JPH07269895A - 除湿保管装置 - Google Patents

除湿保管装置

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JPH07269895A
JPH07269895A JP6062926A JP6292694A JPH07269895A JP H07269895 A JPH07269895 A JP H07269895A JP 6062926 A JP6062926 A JP 6062926A JP 6292694 A JP6292694 A JP 6292694A JP H07269895 A JPH07269895 A JP H07269895A
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JP
Japan
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chamber
air
opening
drying mode
storage
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Application number
JP6062926A
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English (en)
Inventor
Tomio Oguma
富雄 小熊
Yasuhiro Aso
康弘 麻生
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 履物等の被乾燥物を短時間で適正な乾燥状態
にまで乾燥し更に続けて安定に環境に保管して過乾燥や
乾燥むらを防止する。 【構成】 保存庫3の一画に形成された仕切室10には
温風手段8と電子冷却ユニット9を設置し、該仕切室1
0と両端側通孔6a,6bにより一巡形態で連通した収
納室11を並設する。仕切室10及び収納室11にはそ
れぞれ各開閉板13,24を有した吸入口12及び排出
口23が形成される。そして、上記温風手段9をON
し、各開閉板12,23により吸入口12及び排出口2
3を開いて温風の外気を通過させた急速乾燥モードと、
吸入口12及び排出口23を閉じ、電子冷却ユニット9
をONした内気循環乾燥モードとに切替える。 【効果】 外気を温風化した強制乾燥と電子除湿乾燥と
の二重の乾燥効果を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願に係る発明は、ぺルチェ
素子を除湿機として用いて、靴、衣類等の生活小物、書
物等のライブラリ小物、カメラ等の光学品を、適度に乾
燥された環境で保管するための除湿保管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記被乾燥物を乾燥保管する場
合、ヒータと送風ファンからなる温風手段を用い、温風
を保管庫内の被乾燥物に送風し該被乾燥物に吸着した水
分を蒸発させる温風乾燥が一般的である(例えば実開平
2−22763号公報)。しかし、濡れた靴のように湿
気の多い被乾燥物を温風乾燥すると、該被乾燥物から蒸
発した水分で保管庫内の湿度が上昇し、湿度が高いまま
保管庫内の空気が攪拌されるだけで、極めて効率が悪
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の問題点
に鑑み、本発明者等は、電子冷却ユニットを除湿機とし
て用い、この電子冷却ユニットと温風手段を組み合わせ
た除湿保管装置を考えた。電子冷却ユニットは、ペルチ
ェ素子を対のフィンの間に挟み、ペルチェ素子への通電
により一方を吸熱フィン、他方を放熱フィンとして、保
管庫内に設置した吸熱フィンとして作用させるもので、
その吸熱フィンの冷却温度を露点以下に制御して空気中
の水分を吸熱フィン上に結露水として凝縮させるもので
ある。このような除湿保管装置では、温風手段による強
制乾燥と電子冷却ユニットによる除湿乾燥との二重の乾
燥作用で保存庫内の水蒸気を除湿し湿気の多い被乾燥物
でも短時間で乾燥できることが期待される。
