JP2009068807A - 自動湿度調節保管庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】除湿或いは加湿の開始及び停止時において、外気の悪影響を受けることがなく、速やかに庫内を所望の安定した湿度にすることができ、大型の保管庫であっても精度良い庫内湿度調節を行うことができる自動湿度調節保管庫を提供する。
【解決手段】乾燥剤33により吸湿または放湿を行う乾湿ユニット30を少なくとも一つ格納する乾燥剤格納室21と、前記乾燥剤格納室21内と収容庫1内とを連通する第1の開口部21a、21bに対し回動することにより開閉自在に設けられた第1のシャッタ22a、22bと、前記乾燥剤格納室21内と収容庫1外とを連通する第2の開口部21c、21dに対し回動することにより開閉自在に設けられた第2のシャッタ22c、22dとを備え、前記第1のシャッタ22a、22b及び第2のシャッタ22c、22dは、隔壁され、夫々独立した回動機構を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、庫内の湿度を自動的に調節することのできる自動湿度調節保管庫に関する。
従来、湿度に対しデリケートな物品を保管するものとして、自動的に庫内の湿度を調節する保管庫が用いられている。
そのような保管庫のうち、例えば、特許文献1には、庫内の湿度を下げる場合は乾燥剤により庫内の湿度を吸収(吸湿)し、庫内の湿度を上げる場合は乾燥剤が吸収している水分を庫内で蒸発(放湿)させる保管装置が開示されている。
図10に、特許文献1に開示の保管装置における自動恒湿装置の縦断側面図を示す。図10において、直方体の自動恒湿装置200は、保管庫ケース210の内側側面にその一側面が取り付けられている。
自動恒湿装置200は、外側ケース201内に内側ケース202が設けられ、さらに内側ケース202内には、乾燥剤203が設けられている。
また、乾燥剤203中には、湿気を帯びた乾燥剤203を乾燥させるための加熱手段204が設けられ、加熱手段204は制御部205の制御により加熱の開始と停止がなされる。
また、自動恒湿装置200が取り付けられている保管庫ケース210の側面には、開口210a、210bが形成されている。一方、自動恒湿装置200の外側ケース201と内側ケース202には、開口201a、202aが前記開口210aに連通するよう形成され、開口201b、202bが前記開口210bに連通するよう形成されている。
即ち、乾燥剤203は前記開口201a、201b、202a、202b、210a、210bを介して庫外に連通可能になされている。
また、自動恒湿装置200の外側ケース201の上下面には、開口201c、201dが夫々形成されている。また内側ケース202には、前記開口201cに連通するよう開口202cが形成され、前記開口201dに連通するよう開口202dが形成されている。
即ち、乾燥剤203は前記開口201c、201d、202c、202dを介して庫内に連通可能になされている。
また、内側ケース202内上部には、開口202aと開口202cのいずれかを閉じることのできる板状のシャッタ206が、その一端を回動自在に軸支されて設けられている。
また、内側ケース202内下部には、開口202bと開口202dのいずれかを閉じることのできるシャッタ207が同様に設けられている。
したがって、シャッタ206、207の開閉動作によって、乾燥剤203が庫内或いは庫外に連通可能となされている。
この構成において、庫内を除湿する場合、先ず、シャッタ206、207が開口202a、202bを開いた状態、即ち、乾燥剤203が庫外と連通した状態で加熱手段204により乾燥剤203が加熱され、中の水分が蒸発により庫外に放出される。
次いで、シャッタ206、207が開口202a、202bを閉じることにより、庫内と庫外が遮断され、且つ、乾燥剤203と庫内とが連通状態となる。これにより、乾燥剤203は庫内の湿気を吸収し、庫内の除湿作業が行われる。
