JPH07877Y2 - 乾燥器 - Google Patents
乾燥器Info
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- JPH07877Y2 JPH07877Y2 JP1986134619U JP13461986U JPH07877Y2 JP H07877 Y2 JPH07877 Y2 JP H07877Y2 JP 1986134619 U JP1986134619 U JP 1986134619U JP 13461986 U JP13461986 U JP 13461986U JP H07877 Y2 JPH07877 Y2 JP H07877Y2
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- desiccant
- air
- ventilation holes
- drying
- refrigerator
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、乾燥剤を自動再生処理して、長時間、除湿
効率の高い乾燥処理を継続しうる密封庫用として好適な
乾燥器に関するものである。
効率の高い乾燥処理を継続しうる密封庫用として好適な
乾燥器に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種のものとしては、たとえば、実開昭56-155
293号公報のもの(第1例)の如く「通気孔および排気
口を制御部材によって交互に開閉し、乾燥空気の流通を
強制駆動装置を用いることなしに(自然対流を利用し
て)、乾燥と乾燥材の再生を行うよう構成した乾燥庫」
や、実開昭52-51577号公報のもの(第2例)のように、
「縦向きにおいた乾燥材の上下に設けた乾燥空気の流通
口と空気弁によって、乾燥と乾燥材の再生を交互に行う
ようにし、乾燥材の再生時に外気を吸入する」技術、更
には、特開昭59-86885号公報によって開示されたもの
(第3例)の如く「タイマーによって、乾燥と乾燥材の
再生を切り換える」ようなものの他にも、実開昭57-201
499号公報(第4例)によって開示された、「強制送風
装置を有しない乾燥剤を用いた乾燥機」や、実開昭54-9
4677号公報(第5例)に示す「通気口開閉装置」など
が、先行技術として知られているところである。
293号公報のもの(第1例)の如く「通気孔および排気
口を制御部材によって交互に開閉し、乾燥空気の流通を
強制駆動装置を用いることなしに(自然対流を利用し
て)、乾燥と乾燥材の再生を行うよう構成した乾燥庫」
や、実開昭52-51577号公報のもの(第2例)のように、
「縦向きにおいた乾燥材の上下に設けた乾燥空気の流通
口と空気弁によって、乾燥と乾燥材の再生を交互に行う
ようにし、乾燥材の再生時に外気を吸入する」技術、更
には、特開昭59-86885号公報によって開示されたもの
(第3例)の如く「タイマーによって、乾燥と乾燥材の
再生を切り換える」ようなものの他にも、実開昭57-201
499号公報(第4例)によって開示された、「強制送風
装置を有しない乾燥剤を用いた乾燥機」や、実開昭54-9
4677号公報(第5例)に示す「通気口開閉装置」など
が、先行技術として知られているところである。
[考案が解決しようとする問題点] 前記の第1例乃至第3例は、個別的には、それぞれ乾燥
処理収納装置として実用上有用であると言える。
処理収納装置として実用上有用であると言える。
しかしながら、前記の各例にあっては、いずれも乾燥処
理手段が、単一ユニットとして配備されているに過ぎな
いため、乾燥処理される収納装置内の迅速で充分な除湿
効果を期待し難いという問題点を抱えており、また、第
1例にあっては、乾燥剤は、その一側面のみを通気孔に
対向させているものであるため、空気の対流が効果的に
実行されず十分な除湿効果は期待できないものであり、
又、第2例にあっても、除湿処理されるべき乾燥保管室
内の空気は、送風手段の強制力を利用して還流されるも
のであるため、構造の複雑化と装置全体の大型化を招く
ものであり、更に、第3例についても、単一の境界部を
2個の断熱可動板により開閉させるものであり、ファン
の加設と共に、構造の複雑化は避けられないものであ
る。
理手段が、単一ユニットとして配備されているに過ぎな
いため、乾燥処理される収納装置内の迅速で充分な除湿
