JPH078883Y2 - リザーブタンクの構造 - Google Patents

リザーブタンクの構造

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JPH078883Y2
JPH078883Y2 JP5956390U JP5956390U JPH078883Y2 JP H078883 Y2 JPH078883 Y2 JP H078883Y2 JP 5956390 U JP5956390 U JP 5956390U JP 5956390 U JP5956390 U JP 5956390U JP H078883 Y2 JPH078883 Y2 JP H078883Y2
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tank
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信幸 保見
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大協株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、リザーブタンクの構造、より詳しく言え
ば、タンク内部の流体を向かって導出するためのサクシ
ョンパイプを備えたリザーブタンクの構造に関する。
[従来の技術] 従来、例えば自動車等の車両のパワーステアリング装置
の油圧回路など、液圧システムに設置されるリザーブタ
ンクとしては、タンク内部の流体をタンクの比較的上部
からタンク外に導出するために、所謂サクションパイプ
を備えたものが一般によく用いられている。
そして、かかるタイプのリザーブタンクで合成樹脂によ
り形成されたものとして、例えば第5図乃至第7図に示
すような構造のものが知られている。すなわち、タンク
本体が上半部51と下半部52とに上下に2分割して形成さ
れ、この両者を接合してなるタンク本体に略L字状のサ
クションパイプ53(第7図参照)が取り付けられてい
る。該サクションパイプ53は、タンク50内においてタン
ク壁面と略平行に垂下する垂下パイプ55と、タンク壁面
に略直交してタンク外方に向かって伸長する接続パイプ
54とで構成され、下半部52に設けられたリターンパイプ
部56(第5図及び第6図参照)側から還流してタンク50
内に貯えられた作動流体が、液圧回路のポンプ装置(不
図示)により、上記サクションパイプ53を介して液圧回
路のサクション側に導出されるようになっている。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上記従来の構造では、サクションパイプ53が
タンク本体とは別体に形成され、しかもサクションパイ
プ自体が2個の別部品54,55で構成されているので部品
点数が多く、従って部品間の接合箇所が多くなる。
すなわち、上記リザーブタンク50を組み立てる場合、ま
ず、接続パイプ54と垂下パイプ55とをその取合部W1で全
周にわたって溶着接合し、次に、この接合されたサクシ
ョンパイプ53を本体上半部51にセットして取付フランジ
部54fの外周部W2で溶着接合する。そして、最後に、上
記本体上半部51と下半部52とを組み合わせてその取合フ
ランジ51f,52fの外周部W3どうしを溶着接合して組立が
終了する。つまり、W1,W2及びW3の3箇所で接合する必
要がある。
このため、接合箇所が多くなる分だけ組立工数が余分に
かかるとともに、接合部からの作動流体の漏洩が生じる
可能性がその分だけ高くなり、また、上記接合部では流
体の流れに乱れが生じる関係上、作動流体のスムースな
流れが阻害されるという問題があった。
この問題に対して、上記サクションパイプ53を本体上半
部51と一体に成形することにより、部品点数を減らして
接合箇所を少なくすることが考えられる。しかしなが
ら、上記従来の構造では、タンク50内においてサクショ
ンパイプ53の上方に空間部51aが設けられており、成形
工程終了後における型開時、上記空間部51aを形成する
ための金型部分が、成形されたパイプ部と干渉して抜脱
することができなくなるため、上記サクションパイプ53
を本体上半部51と一体に成形することはできなかった。
この考案は、上記問題点を解決するためになされたもの
で、上記L字状のサクションパイプと本体上半部とを一
体に成形することにより、部品点数を少なくして接合箇
所を最少限に止どめることができるリザーブタンクの構
造を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] このため、この考案は、上下に二分割してそれぞれ成形
された上半部と下半部とを接合してなる筒状の本体部
と、略L字状のサクションパイプ部とを備えた合成樹脂
製のリザーブタンクにおいて、上記サクションパイプ部
の一辺が上記本体部の壁面と略平行に垂下される一方、
上記サクションパイプ部の他辺は本体外方に向かって伸
