JP2528691B2 - 巻取ロ―ル旋回搬出可能なウエブ分割巻取装置 - Google Patents

巻取ロ―ル旋回搬出可能なウエブ分割巻取装置

Info

Publication number
JP2528691B2
JP2528691B2 JP63097543A JP9754388A JP2528691B2 JP 2528691 B2 JP2528691 B2 JP 2528691B2 JP 63097543 A JP63097543 A JP 63097543A JP 9754388 A JP9754388 A JP 9754388A JP 2528691 B2 JP2528691 B2 JP 2528691B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
roll
web
core
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63097543A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02152847A (ja
Inventor
晧 片岡
Original Assignee
株式会社片岡機械製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社片岡機械製作所 filed Critical 株式会社片岡機械製作所
Priority to JP63097543A priority Critical patent/JP2528691B2/ja
Publication of JPH02152847A publication Critical patent/JPH02152847A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2528691B2 publication Critical patent/JP2528691B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/50Auxiliary process performed during handling process
    • B65H2301/51Modifying a characteristic of handled material
    • B65H2301/513Modifying electric properties
    • B65H2301/5133Removing electrostatic charge

Landscapes

  • Winding Of Webs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、プラスチックフィルム、紙、金属箔等のウ
ェブをスリッターにより複数条に分割し、分割されたウ
ェブを前後の巻取位置へ振分けて、回転駆動される巻芯
のまわりに巻取るウェブ分割巻取装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種のウェブ分割巻取装置は、枢支運動可能
に支持されて流体圧シリンダ装置により巻芯へ個々に押
付け付勢されるタッチローラと、ウェブの幅方向の両側
に固定して設けた枠により巻芯に平行に枢支された腕支
持軸と、腕支持軸上に支持された巻芯支持腕と、腕支持
軸を枢動させる枢動装置を備え、巻取中、巻芯のまわり
に形成された巻取ロールとタッチローラとの接触圧を制
御するために、流体圧シリンダ装置に一定の圧力流体を
供給してタッチローラを押付け付勢するとともに、タッ
チローラをほぼ一定の位置に保ち、かつタッチローラと
巻取ロールの接触を保つために、巻取ロールの成長に従
い、上記枢動装置により腕支持軸を駆動して、巻芯支持
腕を揺動させ、巻芯をタッチローラから旋回離反させ
て、巻取りを行う形式があった(特公昭45−20644号公
報参照)。
更に、タッチローラは、各巻取ロールに共通のタッチ
ローラとし、各巻芯支持腕は上記タッチローラに対し、
垂直位置よりわずかの角度範囲前後に揺動できるように
一つの共通支持台上に枢支し、各巻取ロールの巻取径の
増大に応じた各巻芯支持腕の揺動変位を代表的または平
均的に検出し、その検出値に基づいて各巻芯支持腕全体
が常に実質的垂直支持状態を維持するよう、スライド部
材上の上記共通の支持台を上記共通のタッチローラから
水平方向に自動制御により積極的に後退させて、巻芯支