効果を期待し難いという問題点を抱えており、また、第
1例にあっては、乾燥剤は、その一側面のみを通気孔に
対向させているものであるため、空気の対流が効果的に
実行されず十分な除湿効果は期待できないものであり、
又、第2例にあっても、除湿処理されるべき乾燥保管室
内の空気は、送風手段の強制力を利用して還流されるも
のであるため、構造の複雑化と装置全体の大型化を招く
ものであり、更に、第3例についても、単一の境界部を
2個の断熱可動板により開閉させるものであり、ファン
の加設と共に、構造の複雑化は避けられないものであ
る。
また、第4例は、通気口が3個のもので、しかもヒータ
装置がケースに外付けであるため、通気性、ならびに乾
燥剤の再生効率の点では未解決の問題点があり、装置の
大型化も避けられないものであり、更に、第5例は、4
個の通気口の切換装置の開示に留まるものである。
装置がケースに外付けであるため、通気性、ならびに乾
燥剤の再生効率の点では未解決の問題点があり、装置の
大型化も避けられないものであり、更に、第5例は、4
個の通気口の切換装置の開示に留まるものである。
従って、これらの従来技術によれば乾燥剤容量も100グ
ラム程度が限界であり、その適用内容積についても、最
大限200リットル程度に過ぎないものであった。
ラム程度が限界であり、その適用内容積についても、最
大限200リットル程度に過ぎないものであった。
[問題点を解決する手段,作用] この考案のねらいとするところは、前記の問題点の解決
を図ることであって、構成上の特徴については、その実
用新案登録請求の範囲に記載のとおりであって、その作
用について見れば、第1の上・下通気孔のみを開放させ
て庫内側の空気を乾燥器の処理室内を流通させ、平板状
の乾燥剤容器内の乾燥剤により、この空気を除湿して軽
量化させて庫内側に自動的に還流させて、乾燥化処理を
実施し、所定時間経過後に前記通電制御手段によって、
第2の上・下通気孔のみを開放させると共に、乾燥剤を
加熱し、当該乾燥剤から放出された水分を含んだ高温の
空気を自動的に庫外側に排出して乾燥剤を再生処理する
ものであって、除湿されて軽量化された空気と、高温状
の空気による自然対流のみを利用して、立上り状態が良
好で、しかもムラなく、効果的に庫内側の乾燥処理もし
くは、乾燥剤の再生処理を完遂しうるものであり、殊に
乾燥剤容器が平板状であり、その上下位置にシャッター
により同期して開閉される上下通気孔を設けたため、乾
燥処理される空気の水蒸気分圧の差と、比重差とに起因
して空気の対流が促進され、庫内側の乾燥処理と乾燥剤
再生処理とを大巾に促進させうるものであり、少なくと
も2,000lの庫内空気を平均消費電力が20W程度のもので
十分低湿化処理しうるものである。
を図ることであって、構成上の特徴については、その実
用新案登録請求の範囲に記載のとおりであって、その作
用について見れば、第1の上・下通気孔のみを開放させ
て庫内側の空気を乾燥器の処理室内を流通させ、平板状
の乾燥剤容器内の乾燥剤により、この空気を除湿して軽
量化させて庫内側に自動的に還流させて、乾燥化処理を
実施し、所定時間経過後に前記通電制御手段によって、
第2の上・下通気孔のみを開放させると共に、乾燥剤を
加熱し、当該乾燥剤から放出された水分を含んだ高温の
空気を自動的に庫外側に排出して乾燥剤を再生処理する
ものであって、除湿されて軽量化された空気と、高温状
の空気による自然対流のみを利用して、立上り状態が良
好で、しかもムラなく、効果的に庫内側の乾燥処理もし
くは、乾燥剤の再生処理を完遂しうるものであり、殊に
乾燥剤容器が平板状であり、その上下位置にシャッター
により同期して開閉される上下通気孔を設けたため、乾
燥処理される空気の水蒸気分圧の差と、比重差とに起因
して空気の対流が促進され、庫内側の乾燥処理と乾燥剤
再生処理とを大巾に促進させうるものであり、少なくと
も2,000lの庫内空気を平均消費電力が20W程度のもので
十分低湿化処理しうるものである。
[実施例] 以下に、この考案の内容をその実施例を示す図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
密閉室壁面1の庫内側2に装備された吸湿乾燥器4のハ
ウジング4′内に隔壁4A、4Bによって仕切られた処理室
40を形成し、当該処理室40内には、空隙9を隔てて2個
の平板状の乾燥剤容器10を並設しており、この乾燥剤容
