JP3338253B2 - 自動車用扉のクロージャー装置 - Google Patents

自動車用扉のクロージャー装置

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JP3338253B2
JP3338253B2 JP27224695A JP27224695A JP3338253B2 JP 3338253 B2 JP3338253 B2 JP 3338253B2 JP 27224695 A JP27224695 A JP 27224695A JP 27224695 A JP27224695 A JP 27224695A JP 3338253 B2 JP3338253 B2 JP 3338253B2
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俊二 内海
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、開扉時にストラ
イカと完全に離脱するオープン位置と、半閉扉時にスト
ライカと僅かに係合するハーフラッチ位置と、完全閉扉
時にストライカと完全に係合するフルラッチ位置とに回
動可能にラッチ部材をロック本体に支持し、動力により
ラッチ部材を前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ
位置に強制的に回動するようにした自動車用扉のクロー
ジャー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用扉のクロージャー装置と
しては、例えば、本出願人が先に提案した特願平7−3
6865号の願書添付の明細書に記載されたものがあ
る。すなわち、ノブレバーをロック位置とロック解錠位
置とに操作するとリリースレバーが施錠位置と解錠位置
とに変位するが、施錠位置および解錠位置において、動
力により、クローズレバーがラッチ部材をハーフラッチ
位置からフルラッチ位置に回動しているときに、バック
ドアとドア開口の周縁との間の隙間に異物などが挟まっ
た際には、ドアハンドルを操作すると、第2オープンレ
バーがクローズレバーを揺動させ、クローズレバーがラ
ッチ部材側から離脱し、バックドアの強制閉扉動作を中
止するようにして、駆動部に過大な荷重がかかるのを防
止するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術では、解錠位置ばかりでなく施錠位置において
も、ドアハンドルを操作すると、バックドアの強制閉扉
動作が中止され、施錠位置にして、ドアハンドルを操作
しながら閉扉する、いわゆるキーレスロック操作ができ
ないで、使い勝手がよくないという問題点があった。そ
こで、本発明は、このような技術の問題点に着目してな
されたもので、ノブーを操作して、リリースレバーを係
合不能姿勢に揺動するようにし、ドアハンドルを操作し
ても、リリースレバーはロッキングプレートに係合しな
いで、ロッキングプレートはラッチ部材を拘束可能であ
り、また、ドアハンドルの操作力がクローズレバーに伝
達されないで、クローズレバーはラッチ部材に係合した
状態を維持するようになり、強制閉扉動作を中断せずに
続行するようにして、キーレスロック操作を可能にし、
使い勝手の点で優れた自動車用扉のクロージャー装置を
提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、開扉時にストライカ
(17)と完全に離脱するオープン位置と、半閉扉時に
ストライカ(17)と僅かに係合するハーフラッチ位置
と、完全閉扉時にストライカ(17)と完全に係合する
フルラッチ位置とに回動可能にラッチ部材(30)をロ
ック本体に支持し、動力によりラッチ部材(30)を前
記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に強制的に
回動させて、強制的に閉扉するようにした自動車用扉の
クロージャー装置において、前記ラッチ部材(30)を
ハーフラッチ位置とフルラッチ位置とにそれぞれ回動不
能に拘束可能なロッキングプレート(40)と、前記ラ
ッチ部材(30)に係合可能な係合位置と係合不能な非
係合位置とに揺動可能に支持され、前記係合位置におい
て動力により前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ
位置に強制的に回動可能にするクローズレバー(50)
