JP2006101752A - 干し柿の製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 干し柿の品質の向上、均一化、歩留まりの向上が図れ、かつ作業の省力化及び乾燥期間の短縮が可能な干し柿の製造装置を提供する。
【解決手段】 上記収容室内を一定温度に調節する温度調節器と、上記収容室内の空気を上記収容室上部から吸気し、上記収容室の側面から排気する空気流通部と、上記空気流通部内で上記収容室上部近傍に設けられ、上記温度調節器によって一定温度に調節された空気を上記収容室の側面から上記収容室内に噴き出す送風器と、上記空気流通部によって送られた空気を一定流速及び一定方向に噴き出すようにする整流部と、上記収容室内の空気を外部に排気する排気ファンを有する排気口と、上記収容室内に外気を吸気する吸気ファンを有する吸気口と、上記収容室内の温度を第1の温度と第2の温度とに切り換えるように制御する制御部とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、干し柿の製造装置に関する。
従来、干し柿は、西条柿、刀根柿、横野柿、愛宕柿などの渋柿を、渋柿の皮を剥皮した後、天日乾燥することによって製造されていた。渋柿に含まれる渋味は、果肉中のタンニンによるもので、そのタンニンが水溶性タンニンである場合には渋味があり、不溶性タンニンに変化することにより、渋味がなくなる。その渋味は、天日乾燥させることにより、なくすことができるのは従来より知られている。しかし、天日乾燥に要する日数は、20日から1ヶ月と大変長く、しかも天候によって乾燥日数が変動したり、黒変等による品質低下が生じる。また、この天日乾燥は、天候によって、かびや腐敗果が発生したりと歩留りの低下も生じ、成果品の計画的な出荷が難しい。
そこで、乾燥日数を短縮させるために、渋柿の皮を剥皮した後、暖房機や除湿機を備えた乾燥室において乾燥させる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、除湿機と乾燥機とを有する乾燥室に柿を収納し、所定の温度に調節され乾燥・除湿させる乾燥工程と、休乾のための適温に調節される休乾工程とを交互に行う干し柿の製造方法について記載されている。この場合、この乾燥機から噴き込まれる温風又は冷風の噴き込み口の風向、風量については、特に限定されておらず、乾燥ムラが生じてしまい、歩留りの低下につながっていた。
特開平9−107878号公報
本発明は、上述のような問題点に鑑み、干し柿の品質の向上、均一化、歩留まりの向上が図れ、かつ作業の省力化及び乾燥期間の短縮が可能な干し柿の製造装置を提供することを目的とする。
上述した問題点を解決するために、本発明に係る干し柿製造装置は、剥皮された柿を密閉された収容室内に収容し、該柿を乾燥させ干し柿を製造する干し柿製造装置であって、上記収容室内を一定温度に調節する温度調節器と、上記収容室内の空気を上記収容室上部から吸気し、上記収容室の側面から排気する空気流通部と、上記空気流通部内で上記収容室上部近傍に設けられ、上記温度調節器によって一定温度に調節された空気を上記収容室の側面から上記収容室内に排気する送風器と、上記収容室の側面に設けられ、上記空気流通部によって送られた空気を一定流速及び一定方向に噴き出すようにする整流部と、上記収容室内の空気を外部に排気する排気ファンを有する排気口と、上記収容室内に外気を吸気する吸気ファンを有する吸気口と、上記温度調節器、上記送風器、上記排気ファン及び上記吸気ファンの運転を制御することによって、上記収容室内の温度を第1の温度と第2の温度とに切り換えるように制御する制御部とを備える。
また、上記空気流通部は、2個設けられており、それぞれが上記収容室の対向する一対の側面に設けられており、上記整流部は、上記空気流通部に対応して2個設けられており、互いが対向する方向に空気を噴き出すようにしてもよい。
