JPH0784283B2 - シート分割巻取装置 - Google Patents

シート分割巻取装置

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JPH0784283B2
JPH0784283B2 JP28697786A JP28697786A JPH0784283B2 JP H0784283 B2 JPH0784283 B2 JP H0784283B2 JP 28697786 A JP28697786 A JP 28697786A JP 28697786 A JP28697786 A JP 28697786A JP H0784283 B2 JPH0784283 B2 JP H0784283B2
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晧 片岡
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株式会社片岡機械製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、プラスチックフィルム、紙、金属箔などの
帯状シートをスリッターにより複数条に分割して両側に
振り分け、中心駆動される巻芯に巻き取るシート分割巻
取装置、特に、分割した各帯状シートを、それぞれ一対
の巻芯支持体に支持した個々の巻芯の周りに巻き取ると
ともに、その巻芯の周りに形成されたシートロールにタ
ッチローに接触させながら巻き取る形式のシート分割巻
装置に関する。
(従来の技術) 従来、上記形式のシート分割巻取装置では、たとえば特
公昭45-20644号公報や特公昭55-293号公報に開示される
ように、巻芯を、一点を中心に揺動可能な巻芯支持腕の
先端に支持するものが一般的である。また、特公昭57-2
8658号公報の第1図に示すように、巻芯を、枠上に台車
を介して可動に置かれた巻芯支持体に支持する装置もあ
る。
(発明が解決しようとする課題) 上記形式のシート分割巻取装置で、例えば表面が滑らか
で伸び易いプラスチックフィルム等の帯状シートを巻き
取る場合、巻き上がったシートロールの端面が不揃いに
なることが多い。また、それが甚だしくなると、巻取中
にシートロールが巻き崩れを起こし、巻き取りを中断し
なければならない。
従来、このような不都合は、巻取中にシートロールに巻
き取ったシートが幅方向に滑ってずれるために起こるも
ので、通気性の悪いシート層に空気が巻き込まれ、シー
トロール中で重なり合ったシート相互間の摩擦係数が低
下して生じると理解されている。したがって巻取中のシ
ートロール外周にタッチローラを所要の接触圧で押し付
けて、巻き込まれる空気量を調節することにより、シー
トの横ずれを防止してきた。
ところが、最近の、例えば表面を鏡面状に処理されたポ
リエステルフィルムのように非常に表面が滑りやすい性
質の帯状シート分割巻き取りする場合、上記接触圧だけ
でなく巻取張力、巻取位置へのシート供給張力を如何に
制御しても、上述のシートの横ずれ現象を防ぐことがで
きなくなっている。特に、極薄化されたシート、伸縮性
の大きい滑りやすいシートを品質良く巻き取るのは大変
難しい。
ところが、最近では、巻き取りが難しい上述の帯状シー
トであっても高速で大径のシートロールに巻き取ること
が強く要求される。
しかし、このようにすると巻取品質のよいシートロール
が得られないので、従来、上述のような巻き取りが難し
い帯状シートを巻き取る場合には巻取速度をなるべく低
速にして小さな外径のシートロールに巻き上げる。それ
ゆえ、従来のシート分割巻取装置では生産性が悪く、生
産性の向上は望めなかった。
つまり、従来、巻取装置の振動がないとの前提で適正な
接触圧を付与しようとしており、シートロール端面不揃
い等の原因は、上記接触圧、巻取張力、供給張力の不適
合と考えられていたため、上述のような不都合の真の原