と、ドアハンドルの操作を伝達する第1オープンレバー
(85)と、該第1オープンレバー(85)に連動し、
前記クローズレバー(50)を前記係合位置と前記非係
合位置とに揺動する第2オープンレバー(88)と、車
内に設けられたノブがロック解錠位置になった場合は、
ドアハンドルの操作に前記第1オープンレバー(85)
および前記第2オープンレバー(88)と共に協動し、
前記ロッキングプレート(40)に係合して、該ロッキ
ングプレート(40)を拘束解除状態に変位させ、前記
ノブがロック施錠位置になった場合は、前記ロッキング
プレート(40)と係合しないで、ドアハンドルを操作
した際にも、前記ロッキングプレート(40)を拘束状
態に維持するリリースレバー(80)と、前記ノブが前
記ロック解錠位置において、前記リリースレバー(8
0)が係合可能姿勢に揺動しており、動力による強制閉
扉動作中に前記ドアハンドルを操作した際に、前記第2
オープンレバー(88)が前記クローズレバー(50)
を前記係合位置から前記非係合位置に揺動して、開扉可
能にし、かつ、前記ノブが前記ロック施錠位置におい
て、前記リリースレバー(80)が係合不能姿勢に揺動
しており、動力による強制閉扉中に前記ドアハンドルを
操作した際に、前記クローズレバー(50)が前記係合
位置に維持され、動力による強制的な閉扉動作を可能に
配したことを特徴とする自動車用扉のクロージャー装置
に存する。
【0005】次に、前記請求項に記載された発明の作用
について説明する。ノブがロック解錠位置にあり、リリ
ースレバー(80)が係合可能姿勢にあるとき、扉(1
5)を閉じ、ラッチ部材(30)がハーフラッチ位置に
なると、動力により、クローズレバー(50)が作動
し、ラッチ部材(30)がハーフラッチ位置からフルラ
ッチ位置に回動する。ラッチ部材(30)がハーフラッ
チ位置からフルラッチ位置に回動して、扉(15)が強
制的に閉扉動作するとき、例えば、扉(15)と扉開口
(12)の周縁とに間に異物が挟まれたりすると、その
ままでは、駆動部の構成部材に過大な荷重がかかるよう
になうが、ドアハンドルを操作すると、リリースレバー
(80)がクロースレバー(50)を非係合位置に揺動
し、クロースレバー(50)がラッチ部材(30)から
離脱する。一方、リリースレバー(80)がロッキング
プレート(40)を拘束解除状態に変位させ、ロッキン
グプレート(40)がラッチ部材(30)から離脱す
る。それにより、ラッチ部材(30)がオープン位置に
戻るようになり、駆動部の構成部材の損傷を防止するこ
とができる。
【0006】ノブをロック解錠位置からロック施錠位置
に操作すると、リリースレバー(80)が係合不能姿勢
になる。
【0007】このとき、扉(15)を閉じ、ラッチ部材
(30)がハーフラッチ位置になると、動力により、ク
ローズレバー(50)が作動し、ラッチ部材(30)が
ハーフラッチ位置からフルラッチ位置に回動する。ラッ
チ部材(30)がハーフラッチ位置からフルラッチ位置
に回動して、扉(15)が強制的に閉扉動作するとき、
ドアハンドルを操作すると、リリースレバー(80)が
その操作力をクローズレバー(50)に伝達しないで、
クローズレバー(50)がラッチ部材(30)に係合し
た状態を維持する。一方、ノブがロック施錠位置にして
いるので、ドアハンドル操作しても、ロッキングプレー
ト(40)が拘束状態を維持し、ロッキングプレート
(40)がラッチ部材(30)に係合したままである。
それにより、ドアハンドルを操作することによって、強
制閉扉は中断しなくなり、ドアハンドルを操作しながら
閉扉する、いわゆるキーレスロック操作が可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の一形態について説明する。各図は本発明の実施の一形
態を示している。図2〜図4に示すように、自動車の車
体10には後部開口12が開設され、後部開口12を開
閉するためのバックドア15が設けられている。後部開
口12の下縁部にはストライカ17が固設され、バック
ドア15には、ドアロック装置20が配設されている。
ドアロック装置20のロック本体21には、ラッチ部材
30が軸23により枢着され、ラッチ部材30には、ス
トライカ17に係脱可能な係合溝32が形成されてい
る。
【0009】ロック本体21には、ロッキングプレート
40が軸26により枢着され、ラッチ部材30に形成さ
れたハーフラッチ係合部33またはフルラッチ係合部3
