JPH0782933A - 車両用開閉体の開閉装置 - Google Patents

車両用開閉体の開閉装置

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JPH0782933A
JPH0782933A JP25478493A JP25478493A JPH0782933A JP H0782933 A JPH0782933 A JP H0782933A JP 25478493 A JP25478493 A JP 25478493A JP 25478493 A JP25478493 A JP 25478493A JP H0782933 A JPH0782933 A JP H0782933A
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striker
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Tomio Furuki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用開閉体回りのフラッシュサーフェース
化を推進する。 【構成】 ドアアウタハンドル1を、ドア2の開放端側
に設け、ドア2の全閉状態で、その遊端縁をドア2の開
放端縁と同一線上に合わせると共に、その外面をドア2
の外面と隙間無くかつ略同一面をなすように取り付け
る。ドアアウタハンドル1には、自然状態でドア2内に
没入させる向きに付勢する捩りコイルばね5を設ける。
ラッチ7と係合するストライカ10をドア開閉方向に駆
動する駆動装置11を設け、ドア2内には、車体9とド
アアウタハンドル1との間に設けられかつドアアウタハ
ンドル1を突出させるように付勢されたリンク機構13
を設ける。赤外線発信器によりストライカ10を変位さ
せ、ドア2を若干開扉させると、リンク機構によりドア
アウタハンドル1が突出するため、ドアとドアアウタハ
ンドルとのフラッシュサーフェース化を行っても、手動
操作によりドアを開扉し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用開閉体の開閉装
置に関し、特に、ドアアウタハンドルのフラッシュサー
フェース化の推進に好適な車両用開閉体の開閉装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近時、自動車に於て、益々高速性能や低
燃費性能を向上させる傾向にあり、また走行中の風切り
音を低減させる要望が高まってきている。そのため、車
体の外面から可能な限り凹凸を無くすべく、いわゆるフ
ラッシュサーフェース化を推進機運が高まっている。
【0003】ところで、ドアラッチの解除操作を行う都
合上、ドアパネルに於けるドアアウタハンドルの周囲の
一部を没入させるか、あるいはドアアウタハンドル自体
をドアパネル面から突出させることにより、ドアアウタ
ハンドルの周囲に指を掛けられるような隙間を設ける必
要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したような構造に
よると、ドアアウタハンドル回りのフラッシュサーフェ
ース化が阻害されるばかりでなく、車体設計の自由度が
低減することとなっていた。
【0005】このような従来技術の問題点に鑑み、本発
明の主な目的は、車両用開閉体回りのフラッシュサーフ
ェース化をより一層推進し得る車両用ドア開閉装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、ドアなどの開閉体を閉じた状態に保持する
べく互いに係合可能なラッチ装置及びストライカと、前
記ラッチ装置と前記ストライカとの係合解除操作を車外
から行うためのアウタハンドルとを有する車両用ドア開
閉装置であって、前記アウタハンドルが、前記開閉体の
外面に略同一面をなすように没入した位置と前記開閉体
の外面から突出した位置との2位置間で変位自在に設け
られ、前記アウタハンドルを選択的に突出させるための
アウタハンドル突出手段を設けたことを特徴とする車両
用開閉体の開閉装置を提供することにより達成される。
