JP4380186B2 - 吸着除湿装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品等の物品を乾燥保管する保管庫に供せられる吸着除湿装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食品やその他の物品を乾燥保管するための保管庫は大きく分けて、塩化カルシウムやペレット状のシリカゲルの乾燥剤に庫内の湿気を吸湿させて庫内を乾燥雰囲気にするものと、吸着材を備えた吸着除湿装置に庫内の空気を循環させて吸着材に吸湿させて庫内を乾燥雰囲気にするものとがある。天然ゼオライトやシリカゲルを吸着材として使った保管庫は、水も溜まらず、一度吸湿した吸着材に熱を加えて放湿させることによって再生させることができる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平4―114714号公報(1頁〜3頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の可逆的な吸放湿機能を備えた吸湿材による保管庫においては、再生運転時や運転停止時に、庫外の空気の湿度が高いと隙間等から庫内に湿気が入り込み、庫内の湿度が短時間のうちに上ってしまい、再生運転と除湿運転とを頻繁に繰り返すことになり、ランニングコストが高く就くという問題点がある。
【0005】
本発明は、係る従来の問題点を解決するためになされたものであって、その課題とするところは、可逆的な吸放湿機能を備えた除湿器を使った吸着除湿装置の効率の改善とランニングコストの低減を図ることであり、広範な適用性を備えた使い易い吸着除湿装置を開発することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために本発明は、空気を通す多数の通路を有し、可逆的な吸放湿機能を備えた除湿器と、除湿器の通路に通風させる送風機と、除湿器に通す空気を昇温させる加熱手段とを組込んだ風路を外殻内に構成し、風路を経路とする区切られた特定の空間に通じる吸込口と吹出口を持つ除湿経路と、風路を経路とする前記吸込口と吹出口とは別の外部に連絡する吸込口と吹出口を持つ再生経路とを構成し、除湿経路と再生経路とをモーターで動作する開閉ダンパ機構によって交互に通断させ、送風機と除湿器とによる除湿運転と、送風機と加熱手段と除湿器とによる再生運転とを制御手段によって交番させるようにした吸着除湿装置について、その風路の各吸込口側に共通の一つの湿度センサーを配置して除湿運転時と再生運転時の空気の湿度を制御手段に入力し、この制御手段により再生運転時の湿度センサーの出力値に応じた経過時間後、除湿運転停止後に送風機を所定時間運転させるように制御する手段を採用する。
【0007】
前記課題を達成するために他の発明は、空気を通す多数の通路を有し、可逆的な吸放湿機能を備えた除湿器と、除湿器の通路に通風させる送風機と、徐湿器に通す空気を昇温させる加熱手段とを組み込んだ風路を外郭内に構成し、風路を経路とする区切られた特定の空間に通じる吸込口と吹出口を持つ除湿経路と、風路を経路とする前記吸込口と吹出口とは別の外部に連絡する吸込口と吹出口とを持つ再生経路とを構成し、除湿経路と再生経路とをモータで動作する開閉ダンパ機構によって交互に通電させ、送風機と除湿器とによる除湿運転と、送風機と加熱手段と除湿器とによる再生運転とを交番させるようにした吸着除湿装置について、吸着除湿器の外郭には隔壁で隔てられた再生経路の吸込口と吹出口につながる2つの気室が設けられ、この2つの気室に臨む外郭の面に再生経路の吸込口と吹出口とを設け、除湿経路の吸込口と吹出口とを外郭の他面に設ける手段を採用する。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図12によって示す本実施の形態は、食品等の物品を乾燥保存するための保管庫に関するものである。この保管庫は、図1の斜視図によって示すように乾燥室1と乾燥室1内の空気を乾燥雰囲気に加工する吸着除湿装置2とから構成されている。乾燥室1は、前面の開放した外箱3に抜き差しできる引出し式の密閉箱構造として構成され、上部に回動やスライドにより開閉できる開閉蓋4が装着されている。上部での開放は、引出し式の場合には乾燥室1への物品の出し入れがし易く使いやすい。乾燥室1の前面は、外方へ張出しの有る前パネル5で構成され、張出し部分の下部の左右に一つずつ開口部6が設けられている。外箱3には乾燥室1を差込んだ状態で、乾燥室1の底部と差込み部分の底板との間に前後方向に続く二列の通風路7が底部の中央に設けられた隔壁8により画成される(図1、図3参照)。この二列の通風路7はそれぞれ乾燥室1の前パネル5の二個の開口部6にそれぞれ連絡している。