【0004】しかしながら、上記乾燥装置では、温風の
温度を上げ過ぎたり長時間急速乾燥すると、過乾燥とな
って被乾燥物によってはその素材(革、樹脂等)を傷め
たり、全体を均一に乾燥させることが難しく、乾燥され
ない部分と過乾燥部分とのむらができて被乾燥物を変形
させてしまう等の問題がある。この出願に係る発明は、
上記実情に鑑みてなされたもので、温風手段による強制
乾燥と電子冷却ユニットによる除湿乾燥とを、被乾燥物
の湿気の程度に適応した条件で切替え、過乾燥や乾燥む
らを防止した長期安定に乾燥保管を図る除湿保管装置の
提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被乾
燥物が収納される収納室及び該収納室と両端側通孔によ
り連通された仕切室を有し、上記仕切室には外気を導入
するための吸入口が形成され、上記収納室には内気を庫
外へ排気するための排出口が形成された保存庫と、上記
仕切室にそれぞれ収容され、ヒータ及び送風ファンから
なる温風手段並びに吸熱フィン及び放熱フィンを備え、
上記仕切室に少なくとも上記吸熱フィンを介在させた電
子冷却ユニットと、上記吸入口及び排出口を開閉するた
めの各開閉板と、少なくとも上記ヒータ及び送風ファン
をONするとともに上記各開閉板を開き外気を上記吸入
口から上記仕切室に吸気して上記収納室へと導風し上記
排出口を通じて排気する急速乾燥モードと、少なくとも
上記電子冷却ユニットをONするとともに上記各開閉板
を閉操作して上記両端側通孔を介して上記仕切室と上記
収納室との間で循環気流を生起する内気循環乾燥モード
とに切替え可能な制御手段とを具備する。
【0006】請求項2の発明は、上記強制乾燥モードと
内気循環乾燥モードとを予め動作時間を設定したタイマ
ーにより切替えることを特徴とする。請求項3の発明
は、上記収納室に湿度センサを備え、更に上記収納室の
目標湿度に関する高湿の第1基準値と該第1基準値より
低湿の第2基準値とを設定し、上記湿度センサの検出値
が上記第1基準値と等しいかそれより高い場合に上記急
速乾燥モードに切替え、上記湿度センサの検出値が上記
第2基準値と等しいかそれより高く且つ上記第1基準値
より低い場合に上記内気循環乾燥モードに切替える制御
手段を具備する。
【0007】請求項4の発明は、上記各開閉板が、それ
ぞれ上記吸入口及び上記排出口に回動自在に支持され、
上記送風ファンによる気流の庫外に対し正負となる風圧
で開閉動作が制御されるように構成されることを特徴と
する。請求項5の発明は、上記電子冷却ユニットが、放
熱フィン及び吸熱フィンが共に上記循環気流の通路中に
位置するように配置され、上記吸入口からの外気若しく
は上記循環気流で上記放熱フィンが放熱されるように構
成したことを特徴とする。
【0008】好適な態様の請求項2の発明において、上
記制御手段のタイマーは、急速乾燥モードを被乾燥物の
素材に応じて予め定めた時間だけ最初に行い、その後、
内気循環乾燥モードを続行したり、急速乾燥モードと内
気循環乾燥モードとを交互に繰り返し、徐々に急速乾燥
モードの割合を小さくする制御ができる。好適な態様の
請求項4の発明では、送風ファンの回転速度が可変であ
り、内気循環乾燥モードでは、上記風圧を弱く生起し、
強制乾燥モードでは、上記風圧を強く生起するように構
成できる。
【0009】
【作用】請求項1の発明において、急速乾燥モードで
は、例えばヒータ及び送風ファンが共に動作状態とさ
れ、この時、仕切室の吸入口及び収納室の排出口は各開
状態の開閉板により開口される。これにより、吸入口、
仕切室、収納室及び排気口への通過風路が形成され、外
気をヒータで温風化した低湿空気により被乾燥物を乾燥
する。
【0010】内気循環乾燥モードでは、例えば電子冷却
ユニットを動作状態とするとともに吸入口及び排出口を
閉成する。これにより仕切室と収納室との間で循環気流
が生起される。この気流は、電子冷却ユニットによって
内気から水蒸気が緩やかに除去される空気であり、急速
乾燥モードで強制乾燥された被乾燥物を、乾燥開始から
保管終期まで適湿の乾燥状態に保管する。
【0011】このように請求項1の発明では、外気を導