因を把握できていなかった。それゆえ、接触圧制御や巻
取張力制御等にばかり目が向けられ、より高速運転可能
なシート分割巻取装置を得ることができない状況にあっ
た。
ところが、最近、上述の巻取不良の原因が、巻取巻機構
の振動にあることがつきとめられた。
巻取機構では、シートローの偏心回転やアンバランスが
主な振動源となっており、このシートロールの偏心回転
やアンバランスは、巻芯を保持する軸の偏心、この軸へ
の巻芯の偏心支持、シートの厚みむらの累積などによる
シートロールの変形に起因するので、この振動源を完全
に無くすることはできない。そして、そのため高速運転
すればするほど振動は著しくなる。揺動可能に支持され
た巻芯支持体の振れ幅が、一例として、15μ〜35μにな
っていることが実験の結果確認できた。この振れ幅は接
触圧制御に悪影響を及ぼす。
また、シートロールとタッチローラとを接触させながら
巻き取りを行う場合、巻芯とタッチローラとをシートロ
ーの巻き太りに応じて離反させる必要がある。そして、
シートの幅方向のずれ等を防ぎ、巻取品質のばらつきを
生じさせないためには、帯状シートはスリッターで分割
してから極力短い走行経路を経て巻き取られるようにす
るのがよく、そのようにするには、タッチローラを固定
位置に設け、巻芯をタッチローラから離反させるのがよ
い。それゆえ、巻取機構には、巻芯を移動させるための
最小の可動部分が必要である。
したがって、巻取機構の振動を完全に零にすることは不
可能であるが、その振動を高速運転においても微小に抑
えなければならない。
ところが、巻芯を、一点を中心に揺動可能な巻芯支持腕
の先端に支持する従来のシート分割巻取装置では、次の
ような不都合がある。
即ち、特公昭45-20644号公報に記載のシート分割巻取装
置では、シートロールの巻き太りに応じて巻芯支持腕を
揺動駆動機構により傾けて、巻芯をタッチローラから離
反させるので、外径の大きなシートロールを得るために
は、タッチローラから巻芯を十分離すことができるよう
巻芯支持腕の長さを長くしなければならない。そのた
め、巻芯支持腕はたわみ易い構造となる。
また、巻芯支持腕の揺動に抗する働きを持っているのは
巻芯持腕の揺動駆動機構のみであり、巻芯支持腕自体に
生じる揺動力は、全て揺動駆動機構で支える必要があ
る。更に、揺動駆動機構による駆動力の、巻芯支持腕上
の作用点と巻芯支持腕の揺動支点との距離が、巻芯支持
点と揺動支点との距離より短くなり、巻芯支持点に作用
する力が揺動駆動機構に拡大されて働くことになる。
更に、揺動駆動機構と巻芯支持腕の係合部分や揺動支点
にわずかの遊びがあっても、その遊びが巻芯支持腕先端
の巻芯支持点では拡大され、大きな遊びとなる。
また、特公昭55-293号公報に記載された装置は、巻芯支
持腕の下端を共通支持台に枢支しその上端に重量の大き
くなるシートロールを支持する構造となっており、シー
トロールの巻き太りに従い巻芯支持腕の姿勢をほぼ垂直
に保つように共通支持台をタッチローラから後退させ
る。そして、共通支持台は、巻芯支持腕を強固に垂直に
維持する機能を持っていない。また、オイルダンパー等
の巻芯支持腕の振動防止機構を設けることもできるが、
それは巻芯支持腕の揺動を遅延させるものにすぎず、巻
芯支持腕の姿勢を確実に維持できるものではない。
それゆえ、上述の特公昭45-20644号公報や特公昭55-293
号公報に記載されたシート分割巻取装置の巻芯支持腕は
巻取中に微小に揺動して巻芯が振動状態になり易い。
したがって、巻取中、巻芯が振動してシートロールとタ
ッチローラとの接触が不安定になり、タッチローラによ
るシート層間への空気巻き込み防止機能が働かず、シー
ト層間に空気が多量に巻き込まれ、シート層間の摩擦係
数が著しく低下するとともに、シートロールに衝撃が加
わり、シートロール中のシートが滑って端面不揃いや巻
き崩れを起こすという問題を生じる。
また、上述の従来の装置では、巻き上げたシートロール