【0009】
吸着除湿装置2は、図1に示すように外箱3内における乾燥室1の背後に設けられ、空気を通す直線状の多数の通路9を持つ静止状態に置かれた除湿器10と送風機11と、加熱手段12を主体として構成されている。この除湿器10の通路9に通風させる送風機11と、除湿器10に通す空気を昇温させる加熱手段12とを六面体の外殻内の風路13に組込んで図2に示すような吸着除湿装置2が構成されている。
【0010】
吸着除湿装置2の風路13の吸込口14,15と吹出口16,17はそれぞれ隣接する外殻の二面に対形態に開口している。外殻内には一方の吸込口14から風路13を経て一方の吹出口16に至る除湿経路と、他方の吸込口15から風路13を経て他方の吹出口17に至る再生経路が構成されている。
【0011】
除湿経路と再生経路の各吸込口14,15と吹出口16,17は、二つの開閉ダンパ機構18によって開閉される。開閉ダンパ機構18は、ステッピングモーター19の回転軸上に、吸込口開閉ブレード20と吹出口開閉ブレード21が取付けられている。除湿経路の吸込口14と吹出口16は共に乾燥室1に気密を保持した状態に連絡され、再生経路の吸込口15と吹出口17は、外箱3の二列の通風路7にそれぞれ連絡され、乾燥室1の前パネル5の各開口部6を通じてそれぞれ庫外に連絡している。
【0012】
除湿器10は、セラミックス等の無機質繊維にシリカゲル等の吸湿材を重合反応を利用して、結合させたコルゲート構造材やハニカム構造材を積層して、被処理空気を通す直線状の多数の通路9が全体にわたって分布する、密度230〜270kg/m3の直方体状に構成したもので、可逆的な吸放湿機能を有する。各通路9は平行状でそれらの開口端は全て除湿器10の対向する二面に開口している。この除湿器10の構造は、低圧損なため送風機11は小型のもので良い。
【0013】
加熱手段12は、正特性サーミスタと熱的に接続された放熱フィンが一体化された構成で、除湿器10の前段において風路13を横断する状態に組付けられている。除湿器10と外殻との間には断熱空気層又は多泡性の断熱樹脂の断熱構造が設けられ、再生時に効率よく除湿器10を加熱するようになっている。
【0014】
加熱手段12及び送風機11並びにステッピングモーター19は、吸着除湿装置2に組込まれたマイクロコンピューターを搭載した制御手段22によりそれぞれの運転が制御される。制御手段22には、図4に示すように吸着除湿装置2の除湿経路と再生経路の各吸込口14,15と送風機11との間に設けられた一つの湿度センサー23と設定手段24が入力側に接続され、出力側にはヒーター駆動回路25と、モーター駆動回路26と、送風機駆動回路27のほか運転表示手段28が接続されている。
【0015】
この保管庫は、開閉ダンパ機構18によって除湿経路と再生経路を交互に開閉させ、除湿器10に除湿過程と再生過程とを交番させることにより乾燥室1を乾燥雰囲気にすることができる。乾燥室1内を除湿する除湿運転は、ステッピングモーター19を回転させ、再生経路の吸込口15及び吹出口17を、吸込口開閉ブレード20及び吹出口開閉ブレード21によって閉止しておいて、送風機11を運転させることにより常温下で行われる。即ち、開放された除湿経路により乾燥室1内に循環気流が形成され、除湿器10を通過するたびに湿気が分子状態で除湿器10に吸着され、乾燥室1内は迅速に乾燥雰囲気になる。
【0016】
水の分子を吸着するにつれ除湿器10の吸着能は低下するので、除湿器10を再生過程において再生させる再生運転が行われる。除湿器10の再生は、ステッピングモーター19を回転させ、除湿経路の吸込口14及び吹出口16を、吸込口開閉ブレード20及び吹出口開閉ブレード21によって閉止し、送風機11を運転させて、加熱手段12に通電することによって行われる。加熱手段12による空気温度上昇値は50Kとなるように設定されていて、約70℃ほどの温度下で再生が行われる。即ち、開放された再生経路により庫外の空気が前パネル5の開口部6を経て吸込口15から吸込まれ、加熱手段12の放熱板を通過することにより加熱され除湿器10の通路9を通ることで除湿器10の水分子が放出される。この後、加熱手段12への通電を断って送風機11のみの運転による除湿器10の冷却が行われ、除湿運転に移行する。