持腕に設けた接触圧付加機構により巻取ロールをタッチ
ローラに接触させながら、巻取りを行う形式があった。
そして、この形式のウェブ分割巻取装置では、上記共通
支持台のビームはスライド部材に枢支されており、巻取
ロール搬出時、巻芯支持腕が水平になるまでビームを回
転させ、搬出機構上へ巻取ロールを搬出することができ
る(特公昭55−293号公報参照)。
(発明が解決しようとする問題点) 最近では、ウェブの種類が多様化する一方、高い生産
性と高品質の巻取ロールの獲得をウェブ分割巻取装置は
要求される。そのため、巻取速度の高速化が計られると
共に、巻取りにくいウェブであっても高品質の巻取ロー
ルに形成することを必要とする。高品質の巻取ロールを
得るためには、巻取張力、巻取ロールとタッチローラと
の接触圧等の制御を適正に行わなければならない。そし
て、従来巻取張力、接触圧等の制御のための各種の制御
装置が開発されている。しかしこれらの制御をいかに精
度良く行っても、巻取りに不都合を生じることが少なく
なかった、そこで、この不都合の原因を追求した結果、
接触圧等の制御の効果を充分発揮させるためには、巻芯
を支持するための機構は巻芯の振動を充分抑制できる構
造でなければならないということがわかった。従来は、
この点について充分認識されていないため本質的な問題
を残しているのである。
巻取速度の高速化を計る場合には、特にタッチローラ
と巻取ロール間の接触圧を安定した状態で精密に制御
し、巻取ロールのウェブ層間に巻込まれる空気量を適正
に調節して、巻取ロール端面に不揃いを生じないよう
に、かつ所望の巻硬さに巻取ロールを形成しなければな
らない。
しかし、上述した従来のウェブ分割巻取装置では、巻
芯を支持してタッチローラから離反させるための機構
は、シート厚みムラ等に起因して生じる巻取ロールの僅
かな変形や、巻取ロールの偏心回転による動バランス不
良等により、巻取中巻芯に作用する、変動する力を確実
に支えることが困難であり。巻芯は巻取中前後に小刻み
に踊る状態となり易い。このとき、巻取ロールとタッチ
ローラとの接触圧は不安定となり、適正な制御ができな
くなる。即ち、巻芯支持腕は、その下方または下端部を
枢支され、上端部に重量の大きな巻取ロールを支持す
る。そして、巻芯支持腕に作用する傾動力は全て、前述
の枢動装置または接触圧付加機構に加わる。しかし、巻
芯支持腕を支持する前述の腕支持軸と枢動装置との係合
部や枢動装置とその支持枠との係合部等には僅かではあ
るが、ガタが存在するので、巻芯支持腕の先端部の遊び
を全く無くすことはできない。更に、枢動装置等の設置
空間や作業性等に制限があるため、巻芯支持腕の枢動中
心と巻芯支持点との距離は、枢動装置または、接触圧付
加機構の駆動力の作用点と枢動中心との距離よりも枢倍
大きくなるため、テコの原理により、枢動装置または接
触圧付加機構での僅かな変位であっても巻芯支持腕の巻
芯支持点では拡大されて大きな変位となり、また巻取中
巻芯に作用する力が小さくても上記枢動装置または上記
接触圧付加機構には拡大されて伝達される。そのため、
巻取中巻芯に作用する力を枢動装置等により確実に支
え、巻芯支持腕の傾動角を正確に維持することは困難と
なる。これらの理由によって巻取中巻芯支持腕は、巻芯
に働く変動する力等に抗し得ない場合、僅かな傾動角の
範囲内で振動状態を引き起こすと考えられる。
更にまた、前述の従来技術のうちの前者では、タッチ
ローラは常に一定方向に押付力を与えられるが、巻芯支
持腕は巻取ロール成長に従い傾動角を変化させるので、
タッチローラと巻取ロールと接触圧の方向即ち、タッチ
ローラの中心と巻取ロールの中心を結ぶ直線の方向は変
化し、押付力の接触圧方向の分力は変化する。従って、
この押付力の接触圧方向の分力の変化分だけ、巻取ロー
ルとタッチローラとの接触圧に誤差を生じる。
また、前述の従来技術のうち、後者においては、タッ
チローラには個々の巻取ロールとの接触圧を調節する機
能は無く、一方、巻芯支持腕は下端を枢支された状態
で、上端に重量が大きく慣性の大きな巻取ロールを垂直
な状態で支持し、接触圧付加機構により巻取ロールを個
々にタッチローラへ押付けるが、巻芯支持腕が不安定な
状態にあり、巻取ロールが巻取中踊り易く、巻取ロール
の慣性の影響を受けることにより、高速巻取りでの微妙
な接触圧の制御は困難となる。
従って、前記のウェブ分割巻取装置では、巻取速度を
高速にして高品質の巻取ロールを得ることができなかっ
た。
(問題を解決するための手段) そこで、上記問題を解決するために、本願発明は、ウ