を、巻芯支持腕を手前に傾けることにより搬出する。し
かし、巻芯支持腕の手前側は、作業者による巻取準備の
作業領域となっているので、次の巻取準備の作業性が悪
く、巻取停止時間が長くなり、生産性を向上させること
ができない。
また、傾動した巻芯支持腕により作業者に危険が及ぶ恐
れがある。
更に、特公昭57-28658号公報の第1図に記載の装置は、
シートロールの搬出については一切考慮されておらず、
巻取準備に手間がかかり能率が悪い。また、枠上に台車
を介して可動に置かれた巻芯支持体に巻芯を支持するの
で、巻取中の巻芯の振動を十分に抑制することは期待で
きない。
この発明は、上述の問題点を解消し、表面が滑り易い帯
状シートであっても高速で巻き取ることができる生産性
の高いシート分割巻取装置を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明は、帯状シートをスリ
ッターにより複数条に分割して両側の巻取位置に振り分
け、中心駆動される巻芯の周りに巻き取るシート分割巻
取装置において、上記巻芯上に形成されつつあるシート
ロールの外周に接触する、固定位置に設けたタッチロー
ラと、シート幅方向及び上下方向に拘束してシート長手
方向にスライド可能に上記巻取位置沿いに設けた可動台
と、前記可動台上に、シート幅方向及び上下方向に拘束
してシート長手方向にスライド可能に取り付けた、上記
巻芯を支持する巻芯支持体と、上記巻芯支持体をタッチ
ローラへ向けて押す接触圧付加機構と、可動台を上記シ
ートロールの巻き太りに応じてタッチローラから後退さ
せる駆動機構と、上記巻芯支持体の巻芯支持部下方のタ
ッチローラ側空所に配設した、前記シートロールを帯状
シート幅方向に搬送して搬出する搬出機構とを備えるこ
とを特徴とする。
(作用) 巻芯支持体は、タッチローラとシートロールとの接触圧
を個々に調節できるよう、可動台にシート幅方向及び上
下方向に拘束してシート長手方向にスライド可能に取り
付けてあり、可動台は、シートロール巻き太りに応じて
各巻芯支持体をタッチローラから離反させることができ
るよう、シート幅方向及び上下方向に拘束してシート長
手方向にスライド可能に設けてあるので、タッチローラ
から巻芯を後退させるための機構中に振動を生じ易い揺
動部分がない。また、タッチローラは固定位置に設けて
ある。それゆえ、巻取中、巻芯の振動が微小に抑えら
れ、シートロールとタッチローラとの接触圧の安定が保
たれる。そのため、シート層間の摩擦力が不安定になら
ず、巻取中にシートの横すべり等の不都合が解消され
る。
(実施例) 第1図及び第2図に本発明の一実施例を示す。第1図
は、この発明によるシート分割巻取装置の立面図、第2
図は同平面図である。
幅シートSは、巻取作業空間の上方にあるシート走行路
を走行し、ローラ群を経て溝付きローラ1に至り、スリ
ッターKによって複数条に分割される。そして、分割さ
れたシートは溝付きローラ1から、固定位置に回転可能
に支持されたタッチローラ2を経由して前後の巻取位置
へ振分けられ該タッチローラ2に平行に、一対の巻芯支
持体10の先端部に支持された夫々の巻芯Cの周りにシー
トロールRとして巻き取られる。
第1図の右半分は前側の巻取位置でシートロールRを巻
き上げた状態、左半分は後側の巻取位置で巻き上げたシ
ートロールRを搬出機構24へ渡して巻芯支持体10を後退
させた状態を示す。また、第1図左半分に示す鎖線は、
巻芯支持体10を前進させてタッチローラ2に巻芯Cを接
触させた巻取開始時の状態を示している。巻芯Cはシー
トロールRの巻き太りにつれ、固定位置のタッチローラ
2とシートロールRとの接触を保ちながら、タッチロー
ラ2から次第に離れてゆく。なお、第1図は第2図の切
断線a−aの断面を示す。
前後の巻取位置沿いには、それぞれ基盤11上の案内機構
12によりシート長手方向(シート幅方向に直角の方向)
に案内される間隔調整台13が、巻芯支持体10をタッチロ
