JP2000054709A - ドアロック操作装置 - Google Patents

ドアロック操作装置

Info

Publication number
JP2000054709A
JP2000054709A JP22448698A JP22448698A JP2000054709A JP 2000054709 A JP2000054709 A JP 2000054709A JP 22448698 A JP22448698 A JP 22448698A JP 22448698 A JP22448698 A JP 22448698A JP 2000054709 A JP2000054709 A JP 2000054709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latch
sub
ratchet
state
door lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22448698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4105806B2 (ja
Inventor
Hitoshi Amano
均 天野
Hideo Morimoto
英夫 森元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Shiroki Corp
Original Assignee
Denso Corp
Shiroki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Shiroki Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP22448698A priority Critical patent/JP4105806B2/ja
Publication of JP2000054709A publication Critical patent/JP2000054709A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4105806B2 publication Critical patent/JP4105806B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンラッチ操作時のラチェット必要回りトル
ク、つまりアンラッチ操作力を軽減することで、アンラ
ッチ用アクチュエータ4のモータ3の小型化ひいては小
電流化を実現することのできる車両用ドアロック操作装
置1を提供する。 【解決手段】 モータ3を内蔵したアンラッチ用アクチ
ュエータ4の出力レバー25とラッチ9を回転させるラ
チェット6との間に、連結ロッド30、エスケープレバ
ー31、サブラッチ32、サブラチェット33およびサ
ブラッチスプリング35等からなるサブラチェット機構
5を設けて、アンラッチ操作時にモータ3の回転出力に
よりサブラッチ32とサブラチェット33との噛み合い
を外して、サブラッチ32の支軸34に設けたサブラッ
チスプリング35のスプリング力によってサブラッチ3
2を回転させることでラチェット6を駆動して、ラッチ
9をアンラッチ位置に動かすようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車等の車両用
ドアロックを電気的に制御可能なモータを備えたドアロ
ック操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平9−105262号公
報においては、ラッチとストライカとの噛み合いにより
ドアを閉鎖状態に保つ車両用ドアロックと、第1の電気
的に制御可能な作動装置(以下第1のモータと呼ぶ)の
回転出力をラッチに伝達することで、内部操作レバーを
手動操作した際にラッチとストライカとの噛み合いを解
除可能な位置にラッチを動かすアンラッチ機能を持つア
ンラッチ用アクチュエータと、第2の電気的に制御可能
な作動装置(以下第2のモータと呼ぶ)の回転出力をラ
ッチに伝達することで、内部操作レバーを手動操作して
もラッチとストライカとの噛み合い状態を解放すること
ができない位置にラッチを動かすダブルロック機能を持
つダブルロック用アクチュエータとを備えた車両用ドア
ロック操作装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、アンラッチ用
アクチュエータは、第1のモータにより、この第1のモ
