JP4416283B2 - 補強部材内蔵形ブロー成形品及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のラゲージボード(トランクボード)等に使用される補強部材内蔵形ブロー成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、自動車のラゲージスペース91にあって、車室内とスペアタイヤ92等の収納スペースとを仕切るのにラゲージボードRが用いられている(図12)。このラゲージボードRは主に木工製と樹脂製のものが存在し、樹脂製のものはインジェクション成形やブロー成形により造られ、加飾のために表皮をインサート成形したり後工程で表皮を貼り付けたりしている。そして、樹脂製のものは木工製に比べ剛性が不足(約700N〜1000Nの加重がかかる可能性がある。)するため、ラゲージボード裏面側には複数の補強リブを設けるか、金属製の補強部材(リーンフォースメント)を設置している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、ラゲージボードRの裏面側に補強リブを設けたり金属製の補強部材を設置すると、裏面側であっても開け閉めするところであり、見栄えが悪かった。斯る対策として、例えば図13のごとくインサートパイプ4を埋設したブロー成形品Rが提案されているが(特開平11−188782号、特開平11−216767号等)、インサート成形時の融着ライン69が表面に出てしまう問題があり、見栄えの点からいえば未だ十分でなかった。図13(ロ)は図13(イ)のD−D線矢視図である。
さらに、ブロー型にインサートパイプ4を保持してブロー成形するため、そのキャビティ面には加飾用表皮を配設することができなかった。裏面側には表皮が設けられず、裏面の外観向上を図ることができなかった。また、リサイクル等を考え、インサートパイプの一部を外部に露出させてパイプ位置を知らせたり、開口凹部にシール材をはめ込むなど外観が優れなかった。
【0004】
本発明は上記問題点を解決するもので、剛性アップし、且つ裏面側の外観品質の向上をも図ることのできる補強部材内蔵形ブロー成形品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、インサート用補強部材と、該補強部材を内在させてその外周面全てを被覆するブロー成形樹脂と、前記補強部材からブロー成形樹脂中を通ってブロー成形樹脂表面に至る線材とを、具備する補強部材内蔵形ブロー成形品であって、且つ、該ブロー成形品は、前記補強部材以外のブロー成形品のところは断面「く」字状になって屈曲点のところがパーティングラインとなり、前記補強部材があるブロー成形品端部は側面視「コ」字状となって、前記「く」字状傾斜面より出っ張る突出部が形成されることを特徴とする補強部材内蔵形ブロー成形品にある。
請求項2の発明たる補強部材内蔵形ブロー成形品は、請求項1で、ブロー成形品の表裏両面に表皮が一体成形で貼着されたことを特徴とする。
【0006】
請求項1の発明のごとく、線材をダイヘッドに取着して補強部材を吊設し、次いで、筒状パリソンが前記補強部材全体を覆うようにしてブロー成形すると、補強部材を内在させてその外周面全てが覆われた補強部材内蔵形ブロー成形品ができる。前記補強部材以外のブロー成形品のところは断面「く」字状になって屈曲点のところがパーティングラインとなり、前記補強部材があるブロー成形品端部は側面視「コ」字状となって、前記「く」字状傾斜面より出っ張る突出部が形成されると、リサイクルに好適な商品とすることができる。剛性を高めるための補強部材は、金属製パイプ等の異種部材が用いられる。補強部材はブロー成形樹脂によってその外周面が覆い尽くされ、そのままでは位置確認が困難である。しかし、突出部を形成することによって容易に補強部材の位置を確認できる。補強部材のある突出部の部分を削れば、簡単に補強部材をブロー成形品から引き出し分離でき、リサイクルするにも便利な補強部材内蔵形ブロー成形品となる。