器10内の乾燥剤7に埋設した平板状ヒーター8に、図示
しないタイマーなどの通電制御手段によって、一定時間
間隔で一定時間だけ通電させ、サイクル制御させうるよ
うにしたものである。
ウジング4′内に隔壁4A、4Bによって仕切られた処理室
40を形成し、当該処理室40内には、空隙9を隔てて2個
の平板状の乾燥剤容器10を並設しており、この乾燥剤容
器10内の乾燥剤7に埋設した平板状ヒーター8に、図示
しないタイマーなどの通電制御手段によって、一定時間
間隔で一定時間だけ通電させ、サイクル制御させうるよ
うにしたものである。
また、前記隔壁4A、4Bにはそれぞれ2組の第1の上下通
気孔14、16および第2の上下通気孔15、17が開設されて
おり、各通気孔14〜17を開閉制御する一組の上・下シャ
ッター11、12が前記、第1と第2の通気孔14〜17の略中
央の支点13、13′にてシーソー状に揺動自在に設けら
れ、前記の平板状ヒーター8の動作と同期して乾燥剤7
の吸排湿処理状態に呼応して揺動されるように電磁石、
その他電気エネルギーまたは、熱エネルギー等を利用し
た手段(図示せず)によって駆動可能に構成され、第1
の上下通気孔14、16が開放された際には、第2の上下通
気孔15、17が閉止される一方、第2の上下通気孔15、17
が開放されると、第1の上下通気孔14、16が閉止される
ような連動構成となされており、上通気孔15と下通気孔
17に連通される排気口5と吸気口6とを前記密閉室壁面
1に開設すると共に、前記吸湿乾燥室4のハウジング
4′にも上通気孔14と下通気孔16に連通される上・下通
気開口18、19をそれぞれ開設したものである。
気孔14、16および第2の上下通気孔15、17が開設されて
おり、各通気孔14〜17を開閉制御する一組の上・下シャ
ッター11、12が前記、第1と第2の通気孔14〜17の略中
央の支点13、13′にてシーソー状に揺動自在に設けら
れ、前記の平板状ヒーター8の動作と同期して乾燥剤7
の吸排湿処理状態に呼応して揺動されるように電磁石、
その他電気エネルギーまたは、熱エネルギー等を利用し
た手段(図示せず)によって駆動可能に構成され、第1
の上下通気孔14、16が開放された際には、第2の上下通
気孔15、17が閉止される一方、第2の上下通気孔15、17
が開放されると、第1の上下通気孔14、16が閉止される
ような連動構成となされており、上通気孔15と下通気孔
17に連通される排気口5と吸気口6とを前記密閉室壁面
1に開設すると共に、前記吸湿乾燥室4のハウジング
4′にも上通気孔14と下通気孔16に連通される上・下通
気開口18、19をそれぞれ開設したものである。
次にこの吸湿乾燥器4の使用状態について説明する。
今、たとえば6時間を1サイクルとして作動するように
設定した場合についてみれば、5時間30分間は上・下シ
ャッター11、12は、図面で仮想線で示すように配置さ
れ、第1の上・下通気孔14、16のみを開放し、第2の上
・下通気孔15、17を閉止しているから、処理室40内で乾
燥剤7によって除湿されて軽量化された空気は、並設状
とした平板状の乾燥剤容器10沿いに空隙9内で上昇気流
状となって自然対流現象を誘起され、上通気孔14、上通
気開口18を経て庫内側2に還流され、格納された楽器、
電子部品その他の収納品の除湿処理に寄与するものであ
り、同時に下通気開口19、下通気孔16からは、庫内側を
除湿して多湿状態とされた空気が処理室40内に自動的に
導入され、除湿処理が継続されるものである。
設定した場合についてみれば、5時間30分間は上・下シ
ャッター11、12は、図面で仮想線で示すように配置さ
れ、第1の上・下通気孔14、16のみを開放し、第2の上
・下通気孔15、17を閉止しているから、処理室40内で乾
燥剤7によって除湿されて軽量化された空気は、並設状
とした平板状の乾燥剤容器10沿いに空隙9内で上昇気流
状となって自然対流現象を誘起され、上通気孔14、上通
気開口18を経て庫内側2に還流され、格納された楽器、
電子部品その他の収納品の除湿処理に寄与するものであ
り、同時に下通気開口19、下通気孔16からは、庫内側を
除湿して多湿状態とされた空気が処理室40内に自動的に
導入され、除湿処理が継続されるものである。
ところで、前記の如き密閉室内の空気の除湿処理に当た
っては、下通気孔16から処理室40内に供給された空気
は、空隙9で案内されつつ、乾燥剤容器10内に取り込ま