ーラ2から離反可能にするための可動台として備えてあ
る。
案内機構12は、シート長手方向に伸びたレール12aと、
このレール12aに、上下及びシート幅方向に拘束してス
ライド可能に取り付けた可動体(はめ合部材)14aとか
らなる。この可動体14aは、第3図に示すように、振動
の原因となるガタが生じないようレール12aの頭部にか
ぶさりはまっている。また、レール12aは基盤11に固着
されており、第2図に示すようにシート幅方向において
3箇所に配置されている。
第1図に示すように、間隔調整台13は、その下部に固着
した脚台14を有している。この脚台14は間隔調整台13の
安定性を高めるために、レール12a沿いに伸びている。
そして、この脚台14の下面には案内機構12の可動体14a
が固着してある。
また、間隔調整台13は、その上部にシート幅方向に伸び
た鳩尾形突条13aと、これに摺動可能に係合した、巻芯
支持体10の基部となる台27を備えている。この台27は、
スリッターKによる分割位置が変わっても、巻芯支持体
10が各分割シートに対応する新たな位置で巻芯Cを支持
することができるように、間隔調整台13上をシート幅方
向に移動して必要な位置につくることができる。また、
台27には、それを巻取中に間隔調整台13に固定するため
のクランプ15が備えてある。
基盤11上には、間隔調整台を案内機構12の案内方向に駆
動するための駆動機構16が設けてある。駆動機構は、第
2図に示すように、主として、片側の間隔調整台13毎に
レール12aに平行に、左右2箇所に配置されたボールネ
ジ軸16aと、このボールネジ16aに、実質的に問題となる
バックラッシュが無く回転抵抗が小さい状態で螺合して
おり、かつ間隔調整台13に固着されためねじ部材16b
と、巻取中、上記ボールネジ16aを低速駆動するサーボ
モータ16cと、上記ボールネジ軸16aを高速駆動する正逆
両方向に回転可能なモータ16dと、これらのモータ16c、
16dの回転をボールネジ軸16aに伝達するための差動歯車
機構16e、伝動軸16f、傘歯車機構16gとから成り立つ。
そして、左右のボールネジ軸16aは同期駆動され、間隔
調整台13、巻芯C、固定位置のタッチローラ2と平行に
接近離反することができる。さらに、ボールネジ軸16a
は、それ自身の回転による間隔調整台13の変位以外の変
位を制止しようとするので、外部から間隔調整台13に大
きな力が作用しても、それによって間隔調整台13は容易
に変位することがない。
なお、巻芯Cを固定位置のタッチローラ2から離してゆ
くための駆動機構として、ラック、ピニオン機構、流体
圧シリンダ等を使ってもよい。また、ボールネジ軸16a
の配置は、2ケ所に限るものではないし、また、モータ
16c、16dの代わりに、他のネジ軸を使うことも可能であ
る。
また、間隔調整台13の平行移動を機械的にさらに確実に
する必要があれば、案内機構の精度を上げるだけでなく
公知の平行移動機構を補助的に採用すればよい。
巻芯支持体10は、その基部となる間隔調整台13上の台27
に、巻芯支持体案内機構28により、シート幅方向及び上
下方向に拘束してシート長手方向にスライド可能に取り
付けてある。
この巻芯支持体案内機構28は、この実施例によれば前述
の案内機構12と同様な、シート幅方向に伸びたレール及
び可動体から成り立つ。このレールは台27上に固着して
あり、前記可動体は巻芯支持体10の下部に固着してい
る。そして、巻芯支持体10は、巻取中のシートロールR
の半径に差が生じても、その半径の差を吸収して各シー
トロールRをそれぞれタッチローラ2に接触させること
ができるよう、微小な距離だけ、台27に対して軽快にス
ライド運動することができるようになっている。
したがって、巻芯Cは基盤11に対して、巻芯Cの振動を
生じ易い揺動可能な部材を介在させることなく移動可能
に支持されている。つまり、巻取中、間隔調整台13は、
