JPH078420Y2 - 合成樹脂製の折りたたみ式コンテナーの枢着部 - Google Patents

合成樹脂製の折りたたみ式コンテナーの枢着部

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JPH078420Y2
JPH078420Y2 JP3721689U JP3721689U JPH078420Y2 JP H078420 Y2 JPH078420 Y2 JP H078420Y2 JP 3721689 U JP3721689 U JP 3721689U JP 3721689 U JP3721689 U JP 3721689U JP H078420 Y2 JPH078420 Y2 JP H078420Y2
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hinge shaft
frame member
hinge
side plate
synthetic resin
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朝雄 正田
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Yazaki Kako Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、機械部品などを収納して保管し又は運搬す
る目的で使用されるコンテナーに係り、さらに云えば、
非使用時(物品の非収納時)には4面の側板を順次内側
へ折りたたんで嵩を小さくでき、使用時には4面の側板
を起立させコンテナーとして組立てを完成し使用目的に
供せられる、合成樹脂製の折りたたみ式コンテナーの枢
着部に関する。
従来の技術 従来、合成樹脂製の折りたたみ式コンテナーは公知に属
する。その構成は、底枠部材、上枠部材との一方又は双
方の部材に対し、4面の側板は順次内側へ折りたたむこ
とができ、かつ全て底枠部材と上枠部材との一方又は双
方の部材の中へ収容される構成になっている。実開昭58
−119525号、実公昭63−3932号、実公昭57−30264号、
実開昭60−167733号公報に記載された折りたたみ式コン
テナー等が該当する。
上記実開昭58−119525号公報に記載された折りたたみ式
コンテナー(底枠部材と上枠部材とを有し、長手辺の側
面が枢着部を介して連結された上下2個の側板から形成
され上側板の上辺が上枠部材に下側板の下辺が底枠部材
に枢着部を介して連結されて上側板と下側板とが内側に
屈曲して折りたたまれ、短手辺の1枚物側板の上辺が上
枠部材に枢着部を介して連結されている)と同じ折りた
たみ形式の市販さている合成樹脂製の折りたたみ式コン
テナー(岐阜プラスチック工業株式会社製、品名:CB−S
50A)によれば、底枠部材aと下側板bとの枢着部は第1
7図〜第19図のように構成されている。即ち、下側板b
の下辺部hの先端面を半円形状に形成し、該半円の中心
位置に、横断面が真円形状のヒンジ軸線cを設けられて
いる。他方、底枠部材aには、その4辺に直立された背
の低い側面壁dから内向きに略水平なたわみ片eを突設
し、該たわみ片eの先端部分e′を下向きに屈曲せし
め、底枠部材aの底面壁から前記たわみ片eの先端部分
e′に向かう配置で起立された背の低いリブ状の目隠し
片fとの間が切欠き開口gとして設けられたいる。つま
り、上側のたわみ片eの先端部分e′と、目隠し片fの
先端縁f′とをヒンジ軸cの軸線と平行な直線状の口縁
とする切欠き開口gがヒンジ軸受として形成されてい
る。下側板bのヒンジ軸cは、たわみ片eの先端縁e′
をこじ開けるようにしてヒンジ軸受内に挿入し支持せし
めて枢着部としている。