4に係脱可能な爪部42を有している。爪部42は、ハ
ーフラッチ係合部33またはフルラッチ係合部34に係
合することにより、ラッチ部材30のオープン位置方向
に向けての回動を阻止するものである。ロッキングプレ
ート40は図示省略したばね部材により、ロッキングプ
レート40の爪部42がラッチ部材30のハーフラッチ
係合部33またはフルラッチ係合部34に係合する方向
へ付勢されているとともに、ラッチ部材30は図示省略
したばね部材によりオープン位置方向へ付勢されてい
る。図1および図4〜図12に示すように、ラッチ部材
30は、ストライカ17から離脱したオープン位置と、
係合溝32にストライカ17が僅かに係合してロッキン
グプレート40の爪部42がハーフラッチ係合部33に
係合した図8に示すハーフラッチ位置と、係合溝32に
ストライカ17が完全に係合してロッキングプレート4
0の爪部42がフルラッチ係合部34に係合した図9お
よび図10に示すフルラッチ位置とに回動可能に支持さ
れている。ラッチ部材30には被押動用のピン35が植
設されている。ラッチ部材30には、スイッチレバー3
8が一体的に固着され、スイッチレバー38を介してラ
ッチ部材30がハーフラッチ位置に回動したことを検出
するための検出スイッチ36が設けられている。
【0010】ロック本体21にはクローズレバー50が
軸28により回動可能に枢着されている。また、クロー
ズレバー50は、ばね部材51により図5において時計
方向へ回動する方向へ付勢されている。クローズレバー
50には、長孔52が穿設されるとともに、被押圧用の
係合突起55が形成されている。長孔52には軸28が
相対移動可能に嵌合している。軸28により、クローズ
レバー50が図11および図12において想像線で示す
ようにその一端53がラッチ部材30の被押動用のピン
35に係合可能な係合位置と、図11および図12にお
いて実線で示すようにその一端53が被押動用のピン3
5に係合不能な非係合位置とに移動可能に支持されてい
る。ロック本体21には、後述する動力部70によって
クローズレバー50を介してラッチ部材30をハーフラ
ッチ位置からフルラッチ位置に強制的に回動する作動位
置と、待機位置とに回動可能に軸28により作動レバー
60が支持されている。作動レバー60の一端部には、
クローズレバー50の被押圧用の係合突起55に外嵌す
る押圧用の係合溝64が形成されている。また、作動レ
バー60には係止ピン56が設けられ、係止ピン56が
クローズレバー50の長孔に嵌合し、クローズレバー5
0を揺動可能にしている。
【0011】図1〜図4および図12に示すように、ロ
ック本体21には動力部70を支持するベース部材71
が連結され、動力部70はモータ72、減速機構73、
クランク部材74を有して成る。クランク部材74の周
縁部には、クランク部材74と一体的に回動するクラン
クピン74aが植設されている。ベース部材71には、
軸29を同軸にして前面側に第1駆動レバー91および
後面側に第2駆動レバー95が揺動可能にそれぞれ支持
されている。第1駆動レバー91の外周縁には、作動レ
バー60の他端部67を押し込み可能な押込突起92が
形成されるとともに、被押込フランジ93が形成されて
いる。被押込フランジ93はベース部材71の挿通穴7
1aを通して後方へ突出しており、被押込フランジ93
には弾性部材100が嵌着されている。
【0012】第2駆動レバー95は、軸29を起点にし
て略直交する方向へ延設されており、第2駆動レバー9
5の延設部には円弧状に延ばされた長孔96が穿設さ
れ、長孔96には、クランク部材74のクランクピン7
4aが移動可能に嵌合している。第2駆動レバー95の
基端部には押込フランジ97が形成されている。弾性部
材100および第1駆動レバー91を介して作動レバー
60を待機位置から作動位置へ回動操作すべく、第1駆
動レバー91の被押込フランジ93を押し込み可能な押
込フランジ97が形成されている。すなわち、第2駆動
レバー95、弾性部材100、第1駆動レバー91、作
動レバー60およびクローズレバー50が駆動伝達経路
になっている。弾性部材100の材料の性質は、フルラ
ッチ時にラッチ部材30が受ける扉側からの反力、例え
ば、開口周縁に沿設されるシール部材のシール反力およ
びばね部材39のばね力よりその弾撥力が大きいこと、
すなわち、シール反力以上の力が、第1駆動レバー9
1、作動レバー60およびクローズレバー50を介して
