JP3767489B2 - 乾燥庫 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品を乾燥状態に保存するための乾燥庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食品等を乾燥保存するための乾燥庫は大きく分けて、塩化カルシウムやペレット状のシリカゲルの乾燥剤に庫内の湿気を吸湿させて庫内を乾燥雰囲気にするものと、特開平4―114714号公報に示されているように吸着材を備えた除湿部に庫内の空気を循環させて吸着材に吸湿させて庫内を乾燥雰囲気にするものとがある。塩化カルシウムを乾燥剤に使った乾燥庫では、塩化カルシウムが吸収した湿気は塩分を含んだ水となり、この水を処理する必要があるうえ、吸湿剤の補充も必要なため、扱い難く使いにくい。また、ペレット状のシリカゲルを乾燥剤として使った乾燥庫は、水も溜まらず、一度吸湿した乾燥剤に熱を加えて放湿させることによって再生させることができるが、乾燥雰囲気の保持が難しく、庫内を乾燥雰囲気にするのに時間がかかるものである。特開平4―114714号公報に示されている乾燥庫は、可逆的な吸放湿機能を備えた吸湿材に庫内の空気を送風機により循環させて庫内を乾燥雰囲気にするため、短時間で庫内を乾燥雰囲気にすることができ、吸湿材に温風を通すことで吸湿した吸湿材を再生することができ、扱い易く使いやすい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、可逆的な吸放湿機能を備えた吸湿材を設置した乾燥庫においては、吸湿材の吸湿と再生とを風路の切換えによって交番させるため、庫内が頻繁に開閉されている状態にあり、こうした庫内を乾燥雰囲気に維持するために費やすエネルギーが多く効率が悪いといった問題点がある。
【0004】
本発明は、係る従来の問題点を解決するためになされたものであって、その課題とするところは、可逆的な吸放湿機能を備えた除湿器を使った効率の良い使い易い乾燥庫を開発することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために請求項1の発明は、可逆的な吸放湿機能を備え静止状態に置かれた除湿器の除湿と再生の交番を、制御手段によって少なくとも除湿経路の出入口を開閉するモーター駆動の開閉ダンパ機構の動作角度を、その出入口を閉止する角度より大きく制御して高気密状態に閉止する手段を採用する。
【0006】
前記課題を達成するために請求項2の発明は、可逆的な吸放湿機能を備え静止状態に置かれた除湿器の除湿と再生の交番を、制御手段によって行なわせるとともに、再生時については送風機の停止を加熱手段の停止より若干遅らせるようにする手段を採用する。
【0007】
前記課題を達成するために請求項3の発明は、可逆的な吸放湿機能を備え静止状態に置かれた除湿器の除湿と再生の交番を、制御手段によって、湿度センサーの出力値に基づいて除湿経路の導通とともに送風機の運転による除湿運転と、再生経路の導通とともに送風機及び加熱手段の運転による再生運転とに交番するようにするとともに、加熱手段の運転/停止の度に湿度センサーの出力値を制御手段により監視し、その出力値が連続して複数回変化が少ないとき、除湿部の運転を停止し、運転停止を表示するようにする手段を採用する。
【0010】
前記課題を達成するために請求項の発明は、請求項に係る前記手段における湿度センサーの出力値を、微分して微分値が微少になった時点で、除湿から再生に交番するようにする手段を採用する。
【0012】
前記課題を達成するために請求項の発明は、請求項又は請求項のいずれかに係る前記手段における除湿運転から再生運転に交番させる湿度センサーの出力値を、相対湿度30%程度に設定する手段を採用する。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図9によって示す本実施の形態は、食品等の物品を乾燥保存するための乾燥庫に関するものである。この乾燥庫は、乾燥室1と乾燥室1の空気を乾燥雰囲気に加工する除湿部2とから構成されている。乾燥室1は、前面の開放した外箱3に抜き差しできる引出し式の密閉箱構造として構成され、上部に回動やスライドにより開閉できる開閉蓋4が装着されている(図1,図3参照)。上部での開放は、乾燥室1への物品の出し入れがし易く使いやすい。乾燥室1の前面は、図1に示すように外方へ張出しの有る前パネル5で構成され、上部の張出し部分の左右に一つずつ開口部6が設けられている。外箱3には乾燥室1を差込んだ状態で、乾燥室1の開閉蓋4と差込み部分の天板との間に前後方向に続く二列の通風路7が天板の中央に設けられた隔壁8により画成される(図3,図4参照)。この二列の通風路7はそれぞれ乾燥室1の前パネル5の二個の開口部6にそれぞれ連絡するようになっている。