したがって、下側板bはこの枢着部を回動支点として垂
直に起立させ、又は底枠部材aに対して内側へ折りたた
むことができ、折りたたんだ下側板bは底枠部材a内に
収容される。
本考案が解決しようとする課題 上記第17図〜第19図に示した従来の枢着部は、ヒンジ軸
cの断面が真円形状であり、下側板bの下辺hは先端面
を反円形状とし、該半円の中心位置にヒンジ軸cを設け
た構成であること、しかもたわみ片eの先端部分e′は
ヒンジ軸cの軸線と平行な真線状に形成されているた
め、ヒンジ軸cをヒンジ軸受の中へ挿入する作業は極め
て困難で甚だ難渋している。というのも、挿入しよとす
るヒンジ軸cは、たわみ片eの先端部分e′の全長にわ
たり、もろに引掛って挿入をじゃまされる。この先端部
分e′をこじ開けてヒンジ軸cを挿入するには大変な力
と要領を要する。ところが、一旦挿入されたヒンジ軸c
の抜け止めは、わずかにヒンジ軸cとたわみ片eの先端
部分e′との引掛かり効果だけでしかなく、たわみ片e
の先端部分e′は合成樹脂特有の弾性で撓みながら逃げ
やすいので、ヒンジ軸cは抜け易い。
要するに、ヒンジ軸cをヒンジ軸受へ挿入し易くするた
めには、たわみ片eの先端部分e′の垂れ下がり量を小
さくすべきであるが、そうするとやっと挿入したヒンジ
軸cが抜け易い。逆にヒンジ軸cがヒンジ軸受から抜け
ないようにするためには、たわみ片eの垂れ下がり量を
大きくするべきであるが、そうするとヒンジ軸cをヒン
ジ軸受へ挿入することが至難となる。従来の枢着部には
前記のような二律相反的な難しさがあり、この点が解決
すべき課題となっている。
課題を解決するための手段 (第1の考案) 上記従来技術の課題を解決するための手段として、この
考案に係る合成樹脂製の折りたたみ式コンテナーの枢着
部は、図面の第1図〜第3図に実施例を示したとおり、 方形の底枠部材と上枠部材の一方又は双方の部材に対
し、該部材の4辺に配された4面の側板を順次に内側に
折りたたみ、その折りたたみ状態では4面の側板が底枠
部材と上枠部材の一方又は双方の部材内に収容されるも
のであって、コンテナーを構成する部材の中の二つの構
成部材同士の間で、いずれか一方にヒンジ軸を設け、他
方には切欠き開口を設け、たわみ片の先端部分を前記切
欠き開口の口縁の一部としたヒンジ軸受を形成し、ヒン
ジ軸をヒンジ軸受内に挿入して支持せしめて枢着部とし
た構成の合成樹脂製の折りたたみ式コンテナーの枢着部
において、 ヒンジ軸受は、その切欠き開口9の口縁を形成するたわ
み片7,8の先端部分7aを、正面方向から見ると適度な大
きさの円弧形状に突出したことを特徴とする。
(作用) 切欠き開口9の口縁を形成するたわみ片7,8の先端部分7
aが円弧形状に突出され、円弧中央の垂れ下がり量(引
掛り量)が大きく、両側のそれが小さいので、ヒンジ軸
4をヒンジ軸受へ挿入する際、先端部分7aはたわみ易く
抵抗が小さいのでヒンジ軸4はたわみ片7の先端部分7a
をこじ開けるようにして比較的簡単に挿入できる。そし
て、一旦ヒンジ軸受の中へ挿入されたヒンジ軸4は、た
わみ片7の先端部分7aの円弧中央の最大垂れ下がり量が
有効に働いて大きな引掛かり量K2を発生するので、抜け
難い。
(第2の考案) 同上の課題を解決するための手段として、第2の考案に
係る合成樹脂製の折りたたみ式コンテナーの枢着部は、
図面の第4図と第5図に実施例を示したとおり、上記第
1の考案に記載した方形の底枠部材と上枠部材の一方又
は双方の部材に対し、該部材の4辺に配された4面の側
板を順次に内側に折りたたみ、その折りたたみ状態では
4面の側板が底枠部材と上枠部材の一方又は双方の部材
内に収容されるものであって、コンテナーを構成する部
材の中の二つの構成部材同士の間で、いずれか一方にヒ
ンジ軸を設け、他方には切欠き開口を設け、たわみ片の