また、上記整流部は、多数の穿孔が設けられ、上記収容室の下部側に設けられた上記穿孔の方が、上記収容室の上部側に設けられた上記穿孔より、大径であってもよい。
さらに、上記第1の温度は、30±2℃であり、上記第2の温度は、5±2℃であってもよい。
本発明によれば、収容室の側面に空気流通部からの空気が、整流部を介して、収容室内に排気され、該整流部により空気流通部からの空気を収容室内に噴き出させており、均一な空気が収容室内を流通するようにしたため、収容室の内部に収容された干し柿の乾燥ムラがなく、一定の品質の干し柿を製造することができる。
また、制御部によって、第1の温度と第2の温度とを交互に行うように、温度調節器、送風器及び換気ファンを制御しているので、一定の品質の干し柿を短期間に大量に製造することができる。そのため、さまざまな柿の品種の収穫時期に合わせて、干し柿を製造することができる。
また、本発明は、空気流通部を2個設け、それぞれが上記収容室の対向する一対の側面に設けられており、整流部は、空気流通部に対応して2個設けられており、互いが対向する方向に空気を噴き出すようにしているので、収容室の被乾燥物を通過した空気が、効率的に収容室から排気、空気流通部に吸気され、再び収容室内に噴き出すことができる。
以下、本発明を適用した干し柿の製造装置について図面を参照して詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の干し柿製造装置1は、箱状の干し柿製造装置本体2と、干し柿となる柿が多数吊るされるコンテナ3と、コンテナ3が収容される収容室4と、収容室4内の温度を調節する温度調節器5と、収容室4上部から吸気し収容室4の側面より排気する空気流通部6と、収容室4の上部近傍に設けられた送風器7と、収容室4の側面に設けられた整流部8と、収容室4内の空気を外部に排気する排気ファン9と、収容室4内に外気を取り込むことができる吸気ファン10と、収容室4内の温度、湿度、風量等の環境条件を制御する制御部11とから構成されている。
本体2は、図1に示すように、箱状の略密閉状態に形成され、正面壁21と、左右の側面壁22、23と、天井部24、後壁25等の周壁が、パネル状の断熱部材によって構成されている。本体2の周壁等に用いられる断熱部材は、断熱機能を果たすものであればいかなるものでもよく、本発明においては、例えば、ウレタン注入発砲材が用いられている。
正面壁21は、開口部を有し、例えば、観音開き状に左右に開閉する断熱部材からなる開閉扉21aが設けられている。正面壁21の開閉扉21aは、コンテナ3を収容室4内に収容できるだけの大きさからなる。なお、正面壁21の開閉扉21aは、上述のように観音開き状に左右に開閉するものに限らず、正面壁21の開口部を閉塞する大きさのものであり、断熱部材からなるものであれば、いかなるものであってもよい。
コンテナ3は、図1に示すように、側面からの通風が可能な金属製の箱状枠からなり、箱状枠の底部のキャスタ31と、箱状枠の上部の天板32と、一対の対向する側面のそれぞれの側面に設けられた多数の渋柿100が吊持された吊持具34を保持できる複数の水平棒33とから構成されている。キャスタ31は、干し柿製造装置の本体2の収容室4に、コンテナ3を移動・収容するためにコンテナ3の底部の四隅近傍に設けられている。天板32は、コンテナ3の上部の開放部を閉塞する板である。天板32は、コンテナ3が収容室4に収容され、送風器7によって空気が収容室4及び空気流通部6を循環するとき、循環される空気が吊持された渋柿100に効率的にあたるように循環路を限定するために設けられている。水平棒33は、それぞれの側面に8本水平な金属棒が設けられており、相対する位置の水平棒33同士を結ぶように吊持具34が架け渡されている。吊持具34は、例えば、紐状部材であり、所定間隔に渋柿100を吊るすクリップが設けられ、両端部に水平棒33に引っかかるフックが設けられている。コンテナ3は、例えば、平面が90cm四方で高さが180cmの金属枠からなり、1本の吊持具34に所定の間隔を空けた渋柿100が6個吊るされ、この吊持具34が160本近く架け渡されており、全体として約1000個の渋柿100が吊るされている。なお、コンテナ3は、側面からの通風が可能な形態であればよく、例えば、被乾燥物である柿を複数段に積載できるような形状であってもよい。
