JP2001204561A - 自動低湿保管装置とその保管方法 - Google Patents

自動低湿保管装置とその保管方法

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JP2001204561A
JP2001204561A JP2000018860A JP2000018860A JP2001204561A JP 2001204561 A JP2001204561 A JP 2001204561A JP 2000018860 A JP2000018860 A JP 2000018860A JP 2000018860 A JP2000018860 A JP 2000018860A JP 2001204561 A JP2001204561 A JP 2001204561A
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cabinet
humidity
dehumidifying
desiccant
opening
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JP2000018860A
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Tadaichi Ushida
唯一 牛田
Takao Yuasa
孝雄 湯浅
Takao Yasuda
孝夫 安田
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Toyo Living Co Ltd
Original Assignee
Toyo Living Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定的に低湿度雰囲気で収納物を保管しうる
装置と方法の提供。 【解決手段】 時間制御手段により間欠的に乾燥剤を再
生処理して、キャビネット内を除湿処理する除湿ユニッ
トを具備した自動低湿保管装置であって、前記キャビネ
ット内の湿度が予め設定した湿度に到達した際に前記除
湿ユニットと前記キャビネットとの間の通気を遮断開閉
して庫内湿度を定湿度に保つ自動低湿保管装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、密閉キャビネッ
ト内を自動的に除湿処理して、カメラ、電子部品、精密
機器や食品、化学薬品等を所要の湿度状態で保管しうる
除湿処理技術の分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の乾燥装置にあっては、単
一タイマーにより、例えば1サイクルを6時間とし、そ
の内約30分間を乾燥剤の加熱を行い、水分の吸・排出
を行うシャッターへの開閉を行う駆動力源としての形状
記憶合金とヒーターへ通電して乾燥剤を加熱すると共
に、形状記憶合金を変態点に温度上昇させ、庫外シャッ
ターを開き、同時に連結している反対側の庫内シャッタ
ーを閉じて乾燥剤を再生処理し、この動作を30分続け
た後、タイマーにより加熱体への通電が停止させ、形状
記憶合金の温度も順次冷却させて収縮力が減少し、反発
スプリングの力により、庫外シャッターを閉じ、庫内シ
ャッターを開いて、乾燥剤により約5時間30分密閉キ
ャビネットの庫内空気の吸湿作用を行って庫内を低湿度
に保つようにしたものが一般的であり、この除湿効果を
向上させるため、複数の除湿ユニットを併設させ、同時
刻、同時間の単一サイクルで作動させるものが考案され
ている(先行技術)。
【0003】しかしながら、この先行技術にあっては、
各除湿ユニットの除湿サイクル及び再生サイクルが同時
進行するように設定されており、乾燥剤からの排出水分
が庫内へ逆流しないように庫内側のシャッターを閉じ、
庫外側のシャッターを開いて排出するが、通電停止とシ
ャッターによる庫外側へ閉の切替(通常通電停止)とは
ほぼ同時に行われるため、乾燥剤の温度が十分冷却する
まで約30分間は残余の水分は庫内へ若干逆排出するお
それがある。
【0004】このため、比較的短時間であるが、庫内湿
度は約5〜20%上昇することとなり、その後、乾燥剤
の温度低下(約1時間後)により本格的吸湿作用を行