ータの出力軸に固定されたウォームギヤが回転し、この
ウォームギヤと噛み合うウォームホイールが回転動作す
る。このウォームホイールの回転軸は駆動カムの回転軸
に同軸固定されているため、ウォームホイールの回転動
作に伴って駆動カムが作動する。
【0004】この結果、ラッチと噛合接触することでラ
ッチを駆動する係止爪部材(ラチェット)が回転動作す
る。このとき、ラッチの二股の間に設けられた切欠き部
内にはストライカが存在し、所定の方向にシール材等の
反発力からなるドア反力f(30kgf〜50kgf)
が作用する。また、ラチェットの噛合接触部分とラッチ
の噛合接触部分とには、所定の摩擦力(摩擦係数:μ1
=0.2程度)が作用する。
【0005】したがって、第1のモータを有するアンラ
ッチ用アクチュエータの回転出力(駆動力)によるラチ
ェットを回転させる時の駆動負荷F1 は、下記の数1の
式で表される。この結果、6kg〜10kgくらいの大
きな駆動負荷が付与されたラチェットを第1のモータの
駆動力によって回転させる必要があるため、アンラッチ
操作時のラチェット必要回りトルク、つまりアンラッチ
操作力(第1のモータの回転出力)を大きくする必要が
あり、アンラッチ用アクチュエータの第1のモータを大
型化ひいては大電流化する必要がある。これにより、車
両用ドアロックのアンラッチ操作を電気的に制御するド
アロック操作装置自体の大型化を招くという問題が生じ
ている。
【数1】F1 =f×μ1
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、アンラッチ操作時のラ
チェット必要回りトルク、つまりアンラッチ操作力を軽
減することで、モータの小型化ひいては小電流化を実現
することのできるドアロック操作装置を提供することに
ある。また、装置自体の大型化を抑えることのできるド
アロック操作装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、アンラッチ操作時には、モータの回転出力を受
けて支軸を中心にして回転することで、フルラッチ状態
およびハーフラッチ状態の時にサブラッチを係止してい
たサブラチェットがサブラッチとの噛み合い状態から外
れる。これにより、サブラッチスプリングの付勢力によ
ってサブラッチがラチェットを支軸を中心にして回転さ
せることで、ラチェットとの噛み合いが外れてラッチス
プリングの力で、ラッチが支軸を中心にして回転するこ
とでラッチとストライカとの噛み合い状態が解放され
る。このとき、モータで駆動するのはサブラチェットと
なり、その必要トルクはラチェットを直接駆動するのに
対し1/5程度となる。
【0008】それによって、フルラッチ状態からアンラ
ッチ状態までラッチを回転させるアンラッチ操作時のモ
ータの駆動負荷を軽減できるので、アンラッチ操作時の
ラチェット必要回りトルク、つまりアンラッチ操作力を
軽減することができる。したがって、モータの小型化ひ
いては小電流化を容易に実現することができ、ドアロッ
ク操作装置自体の大型化を抑えることができる。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、サブラッ
チスプリングとして、コイル部がサブラッチの回転中心
となる支軸に設けられ、一方の端末部が固定部材に保持
され、他方の端末部がサブラッチの外周縁に保持された
捩じりコイルスプリングが使用されている。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、サブラチ
ェットに、サブラッチと噛み合う側に付勢するサブラチ
ェットリターンスプリングを設けることにより、ストラ
イカがラッチを押し回してラッチが半ドア状態またはフ
ルラッチ状態となった際に、サブラチェットをサブラッ
チと噛み合わせることができる。これにより、サブラッ
チスプリングに付勢力が蓄えられるので、次回モータを
駆動すると、アンラッチ操作を行なうことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】〔実施例の構成〕発明の実施の形
態を実施例に基づき図面を参照して説明する。ここで、
図1は車両用ドアロック操作装置の全体構成を示した図
である。
【0012】本実施例の車両用ドアロック操作装置1
は、車両用ドアロック2と、この車両用ドアロック2を
電気的に制御可能なモータ3を有するアンラッチ用アク
チュエータ4と、このアンラッチ用アクチュエータ4の
回転出力に応じて、フルラッチ状態からアンラッチ状態
まで車両用ドアロック2を作動させるアンラッチ操作を