長されており、この伸長されたパイプ部分の上下方向の
投影範囲において、該パイプ部分よりも上方のタンク壁
面をパイプ部分の上面までへこませることにより、上記
サクションパイプ部と上記上半部とが一体に成形されて
いるようにしたものである。
[考案の効果] この考案によれば、本体外方に向かって伸長された上記
パイプ部分の上下方向の投影範囲において、該パイプ部
分よりも上方のタンク壁面をパイプ部分の上面までへこ
ませるようにしたので、サクションパイプ部と上記上半
部とを一体成形する場合、この部分にタンク空間が設け
られていた従来のように、上記パイプ部分の上方にタン
ク空間を形成するための金型部分がセットされることは
なくなり、成形工程終了後、容易に型抜きを行うことが
できるようになる。すなわち、サクションパイプ部と上
記上半部とを支障なく一体成形することができ、組立部
品数を従来の4個から2個に減少させ、接合部を従来の
3箇所からただ1箇所にすることができる。
その結果、組立工数を大幅に低減することができるとと
もに、接合部からの作動流体の漏洩の可能性を最小限に
止どめ、また、作動流体のスムースな流れを確保するこ
とができる。
[実施例] 以下、この考案の実施例を、自動車のパワーステアリン
グ装置の減圧回路に設置されるリザーブタンクに適用し
た場合について、添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。
第1図、第3図及び第4図に示すように、本実施例に係
るリザーブタンク1の筒状のタンク本体部は、アッパボ
ディ2(上半部)とロアボディ11(下半部)とに上下に
2分割して合成樹脂材料でそれぞれ所定の形状・寸法に
成形した後、両者2,11を互いに接合することによって構
成されている。
上記ロアボディ11には、液圧回路のリターン側に接続さ
れるリターンパイプ部12と固定用のベース13(第4図参
照)とが設けられるとともに、リターンパイプ12側から
リザーブタンク1内に流入する作動流体を濾過するため
に、所定メッシュのスクリーンを有するストレーナ部14
(第3図参照)が内部に配設されている。
また、上記アッパボディ2は、リザーブタンク1内の作
動流体をタンク1の比較的上部からタンク外に導出する
ために、略L字状のサクションパイプ3を備え、該サク
ションパイプ3は、後で詳しく説明するように、アッパ
ボディ2と一体に成形されている。更に、上記アッパボ
ディ2には、その上端部に作動流体をタンク1内に注入
する際に開かれる注入口6が設けられるとともに、該注
入口6の下方には注入された作動流体を濾過するための
ストレーナ部8が配設されている。尚、上記注入口6
は、通常時、アッパボディ2のネジ部7に締結固定され
たキャップ26によって閉塞されている。
上記サクションパイプ3は、リザーブタンク1内におい
てタンク壁面と略平行に垂下する垂下パイプ部5と、該
垂下パイプ部5と一体に成形されるとともに、タンク壁
面に略直交してタンク外方に向かって伸長する接続パイ
プ部4とで構成され、該接続パイプ部4は、ホース27を
介して、液圧回路のポンプ装置(不図示)のサクション
側に接続されている。一方、上記垂下パイプ5の下端部
はタンク1の底部近傍まで延ばされており、リターンパ
イプ部12(第5図及び第6図参照)側から還流してタン
ク1内に貯えられた作動流体は、上記ポンプ装置(不図
示)の駆動により、上記サクションパイプ3を介して液
圧回路のサクション側に導出されるようになっている。
尚、上記接続パイプ部4の外周部には複数の補強リブ4r
が設けられており、該パイプ部4に上記ホース27を取り
付ける際には、上記リブ4r,…4rの端面部がホース27に
対するストッパを形成するようになっている。また、ロ
アボディ11のリターンパイプ12の補強リブ12r,…,12r
(第3図及び第4図参照)も、リターン用のホース(不
図示)が取り付けられる際には同様の作用を行う。
本実施例では、上記サクションパイプ3の接続パイプ部
4の上下方向の投影範囲において、アッパボディ2の壁
面が接続パイプ4の上面までへこまされて凹部2aが形成
されている。つまり、サクションパイプ3の上記投影範
囲における上方にはタンク空間が設けられておらず、こ
の部分では接続パイプ部4の上面がタンク外壁を構成し
ている。
従って、上記アッパボディ2を成形する際には、サクシ
ョンパイプ3の上方にタンク空間を形作るための金型部
分を位置させる必要がなく、上下の方向の型抜きを容易
に行うことができる。
以下、本実施例に係るアッパボディ2を成形する成形型
について説明する。
第2図に示すように、上記アッパボディ2を成形するた
めの成形型20は、アッパボディ2の外形形状と接続パイ
プ部4とを形作る第1金型21と、上記アッパボディ2の
内側形状と垂下パイプ部5とを形作る第2金型23とで構
成され、該第2金型23には、上記垂下パイプ5の内側形
状を形作る中子24が取り付けられ、両者23,24は上記第
1金型21に対して一体に接離作動するようになってい