一方、庫内を加湿する場合、先ず、シャッタ206、207が開口202a、202bを開いた状態、即ち、乾燥剤203が庫外と連通した状態で、乾燥剤203が大気に曝され、決められた条件の中で水分を吸着する。
次いで、シャッタ206、207が開口202a、202bを閉じることにより、庫内と庫外が遮断され、且つ、乾燥剤203と庫内とが連通状態となる。そして、加熱手段204により乾燥剤203が加熱され、乾燥剤203の水分が庫内に蒸発することにより、庫内の加湿作業が行われる。
特開平7−163829号公報
ところで、特許文献1に開示される自動恒湿装置200にあっては、例えば内側ケース202内の上部において、相対する2つの開口202a、202cのいずれかを板状のシャッタ206の開閉動作により開き、乾燥剤203を庫内或いは庫外に連通するようにしている。
しかしながら、そのようなシャッタ機構にあっては、乾燥剤203の庫内と庫外に対する連通の切り替え時において、必ず、庫内と庫外とが連通する状態(中間状態)が存在する。このため、外気湿度の影響を受けやすい上、さらに湿度に対する応答が遅い乾燥剤の使用により、庫内の湿度調節性能(安定性)が悪くなるという課題があった。
即ち、庫内における乾燥剤の吸湿速度は表面積に比例するが、限られたスペース内に設置される乾燥剤の容量(に応じた表面積)では、所望量の水分を吸湿するまでに時間を要する。このため、例えば前記中間状態により高湿度の外気が庫内に進入し、庫内を除湿する必要が生じた場合、乾燥剤の吸湿力では元の状態に戻るまでに時間を要し、庫内湿度の安定性が悪くなっていた。
また、特許文献1に開示のシャッタ機構にあっては、シャッタ206、207の駆動手段として形状記憶合金コイル、即ち、ある一定の温度下で塑性変形し、熱を加えると元の形に戻るという性質を有する合金コイルを用いているが、応答速度が遅いため前記中間状態が長くなり、余計に外気湿度の影響を受けやすい構造となっていた。
また、前記シャッタ機構(シャッタ動作)に因る外気の進入(庫内空気の洩れ)に係る課題は、特に超低湿(5%以下の場合)、中湿、高湿の保管庫に対して大型化するほど顕著であるため、大型保管庫における高精度の湿度調整機能の要求に対して、従来は満足できる対応が出来ていなかった。
本発明は、前記したような事情の下になされたものであり、除湿或いは加湿の開始及び停止時において、外気の悪影響を受けることがなく、速やかに庫内を所望の安定した湿度にすることができ、大型の保管庫であっても精度良い庫内湿度調節を行うことができる自動湿度調節保管庫を提供することを目的とする。
前記課題を解決するためになされた、本発明にかかる自動湿度調節保管庫は、物品を収容する収容庫を備え、前記収容庫内を所定の湿度に調節する自動湿度調節保管庫において、乾燥剤により吸湿または放湿を行う乾湿ユニットを少なくとも一つ格納する乾燥剤格納室と、前記乾燥剤格納室と収容庫内とを連通する第1の開口部に対し回動することにより開閉自在に設けられた第1のシャッタと、前記乾燥剤格納室と収容庫外とを連通する第2の開口部に対し回動することにより開閉自在に設けられた第2のシャッタとを備え、前記第1のシャッタ及び第2のシャッタは、隔壁され、夫々独立した回動機構を有することに特徴を有する。
尚、前記第1のシャッタの開閉駆動を行う第1のシャッタ駆動手段と、前記第2のシャッタの開閉駆動を行う第2のシャッタ駆動手段と、前記第1のシャッタ駆動手段及び第2のシャッタ駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1のシャッタ駆動手段と第2のシャッタ駆動手段とに対する開閉駆動の制御を独立して行うことが望ましい。
また、前記収容庫の内部と外部に夫々設けられた湿度センサを備え、前記制御手段は、前記湿度センサの検出結果に基づき、前記第1のシャッタ駆動手段及び第2のシャッタ駆動手段に対する開閉駆動の制御を行うことが望ましい。
このように庫内側のシャッタと庫外側のシャッタの回動機構を独立して設け、特に夫々の開閉駆動制御を独立して行うことにより、例えば、庫外側のシャッタを開状態から閉状態にした後、庫内側のシャッタを閉状態から開状態にすることができる(その逆も可能となる)。