案内機構12により揺動運動を抑制された状態で固定位置
のタッチローラ2からスライド運動して後退することが
でき、巻芯支持体10は巻芯支持体案内機構28により間隔
調整台13に対して揺動運動を抑制された状態で長手方向
にスライド運動して変位することができる。
それゆえ、巻芯Cを移動可能に支持するための機構は、
巻取中に巻芯Cがタッチローラ2から離反しても、巻芯
支持体10の微細な揺動等による巻芯Cの振動を十分抑制
できる。
なお、巻芯支持体10や間隔調整台13等巻芯を支持して移
動させるための機構の各部材は、巻芯に振動を起こさせ
ようとする力が働いても、これに同調しない十分な重量
と剛性を有しており、巻取中にスライド運動する部分以
外の各部材相互相間もゆるみなく接続して、背丈が低い
形になるようにしていることはいうまでもない。また、
間隔調整台の重量を補う必要があるときは、その重量を
増大させるために、例えば部材の中空部分に鉄筋を組ん
でセメント詰めする等により対処することができる。ま
た、間隔調整台13のたわみを抑え、より抗振機能を発揮
することができるようにするために必要があれば、案内
機構は3箇所に限らず、更に多数箇所に設けてもよい。
また、台27には、巻芯支持体10を巻取中にタッチローラ
2へ向けて所望の力で押すための接触圧付加機構25が設
けてある。それゆえ、シートロールRの巻き太りに応じ
て間隔調整台13をタッチローラ2から後退させることに
より巻芯Cをタッチローラ2から一斉に離反させても、
各一対の巻芯支持体10、10は、個々の接触圧付加機構25
によりタッチローラ2側へ押すことができるので、シー
トロールRとタッチローラ2との接触圧を個々に調節す
ることができる。この接触圧付加機構25による押し付け
力は公知の接圧制御装置(図示せず)により制御され
る。なお、接触圧付加機構として例えば低摩擦シリン
ダ、ベロフラムシリンダ等を用いることができる。
巻取中、間隔調整台13が一定の位置に停止しておれば、
巻芯支持体10は、シートロールRが巻き太ると間隔調整
台13に対して変位し、巻芯支持体案内機構28による案内
範囲を越えてしまうので、接触圧付加機構25による上記
接触圧の調節はできなくなる。そこで、駆動機構16は、
制御装置(図示せず)により巻芯支持体10の変位を検出
してフィードバック制御され、巻取中、巻芯支持体10を
間隔調整台13のほぼ一定位置に保つようシートロールR
の巻き太りに応じてタッチローラ2から間隔調整台13を
後退させることができるようになっている。
タッチローラ2は、前後の巻取位置の中央部に前後の巻
取位置の各巻芯Cに共通に、各巻芯支持体10上の巻芯C
と同じ高さに設けてある。
また、間隔調整台13の反タッチローラ側の脚台14、14間
上面には作業床板17が張ってあり、巻取位置の両側で作
業し易くなっている。
なお、間隔調整台13上面の鳩尾形突条13aの中央部に
は、間隔調整台全長にわたり溝13bが設けられており、
この溝13b内に回転駆動機構18の駆動により正転逆転可
能なネジ軸19が入っている。また、各巻芯支持体10は、
上記ネジ軸19に適時係合離脱可能な係脱機構を設けてお
り、ネジ軸の正転又は逆転中、係脱機構を操作してネジ
軸に係合、離脱することにより、間隔調整台上を所定の
位置に短時間で移動することが可能である。
また、一対の巻芯支持体10は、それを巻取中一体化して
おくために、この実施例ではステー部材26の両端部を固
定して連結してある。なお、このステー部材26は用いな
い場合も有る。
各一対の巻芯支持体10の片方又は双方には、所要の巻取
張力で分割シートを巻取ることができるよう、巻芯Cを
中心駆動して回転させる公知の巻芯駆動機構(図示せ
ず)が備えてある。
また、巻芯支持体10は、タッチローラ2へ向けて突出す
る部分を上部で有しており、この突出する部分の先端部
に、巻芯Cを取り外すことができるように支持する公知
の巻芯支持部が設けてある。