【0017】
除湿部2は、吸着除湿装置によって構成され外箱3内における乾燥室1の背後に設けられている。吸着除湿装置は、空気を通す直線状の多数の通路9を持ち、可逆的な吸放湿機能を備えた静止状態におかれた除湿器10と、除湿器10の通路9に通風させる送風機11と、除湿器10に通す空気を昇温させ得る加熱手段とを直列状に組込んだ風路12を、六面体の外殻13内に構成したものである(図2参照)。吸着除湿装置の風路12の入口14,15と出口16,17はそれぞれ隣接する外殻13の二面に対形態に開口されている。外殻13内には一方の入口14から風路12を経て一方の出口16に至る除湿経路と、他方の入口15から風路12を経て他方の出口17に至る再生経路と、バイパス18が設けられている。バイパス18は、再生経路における除湿器10及び加熱手段を迂回する経路として構成され、その出口19は、再生経路の出口17近傍に出口17と同じ向きに開口されている。
【0018】
除湿経路と再生経路の各入口14,15と各出口16,17並びにバイパス18の出口19には、それぞれその口縁に気密保持部材が装着されていて、一つの開閉ダンパ機構によって開閉される。開閉ダンパ機構は、ステッピングモーター20の回転軸上に、入口開閉ブレード21と出口開閉ブレード22とバイパス開閉ブレード23を一列に並べて取付けた構成で、再生経路を開通させたときには、バイパス18を開通させ、除湿経路は遮断する。
【0019】
除湿経路の入口14と出口16は共に乾燥室1に気密を保持した状態に連絡され、再生経路の入口15と出口17は、外箱3の二列の通風路7にそれぞれ連絡され、乾燥室1の前パネル5の各開口部6を通じてそれぞれ庫外に連絡している。
【0020】
除湿器10は、セラミックス等の無機質繊維にシリカゲル等の吸湿剤を重合反応を利用して、結合させたコルゲート構造材やハニカム構造材を積層して、被処理空気を通す直線状の多数の通路9が全体にわたって分布する直方体状に構成したものである。各通路9は平行状でそれらの開口端は全て除湿器10の対向する二面に開口している。
【0021】
加熱手段は、図5に示すように等間隔に開けられた矩形の通風孔24を有する放熱板25に、電気絶縁性と耐熱性のあるプラスチック皮膜を施した熱効率の良いコードヒーター26に通断電手段としての温度ヒューズとサーモスタットを設けて密着させた安全構造が採られ、除湿器10の前段において風路12を横断する状態に組付けられている。加熱手段としては、正特性サーミスタを用いることもできる。除湿器10と外殻13との間には断熱空気層又は多泡性の断熱樹脂の断熱構造29が設けられ、再生時に効率よく除湿器10を加熱するようになっている。
【0022】
コードヒーター26及び送風機11並びにステッピングモーター20は、除湿部2に組込まれたマイクロコンピューターを搭載した制御手段30によりそれぞれその運転が制御される。制御手段30には、図6に示すように乾燥室1内に配備された湿度センサー31が入力側に接続され、出力側にはヒーター駆動回路32と、モーター駆動回路33と、送風機駆動回路34のほか設定手段35や運転表示手段36が接続されている。
【0023】
この乾燥庫は、開閉ダンパ機構によって除湿経路と再生経路を交互に開閉させ、除湿器10に除湿過程と再生過程とを交番させることにより乾燥室1内を乾燥雰囲気にすることができる。乾燥室1内を除湿する除湿運転は、ステッピングモーター20を回転させ、再生経路の入口15及び出口17並びにバイパス18の出口19を、入口開閉ブレード21及び出口開閉ブレード22並びにバイパス開閉ブレード23によって閉止しておいて、送風機11を運転させることにより常温下で行なわれる。即ち、開放された除湿経路により乾燥室1内に循環気流が形成され、除湿器10を通過するたびに湿気が分子状態で除湿器10に吸着され、乾燥室1内は迅速に乾燥雰囲気になる。