【0017】
制御手段22は、停止中(除湿経路と乾燥室が通じている状態)に湿度センサー23の出力値が設定手段24よって設定された設定値D0以上と判断したとき、図5及び図6並びに図7のフローチャートで示す制御シーケンスに従って再生運転と除湿運転とを交番させて乾燥運転を行う。即ち、図5のステップ♯1で再生経路を開き、再生運転を開始する処理とともに再生タイマーのカウントを開始する処理を行い、ステップ♯2へ進む。ステップ♯2では再生経路の吸込口15から吸込まれる庫外の空気の湿度を湿度センサー23の出力値として読込む処理をし、ステップ♯3で所定時間T1(例えば、13分)が経過したかどうかを判定する。T1時間が経過したらステップ♯4へ進み、経過していなければステップ♯3の処理を繰り返す。
【0018】
ステップ♯4では、加熱手段12をオフし、冷却タイマーのカウントを開始する冷却運転開始の処理をしてステップ♯5へ進む。ステップ♯5では、所定時間T2(例えば、6.5分)が経過したかどうかを判定し、経過していればステップ♯6へ進み、経過していなければステップ♯5の処理を繰り返す。ステップ♯6では除湿運転を開始する処理とともに湿度センサー23の出力値の読込みと、除湿タイマーのカウントを開始する処理をして、ステップ♯7へ進む。ステップ♯7では、湿度センサー23の出力値D6が設定手段24によって設定された設定値D0以下かどうかを判定する。D6≦D0の条件を満たしていればステップ♯17で運転を停止してステップ♯18へ進み、満たしていなければステップ♯8へ進む。
【0019】
ステップ♯8では、所定時間T3(例えば、9分)が経過したかどうかを判定し、経過していれば図6のステップ♯9へ進み、経過していなければステップ♯7へ戻る。ステップ♯9では、湿度センサー23の出力値D8を検出し、ステップ♯7での出力値D6とを比較し、その差が決められた値X以下かどうかを判定し、Xより大きければステップ♯10へ進み、X未満であればステップ♯13へ進む。ステップ♯10では、カウンターBをカウントし、ステップ♯11へ進み、カウンターBのカウント数Nbが例えば5回か否かを判定する。カウント数Nbが5回であれば、ステップ♯12で異常表示を運転表示手段28に表示する処理をしてステップ♯1へ戻る。カウント数Nbが5回未満であればステップ♯1の処理に戻る。
【0020】
ステップ♯13では、湿度センサー23の出力値D8と出力値D6との差が決められた値Yより小さいか否かの判定を行い、小さければステップ♯14でカウンターAをカウントし、ステップ♯15でカウンターAのカウント数Naが例えば3回か否かを判定する。ステップ♯13において湿度センサー23の力値D8と出力値D6との差が大きくもなく殆ど無いでもない場合にはステップ♯1へ戻る。ステップ♯15でカウンターAのカウント数Naが3回であれば、ステップ♯16で送風機11を停止し、異常表示を運転表示手段28に表示する。カウンターAのカウント数Naが3回未満であればステップ♯1の処理に戻る。
【0021】
図7に示すステップ♯18では、再生運転開始時に読込んだ湿度センサー23の出力値D1が70%以上か否かを判定し、70%以上であればステップ♯19に進み、タイマーT4を30分タイマーにセットしてステップ♯21に進み、70%未満であれば、ステップ♯20でタイマーT4を60分タイマーにセットしてステップ♯21に進む。ステップ♯21では湿度センサー23の出力値が設定手段24によって設定された設定値D0以下かどうかを判定する。設定値D0未満であればステップ♯22へ進み、設定値D0以上ならステップ♯1へ戻る。ステップ♯23では時間T4と湿度D3を読み込み、タイマーT4がタイムアップし、ステップ♯24で送風機タイマーをセットし、送風機11を運転する処理を行い、湿度センサー23の出力値の読込みD2を行いステップ♯25に進む。ステップ♯25では湿度センサー23の出力値がある値D3以上かどうかを判定し、以上であればステップ♯1へ戻り、未満であれば、ステップ♯26で湿度センサー23の出力値が設定手段24によって設定された設定値D0以上かどうかを判定する。設定値D0以上であればステップ♯1へ戻り、そうでなければステップ♯27で送風機11の運転をタイムアップしてステップ♯17へ戻る。
【0022】