い、順次庫内湿度は低下するが、6時間後また同じサイ
クルを繰り返し行うため、庫内超低湿度の安定保持が困
難であった。
【0005】又、本出願人の開発した先の出願に係る特
開平9−206543号公報(公知例)にあっては、前
記の在来技術の電子ユニットを改善して乾燥処理室内に
おいて乾燥剤容器とファンを併設し、タイマー手段によ
り発熱体とファンとを間欠的に作動させて乾燥剤を再生
処理しうるように構成したものである。
【0006】この公知例のものは、乾燥処理室内は強制
的に空気が移動されるために乾燥剤の再生処理は効果的
に実行されるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の第1の課題
点は、キャビネット内湿度を急速に低湿化し、低湿度安
定して保つようにしたものを提供することである。
【0008】この発明の第2の課題点は、設定へ一定湿
度、例えば10%とか25%等の庫内湿度を正確に保つ
(図8参照)ものを提供することである。
【0009】この発明の第3の課題点は、ファンの作動
タイミングを調節してキャビネットの除湿速度を最高に
し、且つファンモーターの寿命を3倍(10年)以上と
して実用化したものを提供することである。
【0010】この発明の第4の課題点は、キャビネット
内の湿度が設定値を超える(上昇)と警報を発して報知
しうるものを提供することである。
【0011】この発明の第5の課題点は、扉の開閉によ
る庫内湿度の上昇を速やかにもとの低湿度に戻す急速除
湿しうるものを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1) 時間制御手段により
間欠的に乾燥剤を再生処理して、キャビネット内を除湿
処理する除湿ユニットを具備した自動低湿保管装置であ
って、前記キャビネット内の湿度が予め設定した湿度に
到達した際に前記除湿ユニットと前記キャビネットとの
間の通気を遮断開閉して庫内湿度を低湿度に保つ自動低
湿保管装置(図8参照)。
【0013】従って、キャビネット内を従来製品の如き
過度に除湿することを回避出来る。
【0014】(2) 前記自動乾燥装置において、庫内湿度
の調節は前記除湿ユニットの庫内側(吸湿側)シャッタ
ーの開閉を付属の庫内湿度センサーにより行う自動定湿
機能を有する自動低湿保管装置。
【0015】従って、庫内湿度を的確に調節することが
出来る。
【0016】(3) 前記除湿ユニットが少なくとも乾燥剤
と、この乾燥剤を加熱して再生処理する発熱体と、庫内
側開口及び庫外側開口を開閉するシャッターとを備え、
このシャッターで前記庫内側開口を開いて、前記庫外側
開口を閉じた時に、前記キャビネットの空気を前記乾燥
剤によって除湿処理すると共に、該シャッターで前記庫
内側開口を閉じて、前記庫外側開口を開いた時に、前記
乾燥剤から排出された空気をキャビネット外に排出させ
るように構成された前記(1) 又は(2) 記載の自動低湿保
管装置、及び更に性能向上のため庫内側と共に庫外側開
閉シャッターも同時に閉じる自動低湿保管装置。
【0017】前記(1) と同様である。
【0018】(4) 前記(1) 乃至(3) 記載の前記除湿ユニ
ットをキャビネットに複数個併設し、各除湿ユニットが
相互に時間差を設けて乾燥剤加熱再生を作動し、再生処
理及び除湿処理を所定サイクルで実行しうるように構成
された自動低湿保管装置。
【0019】従って、乾燥剤再生時のキャビネット内の
湿度の変動を低減出来る。
【0020】(5) 前記除湿ユニットの加熱再生時間に対
応して間欠的に駆動可能なファンを配設し、乾燥剤によ
って除湿された空気をキャビネット内で循環可能とした
前記(1) 乃至(4) 記載の自動低湿保管装置、このファン
の作動は乾燥剤加熱再生後、乾燥剤湿度が低下して後、
一定時間(6時間サイクルの場合約2時間)作動させる
ことで、運転寿命を3倍に延長でき、しかも庫内湿度は
安定する。
【0021】従って、ランニングコストを低減出来る。
【0022】(6) 前記キャビネットに湿度センサーによ
って作動される警報手段を配設し、キャビネット内の湿
度が設定湿度に到達すると前記警報手段が起動されるよ
うに構成された前記(1) 乃至(5) 記載の自動低湿保管装
置。
【0023】従って、オペレータにとって信頼性が高