【0007】
【作用】このようにすれば、開閉体の全閉状態で、アウ
タハンドルを開閉体の外面に略同一面をなすように位置
させることができ、外部から開閉体を開ける場合には、
例えば発信器の信号に応じてアウタハンドルを突出させ
ることができ、その後、アウタハンドルを手動操作する
ことにより、アウタハンドル操作によるラッチ装置とス
トライカとの係合解除操作を行って、開閉体を開けるこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0009】図1は、本発明に基づき構成された車両と
しての自動車のドアのアウタハンドル回りを示す要部拡
大破断平面図である。そのドアアウタハンドル1は、自
動車の外観を示す斜視図である図2に示されるように、
前端側を自動車の上下方向の軸で枢支されたドア2の開
放端(後端)側に設けられており、ドア2の全閉状態
で、その遊端縁をドア2の開放端縁と同一線上に合わせ
ると共に、その外面をドア2の外面と隙間無くかつ略同
一面をなすように取り付けられている。
【0010】本ドアアウタハンドル1は、図1に示され
るように、ドアインナパネル2aに固着されたブラケッ
ト3を介して、ドア2の内側に上下方向(ドア2の枢支
軸と概ね平行)に延設された軸4をもってその前端近傍
を枢支されており、その後端をドア2の外側表面から出
没させるように傾動自在に設けられている。また、軸3
に巻装された捩りコイルばね5により、外力が作用しな
い自然状態では、ドア2と同一面となる位置(図1の状
態)を常時保持するようになっている。
【0011】ドアアウタハンドル1の上記軸4の枢支部
が、ドアアウタハンドル1の内面からドア2内側に向け
て突設されたレバー6に設けられており、レバー6の遊
端部には、ドア2後方端の内側に画成された空間に装着
されたラチェット式ラッチ装置7との間を連結する例え
ばワイヤ8が、ロストモーション用の長孔を介して連結
されている。従って、ドアアウタハンドル1を外部から
操作することによりラッチ装置7を解除してドア2を開
放することができる。
【0012】車体9のセンタピラーもしくはリアピラー
の前方端面(車体開口の内面)には、ラッチ装置7と噛
み合うことをもってドア2を閉鎖保持するためのストラ
イカ10が突設されており、センタピラーもしくはリア
ピラーの内側に画成された空間には、ドア2の開閉方向
に沿ってストライカ10を移動させるための駆動装置1
1が設けられている。また、これらドア2と車体9との
間は、ドア後方端面の隅部に取り付けられたウェザース
トリップ12により、閉扉時の密閉性を得るようにされ
ている。
【0013】ストライカ10は、丸棒材をコ字状に曲成
した芯金を弾性樹脂材にてモールド成形したものであっ
て良く、駆動装置11は、例えば同一出願人の特開平1
−151679号公報に開示されているように、ストラ
イカ10を直線移動させるためのカム機構と、カム機構
を駆動する減速機及び直流モータとにより構成されてい
る。
【0014】次にドア2側に設けられるラッチ装置7に
ついて説明する。ラッチ機構5は、図4及び図5に示す
ように、基本的には公知形式のものである。ストライカ
10の進入を許容するべくガイド溝28が凹設されたケ
ーシング29の内部には、ストライカ10に押圧されて
回動可能であり、かつ図示されないばね手段によって復
帰方向に回動付勢されたラッチ部材30と、ラッチ部材
30の外周の適所に設けられた一対のラチェット爪31
a・31bに係合してラッチ部材30の復帰を阻止する
ラチェットポール32とが軸支されている。
【0015】ラッチ部材30の外周の適所には、ストラ
イカ10に係合するノッチ33が形成されている。また
ラチェットポール32は、ラチェット爪31a・31b
に係合する向きにばね34によって常時付勢されてお
り、ガイド溝28にストライカ10が進入する方向につ
いてのラッチ部材30の回動は妨げないが、ストライカ
10が離脱する方向については両ラチェット爪31a・
31bのいずれか一方に係合してラッチ部材30の回動
を拘束し、これによりストライカ10とラッチ部材30
との係合を保持するようにされている。
【0016】ラッチ装置7のケーシング29には、ラチ