請求項2の発明のごとく、ブロー成形品の表裏両面に表皮が一体成形で貼着されると、ブロー成形樹脂表面にある線材の跡が分かり難い状況になる。線材をダイヘッドに取着して補強部材を吊設すると共にブロー型のキャビティ面に表皮をセットしてブロー成形すれば、表面のみならず裏面にも表皮を貼着した補強部材内蔵形ブロー成形品を造ることができる。従来はキャビティ面を利用して補強部材を支持してインサート成形するため、裏面側に表皮を貼着することができなかったが、本発明ではダイヘッドに補強部材を吊設するので、表裏側共に表皮で一体加飾した補強部材内蔵形ブロー成形品を楽に造ることが出来る。従って、裏面側の外観品質のさらなる向上を果たす補強部材内蔵形ブロー成形品を得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の補強部材内蔵形ブロー成形品について詳述する。図1〜図11は、本発明に係る補強部材内蔵形ブロー成形品の一形態で、図1はその製法に用いるブロー型の型開状態におけるブロー成形装置の説明断面図、図2は図1の状態から成形が進み型閉じ状態になった説明断面図、図3は脱型で取り出されたバリ付き補強部材内蔵形ブロー成形品の説明断面図、図4は補強部材内蔵形ブロー成形品の参考斜視図、図5は補強部材内蔵形ブロー成形品の参考部分縦断面図、図6は補強部材内蔵形ブロー成形品の部分斜視図、図7は(イ)が図6のA−A線矢視図で(ロ)がB−B線矢視図、図8は図1とは別形態のブロー成形装置の説明断面図、図9は図1と別仕様の線材付き補強部材の正面図、図10は図9の補強部材を用いた補強部材内蔵形ブロー成形品の平面図、図11は図10のC−C線矢視図である。補強部材内蔵形ブロー成形品はラゲージボードに適用したものである。なお、各図で断面のハッチングは図面を判りやすくするため一部省略する。
【0008】
(1)補強部材内蔵形ブロー成形品の製造方法
補強部材内蔵形ブロー成形品の製造方法の説明に先立ち、これに用いるブロー成形装置について説明する。
ブロー成形装置は図1のごとくブロー型1とダイヘッド2と係止手段31とを備える。ブロー型1は一対の割り型1a,1bからなり、型閉じで補強部材内蔵形ブロー成形品のキャビティCを形成する。一対の割り型1a,1bは、筒状パリソンPを押し出すダイヘッド2(ダイス)の下方で水平方向に開閉可能にして配置され、該ダイヘッド2から降下するパリソンPを挟持できるようにしている。符号Sは割り型1a,1bを水平方向に進退動させるためのサポート軸を示す。割り型1a,1b両者の対向面にはキャビティ面11が形成される。符号12は喰切り部である。
ダイヘッド2は加熱溶融したポリエチレン,ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂をパリソンPとして押し出すところで、ダイ出口から筒状のパリソンPが流下する。環孔が形成されたダイ出口の環内側(中心側)のダイヘッド2下面ほぼ中央部には係止手段31たるフック31aが固着される。ここでは、さらにブロー成形装置の下方に在る基台Y(或いは床)で、該フック31aに対向する位置に係止手段32たるコイルバネ付きフック32aを固着している。
【0009】
補強部材内蔵形ブロー成形品の製造方法は、まずインサート用補強部材4の一端部41に所定長さの線材51を取付ける。ここでは補強部材4として金属製パイプを用い、ワイヤからなる所定長さの線材51の一端を該金属製パイプの端部41に固着する。そして、型開状態として、該線材51の他方をダイヘッド2に取着し補強部材4を吊設する。詳しくは、線材51の他方に係止用フック51aを設け、該フック51aを前記フック31aに係止してダイヘッド2に補強部材4が吊設される。補強部材4はブロー型1が閉じられたとき、キャビティC内に収まるようにする。本実施形態は線材51が取着された金属製パイプ端部41と反対位置の他端部にも線材52の一端を固着し、且つ該線材52の他端にフック52aを設け、該フック52aを前記フック32aに係止して、前述のコイルバネの弾性で補強部材4が図1のようにダイヘッド2の真下で垂直方向に張った状態で取り付けられる。
【0010】
また、前記補強部材4のダイヘッド2への吊設と相前後して、表皮7をブロー型1のキャビティ面11にセットする。表皮7は真空成形等によって予め所定形状に付形されたものが通常用いられる。ここでは、補強部材内蔵形ブロー成形品の表裏両面が表皮7で覆われるよう、両割り型1a,1bのキャビティ面11に表皮7を配設する。
【0011】
次いで、ダイヘッド2から筒状パリソンPを押し出す。環孔が形成されたダイ出口の環内側に在るフック31aに補強部材4が吊設されているので、パリソンPの流下に伴い、筒状パリソンPが補強部材全体をすっぽり覆うようになる。図1はこの状態を示す。
【0012】