先端部分を前記切欠き開口の口縁の一部としたヒンジ軸
受を形成し、ヒンジ軸をヒンジ軸受内に挿入して支持せ
しめて枢着部とした構成の合成樹脂製の折りたたみ式コ
ンテナーの枢着部において、 ヒンジ軸4は、側板の折りたたみ途中又は完全な折りた
たみ状態で、切欠き開口9を設ける面(以下、切欠き開
口設置面という)に対して略直角な向きに切欠かれた平
面部10を有することを特徴とする。
(作用) 側板2の折りたたみ途中又は完全な折りたたみ状態で切
欠き開口設置面に対して略直角な向きにとなるように切
欠かれた平面部10をヒンジ軸4に形成しているので、側
板2の折りたたみ途中又は完全な折りたたみ状態でヒン
ジ軸4をヒンジ軸受へ挿入するときは、前記平面部10の
切欠き量の分だけたわみ片7の先端部分7aとの引掛り量
K1が小さく挿入しやすい(第5図)。側板2の起立状態
では、ヒンジ軸4は、その平面部10の存在にかかわら
ず、たわみ片7の先端部分7aとの引掛かり量K2が十分に
大きいので、抜け難い(第4図)。
(第3の考案) 第3の考案に係る合成樹脂製の折りたたみ式コンテナー
の枢着部は、図面の第6図〜第12図に実施例を示したと
おり、やはり上記第1の考案に記載した方形の底枠部材
と上枠部材の一方又は双方の部材に対し、該部材の4辺
に配された4面の側板を順次に内側に折りたたみ、その
折りたたみ状態では4面の側板が底枠部材と上枠部材の
一方又は双方の部材内に収容されるものであって、コン
テナーを構成する部材の中の二つの構成部材同士の間
で、いずれか一方にヒンジ軸を設け、他方は切欠き開口
を設け、たわみ片の先端部分を前記切欠き開口の口縁の
一部としたヒンジ軸受を形成し、ヒンジ軸をヒンジ軸受
内に挿入して支持せしめて枢着部とした構成の合成樹脂
製の折りたたみ式コンテナーの枢着部において、 ヒンジ軸受は、ヒンジ軸が挿入され支持される切欠き開
口9の内側において切欠き開口9の側に平面8a又は7bを
形成した構成であり、 ヒンジ軸4は、側板2の起立状態において前記ヒンジ軸
受の平面8aと略平行に相対向する向きとなるように切欠
かれた平面部10を有する構成としたこと、 をそれぞれ特徴とする。
(作用) 折りたたみ途中又は完全な折りたたみ状態でヒンジ軸4
をヒンジ軸受へ挿入する場合、ヒンジ軸4の平面部10が
存在する故に切欠き開口9の口縁との引掛かり量K1が小
さく、挿入しすい(第7図および第10図)。しかし、側
板2の起立状態では、ヒンジ軸4の平面部10は、切欠き
開口9の内側の平面8a又は7bと対向し、かつ平面8a又は
7bとの引掛かり量K2が十分大きいので、抜け難い(第6
図及び第9図)。
(第4の考案) 第4の考案に係る合成樹脂の折りたたみ式コンテナーの
枢着部は、図面の第13図と第14図に実施例を示したとお
り、やはり上記第1の考案に記載した方形の底枠部材と
上枠部材の一方又は双方の部材に対し、該部材の4辺に
配された4面の側板を順次に内側に折りたたみ、その折
りたたみ状態では4面の側板が底枠部材と上枠部材の一
方又は双方の部材内に収容されるものであって、コンテ
ナーを構成する部材の中の二つの構成部材同士の間で、
いずれか一方にヒンジ軸を設け、他方は切欠き開口を設
け、たわみ片の先端部分を前記切欠き開口の口縁の一部
としたヒンジ軸受を形成し、ヒンジ軸をヒンジ軸受内に
挿入して支持せしめて枢着部とした構成の合成樹脂製の
折りたたみ式コンテナーの枢着部において、 側板2の起立状態におけるヒンジ軸4の位置は、同側板
2の折りたたみ途中又は完全な押りたたみ状態としたヒ
ンジ軸の挿入姿勢でのヒンジ軸の位置に対し、切欠き開
口設置面と略平行の向きに移動する構成としたことを特
徴とする。
作用 側板2を起立させると、ヒンジ軸4は、切欠き開口設置