行なうサブラチェット機構5と、アンラッチ用アクチュ
エータ4を制御するドアロック制御装置(図示せず)と
を備えている。
【0013】車両用ドアロック2は、乗用車等の車両に
装備されたドア(図示せず)を閉鎖状態(フルラッチ状
態)に保つもので、サブラチェット機構5により駆動さ
れるラチェット6、およびこのラチェット6の回転位置
に応じて、車両のドア受け部に固定された略コの字形状
のストライカ7との係合状態(噛み合い状態)を変更す
るように回転するラッチ9等から構成されている。
【0014】ラチェット6は、U字形状の切欠き部(溝
状部)8を有する本体ケース(一方側のサイドプレー
ト)10に設けられた支軸11を中心にして支軸11の
回りに回動可能に設けられた係止爪部材である。このラ
チェット6には、ラッチ9と噛み合う爪形状の係合部1
2、およびサブラチェット機構5と係合する円柱形状の
突起部13等が設けられている。
【0015】ラッチ9は、本体ケース10に設けられた
支軸14を中心にして支軸14の回りに回動可能に設け
られている。そして、ラッチ9は、回転角度に応じて、
ストライカ7と完全に噛み合うフルラッチ状態(ドア閉
鎖状態)、ストライカ7と完全に噛み合っていないハー
フラッチ状態(半ドア状態)、ストライカ7との噛み合
いを解放するアンラッチ状態等に変更される。
【0016】このラッチ9の二股の間には、ストライカ
7を受け入れることが可能なU字形状の切欠き部(凹状
部)15が設けられている。そして、ラッチ9の二股の
一方側(図示右側)には、フルラッチ状態の時にラチェ
ット6の係合部12と噛み合う爪形状の第1係合部1
6、半ドア状態の時にラチェット6の係合部12と噛み
合う爪形状の第2係合部17が設けられている。
【0017】そして、ラッチ9には、二股の逆側に、切
欠き部15側に対して反対側より突出した突出片18が
設けられている。そして、その突出片18の先端付近に
は、この突出片18の面方向に対して略直交方向に突出
した円柱形状の突起部19が設けられている。そして、
本体ケース10の支軸14の回りには、ラッチ9を初期
位置に戻すためのラッチリターンスプリング20を収容
する溝状部21が形成されている。そのラッチリターン
スプリング20の一端は、図示しない本体ケース(他方
側のサイドプレート)に設けられた溝状部21の溝壁面
に係止され、他端は、ラッチ9の円柱形状の突起部22
に係止されている。
【0018】アンラッチ用アクチュエータ4は、樹脂製
のアクチュエータケース23に1個のモータ3、および
このモータ3の回転軸の回転速度を減速する減速歯車機
構(図示せず)等を内蔵している。そして、アクチュエ
ータケース23の側壁面からは、アンラッチ用アクチュ
エータ4の減速歯車機構の出力軸24がサブラチェット
機構5に向けて突出している。その出力軸24には、こ
の出力軸24を中心にして回動する出力レバー25が固
定されている。なお、モータ3は、アンラッチ操作時に
ドアロック制御装置より制御信号を受けて回転出力を発
生する。
【0019】サブラチェット機構5は、本発明のアンラ
ッチ操作手段に相当するもので、ラチェット6と係合す
る連結ロッド30と、この連結ロッド30と係合するサ
ブラッチ32と、このサブラッチ32と係合するエスケ
ープレバー31およびサブラチェット33と、サブラッ
チ32の支軸34に設けられたサブラッチスプリング3
5とを有している。
【0020】連結ロッド30の一端側には、ラチェット
6の突起部13に係合する係合穴36が形成されてい
る。その係合穴36内には、ラチェットスプリング37
が収容されている。そのラチェットスプリング37の一
端は、ラチェット6に設けられた突起部13に係止さ
れ、他端は、連結ロッド30の凸状部38に係止されて
いる。また、連結ロッド30の他端側は、サブラッチ3
2と共に回動する支軸39に組み付けられている。
【0021】エスケープレバー31は、サブラッチ32
に設けられた支軸39に回動自在に取り付けられてお
り、且つ、エスケープ固定スプリング40の弾性力によ
りサブラッチ32上に設けられた突起部41に係止され
て固定されており、それ以上の図示左回転方向の変位が
規制されている。また、図示右回転方向にはエスケープ
固定スプリング40を撓めて回転可能である。よって、
ラッチ9が図示左回転した時は、エスケープレバー31
との干渉を防ぎ、図示右回転した時は、エスケープレバ
ー31を引っ掛けてサブラッチ32を回転させることが
できる。
【0022】なお、エスケープ固定スプリング40は、
捩じりコイルスプリングが用いられ、コイル部が支軸3