ェットポール32を操作するリンク機構35が設けられ
ている。このリンク機構35は、図5に示すように、中
間部を枢支されてシーソー式に傾動運動を行なう第1・
第2レバー36・37と、一端を上側の第1レバー36
に枢着し、他端を下側の第2レバー37に上下方向の長
孔38を介して係合したリンク部材39とからなってい
る。
【0017】第1レバー36は、一端36aをドアアウ
タハンドル1のレバー4に連結され、常時ばね付を勢さ
れている。公知のようにしてアウタ・インナいずれのド
アハンドルを操作しても、第1レバー36は同一方向に
傾動し、しかもアウタ・インナ両ドアハンドルの操作が
互いに干渉しないようにされている。
【0018】第2レバー37は、一端37aがキーシリ
ンダ(図示せず)に連結され、他端37bがシルコンノ
ブ(図示せず)に連結されており、これら両端37a・
37b同士の押し引き操作によりシーソー運動を行なう
ようにされている。
【0019】リンク部材39は、第1レバー36の傾動
に追従して上下方向運動を行なうと共に、第2レバー3
7の傾動に追従してその下端部39aを左右方向に揺動
させる。このリンク部材39の下端部39aの位置は、
第2レバー37の向き、即ちキーシリンダ或いはシルコ
ンノブによるロック・アンロックの状態に応じて選択的
に定められる。
【0020】リンク部材39及びラチェットポール32
には、リンク部材39が右方に傾動した位置、即ちシル
コンノブ或いはドアキーがアンロック状態にて互いに係
合する突起39b・32aがそれぞれ設けられている。
そして第1レバー36の傾動、即ちドアアウタハンドル
1、または図示されないドアインナハンドルが操作され
たことを検出するオープンスイッチ40が設けられてい
る。このオープンスイッチ40の出力は制御回路CPU
に接続され、駆動装置11の直流モータの制御を行なう
ための信号として用いられる。
【0021】ドア2の後端部の内部には、アウタハンド
ル突出手段としてのリンク機構13が装着されている。
そのリンク機構13は、ドアインナパネル2aに固着さ
れたブラケット14に枢軸を介して回動自在に支持され
た回動リンク部材13aと、その中間リンク部材13a
の両遊端部にそれぞれ回動自在に連結されかつドア2の
開閉方向であって互いに相反する向きに直線的に変位自
在にブラケット14に支持された各直動リンク部材13
b・13cとを有している。
【0022】各直動リンク部材13b・13cの突出端
部にはそれぞれ樹脂キャップが被されており、一方の直
動リンク部材13bが車体9のボディパネルの窪み端面
に衝当し、他方の直動リンク部材13cが、ドアアウタ
ハンドル1の枢支部と開放側遊端との中間部の内面に衝
当している。さらに、回動リンク部材13aの一方の遊
端とブラケット14との間には引っ張りコイルばね15
が装着されており、両直動リンク部材13b・1c同士
が互いに離反するように、回動リンク部材13aを回動
させる向きにばね付勢している。従って、引っ張りコイ
ルばね15による両直動リンク部材13b・13cの突
出に伴うドアアウタハンドル1の開動作力は、捩りコイ
ルばね5によるドアアウタハンドル1の閉じ力よりも大
きくされている。
【0023】また、図4及び図5に示されるように、ラ
ッチ部材30のフルラッチ状態を検出するラッチスイッ
チ41と、ドア2のロック状態を検出するためのロック
検出手段としてのロックスイッチ42とがそれぞれ設け
られている。
【0024】次に、本開閉装置の作動要領について示
す。まず、ラッチ装置7とストライカ10とが係合しか
つドア2が完全に閉扉している図1の状態では、一方の
直動リンク部材13bが車体2のボディパネルに衝当し
て、引っ張りコイルばね15のばね力に抗して図の時計
回り方向に回動リンク部材13aが回動しており、両直
動リンク部材13b・13c同士が互いに再接近した状
態にある。従って、他方の直動リンク部材13cがドア
2の内側に向けて没入した状態であり、ドアアウタハン
ドル1が、捩りコイルばね5によりドア2内に没入する
向きに付勢されて、ドア2の外面と同一面を形成するよ
うに位置している。
【0025】また、ラッチ部材30のフルラッチ状態を