面と略平行の向きで切欠き開口9から遠のくので、切欠
き開口9の口縁との引掛かり量K2が増大し抜け難い(第
13図)。かし、側板2の折りたたみ途中又は完全な折り
たたみ状態では、ヒンジ軸4は切欠き開口設置面と略平
行の向きで切欠き開口9に接近し、切欠き開口の口縁と
の引掛かり量K1は減少するので、ヒンジ軸4はヒンジ軸
受へ挿入しやすい(第14図)。
(第5の考案) 第5の考案に係る合成樹脂製の折りたたみ式コンテナー
の枢着部は、図面の第15図と第16図に実施例を示したと
おり、やはり上記第1の考案に記載した方形の底枠部材
と上枠部材の一方又は双方の部材に対し、該部材の4辺
に配された4面の側板を順次に内側に折りたたみ、その
折りたたみ状態では4面の側板が底枠部材と上枠部材の
一方又は双方の部材内に収容されるものであって、コン
テナーを構成する部材の中の二つの構成部材同士の間
で、いずれか一方にヒンジ軸を設け、他方には切欠き開
口を設け、たわみ片の先端部分を前記切欠き開口の口縁
の一部としたヒンジ軸受を形成し、ヒンジ軸をヒンジ軸
受内に挿入して支持せしめて枢着部とした構成の合成樹
脂製の折りたたみ式コンテナーの枢着部において、 ヒンジ軸受は、ヒンジ軸が挿入され支持される切欠き開
口の内側において切欠き開口の側に平面7bが形成された
構成であり、 ヒンジ軸4は、側板2の起立状態において前記ヒンジ軸
受の平面7bと略平行に相対向する向きとなるように切欠
かれた平面部10を有する構成とし、かつ側板2の起立状
態におけるヒンジ軸4の位置は、同側板2の折りたたみ
途中又は完全な折りたたみ状態としたヒンジ軸4の挿入
姿勢におけるヒンジ軸4の位置に対し、切欠き開口設置
面と略平行の向きに移動する構成としたことを特徴とす
る。
作用 側板2を起立させると、ヒンジ軸4は、切欠き開口設置
面と略平行の向きで切欠き開口から遠のき、かつその平
面部10が切欠き開口9の内側の平面7bと対向するものと
なって、平面部10と平面部7bとが対向状態にあって平面
部10と平面部7bとの引掛かり量K2が増大するので、抜け
難い(第15図)。しかし、同側板2の折りたたみ途中又
は完全に折りたたんだ状態では、ヒンジ軸4は切欠き開
口設置面と略平行の向きで切欠き開口9に接近し、切欠
き開口内側の平面7bとの引掛かり量K1が減少するので、
ヒンジ軸4はヒンジ軸受へ挿入しやすい(第16図)。
実施例 次に図示した本考案の実施例を説明する。
まず第1図〜第3図は、方形の底枠部材1とその1辺に
取付けた側板2との枢着部を示している。底枠部材1に
ヒンジ軸受3を形成し、側板2の下辺2aは半円形状に形
成され、該半円の中心位置に横断面が円形のヒンジ軸4
が設けられている。底枠部材1には、その周辺部に前記
側板2の半円形状に形成された下辺2aが当接し転動する
水平な側板受け5が一段高く形成され、さらにその外周
に背の低い側面壁6が一体に形成されている。側面壁6
からは内向きに略水平にたわみ片7が突設され、その先
端部分7aは第2図の正面方向から見て適度な大きさ(半
径R)の下向き円弧状に突出(垂下)されている。ま
た、底枠部材1の底面壁からは、前記たわみ片7の先端
部分7aと相対峙する配置で背の低い目隠し片11が上向き
に突出され、該目隠し片11の上端縁と前記先端部分7aの
円弧状態との間が切欠き開口9として設けられている。
この切欠き開口9とヒンジ軸4が挿入され位置する切欠
き開口9の奥部(内側)とによってヒンジ軸受3が形成
されている(以下の他の実施例においても同様)。
したがって、側板2を第3図の折りたたみ状態の姿勢に
すると、ヒンジ軸4はたわみ片7をたわませ、その先端
部分7aをこじ開けるようにしてヒンジ軸受3へ比較的簡
単に挿入することができる。円弧状の先端部分7aは、比