9の外周に巻回され、一方の端末部がサブラッチ32の
外周縁に係止され、他方の端末部がエスケープレバー3
1の外周縁に係止されている。
【0023】サブラッチ32は、支軸34を中心にして
回転することでラチェット6を回転させる部品である。
そして、サブラッチ32は、連結ロッド30を介してラ
チェット6と連結する第1係合部42、およびサブラチ
ェット33と噛み合う凹形状の第2係合部43を有して
いる。
【0024】サブラチェット33は、本体ケース10に
設けられた支軸44を中心にして回転する部品で、サブ
ラッチ32およびサブラチェット(リターン)スプリン
グ45と共にクラッチ機構(クラッチ手段)を構成す
る。そして、サブラチェット33は、サブラッチ32の
第2係合部43と噛み合う第1係合部46、およびアン
ラッチ用アクチュエータ4の出力レバー25と噛み合う
第2係合部47を有している。
【0025】サブラチェットスプリング45は、サブラ
ッチ32の第2係合部43に第1係合部46が噛み合う
方向にサブラチェット33を付勢するサブラチェット付
勢手段である。そして、サブラチェットスプリング45
の一端は、サブラチェット33に係止され、他端は、本
体ケース10に設けた突起部48に係止されている。
【0026】そして、サブラッチ32の第2係合部43
とサブラチェット33の第1係合部46との噛み合い
は、サブラチェットスプリング45の付勢力に抗してサ
ブラチェット33が支軸44を中心に図示右回転した際
に外れる。また、サブラッチ32の回動位置が初期位置
に戻れば、サブラチェットスプリング45の付勢力によ
りサブラッチ32の第2係合部43とサブラチェット3
3の第1係合部46とが噛み合う。
【0027】サブラッチスプリング35は、サブラッチ
32を支軸34を中心に右回転方向に付勢するサブラッ
チ付勢手段で、この弾性力によりラチェット6を回転さ
せアンラッチ状態にする。このサブラッチスプリング3
5は、捩じりコイルスプリングが用いられ、コイル部が
サブラッチ32の支軸34の外周に巻回され、一方の端
末部が本体ケース10に設けた突起部(本発明の固定部
材に相当する)49に係止され、他方の端末部がサブラ
ッチ32の外周縁に係止されている。
【0028】〔実施例の作用〕次に、本実施例の車両用
ドアロック操作装置1の作用を図1ないし図9に基づい
て簡単に説明する。ここで、図2ないし図9は車両用ド
アロック操作装置の作動状態を示した図である。
【0029】(a)ドア閉状態からドア開状態へ ドアロックスイッチ等からアンラッチ操作を行なう指令
が出されると、ドアロック制御装置は、アンラッチ用ア
クチュエータ4内のモータ3を通電する。すると、モー
タ3の回転軸に回転出力が生じ、減速歯車機構の出力軸
24の外周に固定された出力レバー25を介してサブラ
チェット33を、図2および図3に示したように、支軸
44を中心に図示右回転方向に回転させることで、第1
係合部46とサブラッチ32の第2係合部43との噛み
合いを外す。
【0030】上記のように、サブラッチ32とサブラチ
ェット33との噛み合いが外れると、サブラッチ32の
支軸34にコイル部が固定されたサブラッチスプリング
35のスプリング力でサブラッチ32を、図3に示した
ように、支軸34を中心に図示右回転方向に回転させ
る。これにより、サブラッチ32に設けられた支軸39
を介して連結ロッド30が図示上方に押し上げられる。
それによって、ラチェット6を、支軸11を中心に図示
左回転方向に回転させることで、ラチェット6の係合部
12とラッチ9の第1係合部16との噛み合いが外れ
る。
【0031】ラッチ9は、図3および図4に示したよう
に、ラチェット6との噛み合いが外れることで、ラッチ
リターンスプリング20のスプリング力により支軸14
を中心にして図示左回転方向に回転してアンラッチ位置
となる。このとき、サブラッチ32とラッチ9の突起部
19との干渉を防止するため、図4に示したようにエス
ケープ固定スプリング40が撓んで、エスケープレバー
31が支軸39を中心にして図示右回転方向に一旦逃
げ、エスケープレバー31が突起部19を乗り越えた所
で、エスケープ固定スプリング40のスプリング力(弾
性変形力)でエスケープレバー31が元の位置に戻る。
【0032】一方、ストライカ7は、ラッチ9の回転位
置がアンラッチ位置となることにより、図1および図4
に示したように、ラッチ9の切欠き部15との噛み合い
が外れて、本体ケース10の溝状部8内を図示右端から
図示左端へ移動する。これにより、車両用ドアロック2
によるドア閉鎖状態が解かれて、車両用ドアロック2が
