JP2002106889A - 自動低湿保管装置とその保管方法 - Google Patents

自動低湿保管装置とその保管方法

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JP2002106889A
JP2002106889A JP2000304884A JP2000304884A JP2002106889A JP 2002106889 A JP2002106889 A JP 2002106889A JP 2000304884 A JP2000304884 A JP 2000304884A JP 2000304884 A JP2000304884 A JP 2000304884A JP 2002106889 A JP2002106889 A JP 2002106889A
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humidity
refrigerator
automatic low
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desiccant
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Application number
JP2000304884A
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English (en)
Inventor
Tadaichi Ushida
唯一 牛田
Takao Yuasa
孝雄 湯浅
Takao Yasuda
孝夫 安田
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Toyo Living Co Ltd
Original Assignee
Toyo Living Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉開閉、収納品の変化等の負荷変動に対し、
安定的に低湿度雰囲気で収納物を保管しうる装置と方法
の提供。 【解決手段】 制御手段により間欠的に乾燥剤を加熱再
生処理して、庫内を除湿処理する除湿ユニットを具備し
た自動低湿保管装置であって、前記庫内の湿度が予め設
定した湿度に到達しうるように除湿ユニットに設けたフ
ァンの風速並びに風量を制御可能とした自動低湿保管装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、密閉キャビネッ
ト内を自動的に除湿処理して、カメラ、電子部品、精密
機器や食品、化学薬品等を所要の湿度状態で保管しうる
除湿処理技術の分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の乾燥装置にあっては、単
一タイマーにより、例えば1サイクルを6時間とし、そ
の内約30分間を乾燥剤の加熱を行い、水分の吸・排出
を行うシャッターへの開閉を行う駆動力源としての形状
記憶合金とヒーターへ通電して乾燥剤を加熱すると共
に、形状記憶合金を変態点に温度上昇させ、庫外シャッ
ターを開き、同時に連結している反対側の庫内シャッタ
ーを閉じて乾燥剤を再生処理し、この動作を30分続け
た後、タイマーにより加熱体への通電が停止させ、形状
記憶合金の温度も順次冷却させて収縮力が減少し、反発
スプリングの力により、庫外シャッターを閉じ、庫内シ
ャッターを開いて、乾燥剤により約5時間30分密閉キ
ャビネットの庫内空気の吸湿作用を行って庫内を低湿度
に保つようにしたものが一般的であり、この除湿効果を
向上させるため、複数の除湿ユニットを併設させ、同時
刻、同時間の単一サイクルで作動させるものが考案され
ている(先行技術)。
【0003】又、本出願人の開発した先の出願に係る特
開平9−206543号公報(公知例)にあっては、前
記の在来技術の電子ユニットを改善して乾燥処理室内に
おいて乾燥剤容器とファンを併設し、タイマー手段によ
り発熱体とファンとを間欠的に作動させて乾燥剤を再生