【0024】
水の分子を吸着するにつれ除湿器10の吸着能は低下するので、除湿器10を再生過程において再生させる再生運転が行なわれる。除湿器10の再生は、ステッピングモーター20を回転させ、除湿経路の入口14及び出口16を、入口開閉ブレード21及び出口開閉ブレード22によって閉止し、バイパス18の出口19を開放させ、送風機11を運転させ、コードヒーター26に通電させることにより140℃ほどの高温下で行なわれる。即ち、開放された再生経路により庫外の空気が前パネル5の開口部6を経て入口15から吸込まれ、放熱板25を通過することにより加熱され除湿器10の通路9を通ることで除湿器10の水分子が放出される。吸込まれた庫外の空気の一部は、放熱板25を通過せずにバイパス18に流れ、出口19から流れ出て再生経路に合流して出口17から外箱3の通風路7を通って乾燥室1の前パネル5の開口部6から庫外へ排出される。除湿器10を再生した空気は高温多湿であるが、バイパス18を流れてくる常温の空気と混合するため、庫外へ排出される空気の温度は低くなっている。これにより、再生時に台所等設置場所の室内雰囲気の阻害が抑制される。
【0025】
こうして再生された除湿器10に除湿経路を開けて乾燥室1内の空気を通すことにより、再び乾燥室1内の湿気を吸着し、乾燥室1内を乾燥雰囲気にすることができる。除湿器10と外殻13との間は断熱空気層又は多泡性の断熱樹脂による断熱構造29となっているので周囲への放熱は少なく加熱効率は良い。
【0026】
制御手段30は、図7のフローチャートで示す制御アルゴリズムに従って除湿運転と再生運転とを交番させ乾燥運転を行なう。即ち、電源の投入とともに制御手段30は、図7のフローチャートにおけるステップ♯1で湿度センサー31の出力値Dの読込みを行ない、ステップ♯2へ進み湿度センサー31の出力値Dが設定手段35によって予め設定された設定値D0以上かどうかを判定する。ここでD0は、略30%の湿度に対する値である。D≧D0であればステップ♯3へ進み、そうでなければステップ♯1の処理に戻る。ステップ♯3では再生運転を開始する処理とともにマイクロコンピューターのプログラムで構成された再生タイマー37のカウントを開始する処理をして、ステップ♯4へ進む。ステップ♯4では所定時間T1が経過したかどうかを判定し、経過したらステップ♯5へ進み、経過していなければステップ♯4の処理を繰返す。
【0027】
ステップ♯5ではコードヒーター26をオフする処理をしてステップ♯6へ進む。ステップ♯6では所定時間T2が経過したかどうかを判定し、経過していればステップ♯7で送風機11を停止する処理をしてステップ♯8へ進み、経過していなければステップ♯6の処理を繰返す。ステップ♯8では除湿運転を開始する処理とともにマイクロコンピューターのプログラムで構成された除湿タイマー38のカウントを開始する処理をしてステップ♯9へ進む。ステップ♯9では湿度センサー31の出力値Dを微分し変化率ΔDの算出処理をし、ステップ♯10へ進む。ステップ♯10では湿度センサー31の出力値Dの変化率ΔDが0かどうかの判定を行ない、変化率ΔDが0であればステップ♯12の処理でカウンターのカウントを開始する処理をしてステップ♯13へ進む。ステップ♯13ではカウンターのカウント数Nが例えば五回かどうかを判定する。N=五回でなければステップ♯3の処理に戻る。ステップ♯10で変化率ΔD=0でなければステップ♯11へ進む。ステップ♯11では所定時間T3が経過したかどうかを判定し、経過したらステップ♯1へ戻り、経過していなければステップ♯9の処理に戻る。ステップ♯13でN=五であればカウンターをクリヤーしてステップ♯14で運転を停止する処理をして、ステップ♯15で運転停止を運転表示手段36に表示する処理をして終了する。
【0028】