れ、乾燥剤7によって除湿され、軽量化されて再び空隙
9内に放出され上昇気流となって、上通気孔14から密閉
室内へ還流されるものであるが、この際に、空隙9、殊
に並設された2個の平板状の乾燥剤容器10、10間に形成
された空隙9に供給された空気は、単にこの空隙9内を
通過するのではなく、その両側方に対向状に配備された
乾燥剤容器10、10の乾燥剤7、7の双方に広い接触面積
にわたって接触し、高速度でその除湿処理されて、軽量
化され、比較的高速の上昇気流となって密閉室内に還流
されることとなるから、密閉室の庫内側2の除湿処理作
業の立上り効率が向上され、しかも、前記の如き乾燥剤
容器10、10内の空隙9以外の、例えば乾燥剤容器10とハ
ウジング4′との間の空隙9については、その間を流通
する空気は、その片側のみで乾燥剤容器10の乾燥剤7に
接触することとなるため、その除湿化は比較的に緩やか
であって、結果的には、空気の上昇速度が低速となる
が、この間、前記の如く互いに対向する乾燥剤7、7
は、その吸湿能力の立上りが良好である反面で、比較的
早期に吸湿能力が飽和して低下することとなり、その間
を通過する空気の上昇速度も低速化するが、この際に
は、前記ハウジング4′と乾燥剤容器10の間の空隙9に
おいて引き続いて除湿処理が遂行されることとなるの
で、この吸湿乾燥器4によれば、立上り良好に吸湿機能
を発揮し、しかも長時間にわたってその除湿能力は、ム
ラなく発揮されうるものであって、空気の強制流通手段
を必要とすることなく、良好かつ均質な乾燥処理を果た
しうるものである。
っては、下通気孔16から処理室40内に供給された空気
は、空隙9で案内されつつ、乾燥剤容器10内に取り込ま
れ、乾燥剤7によって除湿され、軽量化されて再び空隙
9内に放出され上昇気流となって、上通気孔14から密閉
室内へ還流されるものであるが、この際に、空隙9、殊
に並設された2個の平板状の乾燥剤容器10、10間に形成
された空隙9に供給された空気は、単にこの空隙9内を
通過するのではなく、その両側方に対向状に配備された
乾燥剤容器10、10の乾燥剤7、7の双方に広い接触面積
にわたって接触し、高速度でその除湿処理されて、軽量
化され、比較的高速の上昇気流となって密閉室内に還流
されることとなるから、密閉室の庫内側2の除湿処理作
業の立上り効率が向上され、しかも、前記の如き乾燥剤
容器10、10内の空隙9以外の、例えば乾燥剤容器10とハ
ウジング4′との間の空隙9については、その間を流通
する空気は、その片側のみで乾燥剤容器10の乾燥剤7に
接触することとなるため、その除湿化は比較的に緩やか
であって、結果的には、空気の上昇速度が低速となる
が、この間、前記の如く互いに対向する乾燥剤7、7
は、その吸湿能力の立上りが良好である反面で、比較的
早期に吸湿能力が飽和して低下することとなり、その間
を通過する空気の上昇速度も低速化するが、この際に
は、前記ハウジング4′と乾燥剤容器10の間の空隙9に
おいて引き続いて除湿処理が遂行されることとなるの
で、この吸湿乾燥器4によれば、立上り良好に吸湿機能
を発揮し、しかも長時間にわたってその除湿能力は、ム
ラなく発揮されうるものであって、空気の強制流通手段
を必要とすることなく、良好かつ均質な乾燥処理を果た
しうるものである。
次いで前記除湿処理時間が経過すると、タイマーなどの
通電制御手段が作動して30分間平板状ヒーター8に通電
されて乾燥剤7が加熱され、乾燥剤7に吸着された水分
の排出が開始されるものであり、この際、上・下シャッ
ター11、12も支点13、13′を枢着点としてシーソー状に
揺動され、図面において実線で示す位置に移動され、第
1の上・下通気孔14、16を閉止し、代わって第2の上・
下通気孔15、17を同期的に開放させるものである。
通電制御手段が作動して30分間平板状ヒーター8に通電
されて乾燥剤7が加熱され、乾燥剤7に吸着された水分
の排出が開始されるものであり、この際、上・下シャッ
ター11、12も支点13、13′を枢着点としてシーソー状に
揺動され、図面において実線で示す位置に移動され、第
1の上・下通気孔14、16を閉止し、代わって第2の上・
下通気孔15、17を同期的に開放させるものである。
これにより、乾燥剤7から排出された水分を含んだ高温
の空気は、並行状に配列された乾燥剤容器10の周囲の空
隙9に放出されることとなり、乾燥剤容器10沿いに上昇