ェブをスリッターにより複数条に分割し、分割されたウ
ェブを前後の巻取位置に振り分けて、回転駆動される巻
芯のまわりに巻取ることにより巻取ロールを形成するウ
ェブ分割巻取装置において、 上記巻芯にそれぞれに対応して上記前後の巻取位置に配
置され、上記分割されて振り分けられたウェブを上記巻
芯へ導くと共に該巻芯上の巻取ロールに所要の接触圧で
接触することができる個別のタッチローラと、基盤上に
固定されてウェブの長手方向に水平又は略水平に伸びた
レール、及び該レールに外れないようにスライド可能に
取り付けられたスライド部材から各々構成され、かつ上
記前後の巻取位置の双方にそれぞれウェブ幅方向に所定
の間隔で配置された、上記前後の巻取位置毎の複数の直
線運動軸受と、上記前後の巻取位置の双方に設けられ、
上記前後の巻取位置毎の複数の直線運動軸受における上
記スライド部材上に固着された可動台と、上記前後の巻
取位置の双方に設けられ、それぞれ上記ウェブの幅方向
に平行な軸線を中心として上記可動台に枢支され、かつ
ウェブの幅方向に伸びた案内面をもつ間隔調整台と、上
記前後の巻取位置に配置され、各々一対になり上記巻芯
を支持することができ、それぞれ上記間隔調整台の上記
案内面に摺動可能に係合しており、かつ上記間隔調整台
に所望の位置で固定することができる巻芯支持腕と、上
記前後の巻取位置の双方に設けられ、それぞれ上記可動
台に係合した、上記直線運動軸受の長手方向に平行なネ
ジ軸をもち、該ネジ軸の回転駆動により、巻取ロールの
成長に応じて上記可動台を上記タッチローラから離反さ
せることができる可動台駆動装置と、上記間隔調整台
に、上記巻芯が上記タッチローラと同じ高さに支持され
るように上記巻芯支持腕が起き上がった状態となる巻取
姿勢、及び上記巻芯支持腕が上記間隔調整台に対して上
記タッチローラとは反対側へ傾く巻取ロール搬出姿勢を
とらせることができる、上記可動台に設けた、上記間隔
調整台毎の回動駆動装置と、巻取中は上記可動台に対し
て上記間隔調整台を巻取姿勢で固定し、巻取ロール搬出
時には上記可動台に対する上記間隔調整台の固定を解く
ことができる、上記間隔調整台毎の固定手段とを備える
ことを特徴とする。
また、本願発明においては、上記回動駆動装置と上記
固定手段に替え、上記間隔調整台と、上記巻芯が上記タ
ッチローラと同じ高さに位置するように上記巻芯支持腕
が起き上がった状態となる巻取姿勢、及び上記巻芯支持
腕が上記間隔調整台に対して上記タッチローラとは反対
側へ傾く巻取ロール搬出姿勢をとらせることができ、か
つ、上記可動台に固設した係止部材に上記間隔調整台の
一部を巻取中に押し付けて上記間隔調整台を巻取姿勢の
状態で固定することができる、上記可動台に設けた、上
記間隔調整台毎の回動駆動装置を備えることができる。
(作用) 可動台は、所定の間隔で配置された複数の直線運動軸
受により直線運動方向以外の方向に実質的に遊びを生じ
ないように支持され、直線運動の方向以外の方向に確実
に拘束された状態で摺動可能になる。しかも巻取中、間
隔調整台は固定手段により可動台に固定され、各巻芯支
持腕が間隔調整台に固定されるので、可動台、間隔調整
台及び各巻芯支持腕は一体化し、可動台と巻芯との間に
揺動可能な部分や、がたつきの原因となる部分が介在し
ない。そして、巻芯支持腕に、それを傾けようとする力
が生じても、その力は可動台と直線運動軸受の働きによ
り直線運動の方向の力のみに限定されて可動台駆動装置
に加わるので、巻芯支持腕に生じた力が拡大されて可動
台駆動装置に加わることもない。また、巻芯がタッチロ
ーラか直線運動により離反することで、タッチローラと
巻取ロールとの接触圧の方向が常に一定に保たれる。ま
た、可動台駆動装置は、巻取中、巻取ロールの成長に従
い可動台を後退させ、タッチローラをほぼ一定の位置に
保つようにタッチローラから巻芯を離反させる。タッチ
ローラと巻取ロールは巻取中に接触し、接触圧付与機構
により、その接触圧を個別に調節することができる。
従って、本願発明によれば巻芯が小刻みに踊る状態に
なるのを充分に抑制して巻芯を安定した状態でタッチロ
ーラから離反させることができ、巻取ロールとタッチロ
ーラとの接触圧を正確に制御することができる。
巻取ロール搬出時、固定手段は、間隔調整台の可動台
に対する固定を解き、巻芯支持腕を傾動可能にする。そ
して、回動駆動装置は間隔調整台を駆動して巻芯支持腕
を傾動させ、巻取位置から受取位置へ巻取ロールを移動
する。
また、回動駆動装置により間隔調整台を駆動して巻取
姿勢をとらせると共に、この状態で上記可動台に固設し