く、過湿=湿度上昇による収納品の不良発生防止に有効
である。
【0024】(7) 前記キャビネットにドアスイッチを配
設し、扉の開閉を感知した当該ドアスイッチにより、扉
閉後除湿ユニットのファンを始動させ、扉開閉により上
昇したキャビネット内の湿度を急速に低下させるように
構成した前記(1) 乃至(5) 記載の自動低湿保管装置。
【0025】従って、キャビネット内の湿度上昇を急速
に低下出来る。
【0026】(8) 前記キャビネットにドアスイッチを配
設し、扉の開閉を感知した当該ドアスイッチにより、扉
閉後キャビネット内に自動的に設定量の窒素ガスを注入
可能に構成した前記(1) 乃至(5) 記載の自動低湿保管装
置。
【0027】前記(7) と同様である。
【0028】(9) 時間制御手段により間欠的に乾燥剤を
再生処理して、扉によって密閉可能なキャビネット内を
除湿処理する複数の除湿ユニットを具備した自動低湿保
管方法であって、間欠的に除湿サイクルと再生サイクル
とを交互に実行する前記除湿ユニットを初期運転開始時
には同一のサイクル(再生・除湿)を同時進行させ、以
後は相互に時間差を設けて除湿もしくは再生サイクルを
実行させる自動低湿保管方法。
【0029】(10) 前記除湿ユニット内の乾燥剤は、吸
湿・排出の効果を最大にするため薄型に構成し、1枚又
は複数枚並列に配置し、ファン風量をバランス良く通気
する如く構成した自動低湿装置。
【0030】従って、効果的にキャビネット内を除湿
し、しかもその湿度の変動を低減しうる。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づいてこの発明の
実施の形態について説明する。
【0032】(実施の形態1) 1.構成 (1) 全体構成 図1乃至図3に示すように、自動低湿保管装置(装置)
1000は、前面が観音開き状の4個の扉11〜14に
よって開閉自在の密閉型のキャビネット1の背板位置に
第1、第2の2個の除湿ユニット100、200を隣接
状に装備させ、キャビネット1内の棚15上に載置した
カメラレンズや乾燥食品・電子部品あるいは医薬品、化
学品等の収納物GAを長期間にわたって品質変化が発生
しないように安定した低湿度雰囲気において保管し得る
ように構成されている。
【0033】(2) 各部の関係構成 図4に機能ブロック図で示すように、電源Pからの通電
を操作しうる操作手段300には時間制御手段(タイマ
ー)400を接続させ、このタイマー400へは湿度セ
ンサー500からのキャビネット1内の湿度情報を報知
させうるように接続させると共に、ブザー、警報ランプ
等の警報手段950にも接続させ、第1、第2の除湿ユ
ニット100、200への通電を制御しうるように構成
させ、又、キャビネット1内の湿度状況を表示する表示
手段600にも接続させ、タイマー400にはドアスイ
ッチ800を接続させている。
【0034】(3) 各部の構成、機能 第1、第2の除湿ユニット100、200 第1、第2の除湿ユニット100、200の構成は、互
いに共通しているので、以下第1の除湿ユニット100
の構成について説明し、第2の除湿ユニット200につ
いては、共通する点に200番台の符号を付して表示
し、重ねての説明は省略する。
【0035】図5及び図6に見られるように、第1の除
湿ユニット100は、中央の乾燥室101には乾燥剤1
02を充填し、発熱体103を装備させた3個の多孔金
属ケースからなる乾燥剤容器104〜106を固定金具
107により所要の間隔を隔てて竪状で並行状に固設
し、その下側位置にロータリー形式のファン108を配
設している。
【0036】又、乾燥室101の上・下位置には、上・
下通気室111、121を形成しており、それぞれ乾燥
室101との間には庫内側開口112、122及び庫外
側開口113、123を設け、中央の上・下ヒンジ13
1、132により起伏可能に設けたシーソー式の上・下
シャッター141、142によって、それぞれ交互に開
閉出来るように構成されている。
【0037】又、それぞれの上・下シャッター141、
142に連結された接続線151、152を介して形状
記憶合金コイル160を連結し、他端を反撥コイルバネ
170に連結させている。
【0038】 操作手段300 キャビネット1内の希望湿度を予め設定しうるための昇