気流となって自然に対流され、上通気孔15、排気口5を
経由して庫外側3に排出され、代わって処理室40内には
吸気口6、下通気孔17を経由して庫外側3の低湿度の新
鮮な空気が流入され乾燥剤7の吸着水分排除作業を継続
するものである。
の空気は、並行状に配列された乾燥剤容器10の周囲の空
隙9に放出されることとなり、乾燥剤容器10沿いに上昇
気流となって自然に対流され、上通気孔15、排気口5を
経由して庫外側3に排出され、代わって処理室40内には
吸気口6、下通気孔17を経由して庫外側3の低湿度の新
鮮な空気が流入され乾燥剤7の吸着水分排除作業を継続
するものである。
なお、この乾燥剤7の加熱・再生処理の際にあっては、
空隙9殊に2個の乾燥剤容器10、10間に形成された空隙
9の温度は、その両側方に配置された乾燥剤容器10、10
内の平板状ヒーター8からの放射熱をその両側方から受
熱し、高温状態が維持されるものであるから、この空隙
9内に放出された多湿度状の空気は、高温状態を維持さ
れて、強力な上昇気流となって速やかに上通気孔15から
庫外側に放出されるものであるから、前記した除湿処理
の場合と同様に加熱・再生処理は、前記の空隙9に対面
する側の乾燥剤7において、急速に推進されることとな
って、加熱・再生処理の立上り効率が向上されるばかり
でなく、乾燥剤容器10とハウジング4′との間の空隙9
については、その間を流通する空気が、その片側のみが
乾燥剤7と接触するため比較的にその温度上昇は緩やか
となり、上昇気流の速度も低速であるため、ハウジング
4′に対向する側の乾燥剤7は緩やかに再生処理され継
続してこれと等容積の新鮮な庫外側3の空気が間断な
く、乾燥剤10、10付近に供給されることとなり、乾燥剤
7、7は、その対向する側で早期に、又、それ以外の側
で比較的緩やかに連続して、ムラなく再生処理されるも
のであって、この場合の空気の流通は、高温・多湿度の
空気は、格別の送風手段などを必要とすることなく高速
の上昇気流となって迅速に搬出されることにより、乾燥
剤7、7の急速な再生処理を可能としたものである。
空隙9殊に2個の乾燥剤容器10、10間に形成された空隙
9の温度は、その両側方に配置された乾燥剤容器10、10
内の平板状ヒーター8からの放射熱をその両側方から受
熱し、高温状態が維持されるものであるから、この空隙
9内に放出された多湿度状の空気は、高温状態を維持さ
れて、強力な上昇気流となって速やかに上通気孔15から
庫外側に放出されるものであるから、前記した除湿処理
の場合と同様に加熱・再生処理は、前記の空隙9に対面
する側の乾燥剤7において、急速に推進されることとな
って、加熱・再生処理の立上り効率が向上されるばかり
でなく、乾燥剤容器10とハウジング4′との間の空隙9
については、その間を流通する空気が、その片側のみが
乾燥剤7と接触するため比較的にその温度上昇は緩やか
となり、上昇気流の速度も低速であるため、ハウジング
4′に対向する側の乾燥剤7は緩やかに再生処理され継
続してこれと等容積の新鮮な庫外側3の空気が間断な
く、乾燥剤10、10付近に供給されることとなり、乾燥剤
7、7は、その対向する側で早期に、又、それ以外の側
で比較的緩やかに連続して、ムラなく再生処理されるも
のであって、この場合の空気の流通は、高温・多湿度の
空気は、格別の送風手段などを必要とすることなく高速
の上昇気流となって迅速に搬出されることにより、乾燥
剤7、7の急速な再生処理を可能としたものである。
この再生処理状態が30分間継続して乾燥剤7の再生処理
が遂行された後、前記のタイマーなどによる平板状ヒー
ター8への通電が遮断される。
が遂行された後、前記のタイマーなどによる平板状ヒー
ター8への通電が遮断される。
これにより、乾燥剤7の温度が順次降下され、これに同
期して上・下シャッター11、12も反転し、再び図面の仮
想線位置に復帰し、前記の庫内側2の除湿処理を再スタ
ートするものである。
期して上・下シャッター11、12も反転し、再び図面の仮
想線位置に復帰し、前記の庫内側2の除湿処理を再スタ
ートするものである。
以上の如くこの実施例にあっては、2個の平板状の乾燥
剤容器10、10を並設したものであるため立上り良好に庫
内側を除湿・乾燥処理し、しかも、ムラなく長時間にわ
たって、この除湿・乾燥処理を継続しうるばかりでな
く、乾燥剤7の加熱・再生処理についても、立上りが優
れ、しかも、ムラなく安定的に再生処理を達成しうるも