検知するラッチスイッチ41は、図4(A)に示すよう
に押込まれた状態にあり、ストライカ10は、図1に実
線で示す車体6の内側に位置している。むろんこの時
は、ストライカ10を駆動する駆動装置11は停止状態
にある。
【0026】ドア2を開ける際にはドアアウタハンドル
1を操作可能にするべく突出させる必要がある。その場
合には、ドア2の外面に於けるドアアウタハンドル1に
隣接する位置に設けられた受光部Sあるいは受信アンテ
ナへ向けて、赤外線発信器あるいは電波発信器から開閉
体を開ける際の信号としての開扉信号を発すると、これ
を受けて駆動装置11の直流モータを正転、すなわちス
トライカ10を外向きに駆動する向きの電流が流れる。
なお、ドアアウタハンドル1を選択的に突出させるもの
としては、上記した外部からの赤外線発信器あるいは電
波発信器に限るものではなく、例えば、ドアに設けたテ
ンキー操作や、車室内に設けたドアロック解除スイッチ
またはレバーによる操作も可能である。
【0027】直流モータの正転により、ギヤ装置および
カム機構などによって駆動され、車室内より外方の前進
位置へとストライカ10が移動させられる(図3)。こ
のようにしてストライカ10の移動に伴ってドア2の開
放端が外向きに所定量移動する(図1の矢印A)ことに
より、ドア2の開放端が外向き(図1の矢印Aの向き)
に移動する。
【0028】これにより、引っ張りコイルばね15によ
り付勢されて反時計回りに回動する回動リンク部材13
aを介して、一方の直動リンク部材13bが車体2のボ
ディパネル側に突出し、他方の直動リンク部材13cが
ドア2の外方に向けて突出する。そして、図3に示され
るように、他方の直動リンク部材13cによりドアアウ
タハンドル1がその遊端を外方に押し出されるように傾
動するため、ドアアウタハンドル1の遊端と車体9の開
口内縁との間に指を差し込むのに充分な隙間(図3のG
に示される例えば20mm)が確保される。
【0029】この状態でドアアウタハンドル1を外向き
に(図3の矢印B)引き起こすと、ドアアウタハンドル
1にワイヤ8を介してリンク結合した第1レバー36の
一端36aが下向きに傾動する。すると第1レバー36
の傾動に追従してリンク部材39が下向きに変位する。
このとき、第2レバー37がアンロック位置にあれば、
リンク部材39は図5の実線にて示す位置にあることか
ら、リンク部材39及びラチェットポール32の両突起
39b・32aが互いに係合し、ラチェットポール32
とフルラッチ側のラチェット爪31aとの係合が解かれ
る。するとラッチ部材30が復帰回動してノッチ33か
らストライカ10が解放され、ドアが自由になる。
【0030】開扉状態からドア2を閉じると、図4
(A)〜図4(C)に示すようにして、ノッチ33にス
トライカ10が係合しつつラッチ部材30が回動する。
このときは、上記した経過を経てストライカ10が車体
外側に位置していることから、ドア2側に設けられたウ
ェザーストリップ10が押圧変形する以前に図4(C)
に示すフルラッチ状態が実現する。この状態において
は、フルラッチ状態でありながら、見かけ上は所謂半ド
ア状態にあり、ウェザーストリップ10の押圧反力が大
きく作用する以前であることから、比較的小さな閉扉操
作力にてフルラッチ状態とすることができる。
【0031】上記のようにして、ラッチ部材30が図4
(C)に示すフルラッチ位置にまで回動すると、ラッチ
スイッチ41が押込まれて駆動装置11の直流モータを
逆転させる向き、すなわちストライカ10を後退させる
向きの電流が流れる。直流モータの逆転により、ストラ
イカ10が車室内に向けて強制的に摺動させられる。そ
してストライカ10が所定量移動すると、駆動装置11
に組み込まれたポジションスイッチ(図示せず)の位置
信号に応じて直流モータが停止し、再び完全閉扉状態が
実現する。
【0032】この閉扉動作時には、一方の直動リンク部
材13bが車体9の開口窪み端面に衝当したまま、ドア
2すなわち回動リンク部材13aの枢軸が車体9内側に
向けて変位することから、他方の直動リンク部材13c
が引き込まれて、捩りコイルばね5によりドアアウタハ