降ボタン301、302とそのセットボタン303並び
にタイマーシーケンスを始動しうるメインスイッチ30
4を備えたものであって、タッチセンサー等を含んだ操
作パネル310を棚15の前面に付設して構成してい
る。
【0039】 時間制御手段(タイマー)400 マイコン手段を含んだ制御回路を具備しており、発熱体
103への通電のシーケンシャルなON、OFFと、所
要の時差を隔ててファン108への通電のON、OFF
を制御しうるもので、湿度センサー500の湿度情報に
よってもファン108に通電出来るものである。
【0040】 表示手段600 液晶表示体等で構成され、キャビネット1内の現状の湿
度及び希望設定湿度をそれぞれ表示しうるように構成さ
れ、操作手段300に隣接して棚15の前面に配設して
いる。
【0041】2.使用手順 次に、この装置1000の使用手順について図4乃至図
6を参照して説明する。
【0042】この装置1000による除湿効果を奏する
ように使用する際には、例えば図3のように、キャビネ
ット1の棚15上に所望の収納物GAを適宜載置し、操
作パネル310の昇降ボタン301、302を操作し
て、キャビネット1内の湿度を30%に調節し、タイマ
ー調節ボタン304により、6時間を単一サイクルとす
るタイマー400をセットし、メインスイッチ305を
ONとし、扉11〜14を閉じる。
【0043】この状態では、乾燥剤102、202の吸
湿能力が飽和していてキャビネット1内の湿度はキャビ
ネット1外と同様に60%である。
【0044】この状態で、タイマー400により第1、
第2の除湿ユニット100、200の発熱体103、2
03に通電を開始すると再生サイクルに入り、発熱体1
03、203が加熱し、乾燥剤101、201を順次常
温から120℃(もしくは150℃程度)にまで昇温さ
せる。
【0045】この際、形状記憶合金コイル160、26
0にも通電して変態されて、反発コイルバネ170、2
70に抗して上・下シャッター141、142、24
1、242を作動させて庫内側開口112、122、2
12、222を閉じ、ヒンジ131、231を中心に反
対側の庫外側開口113、123、213、223を開
放する(図6仮想線位置)。
【0046】この一連の動作により、水分を吸着してい
る乾燥剤102、202は温度上昇により水分を排出し
始め、この水分は庫外へと排出される(図6(イ)、
(ロ))。
【0047】この状態が図7に示すように、約1時間継
続されると(A)、乾燥剤102、202は再生されて
吸湿能力が回復する。
【0048】次いで、タイマー400により除湿サイク
ルにはいると、第1、第2の両除湿ユニット100、2
00は発熱体103、203には通電されず、上・下シ
ャッター141、142、241、242により庫内側
開口112、122が開放され、庫外側開口113、1
23は閉じたままとなり(図6実線位置)、ファン10
8、208が始動されるため、乾燥剤102、202に
よって除湿された空気は図6矢印(ハ)に示すように、
キャビネット1内に供給されると共に、キャビネット1
内の水分を含んだ空気は矢印(ニ)に示すように、乾燥
室101、201内に侵入され、ファン108、208
によって矢印(ホ)のように付勢され、乾燥剤102、
202によって除湿処理される行程が繰り返して実行さ
れる。
【0049】この状態を約2時間継続させた後(図7
B)、モーター寿命の延長を図ることと節電のためにフ
ァン108、208を一時的に停止させる。
【0050】しかしながら、除湿サイクルは継続されて
いるため、乾燥剤102、202によって除湿されて軽
量化された空気は、上昇気流現象を利用してキャビネッ
ト1と第1、第2の除湿ユニット100、200との間
で循環されてキャビネット1内は引き続いて除湿され、
次第に低湿度化される。
【0051】次いで、約3時間後には(図7C)、第1
の除湿ユニット100のみを約1時間の再生サイクルに
入らせ、発熱体103と形状記憶合金コイル160とに
通電し、乾燥剤102を加熱し、その水分をキャビネッ
ト1外に放出する。
【0052】更に、約1時間経過後には(図7D)、再
生処理を中断させ、除湿サイクルに入らせ、約2時間に
わたってファン108を始動させてキャビネット1内を
除湿させる(図7E)。