除湿運転をしても湿度センサー31の出力値Dに変化がない場合、乾燥室1の開閉蓋4が開いたままになっているか、除湿部2の故障が考えられるので運転を停止して、それをLEDの点灯や液晶等による運転表示手段36で表示して利用者に報知する。ここで、D0を、略30%の湿度に対する値に設定したのは、乾燥庫内の湿度を略30%に維持し、食品の鮮度をより良く保つためである。油脂類の酸化に対する水分の作用が最も少ない条件で、具体的には食品中での水の平衡相対湿度である水分活性であり、水分活性は周囲雰囲気の相対湿度と略同じである。
【0029】
再生運転と除湿運転の交番においては開閉ダンパ機構により再生経路と除湿経路の切換えが行なわれるが、このとき制御手段30は、モーター駆動回路33を介してステッピングモーター20の動作角度を、外殻13の形状から決定される各出入口16,17,14,15を閉止する角度より7.5度程度大きくなるように制御する。これにより、除湿経路と再生経路の各入口14,15及び出口16,17並びにバイパス18の出口19は、閉止時においては入口開閉ブレード21及び出口開閉ブレード22ならびにバイパス開閉ブレード23が気密保持部材を押圧する状態になり、高気密状態で閉止される。この部分の気密の良し悪しは、乾燥庫の効率を大きく左右するものであり、気密が悪いと庫内の乾燥雰囲気の形成も保持もできにくくなる。
【0030】
除湿器10の吸湿能力は温度に影響され、温度が低い程吸湿能力が高い特性を有するが、その水分子を吸着する力は、吸湿材と水分子との引合う力である。そして、除湿器10の常温での水分子を吸着する容量はその質量の約10%である。しかしながら、一つの除湿器10に対して通風とともに除湿と再生とを交番させることによって乾燥室1内を乾燥雰囲気にする場合には、除湿器10が飽和状態になるまで吸湿することは事実上なく、飽和状態近くまで吸湿させてから再生に移行したのでは、時間がかかり除湿効率は極めて悪くなる。本実施の形態では、効率改善策としてステップ♯11における所定時間T3を、除湿器10の質量の約5%を占める水分子を吸着できる時間として設定している。例えば、除湿器10の質量が30gであれば、所定時間T3は15分に設定する。これにより、除湿器10が最も効果的に吸湿するときに除湿運転を行ない効率良く除湿器10に吸湿させることができる(図8参照)。
【0031】
除湿器10の再生は、吸着した水分子を熱によって切離し、送風によって搬出することであり、吸着された水分子は熱によって激しく運動し、吸湿材から離脱する。このとき例えば、空気温度80℃の水分子の除湿器10における吸着量は、除湿器10の質量の約1%程である。除湿器10の水分子が殆ど完全になくなるまで再生運転をさせるのでは、時間がかかり再生効率は極めて悪くなる。本実施の形態では、再生運転の効率改善策として、ステップ♯4における再生タイマー37による所定時間T1を除湿運転時間T3の半分の時間T3/2に設定し、除湿器10が最も効果的に放湿するときに再生運転を行ない効率良く除湿器10の再生を行なうようにしている(図9参照)。
【0032】
また、ステップ♯5でコードヒーター26をオフし、ステップ♯7までの間の所定時間T2(T1+1.5分)まで送風機11を運転させることにより、再生運転で加熱された除湿器10を冷却して吸湿能の高い状態にして除湿運転に移行させることができ、相反する過程である除湿運転と再生運転の交番時の効率も改善される。
【0033】
ステップ♯9で湿度センサー31の出力値Dを微分し変化率ΔDの算出処理をし、ステップ♯10で変化率ΔDが0かどうかの判定を行ない、変化率ΔDが0であれば再生運転させることにより、除湿機能が低下し殆ど除湿を果さなくなっている除湿器10での除湿運転を停止して再生運転に移行させることができ、効率よく乾燥室1を乾燥雰囲気にすることができる。変化率の判定基準は0とする方が簡単ではあるが、0に近い数値を基準としても実用上の問題はない。
【0034】
この乾燥庫は、乾燥食品の保存に好適であるが、用途としては食品以外の物品の乾燥保存や、ドライフラワーの製造等、物品の乾燥加工にも使うことができる。制御に拘らない機構部分については除湿経路及び再生経路の入口14,15と出口16,17及びバイパス18の出口19の位置関係から単一の開閉ダンパ機構により開閉の切換えができる構成であるため、乾燥庫の小型化と開閉ダンパ機構の制御系の簡素化が実現できる。
【0035】
実施の形態2.