ンドル1が閉じる向きに傾動する。従って、ドア2の完
全閉鎖時に、リンク機構13による突出状態が解除され
て、図1の状態になる。
【0033】閉扉状態からドアインナハンドルにて開扉
操作した場合には、第1レバー36の傾動をオープンス
イッチ40が検出する。この検出信号を受けて上記と同
様に直流モータが正転し、ストライカ10が外向きに駆
動される。これと同時に、第1レバー36の傾動に追従
したリンク部材39の下向き変位により、上記と同様に
ラチェットポール32とフルラッチ側のラチェット爪3
1aとの係合が解かれ、ドア2が開かれることとなる。
【0034】なお、上記実施例ではストライカ10を変
位させてドア2を若干開扉させる構造にしたが、そのよ
うなストライカ駆動構造にすることなく、例えば、ラッ
チ装置7を信号受信によりハーフラッチ状態にする構造
にしても良く、この場合には、ウェザーストリップ12
の弾発復元力により、ドア2を若干開扉状態にすること
ができ、上記実施例と同様に作用し得る。
【0035】図6は、本発明の第2の実施例を示す図1
と同様の図であり、前記実施例と同様の部分については
同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。ドアア
ウタハンドル1の枢支部と遊端との中間部の内面に副レ
バー51がレバー6と同方向に突設されており、副レバ
ー51の遊端部には、ブラケット3に固設されたソレノ
イド52のプランジャ52aが連結されている。
【0036】この第2の実施例にあっては、受光部Sあ
るいは受信アンテナに向けて赤外線発信器あるいは電波
発信器から開扉信号を発すると、これを受けて制御回路
CPUからソレノイド52のプランジャ52aを突出さ
せる信号が出力され、副レバー51を介してドアアウタ
ハンドル1が図の矢印Bに示される向きに傾動し、その
遊端を想像線に示されるようにドア2の外方に押し出さ
れる。従って、前記実施例と同様にドアアウタハンドル
1の遊端と車体9の開口内縁との間に指を差し込むのに
充分な隙間Gが確保される。
【0037】この状態でドアアウタハンドル1を外向き
に引き起こすと、ドアアウタハンドル1のレバー6に連
結されたワイヤ8が引き出され、図示されないラッチの
ストライカとの係合状態が開放され、ドア2が自由にな
る。
【0038】この第2の実施例では、前記実施例のロッ
クスイッチ42と同様のスイッチを設けておき、開扉状
態からドア2を閉じる際には、ドア2がロック状態にな
るまでプランジャ52aを突出させておくことによりド
アアウタハンドル1の突出状態を保持するようにするこ
とができる。ロックされた場合にはそれを検出し、制御
回路CPUを介してプランジャ52aを後退させ、ドア
アウタハンドル1の突出状態を解除し、すなわちドアア
ウタハンドル1をドア2内に収める。閉扉時にアンロッ
ク状態になった場合にはロックスイッチ42による検出
が行われないため、ドアアウタハンドル1がその遊端を
押し出された状態に保たれるため、ドアのアンロック状
態を容易に目視することができる。
【0039】また、内部からドア2を開ける際にドアイ
ンナハンドルを操作するが、その場合には、例えばオー
プンスイッチ40の信号によりソレノイド52を駆動し
ないようにすると良い。このようにすることにより、降
車時にドアアウタハンドル1が突出しないため、視認性
を向上し得る。
【0040】図7は、本発明の第3の実施例を示す図1
と同様の図であり、前記各実施例と同様の部分について
は同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。この
第3の実施例に於いては、アウタドアハンドル1のレバ
ー6の遊端部に、ブラケット3に固設されたソレノイド
52のプランジャ52aが連結されていると共に、ドア
アウタハンドル1の枢支部と遊端との中間部の内面に
は、ドアアウタハンドル1の傾動方向に沿うように傾動
し得る略L字形の操作レバー53が枢着されている。操
作レバー53の短辺に相当する枢支端側の突出遊端部に
図示されないラッチとの間を連結するワイヤ8が連結さ
れている。そして、ドアアウタハンドル1の遊端部近傍
の内面には略L字状のストッパ54がドアインナパネル