ラッチ部材30の被押動用のピン35にかかるようにす
ることが条件となり、かつ、例えば、クローズレバー5
0が作動過多になって、駆動伝達経路を構成する部品に
破損するほどの過大な荷重が作用する前に弾性部材10
0が破損することが条件となる。
【0013】第2駆動レバー95にはピン部材94が植
設され、ピン部材94は後方へ突出しており、その突出
端94aが第1駆動レバー91側の長孔98に遊嵌して
いる。第1駆動レバー91の長孔98は、長孔98の端
縁をピン部材94が押込んで第1駆動レバー91が作動
レバー60を作動させ、ラッチ部材30が強制的にフル
ラッチ位置に回動るように、その長手方向の巾が設定さ
れている。第2駆動レバー95のピン部材94および第
1駆動レバー91の長孔98が、遊動機構を構成してい
る。図1から図3に示すように、ロック本体21には、
第1オープンレバー85および第2オープンレバー88
が同軸により揺動可能にそれぞれ支持され、第1オープ
ンレバー85の延設端部に軸27が配設され、軸27に
よりリリースレバー80の基端部が揺動可能に支持され
ている。リリースレバー80の先端部が中継レバー87
に設けた案内孔に挿通可能に支持されている。リリース
レバー80の基端部と先端部との間には、ロッキングプ
レート40の被掛止端43に係止して、付勢力に抗して
ロッキングプレート40をラッチ部材30から離脱させ
るための係止端82が形成されている。
【0014】ノブレバー86には第2オープンレバー8
8が、ノブレバー86の操作に応じて係合不能姿勢と係
合可能姿勢とに揺動可能に係着され、第2オープンレバ
ー88には、クローズレバー50の係合突起55を押込
んで、図11および図12に想像線で示すようにクロー
ズレバー50が被押動用のピン35に係合可能な係合位
置から、同じく図11および図12に実線で示すように
クローズレバー50が被押動用のピン35に係合不能な
非係合位置に、クローズレバー50を移動にする係止フ
ランジ89が形成されている。ノブレバー86の端部に
は係合溝86aが形成され、中継レバー87の前記案内
孔とは反対側の位置に係合突起87aが形成されてい
る。係合突起87aが係合溝86aに係合しており、ノ
ブレバー86がドアハンドル操作されロック解錠位置か
らロック施錠位置に揺動すると、中継レバー87が連動
してリリースレバー80が解錠位置から施錠位置になる
ように構成されている。
【0015】次に本発明の作用について説明する。ラッ
チ部材30がオープン位置にあるドア開扉状態におい
て、バックドアが閉じられて、ラッチ部材30が図7に
示すハーフラッチ位置を若干越えた位置に回動すると、
スイッチレバー38が検出スイッチ36にスイッチ片に
当接して、ラッチ部材30がハーフラッチ位置であるこ
とを検出スイッチ36が検出して、モータ72が始動す
る。モータ72が始動すると、減速機構73を介してク
ランク部材74が回動し、クランクピン74aがクラン
ク部材74と一体的に回動し、長孔96の孔縁がクラン
クピン74aに押し込まれて、第2駆動レバー95が図
1において反時計方向へ揺動する。第2駆動レバー95
が揺動すると、第2駆動レバー95の押込フランジ97
が弾性部材100を介して第1駆動レバー91の被押込
フランジ93を押込み、第1駆動レバー91の押込突起
92が作動レバー60の他端部67を押し込んで、作動
レバー60が図7において反時計方向へ回動する。作動
レバー60の回動により、クローズレバー50の係合突
起55が押されて、同じく、図7において反時計方向へ
回動する。クローズレバー50が回動すると、クローズ
レバー50は係合位置にあるため、クローズレバー50
の一端53が被押動用のピン35に当接してこれを押し
込む。それにより、ラッチ部材30が図7において、時
計方向へ回動し、図8に示すように、ラッチ部材30の
係合溝32がストライカ17を引き込む。
【0016】さらに、モータ72が回転すると、クラン
ク部材74が回転して、クランクピン74aが長孔96
の孔縁を引き込んで、第2駆動レバー95が図1におい
て時計方向へ揺動して原位置に戻り、モータ72が回転
停止する。第2駆動レバー95が原位置へ戻るとき、ば
ね部材51の付勢力により、クローズレバー50および
作動レバー60が図10において時計方向へ回動する。
それにより、クローズレバー50の一端53が被押動用
のピン35から離れて、ラッチ部材30が付勢力により
図10において時計方向へ回動するが、ロッキングプレ