のであり、又、特段の強制送風手段などを付設する必要
もないものであるため消費電力も少なく、ミニマムラン
ニングコストで運転しうるものである。
剤容器10、10を並設したものであるため立上り良好に庫
内側を除湿・乾燥処理し、しかも、ムラなく長時間にわ
たって、この除湿・乾燥処理を継続しうるばかりでな
く、乾燥剤7の加熱・再生処理についても、立上りが優
れ、しかも、ムラなく安定的に再生処理を達成しうるも
のであり、又、特段の強制送風手段などを付設する必要
もないものであるため消費電力も少なく、ミニマムラン
ニングコストで運転しうるものである。
[考案の効果] この考案は、以上のような内容のものであるから、複数
個の乾燥剤容器沿いに流通する空気が、除湿もしくは高
温化によって上昇気流となって、上方の通気路手段から
自動的に排出され、代わって下方の通気路手段から空気
の補給が行われ、常時乾燥剤容器沿いに空気が自動循環
されるものであり、殊に、複数個の平板状の乾燥剤容器
間の空隙に供給された空気流の速度は、大巾に増速され
るため、格別の強制通気手段をすることなく、庫内の除
湿や乾燥剤の再生処理の立上りが良好で、ムラなく均質
に遂行され、しかも、発熱体が乾燥剤内に埋設されてい
るため効率的に乾燥剤を加熱・再生しうるものであっ
て、乾燥器のコンパクト化を図ることができるばかりで
なく、その消費電力の点でも従来品に比較して30%〜40
%と大巾な省エネが可能であって、コスト低減に顕著な
効果を発揮しうるものである。
個の乾燥剤容器沿いに流通する空気が、除湿もしくは高
温化によって上昇気流となって、上方の通気路手段から
自動的に排出され、代わって下方の通気路手段から空気
の補給が行われ、常時乾燥剤容器沿いに空気が自動循環
されるものであり、殊に、複数個の平板状の乾燥剤容器
間の空隙に供給された空気流の速度は、大巾に増速され
るため、格別の強制通気手段をすることなく、庫内の除
湿や乾燥剤の再生処理の立上りが良好で、ムラなく均質
に遂行され、しかも、発熱体が乾燥剤内に埋設されてい
るため効率的に乾燥剤を加熱・再生しうるものであっ
て、乾燥器のコンパクト化を図ることができるばかりで
なく、その消費電力の点でも従来品に比較して30%〜40
%と大巾な省エネが可能であって、コスト低減に顕著な
効果を発揮しうるものである。
又、上下通気孔を開閉操作する一組のシーソー状のシャ
ッターは連動状の構成となしたものであるから、少なく
とも4個の上下通気孔の開閉は、同期的にタイミングよ
く実行されることとなり、少なくとも乾燥剤から放出さ
れた高温・多湿度の空気が、密閉状の庫内側に逆流され
たり、あるいは、乾燥処理室内に滞留されるような不具
合は、全く懸念されることがない優れたものを提供しう
るものである。
ッターは連動状の構成となしたものであるから、少なく
とも4個の上下通気孔の開閉は、同期的にタイミングよ
く実行されることとなり、少なくとも乾燥剤から放出さ
れた高温・多湿度の空気が、密閉状の庫内側に逆流され
たり、あるいは、乾燥処理室内に滞留されるような不具
合は、全く懸念されることがない優れたものを提供しう
るものである。
図面は、この考案に係る乾燥器の縦断側面図を示すもの
である。 1……密閉室壁面 4……吸湿乾燥器 5……排気口 6……吸気口 7……乾燥剤 8……平板状ヒーター 9……空隙 10……乾燥剤容器 11……上シャッター 12……下シャッター 14、15……上通気孔 16、17……下通気孔 4A、4B……隔壁 18……上通気開口 19……下通気開口 40……処理室
である。 1……密閉室壁面 4……吸湿乾燥器 5……排気口 6……吸気口 7……乾燥剤 8……平板状ヒーター 9……空隙 10……乾燥剤容器 11……上シャッター 12……下シャッター 14、15……上通気孔 16、17……下通気孔 4A、4B……隔壁 18……上通気開口 19……下通気開口 40……処理室
Claims (1)
- 【請求項1】密閉室内を除湿・乾燥処理する乾燥器にお
いて、該乾燥器には庫内側に連通自在の第1の上・下通
気孔と庫外側に連通自在の第2の上・下通気孔とを開設
した処理室を形成し、当該処理室内には乾燥剤と、この
乾燥剤を加熱する発熱体を乾燥剤内に埋設した複数個の
平板状の乾燥剤容器を、前記上下通気口の中間に配置さ
れるように相互に相接近させて縦方向に並設状にに配設
し、通電制御手段により所定時間間隔で所定時間に亘っ