図10によって示す本実施の形態は、実施の形態1で示した乾燥庫の除湿部2の除湿経路と再生経路の入口14,15と出口16,17を開閉する開閉ダンパ機構に関するものであり、それ以外の構成は、実施の形態1のものと同じである。従って、実施の形態1のものと同じ部分については、実施の形態1のものと同じ符号を用い、それらについての説明は省略する。
【0036】
本実施の形態の乾燥庫では、除湿経路と再生経路の各入口14,15と各出口16,17は、図10に示すように二つの独立した開閉ダンパ機構によって開閉させる。各開閉ダンパ機構は、各ステッピングモーター20によって回転する各アームに、入口開閉ブレード21と出口開閉ブレード22及びバイパス開閉ブレード23が取付けられた構成とする。このように開閉ダンパ機構を二つにすることにより、入口開閉ブレード21と各入口14,15への係合、出口開閉ブレード22の各出口16,17への係合が確実にできる。そして、断熱構造29や外殻13および送風機11を貫通する連結軸を無くすことができるので、構造を簡素化でき、貫通部からの空気漏れも無くすことができる。二つのステッピングモーター20は、順次動作させるか並行に動作させる。これにより、各ステッピングモーター20の駆動回路は一つの回路で構成でき、コストの低減と動作の信頼性が得られる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1又は請求項2の発明によれば、可逆的な吸放湿機能を備えた除湿器を使った効率の良い乾燥庫が得られる。
【0041】
請求項の発明によれば、乾燥室の状態変化がない場合には、運転を停止しそれを報知できるので、使い易いものとなる。
【0042】
請求項4及び請求項5の発明によれば、乾燥室の食品をより良い状態に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の乾燥庫の要部を示す斜視図である。
【図2】 実施の形態1の乾燥庫の除湿部の構成を示す断面図である。
【図3】 実施の形態1の乾燥庫の要部を示す縦断側面図である。
【図4】 実施の形態1の乾燥庫の要部を示す正面図である。
【図5】 実施の形態1の乾燥庫の加熱手段の一部を示す正面側斜視図である。
【図6】 実施の形態1の乾燥庫の制御系のブロック構成図である。
【図7】 実施の形態1の乾燥庫の制御動作を示すフローチャートである。
【図8】 実施の形態1の乾燥庫の除湿器の除湿時の水分子吸着量と時間との関係を示す説明図である。
【図9】 実施の形態1の乾燥庫の除湿器の再生時の水分子吸着量と時間との関係を示す説明図である。
【図10】 実施の形態2の乾燥庫の要部を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 乾燥室、 2 除湿部、 10 除湿器、 11 送風機、 12 風路、 13 外殻、 14,15 入口、 16,17 出口、 18 バイパス、 19 出口、 20 ステッピングモーター、 21 入口開閉ブレード、22 出口開閉ブレード、 30 制御手段、 31 湿度センサー、 37
再生タイマー、 38 除湿タイマー。

Claims (5)