収容室4は、図2及び図3に示すように、干し柿製造装置の本体2の内部に設けられた空間で、所定数のコンテナ3が収容できるだけの大きさである。具体的には収容室4は、左右の側面壁22,23から所定の距離離間して垂設された側板4a、4aと、それぞれの側板4aの上端部に垂直に設けられ、天井部24から所定の距離離間するように設けられた中天井板4bと、正面壁21、後壁25とで囲まれた空間である。中天井板4bは、主面が略矩形で、その奥行きが左右の側面壁22、23と同一で幅が正面壁21の幅と略同一より小さめの板状部材である。中天井板4bは、左右の側面壁22、23から離間して設けられた側板4a、4aの上端部に垂直に設けられ、収容室4の中央上部において収容室4内の空気を空気流通部6に排気する開口部4cが設けられている。開口部4cは、収容室4の空気を効率的に空気流通部6に取り込めるように、奥行きが中天井板4bの奥行きと略同一に形成されている。なお、本発明において収容室4は、コンテナ3を縦4台、横2台収容できるだけの大きさからなる。また、収容室4には、コンテナ3が収容される位置にコンテナ3のキャスタ31が係合される係合凹部を設けるようにしてもよい。
温度調節器5は、中天井板4bと天井部24との間の空気流通部6内に設けられ、天井部24に取り付けられており、加熱能力と冷却能力とを有する空調器である。温度調節器5は、送風機7の後段に設けられており、コンテナ3が収容される位置の真上の天井部24にコンテナ3と同数取り付けられている。また、温度調節器5は、空気流通部6内の送風器7による空気の流通を妨げない程度の大きさである。なお、温度調節器5は、上述のように、コンテナ3と同数取り付ける必要はなく、十分な加熱能力及び冷却能力を有するものであれば、その数は限定しない。
空気流通部6は、図3に示すように、収容室4上部の開口部4cから吸気した空気を側板4aに設けられた排気口4dから排気するように流通経路が形成されている。具体的に空気流通部6は、本体2の天井部24と中天井板12とによって形成される空間と、側面壁22(23)と側板4aとによって形成される空間であり、断面がL字状に形成されている。本発明において空気流通部6は、左右の側面壁22、23に沿って2箇所設けられている。空気流通部6は、収容室4内の空気を収容室4上部に設けられた開口部4cから吸気し、収容室4からの空気を空気流通部6内に取り込むことができるように形成されている。側板4aに設けられた排気口4dは、収容室4の側面でコンテナ3の側面と略同一の大きさに設けられており、該排気口4dには整流部8が設けられている。空気流通部6は、収容室4上部の開口部4cから吸気した空気を、図3中矢印Aに示すように、天井部24の内側から側面壁22(23)の内側を通り、整流部8が取り付けられた排気口4dから収容室4内に噴き出すような流通経路を構成している。2つの空気流通部6から収容室4内に噴き出し流入した空気は、図3中矢印Bに示すように、収容室4の中央で開口部4cの下部においてぶつかり、開口部4cから再び空気流通部6内に吸気され、循環する。