た係止部材に上記間隔調整台の一部を巻取中に押し付け
ることによって、上記固定手段の代わりに間隔調整台を
可動台に対して固定することができる。
(実施例) 第1図乃至第3図は本発明の一実施例であり、第1図
は本発明によるウェブ分割巻取装置を説明する略側面
図、第2図は同略平面図である。第3図は、間隔調整台
を可動台に固定するための手段の説明図である。ウェブ
Wは、ガイドローラ群を経てスリッター1に至り、スリ
ッター1により複数条に分割される。分割されたウェブ
CWは前後の巻取位置の巻芯2へ振り分けられ、タッチロ
ーラ3の外周を経由した後、巻芯2のまわりに巻取られ
て巻取ロールRとなる。
前後の巻取位置の双方には、巻芯2を支持して巻き取
りを行うための装置が互いに向かい合うように設けてあ
る。この装置はそれぞれ同様な構造で同様な動作をする
ので、以下の説明は原則として一方の巻取位置について
行う。
タッチローラ3は、分割されたウェブCWの幅に対応す
る長さを有しており、一対の支持腕4は、垂直な姿勢
で、その下端をその位置調整部材5に揺動可能に枢着し
てあり、一対の支持腕4の上端間に装着したタッチロー
ラ3は、第1図に示すように、分割されたウェCWを巻芯
2へ導くと共に巻芯2または巻芯2に巻かれて形成され
た巻取ロールRに接触することができ、位置調整部材5
に設けた押付付勢装置6(この場合、流体圧シリンダ)
により巻芯2の方向へ押付け付勢される。そして、スリ
ッター1によるウェブの分割位置、分割幅の変更がされ
たとき、必要な長さのタッチローラ3を分割されたウェ
ブCWの位置に対応して支持することができるようにする
ため、位置調整部材5は少なくとも両端を、フレーム7
に固定した案内梁部材8の側面について、ウェブWの幅
方向に平行に移動することができ、所望の位置で固定で
きるようにしている。
巻取位置の基盤9上には、ウェブWの長手方向におい
て、前後に案内され、直線運動により移動可能な可動台
10が備えある。本発明では、可動台10を直線運動可能に
支持するために複数の直線運動軸受(通称リニアウェ
イ)を用いる。直線運動軸受は、各々、基盤9上に
水平に固定されたレール11と、このレール11から外れる
ことがないようスライド可能に精度よく取付けられたス
ライド部材12とから成る。この実施例の場合、可動台10
を安定性良く支持するために第1図に示すように各レー
11上に2個のスライド部材12が必要な間隔をおいて取
り付けてある。また、第2図に示すように、可動台10
は、ウェブWの幅方向において2箇所に配置されてい
て、それぞれ上方へ突出した軸受部10aをもっている。
そして、各可動台10は、それぞれ2つの直線運動軸受
における各々のスライド部材12上に固着されている。
可動台10上には、ウェブWの幅方向に平行な案内面13
aをもつ間隔調整台13が設けられている。間隔調整台13
はウェブWの幅方向に平行に長く伸びており、その両端
部を可動台10の軸受部10aでウェブWの幅方向に平行な
軸線を中心として枢支されている。間隔調整台13の案内
面13aには巻芯支持腕14がその基部14aで摺動可能に係合
している。そして、巻芯支持腕14は、間隔調整台13上を
平行移動させて、所望の位置に付けることができ、かつ
所望の位置で確実に間隔調整台13上に固定できるように
支持されている。
この装置では、巻取中、巻芯支持腕14をタッチローラ
3から円滑に安定した状態で離反させるために、巻芯支
持腕14の揺動運動により、巻芯2をタッチローラ3から
離反させることを避け、可動台10を直線運動により後退
させて巻芯2をタッチローラ3から離反させる。そこ
で、可動台10には、巻取中、間隔調整台13を回動不能に
拘束するため固定手段15を備えている。この固定手段15
は、この実施例によれば、第3図に示すように可動台10
上に固着した係止部材16と、可動台10上に設けた案内穴
に摺動可能に嵌め合わされた押付部材17と、これを駆動
して、案内穴から突出させたり復帰させたりする押付部
材駆動装置18(この実施例では流体圧シリンダ)とから
成る。係止部材は16は、巻芯支持腕が巻取中に維持され
る巻取姿勢のとき、間隔調整台13に係合し、巻芯支持腕
14がタッチローラ3側へそれ以上傾動しないように間隔
調整台13の回転を阻止することができ、かつ巻芯支持腕
14がタッチローラ3とは逆方向へ傾動することを妨げる
ことのない適当な位置を選んで配置されている。押付部
材17は、その先端部を押付部材駆動装置18により押出し