正常な運転状態では、湿度センサー23の出力値は、図8に示すように移行する。湿度センサー23の除湿運転開始時の出力値と除湿運転終了時の出力値との差が少ない図9に示すような状態が複数回連続して発生した場合には、除湿器10又は加熱手段12あるいは風路13の異常として、ステップ♯16で異常表示が行われ、運転が停止される。湿度センサー23の除湿運転開始時の出力値と除湿運転終了時の出力値との差が大きい図10に示す状態が複数回連続して発生した場合には、乾燥室1の開閉蓋4が開いたままになっているか、乾燥室1の気密が保持されていないとして、ステップ♯11で異常表示をして、ステップ♯1へ戻る。
【0023】
また、乾燥室1内の湿度が低くなれば吸着除湿装置2は、除湿運転後に停止状態になる。この時、乾燥室1内及び吸着除湿装置2内は無風状態であり、空気中に含まれる水分の蒸気圧による拡散効果によって吸着除湿装置2内に配備されている湿度センサー23に到達することになるが、送風機11が運転しているときと比べると湿度センサー23による乾燥室1の湿度の検知はかなり遅いものとなる。そこで、乾燥室1が低湿で停止状態にある吸着除湿装置2を、停止から一定時間経過後に送風機11を所定時間運転させ、乾燥室1内の空気を攪拌し、湿度センサー23によって乾燥室1の湿度を的確に捉えるようにしている。
【0024】
送風機11を運転するまでの経過時間は、再生運転時に湿度センサー23が検知した庫外の空気の湿度に応じて設定されている。乾燥室1と吸着除湿装置2との気密度にもよるが、運転停止からの経過時間により庫内湿度は、庫外湿度が80%のときと50%のときとでは図11に示すように遷移する。つまり、庫外湿度が高いほど庫内湿度が上昇する時間は短く、庫外湿度が低いほど庫内湿度の上昇する時間は長くなる。そこで、本実施の形態では、庫外湿度が70%以上か未満かにより、停止状態から送風機11を運転させるまでの時間を変えるようにしている。庫外湿度が70%以上では、30分後に送風機11を運転させ、早めに庫内を攪拌し、庫内の湿度を的確に検知させ、庫外湿度が70%未満では、60分後に送風機11を運転させ、庫内を攪拌して庫内の湿度を的確に検知させる。このようにすることにより、乾燥室1の湿度を必要以上に低下させたり、むやみに送風機11の運転回数が増えることなく、エネルギー浪費を抑えることができ、ランニングコストを低減できる。
【0025】
また、乾燥室1内の湿度が庫外の高湿度の空気の侵入により高くなっているような場合には、送風機11の運転により図12に示すように湿度センサー23は、庫内の高い湿度を検知することになり、この湿度センサー23の出力値に基づいて吸着除湿装置2が再生運転に移行し、続いて除湿運転を行い庫内を低湿にすることになる。
【0026】
実施の形態2.
図13〜17によって示す本実施の形態は、実施の形態1で示した吸着除湿装置の再生経路の構造に関するものであり、その他の基本的な構成は実施の形態1のものと同じである。従って、実施の形態1のものと同じ部分については、実施の形態1のものと同じ符号を用い、それらについての説明は省略する。
【0027】
本実施の形態の吸着除湿装置2は、装置自体に再生経路と除湿経路が独立した形態で構成され、図13や図15に示すようなキッチンキャビネット29や図17に示すような吊り戸棚30等に設置して、キッチンキャビネット29や吊り戸棚30等をそのまま乾燥室1にすることができるようにしたものである。吸着除湿装置2の外殻には、図14に示すように隔壁31で隔てられた二つの気室32が設けられ、この二つの気室32の外部に臨む外殻の任意の面に再生経路の吸込口15と吹出口17が開設されている。除湿経路の吸込口14と吹出口16は、外殻の他面に離反して開設されている。再生経路の吸込口15には図14に示すようなエアーフィルター装置33が係脱可能に装着され、除湿器10への塵埃の付着が防止されている。
【0028】
この吸着除湿装置2は、キッチンキャビネット29や吊り戸棚30等内に図15〜図17に示すように設置し、キッチンキャビネット29や吊り戸棚30等を乾燥室1として機能させることができる。例えば、キッチンキャビネット29の蹴込み部の正面に気室32を臨ませ、再生経路の吸込口15と吹出口17とを蹴込み部に開口部を設けて外部に連絡させ、除湿経路の吸込口14と吹出口16とをキッチンキャビネット29内に臨ませて取付ける。また、図15や図16に示すようにキッチンキャビネット29の側部や背面にも自由に取付けることができる。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、可逆的な吸放湿機能を備えた除湿器を使った効率が良く、ランニングコストの低い吸着除湿装置が得られる。