送風器7は、収容室4の開口部4c近傍に開口部4cを略閉塞するように設けられた軸流型の送風器であり、収容室4内の空気や吸気ファン9からの外気を、空気流通部6内に流通させる。送風器7は、図4に示すように、開口部4c近傍でそれぞれのコンテナ3の上部にコンテナ3と同数設けられている。送風器7は、それぞれのコンテナ3に吊持された柿の大きさ、含水量等の諸条件に応じて風量を調節できるように、本発明において左側面壁22に沿って設けられた空気流通部6に4台と、右側面壁23に沿って設けられた空気流通部6に4台の計8台設けられている。送風機7は、例えば、インバータを取り付け、周波数を調節して所望とする風量に調節することができる。
整流部8は、収容室4の側板4aに設けられた排気口4dを閉塞する板状部材であり、その奥行きが左右の側面壁22、23と同一で高さがコンテナ3の高さと略同一より大きめの板状部材からなる。整流部8には、収容室4に収容されたコンテナ3の側面に垂直な方向に多数の穿孔が設けられている。整流部8は、送風器7から送られる空気が整流部8に設けられた穿孔から一様に噴き出すように中天井板12に近くなるほど、つまり高さ方向に高くなるほど、穿孔の径が小さく形成されている。また、整流部8は、2枚の同様の穿孔を有する板状部材を重ね合わせてあり、該板状部材の穿孔の位置をずらすことによって、噴き出す空気の方向を調節できるようになっている。
排気ファン9は、軸流型の排気ファンであり、本体2の天井部24に接続された排気口9aに組み合わされて設けられており、収容室4内の空気を干し柿製造装置1外部に排気することができる構成となっている。排気口9aは、天井部24の略中央部で、効率的に収容室4内の空気を排気できるように、開口部4cが形成されている上部に開口部4cと略同一の大きさに形成されている。
吸気ファン10は、軸流型の吸気ファンであり、後壁25の上部に接続された吸気口10aに組み合わされて設けられており、収容室4内に外気を取り入れることができる構成となっている。吸気口10aは、送風器7が外気を吸気し、空気流通部6を通り、収容室4内に外気を排気させることができるように、後壁25の中央上部の送風器7の前段近傍に設けられている。また、吸気ファン10の前段には、外気の余分な塵、ゴミや病原菌の収容室4内への侵入を防ぐために、高密度フィルタが取り付けられている。
制御部11は、収容室4内に設けられた温度・湿度センサからの値に応じて、温度調節器5、送風器7、排気ファン9、吸気ファン10を制御し、干し柿製造装置1の温度・湿度、整流部8からの風量を制御する。制御部11は、収容された渋柿の表面を徐々に乾燥させる初期加温状態と、収容室4内を一定温度に維持し収容された渋柿を乾燥させる加温状態と、収容室4内の換気を行い、乾燥を休止させる換気・休乾状態とを所定時間交互に行うように、温度調節器5、送風器7、排気ファン9、吸気ファン10を制御する。
制御部11は、初期加温状態においては、収容室4内を所定の時間をかけて緩やかに加温状態で設定された所定の温度となるように、温度調節器5及び送風器7の運転を制御する。初期加温状態は、収容された柿の表面を乾燥させるために行う。制御部11は、初期加温状態においては、収容された柿の表面を乾燥させるために温度調節器5及び送風器7を制御するもので、収容室4内を所定の時間をかけて徐々に加温するようにすればよく、加温のみならず、冷却を行う場合もある。
制御部11は、加温状態においては、収容室4内が所定の温度となるように温度調節器5及び送風器7の運転を制御する。制御部11は、加温状態においては、収容室4内を高温高湿環境にするため、排気ファン9及び吸気ファン10を運転させない。
また、制御部11は、換気状態においては、加温状態によって上昇した収容室4内の温度及び湿度を下げるように送風器7、排気ファン9、吸気ファン10を運転させる。また、制御部11は、休乾状態においては、収容室4内の温度が所定の温度になるように、温度調節器5及び送風器7の運転を制御する。休乾状態は、柿の内部の水分を表面に移行させるために行う。本発明において換気・休乾状態における収容室4内の温度は、秋から冬にかけての比較的低い気温であり、上記低い気温を一定の範囲の温度状態に維持するために、温度調節器5及び送風器7の運転を制御する場合もある。さらに、制御部11は、外気の状態に応じて、温度調節器5、送風器7と排気ファン9、吸気ファン10とを併用して所望とする収容室4内の温度・湿度環境に制御する。