処理しうるように構成したものである。
【0004】電子部品等の除湿処理方法としてベーキン
グ処理が広く利用されている(周知技術)。
【0005】このベーキング処理にあっては、自然状態
で収蔵した電子部品を電子ユニット等に組み立てる際
に、予めオーブン等で約120度の温度で約3時間程度
加熱して電子部品に付着した水滴を除去する方法であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この先行技術にあって
は、各除湿ユニットの除湿サイクル及び再生サイクルが
同時進行するように設定されており、通電停止とシャッ
ターによる庫外側へ閉の切替(通常通電停止)とはほぼ
同時に行われるため、乾燥剤の温度が十分冷却するまで
の間は残余の水分は庫内へ若干逆排出するおそれがある
ため、庫内超低湿度の安定保持が困難であった。
【0007】又、前記の公知例にあっては、ファンが同
一風速で同一風量を供給するものであるため、負荷変動
や庫内湿度の変化に対応した送風状態を確保し難いもの
であった。
【0008】又、周知技術のベーキング処理にあって
は、高温で除湿処理を実行するため、電子部品に過大な
ストレスが与えられて損傷させるおそれがあり、又、常
温にまで冷却させるために長期間を要したり、その後低
湿保管庫へ移し替えなければならない等の不具合がみら
れた。
【0009】この発明の第1の課題点は、ファンの送風
状態を適切に制御してキャビネット内湿度を急速に低湿
化し、低湿度安定して保つようにしたものを提供するこ
とである。
【0010】この発明の第2の課題点は、昼間と夜間や
扉の開閉頻度に対応して設定の一定湿度、例えば10%
とか25%等の庫内湿度を正確に保つ(図8参照)もの
を提供することである。
【0011】この発明の第3の課題点は、ファンの作動
タイミングを調節すると共に、負荷変動に対応して乾燥
剤の再生・吸湿の周期を調節してキャビネットの除湿速
度を最高にし、且つファンモーターの寿命を3倍(10
年)以上として実用化したものを提供することである。
【0012】この発明の第4の課題点は、扉の開閉によ
る庫内湿度の上昇を速やかにもとの低湿度に戻す急速除
湿しうるものを提供することである。
【0013】この発明の第5の課題点は、電子部品等の
収容物を効果的に脱湿処理すると共に、低湿度状態で安
全に保管しうるようにしたものを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの手段は、特許請求の範囲に記載されているが、その
機能についても述べれば、次の如くである。
【0015】(1) 制御手段により間欠的に乾燥剤を加熱
再生処理して、庫内を除湿処理する除湿ユニットを具備
した自動低湿保管装置であって、前記庫内の湿度が予め
設定した湿度に到達しうるように除湿ユニットに設けた
ファンの風速並びに風量を制御可能とした自動低湿保管
装置。
【0016】(2) 前記自動乾燥装置において、庫内湿度
センサーにより検出した庫内湿度情報に基づいて、前記
ファンの風速並びに風量を自動的に調整して庫内湿度を
制御可能とした前記(1) 記載の自動低湿保管装置。
【0017】従って、除湿ユニットのファンの風量、風
速のコントロールにより、庫内の湿度状況に適応した除
湿処理を効果的に実行出来る。
【0018】(3) 前記除湿ユニットが少なくとも乾燥剤
と、この乾燥剤を加熱して再生処理する発熱体と、庫内
側開口及び庫外側開口を開閉するシャッターとを備え、
このシャッターで前記庫内側開口を開いて、前記庫外側
開口を閉じた時に、前記庫内の空気を前記乾燥剤によっ
て除湿処理すると共に、該シャッターで前記庫内側開口
を閉じて、前記庫外側開口を開いた時に、前記乾燥剤か
ら排出された空気を庫外に排出させるように構成されて
おり、乾燥剤を再生又は吸湿状態に切り替える周期時間
を変更調節可能とした前記(1) 又は(2) 記載の自動低湿
保管装置。
【0019】従って、庫内の湿度をタイムリーに調整し
うる。
【0020】(4) 前記キャビネットにドアスイッチを配
設し、扉の開閉を感知した当該ドアスイッチにより、除