較的撓み易く抵抗が小さいので、挿入しやすい。かくし
て、側板2はヒンジ軸4とヒンジ軸受3とから構成され
る枢着部を回動支点として底枠部材1の内側へ折りたた
み収容させることができる(第3図)。あるいは垂直に
起立させること(第1図)も自在にできる。
一方、側板2を第1図のように起立させた場合、たわみ
片7の円弧状をなす先端部分7a、特にその円弧中央部の
垂下量の大きい部分がヒンジ軸4に確実に引掛かるので
抜け難い。よって、特にたわみ片7の円弧状をなす先端
部分7aの寸法がある程度ラフでも、前記ヒンジ軸4を挿
入しやすく抜けがたい機能にさしたる支障はなく、金型
製作や射出成形が楽である。
第2の実施例 第4図と第5図に示した枢着部は、ヒンジ軸4に側板2
の折りたたみ状態(又は折りたたみ途中でも可)におい
て切欠き開口設置面(第5図の2点鎖線図示の面)に対
して略直角な向きとなるように切欠かれた平面部10を有
することが特徴である。
したがって、第5図に示した側板2の折りたたみ状態で
は、ヒンジ軸4の平面部10の切欠き量の分だけ、切欠き
開口9の口縁となるたわみ片7の先端部分7aとの引掛か
かり量K1が減少し、ヒンジ軸4をヒンジ軸受3へ挿入す
る操作が容易である(第5図)。ところが、側板2を第
4図のように起立させた場合、ヒンジ軸4の平面部10は
切欠き開口設置面と平行な向きとなり、ヒンジ軸4と切
欠き開口9の口縁たるたわみ片7の先端部分7aとの引掛
かり量K2はヒンジ軸4の外径に基く大きさ(K2>K1)と
なるため抜け難い(第4図)。したがって、折りたたみ
式コンテナーの組立て、使用時における安定性と信頼性
が高いのである。
第3の実施例 第6図と第7図に示した枢着部は、ヒンジ軸4に平面部
10が設けられている上に、下側のたわみ片8の内側面
(右側面)が、ヒンジ軸4が挿入され支持される切欠き
開口9の奥部(内側)において切欠き開口9の側に、切
欠き開口設置面と略平行な向きの平面8aとして形成さ
れ、該平面8aがヒンジ軸4の抜けを防ぐ拘束面として設
けられている。本実施例の場合、上方のたわみ片7に
は、切欠き開口設置面と平行な向きの垂下縁(上記第1,
2実施例の先端部分7a)が形成されていないが、垂下縁
を平面8aと同様な働きをするものとして設けてもよい。
本実施例の場合、第7図のように側板2を折りたたみ状
態とすると、ヒンジ軸4に平面部10が存在する故にたわ
み片8の平面8aとの引掛かかり量K1が小さく、ヒンジ軸
4をヒンジ軸受3へ挿入しやすい。しかし、側板2を第
6図のように起立させた場合、ヒンジ軸4の平面部10
は、切欠き開口9の奥部(内側)の平面8aと対向し、か
つ該平面8aとの引掛かり量が、大きな引掛かり量K2とな
り、抜け難いのである。
第4の実施例 第8図〜第12図は、実開昭58−119525号公報に記載され
た折りたたみ形式コンテナーにおいて、長手辺の側面を
形成する上下2個の側板2と2′を一連に連結した枢着
部を示している。本実施例の場合、上位の側板2の下辺
にヒンジ軸4を設け、下位の側板2′の上辺にヒンジ軸
線3が形成されている。下位の側板2′の上辺にたわみ
片7を設け、該たわみ片7の先端部分7aは直角下向きに
屈曲されており、該先端部分7aは口縁とする切欠き開口
き下位9が設けられている。先端部分7aの内側面が、切
欠き開口9の奥部(内側)において切欠き開口9の側
に、切欠き開口設置面(第10,11図の2点鎖線図示の
面)と略平行な平面7bとして形成されている。他方、ヒ
ンジ軸4には、第9図に示した側板2,2′の起立状態に
おいて前記ヒンジ軸受3の平面7bと略平行に相対向する
向きとなるように切欠かた平面部10を有している。
したがって、こうした側板2,2′の起立状態では、ヒン
ジ軸4の平面部10は、切欠き開口9の奥部(内側)平面