アンラッチ状態となる。したがって、図5に示したよう
に、車両のドアを開けることができる。
【0033】(b)ドア開状態からドア閉状態へ 図6に示したように、車両のドアを閉めることにより、
ストライカ7は、本体ケース10の溝状部8内を図示左
端から図示右端へ移動してラッチ9の切欠き部15と噛
み合わされる。これにより、ストライカ7がラッチ9を
支軸11を中心にして押し回すことにより、図7に示し
たように、ラッチ9が図示右回転方向に回転する。この
とき、ラッチ9の突起部19でエスケープレバー31を
図示左下方向に押し下げ、これに伴いサブラッチ32を
支軸34を中心に図示左回転方向に押し回す。
【0034】上記により、サブラチェットスプリング4
5のスプリング力によって半ドア状態となる前にサブラ
チェット33の第1係合部46がサブラッチ32の第2
係合部43に噛み合うと共に、サブラッチ32の図示左
回転により、サブラッチ32の支軸34に設けたサブラ
ッチスプリング35にスプリング力(弾性変形力)が蓄
えられる。
【0035】これにより、図8に示したようなラチェッ
ト6の係合部12とラッチ9の第2係合部17とが噛み
合う車両用ドアロック2の半ドア状態でも、アンラッチ
用アクチュエータ4内のモータ3を駆動してサブラチェ
ット33を図示右回転させると、ドアはアンラッチする
ことができる。さらに、車両のドアを完全に閉めること
により、ストライカ7がラッチ9を押し回し、図2に示
したように、車両用ドアロック2がフルラッチ状態とな
り、ドアが完全に閉鎖状態となる。
【0036】ここで、ドアを強く閉めて、ストライカ7
がオーバーストロークとなった場合には、ラチェット6
の係合部12とラッチ9の第1係合部16との噛み合い
が外れるが、ドアから手を離してストライカ7が正規の
位置まで戻ると、係合部12とラッチ9の第1係合部1
6とが噛み合う定位置までラチェット6が戻る。
【0037】〔実施例の効果〕以上のように、本実施例
の車両用ドアロック操作装置1は、サブラッチ32の支
軸34に設けたサブラッチスプリング35のスプリング
力によってラチェット6を回転させる時の駆動負荷
2 、すなわち、ドア反力fに、ラチェット6の係合部
12とラッチ9の第1係合部16との噛合接触部分に作
用する摩擦力(摩擦係数:μ1 =0.2程度)に勝るト
ルクを付与し、サブラッチ32の第2係合部43とサブ
ラチェット33の第1係合部46との噛合接触部分に摩
擦力(摩擦係数:μ2 =0.2程度)を作用させること
で、最終的なアンラッチ操作力、すなわち、サブラチェ
ット必要回りトルクとなる駆動負荷F2 は、下記の数2
の式で表すことができる。
【0038】
【数2】F2 =f×μ1 ×μ2 このため、サブラチェット機構5の無い場合の(第1の
モータによる)駆動負荷F1 が6kg〜10kgくらい
であるのに対して、さらに1.2kg〜2.0kgくら
いと小さくできるため、アンラッチ用アクチュエータ4
のモータ3の小型化ひいては小電流化を容易に実現する
ことができる。したがって、車両用ドアロック操作装置
1自体の大型化を抑えることができる。
【0039】〔変形例〕本実施例では、本発明を、乗用
車等の車両に装備されたドア(フロントドア、リヤド
ア、バックドアなど)を閉鎖状態に保つ車両用ドアロッ
ク2を電気的にアンラッチ操作する車両用ドアロック操
作装置1に適用したが、本発明を、乗用車を除く小型車
両、あるいは鉄道車両、バスやトラック等の大型車両に
装備されたドアを閉鎖状態に保つ車両用ドアロック2を
電気的にアンラッチ操作する車両用ドアロック操作装置
に適用しても良い。
【0040】また、本発明を、車両だけでなく、住宅や
店舗等の建築物に設置されたドアのドアロックを電気的
にアンラッチ操作する建築物用ドアロック操作装置に適
用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用ドアロック操作装置の全体構成を示した
概略図である(実施例)。
【図2】車両用ドアロック操作装置の作動状態を示した
説明図である(実施例)。
【図3】車両用ドアロック操作装置の作動状態を示した
説明図である(実施例)。
【図4】車両用ドアロック操作装置の作動状態を示した
説明図である(実施例)。
【図5】車両用ドアロック操作装置の作動状態を示した
説明図である(実施例)。
【図6】車両用ドアロック操作装置の作動状態を示した
説明図である(実施例)。
【図7】車両用ドアロック操作装置の作動状態を示した
説明図である(実施例)。
【図8】車両用ドアロック操作装置の作動状態を示した