したがって、除湿或いは加湿の開始及び停止時において、シャッタ開閉の動作速度に拘わらず、庫内の空気は外気湿度の影響を受けることがなく、また、湿度に対する応答が悪い乾燥剤を用いても、庫内の湿度を常に所望の湿度に安定させることができ、大型の保管庫であっても精度良い庫内湿度調節を行うことができる。
また、乾燥剤を用いて精度よい安定した庫内湿度調整を行うことができるため、例えばペルチェ素子を通電して除湿するといった方法よりも高性能特性(超低湿)で長寿命となり、且つコストを低減することができる。
また、前記構成によれば、前記第1のシャッタ及び第2のシャッタの回動機構を駆動させる駆動手段として、応答時間が遅い形状記憶合金コイルを用いても、十分に安定した庫内湿度調整を行うことができる。
また、前記駆動手段として、ソレノイド等の動作の速い駆動素子を用いれば、より速いシャッタ開閉動作を行うことができる。
本発明によれば、除湿或いは加湿の開始及び停止時において、外気の悪影響を受けることがなく、また、応答の遅い形状記憶合金コイル、及び乾燥剤の特徴を最大限に生かした制御機能によって、速やかに庫内を所望の安定した湿度にすることができ、大型の保管庫であっても精度良い庫内湿度調節を行うことができる自動湿度調節保管庫を得ることができる。
以下、本発明にかかる実施の形態につき、図に基づいて説明する。図1は、本発明に係る自動湿度調節保管庫の正面図、図2はその側面図である。
図1に示すように、この自動湿度調節保管庫100は、前面が開放された箱状の筐体1と、筐体1に対し一辺が回動自在に軸支され、開放された筐体1の前面を開閉自在とするよう設けられた扉2とを備えている。尚、筐体1(の例えば内側)において、扉2の回動軸とは反対側の側面前部には、扉2の開閉状態を検知するための接触センサ12が例えば3つ上下方向に沿って設けられている。
物品の収容庫となる筐体1内には、図示するように例えば三段の棚3が設けられ、それら棚上の空間3aに保管すべき物品を載置出来るように構成されている。
また、筐体1の上部には、内部に所定の空間4を有する天板5が設けられ、前記空間4内には、保管庫100内の湿度調節を制御するコントローラ6(制御手段)が設けられている。
また、筐体1内には、庫内湿度を検出するため、上部に湿度センサ7、下部に湿度センサ8が設けられ、筐体1外の天板5前面には庫外湿度を検出するため湿度センサ9が設けられている。これら湿度センサ7、8、9は前記コントローラ6に接続されている。
また、天板5前面には前記湿度センサ9の他、庫内湿度を所望値に設定可能な手段を有し、設定湿度及び実際の庫内湿度を表示する設定表示パネル10が設けられている。
また、図2に示すように、前記空間4内には、下方の庫内空間に向けて送風するためのファンユニット46が設けられ、このファンユニット46はファン駆動部47によって駆動される。
また、筐体1の背面には庫内湿度の調節を行うための湿度操作器11が設けられている。
続いて、この湿度操作器11の構造について、図3乃至図5に基づき説明する。図3は湿度操作器11の縦断正面図(一部破断図)、図4は図3のA−A断面矢視図、図5は図3のB−B断面矢視図である。
この湿度操作器11は図4に示すように筐体1の背面に形成された開口部1aに対し、例えば庫外側から外側ケース20を係合させることにより取り付けられている。
湿度操作器11は、外側ケース20内に内側ケース21(乾燥剤格納室)が設けられた構成である。 図4に示すように、外側ケース20において、庫内側には、上部に開口20aが形成され、下部に開口20bが形成されている。一方、庫外側には、上部に20cが形成され、下部に開口20dが形成されている。また、庫内側の開口20a、20bは庫外側の開口20c、20dと夫々仕切壁20e、20fにより完全に仕切られている。