  1. 空気を通す直線状の多数の通路を有し、可逆的な吸放湿機能を備え静止状態に置かれた除湿器と、この除湿器の前記通路に通風させる送風機と、前記除湿器に通す空気を昇温させ得る加熱手段とを組込んだ風路を外殻内に構成し、この風路を経路とする出入口を持つ除湿経路と、同風路を経路とする前記出入口とは別の外部に連絡する出入口を持つ再生経路とを構成し、前記除湿経路と再生経路とをモーターで動作する開閉ダンパ機構によって交互に通断させる除湿部と、この除湿部の前記除湿経路の前記出入口に連絡され、外部とは区切られた物品の出し入れ可能の乾燥室と、前記開閉ダンパ機構及び前記加熱手段並びに前記送風機を制御する制御手段とを備え、この制御手段により、前記除湿経路の導通とともに前記送風機の運転による除湿運転と、前記再生経路の導通とともに前記送風機及び加熱手段の運転による再生運転とを行ない、かつ少なくとも前記除湿経路の出入口を開閉する開閉ダンパ機構の動作角度を、その出入口を閉止する角度より大きくして高気密状態に閉止するようにした乾燥庫。
  2. 空気を通す直線状の多数の通路を有し、可逆的な吸放湿機能を備え静止状態に置かれた除湿器と、この除湿器の前記通路に通風させる送風機と、前記除湿器に通す空気を昇温させ得る加熱手段とを組込んだ風路を外殻内に構成し、この風路を経路とする出入口を持つ除湿経路と、同風路を経路とする前記出入口とは別の外部に連絡する出入口を持つ再生経路とを構成し、前記除湿経路と再生経路とをモーターで動作する開閉ダンパ機構によって交互に通断させる除湿部と、この除湿部の前記除湿経路の前記出入口に連絡され、外部とは区切られた物品の出し入れ可能の乾燥室と、前記開閉ダンパ機構及び前記加熱手段並びに前記送風機を制御する制御手段とを備え、この制御手段により、前記除湿経路の導通とともに前記送風機の運転による除湿運転と、前記再生経路の導通とともに前記送風機及び加熱手段の運転による再生運転とを行ない、かつ再生運転においては前記送風機の停止を前記加熱手段の停止より若干遅らせるようにした乾燥庫。
  3. 空気を通す直線状の多数の通路を有し、可逆的な吸放湿機能を備え静止状態に置かれた除湿器と、この除湿器の前記通路に通風させる送風機と、前記除湿器に通す空気を昇温させ得る加熱手段とを組込んだ風路を外殻内に構成し、この風路を経路とする出入口を持つ除湿経路と、同風路を経路とする前記出入口とは別の外部に連絡する出入口を持つ再生経路とを構成し、前記除湿経路と再生経路とをモーターで動作する開閉ダンパ機構によって交互に通断させる除湿部と、この除湿部の前記除湿経路の前記出入口に連絡され、外部とは区切られた物品の出し入れ可能の湿度センサーを配した乾燥室と、前記開閉ダンパ機構及び前記加熱手段並びに前記送風機を制御する制御手段とを備え、この制御手段により、前記湿度センサーの出力値に基づいて前記除湿経路の導通とともに前記送風機の運転による除湿運転と、前記再生経路の導通とともに前記送風機及び加熱手段の運転による再生運転とに交番するようにするとともに、前記加熱手段の運転/停止の度に前記湿度センサーの出力値を前記制御手段により監視し、その出力値が連続して複数回変化が少ないとき、前記除湿部の運転を停止し、運転停止を表示するようにした乾燥庫。
  4. 請求項3に記載の乾燥庫であって、湿度センサーの出力値の短時間における変化率を算出し、その変化率が微少になった時点で、除湿運転から再生運転に交番するようにした乾燥庫。
  5. 請求項3又は請求項4のいずれかに記載の乾燥庫であって、除湿運転から再生運転に交番させる湿度センサーの出力値を、相対湿度30%程度に設定した乾燥庫。
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