て前記発熱体を発熱させて乾燥剤を加熱・再生処理可能
となすと共に、当該乾燥剤の加熱・再生期間中にあって
は、前記第1の上・下通気孔を閉止させると共に、第2
の上・下通気孔を開放させるように前記、第1と第2の
通気孔の略中央に支点を有する連動構成とした一組のシ
ーソー状の上下シャッターを装着したことを特徴とする
乾燥器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986134619U JPH07877Y2 (ja) | 1986-09-02 | 1986-09-02 | 乾燥器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986134619U JPH07877Y2 (ja) | 1986-09-02 | 1986-09-02 | 乾燥器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6340789U JPS6340789U (ja) | 1988-03-16 |
JPH07877Y2 true JPH07877Y2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=31036031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986134619U Expired - Lifetime JPH07877Y2 (ja) | 1986-09-02 | 1986-09-02 | 乾燥器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07877Y2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55134277A (en) * | 1979-04-04 | 1980-10-18 | Hitachi Ltd | Drying chamber |
JPS5639119B2 (ja) * | 1976-10-19 | 1981-09-10 | ||
JPS5986885A (ja) * | 1982-11-10 | 1984-05-19 | 沖電気工業株式会社 | 乾燥保存器 |
JPS6011093A (ja) * | 1983-07-01 | 1985-01-21 | Keiichi Yasukawa | 形状記憶合金利用蓄熱槽 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50111764U (ja) * | 1974-02-22 | 1975-09-11 | ||
JPS5251577U (ja) * | 1975-10-09 | 1977-04-13 | ||
JPS5494677U (ja) * | 1977-12-16 | 1979-07-04 | ||
JPS5639119U (ja) * | 1979-08-29 | 1981-04-13 | ||
JPS56155293U (ja) * | 1980-04-21 | 1981-11-19 | ||
JPS57201499U (ja) * | 1981-06-18 | 1982-12-22 |
-
1986
- 1986-09-02 JP JP1986134619U patent/JPH07877Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5639119B2 (ja) * | 1976-10-19 | 1981-09-10 | ||
JPS55134277A (en) * | 1979-04-04 | 1980-10-18 | Hitachi Ltd | Drying chamber |
JPS5986885A (ja) * | 1982-11-10 | 1984-05-19 | 沖電気工業株式会社 | 乾燥保存器 |
JPS6011093A (ja) * | 1983-07-01 | 1985-01-21 | Keiichi Yasukawa | 形状記憶合金利用蓄熱槽 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6340789U (ja) | 1988-03-16 |
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