JP2002195722A - 自動低湿保管庫 - Google Patents

自動低湿保管庫

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JP2002195722A
JP2002195722A JP2000396647A JP2000396647A JP2002195722A JP 2002195722 A JP2002195722 A JP 2002195722A JP 2000396647 A JP2000396647 A JP 2000396647A JP 2000396647 A JP2000396647 A JP 2000396647A JP 2002195722 A JP2002195722 A JP 2002195722A
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humidity
heating
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low
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JP2000396647A
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English (en)
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Tadaichi Ushida
唯一 牛田
Takao Yuasa
孝雄 湯浅
Takao Yasuda
孝夫 安田
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Toyo Living Co Ltd
Original Assignee
Toyo Living Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納物をベーキング処理しつつ低湿度で保管
しうる自動低湿保管庫の提供。 【解決手段】 乾燥剤を加熱再生処理して、庫内を除湿
処理する除湿ユニットを具備した自動低湿保管庫であっ
て、前記庫内の空気を強制循環させる送風手段並びに収
納物を加温する加温手段を設けた自動低湿保管庫。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体等の電子
部品や光ファイバー等を低湿度で、加温状態で保管しう
る自動低湿保管技術の分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の乾燥庫にあっては、1サ
イクルを6時間とし、その内約30分間、乾燥剤を加熱
すると共に、形状記憶合金を変態機能を利用して、庫外
シャッターを開き、同時に連結している反対側の庫内シ
ャッターを閉じて乾燥剤を再生処理し、タイマーにより
加熱体への通電が停止させ、形状記憶合金の温度も順次
冷却させて収縮力を減少させ、反発スプリングの力によ
り、庫外シャッターを閉じ、庫内シャッターを開いて、
乾燥剤により約5時間30分、庫内空気の吸湿作用を行
って庫内を低湿度に保つようにしたものが一般的である
(先行技術)。
【0003】又、本出願人の開発した先の出願に係る特
開平9−206543号公報(公知例)にあっては、前
記の在来技術の電子ユニットを改善して乾燥処理室内に
おいて乾燥剤容器とファンを併設し、タイマー手段によ
り発熱体とファンとを間欠的に作動させて乾燥剤を再生
処理しうるように構成したものである。
【0004】前記の先行技術にあっては、収納物は格別
加温することなく収納されているため、庫外に取り出せ
ば、自然状態で吸湿が開始されるおそれがあり、又、前
記の公知例にあっても、この点は共通している。
【0005】従って、半導体部品等を保管する際には後
工程、又は実装前段階で短期間の内にベーキング(脱
湿)処理を施して除湿しなければならなかった。
【0006】即ち、このベーキング処理にあっては、自
然状態で収納し、吸湿した半導体や電子部品を実装する
際に、予めオーブン等で約120度の温度で約3時間程
度加熱して電子部品に吸着した水分を除去する必要があ
った。
【0007】従って、このベーキング処理の際に半導体
部品が熱ストレスを受けて半導体内部の損傷や基板の変
形等を生じるおそれが危惧されるところであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、自然状
態及びクリーンルーム内(温度約23℃、湿度50%前
後)では、吸湿し、品質不良の発生が懸念される半導体