入し温風化して収納室を通過させて庫外に排気する急速
乾燥モードと、内気を循環させてペルチェ素子による緩
やかな除湿を行う内気循環乾燥モードを有し、急速乾燥
モードでは過乾燥や乾燥むらを生じず短時間で適湿に乾
燥し、その後はペルチェ素子による緩やかな除湿で被乾
燥物を安定に乾燥保管する。
【0012】請求項2の発明においては、上記急速乾燥
モードと内気循環乾燥モードとを、被乾燥物に応じて予
め各モード指令するタイマーにより切替えるようにして
いる。従って、過乾燥を生じない時間で急速乾燥を行
い、その後は内気循環乾燥を行うことにより、センサ類
を用いない簡単な構成で、乾燥開始から保管終期まで収
納室の空気の除湿を行いつつ過乾燥や乾燥むらを生じな
い安定した乾燥雰囲気を設定することができる。
【0013】請求項3の発明において、制御手段は、収
納室に設置された湿度センサからの検出値に基づき第1
基準値と第2基準値との間の範囲内に収納室の湿度を制
御する。従って、請求項3の発明によれば、内気循環乾
燥モードで動作中、例えば新たに濡れた被乾燥物を乾燥
する場合、或いは外気湿度が高くて内気湿度が影響され
る場合等において、自動的に急速乾燥モードが選択され
る。
【0014】請求項4の発明において、各開閉板は、送
風ファンをONとし送風ファンが生起する気流の風圧に
より開閉駆動される。そして、内気循環乾燥モードで
は、例えば風圧が弱く生起されるので、吸入口の庫内側
吸込み域圧(庫外に対し負圧)及び排出口の庫内側吹出
し域圧(庫外に対し正圧)として各開閉板を開動作する
だけの圧力が得られず、各開閉板は例えばそれらの重力
により閉動作する。一方、強制乾燥モードでは、上記風
圧が強く生起されるので、上記吸入口の庫内側吸込み域
圧及び排出口の庫内側吹出し域圧共に、各開閉板を開動
作するだけの圧力が得られ、各開閉板は開動作して、請
求項1と同様の、庫外から仕切室を通り収納室を経て再
び庫外へ排出する風路を形成することができる。
【0015】請求項5の発明において、電子冷却ユニッ
トは、仕切室に放熱フィンと吸熱フィンが配設されるた
め、急速乾燥モードのとき、放熱フィンが外気によって
放熱され、内気循環乾燥モードのとき、収納室から仕切
室に戻る気流によって放熱される。従って、請求項5の
発明では、とりわけ内気循環乾燥モードのとき、循環気
流が吸熱フィンによる除湿作用と、放熱フィンによる若
干の加熱作用を受け、ヒータをONさせることなく、温
風乾燥効果と除湿乾燥効果とを同時併用した乾燥効果が
得られる。
【0016】また、請求項5の発明では、放熱フィンが
乾燥のための気流によって強制放熱され、吸熱フィンだ
けを庫内に設置する場合と比較して、放熱フィンが外気
の影響を受けず、ペルチェ素子の除湿能力が一定に維持
されて安定した乾燥雰囲気を生成し得る上、放熱フィン
のための専用の冷却フィンを設ける必要がない。
【0017】
【実施例】
〔第1実施例〕この好適な態様は請求項1、請求項2及
び請求項5の発明を具体化し、図1に示すように下駄箱
に適用したものである。図1において、除湿保管装置1
は、前面に扉2を有した保存庫3を主体に構成されてい
る。保存庫3の庫内には、下二段の湿度管理を行わない
通常の収納室4a,4bと、該収納室4a,4bとは区
画された乾燥箱部5とが形成されている。乾燥箱部5
は、中間壁6を有するハウジング7と保存庫3の一部と
で構成され、中間壁6より上側に温風手段8及び電子冷
却ユニット9を収容した仕切室10が形成され、中間壁
6より下側に被乾燥物として履物Pを乾燥保管するため
の収納室11が形成されている。収納室11と仕切室1
0とは、中間壁6の前後に離れて形成された両端側通孔
6a,6bによって連通されている。これにより、仕切
室10、前方側通孔6a、収納室11及び後方側通孔6
bからなる一巡の風路A1〜A4が形成される。
【0018】上記仕切室10に対応した保存庫3の後板
3aには、温風手段8の作用下で外気を仕切室10に吸
気する吸入口12が形成されている。該吸入口12に
は、後述するソレノイド(図2参照)等の電磁駆動手
段、モータ等の回転アクチュエータによって開閉操作さ