駆動して押し出したとき、間隔調整台13に係合すること
ができるように、設けられており、押付部材17の間隔調
整台13と係合する部分は、先端部にゆくほど細くなるよ
うに、押付部材17の摺動方向に対して傾斜した傾斜面と
なっている。そして押付部材駆動装置18により押付部材
17を間隔調整台13に係合させた状態で押すと、押付部材
17の押し出し力は上記傾斜面を介して間隔調整台13を上
記係止部材16を押付ける力に変わり、間隔調整台13は係
止部材16へ押付けられて回動不能に拘束され、可動台10
に固定された状態となる。なお、間隔調整台13の、押付
部材17の傾斜面との係合部は、押付部材17の傾斜面に適
合する傾斜面としておくことが望ましい。押付部材17の
傾斜面の傾斜を摩擦角度以下にしているので、間隔調整
台13を挟持したとき自己制動され、押付け駆動を停止し
てもゆるむことがなく、かつ押付部材駆動装置18の駆動
力が小さくても大きな挟持力が得られる。このように間
隔調整台13を挟持して固定することにより、巻芯支持腕
14の傾動角の遊びを実質的に無くすることができる。
各巻芯支持腕14はそれぞれ、その上端部付近にチャッ
ク19を備えており、巻芯2はその両端付近に位置付けら
れた一対の巻芯支持腕にチャック19を介して取外し可能
に装架される。多様に長さや位置が変わり得る巻芯に対
応して、巻芯支持腕14を間隔調整台13上に位置付けるこ
とを必要とするので、間隔調整台13の長さは、少なくと
もウェブWの幅より長くしている。また、巻芯支持腕14
に装架された巻芯2は巻取中、巻芯支持腕14に設けた、
図示しない巻芯駆動装置により回転駆動することができ
る。
上述のようにこの装置では、巻取中、可動台10を後退
させることでタッチローラ3から巻芯2を離反させる
が、これを自動的に行うために、可動台駆動装置20を備
えている。この可動台駆動装置20は、この実施例では可
動台10底部に固定して設けたねじ受部材21と、このねじ
受部材21に係合するねじ棒22と、このねじ棒22を回転駆
動するモータ20aとから成り、ねじ棒22を回転させて可
動台10の位置を確実に制御することができる。なお、モ
ータ20aはねじ棒を逆転させることができ、そのとき、
可動台は前進する。また、間隔調整台を平行移動させる
ために、同じ巻取位置に設けた左右の設けた左右のモー
タは、左右のねじ軸を同期駆動できるようにしている。
可動台駆動装置20はタッチローラ3と巻取ロールRとの
接触を保つように、かつタッチローラ3を一定位置に維
持するように、巻取ロールRの成長に従い、可動台10を
駆動し、タッチローラ3から巻芯2を離反させる。タッ
チローラ3を一定位置に保つことにより、押付け付勢装
置6(流体圧シリンダ)はタッチローラ3に適正な押付
け力を与えることができ、タッチローラ3と巻取ロール
Rとの接触圧の正確な制御が維持される。
可動台10上には更に、上述の固定手段15による間隔調
整台13の固定を解いたとき、間隔調整台13を回転駆動す
ることができる回動駆動装置23(この実施例では流体圧
シリンダ)が設けられている。回動駆動装置23は間隔調
整台13に、第1図に実線で示すように巻芯2がタッチロ
ーラ3と同じ高さに位置するよう巻芯支持腕14が起き上
がった状態となる巻取姿勢と、第1図に2点鎖線で示す
ように巻芯支持腕14が間隔調整台13に対してタッチロー
ラ3とは反対側へ傾く巻取ロール搬出姿勢を取らせるこ
とができる。そして、巻取ローラRを巻取位置から搬出
するとき、回動駆動装置23を働かせて、巻芯支持腕14を
第1図に2点鎖線で示すように傾動させ、受取台24上へ
巻取ロールRを搬出することができる。
この装置の概略操作手順を説明すると、巻芯支持腕14
を傾動させて巻取ロールRを受取台24上へ解放したら、
回動駆動装置23の働きにより、巻芯支持腕14を第1図に
実線で示すように起き上がらせ、押付部材駆動装置18を
作動させて係止部材16と押付部材17とで挟圧して、間隔
調整台13を可動台10に固定する。間隔調整台13を固定す
ると巻芯支持腕14も可動台10に固定されることになる。
次に巻芯2を各一対の巻芯支持腕14に装架し、可動台駆
動装置20により可動台10を、巻芯支持腕14に支持された
巻芯2がタッチローラ3へ接触するまで前進させる。各
巻芯2に分割されたウェブCWの先端を止めた後巻取を開
始する。巻取中は、巻取ロールRとタッチローラ3との
接触圧を制御するために、巻芯2上に形成された各巻取
ロールRに個々のタッチローラ3によって所要の押付け