る。
一方、上記第1金型21は、第2図において紙面と垂直な
方向に開閉し得る2分割の組み合わせ型で構成されると
ともに、上記接続パイプ部4の内側形状を形作る中子22
が接続パイプ部4の軸方向にスライド可能に設けられ、
第1金型21と第2金型23とを型締めした状態で、上記ス
ライド中子22を第1金型21内にセットすることにより、
該スライド中子22と第2金型23側の中子24の先端部どう
しが衝合し、サクションパイプ3の連続した内面形状が
得られるようになっている。
尚、上記アッパボディ2の壁面及びサクションパイプ3
のパイプ内外面には、金型21,23及び中子22、24の抜脱
方向にそれぞれ所定の抜け勾配が設けられている。
以上のように構成された第1金型21と第2金型23とを型
締めするとともにスライド中子22をセットし、金型20の
成形空間部20aに材料樹脂を充填して成形を行う。そし
て、材料樹脂が硬化した後、第1金型21と第2金型23と
を互いに離間させるとともに、上記スライド中子22を抜
脱し、更に第1金型21を第2図の紙面と垂直な方向に開
くことによって、所定の形状及び寸法に成形されたアッ
パボディ2が得られる。このとき、上記接続パイプ部4
の上方にはタンク空間が設けられておらず、従ってこの
空間部を形作るための金型部分はセットされていないの
で、何等支障なくスムースに第2金型23を下方に型抜き
することができる。
そして、このアッパボディ2とロアボディ11とを組み合
わせて取合フランジ2f,11fどうしで衝合させ、この取合
フランジ部2f,11fの外周部近傍Wlどうしを、例えば超音
波溶着などによって接合することにより、タンク本体部
が2個の部品2,11で構成され、接合部がただ一箇所だけ
のリザーブタンク1が得られる。
尚、上記接続パイプ部4の上方部分は、通常、作動流体
が貯えらえることはないので、この部分にタンク空間が
設けられなくても、リザーブタンク1の本来の機能に何
等悪影響を及ぼすことはない。
以上、説明したように、本実施例によれば、上記サクシ
ョンパイプ部3と上記アッパボディ2とを支障なく一体
成形することができ、組立部品数を従来の4個から2個
に減少させ、接合部を従来の3箇所からただ1箇所にす
ることができる。
その結果、組立工数を大幅に低減することができるとと
もに、接合部からの作動流体の漏洩の可能性を最小限に
止どめ、また、作動流体のスムースな流れを確保するこ
とができるのである。
尚、上記実施例は、自動車のパワーステアリング装置の
液圧回路に設置されるリザーブタンクに適用した場合に
ついてのものであったが、本考案は、上記の場合に限ら
ず、他の用途において用いられる一般のリザーブタンク
にも適用することができるのは勿論のことである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係るリザーブタンクの内部構
造を説明するためのもので第3図のA−A方向の断面説
明図、第2図は上記実施例に係るリザーブタンクのアッ
パボディ及びその成形型の断面説明図、第3図及び第4
図はそれぞれ上記実施例に係るリザーブタンクの平面図
及び正面図、第5図及び第6図は従来例に係るリザーブ
タンクの平面図及び正面図、第7図は第5図のB−B方
向の断面説明図である。 1…リザーブタンク、2…アッパボディ、2a…凹部、3
…サクションパイプ部、4…接続パイプ部、5…垂下パ
イプ部、11…ロアボディ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下に二分割してそれぞれ成形された上半
    部と下半部とを接合してなる筒状の本体部と、略L字状
    のサクションパイプ部とを備えた合成樹脂製のリザーブ
    タンクにおいて、 上記サクションパイプ部の一辺が上記本体部の壁面と略
    平行に垂下される一方、上記サクションパイプ部の他辺
    は本体外方に向かって伸長されており、この伸長された
    パイプ部分の上下方向の投影範囲において、該パイプ部
    分よりも上方のタンク壁面をパイプ部分の上面までへこ
    ませることにより、上記サクションパイプ部と上記上半
    部とが一体に成形されていることを特徴とするリザーブ
    タンクの構造。
JP5956390U 1990-06-04 1990-06-04 リザーブタンクの構造 Expired - Lifetime JPH078883Y2 (ja)

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US8952116B2 (en) 2009-09-29 2015-02-10 Nippon Shokubai Co., Ltd. Particulate water absorbent and process for production thereof

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