れる開閉板13が取付けられている。電子冷却ユニット
9は、ペルチェ素子14を放熱フィン15と吸熱フィン
16との間に挟んでなるもので、ここでは、吸熱フィン
16が上記吸入口12に近接した位置で対面し、その反
対側の放熱フィン15は、温風手段8を構成する送風フ
ァン17の吸込域に位置されている。ただし、仕切室1
0には、吸熱フィン16から放熱フィン15への通路2
0が確保されている。また、中間壁6の後方側通孔6b
も、上記吸熱フィン16に近接している。温風手段8は
上記送風ファン17と、該送風ファン17を駆動するモ
ータ18と、上記送風ファン17の吹き出し域に位置さ
れたヒータ19とで構成されている。ヒータ19は、熱
線19a等の発熱体を担体に保持したものである。
【0019】上記収納室11は、開閉検出スイッチ21
を有する蓋体22によって、仕切室10と共に通常の収
納室4a,4bに対しほぼ密閉状態となる。また、上記
収納室11に対応した保存庫3の後板3aには、温風手
段8の作用下で内気を外部に排気する排出口23が形成
されている。該排出口23には、吸入口12の場合と同
一構成の開閉板24が設けられている。
【0020】本実施例の更なる構成は、図2に示すよう
に、上記ヒータ19、ペルチェ素子14、送風ファン1
7のモータ18、開閉板13、24を駆動するソレノイ
ド13a及び24aを制御する制御手段25が設けられ
ている。制御手段25は、例えばマイコンにて構成さ
れ、その入力ポートには上記開閉検出スイッチ21及び
庫外に装置されたON−OFF操作スイッチ26が接続
されている。
【0021】上記制御手段25は急速乾燥モードの連続
運転時間を決定するタイマー回路25aを有している。
タイマー回路25aは、上記開閉検出スイッチ21が蓋
体22の開状態から閉状態へ変化したことを示す信号2
1a又はON−OFF操作スイッチ26がONされたこ
とを示す信号26aによってタイマー動作を開始する。
【0022】このような構成の除湿保管装置1は、収納
室5に履物を入れ、蓋体22を閉じると、開閉検出スイ
ッチ21により信号21aが発生して、制御手段25は
タイマー回路25aを動作させ、強制乾燥モードを設定
する。この強制乾燥モードの設定により、制御手段25
は、ヒータ19、送風ファン17のモータ18、ペルチ
ェ素子14及び各ソレノイド13a,24aを通電指令
し、これら各被制御対象を作動させる。即ち、各開閉板
13,24を開動作させ、吸入口12及び排出口23を
開状態にするとともに、ヒータ19、送風ファン17及
びペルチェ素子14を共に動作状態として外気より乾燥
された状態の温風を生起する。こうして強制乾燥モード
では、B1→A4→A1→A2→B2の風路、即ち、吸
入口12より仕切室10を経て、前方側通孔6aより収
納室11に入り、履物Pの水分を除去して排気口23に
出る経路で上記外気より乾燥した温風が流れ、履物Pを
強制乾燥することができる。尚、この強制乾燥モードに
おいて、ペルチェ素子14はOFFとされ非動作状態と
されていてもよい。
【0023】次に、タイマー回路25aの動作が終了す
ると、制御手段25は内気循環乾燥モードを設定する。
この内気循環乾燥モードでは、制御手段25は、ヒータ
19をOFF、送風ファン17をON、ペルチェ素子1
4をONするとともに、各ソレノイド13a,24aへ
の通電を断つ。各ソレノイド13a,24aの通電が断
たれると、開閉板13,24はそれぞれ閉動作し、吸入
口12及び排出口23を閉じる。従って、上記A1〜A
4の風路で循環気流が生起される。この循環気流は、ペ
ルチェ素子14によって内気の水蒸気が適応に除去さ
れ、履物Pに対しマイルドに乾燥作用する。こうして本
除湿乾燥装置1は、乾燥開始から保管終期まで適正な湿
度に維持される。
【0024】しかして、上記内気循環乾燥モードをある
程度長時間行った後は、更に送風ファン17を停止して
もよい。この場合は、ペルチェ素子14だけの除湿が行
われる。ペルチェ素子14だけの除湿でも、気体の対流
によって循環気流が生成される。そして、必要があれ
ば、ON−OFF操作スイッチ26によって、急速乾燥
モードに切替え得るし、内気循環乾燥モードへも切替え