しかる後、ブロー型1を閉じ補強部材4を内在させるインモールドブロー成形を行う。閉型し、続いてキャビティCに在るパリソンP内へエアーブローを行ってキャビティ形状に付形した中空のブロー成形品とする(図2)。補強部材4がパリソンPにすっぽりと覆われ、また、両割り型1a,1bに表皮7をセットしているので、表皮一体の補強部材内蔵形ブロー成形品になる。補強部材4は、中央本体部が中空部O内にあるものの、上下両端部がブロー成形樹脂に埋設され固定される。補強部材4からブロー成形樹脂中を通って線材51,52の一部及びフック51a,52aがブロー成形品の外にバリ62と一緒に出ている。
【0013】
その後、脱型により図3のようなバリ62付きのブロー成形品(半製品)を取り出す。符号72は表皮7の不要部分(バリに相当)を示す。そして、喰切り部12で括れた箇所をカットし、バリ62を分離すると共にブロー成形品本体からはみ出す表皮不要部分72や線材51の不要部分及びフック51a,52aも分離除去する。なお、バリ62,72並びに線材51,52の不要部分,フック51a,52aは喰切り部12を鋭くして、型閉じ時にカットしてもよい。
線材51は補強部材4からブロー成形樹脂61中を通ってブロー成形樹脂61表面に至っているので、線材51が意匠面に現れるが、線材51の小さな横断面であり見た目には殆ど分らない。品質上何ら問題ない。特に、線材51にブロー成形樹脂61の材料と相溶性のある樹脂材料で作れば、出来た製品は両者が一体化されて見栄えが一層向上する。線材51が樹脂材料であってもある程度太ければ補強部材4の吊設、さらにブロー成形段階で一気に溶けることもない。スチールワイヤ等に代えブロー成形樹脂61と相溶性のある樹脂材料(同一材料がより好ましい。)で補強部材4を作れば、線材51が意匠面に現れても同質であるので全く判らなくなる。かくして、図4のような所望の補強部材内蔵形ブロー成形品が出来上がる。図4の符号PLはパーティングラインを示す。補強部材全体4がブロー成形樹脂61に綺麗に覆い隠され、且つブロー成形品の表裏両面に表皮7が付与された補強部材内蔵形ブロー成形品となる。
【0014】
なお、図3では補強部材4の上下両端部のみがブロー成形樹脂61に埋設され、これに固定されるが、図4の丸印の拡大図にあるようにしてもよい。丸印拡大図は少し変形させた別態様品で、さらに補強部材4の中央本体部も部分的にブロー成形樹脂61に接合させ、補強部材4とブロー成形樹脂61とのより強固な一体化を図っている。補強部材4はブロー成形樹脂61の表面近くまで入り込むため、製品表面(ラゲージボード表面)のバタつきを抑えることができる。
補強部材4を中空ブロー成形樹脂61内に内在させ、両者を一体化させる構成については例えば図5のようにすることもできる。図5はダイヘッド2に取着した線材51とつながる補強部材付近の補強部材内蔵形ブロー成形品の部分縦断面図である。同図(イ)は断面「く」の字状のブロー成形樹脂端部612に補強部材4の端部41が埋設されて両者が一体となり、同図(ロ)は端部が絞られたブロー成形樹脂端部612に補強部材4の端部41が埋設されて両者が一体となる。同図(ハ)は補強部材4の外径寸法とブロー成形樹脂61の内壁寸法を全体に亘ってほぼ一致させ補強部材4をブロー成形樹脂61に固定する。同図(ニ)は補強部材4の外径寸法をブロー成形樹脂61の内壁寸法に部分的に一致させて密着部611を形成し、補強部材4をブロー成形樹脂61に一体固定する。
また、図4では2本の補強部材4がブロー成形樹脂61に覆われる補強部材内蔵形ブロー成形品を図示するが、これは例えば図8のように2本の補強部材4をそれぞれ線材51を介してダイヘッド2に吊設して形成できる。補強部材自体の形状については、既述のようなパイプ形状に限らず、例えば図9(イ)の主部材4a,補助部材4bが交叉するクロス状体や図9(ロ)のコ字状補助部材4bに線材51を取り付けた主部材4aが交叉する補強部材4等とすることができる。斯る補強部材4を使用した補強部材内蔵形ブロー成形品は図10のごとくになる。なお、図11は図10のC−C線矢視図であるが、このように表側にのみ表皮7を一体成形で貼着することも可能である。
【0015】
(2)補強部材内蔵形ブロー成形品
上述のような製法によって得られる補強部材内蔵形ブロー成形品は、インサート用補強部材4と、該補強部材4を内在させてその外周面全てを被覆するブロー成形樹脂61と、前記補強部材4からブロー成形樹脂61中を通ってブロー成形樹脂表面に至る線材51とを、具備する。成形時にパリソンP内に補強部材4を配することにより、該補強部材4がブロー成形樹脂61で覆い隠されているので、品質的に優れたものとなっている。
補強部材4に取り付けた線材51をダイヘッド2に取着して該補強部材4を吊設するので、補強部材4の一端からブロー成形樹脂61中を通りブロー成形樹脂表面へと線材51が真っ直ぐに伸びる。そして、ブロー成形樹脂表面では線材51に対し直交カットされる。また、図3,図4のように線材51のカット面は通常パーティングライン上に出来るので、線材51自身の横断カット面が小さいばかりかパーティングラインの線に紛らわされて見分けがつきにくい状況にある。加えて、ブロー成形樹脂表面さらに場合によって裏面には表皮7が一体成形で貼着されるので、ブロー成形樹脂表面にある線材51の跡が一層分かり難い状況にある。線材51については、既述のごとくブロー成形樹脂61の材料と相溶性のある樹脂材料で作れば、線材51がトリミングを終え製品の意匠面に現れてもブロー成形樹脂61と同質でこれに一体化するので全く判らなくなる。製品の見栄えは一段と向上する。
補強部材内蔵形ブロー成形品で、補強部材4とブロー成形樹脂61との一体固定化は図3〜図5のような関係にあり、既述製法で述べたものと同じであり説明を省く。また、補強部材4の形状も図9のごとく様々な形態を採ることができ、これも製法で述べた内容と同じで説明を省く。表皮7一体の補強部材内蔵形ブロー成形品も図4のような表裏両面は勿論、裏面にだけある表皮一体の補強部材内蔵形ブロー成形品とすることができる。
【0016】
そして、本発明の補強部材内蔵形ブロー成形品は、図6,図7のような形状とする。図6は補強部材端部付近のブロー成形品の部分斜視図で、図7(イ)は図6のA−A線矢視図、図7(ロ)は図6のB−B線矢視図である。補強部材4以外のブロー成形品のところは断面「く」字状になって屈曲点のところがパーティングラインになっている。これに対し、パイプからなる補強部材4があるところはパイプの側面視「コ」字状の形状のままでその端面41が屈曲点近くまで配置されている。従って、補強部材4のあるブロー成形品端部61aでは一般部の「く」字状傾斜面612より出っ張る突出部65が形成される。図6,図7で図示する部分は図1〜図3における補強部材4の上端部近くの図で線材51が描かれているが、もし図1の補強部材4の下端部で、この下端部に図1のように線材52を取着しない場合は図6,図7における線材51の表示部分はなくなる。なお、図7(イ)は補強部材4の上ライン45とブロー成形樹脂の内壁64とをズラして判り易くしているが、両者は一致する。
斯る補強部材内蔵形ブロー成形品の製造方法は、補強部材4の端部41が一般部の「く」字状傾斜面612より出っ張って突出部65を形成するよう、該突出部65のキャビティ面11が深く彫られている。そして、インサート用補強部材4の端部に所定長さの線材51を取付け且つ線材51をダイヘッド2に取着して補強部材4を吊設する。次いで、ダイヘッド2から筒状パリソンPを押し出し該筒状パリソンPで補強部材4全体を覆うようにし、しかる後、ブロー型1を閉じブロー成形をなす。補強部材4のあるブロー成形品端部61aでブロー成形品の一般部より出っ張る突出部65を形成する。
閉型し、続いてキャビティCに在るパリソンP内へエアーブローを行って、補強部材4がブロー成形樹脂61で覆われ、且つ突出部65のあるブロー成形品とする。その後、脱型により補強部材4からブロー成形樹脂61中を通って線材51の一部及びフック51aがブロー成形品の外にバリ62,72と一緒に出たバリ付きブロー成形品を取り出す。そして、喰切り部12で括れた箇所をカットし、バリ62,72を分離すると共にブロー成形品本体からはみ出す線材51の不要部分及びフック51aも分離除去し、所望の補強部材内蔵形ブロー成形品とする。表皮一体のブロー成形品とする場合は、既述のごとく型開時にキャビティ面11に表皮7をセットした後、型閉じ進行して得ることが出来る。
【0017】
このように構成した補強部材内蔵形ブロー成形品は、補強部材4がブロー成形樹脂品に被覆され成形品内部に内在しているので、剛性がアップする。補強用リブ等を廃止できる。
そして、補強部材4をインサート成形しラゲージボード等の製品にした場合、従来、図13のような融着ライン69が外観に現れ見栄えが悪かったが、筒状パリソンPが補強部材4全体を覆った後にブロー成形するので綺麗な外観となる。外観に融着ライン69等の無駄なラインがなく、外観品質の向上を果たす。また、従来はキャビティ面11を利用して補強部材4を支持してインサート成形するため、裏面側に表皮7を貼着することができなかったが、本発明ではダイヘッド2に補強部材4を吊設するので、表裏側共に表皮7で一体加飾した補強部材内蔵形ブロー成形品を楽に造ることが出来る。従って、裏面側の外観品質のさらなる向上を果たす補強部材内蔵形ブロー成形品を得ることができる。
【0018】
加えて、ブロー成形をなす際、補強部材4のあるブロー成形品端部61aでブロー成形品の一般部より出っ張る突出部65を形成する補強部材内蔵形ブロー成形品を造ることによって、リサイクルに好適な商品とすることができる。
剛性を高めるための補強部材4は、金属製パイプ等の異種部材が用いられる。本発明では補強部材4はブロー成形樹脂61によってその外周面が覆い尽くされ、そのままでは位置確認が困難である。しかしながら、突出部65を形成することによって容易に補強部材4の位置を確認できる。補強部材4のある突出部65の部分を削れば、簡単に補強部材4をブロー成形品から引き出し分離でき、リサイクルするにも便利な補強部材内蔵形ブロー成形品となる。
さらに、図4,図11のような形状にあっては、要求品質に対応する厚みの薄いラゲージフロアを製造できる。また、補強部材4で剛性を確保できるため、ブロー成形樹脂61の肉厚を下げることができる。
【0019】
尚、本発明においては、前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。ブロー型1,ダイヘッド2,係止手段3,補強部材4,線材51,ブロー成形樹脂61等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。実施形態では、軽量化のため補強部材4にパイプを用いたが中実軸体等でもよい。ダイヘッド2へ線材51を取付ける係止手段としてフックを用いたが、これらによらず様々な係止手段を用いることができる。
【0020】
【発明の効果】
以上のごとく、本発明の補強部材内蔵形ブロー成形品は、製品の剛性を高め、且つ表面のみならず裏面側にも表皮を貼着可能にして外観品質の向上を図ることができ優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 補強部材内蔵形ブロー成形品の製造方法一形態で、その製法に用いるブロー型の型開状態におけるブロー成形装置の説明断面図である。
【図2】 図1の状態から成形が進み型閉じ状態になった説明断面図である。
【図3】 脱型で取出されたバリ付き補強部材内蔵形ブロー成形品の説明断面図である。
【図4】 補強部材内蔵形ブロー成形品の参考斜視図である。
【図5】 補強部材内蔵形ブロー成形品の参考部分縦断面図である。
【図6】 補強部材内蔵形ブロー成形品の部分斜視図である。
【図7】 (イ)が図6のA−A線矢視図で(ロ)がB−B線矢視図である。
【図8】 図1とは別形態のブロー成形装置の説明断面図である。
【図9】 図1と別仕様の線材付き補強部材の正面図である。
【図10】 図9の補強部材を用いた補強部材内蔵形ブロー成形品の平面図である。
【図11】 図10のC−C線矢視図である。
【図12】 ブロー成形品が使用されるラゲージボードの設置周りの説明断面図である。
【図13】 従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 ブロー型
11 キャビティ面
2 ダイヘッド
4 補強部材
5 線材
61 ブロー成形樹脂
61a ブロー成形品の端部(ブロー成形品端部)
612 「く」字状傾斜面
65 突出部
7 表皮
P パリソン
PL パーティングライン

Claims (2)

  1. インサート用補強部材と、該補強部材を内在させてその外周面全てを被覆するブロー成形樹脂と、前記補強部材からブロー成形樹脂中を通ってブロー成形樹脂表面に至る線材とを、具備する補強部材内蔵形ブロー成形品であって、且つ、該ブロー成形品は、前記補強部材以外のブロー成形品のところは断面「く」字状になって屈曲点のところがパーティングラインとなり、前記補強部材があるブロー成形品端部は側面視「コ」字状となって、前記「く」字状傾斜面より出っ張る突出部が形成されることを特徴とする補強部材内蔵形ブロー成形品。
  2. 前記ブロー成形品の表裏両面に表皮が一体成形で貼着された請求項1記載の補強部材内蔵形ブロー成形品。
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