2aを貫通するように突設されている。
【0041】この第3の実施例にあっては、受光部Sあ
るいは受信アンテナに向けて赤外線発信器あるいは電波
発信器から開扉信号を発すると、上記第2の実施例と同
様に、プランジャ52aが突出し、ドアアウタハンドル
1が、その遊端をドア2の外方に押し出されるように図
の矢印Bに示される向きに傾動するため、ドアアウタハ
ンドル1の遊端と車体9の開口内縁との間に指を差し込
むのに充分な隙間Gが、図8に示されるように確保され
る。このとき、操作レバー53は、ワイヤ8に相対的に
引っ張られるようになって、図7の想像線に示されるよ
うにドアアウタハンドル1に対して起き上がるように傾
動する。
【0042】この状態で隙間Gに指を差し込み、操作レ
バー53を図7の想像線の矢印Cに示されるようにドア
アウタハンドル1側に向けて傾動させるように操作する
と、ワイヤ8が引き出され、第2の実施例と同様にドア
2が自由になる。この第3の実施例でも、ロックスイッ
チ42を設けて、第2の実施例と同様にドアのアンロッ
ク状態を容易に目視することができる。
【0043】なお、本実施例では、ドアアウタハンドル
について示したが、それに限るものではなく、例えばト
ランクリッドや燃料注入口の扉の外部操作ハンドルに適
用可能である。
【0044】
【発明の効果】このように本発明によれば、例えば外部
からの発信器の信号に応じてアウタハンドルを開閉体の
外面から突出させることから、アウタハンドルを開閉体
と略同一面をなすように形成し、特にそのままでは指を
差し込んでアウタハンドルを引き起こす操作を行うこと
ができないように開閉体に隙間無く没入させるように取
り付けることができ、フラッシュサーフェース化を進め
る上での車体設計自由度を向上することができる。ま
た、閉扉状態ではアウタハンドルの操作が行えなくなる
ので、短時間車両を離れる際には、特にドアを施錠しな
くても済み、ドアロックの煩わしさを無くすことができ
るという副次的な効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づき構成された車両としての自動車
のドアのアウタハンドル回りを示す要部拡大破断平面
図。
【図2】本発明が適用された自動車の外観を示す斜視
図。
【図3】開扉操作の説明を示す図1と同様の図。
【図4】ラッチ装置の作動説明図。
【図5】ラッチ装置を作動させるリンク機構の連結説明
図。
【図6】第2の実施例を示す図1と同様の図。
【図7】第3の実施例を示す図1と同様の図。
【図8】第3の実施例の操作要領を示す要部拡大斜視
図。
【符号の説明】
1 ドアアウタハンドル 2 ドア 2a ドアインナパネル 3 ブラケット 4 軸 5 捩りコイルばね 6 レバー 7 ラッチ装置 8 ワイヤ 9 車体 10 ストライカ 11 駆動装置 12 ウェザーストリップ 13 リンク機構 13a 中間リンク部材 13b・13c 直動リンク部材 14 ブラケット 15 引っ張りコイルばね 28 ガイド溝 29 ケーシング 30 ラッチ部材 31 ラチェット爪 32 ラチェットポール 33 ノッチ 34 ばね 35 リンク機構 36 第1レバー 37 第2レバー 38 長孔 39 リンク部材 40 オープンスイッチ 41 ラッチスイッチ 42 ロックスイッチ 51 副レバー 52 ソレノイド 52a プランジャ 53 操作レバー 54 ストッパ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】近時、自動車に於て、益々高速性能や低
燃費性能を向上させる傾向にあり、また走行中の風切り
音を低減させる要望が高まってきている。そのため、車
体の外面から可能な限り凹凸を無くすべく、いわゆるフ
ラッシュサーフェース化を推進する機運が高まってい
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、ドアなどの開閉体を閉じた状態に保持する
べく互いに係合可能なラッチ装置及びストライカと、前
記ラッチ装置と前記ストライカとの係合解除操作を車外
から行うためのアウタハンドルとを有する車両用ドア開