得る。また、内気循環乾燥モード中、タイマーにより送
風ファン17をON−OFF制御することもできる。
【0025】かくして、上記除湿保管装置1によれば、
上記タイマー回路25aの動作時間を、過乾燥を生じな
い適度な時間で停止し、内気循環乾燥モードに切替える
ことにより、被乾燥物の湿気の程度に適応した乾燥条件
の切替えがタイマー動作によりなされ、乾燥むらを生じ
たり、素材を傷めたりすることがなく、また、乾燥物の
変形を防止した安定な乾燥雰囲気で長期保管することが
できる。。
【0026】また、上記除湿保管装置1によれば、急速
乾燥モードの温風は仕切室10に戻ることがないため、
吸熱フィン16が加熱されることがなく、急速乾燥モー
ドでペルチェ素子14による除湿を行う場合に、除湿能
力の低下が回避されて外気より低湿度の温風で乾燥で
き、内気循環乾燥モードへ移行した際には、その初期の
除湿能力低下を回避し、乾燥条件が安定化する。
【0027】加えて、上記除湿保管装置1によれば、電
子冷却ユニット全体、即ち、吸熱フィン16と放熱フィ
ン15が共に仕切室10に収容されているため、急速乾
燥モードでは、放熱フィン15が外気によって放熱さ
れ、内気循環乾燥モードでは循環気流によって放熱さ
れ、特に冷却フィンを設けることなく、ペルチェ素子1
4の吸熱作用を高効率化させ得る。また、内気循環乾燥
モード時、若干、庫内温度を上昇させた除湿を行い、例
えば冬季等においても安定した乾燥保管ができる。換言
すれば、電子冷却ユニット全体を仕切室10に収容する
構成によれば、吸熱フィン14のみを仕切室10に臨ま
せる構成に比し、外気温度に殆ど影響されない除湿能力
の安定化と、ヒータ19を稼働することなく温風除湿の
乾燥ができるという除湿の効率性との二重の効果を奏す
る。
【0028】〔第2実施例〕この好適な態様の第2実施
例は、請求項3を具体化したもので、図1及び図2の点
線にて示すように、制御手段25に湿度の検出信号を送
出する湿度センサ27を収納室11に設置して、タイマ
ー回路25aの代用で、急速乾燥モードと内気循環乾燥
モードとに制御しようとするものである。湿度センサ2
7は、高分子膜感湿センサ、抵抗値検出センサ等種々の
ものを使用でき、また、検出される湿度が或る閾値を超
えると信号を発するスイッチタイプでも、検出値を連続
的に出力するタイプのいずれでもよい。前者のタイプで
は検出値の解読処理がなくマイコンを用いなくともハー
ドウエアで構成できる。
【0029】ここでは、後者のタイプを用い、中央処理
機能を備えた制御手段25により湿度センサ27からの
信号の解読し、得られた検出値と予め設定した二つの基
準値とを比較してモードを切替えを行っている。この検
出値に基づく制御は、図4に示される。図4のフローチ
ャートは、開閉検出スイッチ21又は自動モード設定ス
イッチ(図示略)がONされることによって開始し、先
ずステップS1〔湿度センサ読取り〕により解読(A/
D変換)した湿度センサ27の検出値Tは、ステップS
2〔T≧a〕で第1基準値aと比較される。第1基準値
aは後出する第2基準値bとa>bの関係に設定され
る。従って、ステップS2で、T≧aの場合は、ステッ
プS3〜S6からなる急速乾燥モードを設定し、T<a
の場合は、ステップS7〔T≧b〕に移行する。
【0030】上記急速乾燥モードでも、第1実施例と同
様に、ヒータ19、送風ファン17及びペルチェ素子1
4を共にONするとともに、各開閉板13,24を開動
作させる。尚、この強制乾燥モードにおいても、ペルチ
ェ素子14はOFFとされ非動作状態とされていてもよ
い。一方、ステップS7で、T<b場合は、他の処理に
移行し、T≧bの場合はステップ8〜S11の内気循環
乾燥モードを設定する。この場合、送風ファン17はO
NでもOFFでもかまわない。また、ステップS9の処
理の前に、送風ファン17をONした内気循環乾燥モー
ドを選択するか送風ファン17をOFFした内気循環乾
燥モードを選択するかを湿度センサ27の検出値で判断
してもよい。尚、前述した他の処理とは、ステップS1
2,S13,S14,S15を示し、ステップS12で
示す第基準値cは、適湿範囲の下限値を示すこととな