さらに、巻芯支持体10の巻芯支持部の下方のタッチロー
ラ2側の空所には、即ち巻芯支持体10、間隔調整台13、
案内機構12等の巻芯Cを移動可能に支持する機構と、タ
ッチローラ2及びその支持機構との間の、巻芯支持体10
で支持したシートロールR下方の空間にはシートロール
Rをシート幅方向へシート幅方向へ搬出する搬出機構24
が設けてある。
この実施例では、搬出機構24は、シート幅方向に伸びた
コンベア24aと、このコンベア24aを巻取に支障のない待
機位置とシートロールRの真下の受取位置とに付けるた
めの、コンベア24aの昇降機構24b及び昇降機構24bと共
にコンベア24aをシート長手方向に水平に移動させる横
移動駆動機構(図示せず)を備えた移動機構とからな
る。コンベア24aは図示しない駆動機構の搬送駆動によ
りシートロールRをシート幅方向に搬送することができ
る。
この装置の運転要領を説明すると、第1図左側ように、
巻き上げたシートロールRをコンベア24aに渡して実線
位置へ後退した前後の巻取装置の各一対の巻芯支持体10
に対し、まず新しい巻芯Cを装置する。そして、コンベ
ア24aによりシートロールRが搬出された後、駆動機構1
6のモータ16dを高速で作動させて巻芯支持体10を全部、
固定位置のタッチローラ2の方へ進め、第1図左半分の
鎖線のように巻芯Cを固定のタッチローラ2に接触させ
る。
新しい各巻芯Cに各分割シート先端を接着し、図示しな
い巻芯駆動機構の運転を開始すると、巻芯C外周のシー
トロールRが次第に巻き太る。その間、接触圧付加機構
25によりシートロールRと固定位置のタッチローラ2と
の間に所要の接触圧力を与えながら、駆動機構16のサー
ボモータ16cを作動させ、巻芯支持体10、間隔調整台13
もろとも巻芯Cを連続的に後退させる。なお、接触圧力
が接触圧付加機構25により連続的に与えられるならば間
隔調整台13の離反は間欠的でもよいことはいうまでもな
い。
こうして、シートロールRが巻き上がると、コンベア24
aを、第1図左半分に鎖線で示す待機位置からシートロ
ールRの中心部真下の受取位置に移動させ、巻芯支持体
10からコンベア24a上にシートロールRを解放する。そ
の後、駆動機構16のモータ16dを作動させ、間隔調整台1
3及び巻芯支持体10を、第1図の左半分に実線で示す位
置につける。そうすると、シートロールRがコンベア24
aに載って搬出される。
また、シート分割幅が変わり、スリッターKの位置を変
えたときは、各巻芯支持体10のクランプ15をゆるめ、間
隔調整台13上を滑らせて対応位置につける。
なお、巻芯支持対を所要の位置に移動するために、周知
の位置決め用駆動機構を人手の代わりに用いてもよい。
この実施例によれば、厚さ12μプラスチックフィルムを
600m/毎分の速度で巻き取った場合、巻芯支持部付近の
振動は5〜10μ以下に収まった。しかも、巻き始めから
巻き終わりまで殆ど変化しない。
以上、位置実施例について説明したが、この発明は実施
条件に応じて、設計者の周知技術により多様に変化、応
用し得る。
例えば、前述の実施例における案内機構の嵌め合い部材
を床又は基盤上に固定しておき、間隔調整台に固定した
レールを嵌め合い部材で案内したり、床または基盤上か
ら浮かして強硬に支持したレールで嵌め合い部材を摺動
可能に貫通して案内したり、脚台を介さず、間隔調整台
を直接的にレールで案内したりすることができる。ま
た、市販の直線運動軸受(例えば日本トムソン(株)製
リニアウェイ又はリニアローラウェイ、(株)椿本精工
製無限直線運動軸受、THK(株)製LMガイド等)を使用
したり、あるいはレールの案内面と嵌め合い面に車輪等
の転動体を介して案内したり、基盤上面を摺動面とし、
これに間隔調整台下面を直接摺動係合して案内すること
により案内機構による間隔調整台の支持、案内を行って
もよい。また、案内機構はタッチローラ、ガイドローラ
等の基盤から独立して設けた基盤上に固定してもよい。