閉装置であって、前記アウタハンドルが、前記開閉体の
外面に略同一面をなすように没入した位置と前記開閉体
の外面から突出した位置との2位置間で変位自在に設け
られ、前記開閉体を開ける際の信号に応じて前記アウタ
ハンドルを突出させるためのアウタハンドル突出手段
と、前記ラッチ装置と前記ストライカとの係合解除に先
立って前記アウタハンドルを突出させるための突出指令
を前記アウタハンドル突出手段に与える信号発生手段と
を設けたことを特徴とする車両用開閉体の開閉装置を提
供することにより達成される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【作用】このようにすれば、開閉体の全閉状態で、アウ
タハンドルを開閉体の外面に略同一面をなすように位置
させることができ、外部から開閉体を開ける場合には、
例えば発信器からの開扉信号を受信したら信号発生手段
によりアウタハンドル突出手段を介してアウタハンドル
を突出させることができ、その後、アウタハンドルを手
動操作することにより、アウタハンドル操作によるラッ
チ装置とストライカとの係合解除操作を行って、開閉体
を開けることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】ドア2を開ける際には、ラッチ部材30と
ストライカ10との係合解除に先立ってドアアウタハン
ドル1を操作可能にするべく突出させる必要がある。そ
の場合には、ドア2の外面に於けるドアアウタハンドル
1に隣接する位置に設けられた受光部Sあるいは受信ア
ンテナへ向けて、赤外線発振器あるいは電波発振器から
開閉体を開ける際の開扉信号を発すると、これを受けて
信号発生手段としての駆動装置11の直流モータを正
転、すなわちストライカ10を外向きに駆動する向きの
電流がモータに流れる。このストライカ10の外向き運
動がリンク機構13に対する突出指令となる。なお、開
閉体を開ける際の開扉信号としては、上記した外部から
の赤外線発振器あるいは電波発振器に限るものではな
く、例えば、ドアに設けたテンキー操作による符合信号
や、車室内に設けたドアロック解除スイッチによる操作
信号も可能である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアなどの開閉体を閉じた状態に保持す
    るべく互いに係合可能なラッチ装置及びストライカと、
    前記ラッチ装置と前記ストライカとの係合解除操作を車
    外から行うためのアウタハンドルとを有する車両用ドア
    開閉装置であって、 前記アウタハンドルが、前記開閉体の外面に略同一面を
    なすように没入した位置と前記開閉体の外面から突出し
    た位置との2位置間で変位自在に設けられ、前記アウタ
    ハンドルを選択的に突出させるためのアウタハンドル突
    出手段を設けたことを特徴とする車両用開閉体の開閉装
    置。
  2. 【請求項2】 前記アウタハンドル突出手段が、前記開
    閉体が完全閉鎖した時に前記突出状態を解除するように
    されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用開
    閉体の開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記アウタハンドル突出手段が、内部か
    らの前記係合解除操作を行う場合には動作しないことを
    特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の車両用開
    閉体の開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記開閉体のロック状態を検出するため
    のロック検出手段を有し、前記アウタハンドル突出手段
    が、前記ロック検出手段により前記ロック状態を検出し
    た時に前記突出状態を解除するようにされていることを
    特徴とする請求項1若しくは請求項3に記載の車両用開
    閉体の開閉装置。
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