説明図である(実施例)。
【図9】車両用ドアロック操作装置の作動状態を示した
説明図である(実施例)。
【符号の説明】
1 車両用ドアロック操作装置 2 車両用ドアロック 3 モータ 4 アンラッチ用アクチュエータ 5 サブラチェット機構(アンラッチ操作手段) 6 ラチェット 7 ストライカ 9 ラッチ 32 サブラッチ 33 サブラチェット 34 支軸 35 サブラッチスプリング 45 サブラチェットスプリング(サブラチェットリタ
ーンスプリング) 49 突起部(固定部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森元 英夫 神奈川県藤沢市桐原町2番地 シロキ工業 株式会社内 Fターム(参考) 2E204 AA01 BB00 CC02 DD01 GG04 GG05 HH01 HH03 JJ03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支軸を中心にして回動することで、少なく
    ともストライカと噛み合うフルラッチ状態およびハーフ
    ラッチ状態と前記ストライカを解放するアンラッチ状態
    とを形成するラッチ、このラッチを前記アンラッチ状態
    になるように回転させる方向に付勢するラッチスプリン
    グ、および前記フルラッチ状態と前記ハーフラッチ状態
    の時に前記ラッチと噛み合わされて係止し、前記アンラ
    ッチ状態の時に支軸を中心に回転することで、前記ラッ
    チとの噛み合い状態が解放されるラチェットを有するド
    アロックと、 回転出力を発生するモータと、 このモータの回転出力を受けて前記ラチェットを回転さ
    せることで、前記フルラッチ状態およびハーフラッチ状
    態から前記アンラッチ状態まで前記ラッチを回転させる
    アンラッチ操作を行なうアンラッチ操作手段とを備え、 前記アンラッチ操作手段は、前記ラチェットと連結もし
    くは連動し、支軸を中心にして回転することで前記ラチ
    ェットを回転させるサブラッチと、 このサブラッチを前記ラチェットを回転させる方向に付
    勢し、前記ラッチとの噛み合いを外す駆動源となるサブ
    ラッチスプリングと、 前記フルラッチ状態の時に前記サブラッチと噛み合わさ
    れて前記サブラッチを係止し、前記アンラッチ操作時に
    前記モータの回転出力を受けて支軸を中心にして回転す
    ることで、前記サブラッチとの噛み合い状態が解放され
    るサブラチェットとを備えたことを特徴とするドアロッ
    ク操作装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のドアロック操作装置にお
    いて、 前記サブラッチスプリングは、コイル部が前記サブラッ
    チの回転中心となる支軸に設けられ、一方の端末部が固
    定部材に保持され、他方の端末部が前記サブラッチの外
    周縁に保持された捩じりコイルスプリングであることを
    特徴とするドアロック操作装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のドアロッ
    ク操作装置において、 前記サブラチェットは、前記サブラッチと噛み合う側に
    付勢するサブラチェットリターンスプリングを有するこ
    とを特徴とするドアロック操作装置。
JP22448698A 1998-08-07 1998-08-07 ドアロック操作装置 Expired - Fee Related JP4105806B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22448698A JP4105806B2 (ja) 1998-08-07 1998-08-07 ドアロック操作装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22448698A JP4105806B2 (ja) 1998-08-07 1998-08-07 ドアロック操作装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000054709A true JP2000054709A (ja) 2000-02-22
JP4105806B2 JP4105806B2 (ja) 2008-06-25

Family