【0053】この間、第2の除湿ユニット200につい
ては、キャビネット1内の湿度上昇を防止するため、約
3時間にわたって除湿サイクルを継続させているのでキ
ャビネット1内は、第1の除湿ユニット100が再生サ
イクル中といえども除湿され続けることが出来る。
【0054】次いで、第1の除湿ユニット100につい
ては、ファン108を停止させた状態で引き続いて除湿
サイクルを実行するが、第2の除湿ユニット200につ
いては、再生サイクルが終了してから約8時間を経過し
て、吸湿能力は相当程度低下しているため、再生サイク
ルに入って約1時間にわたって発熱体203を発熱させ
て乾燥剤202を再生処理させ(図7F)、その後はフ
ァン208を始動させて約2時間にわたって除湿サイク
ルに入り、更にファン208を停止させて除湿サイクル
を継続させることとなる。
【0055】ところで、図7Gに示すように、キャビネ
ット1内の湿度が設定値である30%以下となり、その
低下率が−2.5%に至ると、予めシーケンシャルにタ
イマー400が全てクリアされ、第1、第2の除湿ユニ
ット100、200の上・下シャッター141、14
2、241、242が操作されて庫内側開口112、1
22、212、222を閉じる。
【0056】これによって、キャビネット1内の除湿処
理は一時的に中断される。
【0057】この状態が続くと、キャビネット1内は、
収納物GAからの放出水分や扉11〜14の微細な隙間
から侵入される湿気によって湿度が上昇される。
【0058】この後、キャビネット1内の湿度が設定値
に対して+2.5%に至るまで自然に上昇されると(図
7H)、タイマー400のシーケンシャルな指示によっ
て、第1の除湿ユニット100のみが再生サイクルには
いるが、第2の除湿ユニット200については、上・下
シャッター241、242が操作されて庫内側開口21
2、222を開け、除湿サイクルを再開するためキャビ
ネット1内の湿度は幾分上昇された後、下降される。
【0059】従って、以後は第1、第2の除湿ユニット
100、200が約3時間のタイムラグによって再生サ
イクルと除湿サイクルとを繰り返すことによりキャビネ
ット1内の湿度は設定室を中心とした±2.5%+αを
超えない範囲で昇降され、キャビネット1内の湿度は2
7〜33%の緩やかな脈動をもって安定して中心値30
%を保持出来るものである。
【0060】ところで、キャビネット1内の湿度は、収
納物GAの出し入れのために扉11〜14を開閉する都
度、僅かながら変動することは避けられないものである
(図7I、J)。
【0061】この点、この装置1000にあっては、扉
11〜14の開閉を感知するドアスイッチ800をタイ
マー400に連係するように設けてあって、都度除湿ユ
ニット100のファン108を一時的に作動され、除湿
サイクルと協働してキャビネット1内を除湿処理させて
キャビネット1内の湿度の上昇を防止させることが出来
るものである。
【0062】又、このキャビネット1内の湿度変化は、
表示手段600によって視認しうるものである。
【0063】又、除湿ユニットを3個以上併設し、それ
ぞれタイムラグを設けて順次再生、除湿サイクルを実行
するようにすれば、前記した湿度変化の脈動は一層平坦
化され、設定湿度を維持出来ることは明白である。
【0064】2台の除湿ユニット100、200を時差
を付けて作動するように併用すると図8にも示すよう
に、湿度30%前後を安定して維持出来ることは検証さ
れている。
【0065】又、キャビネット1内の湿度が例えば60
%以上のように異常に高くなった場合に、そのまま放置
しておくと収納物GAが損傷されるおそれもあるが、こ
の装置1000においては、前記の設定湿度の他に警報
湿度ポイントを設定出来るので、これによって警報ポイ
ント以上の湿度になった時に前記の警報手段950によ
り、これを報知出来るものである。
【0066】(実施の形態2)図9に示す除湿ユニット
100Xが前記した実施の形態1と相違する点は、上・
下シャッター141X、142Xに連動する上・下揺動
子181X、182X間に形状記憶合金コイル160X
と反発コイルバネ170Xを介装する際に、反発コイル
バネ170Xの対向端を乾燥室101Xに係着した点で
あって、その他の構成並びに機能は実施の形態1と共通
している。