また、制御部11は、記録部を有しており、収容される渋柿の品種に応じた収容室4内の温度・湿度条件を記録部に記録しており、該温度・湿度条件に合わせて収容室4内の温度・湿度をコンテナ3ごとに制御することができる。
収容室4内の温度としては、加温状態では26℃〜32℃で、好ましくは30±2℃の範囲内に設定し、換気・休乾状態では3℃〜10℃で、好ましくは、5±2℃の範囲内に設定することが望ましい。加温状態は、26℃より低いと乾燥に要する時間がかかり過ぎ、生産効率が低下し、32℃より高いと柿の表面に乾燥による膜が形成され、品質に問題が生じる。また、換気・休乾状態は、3℃より低いと柿が凍結し品質に問題が生じ、10℃よりも高いと、加温状態との十分な温度差が得られず、乾燥を休止する効果が十分に得られない。
整流部8から噴き出す空気の風量は、流速8〜10m/sとなるように制御され、収容される渋柿の品種、大きさ等によって各送風器7の運転状態を調節する。整流部8から噴き出す空気の風量は、流速が8m/sよりも遅いと乾燥に要する時間がかかり過ぎ、流速が10m/sより速いと乾燥させる柿の表面に膜が形成され、品質に問題が生じる。
次に、上述の干し柿製造装置1の使用例について説明する。
ユーザは、収容される渋柿の大きさごとに選別され、へた取り、皮剥き、脱渋のための所定の液処理、吊持具34への吊持を施された渋柿をコンテナ3に吊持し、該コンテナ3を収容室4内の所定の位置にセットし、干し柿製造装置1の電源をオンにする。
制御部11は、初期加温状態から始め、送風器7、温度調節器5の運転を開始させる。具体的には、制御部11は、所定時間、例えば24時間をかけて、収容室4内の温度が加温状態で設定された30℃になるように、温度調節器5を制御する。
続いて、制御部11は、加温状態に移り、送風器7、温度調節器5の運転を開始させる。具体的には、制御部11は、整流部8から収容室4内に噴き出す空気の流速が8〜10m/sとなるように送風器7を制御し、収容室4内の温度が30±2℃の範囲内となるように温度調節器5を制御する。このとき、2箇所に設けられた空気流通部6、6のそれぞれの整流部8、8から噴き出す空気は、それぞれ相対する方向となるように風向が向けられているので、それぞれ整流部8、8から噴き出す空気は、コンテナ3の側面を通過し、収容室4の中央部においてぶつかり、開口部4cより再び空気流通部6に吸気され循環する(図3中矢印B)。
次に、所定時間、例えば、24時間加温状態を持続した後、制御部11は、換気・休乾状態に設定し、温度調節器5の運転を停止させるとともに、排気ファン9、吸気ファン10の運転を開始させる。具体的には、制御部11は、排気ファン9を運転させ収容室4内の高温、高湿の空気を排気し、吸気ファン10を運転させ高密度フィルタを介して外気を取り入れ、収容室4内を常温、低湿の空気が流通するように制御する。このとき、収容室4内を通る空気は、高温、高湿の空気を排気ファン9によって外部に排気し、吸気ファン10によって吸気された常温、低湿の空気を空気流通部6内の送風器7を介して、収容室4内を流通する。なお、上記換気・休乾状態に設定において、吸気する外気が、季節、天候に応じて所定の温度状態でない場合は、温度調節器5を運転させるようにしてもよい。
上述の換気・休乾状態を所定時間、例えば、12時間持続した後、再び加温状態を繰り返す。そして、制御部11は、加温状態と換気・休乾状態とを交互に繰り返し加温状態を4回行った時点で干し柿製造装置の運転を停止させる。
以上のような構成をした干し柿製造装置1は、送風器7を各コンテナ3ごとに設けており、制御部11により風量を調節できるので、温度制御、湿度制御をより綿密に行うことができ、干し柿乾燥で必要な変温変湿条件が得られ、品質の高い干し柿ができ、製品歩留りが向上する。