また、内側ケース21において、庫内側には、上部に開口21a(第1の開口部)が形成され、下部に開口21b(第1の開口部)が形成されている。一方、庫外側には、上部に開口21c(第2の開口部)が形成され、下部に開口21d(第2の開口部)が形成されている。これら内側ケース21に形成されている開口には、板状のシャッタ22a(第1のシャッタ)、22b(第1のシャッタ)、22c(第2のシャッタ)、22d(第2のシャッタ)がその一辺(一端)を軸に回動することにより夫々開閉自在に設けられている。
尚、各シャッタ22a、22b、22c、22dは、独立した回動機構を有している。
また、内側ケース21内には、例えば4つの乾湿ユニット30a、30b、30c、30dが夫々壁面21e、21fとの間に夫々スペーサ31を介して設けられている。各乾湿ユニット30a、30b、30c、30dは、スリット(図示せず)が全面に形成されたケース32内に粒状の乾燥剤33が充填されたものである。
また、各乾湿ユニットのケース32内には、水分を吸収した乾燥剤33を乾燥させ、庫内又は庫外に放湿させるためのヒータ34が設けられ、これらのヒータ34はヒータ駆動部35によって発熱駆動がなされる。
尚、例えば庫内の湿度が低下した場合、下降湿度分の加湿を行うようヒータ34は乾燥剤33を加熱し、庫内への放湿時間の制御がなされる。そのような制御を行うためには、ヒータ34の駆動方式は、一気に加熱するオン/オフ二位置方式ではなく、段階的に加熱力を上昇させるパルス変調方式(PWM)が好ましい。これにより、庫内の急激な部分的過加湿や水滴の発生を防止することができる。
また、各乾湿ユニットのヒータ34は、他のユニットのヒータ34とは独立した発熱制御が可能に構成されている。即ち、庫内湿度目標値までの湿度差に応じて除湿または加湿の性能を調節できるようになされている。
図3に示すように、外側ケース20内であって内側ケース21の両側には、前記シャッタ22a、22b、22c、22dの開閉機構36a、36bが設けられている。尚、図5は開閉機構36aの側面を示している。
開閉機構36a(第1のシャッタ駆動手段)は、庫内側のシャッタ22a、22bの開閉を行う駆動機構であり、開閉機構36b(第2のシャッタ駆動手段)は、庫外側のシャッタ22c、22dの開閉を行う駆動機構である。
ここで開閉機構36aを例に、その構造を説明すると、シャッタ22a、22bは、夫々その一辺が回転軸37(回動機構)により回動自在に支持されている。回転軸37には、その軸内にL字型の駆動アーム38の一端部が嵌合され、その他端部がシャッタ22a、22bとは反対方向に延設されている。
前記延設された側の駆動アーム38の略中央には、棒状のフック39が上下方向に取り付けられている。上側と下側に夫々設けられたこれら2本のフック39は、内側ケース21側面に固設された板部材40の上下両端に形成されたフランジ40aに対し、上下動自在に貫通状態となされている。
また、開閉機構36aの上側、下側に夫々設けられたフック39において、駆動アーム38とフランジ40aとの間には、バランスバネ41が設けられている。そして、上下両側のフック39の先端は、形状記憶合金コイル42によって相互に接続されている。
尚、駆動アーム38の先端には、荷重バランスをとるために、重り43が設けられている。
したがって、図5に示すように形状記憶合金コイル42が短い(縮んだ)状態のときには、シャッタ22a、22bが開いた状態となり、形状記憶合金コイル42が長い(伸びた)状態のときには、シャッタ22a、22bが閉じた状態となる。
また、形状記憶合金コイル42の周囲には加熱筒44が設けられ、加熱駆動部45によって加熱筒44が発熱し、形状記憶合金コイル42を加熱するよう構成されている。
即ち、形状記憶合金コイル42が加熱されると、コイルが縮んだ状態となってシャッタ22a、22bが開き、形状記憶合金コイル42の温度が下がると、コイルがバランスバネ41の反発力によって伸び、シャッタ22a、22bが閉じるようになされている。
続いて、以上のように構成された自動湿度調節保管庫100における湿度調節動作の流れを図6の制御ブロック図並びに図7、図8のフロー図に基づいて説明する。
