず、型の開閉をスムーズに行なうことができる。
【0018】
なお、図4(A),(B)に示すように、屈曲部固定用突起215,315をキャビティ213,313の縁から離して立設すれば、前記突起215,315とキャビティ213,313との間のパーティング面212,312に段部17と同じ働きをさせることができる。図4の(A)は屈曲部固定用突起215が上方に向けて細くなるブロックよりなり、キャビティ213の縁から僅かに離して立設した例である。また、図(B)は、屈曲部固定用突起315が円柱よりなり、キャビティ313の縁から僅かに離して立設した例である。いずれの突起も上端を略平面として、型強度に影響がでないようにされている。
【0019】
このような構成よりなるブロー成形型を用い、次のように屈曲管状体がブロー成形される。
まず、前記一方の分割型11のキャビティ13に、パリソン押出ヘッドからチューブ状のパリソンが供給される。このパリソンは、従来技術の説明の項で述べたように、必要に応じて材料が切り替えられて供給される。例えば、ある区間は軟質樹脂が供給され、続く区間は硬質樹脂が供給されるなどである。前記パリソンの供給時、パリソンは分割型11に対して相対的に移動させることにより、すなわち、前記キャビティ13の屈曲形状にそって前記パリソン押出ヘッドを移動させるか、あるいはパリソン押出ヘッドから押し出されるパリソンに対し分割型11のキャビティ13を移動させることにより、前記キャビティ13の一端から他端側へキャビティ形状に沿わせて誘導配置される。
その際、キャビティ13の屈曲部14には、その曲率の大なる側に屈曲部固定用突起15が設けられているので、前記移動に伴ってキャビティ内を引きずられることのあるパリソンPが、当該キャビティ13を外れパーティング面12に乗り上げたりすることがなく、確実にキャビティ13内に収められる。
【0020】
しかる後、図3に示すように、前記分割型11と他方の分割型111とを型締めし両型のキャビティ13,113を合わせて一の屈曲管形状の製品キャビティを形成する。
【0021】
そして、前記パリソンP内に気体を吹き込んで膨らませ、分割型11,111のキャビティ面に密着させ所定の屈曲管形状に形成する。成形品の冷却後、型開きし所定の屈曲管形状の成形品を得る。得られた成形品は、バリの発生が少なく、精度および外観が著しく向上している。
【0022】
図5および図6は請求項および請求項に示すブロー成形型の一方の分割型の一例を示したものである。図中の符号21は一方の分割型、22はパーティング面、23はキャビティである。前記パーティング面22において、キャビティ23の屈曲部24近傍には、屈曲部固定用補助型25が設けられている。この屈曲部固定用補助型25は、キャビティ面23aとの間でパリソンを挟持することにより、パリソンをキャビティの屈曲部24に沿わせて位置固定するためのもので、他方の分割型のキャビティ面の一部を構成する湾曲面26を有しており、前記パーティング面22に、キャビティ23を跨ぐように一側で回動可能に取り付けられている。符号28はその回動軸である。
【0023】
前記屈曲部固定用補助型25は、図5に実線で示すように、キャビティ23内にパリソンを供給する前には、当該キャビティ23に干渉しないようにその傍らに立てておいて、パリソンの配置に対して待機させる。そして、パリソンがパリソン押出ヘッドから押し出されてキャビティ23の一端から他端に向けて供給が開始され、屈曲部24に至ったところで、図の鎖線で示すように、作業者が手などでキャビティ23側に回動させて倒し、当該キャビティ23内のパリソンをその湾曲面26とキャビティ面23aとの間で挟持させる。この屈曲部固定用補助型25は、湾曲面26が製品のキャビティの一部を構成しているので、パリソンの押出が終了して分割型を他方の分割型と合わせて閉じる際もパリソンを保持し続けるようにされる。そのため、図6に示すように、他方の分割型27には、型合わせ時に屈曲部固定用補助型25がキャビティを跨いだ状態のままで収納可能な凹部29が設けられて、補助型25によってパリソンPをキャビティ23に保持して型締めができるようになっている。それにより、前記キャビティ23と他方の分割型27のキャビティとこの湾曲面26によって、成形型内に屈曲管状の製品キャビティが形成される。
【0024】
前記屈曲部固定用補助型25を設ける場所は、キャビティ23の屈曲部24近傍であればどこでもよいが、パリソンPをキャビティ23の屈曲部24に確実に収めるためには、パリソンPの供給方向に対してその屈曲部24の手前側(屈曲を始める側)に設けるのがよい。そうすれば、屈曲部24の直前でパリソンPがキャビティ23に保持されるので、パリソンPがその後の屈曲部24の形状に沿いやすく、また屈曲部24から浮き上がったり外れたりすることがなくなる。
【0025】
そして、前記パリソンP内に気体を吹き込み、当該パリソンを膨らませて分割型21,27のキャビティ面および屈曲部固定用補助型25の湾曲面26に密着させ所定の屈曲管形状に賦形する。成形品の冷却後型を開き、前記屈曲部固定用補助型25を再び回動させパリソンの挟持を解除し屈曲管状体を得る。