また、間隔調整台への巻芯支持体の取り付け方は、市販
の直線運動軸受を使用し、摺動係合させる等、上述の実
施例に限らないし、巻芯支持体の基部となる台の間隔調
整台への固定はボルト、その他のクランプ機構に用いて
もよいし、間隔調整台の上側に巻芯支持体が係合するも
のに限らない。
上述の実施例においては、巻芯は水平方向にタッチロー
ラから離反するようにしているが、概略水平に離反して
もよい。
また、第1図に示す巻芯支持体10は、コ字形をしてお
り、シートロール受取位置にコンベア24aを受け入れる
ための空間をシートロール下方に有しているが、巻芯支
持体の形状は、コ字形に限らず、逆L字形、C字形等、
搬出装置を受入れる空間を考慮して多様に変わり得る。
そして、搬出装置は、必要に応じ、巻き上がったシート
ロールRを搬出する際に横移動、昇降の必要がないよう
に巻芯支持体10のふところ部に固定的に設けるようにし
てもよい。
また、シート分割巻取装置は、巻芯を中心駆動する形
式、中心駆動、タッチローラによる表面駆動を併用する
形式等を条件に応じて採用し得る。また、タッチローラ
は、固定位置に設けられるものであれば、片側の巻取位
置の各シートロールに共通に1本ずつ、つまり前後の巻
取位置で合計2本設けてもよいし、シートロール毎に個
別に設けてもよい。
また、この発明は、原反ロールの巻き戻し部を持つ、い
わゆるスリッターリワインダーのみならず、塗工機や貼
合機などの加工機に組み合わせ、加工工程で処理されな
がら送られてくるウェブを分割仕上げするシート分割巻
取装置やウェブの製造工程に直結するインラインスリッ
ターリワインダーなどにも適用できるのはいうまでもな
い。以上、基本的には極力振動をなくす考慮をすれば、
対応の仕方は種々あることは理解できるところである。
また、第1図に示すコンベア24aはベルトコンベアであ
るが他の公知のコンベアを用いてもよい。また、シート
ロールを支持してシート幅方向に搬出する機能があれば
台車等、コンベアに代えて他の搬送装置を用い得る。ま
た、コンベアは昇降のみ可能で横移動を必要としない場
合も有り得る。また、コンベアを水平姿勢で移動させる
ために、左右の昇降機構を機械的、又は電気的に同期し
て駆動するとよい。また、左右の昇降機構を同時に同じ
量だけ移動させるために、例えば、双方の中間に梁を設
けて一体構造としたり、左右の昇降機構の基部等に左右
共通の軸をシート幅方向に回転可能に支持し、この幅に
ピニオンを固定し、昇降機構の案内機構付近の基盤上に
固定されたラックに噛み合わす形式あるいは、その他の
公知な形式の平行移動機構を補助的に採用することもで
きる。
また、第2図に示す梁状のコンベア24aの両端部を昇降
機構4bで支持すると、巻取領域の空間を有効に利用する
こができる。もっとも、コンベアを支持する昇降機構の
数や配置は必要に応じて適当に選べばよい。また、昇降
機構は、コンベアを摺動又は揺動により昇降させる機能
を有するものであれば、ギアジャッキ、油圧リフター等
公知の装置を用い得る。
また、昇降機構を基盤上に固定し、コンベアと昇降機構
の間に横方向の案内機構を設けて、コンベアを横方向に
移動可能にしてもよい。コンベア上のシートロールの受
け取りは、コンベア上面に直接行うのではなく、共通又
は個々のパレットを介して間接的に行ってもよい。その
場合、パレットをコンベア上のシートロール受取位置に
準備するために、コンベアには左右両方に搬出する機構
を持たせるとよい。
また、必要に応じ、シートロール受取時、シートロール
に傷を付けないために受取面に弾力的な材料を取り付け
たり、昇降機構に緩衝機構を介在させたりしてもよい。
また、横移動駆動機構は、コンベアをシート長手方向に
移動して所定の位置につけることができる公知の駆動機
構を用いればよい。また、昇降機構毎に設けてもよい
し、梁等でつないだ複数の昇降機構を1台の駆動機構に
より横移動させるようにしてもよい。