力を与えながら、可動台駆動装置20により可動台10を後
退駆動して、タッチローラ3から巻芯2を巻取ロールR
の成長に応じて離反させる。巻芯2に所定量の分割され
たウェブCWが巻取られると巻取りを停止する。そして、
押付部材駆動装置18を作動させ、間隔調整台13の固定を
解除した後、回動駆動装置23を作動させて、巻芯支持腕
14を傾動させ、巻取ロールRを巻取位置から後方の受取
台24上へ受渡して解放する。なお、巻芯は巻取開始前に
チャック19を介して、巻芯支持腕に装架しておく。また
受取台は可動台上に固定されたものでも巻取ロールを受
取った後、次の工程へ移動できるようにした台車でもよ
い。
この発明では、可動台上に枢支した間隔調整台を巻取
中は可動台に固定し、可動台の直線運動により、タッチ
ローラから巻芯を離反させることで、円滑な巻取りを行
うことができるが、間隔調整台を可動台に確実に固定す
るために用いられる間隔調整台固定手段の他の実施例
を、第4図、第5図を参照して説明する。第4図に示し
た間隔調整台13の固定手段15は可動台10に固着した係止
部材16と可動台10上の固定位置に取付けたねじジャッキ
装置25とから成り、係止部材16とねじジャッキ装置25の
ねじ棒26先端部とで間隔調整台13を挟持して固定する。
ねじ棒26は、ねじジャッキ装置中の図示しないめねじ体
を、モータ27で回転駆動することで、その軸線方向に後
退する。この場合、ねじジャッキ機構により、間隔調整
台13を係止部材とで挟持するので、挟持力により確実に
間隔調整台13を可動台10に固定できる。第5図に示した
間隔調整台固定手段は、間隔調整台13に固着したブラケ
ット28に係合する係止部材16を備えて成る。この場合、
間隔調整台13を、巻取ロール搬出時に間隔調整台を回動
させる回動駆動装置23としてねじジャッキ装置を用いて
おり、巻取中はブラケット28を回動台10上に固着した係
止部材16に押付けて停止させ、巻取ロール搬出時は、モ
ータによりねじジャッキ装置を駆動して間隔調整台13を
回動させることができる。即ち回動駆動装置23は間隔調
整台13の固定手段の一部分を兼ねている。なお、巻取中
は回動駆動装置23にバックラッシュ等のガタが無いよう
にモータによりブラケットを係止片に充分押付けてお
く。また回動駆動装置23は、間隔調整台を巻取中確実に
係止部材16に押付けた状態を保つ機能があれば、ねじジ
ャッキ装置に限らず、流体圧シリンダ等他の装置を用い
ることができる。また、係止部材16を間隔調整台13に直
接的に係合するよう配置してもよい。このようにすれ
ば、回動駆動装置23を巻取ロールの搬出と巻取中の間隔
調整台の両方に使うことができ、装置が簡素となる。
以上、本発明を実施例につき説明したが、これに対し
て本発明の要旨内においては、種々の改変が行われ得る
ことはもとよりである。
例えば、タッチローラは巻芯方向へ摺動可能に支持し
てもよい。また可動台は、片方の巻取位置につき1つの
可動台としても複数で1組の可動台であってもよい(直
線運動は、条件に応じて略水平に行う場合も有り得
る)。また間隔調整台の枢支は、その両端2箇所に限ら
れない。更に間隔調整台の固定手段は、上述した実施例
のものに限らず、間隔調整台の枢動中心軸線に直交する
摩擦面に制動片を摩擦係合、離脱することによる等、巻
取中確実に間隔調整台を可動台に固定することができ、
巻取ロール搬出時には、間隔調整台を解放して可動台上
で回動可能にすることができればよい。巻取ロールを搬
出するための間隔調整台の固定手段、可動台駆動装置、
回動駆動装置等の操作の自動化は周知の制御装置を用い
ることで実施できる。
(発明の効果) この発明によれば、直線運動軸受により可動台を直線
運動の方向以外の方向に拘束することにより、巻取ロー
ルの動バランス不良等に起因する上下左右方向の変動力
で巻芯が小刻みに踊る状態になるのを充分に抑制し、巻
芯を安定した状態でタッチローラから離反させることが
できる。しかも、巻取ロールとタッチローラとの接触圧
の方向が巻取ロールの成長に従い変化することがない。
また、個別化された軽いタッチローラ側で個々に巻取ロ
ールとの接触圧を調節し、慣性の影響を小さくしている
ので、巻取ロールとタッチローラとの接触圧を精密に正
確に制御することができ、巻取速度を高速化しても高品
質の巻取ロールを得ることができる。しかも、巻取ロー
ル搬出時には、巻芯支持腕を間隔調整台に対してタッチ
ローラの反対側へ傾け、巻取ロールを一斉に搬出するこ
とができるので、従来のように吊上装置などの大がかり