【0030】
また、他の発明によれば、キッチンキャビネットや吊り戸棚等を保管庫として使うことができる広範な適用性を備えた使い易い吸着除湿装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の保管庫を示す斜視図である。
【図2】 実施の形態1の保管庫の吸着除湿装置の構成を示す断面図である。
【図3】 実施の形態1の保管庫の正面図である。
【図4】 実施の形態1の保管庫の制御系を示すブロック構成図である。
【図5】 実施の形態1の保管庫の制御動作を示すフローチャートである。
【図6】 実施の形態1の保管庫の制御動作を示すフローチャートである。
【図7】 実施の形態1の保管庫の制御動作を示すフローチャートである。
【図8】 実施の形態1の保管庫の正常時の乾燥室内の湿度変化を示す説明図である。
【図9】 実施の形態1の保管庫の異常時の乾燥室内の湿度変化を示す説明図である。
【図10】 実施の形態1の保管庫の異常時の乾燥室内の湿度変化を示す説明図である。
【図11】 保管庫の運転停止からの経過時間における庫内湿度を庫外湿度との関係によって示す説明図である。
【図12】 実施の形態1の保管庫の湿度センサーの出力値と運転・停止のタイミングの関係を示す説明図である。
【図13】 実施の形態2の吸着除湿装置を示す斜視図である。
【図14】 実施の形態2の吸着除湿装置の気室の構造を示す斜視図である。
【図15】 実施の形態2の吸着除湿装置の適用例を示す斜視図である。
【図16】 実施の形態2の吸着除湿装置の他の適用例を示す斜視図である。
【図17】 実施の形態2の吸着除湿装置のさらに他の適用例を一部を破断して示す正面図である。
【符号の説明】
1 乾燥室、 2 吸着除湿装置、 9 通路、 10 除湿器、 11 送風機、 12 加熱手段、 13 風路、 14,15 吸込口、 16,17吹出口、 18 開閉ダンパ機構、 22 制御手段、 23 湿度センサー、 31 隔壁、 32 気室。
Claims (5)
- 空気を通す多数の通路を有し、可逆的な吸放湿機能を備えた除湿器と、この除湿器の前記通路に通風させる送風機と、前記除湿器に通す空気を昇温させる加熱手段とを組込んだ風路を外殻内に構成し、この風路を経路とする区切られた特定の空間に通じる吸込口と吹出口を持つ除湿経路と、同風路を経路とする前記吸込口と吹出口とは別の外部に連絡する吸込口と吹出口を持つ再生経路とを構成し、前記除湿経路と再生経路とをモーターで動作する開閉ダンパ機構によって交互に通断させ、前記送風機と除湿器とによる除湿運転と、前記送風機と前記加熱手段と前記除湿器とによる再生運転とを制御手段によって交番させるようにした吸着除湿装置について、前記風路の前記各吸込口側に共通の一つの湿度センサーを配置して除湿運転時と再生運転時の空気の湿度を前記制御手段に入力させ、この制御手段により再生運転時の前記湿度センサーの出力値に応じた経過時間後、除湿運転停止後に前記送風機を所定時間運転させるように制御する吸着除湿装置。
- 請求項1に記載の吸着除湿装置であって、制御手段は、再生運転時の湿度センサーの出力値が湿度70%以上の場合には、除湿運転停止後30分後に送風機を運転させ、湿度70%未満の場合には、除湿運転停止後60分後に前記送風機を運転させる制御動作を行うことを特徴とする吸着除湿装置。
- 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の吸着除湿装置であって、制御手段は、除湿運転後の送風機運転時の湿度センサーの出力値が、送風機運転前の湿度センサーの出力値より高い場合、再生運転を開始し除湿運転に移行する制御動作を行うことを特徴とする吸着除湿装置。
- 請求項1〜3いずれか記載の吸着除湿装置であって、前記吸着除湿器の外郭には隔壁で隔てられた前記再生経路の吸込口と吹出口につながる2つの気室が設けられ、前記2つの気室に臨む前記外郭の面に前記再生経路の吸込口と吹出口とを設け、前記除湿経路の吸込口と吹出口とを前記外郭の他面に設けた吸着除湿器
- 請求項4に記載の吸着除湿装置であって、除湿経路の吸込口と吹出口とを開閉できる箱構造内に連絡させ、再生経路の吸込口と吹出口を前記箱構造の外部に連絡させた吸着除湿装置。
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