7bと対向し、かつ該平面7bとの引掛かり量が大きな引掛
かり量K2となり、抜け難い(第9図)。しかし、第10図
に示した側板2,2′の折りたたみ途中の段階では、ヒン
ジ軸4の平面部10は切欠き開口設置面と略直角な向きと
なり、平面部10の面取りの分だけ平面7bとの引掛かり量
K1が減少(K2>K1)するので、この姿勢にするとヒンジ
軸4をヒンジ軸受3へ挿入しやすいのである。
第11図は、完全な折りたたみ状態を示し、第12図は、上
下2つの側板2,2′は、起立状態において上下に相対峙
する片のフランジ11,11が重なり合って起立状態の安定
性を保持することを示している。
第5の実施例 第13図と第14図は、底枠部材1に側板2を取付けた枢着
部を示している。
本実施例の場合、側板2のヒンジ軸4の横断面形状は真
円形状であり、その中心位置は、半円形状に形成された
側板2の下辺2aにおける半円の中心位置よりも2〜4mm
程度上方へ偏心して設けられている。すなわち、半円形
状の下辺2aの中央からヒンジ軸4の中心までの距離l
2は、同ヒンジ軸4の中心から側板2の内側面までの距
離l1よりも2〜4mm程度大きく形成されている。
したがって、側板2を第13図のように起立させた状態に
おけるヒンジ軸4の位置は、たわみ片7の下面にほぼ密
着する状態となる。よって、たわみ片7の下向きに屈曲
された先端部分7aとヒンジ軸4との引掛かり量K2が大き
く抜け難い。しかし、側板2を第14図のように折りたた
んだ状態では、ヒンジ軸4の位置はたわみ片7から前記
偏心量の分だけ遠のき、その結果わみ片7の先端部分7a
とヒンジ軸4との引掛かり量K1は減少する。したがっ
て、側板2を折りたたみ状態にすると、ヒンジ軸4はヒ
ンジ軸受にすると、ヒンジ軸4はヒンジ軸受3へ挿入し
やすいのである。
第6の実施例 第15図と第16図に示した枢着部は、側板2のヒンジ軸4
は、同側板2の下辺2aの半円の中心よりも上方へ若干寸
法だけ上方へ偏心して設けられているとともに、第15図
の起立状態において切欠き開口設置面(第16図中に点線
図示した面)と略平行に相対向する向きとなるように切
欠かれた平面部10を有する。他方、底枠部材1のヒンジ
軸受3は、たわみ片7の下向きに屈曲された先端部分7a
の内側面が、切欠き開口9の奥部(内側)において切欠
き開口9の側に、切欠き開口設置面と略平行な向きの平
面7bとして形成された構成となっている。
したがって、側板2を第15図の起立状態にすると、ヒン
ジ軸4の外径面がたわみ片7の下面にほぼ密着し、かつ
ヒンジ軸4の平面部10とたわみ片7の先端部分7aにより
形成された平面7bとが密着する。それ故、平面部10と平
面7bとは対向状態にあって引掛かり量K2が十分に大きい
ので抜け難い。しかし、側板2を第16図の折りたたみ状
態にすると、引掛4は前記偏心量の分だけたわみ片7か
ら遠のき、その結果平面7bとの引掛かり量K1が減少する
(K2>K1)。よって、この折りたたみ状態で引掛4をヒ
ンジ軸4をヒンジ軸受3へ挿入することは極めて容易で
ある。
なお、側板折りたたみ状態にあっては、4面の側板が底
枠部材と上枠部材の一方又は双方の部材の内部へ収納さ
れ、かつ該収納状態で枢着部がコンテナーの外径線から
はみ出ることがないので、側板折りたたみ状態において
も、ヒンジ軸4はヒンジ軸受3から抜け難いのである。
この考案は、実開昭58−119525号、実公昭63−3932号、
実公昭57−30264号、実開昭60−167733号公報に記載さ
れた合成樹脂製の折りたたみ式コンテナーの枢着部に適
用できる。
本考案が奏する効果 以上に実施例と併せて詳述したとおりであって、この考
案に係る合成樹脂製の折りたたみ式コンテナーの枢着部
によれば、側板2等を特定の挿入姿勢にすると、ヒンジ