な搬出装置を設ける必要がなく、容易に短時間で巻取ロ
ールを搬出できる。更に、多様なウェブ分割幅に対応し
て巻取ロールを形成することができ、巻取りの難しい、
滑り易い表面を持ったウェブの高速分割巻取にも適用す
ることができる。したがって、適用範囲が広く生産性が
高いウェブ分割巻取装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のウェブ分割巻取装置の一実施例を説
明する略立面図、第2図は同じく略平面図、第3図は、
間隔調整台を可動台に固定するための手段を説明する略
部分平面図、第4図及び第5図は、それぞれ間隔調整台
を可動台に固定するための手段の他の実施例を説明する
略部分立面図である。 W……ウェブ、CW……分割されたウェブ、R……巻取ロ
ール、……直線運動軸受、1……スリッター、3……
タッチローラ、10……可動台、11……レール、12……ス
ライド部材、13……間隔調整台、14……巻芯支持腕、15
……固定手段、20……可動台駆動装置、23……回動駆動
装置。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウェブをスリッターにより複数条に分割
    し、分割されたウェブを前後の巻取位置に振り分けて、
    回転駆動される巻芯のまわりに巻取ることにより巻取ロ
    ールを形成するウェブ分割巻取装置において、 上記巻芯それぞれに対応して上記前後の巻取位置に配置
    され、上記分割されて振り分けられたウェブを上記巻芯
    へ導くと共に該巻芯上の巻取ロールに所要の接触圧で接
    触することができる個別のタッチローラと、 基盤上に固定されてウェブの長手方向に水平又は略水平
    に伸びたレール、及び該レールに外れないようにスライ
    ド可能に取り付けられたスライド部材から各々構成さ
    れ、かつ上記前後の巻取位置の双方にそれぞれウェブ幅
    方向に所定の間隔で配置された、上記前後の巻取位置毎
    の複数の直線運動軸受と、 上記前後の巻取位置の双方に設けられ、上記前後の巻取
    位置毎の複数の直線運動軸受における上記スライド部材
    上に固着された可動台と、 上記前後の巻取位置の双方に設けられ、それぞれ上記ウ
    ェブの幅方向に平行な軸線を中心として上記可動台に枢
    支され、かつウェブの幅方向に伸びた案内面をもつ間隔
    調整台と、 上記前後の巻取位置に配置され、各々一対になり上記巻
    芯を支持することができ、それぞれ上記間隔調整台の上
    記案内面に摺動可能に係合しており、かつ上記間隔調整
    台に所望の位置で固定することができる巻芯支持腕と、 上記前後の巻取位置の双方に設けられ、それぞれ上記可
    動台に係合した、上記直線運動軸受の長手方向に平行な
    ネジ軸をもち、該ネジ軸の回転駆動により、巻取ロール
    の成長に応じて上記可動台を上記タッチロールから離反
    させることができる可動台駆動装置と、 上記間隔調整台に、上記巻芯が上記タッチロールと同じ
    高さに支持されるように上記巻芯支持腕が起き上がった
    状態となる巻取姿勢、及び上記巻芯支持腕が上記間隔調
    整台に対して上記タッチローラとは反対側へ傾く巻取ロ
    ール搬出姿勢をとらせることができる、上記可動台に設
    けた、上記間隔調整台毎の回動駆動装置と、 巻取中は上記可動台に対して上記間隔調整台を巻取姿勢
    で固定し、巻取ロール搬出時には上記可動台に対する上
    記間隔調整台の固定を解くことができる、上記間隔調整
    台毎の固定手段とを備えることを特徴とする巻取ロール
    旋回搬出可能なウェブ分割巻取装置。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載の巻取ロール旋回搬出可
    能なウェブ分割巻取装置において、上記回動駆動装置と
    上記固定手段に替え、上記間隔調整台と、上記巻芯が上
    記タッチローラと同じ高さに位置するように上記巻芯支
    持腕が起き上がった状態となる巻取姿勢、及び上記巻芯
    支持腕が上記間隔調整台に対して上記タッチローラとは
    反対側へ傾く巻取ロール搬出姿勢をとらせることがで
    き、かつ、上記可動台に固設した係止部材に上記間隔調
    整台の一部を巻取中に押し付けて上記間隔調整台を巻取
    姿勢の状態で固定することができる、上記可動台に設け
    た、上記間隔調整台毎の回動駆動装置を備えた巻取ロー