る。
【0031】このように湿度センサ27を用いた自動制
御では、内気循環乾燥モードで動作中に、例えば新たに
濡れた被乾燥物を乾燥する場合等において、自動的に急
速乾燥モードが選択され、タイマーによる制御ではでき
ない精緻な制御が可能となる。 〔第3実施例〕次に図3は請求項4を具体化した第3実
施例を示す。図3は後板3aの一部を示し、仕切室10
に対応した吸入口12及び収納室11に対応した排出口
23に、自重で閉動作し、風圧で開く開閉板13′、2
4′を設けたものである。
【0032】即ち、本実施例の各開閉板13′、24′
は、例えば各開閉板の13′、24′の上部両端にピン
28を突設し、吸入口12及び排出口23の対向する側
壁に凹部(図示略)を設けて、ピン28を凹部に嵌合し
て回動自在に支持する。また、送風ファン17のモータ
18は、急速乾燥モードにおいて、回転速度を高い値に
制御され、内気循環乾燥モードにおいて、急速乾燥モー
ドの回転速度より低い値に制御されるようになってい
る。
【0033】このような構成によれば、送風ファン17
は、モータ18への指令によって生成する気流の風圧を
強弱切替えできるので、内気循環乾燥モードでは、上記
風圧を弱く生起し、急速乾燥モードでは上記風圧を強く
生起する。これよって、内気循環乾燥モードでは、吸入
口12の庫内側吸込み域圧及び排出口23の庫内側吹出
し域圧として各開閉板13′,24′を開動作するだけ
の圧力が得られず、各開閉板13′,24′は例えばそ
れらの自重(自重に限定せず閉状態に付勢するばねを用
いてもよい)により閉動作させる得る。一方、強制乾燥
モードでは、上記風圧を強く生起しているので、上記吸
入口12の庫内側吸込み域圧及び排出口23の庫内側吹
出し域圧共に、各開閉板13′,24′を開動作するだ
けの力が得られ、各開閉板13′,24′は開動作し
て、上述した仕切室10から入り収納室11から抜ける
気流を生成することができる。
【0034】このような各開閉板13′,24′を用い
れば、これらを開動作するための力を送風ファン17に
より生起される気流の風圧によって得ることとなり、開
閉用のアクチュエータが不要となる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したようにこの出願に係る請求
項1〜5の発明によれば、過乾燥や乾燥むらを防止した
乾燥条件の安定した環境で乾燥保管することができる。
とりわけ、請求項1の発明では、外気を導入し温風化し
て収納室を通過させて庫外に排気する急速乾燥モード
と、内気を循環させてペルチェ素子による緩やかな除湿
を行う内気循環乾燥モードとを、被乾燥物の湿気の程度
に応じた円滑な乾燥条件の切替えで乾燥雰囲気を設定
し、乾燥開始から保管終期まで長期安定に保管すること
ができる。
【0036】請求項2の発明では、急速乾燥モードを被
乾燥物の素材に応じて予め定めた時間だけ行い、湿度セ
ンサを不要とした簡単な構成を採用することができる。
請求項3の発明では、乾燥雰囲気湿度をセンシングする
センサを用いることにより、急速乾燥モードと内気循環
乾燥モードとの切替えを、外気湿度に左右される収納室
環境に応じて行うことができ、タイマーではできない精
緻な制御が可能となる。
【0037】請求項4の発明では、各開閉板を開動作す
るための動力を送風ファンにより生起される気流の風圧
によって得ることとなり、各開閉板を開閉動作させるア
クチュエータが不要となる。請求項5の発明では、電子
冷却ユニット全体を仕切室に収容したので、内気循環乾
燥モードのとき、循環気流が吸熱フィンによる除湿作用
と、放熱フィンによる若干の加熱作用を受け、吸熱フィ
ンだけを庫内に設置する場合と比較して、安定した乾燥
雰囲気を生成し得る上、放熱フィンのための専用の冷却
フィンを設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本出願に係る除湿保管装置の第1実施例を示
す構成図である。
【図2】 図1に示す除湿保管装置を制御するための制
御手段を示す電気回路図である。
【図3】 本出願に係る除湿保管装置の第3実施例を示
す部分的な構成図である。