軸4をヒンジ軸受3へ挿入しやすく、組立作業が容易で
作業効率を高められる。
そして、前記の挿入姿勢以外では、ヒンジ軸4はヒンジ
軸受3から抜け難く、よってコンテナーとしての使用時
に高い信頼性と安定性が与えられる。
しかもヒンジ軸4及びヒンジ軸受3に関する金型設計
や、射出成形の精度がある程度ラフでも許容されえるか
ら、生産工程や製造上の困難製からかなり解放される。
さらに、枢着部を構成する上で別部材などは必要としな
いので、安価に簡単に製造できる。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本考案の枢着部の第1実施例を示した
垂直断面図と左側面図、第3図は同前の側板折りたたみ
状態を示した断面図、第4図と第5図及び第6図と第7
図はそれぞれ本考案の第2、第3実施例を側板の起立状
態と折りたたみ状態で示した断面図、第8図は本考案の
第4実施例を示した背面図、第9図は第8図の9−9線
矢視の断面図、第10図と第11図は同前の側板折りたたみ
途中と完全な折りたたみ状態を示した断面図、第12図
は、第8図の12−12矢視断面図、第13図と第14図及び第
15図と第16図はそれぞれ第5、第6実施例の側板起立状
態と折りたたみ状態を示した断面図、第17図と第18図は
従来の枢着部を側板起立状態と折りたたみ状態で示した
断面図、第19図は同前の分解図である。 1…底枠部材、2,2′…側板 4…ヒンジ軸、9…切欠き開口 7,8…たわみ片、3…ヒンジ軸受 7a…たわみ片の先端部分 10…平面部、8a,7b…平面 2a…側板の下辺

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】方形の底枠部材と上枠部材の一方又は双方
    の部材に対し、該部材の4辺に配された4面の側板を順
    次に内側に折りたたみ、その折りたたみ状態では4面の
    側板が底枠部材と上枠部材の一方又は双方の部材内に収
    容されるものであって、コンテナーを構成する部材の中
    の二つの構成部材同士の間で、いずれか一方にヒンジ軸
    を設け、他方には切欠き開口を設け、たわみ片の先端部
    分を前記切欠き開口の口縁の一部としたヒンジ軸受を形
    成し、ヒンジ軸をヒンジ軸受内に挿入して支持せしめて
    枢着部とした構成の合成樹脂製の折りたたみ式コンテナ
    ーの枢着部において、 ヒンジ軸受は、その切欠き開口の口縁を形成するたわみ
    片の先端部分が、正面方向から見て適度な大きさの円弧
    形状に突出されていることを特徴とする合成樹脂製の折
    りたたみ式コンテナーの枢着部。
  2. 【請求項2】方形の底枠部材と上枠部材の一方又は双方
    の部材に対し、該部材の4辺に配された4面の側板を順
    次に内側に折りたたみ、その折りたたみ状態では4面の
    側板が底枠部材と上枠部材の一方又は双方の部材内に収
    容されるものであって、コンテナーを構成する部材の中
    の二つの構成部材同士の間で、いずれか一方にヒンジ軸
    を設け、他方には切欠き開口を設け、たわみ片の先端部
    分を前記切欠き開口の口縁の一部としたヒンジ軸受を形
    成し、ヒンジ軸をヒンジ軸受内に挿入して支持せしめて
    枢着部とした構成の合成樹脂製の折りたたみ式コンテナ
    ーの枢着部において、 ヒンジ軸は、側板の折りたたみ途中又は完全な折りたた
    み状態で切欠き開口設置面に対して略直角な向きに切欠
    かれた平面部を有することを特徴とする合成樹脂製の折
    りたたみ式コンテナーの枢着部。
  3. 【請求項3】方形の底枠部材と上枠部材の一方又は双方
    の部材に対し、該部材の4辺に配された4面の側板を順