最初に、図7のフローに基づき、庫内湿度の均一化処理について説明する。
電源オン時、或いは、稼働中に扉を開き(接触センサ12により検知)、物品の出し入れ作業等を行った後において、保管庫100の初期動作として、庫内湿度を早急に正常値に戻すため、全てのシャッタ22a、22b、22c、22dが閉じられる(図7のステップS1)。
その状態において、庫内上下部に夫々設けられた湿度センサ7、8により庫内の湿度が測定されると(図7のステップS2)、それら庫内上下部における湿度の差分が抽出される(図7のステップS3)。
次いで、前記差分が、予め設定されている所定値(設定値)と比較され(図7のステップS4)、差分値が設定値より大きければ(図7のステップS5)、ファン駆動部47によりファンユニット46のファンが回転駆動される(図7のステップS6)。即ち、庫内上下部における湿度の差が大きい場合に、ファンが回転駆動される。
これにより庫内において上方から下方に向かう空気の流れが形成され庫内で循環され、庫内上部から下部にかけて湿度が略均一となされる。
このように庫内の湿度が略均一になされた後、庫内の湿度を所定の湿度とする制御が行われる。この処理について図8のフローに基づいて説明する。
先ず、庫内の湿度の目標値が設定され(図8のステップST1)、この目標値が予め決められた所定値よりも小さいか否か判断される(図8のステップST2)。
目標値が所定値よりも小さい場合、除湿動作に設定され、庫内のセンサとして下部にある湿度センサ8が選択される(図8のステップST3)。
或いは、ステップST2において目標値が所定値よりも大きい場合、加湿動作に設定され、庫内のセンサとして上部にある湿度センサ7が選択される(図8のステップST4)。
即ち、庫内の湿度は上部で低く、下部で高くなる傾向があるため、より所定値との差が大きく検出されるセンサとして、除湿動作の場合は下部のセンサ、加湿動作の場合は上部のセンサが選択される。
次いで、庫外にある湿度センサ9により検出された外気湿度と、庫内の湿度目標値との差分(差分dとする)が抽出される(図8のステップST5)。
そして、抽出された差分dが所定値内であれば(図8のステップST6)、動作オフ状態となる(図8のステップST7)。
一方、差分dが所定値より大きければ(図8のステップST6)、差分dの大きさに基づき、乾湿ユニット30a、30b、30c、30dのうち、使用するユニットが決定される(図8のステップST8)。
一例を挙げると、先ず、差分dが±3%rhであれば、調節動作を停止或いは、庫内側と庫外側のシャッタを同時に開き、外気が庫内に導入される。差分dが±3〜7%rhであれば1つの乾湿ユニットが用いられ、差分dが±7〜15%rhであれば2個の乾湿ユニットが用いられる。或いは、差分dが±15〜25%rhであれば3個の乾湿ユニットが用いられ、差分dがア25%rh以上であれば4個の乾湿ユニットが用いられる。
そして、コントローラ6は、加熱駆動部45を制御して加熱筒44を発熱させ、加湿時は庫外側のシャッタ22c、22dが開かれ、除湿時は庫内側のシャッタ22a、22bが開かれる(図8のステップST9)。
これにより、加湿時には、庫外の空気に含まれる水分が乾燥剤に吸収(吸湿)され、除湿時には、庫内の空気に含まれる水分が乾燥剤に吸収(吸湿)される。
加湿時の場合、乾燥剤33による所定時間の吸収が終わると、庫外側のシャッタ22c、22dが閉じられた後、庫内側のシャッタ22a、22bが開かれる。そして、コントローラ6は、ヒータ駆動部35により乾湿ユニット内のヒータ34を発熱させ、乾燥剤33を加熱する。これにより、乾燥剤33から水分が蒸発(放湿)し、庫内の湿度が上昇する。
このように庫内湿度の制御がなされるが(図8のステップST10)、庫内の上部にある湿度センサ7によって検出される湿度が目標値に達すると(図8のステップST11)、シャッタ22a、22bを閉じる制御を行う(図8のステップST12)。