等の電子部品、光学レンズ、液晶、水晶振動子、光ファ
イバー、フェルール等の収納部品をこの発明にあって
は、格別に高温とは言えない、例えば、中温度(約50
℃)であって、しかも低湿度(約1%〜10%)状態で
収納庫内に収納させ、湿度による電子部品等の損傷を長
期にわたって未然防止するだけでなく、穏やかにベーキ
ング処理を施し、乾燥保管庫から取り出した際にも、室
温より温度が高い為、直ちに吸湿が開始されることがな
く、ゆとりをもって実装処理に臨めるものであって、格
別なベーキング処理を不要とし、熱ストレスによる損傷
を未然防止し、品質向上とコストダウンを図ることを特
徴としている。
【0009】従って、この発明によって解決されること
を意図する各課題点は、次の如くである。
【0010】この発明の第1の課題点は、穏やかにベー
キング処理と同等又はそれ以下の吸湿率が実行出来るよ
うに低湿度で加温状態で収納物を保管しうるものを提供
することである。
【0011】この発明の第2の課題点は、熱ストレスに
より収納物が損傷されることがなく、工程中及び出荷後
の品質劣化不良発生防止に有効に保管しうるものを提供
することである。
【0012】この発明の第3の課題点は、乾燥剤の加熱
再生効率を向上させうるものを提供することである。
【0013】この発明の第4の課題点は、出庫後も収納
物は、直ちに吸湿されることがないよう保管しうるもの
を提供することである。
【0014】この発明の第5の課題点は、電子部品等を
脱湿状態で実装処理に供しうるよう保管しうるものを提
供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの手段は、特許請求の範囲に記載されているが、その
機能についても述べれば、次の如くである。
【0016】(1) 乾燥剤を加熱再生処理して、収納庫内
を除湿処理する除湿ユニットを具備した自動低湿保管庫
であって、前記収納庫内の空気を強制循環させる送風手
段並びに収納物を加温する加温手段を設けた自動低湿保
管庫。
【0017】(2) 前記庫内の温度を中温度(50℃)と
し、湿度を低湿度(1%〜10%)となるよう制御手段
によって、前記加温手段並びに前記除湿ユニットを制御
可能とした前記(1) 記載の自動低湿保管庫。
【0018】従って、収納物をベーキング処理しつつ保
管することが出来る。
【0019】(3) 前記加温手段が収納物を保持する棚に
複数個配設され、選択的にON−OFFして加温状態を
部分的に変更制御可能とした前記(1) 又は(2) 記載の自
動低湿保管庫。
【0020】従って、ランニングコストを低減させて有
効に低湿度で収納物を保管出来る。
【0021】(4) 前記除湿ユニットに乾燥剤容器を竪状
に併設すると共に、少なくとも当該乾燥剤容器の下縁部
を斜行状となるように高さ位置を変更させ、送風手段に
臨ませた前記(1) 乃至(3) 記載の自動低湿保管庫。
【0022】(5) 前記乾燥剤容器の下縁に電子加熱手段
を連設した前記(4) 記載の自動低湿保管庫。
【0023】従って、乾燥剤を効果的に加熱再生処理
し、収納庫内を有効に低湿化出来る。
【0024】(6) 前記乾燥剤容器に冷却手段を配設した
前記(5) 記載の自動低湿保管庫。
【0025】従って、乾燥剤を効果的に加熱再生処理
し、その後、乾燥剤の吸湿特性を向上する為、通常50
℃に昇温状態で吸湿するより、低温20℃〜0℃の方が
吸湿率が向上するので、電子冷凍の如き冷却手段を乾燥
剤容器に付加して吸湿特性を向上させる。
【0026】(7) 乾燥剤の加熱再生処理直後もしくは、
扉開閉直後において、前記除湿ユニットにおけるファン
を収納庫内吸湿作業中において、強力送風させ、庫内が
低湿度に安定した後には、弱送風又はOFFに切り換え
可能とした前記(1) 乃至(6)記載の自動低湿保管庫。
【0027】従って、庫内湿度の低下を防止出来る。
【0028】(8) 前記収納庫の扉を開放により庫内湿度
の上昇を検知してブザーが起動して警報を発するように
構成した前記(1) 乃至(7) 記載の自動低湿保管庫。
【0029】従って、庫内湿度の変動を未然防止出来
る。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づいてこの発明の
実施の形態について半導体部品を収納物GAとして利用
する場合の自動低湿保管庫1000について説明する。
【0031】1.特徴点 この自動低湿保管庫1000の特徴的事項は、収納物G
Aを保管する収納庫1内の湿度を中温度(約50℃)と
し、湿度を低湿度(約1〜10%)とすると共に、収納
庫1内の空気を循環させることにより、収納物GAは、
吸湿水分量が0.03重量%以下の状態で出庫されるこ
ととなり、例えば半導体部品等にあっては、予めベーキ
ング処理を施すことなく、ハンダ付工程等の実装前処理
を実行出来る点である。
【0032】2.構成 (1) 全体構成 図1乃至図3に示すように、自動低湿保管庫(庫)10
00は、前面が観音開き状の4個又は6個の扉11〜1
4によって開閉自在の密閉型の収納庫1の背板位置に第
1、第2の2個の除湿ユニット100、200を隣接状
に装備させ、この両除湿ユニット100、200を巡っ
て収納庫1内の空気が循環するように図3の如くに、収
納庫1の背面部に通気路700を形成させ、庫内の棚1
5上に載置した電子部品等の収納物GAを長期間にわた
って品質変化が発生しないように安定した低湿度(約1
〜10%)雰囲気において保管し得るように構成されて
いる。
【0033】(2) 各部の関係構成 図4に機能ブロック図で示すように、電源Pからの通電
を操作しうる操作手段300には制御手段400を接続
させ、この制御手段400へは湿度センサー500から
の庫内の湿度情報を報知させうるように接続させ、第
1、第2の除湿ユニット100、200内の発熱体10
3、203への通電を制御しうるように構成させると共
に、乾燥剤102、202を加熱するPTCサーミスタ
等の電子加熱手段106、206、更には電子冷凍のよ
うな冷却手段107、207への通電をも制御出来るよ
うに構成しており、特に、各除湿ユニット100、20
0内のファン108、208を変速して駆動する第1、
第2の変速手段910、920を介装させている。
【0034】前記通気路700に臨ませて送風手段(助
勢ファン)720を両除湿ユニット100、200の下
流側に配設させ、ヒータ等の加温手段710A〜Dを各
棚15に配設させて制御手段400に接続させて選択的
に通電可能にすると共に、この制御手段400は、ドア
スイッチ800にも接続させ、ブザー850を作動させ
るようにしており、操作手段300には庫内の湿度状況
を表示する表示手段600に接続させている。
【0035】(3) 各部の構成、機能 第1、第2の除湿ユニット100、200 第1、第2の除湿ユニット100、200の構成は、互
いに共通しているので、以下第1の除湿ユニット100
の構成について説明し、第2の除湿ユニット200につ
いては、共通する点に200番台の符号を付して表示
し、特に必要がなければ重ねての説明は省略する。
【0036】図5及び図6に見られるように、第1の除
湿ユニット100は、中央の乾燥室101には乾燥剤1
02を充填し、発熱体103を装備させた4個の多孔質
ケースからなる乾燥剤容器104A〜Dを固定具107
により所要の間隔を隔てて竪状で並行状であって、しか
も、各乾燥容器104(A〜D)の高さが斜行状に異な
るように配置すると共に、その側面には冷却手段107
を配設し、又、その下縁部105(A〜D)には、電子
加熱手段106、206を図1に示すように、支持材1
09により連設し、その下側位置にロータリー形式のフ
ァン108を配設している。
【0037】又、乾燥室101の上・下位置には、上・
下通気室111、121を形成しており、それぞれ乾燥
室101との間には庫内側開口112、122及び庫外
側開口113、123を設け、中央の上・下ヒンジ13
1、132により起伏可能に設けたシーソー式の上・下
シャッター141、142によって、それぞれ交互に開
閉出来るように構成されている。
【0038】又、それぞれの上・下シャッター141、
142に連結された接続線151、152を介して形状
記憶合金コイル160を連結し、他端を反撥コイルバネ
170に連結させている。
【0039】 操作手段300 収納庫1内の希望湿度を予め設定しうるための昇降ボタ
ン301、302とそのセットボタン303及び加温手
段710A〜Dと送風手段720への通電をON−OF
Fしうる操作ボタン304、305並びにタイマーシー
ケンスを始動しうるメインスイッチ306並びに、タイ
マー調節ボタン307を備えたものであって、タッチセ
ンサー等を含んだ操作パネル310を棚15の前面に付
設して構成している(図2参照)。
【0040】 周期可変式制御手段400 この制御手段400は、マイコン手段を含んだ制御回路
を具備しており、発熱体103、203への通電のシー
ケンシャルなON、OFFと、電子加熱手段106、2
06並びに冷却手段107、207への通電を制御出来
るものであり、更に所要の時差を隔ててファン108、
208への通電のON、OFFを制御しうるもので、湿
度センサー500の湿度情報によってファン108、2
08を高速、中速又は低速に駆動して、その風量、風速
をコントロール出来るものである。
【0041】 表示手段600 液晶表示体等で構成され、庫内の現状の湿度及び希望設
定湿度をそれぞれ表示しうるように構成され、操作手段
300に隣接して棚15の前面に配設しているが、表示
は必ずしも液晶に限定するものではない。
【0042】 変速手段910 前記のファン108、208の旋回速度を変更可能とす
るもので、標準的な除湿処理中はファンを低速とし、加
熱再生直後や、扉開閉直後等に急速に除湿する際にはフ
ァン108、208の回転数を高速とする等してその風
量、風速を変更させうるものである。
【0043】2.使用手順 次に、この保管庫1000の使用手順について図4乃至
図7をも参照して説明する。
【0044】この保管庫1000による低湿効果を奏す
るように使用する際には、例えば図3のように、収納庫
1の棚15上に所望の収納物GAを適宜載置して扉11
〜14を閉じ、メインスイッチ306をONさせ、操作
パネル310の昇降ボタン301、302を操作して、
庫内の湿度を、例えば5%RH(相対湿度)に調節し、
タイマー調節ボタン307により、6時間を標準サイク
ルとする周期可変式制御手段400をセットし、操作ボ
タン305をONとして助勢ファン720を始動させ
る。
【0045】この状態では、乾燥剤102、202の吸
湿能力が飽和していて収納庫1内の湿度は庫外と同様に
60%RHである。
【0046】この状態で、制御手段400により第1、
第2の除湿ユニット100、200の発熱体103、2
03並びに電子加熱手段106、206に通電を開始す
ると再生サイクルに入り、発熱体103、203並びに
電子加熱手段106、206が発熱し、乾燥剤102、
202を120℃(もしくは150℃程度)にまで昇温
させられるが、この場合、図8に示すように、従来品で
は温度の立ち上がりが遅いが(XA)、この除湿ユニッ
ト100、200にあっては、異種類の加熱源が協働し
て、乾燥剤102、202は急速な立ち上がりで加熱さ
れ(X)、迅速に再生されるばかりでなく、電子加熱手
段106、206が下部から乾燥剤102、202を加
熱し、ファン108、208によって送風され、加え
て、乾燥剤容器104A〜D、204A〜Dは、その下
縁部105A〜D、205A〜Dが斜行状に高さが異な
るように配置されているため、図6(ホ)に示すように
ファン108、208からの送風を均等状に受けて、互
いに同程度に乾燥剤102、202を加熱することが出
来るものであって、温度差がなく平均的に加熱再生され
ることとなる。
【0047】この際、形状記憶合金コイル160、26
0にも通電して変態されて、反発コイルバネ170、2
70に抗して上・下シャッター141、142、24
1、242を作動させて庫内側開口112、122、2
12、222を閉じ、ヒンジ131、231を中心に反
対側の庫外側開口113、123、213、223を開
放する(図6仮想線位置)。
【0048】この一連の動作により、水分を吸着してい
る乾燥剤102、202は温度上昇により水分を排出し
始め、この水分は庫外へと排出される(図6(イ)、
(ロ))。
【0049】この状態が約1時間継続されると、乾燥剤
102、202は再生されて吸湿能力が回復する。
【0050】従って、乾燥剤102、202は、敏速に
再生処理されうるものである。
【0051】次いで、制御手段400により除湿サイク
ルにはいると、第1、第2の両除湿ユニット100、2
00は発熱体103、203並びに電子加熱手段10
6、206には通電されず、冷却手段107、207に
通電されて上・下シャッター141、142、241、
242により庫内側開口112、122が開放され、庫
外側開口113、123は閉じたままとなり(図6実線
位置)、ファン108、208が始動されるため、乾燥
剤102、202によって除湿され、冷却手段107、
207によって吸湿能力が向上された空気は図6矢印
(ハ)に示すように、助勢ファン720によって付勢さ
れてフィルタ口721から庫内に供給されると共に、庫
内の水分を含んだ空気は、排気口722から助勢ファン
720によって負圧とされて乾燥室101、201内に
侵入され、ファン108、208によって矢印(ホ)の
ように付勢され、乾燥剤102、202によって除湿処
理される行程が繰り返して実行されるものであるが、こ
の間、特に乾燥剤102、202の加熱再生直後、並び
に扉開閉直後にあっては、湿度センサー500は、収納
庫1内が高湿度であることを検知しているため、その湿
度情報に基づいて第1、第2の変速手段910、920
により、ファン108、208は高速で駆動され、大き
な風量、風速で乾燥剤102、202を冷却し、しかも
ファン108、208の風量は、斜行状の除湿ユニット
100、200の下縁部から均等に供与され、図8に示
す従来品の場合(YN)よりも立ち下がりが素速い状態
で冷却されるばかりでなく、低湿の空気が庫内に供給さ
れて高速で庫内を除湿する。
【0052】ところで、収納庫1内の湿度は、収納物G
Aの出し入れのために扉11〜14を開閉する都度、僅
かながら変動することは避けられないものである。
【0053】この点、この保管庫1000にあっては、
扉11〜14の開閉を感知するドアスイッチ800を制
御手段400に連係するように設けてあって、都度除湿
ユニット100のファン108を一時的に作動させ、除
湿サイクルと協働して収納庫1内を除湿処理させて庫内
の湿度の上昇を防止させることが出来るものである。
【0054】扉11〜14を開放後、所定期間、例えば
30秒〜1分間が経過すれば、収納庫1内の湿度の上昇
を感知して制御手段400により、ブザー850を始動
さて警報しうるものである。
【0055】この状態を約2時間継続させた後、モータ
ー寿命の延長を図ることと節電のためにファン108、
208を一時的に停止させるのが望ましい。
【0056】しかしながら、除湿サイクルは継続されて
いるため、乾燥剤102、202によって除湿されて軽
量化された空気は、助勢ファン720により収納庫1内
と第1、第2の除湿ユニット100、200との間で循
環されて庫内は引き続いて除湿され、次第に低湿度化さ
れる。
【0057】又、各棚15には、加温手段710A〜D
が選択的にON−OFF出来るように設けられているた
め、収納物GAは穏やかに加温されてベーキング処理さ
れることとなる。
【0058】次いで、約3時間後には、第1、第2の除
湿ユニット100、200を約1時間の再生サイクルに
入らせ、発熱体103、203及び電子加熱手段10
6、206と形状記憶合金コイル160、260とに通
電し、乾燥剤102、202を加熱し、その水分を収納
庫1外に放出するものである。
【0059】更に、約1時間経過後には、除湿ユニット
100、200の再生処理が終了し、除湿サイクルに入
らせ、ファン108、208を高速で始動させ、ファン
108、208を中速に切り替え、更に、低速LOに切
り替えて収納庫1内を除湿させる。
【0060】尚、第1、第2の除湿ユニット100、2
00の動作に時差を設けて、自動運転することによっ
て、収納庫1内の湿度変動を少なくして低湿化出来るこ
とは言うまでもないことである。
【0061】又、湿度センサー500による湿度情報に
より、ファン108、208が間欠的に高速、中速又は
低速で駆動されて庫内に適切な風量、風速で低湿空気を
供給して、効果的に除湿処理を継続するものである。
【0062】又、この収納庫1内の湿度変化は、表示手
段600によって視認しうるものである。
【0063】これによって、第1、第2の除湿ユニット
100、200から排出された低湿状の空気を収納庫1
内に供給し、棚15上に保持された半導体部品等の収納
物GAを加温手段710A〜Dにより、例えば50℃程
に中温状となし、半導体部品等の収納物GAを中温で低
湿状としてベーキング処理を施すものである。
【0064】従って、半導体部品等の収納物GAは、概
ね2〜3日程度の所要日数で効果的に脱湿処理を完遂
し、その後、加温手段710A〜DをOFFすることに
より、そのまま低湿での保管しうるものである。
【0065】尚、以上の手順の説明においては、通気路
700に設けた助勢ファン720を作動させて空気を強
制循環させる場合について説明したが、助勢ファン72
0を停止させたままで第1、第2の除湿ユニット10
0、200において除湿された空気の上昇気流を利用し
て収納庫1内空気を循環させて穏やかに半導体部品を除
湿することも可能である。
【0066】以上の如く、保管された半導体部品は、熱
ストレスを与えられて不良品を発生させることなくベー
キング処理されて保持され、次工程のために出庫した際
にも、約50℃程度であるため、自然冷却されて常温に
至るまでに少なくとも1時間はかかるので、半導体部品
自体が直ちに吸湿作用を誘起されることがなく、安全に
次工程を遂行しうるものである。
【0067】尚、この自動低湿保管庫1000について
は、光学レンズ、液晶、水晶振動子、光ファイバー、フ
ェルール関連部品等を収納物GAとしても同様の優れた
機能を発揮出来るものであることは言うまでもないこと
である。
【0068】又、発熱体103、203への通電量を切
り換え制御して、乾燥剤102、202の加熱力をコン