湿ユニットのファンの風速、風量を変更させて作動さ
せ、扉開閉により上昇した庫内の湿度を庫内湿度に対応
させて制御可能に構成した前記(1) 乃至(3) 記載の自動
低湿保管装置。
【0021】従って、扉の開閉による庫内湿度の変動を
抑制出来る。
【0022】(5) 制御手段により間欠的に乾燥剤を再生
処理して、扉によって密閉可能な庫内を除湿処理する複
数の除湿ユニットを具備した前記(1) 乃至(5) 記載の自
動低湿保管装置の保管方法であって、間欠的に除湿サイ
クルと再生サイクルとを交互に実行する前記除湿ユニッ
トを初期運転開始時には同一のサイクル(再生・除湿)
を同時進行させ、以後は相互に時間差を設けて除湿もし
くは再生サイクルを実行させる自動低湿保管方法。
【0023】(6) 最初の運転開始時より複数の除湿ユニ
ットを常に時間差を設けて再生・除湿サイクルを実行さ
せる前記(5) 記載の自動低湿保管方法。
【0024】従って、庫内湿度を安定的に保持出来る。
【0025】(7) 前記庫内に庫内空気循環の通気路を配
設し、当該通気路に除湿ユニット、加熱手段並びに助勢
ファンを併設し、庫内と通気路とを空気が循環しうるよ
う構成した前記(1) 乃至(4) 記載の自動低湿保管装置。
【0026】(8) 前記助勢ファンは、通気路から庫内に
空気を強制循環させうるものであって、庫内の除湿時、
及び又は中温度に加温時に作動されるよう構成した前記
(7)記載の自動低湿保管装置。
【0027】(9) 前記加熱手段は、庫内を昇温させ、中
温度に加温処理をする際にのみ作動されるように構成さ
れた前記(7) 記載の自動低湿保管装置。
【0028】(10) 前記(6) 記載の自動低湿保管方法に
おいて、除湿ユニットで除湿処理された空気を加熱手段
で加熱した後、助勢ファンにより庫内に供給するように
する前記(7) 乃至(9) 記載の自動低湿保管装置を利用す
る自動低湿保管方法。
【0029】従って、庫内で除湿又は中温度に加温処理
を実施出来る。
【0030】(11) 前記乾燥剤の加熱再生終了後、乾燥
剤の温度を空冷すべくファンを作動させる電気回路を設
けた前記(1) 乃至(4) 記載の自動低湿保管装置。
【0031】従って、通常は乾燥剤の加熱再生終了後、
乾燥剤を約30分間自然冷却しているが、ファンで冷却
することにより冷却時間を短縮することが出来て除湿運
転への切替時間を短くすることが出来る。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づいてこの発明の
実施の形態について説明する。
【0033】(実施の形態1) 1.構成 (1) 全体構成 図1乃至図3に示すように、自動低湿保管装置(装置)
1000は、前面が観音開き状の4個又は6個の扉11
〜14によって開閉自在の密閉型のキャビネット1の背
板位置に第1、第2の2個の除湿ユニット100、20
0を隣接状に装備させ、この両除湿ユニット100、2
00を巡ってキャビネット1内(庫内)の空気が循環す
るように図3の如くに、キャビネット1の背面部から底
面部に至る通気路700を形成させ、庫内の棚15上に
載置したカメラレンズや乾燥食品・電子部品あるいは医
薬品、化学品等の収納物GAを長期間にわたって品質変
化が発生しないように安定した低湿度雰囲気において保
管し得るように構成されている。
【0034】(2) 各部の関係構成 図4に機能ブロック図で示すように、電源Pからの通電
を操作しうる操作手段300には制御手段400を接続
させ、この制御手段400へは湿度センサー500から
の庫内の湿度情報を報知させうるように接続させ、第
1、第2の除湿ユニット100、200への通電を制御
しうるように構成させ、特に、各除湿ユニット100、
200のファン108、208を変速して駆動する第
1、第2の変速手段910、920を介装させている。
【0035】前記通気路700に臨ませて送風手段(助
勢ファン)720を両除湿ユニット100、200の下
流側に配設させ、ヒータ等の加熱手段710を各棚15
に配設させて制御手段400に接続させると共に、この
制御手段400は、ドアスイッチ800にも接続させ、