【0067】(実施の形態3)図10に示す除湿ユニッ
ト100Yの特徴的な構成は、庫内シャッター141Y
と庫外シャッター141Zとを独立的に起伏可能に設
け、それぞれ形状記憶合金コイル161Y、161Zに
より開閉駆動可能としたものであって、庫内湿度を予め
設定し、庫内シャッター141Yの開放により順次庫内
湿度低下させ、設定湿度に達すると庫内シャッター14
1Yを閉じ、庫外シャッター141Zも閉じたままとし
て庫内吸湿作用を停止させるものである。
【0068】これにより、キャビネット1内の湿度が徐
々に上昇するが、この際、タイマー400Yにより再び
庫内シャッター141Yを開くよう、形状記憶合金コイ
ル160Yへの通電を停止することによりキャビネット
1内は再び低湿度にされる。
【0069】(実施の形態4)図11及び図12に示す
装置1000’は、窒素ガス噴射手段900’を加設し
たことを特徴としており、窒素ボンベ等の窒素ガス供給
装置により供給された窒素ガスNNをドアスイッチ80
0’により電磁弁を動作させ、ノズル902’からキャ
ビネット1’内に設定量噴射させうるように構成されて
いる。
【0070】これにより、扉の開閉の際にキャビネット
1’内の湿度の上昇を防止出来るものである。
【0071】又、このように窒素ガスNNは扉の開閉時
に一時的にキャビネット1’内に供給されるものであっ
て、常時窒素ガスを封入させる形式の装置に比較してラ
ンニングコストの大巾な低減を図ることが出来るもので
ある。
【0072】
【発明の効果】以上説明したこの発明によってもたらさ
れる顕著な効果は次の通りである。
【0073】 庫内湿度を1%の超低湿を急速且つ安
定して保つことが出来る。
【0074】 キャビネット内を設定湿度に対し過剰
に除湿するおそれがない。
【0075】 乾燥剤加熱再生時のキャビネット内の
湿度の変動を低減出来る。
【0076】 ファンによりキャビネット内を急速且
つ均質状に除湿出来、且つファンを従来の3倍(10
年)以上長期に使用出来、実用的である。
【0077】 キャビネット内の湿度上昇を報知出
来、保管品の不良を未然に防止出来る。
【0078】 ドアの開閉によるキャビネット内の湿
度上昇を急速にもとの低湿度に戻すことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の自動低湿保管装置の正面図。
【図2】図1における扉を取り外した正面図。
【図3】図1の縦断面図。
【図4】図1における機能ブロック図。
【図5】図1における除湿ユニットの縦断面図。
【図6】図5の使用状態説明図。
【図7】図1におけるキャビネット内の湿度変化の説明
とタイムチャート。
【図8】図1の装置と従来品との湿度変化の比較グラ
フ。
【図9】実施の形態2の除湿ユニットの縦断面図。
【図10】実施の形態3の除湿ユニットの一部縦断面
図。
【図11】実施の形態4の扉を取り外した正面図。
【図12】図11の機能ブロック図。
【符号の説明】
1000、1000’ 自動低湿保管装置 1 キャビネット 11〜14 扉 100、200 除湿ユニット 400 時間制御手段(タイマー) 500 湿度センサー 800 ドアスイッチ 900’ 窒素ガス噴射手段 950 ブザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯浅 孝雄 神奈川県横浜市港南区上大岡西1−6−1 ゆめおおおかオフィスタワー 22階 東 洋リビング株式会社内 (72)発明者 安田 孝夫 神奈川県横浜市港南区上大岡西1−6−1 ゆめおおおかオフィスタワー 22階 東 洋リビング株式会社内 Fターム(参考) 3F022 BB06 FF21 MM70 QQ00 QQ01 3L113 AA01 AB02 AC07 AC26 AC28 AC45 AC46 AC52 AC54 AC57 AC63 AC67 AC78 AC81 BA34 CA09 CB04 CB24 DA10 4D052 AA09 CE00 DA01 DA06 DB01 FA01 FA08 GA01 GA03 GB03 GB07 GB08 HA01 HA02 HA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間制御手段により間欠的に乾燥剤を再