ID=16814560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22448698A Expired - Fee Related JP4105806B2 (ja) 1998-08-07 1998-08-07 ドアロック操作装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4105806B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009121224A (ja) * 2007-10-26 2009-06-04 Mitsuba Corp 車両用開閉装置
JP2013519011A (ja) * 2010-02-05 2013-05-23 マグナ クロージャーズ ソシエタ ペル アチオニ 二重爪構造を備えた車両用ラッチ
CN116988693A (zh) * 2023-09-27 2023-11-03 深圳市顺力电机有限公司 一种电机的驱动控制方法与装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04278206A (ja) * 1991-03-06 1992-10-02 Nec Corp 複合型磁気ヘッド

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009121224A (ja) * 2007-10-26 2009-06-04 Mitsuba Corp 車両用開閉装置
JP2013519011A (ja) * 2010-02-05 2013-05-23 マグナ クロージャーズ ソシエタ ペル アチオニ 二重爪構造を備えた車両用ラッチ
CN116988693A (zh) * 2023-09-27 2023-11-03 深圳市顺力电机有限公司 一种电机的驱动控制方法与装置
CN116988693B (zh) * 2023-09-27 2023-12-01 深圳市顺力电机有限公司 一种电机的驱动控制方法与装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4105806B2 (ja) 2008-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4963720B2 (ja) 車両用ドアラッチ装置におけるアクチュエータ
US5020838A (en) Luggage-door lock device
JP4473919B2 (ja) 自動車用ドアラッチ装置
US6371538B1 (en) Vehicle door latch device with block type anti-theft mechanism
US20050212302A1 (en) Latch
US7261334B2 (en) Power release actuator
JP2009235845A (ja) 自動車用ドアラッチ装置
JP3165570B2 (ja) 車両用開閉体の開閉装置
JP2001329731A (ja) 車両用ラッチ装置
US20210087863A1 (en) Vehicle door latch apparatus
CN216641762U (zh) 电动释放闩锁系统
JP4105806B2 (ja) ドアロック操作装置
JP4233684B2 (ja) ドアロック操作装置
JPH116346A (ja) 扉体の施解錠装置
JP2657876B2 (ja) 自動車用ドアロックの制御装置
JP3144064B2 (ja) ドア閉鎖装置
JP2792074B2 (ja) ドア閉鎖装置
JP3338253B2 (ja) 自動車用扉のクロージャー装置
JP3286243B2 (ja) 扉体の施解錠装置
JP2657875B2 (ja) 自動車用ドアロックの閉鎖装置
JPH0218203Y2 (ja)
JP2001182406A (ja) 車両用ロックのオープン及びクローズ装置
JP3165569B2 (ja) 車両用ドア開閉装置
JP3556050B2 (ja) ドアクロージャ
JP2980530B2 (ja) 自動車用扉のクロージャー装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050415

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20051003

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080328

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees