JPH0791643B2 - 半連続巻取式真空蒸着装置 - Google Patents

半連続巻取式真空蒸着装置

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JPH0791643B2
JPH0791643B2 JP18132285A JP18132285A JPH0791643B2 JP H0791643 B2 JPH0791643 B2 JP H0791643B2 JP 18132285 A JP18132285 A JP 18132285A JP 18132285 A JP18132285 A JP 18132285A JP H0791643 B2 JPH0791643 B2 JP H0791643B2
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和男 岩岡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は大気圧以下に減圧された真空槽内において長尺
の基板を連続走行させながら基板表面に薄膜を形成する
半連続巻取式真空蒸着装置に関するものであり、コンデ
ンサ用としてのアルミ蒸着から磁気テープ用の磁性材料
の蒸着などに応用されるものである。
従来の技術 真空技術は食品加工から半導体製造に至るまで広範囲の
分野で使用されている。この中にあって長尺の基板、主
に高分子より成る基板を用いて、基板を連続して走行さ
せ、この間に基板表面に薄膜形成を行なう半連続巻取式
真空蒸着装置が多く用いられている。これらの主なもの
はアルミ蒸着を行なう包装紙や装飾紙,フィルムコンデ
ンサ,反射フィルム等や磁性材料蒸着による磁気テープ
等への使用がある。
特に磁性材料を用いた磁気テープの製造では真空蒸着法
以外にメッキやイオンプレーティング,スパッターリン
グによる基板表面への薄膜形成が提案されている。
以下図面を用いて従来装置の構成を述べる。第4図から
従来から用いられている半連続巻取式真空蒸着装置の一
例である。真空槽1内は排気管17,18により大気圧以下
に減圧される。15,16は排気管の途中に明けられている
開閉の為の弁である。真空槽内は遮蔽板14により上室6
と下室7に分離されている。上室6には長尺の基板2の
巻出3及び巻取4系が設けられていて、真空度は10
-3(Torr)程度に減圧されている。5は基板2の走行の
ためのフリーローラである。下室7は蒸着を行なうため
の室で、真空度は10-4(Torr)程度に減圧されている。
ベース8上に蒸着材料10を収納するための容器9が置か
れている。蒸着材料10は加熱源11により加熱され溶解し
た後に蒸発原子12となり、蒸着ローラ13の外周に蒸着ロ
ーラと同期して走行する基板2の表面に付着して薄膜を
形成する。
発明が解決しようとする問題点 このように構成された従来の半連続巻取式真空蒸着装置
で、比較的蒸発温度の低いアルミニウムなどの加熱には
抵抗加熱や誘導加熱が用いられる。アルミニウム蒸着で
は基板が高分子形成物の場合蒸着ローラ13を冷媒などに
よりマイナス20℃程度まで冷却することで、蒸発源から
の基板2表面に対する輻射熱や、付着原子が持っている
凝縮熱の影響を除去して、基板2の熱ダメージを防止し
ている。基板2の熱ダメージは基板2に対する折スジや
シワの発生さらに焼損となり、蒸着での大きな問題であ
り、冷却装置は装置価格やランニングコストなどを含め
て製品コストに大きく影響を与えている。また蒸発温度
が2000℃にも達するコバルト,ニッケル等の磁性材料を
高分子形成物基板や高分子形成物表面になんらかの層を
形成した複合基板表面上に蒸着しようとすると、上述の
アルミニウム蒸着に用いる冷却方法では基板の熱ダメー
ジが大きく半連続巻取式での真空蒸着を効率良く行なう
には限界があり、工業的な生産性,コスト等から大きな
問題となっていた。
本発明は上記従来の問題点を解決すると共に、生産性,
コスト等に優れた半連続巻取式真空蒸着装置の提案を目
的とするものである。
問題点を解決するための手段 本発明の半連続巻取式真空蒸着装置は、真空槽内に基板
巻出,巻取等の基板走行系,蒸着ローラ,蒸着系等と共
に、基板表面処理用のイオンボンバード装置とエレクト
ロンボンバード装置を設置して成るもので、イオンボン
バード装置は基板の巻出後と、巻取前に設け、エレクト
ロンボンバード装置は基板巻出後イオンボンバード装置
と蒸着工程の中間に設けた構成である。
作用 本発明は、イオンボンバード装置とエレクトロンボンバ
ード装置により基板表面をボンバード処理することで基
板の静電気除去や脱ガス、また基板帯電等の作用により
従来から問題となっていた基板の熱ダメージを無くすと
ともに薄膜の特性向上を図ることができるものである。
実 施 例 第1図は本発明の一実施例である。20は真空槽であり、
排気管40,41にて真空排気が行なわれる。41,43は排気管
40,43に設けられた弁である。23は幅500mm,長さ1000m,
厚さ16μmの高分子形成物表面に樹脂を主成分とする混
合物層を形成した複合基板(以後基板と言う)で、24,2
5はそれぞれ基板の巻出部,巻取部である。27,28はイオ
ンボンバード装置、29はエレクトロンボンバード装置、
38は蒸着ローラ、35は蒸発材料、32は加熱源である。
幅500mm,長さ1000m,厚さ16μmの基板23は真空槽20の上
室22において巻出部24にセットされる。上室の真空度は
10-4(Torr)に減圧した。基板23は巻出部24よりフリー
ローラ26を経てイオンボンバード装置27に入る。イオン
ボンバード装置には酸素を供給してO+のイオンを発生さ
せ、基板23にO+のイオンを照射する。この時の上室は酸
素0.5/minの供給で10-2(Torr)となっている。イオ
ンボンバード装置27を通過した基板23はフリーローラ2
6、図示されていないエキスパンドローラ,ニップロー
ラを経て矢視39の回転方向に回転する蒸着ローラ38の外
周に入る。基板23の走行速度は50cm/min)であった。下
室31は真空度が10-5(Torr)に減圧されていて、上室22
とは遮蔽板21′により分離されている。21は蒸発物質が
エテクトロンボンバード装置29への付着を防止するため
の遮蔽板である。遮蔽板21′と上室22間の室31には蒸着
ローラ38と対向してエレクトロンボンバード装置29が設
けられていて、エレクトロンボンバード装置29から発生
した電子線30の一部を対向した蒸着ローラ38外周上の基
板23に照射する。電子線30を基板23表面に照射すること
で基板表面の脱ガスが行なわれるとともに基板23が帯電
して蒸着ローラ38外周への密着力が極めて強くなる。電
子線照射で蒸着ローラ38に密着した基板は、蒸着ローラ
38と共に次の蒸着工程に入る。ベース33上に設けられた
耐火物ルツボ34内に磁性材料であるコバルト,ニッケル
合金35を入れ、加熱源32により加熱,蒸発させる。36は
基板23への蒸発原子37の入射を制限するマスクであり、
本実施例では最小入射角がO゜とした。尚、加熱源には
電子銃を用いた。蒸発原子37の一部は蒸着ローラ38外周
上の基板23上に蒸着して厚さ0.1μmの薄膜を形成す
る。尚、蒸発原子37は通常図示されていないシャッター
により基板23表面へは到達しないようにしてあり、蒸着
時のみシャッターを開状態にして基板23表面へ薄膜を形
成する。表面に薄膜層を形成した基板23′はフリーロー
ラ26を経て再びイオンボンバード装置28に入る。イオン
ボンバード装置には酸素が供給されていてO+のイオンを
発生させて基板23′の表面にイオンを照射する。この後
フリーローラ26を経て基板は巻取35にいたる。
第2図,第3図に本発明の主構成要素であるイオンボン
バード装置とエレクトロンボンバード装置の一実施例を
示す。
第2図イはイオンボンバード装置の概要図を示す。放電
電極40,41はケースカバー42内に設けられている。ケー
スカバー42は基板43通過部のスリットを除きほぼ密封さ
れている。放電電極へは40と41の極に電気導体44′を用
いて電力を供給する。交流の場合は800(V)4
(A),直流の場合は1000(V)5(A)とした。各放
電電極40,41の放電制御は供給電力量と酸素ガス45の量
で行なった。第2図ロに放電電極の内部構造図を示す。
直径40mm,長さ700mm,厚さ3mmのステンレスパイプから成
る放電電極ケース46の内部に、外形25mm,内径10mm,厚さ
20mmの永久磁石47を、ステンレス支持棒48に永久磁石47
が1つ毎にN極,S極が反発するように500mm幅に配置し
て両端をボルト49で固定し、ステンレス支持棒の両端を
放電電極ケース46の両端に固定した。このようにして20
mm間隔でN,S極間による磁場54ができる。また放電電極
は永久磁石47の放電による温度上昇を防止するため冷却
水51を導入口50より入れ52の系路を通し出水口53から放
出する。尚、冷却水の導入口50及び出水口53と図示され
ていない外部パイプとの接続は水が漏れないようにして
ある。このような放電電極を第1図イの如く配置して交
流800Vを印加して各放電電極41,42の磁場中及び周辺で
放電を持続させて酸素ガス45をO+イオンとして基板43に
照射する。
第3図にエレクトロンボンバード装置の概要図を示す。
55は直径1.0mm,長さ500mmのタングステン線で、両端を
高圧碍子にて絶縁支持している。5bは電子線57の飛散を
防止すると同時に反射させて所定の基板61への電子線57
の照射量を増加させるためのカバーである。タングステ
ンヒータ55に交流100Vの電圧58を印加して電流を流すこ
とでタングステンヒータ55は自己発熱して熱電子を放電
する。この熱電子を電子線として基板61に照射するため
加圧電圧として直流30(KV)58のマイナスがタングステ
ンヒータ55に接地され、プラスがアース60に接地され
る。電子線57が照射された基板61は表面からの脱ガスと
ともにe-により帯電して蒸着ローラ62に密着する。
尚、本実施例においては形状,寸法を掲げて詳細を説明
したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、基
板材料,蒸着材料,供給ガス等も同様で、電圧,電流条
件も本実施例のみに限定されるものではないことは言う
までもない。
発明の効果 このようにして構成された本発明の半連続巻取式真空蒸
着装置は、 (1) 巻出後のイオンボンバードにより基板に存在す
る静電気がO+で打消され、エレクトロンボンバード効
果が向上する。
(2) エレクトロンボンバードにより脱ガス作用が生
じ、薄膜組成が蒸発材料にほぼ近くなり、磁性材料では
良い磁気特性が得られる。
(3) エレクトロンボンバードによるe-帯電で基板と
蒸着ローラの密着力が極めて強くなり基板の熱劣化が少
ない。従って (a) 蒸着での歩留りが向上する。
(b) 基板と蒸発源距離を小さくできて、蒸着効率が
向上する。
(c) 磁性薄膜の磁気特性が向上した。
(d) 薄膜の付着強度が向上した。
(e) 金属薄膜の光沢度が向上した。
(4) 残存e-をイオンボンバードでO+によりe-を減少
して基板の巻取りを正常に行ない、シワやスジのない巻
取りができた。
(5) 冷却設備が不要でイニシャルコスト,ランニン
グコストが低い。
(6) 生産性が向上してコスト低減ができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の真空蒸着装置の一実施例を示す構成
図、第2図イはイオンボンバード装置の概要図、ロは放
電電極の内部構造図、第3図はエレクトロンボンバード
装置の概要図、第4図は従来の真空蒸着装置を示す構成
図である。 20……真空槽、23……基板、27,28……イオンボンバー
ド装置、38……蒸着ローラ、35……蒸発材料、32……加
熱源。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】10-2(Torr)以下に減圧された真空槽内に
    長尺基板の巻出、巻取を含む基板走行系を有する半連続
    巻取式真空蒸着装置において、基板の巻出、巻取間にフ
    リーローラ、エキスパンダとともに、少なくとも2ヶ所
    以上のイオンボンバード装置と、少なくとも1ヶ所以上
    のエレクトロンボンバード装置と、少なくとも1ヶ所以
    上の真空蒸着のための蒸着工程とを併設し、かつ前記イ
    オンボンバード装置は基板の巻出後と巻取前に設け、前
    記エレクトロンボンバード装置は基板の巻出後に設けた
    イオンボンバード装置と蒸着工程との間に設けた半連続
    巻取式真空蒸着装置。
  2. 【請求項2】基板を巻出から巻取へ走行させ、この間に
    基板表面をイオンボンバード、エレクトロンボンバー
    ド、真空蒸着、イオンボンバードの順に表面処理を行う
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の半連続巻
    取式真空蒸着装置。
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