    生処理して、キャビネット内を除湿処理する除湿ユニッ
    トを具備した自動低湿保管装置であって、前記キャビネ
    ット内の湿度が予め設定した湿度に到達した際に前記除
    湿ユニットと前記キャビネットとの間の通気を遮断開閉
    して庫内湿度を定湿度に保つ自動低湿保管装置。
  2. 【請求項2】 前記自動乾燥装置において、庫内湿度の
    調節は前記除湿ユニットの庫内側(吸湿側)シャッター
    の開閉を付属の庫内湿度センサーにより行う自動定湿機
    能を有する自動低湿保管装置。
  3. 【請求項3】 前記除湿ユニットが少なくとも乾燥剤
    と、この乾燥剤を加熱して再生処理する発熱体と、庫内
    側開口及び庫外側開口を開閉するシャッターとを備え、
    このシャッターで前記庫内側開口を開いて、前記庫外側
    開口を閉じた時に、前記キャビネットの空気を前記乾燥
    剤によって除湿処理すると共に、該シャッターで前記庫
    内側開口を閉じて、前記庫外側開口を開いた時に、前記
    乾燥剤から排出された空気をキャビネット外に排出させ
    るように構成された請求項1又は2記載の自動低湿保管
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載の前記除湿ユニット
    をキャビネットに複数個併設し、各除湿ユニットが相互
    に時間差を設けて乾燥剤加熱再生を作動し、再生処理及
    び除湿処理を所定サイクルで実行しうるように構成され
    た自動低湿保管装置。
  5. 【請求項5】 前記除湿ユニットの加熱再生時間に対応
    して間欠的に駆動可能なファンを配設し、乾燥剤によっ
    て除湿された空気をキャビネット内で循環可能とした請
    求項1乃至4記載の自動低湿保管装置。
  6. 【請求項6】 前記キャビネットに湿度センサーによっ
    て作動される警報手段を配設し、キャビネット内の湿度
    が設定湿度に到達すると前記警報手段が起動されるよう
    に構成された請求項1乃至5記載の自動低湿保管装置。
  7. 【請求項7】 前記キャビネットにドアスイッチを配設
    し、扉の開閉を感知した当該ドアスイッチにより、除湿
    ユニットのファンを始動させ、扉開閉により上昇したキ
    ャビネット内の湿度を急速に低下させるように構成した
    請求項1乃至5記載の自動低湿保管装置。
  8. 【請求項8】 前記キャビネットにドアスイッチを配設
    し、扉の開閉を感知した当該ドアスイッチにより、キャ
    ビネット内に自動的に設定量の窒素ガスを注入可能に構
    成した請求項1乃至5記載の自動低湿保管装置。
  9. 【請求項9】 時間制御手段により間欠的に乾燥剤を再
    生処理して、扉によって密閉可能なキャビネット内を除
    湿処理する複数の除湿ユニットを具備した自動低湿保管
    方法であって、間欠的に除湿サイクルと再生サイクルと
    を交互に実行する前記除湿ユニットを初期運転開始時に
    は同一のサイクル(再生・除湿)を同時進行させ、以後
    は相互に時間差を設けて除湿もしくは再生サイクルを実
    行させる自動低湿保管方法。
  10. 【請求項10】 前記除湿ユニット内の乾燥剤は、吸湿
    ・排出の効果を最大にするため薄型に構成し、1枚又は
    複数枚並列に配置し、ファン風量をバランス良く通気す
    る如く構成した自動低湿装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005230324A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Mitsubishi Electric Corp 下足箱
JP2018105609A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 東洋リビング株式会社 保管庫
CN116439505A (zh) * 2023-03-29 2023-07-18 东莞市铁石文档科技有限公司 一种用于文件防霉的档案仓储设备

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