    ル旋回搬出可能なウェブ分割巻取装置。
JP63097543A 1987-11-05 1988-04-20 巻取ロ―ル旋回搬出可能なウエブ分割巻取装置 Expired - Lifetime JP2528691B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63097543A JP2528691B2 (ja) 1987-11-05 1988-04-20 巻取ロ―ル旋回搬出可能なウエブ分割巻取装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28005587 1987-11-05
JP62-280055 1987-11-05
JP63097543A JP2528691B2 (ja) 1987-11-05 1988-04-20 巻取ロ―ル旋回搬出可能なウエブ分割巻取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02152847A JPH02152847A (ja) 1990-06-12
JP2528691B2 true JP2528691B2 (ja) 1996-08-28

Family

ID=26438704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63097543A Expired - Lifetime JP2528691B2 (ja) 1987-11-05 1988-04-20 巻取ロ―ル旋回搬出可能なウエブ分割巻取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2528691B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5147878B2 (ja) * 2010-03-02 2013-02-20 株式会社西村製作所 巻取装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60112555A (ja) * 1983-11-21 1985-06-19 Fuji Tekkosho:Kk スリツタにおける巻取装置
JP2524110B2 (ja) * 1986-03-27 1996-08-14 株式会社 片岡機械製作所 スリツタ−巻取機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02152847A (ja) 1990-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06510733A (ja) 巻き取り装置
GB2209519A (en) Web dividing and rewinding machines
JP2528691B2 (ja) 巻取ロ―ル旋回搬出可能なウエブ分割巻取装置
JP2519078B2 (ja) ウェブ分割巻取装置
JPH0413270B2 (ja)
JP2528681B2 (ja) タ―レット式ウエブ巻取装置のタッチロ―ラ支持装置
JPS6323389Y2 (ja)
JPH0780599B2 (ja) 高速シ−ト分割巻取装置
JPH04158015A (ja) 転写フィルム送り装置
JPH0520338B2 (ja)
JPS6397557A (ja) 高速シ−ト分割巻取装置
JPH01252446A (ja) ウエブ分割巻取装置
JPH01252447A (ja) ウエブ分割巻取装置
JP2536085B2 (ja) 巻取装置
JP2006199405A (ja) 水平移動式サーフェイス・センター併用ワインダー
JPS6397556A (ja) 高速シ−ト分割巻取装置
JPH0824944A (ja) 金属板または金属条の巻き取り装置
JPS6397555A (ja) 高速シ−ト分割巻取装置
JPH0784283B2 (ja) シート分割巻取装置
JP2505553B2 (ja) ウェブ巻取装置
JPH10329990A (ja) 巻芯支持装置
JPH0675891B2 (ja) 転写フィルム送り装置
JPH01252445A (ja) 巻取ロール搬出機構付きウェブ分割巻取装置
JP5197941B2 (ja) 巻取軸撓み防止機構、巻取装置及び巻取方法
JP2826761B2 (ja) 自動製図機における加圧ローラ支持装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term