操作手段300には庫内の湿度状況を表示する表示手段
600に接続させている。
【0036】(3) 各部の構成、機能 第1、第2の除湿ユニット100、200 第1、第2の除湿ユニット100、200の構成は、互
いに共通しているので、以下第1の除湿ユニット100
の構成について説明し、第2の除湿ユニット200につ
いては、共通する点に200番台の符号を付して表示
し、重ねての説明は省略する。
【0037】図5及び図6に見られるように、第1の除
湿ユニット100は、中央の乾燥室101には乾燥剤1
02を充填し、発熱体103を装備させた3個の多孔質
ケースからなる乾燥剤容器104〜106を固定具10
7により所要の間隔を隔てて竪状で並行状に固設し、そ
の下側位置にロータリー形式のファン108を配設して
いる。
【0038】又、乾燥室101の上・下位置には、上・
下通気室111、121を形成しており、それぞれ乾燥
室101との間には庫内側開口112、122及び庫外
側開口113、123を設け、中央の上・下ヒンジ13
1、132により起伏可能に設けたシーソー式の上・下
シャッター141、142によって、それぞれ交互に開
閉出来るように構成されている。
【0039】又、それぞれの上・下シャッター141、
142に連結された接続線151、152を介して形状
記憶合金コイル160を連結し、他端を反撥コイルバネ
170に連結させている。
【0040】 操作手段300 キャビネット1内の希望湿度を予め設定しうるための昇
降ボタン301、302とそのセットボタン303及び
加熱手段710と送風手段720への通電をON−OF
Fしうる操作ボタン304、305並びにタイマーシー
ケンスを始動しうるメインスイッチ306を備えたもの
であって、タッチセンサー等を含んだ操作パネル310
を棚15の前面に付設して構成している(図2参照)。
【0041】 制御手段400 制御手段400は、マイコン手段を含んだ制御回路を具
備しており、発熱体103への通電のシーケンシャルな
ON、OFFと、所要の時差を隔ててファン108への
通電のON、OFFを制御しうるもので、湿度センサー
500の湿度情報によってファン108を高速、中速又
は低速に駆動して、その風量、風速をコントロール出来
るものである。
【0042】 表示手段600 液晶表示体等で構成され、庫内の現状の湿度及び希望設
定湿度をそれぞれ表示しうるように構成され、操作手段
300に隣接して棚15の前面に配設しているが、表示
は必ずしも液晶に限定するものではない。
【0043】 変速手段910 前記のファン108の旋回速度を変更可能とするもの
で、標準的な除湿処理中はファンを低速とし、急速に除
湿する際にはファン108を高速とする等してその風
量、風速を変更させうるものである。
【0044】2.使用手順 次に、この装置1000の使用手順について図4乃至図
7を参照して説明する。
【0045】(1) 低湿化手順 この装置1000による低湿効果を奏するように使用す
る際には、例えば図3のように、キャビネット1の棚1
5上に所望の収納物GAを適宜載置して扉11〜14を
閉じ、メインスイッチ306をONさせ、操作パネル3
10の昇降ボタン301、302を操作して、庫内の湿
度を30%RH(相対湿度)に調節し、タイマー調節ボ
タン307により、6時間を標準サイクルとする周期可
変式制御手段400をセットし、操作ボタン305をO
Nとして助勢ファン720を始動させる。
【0046】この状態では、乾燥剤102、202の吸
湿能力が飽和していて庫内の湿度は庫外と同様に60%
RHである。
【0047】この状態で、制御手段400により第1、
第2の除湿ユニット100、200の発熱体103、2
03に通電を開始すると再生サイクルに入り、発熱体1
03、203が加熱し、乾燥剤101、201を順次常
温から120℃(もしくは150℃程度)にまで昇温さ
せる。
【0048】この際、形状記憶合金コイル160、26
0にも通電して変態されて、反発コイルバネ170、2
70に抗して上・下シャッター141、142、24
1、242を作動させて庫内側開口112、122、2
12、222を閉じ、ヒンジ131、231を中心に反
対側の庫外側開口113、123、213、223を開
放する(図6仮想線位置)。
【0049】この一連の動作により、水分を吸着してい
る乾燥剤102、202は温度上昇により水分を排出し
始め、この水分は庫外へと排出される(図6(イ)、
(ロ))。
【0050】この状態が図7に示すように、約1時間継
続されると(A)、乾燥剤102、202は再生されて
吸湿能力が回復する。
【0051】次いで、制御手段400により除湿サイク
ルにはいると、第1、第2の両除湿ユニット100、2
00は発熱体103、203には通電されず、上・下シ
ャッター141、142、241、242により庫内側
開口112、122が開放され、庫外側開口113、1
23は閉じたままとなり(図6実線位置)、ファン10
8、208が始動されるため、乾燥剤102、202に
よって除湿された空気は図6矢印(ハ)に示すように、
助勢ファン720によって付勢されて給気口721から
庫内に供給されると共に、庫内の水分を含んだ空気は、
排気口722から助勢ファン720によって負圧とされ
た通気路700内から乾燥室101、201内に侵入さ
れ、ファン108、208によって矢印(ホ)のように
付勢され、乾燥剤102、202によって除湿処理され
る行程が繰り返して実行されるものであるが、この間、
温度センサー500は、庫内が高湿度であることを検知
しているため、その湿度情報に基づいて第1、第2の変
速手段910、920により、ファン108、208は
高速で駆動され(図7、HI参照)、大きな風量、風速
で低湿の空気が庫内に供給されて高速で庫内を除湿す
る。
【0052】この状態を約2時間継続させた後(図7
B)、モーター寿命の延長を図ることと節電のためにフ
ァン108、208を一時的に停止させる。
【0053】しかしながら、除湿サイクルは継続されて
いるため、乾燥剤102、202によって除湿されて軽
量化された空気は、助勢ファン720により庫内と第
1、第2の除湿ユニット100、200との間で循環さ
れて庫内は引き続いて除湿され、次第に低湿度化され
る。
【0054】次いで、約3時間後には(図7C)、第1
の除湿ユニット100のみを約1時間の再生サイクルに
入らせ、発熱体103と形状記憶合金コイル160とに
通電し、乾燥剤102を加熱し、その水分を庫外に放出
する。
【0055】更に、約1時間経過後には(図7D)、第
1の除湿ユニット100の再生処理が終了し、除湿サイ
クルに入らせ、設定値より+20%RHまではファン1
08を高速HIで始動させ、設定値より+20%〜+5
%RHの時はファン108を中速MIに切り替え、設定
値より+5%RH以下の時はファン108を低速LOに
切り替えて庫内を除湿させる(図7E)。
【0056】この間、第2の除湿ユニット200につい
ては、庫内の湿度上昇を防止するため、約3時間にわた
って除湿サイクルを継続させているので庫内は、第1の
除湿ユニット100が再生サイクル中といえども除湿さ
れ続けることが出来る。
【0057】次いで、第1の除湿ユニット100につい
ては、ファン108を停止させた状態で引き続いて除湿
サイクルを実行するが、第2の除湿ユニット200につ
いては、再生サイクルが終了してから約8時間を経過し
て、吸湿能力は相当程度低下しているため、再生サイク
ルに入って約1時間にわたって発熱体203を発熱させ
て乾燥剤202を再生処理させ(図7E)、その後はフ
ァン208を低速LOで始動させて約1.5時間にわた
って除湿サイクルを行う(図7F)。
【0058】ところで、図7Gに示すように、庫1内の
湿度が設定値である30%以下となり、その低下率が−
2.5%に至ると、予めシーケンシャルに制御手段40
0が全てクリアされ、第1、第2の除湿ユニット10
0、200の上・下シャッター141、142、24
1、242が操作されて庫内側開口112、122、2
12、222を閉じて、除湿効果を減少させる。
【0059】これによって、庫内の除湿処理は一時的に
中断又は低下される。
【0060】この状態が続くと、庫内は、収納物GAか
らの放出水分や扉11〜14の開閉や収納物の変化によ
る湿気によって庫内湿度が上昇される。
【0061】この後、庫内の湿度が設定値に対して+
2.5%RHに至るまで上昇されると(図7H)、制御
手段400のシーケンシャルな指示によって、第1の除
湿ユニット100のみが再生サイクルにはいるが、第2
の除湿ユニット200については、上・下シャッター2
41、242が操作されて庫内側開口212、222を
開け、除湿サイクルを再開するため庫内の湿度は幾分上
昇された後、下降される。
【0062】その後は、湿度センサー500による湿度
情報により、ファン108、208が間欠的に高速H
I、中速MI又は低速LOで駆動されて庫内に適切な風
量、風速で低湿空気を供給して、効果的に除湿処理を継
続するものである。
【0063】従って、以後は第1、第2の除湿ユニット
100、200が約3時間のタイムラグによって再生サ
イクルと除湿サイクルとを繰り返すことにより庫内の湿
度は設定室を中心とした±2.5%RH+αを超えない
範囲で昇降され、庫内の湿度は27〜33%の緩やかな
脈動をもって安定して中心値30%RHを保持出来るも
のである。
【0064】ところで、庫内の湿度は、収納物GAの出
し入れのために扉11〜14を開閉する都度、僅かなが
ら変動することは避けられないものである(図7I、
J)。
【0065】この点、この装置1000にあっては、扉
11〜14の開閉を感知するドアスイッチ800を制御
手段400に連係するように設けてあって、都度除湿ユ
ニット100のファン108を一時的に作動され、除湿
サイクルと協働して庫内を除湿処理させて庫内の湿度の
上昇を防止させることが出来るものである。
【0066】又、この庫内の湿度変化は、表示手段60
0によって視認しうるものである。
【0067】又、除湿ユニットを3個以上併設し、それ
ぞれタイムラグを設けて順次再生、除湿サイクルを実行
するようにすれば、前記した湿度変化の脈動は一層平坦
化され、設定湿度を維持出来ることは明白である。
【0068】2台の除湿ユニット100、200を時差
を付けて作動するように併用すると図8にも示すよう
に、湿度30%RH前後を安定して維持出来ることは検
証されている。
【0069】ここで重要なのは、随時定時的に予測出来
る負荷変動、例えば昼間は扉の開閉が10〜20回に及
び負荷変動が大きく、夜間のように扉開閉、負荷変動が
共に零の場合には、タイマーサイクルを予め、昼間は4
時間周期(乾燥剤加熱再生30分、吸湿3時間30
分)、夜間は7時間周期(乾燥剤加熱再生30分除湿6
時間30分)の如く切替設定出来る手動、又は自動タイ
マー周期手段に構成したのが特徴である。
【0070】又、同様に、その効果を更に強化するた
め、庫内湿度が高い場合、例えば20%RH以上では風
速風量を最大とし、5〜20%RHは中とし、5%RH
以下では小とする如くコントロールすることにより、よ
り効果的に適正湿度保持が安定的に行われるものであ
る。
【0071】(2) 脱湿処理手順 次に、電子部品等の収容物GAを保管するに当たって
は、庫内に収容する以前に吸湿状態とされた電子部品等
を加熱しつつ、除湿処理を施し、短期間内に電子部品等
を所望の低湿状態とした後、これを低湿度雰囲気で保存
させうるようにする手順であって、以下の通りである。
【0072】まず、操作手段300において、操作ボタ
ン304をONとして加熱手段710をONとする。
【0073】これによって、第1、第2の除湿ユニット
100、200から排出された低湿状の空気を通気路7
00内において、加熱手段710により、例えば50℃
程に中温状となし、助勢ファン720から庫内に供給
し、電子部品等の収容物GAを中温で低湿状の空気によ
って脱湿処理を施すものである。
【0074】その手順については、前記した低湿化手順
における段落48以降の行程と同様であるから重ねての
説明は省略する。
【0075】庫内に供給された中温で低湿状の空気によ
って、電子部品等の収容物は、概ね2〜3日程度の所要
日数で効果的に脱湿処理を完遂し、その後加熱手段71
0をOFFすることにより、そのまま低湿での保管が可
能である。
【0076】尚、以上の手順の説明においては、通気路
700に設けた助勢ファン720を作動させて空気を強
制循環させる場合について説明したが、助勢ファン72
0を停止させたままで第1、第2の除湿ユニット10
0、200において除湿された空気の上昇気流を利用し
て庫内空気を循環させて穏やかに収容物GAを除湿する
ことも可能である。
【0077】(実施の形態2)図9に示す除湿ユニット
100Xが前記した実施の形態1と相違する点は、上・
下シャッター141X、142Xに連動する上・下揺動
子181X、182X間に形状記憶合金コイル160X
と反発コイルバネ170Xを介装する際に、反発コイル
バネ170Xの対向端を乾燥室101Xに係着した点で
あって、その他の構成並びに機能は実施の形態1と共通
している。
【0078】(実施の形態3)図10に示す除湿ユニッ
ト100Yの特徴的な構成は、庫内シャッター141Y
と庫外シャッター141Zとを独立的に起伏可能に設
け、それぞれ形状記憶合金コイル161Y、161Zに
より開閉駆動可能としたものであって、庫内湿度を予め
設定し、庫内シャッター141Yの開放により順次庫内
湿度低下させ、設定湿度に達すると庫内シャッター14
1Yを閉じ、庫外シャッター141Zも閉じたままとし
て庫内吸湿作用を停止させるものである。
【0079】これにより、庫内の湿度が徐々に上昇する
が、この際、制御手段400Yにより再び庫内シャッタ
ー141Yを開くよう、形状記憶合金コイル160Yへ
の通電を停止することにより庫内は再び低湿度にされ
る。
【0080】
【発明の効果】以上説明したこの発明によってもたらさ
れる顕著な効果は次の通りである。
【0081】 扉の開閉や負荷の変動による庫内湿度
の変化を最小とし、設定湿度を安定して維持出来る。
【0082】 庫内湿度を1%RHの超低湿を急速且
つ安定して保つことが出来る。
【0083】 庫内を設定湿度に対し過剰に除湿する
おそれがない。
【0084】 乾燥剤加熱再生時の庫内の湿度の変動
を低減出来る。
【0085】 扉の開閉による庫内の湿度上昇を急速
にもとの低湿度に戻すことが出来る。
【0086】 収容物を損傷させることなく短期間に
脱湿処理出来る。
【0087】 加熱再生された乾燥剤をファンにより
急速に冷却することが出来、除湿運転への切替時間を短
く出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の自動低湿保管装置の正面図。
【図2】図1における扉を取り外した正面図。
【図3】図1の拡大された縦断面図。
【図4】図1における機能ブロック図。
【図5】図1における除湿ユニットの縦断面図。
【図6】図5の使用状態説明図。
【図7】図1における庫内の湿度変化の説明とタイムチ
ャート。
【図8】図1の装置と従来品との湿度変化の比較グラ
フ。
【図9】実施の形態2の除湿ユニットの縦断面図。
【図10】実施の形態3の除湿ユニットの一部縦断面
図。
【符号の説明】
1000、1000’ 自動低湿保管装置 1 キャビネット(庫) 11〜14 扉 100、100X、100Y、200 除湿ユニット 108、208 ファン 400 制御手段 500 湿度センサー 700 通気路 710 加熱手段 720 送風手段(助勢ファン) 800 ドアスイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月4日(2001.4.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯浅 孝雄 神奈川県横浜市港南区上大岡西1−6−1 ゆめおおおかオフィスタワー 22階 東 洋リビング株式会社内 (72)発明者 安田 孝夫 神奈川県横浜市港南区上大岡西1−6−1 ゆめおおおかオフィスタワー 22階 東 洋リビング株式会社内 Fターム(参考) 3L054 BE01 3L113 AA01 AB02 AC08 AC20 AC26 AC51 AC57 AC67 AC78 AC82 BA39 CA08 CA09 CB05 CB17 CB24 CB28 CB35 CB38 DA10 DA12 DA18 4D052 AA09 CE00 DA01 DA06 DB01 FA08 GA01 GA03 GB01 GB03 GB08 HA00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御手段により間欠的に乾燥剤を加熱再
    生処理して、庫内を除湿処理する除湿ユニットを具備し
    た自動低湿保管装置であって、前記庫内の湿度が予め設
    定した湿度に到達しうるように除湿ユニットに設けたフ
    ァンの風速並びに風量を制御可能とした自動低湿保管装
    置。
  2. 【請求項2】 前記自動乾燥装置において、庫内湿度セ
    ンサーにより検出した庫内湿度情報に基づいて、前記フ
    ァンの風速並びに風量を自動的に調整して庫内湿度を制
    御可能とした請求項1記載の自動低湿保管装置。
  3. 【請求項3】 前記除湿ユニットが少なくとも乾燥剤
    と、この乾燥剤を加熱して再生処理する発熱体と、庫内
    側開口及び庫外側開口を開閉するシャッターとを備え、
    このシャッターで前記庫内側開口を開いて、前記庫外側
    開口を閉じた時に、前記庫内の空気を前記乾燥剤によっ
    て除湿処理すると共に、該シャッターで前記庫内側開口
    を閉じて、前記庫外側開口を開いた時に、前記乾燥剤か
    ら排出された空気を庫外に排出させるように構成されて
    おり、乾燥剤を再生又は吸湿状態に切り替える周期時間
    を変更調節可能とした請求項1又は2記載の自動低湿保
    管装置。
  4. 【請求項4】 前記キャビネットにドアスイッチを配設
    し、扉の開閉を感知した当該ドアスイッチにより、除湿
    ユニットのファンの風速、風量を変更させて作動させ、
    扉開閉により上昇した庫内の湿度を庫内湿度に対応させ
    て制御可能に構成した請求項1乃至3記載の自動低湿保
    管装置。
  5. 【請求項5】 制御手段により間欠的に乾燥剤を再生処
    理して、扉によって密閉可能な庫内を除湿処理する複数
    の除湿ユニットを具備した請求項1乃至5記載の自動低
    湿保管装置の保管方法であって、間欠的に除湿サイクル
    と再生サイクルとを交互に実行する前記除湿ユニットを
    初期運転開始時には同一のサイクル(再生・除湿)を同
    時進行させ、以後は相互に時間差を設けて除湿もしくは
    再生サイクルを実行させる自動低湿保管方法。
  6. 【請求項6】 最初の運転開始時より複数の除湿ユニッ
    トを常に時間差を設けて再生・除湿サイクルを実行させ
    る請求項5記載の自動低湿保管装置。
  7. 【請求項7】 前記庫内に庫内空気循環の通気路を配設
    し、当該通気路に除湿ユニット、加熱手段並びに助勢フ
    ァンを併設し、庫内と通気路とを空気が循環しうるよう
    構成した請求項1乃至4記載の自動低湿保管装置。
  8. 【請求項8】 前記助勢ファンは、通気路から庫内に空
    気を強制循環させうるものであって、庫内の除湿時、及
    び又は中温度に加温時に作動されるよう構成した請求項
    7記載の自動低湿保管装置。
  9. 【請求項9】 前記加熱手段は、庫内を昇温させ、中温
    度に加温処理をする際にのみ作動されるように構成され
    た請求項7記載の自動低湿保管装置。
  10. 【請求項10】 前記請求項6記載の自動低湿保管方法
    において、除湿ユニットで除湿処理された空気を加熱手
    段で加熱した後、助勢ファンにより庫内に供給するよう
    にする請求項7乃至9記載の自動低湿保管装置を利用す
    る自動低湿保管方法。
  11. 【請求項11】 前記乾燥剤の加熱再生終了後、乾燥剤
    の温度を空冷すべくファンを作動させる電気回路を設け
    た請求項1乃至4記載の自動低湿保管装置。
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