一方、除湿時の場合、庫内の下部にある湿度センサ8により検出される湿度が目標値に達すると(図8のステップST11)、コントローラ6は庫内側のシャッタ22a、22bを閉じ、その後、庫外側のシャッタ22c、22dを開く制御を行う。
そして、シャッタ22a、22bが閉じられると、コントローラ6は、ヒータ駆動部35により乾湿ユニット内のヒータ34を発熱させ、乾燥剤33を加熱する。これにより、乾燥剤33から水分が蒸発(放湿)し、蒸発した水分は庫外に放出される。また、これにより乾燥剤33が再生され、その後、庫外側のシャッタ22c、22dが閉じられる(図8のステップST12)。
以上のように、本発明に係る実施の形態によれば、庫内側のシャッタ22a、22bと庫外側のシャッタ22c、22dとが夫々独立した回動機構を有し、庫内側のシャッタの開閉機構36aと庫外側のシャッタの開閉機構36bとが別個に設けられる。
これにより、例えば、庫外側のシャッタを開状態から閉状態にした後、庫内側のシャッタを閉状態から開状態にすることが可能となる(その逆も可能となる)。
したがって、除湿或いは加湿の開始及び停止時において、シャッタ開閉の動作速度に拘わらず、庫内の空気は外気湿度の影響を受けることがない。これにより、湿度に対する応答が遅い乾燥剤を用いても、庫内の湿度を常に所望の湿度に安定させることができ、大型の保管庫であっても精度良い庫内湿度調節を行うことができる。
また、乾燥剤33を用いて精度よい安定した庫内湿度調整を行うことができるため、例えばペルチェ素子を通電して除湿するといった方法よりも長寿命とし、且つコストを低減することができる。
また、前記実施の形態においては、シャッタの開閉機構に応答速度が遅い形状記憶合金コイル42を用いたが、前記実施の形態に示したシャッタの開閉構造であれば、十分に安定した庫内湿度調整を行うことができる。
尚、前記実施の形態においては、前記のようにシャッタの開閉機構として、形状記憶合金コイル42を加熱することにより開閉駆動する構成を例に示したが、本発明に係る自動湿度調節保管庫においては、その構成に限定されるものではない。
例えば、前記実施の形態で示した開閉機構36a、36bに替えて、ソレノイドやモータ等の動作の速い駆動素子をシャッタの開閉駆動源としてもよい。
図9に、ソレノイドをシャッタの開閉駆動源とする開閉機構50を示す。尚、図9において、前記実施の形態と同じ部材に対しては同じ符号で示し、その詳細な説明は省略する。
図9に示す開閉機構50は、庫内側シャッタ22a、22b、並びに庫外側シャッタ22c、22dを開閉駆動する構成を有している。
詳細には、各シャッタは、夫々独立した回転軸51a、51b、51c、51d(回動機構)により開閉自在に設けられ、湿度操作器11上部における回転軸51a、51cはギア52aが夫々に係合している。したがって、ギア52aが所定方向に回転することにより、回転軸51a、51cが回転し、シャッタ22a、22cが夫々閉じる動作或いは開く動作を行うようになされている。
一方、湿度操作器11下部における回転軸51b、51dはギア52bが夫々に係合している。したがって、ギア52bが所定方向に回転することにより、回転軸51b、51dが回転し、シャッタ22b、22dが夫々閉じる動作或いは開く動作を行うようになされている。
ギア52aとギア52bとの間には、複数の支柱となる滑車53が設けられ、それら滑車53には、ワイヤ54が張架されている。このワイヤ54の一端側は、ギア52aに掛架され、その先端部はスプリング55を介して係止されている。また、ワイヤ54の他端側は、ギア52bに掛架され、その先端部はスプリング56を介して係止されている。
また、この開閉機構50は、アクチュエータとしてソレノイド57を有し、このソレノイド57が駆動することによりワイヤ54を上下方向に移動させる構成となされている。
即ち、この構成において、ソレノイド57の駆動によりワイヤ54が上方に移動すると、ギア52aは時計回りに回転し、回転軸51a、51cは反時計回りに回転する。また、ギア52bは反時計回りに回転し、回転軸51b、51dは時計回りに回転する。これにより庫内側のシャッタ22a、22bは開く方向に回動し、庫外側のシャッタ22c、22dは閉じる方向に回動する。