トロールするようにすれば、一層効果的に加熱再生処理
出来るものである。
【0069】
【発明の効果】以上説明したこの発明によってもたらさ
れる顕著な効果は次の通りである。
【0070】 収納物を穏やかにベーキング処理しつ
つ、低湿度状態で保管出来る。
【0071】 乾燥剤を効果的に加熱再生処理出来
る。
【0072】 庫内の湿度の低下や変動を防止し、安
定して収納物を保管出来る。
【0073】 ランニングコストを大巾に低減して収
納物を保管出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の自動低湿保管庫の正面図。
【図2】図1における扉を取り外した正面図。
【図3】図1の拡大された縦断側面図。
【図4】図1における機能ブロック図。
【図5】図1における除湿ユニットの縦断面図。
【図6】図5の使用状態説明図。
【図7】図5における乾燥剤容器の底面図。
【図8】図1の保管庫と従来品との乾燥剤の温度変化の
比較グラフ。
【符号の説明】
1000、1000’ 自動低湿保管庫 1 収納庫 11〜14 扉 100、200 除湿ユニット 106、206 電子加熱手段 107、207 冷却手段 108、208 ファン(送風手段) 400 周期可変式制御手段 500 湿度センサー 700 通気路 710(A〜D) 加温手段 720 送風手段(助勢ファン) 800 ドアスイッチ 850 ブザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯浅 孝雄 神奈川県横浜市港南区上大岡西1−6−1 ゆめおおおかオフィスタワー 22階 東 洋リビング株式会社内 (72)発明者 安田 孝夫 神奈川県横浜市港南区上大岡西1−6−1 ゆめおおおかオフィスタワー 22階 東 洋リビング株式会社内 Fターム(参考) 3E070 AA40 AB40 EA20 RA01 RA30 3L045 AA01 BA01 CA07 DA05 EA01 KA07 KA08 KA11 LA02 LA10 MA02 MA07 NA03 PA04 3L054 BE01 3L113 AA01 AB10 AC07 AC20 AC21 AC25 AC29 AC45 AC46 AC51 AC57 AC67 AC75 AC76 BA34 CA09 CB04 CB13 CB17 CB24 CB28 DA06 DA12 DA24 4D052 AA09 AA10 CE00 DA01 DA06 DB01 FA01 FA08 GA02 GA03 GB02 GB03 GB08 GB09 GB11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥剤を加熱再生処理して、収納庫内を
    除湿処理する除湿ユニットを具備した自動低湿保管庫で
    あって、前記収納庫内の空気を強制循環させる送風手段
    並びに収納物を加温する加温手段を設けた自動低湿保管
    庫。
  2. 【請求項2】 前記収納庫内の温度を中温度(50℃)
    とし、湿度を低湿度(1%〜10%)となるよう制御手
    段によって、前記加温手段並びに前記除湿ユニットを制
    御可能とした請求項1記載の自動低湿保管庫。
  3. 【請求項3】 前記加温手段が収納物を保持する棚に複
    数個配設され、選択的にON−OFFして加温状態を部
    分的に変更制御可能とした請求項1又は2記載の自動低
    湿保管庫。
  4. 【請求項4】 前記除湿ユニットに乾燥剤容器を竪状に
    併設すると共に、少なくとも当該乾燥剤容器の下縁部を
    斜行状となるように高さ位置を変更させ、送風手段に臨
    ませた請求項1乃至3記載の自動低湿保管庫。
  5. 【請求項5】 前記乾燥剤容器の下縁に電子加熱手段を
    連設した請求項4記載の自動低湿保管庫。
  6. 【請求項6】 前記乾燥剤容器に冷却手段を配設した請
    求項5記載の自動低湿保管庫。
  7. 【請求項7】 乾燥剤の加熱再生処理直後もしくは、扉
    開閉直後において、前記除湿ユニットにおけるファンを
    収納庫内吸湿作業中において、強力送風させ、庫内が低
    湿度に安定した後には、弱送風又はOFFに切り換え可
    能とした請求項1乃至6記載の自動低湿保管庫。
  8. 【請求項8】 前記収納庫の扉を開放により庫内湿度の
    上昇を検知してブザーが起動して警報を発するように構
    成した請求項1乃至7記載の自動低湿保管庫。
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