また、収容室4の側板4aに排気口4dを設け、該排気口4dより送風器7からの空気を整流部8を介して噴き出させており、均一な流速の空気が収容室4内を通るようにしたため、収容室4の内部に収容された干し柿の乾燥ムラがなく、一定の品質の干し柿を製造することができる。
また、制御部11によって、高温条件と低温(常温)条件とを交互に行うように、温度調節器5、送風器7及び排気ファン9、吸気ファン10を制御しているので、一定の品質の干し柿を短期間に大量に製造することができる。そのため、さまざまな柿の品種の収穫時期に合わせて、干し柿を製造することができる。
また、本発明は、空気流通部6を2個設け、それぞれが収容室4の対向する一対の側板4a、4aに設け、整流部6を空気流通部6に対応して2個設け、互いが対向する方向に空気を噴き出すように設けられているので、コンテナ3を通過した空気が、効率的に開口部4cから排気、空気流通部6に吸気され、収容室4内を循環することができる。
さらに、本発明は、本体2の周壁21〜25、中天井板12及び整流部8によって空気流通部6を形成しているので、別部材のダクトを設ける必要もなく設備費が安価である。
本発明を適用した干し柿製造装置の外観斜視図である。 本発明を適用した干し柿製造装置の概要を示す正面斜視図である。 本発明を適用した干し柿製造装置の正面図である。 本発明を適用した干し柿製造装置の平面図である。
符号の説明
1 干し柿製造装置、2 本体、3 コンテナ、4 収容室、4a 側板、4b 中天井板、4c 開口部、4d 排気口、5 温度調節器、6 空気流通部、7 送風器、8 整流部、9 排気ファン、9a 排気口、10 吸気ファン、10a 吸気口、11 制御部、21 正面壁、22 左側面壁、23 右側面壁、24 天井部、25 後壁、31 キャスタ、32 天井板、33 水平棒、34 吊持具、100 渋柿

Claims (4)

  1. 剥皮された柿を密閉された収容室内に収容し、該柿を乾燥させ干し柿を製造する干し柿製造装置であって、
    上記収容室内を一定温度に調節する温度調節器と、
    上記収容室内の空気を上記収容室上部から吸気し、上記収容室の側面から排気する空気流通部と、
    上記空気流通部内で上記収容室上部近傍に設けられ、上記温度調節器によって一定温度に調節された空気を上記収容室の側面から上記収容室内に流入させる送風器と、
    上記収容室の側面に設けられ、上記空気流通部によって送られた空気を一定流速及び一定方向に噴き出すようにする整流部と、
    上記収容室内の空気を外部に排気する排気ファンを有する排気口と、
    上記収容室内に外気を吸気する吸気ファンを有する吸気口と、
    上記温度調節器、上記送風器、上記排気ファン及び上記吸気ファンの運転を制御することによって、上記収容室内の温度を第1の温度と第2の温度とに切り換えるように制御する制御部とを備えることを特徴とする干し柿製造装置。
  2. 上記空気流通部は、2個設けられており、それぞれが上記収容室の対向する一対の側面に設けられており、
    上記整流部は、上記空気流通部に対応して2個設けられており、互いが対向する方向に空気を噴き出すことを特徴とする請求項1記載の干し柿製造装置。
  3. 上記整流部は、多数の穿孔が設けられ、上記収容室の下部側に設けられた上記穿孔の方が、上記収容室の上部側に設けられた上記穿孔より、大径であることを特徴とする請求項1又は2記載の干し柿製造装置。
  4. 上記第1の温度は、30±2℃であり、
    上記第2の温度は、5±2℃であることを特徴とする請求項1記載の干し柿製造装置。

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