    次に内側に折りたたみ、その折りたたみ状態では4面の
    側板が底枠部材と上枠部材の一方又は双方の部材内に収
    容されるものであって、コンテナーを構成する部材の中
    の二つの構成部材同士の間で、いずれか一方にヒンジ軸
    を設け、他方には切欠き開口を設け、たわみ片の先端部
    分を前記切欠き開口の口縁の一部としたヒンジ軸受を形
    成し、ヒンジ軸をヒンジ軸受内に挿入して支持せしめて
    枢着部とした構成の合成樹脂製の折りたたみ式コンテナ
    ーの枢着部において、 ヒンジ軸受は、ヒンジ軸が挿入され支持される切欠き開
    口の内側において切欠き開口の側に平面が形成された構
    成であり、 ヒンジ軸は、側板の起立状態で前記ヒンジ軸受の平面と
    略平行に相対向する向きに切欠かれた平面部を有する構
    成であること、 をそれぞれ特徴とする合成樹脂製の折りたたみ式コンテ
    ナーの枢着部。
  4. 【請求項4】方形の底枠部材と上枠部材の一方又は双方
    の部材に対し、該部材の4辺に配された4面の側板を順
    次に内側に折りたたみ、その折りたたみ状態では4面の
    側板が底枠部材と上枠部材の一方又は双方の部材内に収
    容されるものであって、コンテナーを構成する部材の中
    の二つの構成部材同士の間で、いずれか一方にヒンジ軸
    を設け、他方には切欠き開口を設け、たわみ片の先端部
    分を前記切欠き開口の口縁の一部としたヒンジ軸受を形
    成し、ヒンジ軸をヒンジ軸受内に挿入して支持せしめて
    枢着部とした構成の合成樹脂製の折りたたみ式コンテナ
    ーの枢着部において、 側板の起立状態におけるヒンジ軸の位置は、同側板の折
    りたたみ途中又は完全な折りたたみ状態としたヒンジ軸
    の挿入姿勢におけるヒンジ軸の位置に対し、切欠き開口
    設置面と略平行の向きに移動する構成とされていること
    を特徴とする、合成樹脂製の折りたたみ式コンテナーの
    枢着部。
  5. 【請求項5】方形の底枠部材と上枠部材の一方又は双方
    の部材に対し、該部材の4辺に配された4面の側板を順
    次に内側に折りたたみ、その折りたたみ状態では4面の
    側板が底枠部材と上枠部材の一方又は双方の部材内に収
    容されるものであって、コンテナーを構成する部材の中
    の二つの構成部材同士の間で、いずれか一方にヒンジ軸
    を設け、他方には切欠き開口を設け、たわみ片の先端部
    分を前記切欠き開口の口縁の一部としたヒンジ軸受を形
    成し、ヒンジ軸をヒンジ軸受内に挿入して支持せしめて
    枢着部とした構成の合成樹脂製の折りたたみ式コンテナ
    ーの枢着部において、 ヒンジ軸受は、ヒンジ軸が挿入され支持される切欠き開
    口の内側において切欠き開口の側に平面が形成された構
    成であり、 ヒンジ軸は、側板の起立状態において前記ヒンジ軸受の
    平面と略平行に相対向する向きに切欠かれた平面部を有
    する構成とし、かつ側板の起立状態におけるヒンジ軸の
    位置は、同側板の折りたたみ途中又は完全な折りたたみ
    状態としたヒンジ軸の挿入姿勢におけるヒンジ軸の位置
    に対し、切欠き開口設置面と略平行の向きに移動する構
    成とされていること、 を特徴とする合成樹脂製の折りたたみ式コンテナーの枢
    着部。
JP3721689U 1989-03-30 1989-03-30 合成樹脂製の折りたたみ式コンテナーの枢着部 Expired - Lifetime JPH078420Y2 (ja)

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