【0026】
図7は屈曲部固定用補助型に適当な駆動装置を連結し、パリソンの保持および解除を自動的に行なうようにしたものである。図中の符号31は一方の分割型、32はパーティング面、33はキャビティ、35は屈曲部固定用補助型、36はその湾曲面、38は回動軸である。図のように、この屈曲部固定用補助型35は、分割型31内に設けられたシリンダ装置40に連結されており、そのシリンダロッド41を伸ばしたり縮めたりすることによって、図のように回動軸38を中心に回動する。なお、前記屈曲部固定用補助型35は、キャビティ屈曲部34近傍に設けた適当なセンサー類によってパリソンの配置が確認されると作動し、キャビティ側へ回動してパリソンを保持するようにするのが便利である。
【0027】
なお、前記のように屈曲部固定用補助型は、分割型に回動可能に取り付けられたものが成形作業性の点で好ましいが、それに限られず、分割型と分離した状態とされて、パリソン挟持時に分割型のパーティング面に載置するようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、請求項1に示した本発明のブロー成形型によれば、パリソンの保持を、キャビティの屈曲部の曲率大側近傍に設けた屈曲部固定用突起によって行なうものであるから、前記パリソンのキャビティ内への保持は確実となる。このように、パリソンをキャビティの屈曲部付近で当該キャビティに保持させながら順次誘導配置していくので、分割型またはパリソン供給ヘッドの移動によりパリソンが引っ張られてもキャビティから外れるということがなくなる。それにより製品にバリなどが発生しにくく外観および精度を良好なものとすることができる。しかも、型には突起を設けるだけであるから、かかるブロー成形品の製造コストを引き上げることはなく極めて経済的である。
さらに、請求項2または3に示した本発明の成形型によれば、キャビティ屈曲部近傍に屈曲固定用補助型を設け、キャビティ屈曲部付近でパリソンをキャビティ面と補助型の湾曲面との間で挟持できるようにしたため、キャビティ形状に沿ったパリソンの誘導配置が一層確実かつ容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のブロー成形型の一方の分割型の一例を示す斜視図である。
【図2】 その2−2断面図である。
【図3】 型締め状態を拡大して示す断面図である。
【図4】 屈曲部固定用突起の他の例を示す断面図である。
【図5】 本発明のブロー成形型の他の例を示す要部の斜視図である。
【図6】 その型締め状態を示す断面図である。
【図7】 屈曲部固定用補助型の他の例を示す断面図である。
【図8】 一般的な屈曲管状体の一例を示す斜視図である。
【図9】 その製造方法の一例を示す成形型の斜視図である。
【図10】 その成形型のキャビティにパリソンを誘導した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
11 分割型
12 パーティング面
13 キャビティ
14 キャビティの屈曲部
15 屈曲部固定用突起
26 屈曲部固定用補助型
P パリソン

Claims (3)

  1. 屈曲した溝状のキャビティを有する分割式ブロー成形型、または該ブロー成形型のキャビティにパリソンを供給するパリソン押出ヘッドの少なくともいずれかの移動により、前記パリソンを一方の分割型のキャビティの一端側から他端側へ該キャビティの屈曲形状にしたがって誘導配置し、屈曲管状体をブロー成形するのに用いられる屈曲管状体のブロー成形型において、
    前記パリソンが誘導配置される一方の分割型のキャビティ屈曲部の曲率大側の縁近傍に、前記パリソン誘導配置時に該パリソンの屈曲部付近と当接して該屈曲部の位置固定を行なう屈曲部固定用突起を、前記突起の上部縦断面形状が上方に向かって細くなるように突起側面部を傾斜させて立設したことを特徴とする屈曲管状体のブロー成形型。
  2. 屈曲した溝状のキャビティを有する分割式ブロー成形型、または該キャビティにパリソンを供給するパリソン押出ヘッドの少なくともいずれかの移動により、前記パリソンを一方の分割型のキャビティの一端側から他端側へ該キャビティの屈曲形状にしたがって誘導配置し、屈曲管状体をブロー成形するのに用いられる屈曲管状体のブロー成形型において、
    前記一方の分割型のキャビティ屈曲部付近に、キャビティ面との間でパリソンの屈曲部付近を挟持して該パリソンの屈曲部の位置固定を行なう屈曲部固定用補助型を設けたことを特徴とする屈曲管状体のブロー成形型。
  3. 請求項2において、屈曲部固定用補助型が、キャビティ形状に対応する湾曲面を内側に有するとともに、一側でキャビティ屈曲部近傍に回動可能に取り付けられて、該回動によりキャビティ面との間でパリソンの挟持およびその解除が可能とされていることを特徴とする屈曲管状体のブロー成形型。
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