【図4】 本出願に係る除湿保管装置の第2実施例の動
作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…除湿保管装置、 3…保存庫、6
a,6b…両端側通孔、 8…温風手段、9…
電子冷却ユニット、 10…仕切室、11…
収納室、 12…吸入口、13,2
4…開閉板、 23…排出口、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被乾燥物が収納される収納室及び該収納
    室と両端側通孔により連通された仕切室を有し、上記仕
    切室には外気を導入するための吸入口が形成され、上記
    収納室には内気を庫外へ排気するための排出口が形成さ
    れた保存庫と、 上記仕切室にそれぞれ収容され、ヒータ及び送風ファン
    からなる温風手段並びに吸熱フィン及び放熱フィンを備
    え、上記仕切室に少なくとも上記吸熱フィンを介在させ
    た電子冷却ユニットと、 上記吸入口及び排出口を開閉するための各開閉板と、 少なくとも上記ヒータ及び送風ファンをONするととも
    に上記各開閉板を開き外気を上記吸入口から上記仕切室
    に吸気して上記収納室へと導風し上記排出口を通じて排
    気する急速乾燥モードと、少なくとも上記電子冷却ユニ
    ットをONし上記各開閉板を閉操作して上記両端側通孔
    を介して上記仕切室と上記収納室との間で循環気流を生
    起する内気循環乾燥モードとに切替え可能な制御手段と
    を、 具備した除湿保管装置。
  2. 【請求項2】 上記強制乾燥モードと内気循環乾燥モー
    ドとを予め動作時間を設定したタイマーにより切替える
    ことを特徴とする請求項1記載の除湿保管装置。
  3. 【請求項3】 被乾燥物が収納される収納室及び該収納
    室と両端側通孔により連通された仕切室を有し、上記仕
    切室には外気を導入するための吸入口が形成され、上記
    収納室には内気を庫外へ排気するための排出口が形成さ
    れた保存庫と、 上記収納室に設置された湿度センサと、 上記仕切室に収容され、ヒータ及び送風ファンからなる
    温風手段並びに吸熱フィン及び放熱フィンを備え、上記
    仕切室に少なくとも上記吸熱フィンを介在させた電子冷
    却ユニットと、 上記吸入口及び排出口を開閉するための各開閉板と、 上記収納室の目標湿度に関する高湿の第1基準値と該第
    1基準値より低湿の第2基準値とを設定し、上記湿度セ
    ンサの検出値が上記第1基準値と等しいかそれより高い
    場合に上記急速乾燥モードに切替え、上記湿度センサの
    検出値が上記第2基準値と等しいかそれより高く且つ上
    記第1基準値より低い場合に上記内気循環乾燥モードに
    切替える制御手段とを、 具備した除湿保管装置。
  4. 【請求項4】 上記各開閉板は、それぞれ上記吸入口及
    び上記排出口に回動自在に支持され、上記送風ファンに
    よる気流の庫外に対し正負となる風圧で開閉動作が制御
    されるように構成されることを特徴とする請求項1又は
    請求項3記載の除湿乾燥装置。
  5. 【請求項5】 上記電子冷却ユニットは、放熱フィン及
    び吸熱フィンが共に上記循環気流の通路中に位置するよ
    うに配置され、上記吸入口からの外気若しくは上記循環
    気流で上記放熱フィンが放熱されるように構成したこと
    を特徴とする請求項1又は請求項3記載の除湿乾燥装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005230324A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Mitsubishi Electric Corp 下足箱
WO2013058346A1 (ja) * 2011-10-20 2013-04-25 シャープ株式会社 イオン発生装置付き収納庫
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