また、巻芯支持体から搬送装置上へのシートロール受け
渡しは、搬送装置自らが、シートロール受取位置へ移動
し、シートロールを支えた後、巻芯支持体がシートロー
ル解放するようにしてもよいし、巻芯支持体付近にシー
トロールを仮支持し、巻芯支持体からシートロール解放
後、シートロールを搬送装置上へ移動する機構により行
うようにしてもよい。上記シートロール受け渡し装置を
備えた場合には、搬送装置を固設することも可能にな
る。また、搬送装置がシートロールを受け取る位置をシ
ートロール巻き上がった位置、もしくはその位置から少
し後退した位置としたり、あるいは、巻芯支持体の後退
端において搬送装置がシートロールを受け取り、タッチ
ローラ側へ横移動した後、機側へ搬送を開始するように
してもよい。
軸で貫通した巻取用芯管又は巻軸自体を巻芯とし、巻芯
支持体が巻芯を解放しても、巻芯支持体が巻芯両端部下
面を支えることができるように、巻芯両端部外周面に巻
芯用のクランプを設けた場合、先にクランプを解放した
後、搬送装置でシートロールを少し持ち上げてから巻芯
支持体を後退させるようにしてもよい。
また、搬送装置のシートロール受取位置への移動は、横
方向に移動の後、上昇したり斜めに移動したり、まず上
昇してから受取位置につける等、多様に考えられる。
(発明の効果) この発明によれば、巻芯を支持してタッチローラから離
反させるための機構中から、従来の振動を生じ易い揺動
する部分を排除し、タッチローラを固定位置に設けたの
で、巻取中、巻芯の振動が抑えられ、シートロールとタ
ッチローラと接触圧が安定し、高速運転によっても高品
質のシートロールが得られるようにる。
また、巻芯支持体が、その振動を抑制するために従来の
ように揺動運動しなくても、巻芯支持体の巻芯支持部の
下方の空所に搬出機構を設けて、シートロールを巻芯支
持体のタッチローラ側でシート幅方向に搬出するので、
シートロールを短時間で搬出することができる。しか
も、反タッチローラ側にある巻取準備作業領域にシート
ロール搬出の影響が及ばず、巻取停止時間を短縮でき、
また、作業者の安全性も確保できる。
したがって、本発明のシート分割巻取装置を用いれば、
生産性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例の立面図、第2図は同じ
く平面図、第3図は案内機構の断面図である。 S……帯状シート、K……スリッター、R……シートロ
ール、C……巻芯、2……タッチローラ、10……巻芯支
持体、12……案内機構、13……間隔調整台(可動台)、
16……駆動機構、24……搬出機構、25……接触圧付加機
構、28……巻芯支持体案内機構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状シートをスリッターにより複数条に分
    割して両側の巻取位置に振り分け、中心駆動される巻芯
    の周りに巻き取るシート分割巻取装置において、上記巻
    芯上に形成されつつあるシートロールの外周に接触す
    る、固定位置に設けたタッチローラと、シート幅方向及
    び上下方向に拘束してシート長手方向にスライド可能に
    上記巻取位置沿いに設けた可動台と、前記可動台上に、
    シート幅方向及び上下方向に拘束してシート長手方向に
    スライド可能に取り付けた、上記巻芯を支持する巻芯支
    持体と、上記巻芯支持体をタッチローラへ向けて押す接
    触圧付加機構と、上記可動台をシートロールの巻き太り
    に応じてタッチローラから後退させる駆動機構と、上記
    巻芯支持体の巻芯支持部下方のタッチローラ側空所に配
    設した、前記シートロールを帯状シート幅方向に搬送し
    て搬出する搬出機構とを備えることを特徴とするシート
    分割巻取装置。
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