反対に、ソレノイド57の駆動によりワイヤ54が下方に移動すると、ギア52aは反時計回りに回転し、回転軸51a、51cは時計回りに回転する。また、ギア52bは時計回りに回転し、回転軸51b、51dは反時計回りに回転する。これにより庫内側のシャッタ22a、22bは閉じる方向に回動し、庫外側のシャッタ22c、22dは開く方向に回動する。
このように開閉機構50によれば、シャッタを開閉駆動するためのアクチュエータ(駆動素子)としてソレノイド57を用いているため、シャッタの開閉動作を速やかに行うことができ、外気湿度の悪影響を受けにくく、大型の保管庫にも適用することができる。
本発明は、庫内の湿度を自動的に調節する湿度調節保管庫の製造業等で好適に使用される。
図1は、本発明に係る自動湿度調節保管庫の正面図である。 図2は、図1の自動湿度調節保管庫の側面図である。 図3は、図1の自動湿度保管庫が備える湿度操作器の縦断正面図(一部破断図)である。 図4は、図3のA−A断面矢視図である。 図5は、図3のB−B断面矢視図である。 図6は、図1の自動湿度調節保管庫における制御ブロック図である。 図7は、図1の自動湿度調節保管庫における湿度調節動作の流れを示すフロー図である。 図8は、図1の自動湿度調節保管庫における湿度調節動作の流れを示すフロー図である。 図9は、湿度操作器が有する開閉機構の他の実施形態を示す図である。 図10は、従来の保管装置の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
1 筐体(収容庫)
2 扉
3 棚
5 天板
6 コントローラ(制御手段)
7 湿度センサ
8 湿度センサ
9 湿度センサ
10 設定表示パネル
11 湿度操作器
12 接触センサ
20 外側ケース
21 内側ケース(乾燥剤格納室)
21a 開口(第1の開口部)
21b 開口(第1の開口部)
21c 開口(第2の開口部)
21d 開口(第2の開口部)
22a シャッタ(第1のシャッタ)
22b シャッタ(第1のシャッタ)
22c シャッタ(第2のシャッタ)
22d シャッタ(第2のシャッタ)
30a 乾湿ユニット
30b 乾湿ユニット
30c 乾湿ユニット
30d 乾湿ユニット
33 乾燥剤
34 ヒータ
36a 開閉機構(第1のシャッタ駆動手段)
36b 開閉機構(第2のシャッタ駆動手段)

Claims (3)

  1. 物品を収容する収容庫を備え、前記収容庫内を所定の湿度に調節する自動湿度調節保管庫において、
    乾燥剤により吸湿または放湿を行う乾湿ユニットを少なくとも一つ格納する乾燥剤格納室と、前記乾燥剤格納室と収容庫内とを連通する第1の開口部に対し回動することにより開閉自在に設けられた第1のシャッタと、前記乾燥剤格納室と収容庫外とを連通する第2の開口部に対し回動することにより開閉自在に設けられた第2のシャッタとを備え、
    前記第1のシャッタ及び第2のシャッタは、隔壁され、夫々独立した回動機構を有することを特徴とする自動湿度調節保管庫。
  2. 前記第1のシャッタの開閉駆動を行う第1のシャッタ駆動手段と、前記第2のシャッタの開閉駆動を行う第2のシャッタ駆動手段と、前記第1のシャッタ駆動手段及び第2のシャッタ駆動手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記第1のシャッタ駆動手段と第2のシャッタ駆動手段とに対する開閉駆動の制御を独立して行うことを特徴とする請求項1に記載された自動湿度調節保管庫。
  3. 前記収容庫の内部と外部に夫々設けられた湿度センサを備え、
    前記制御手段は、前記湿度センサの検出結果に基づき、前記第1のシャッタ駆動手段及び第2のシャッタ駆動手段に対する開閉駆動の制御を行うことを特徴とする請求項2に記載された自動湿度調節保管庫。
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