ート40の爪部42がラッチ部材30のフルラッチ係合
部34に係合し、ラッチ部材30は回動不能に図9に示
すようにフルラッチ位置に拘束される。このとき、弾性
部材100に、開口周縁に沿って設けられたシール部材
の反力がかかってある程度撓むが、その反力に抗する弾
撥力を発揮し、モータ72の駆動力が第1駆動レバー9
1、作動レバー60およびクローズレバー50を介して
ラッチ部材30の被押動用のピン35に伝達される。
【0017】また、このとき、クローズレバー50が作
動過多となり、第2駆動レバー95〜クローズレバー5
0までの駆動伝達経路に過大な荷重がかかると、弾性部
材100が破損するようになり、結果的に、駆動伝達経
路を構成する他の部品が破損しないで済む。弾性部材1
00が破損したり、脱落したり、また、経年変化によっ
てその弾撥力が低下して、弾性部材100がモータ72
の駆動力を伝達不能となった場合には、第2駆動レバー
95が揺動して、第2駆動レバー95の長孔98の端縁
がピン部材94を押込んで第1駆動レバー91が揺動す
るようになり、それにより、作動レバー60が作動し
て、ラッチ部材30を強制的にフルラッチ位置に回動可
能になる。
【0018】ノブレバー86をロック解錠位置からロッ
ク施錠位置に操作すると、中継レバー87が図3におい
て時計方向へ回動し、リリースレバー80が図3におい
て実線で示す解錠位置から同じく想像線で示す施錠位置
に揺動し、第2オプンレバー88が係合不能姿勢にな
る。このとき、扉15を閉じ、ラッチ部材30がハーフ
ラッチ位置になると、動力により、クローズレバー50
が作動し、ラッチ部材30がハーフラッチ位置からフル
ラッチ位置に回動する。ラッチ部材30がハーフラッチ
位置からフルラッチ位置に回動して、扉15が強制的に
閉扉動作するとき、図外のドアハンドルを操作すると、
第1オープンレバー85に第2オープンレバー88が連
動するが、第2オープンレバー88が係合不能姿勢にあ
るため、クローズレバー50に係合しないで、第2オー
プンレバー88がドアハンドル側の操作力をクロースレ
バー50に伝達しないで、クローズレバー50がラッチ
部材30に係合した状態を維持する。また、リリースレ
バー80が施錠位置にあれば、第1オープンレバー85
が作動しても、リリースレバー80がロッキングプレー
ト40の被掛止端43に係合しないで、ロッキングプレ
ート40が拘束状態を維持し、ロッキングプレート40
がラッチ部材30に係合したままである。それにより、
ドアハンドルを操作することによって、強制閉扉は中断
せずに続行され、ドアハンドルを操作しながら閉扉す
る、いわゆるキーレスロック操作が可能になる。
【0019】ノブレバー86がロック解錠位置にあると
き、中継レバー87は図3において実線で示す位置にあ
って、リリースレバー80は同じく図3において実線で
示す解錠位置にあり、第2オープンレバー88が係合可
能姿勢にある。図8および図10に示すように、クロー
ズレバー50がラッチ部材30をハーフラッチ位置から
フルラッチ位置に強制的に回動しているとき、バックド
ア15の下縁と後部開口12の周縁部との間の隙間に物
などが挟まれた場合には、例えば、リリースレバー80
を作動し得る図外のドアハンドルを操作すればよい。ド
アハンドルを操作すると、第1オープンレバー85が連
動して、図3において時計方向へ回動し、リリースレバ
ー80が解錠位置にあるので、リリースレバー80の係
止端82がロッキングプレート40の被掛止端43に係
止して、付勢力に抗してロッキングプレート40を図4
において反時計方向へ回動し、ロッキングプレート40
を拘束解除操作して、ラッチ部材30がオープン位置に
回動可能になる。
【0020】同じく、ドアハンドルを操作すると、第1
オープンレバー85に第2オープンレバー88が連動し
て、第2オープンレバー88の係止フランジ89がクロ
ーズレバー50の係合突起55を図10において右側に
押し込み、それにより、クローズレバー50がラッチ部
材30の被押動用のピン35から離脱し、例えば、リリ
ースレバー80が施錠位置にあっても、ラッチ部材30
がハーフラッチ位置まで戻り、クローズレバー50その
他の駆動部の構成部材に過大な荷重がかからなくなり、
構成部材の損傷を防止することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明にかかる自動車用扉のクロージャ
ー装置によれば、ノブをロック施錠位置に操作すると、
リリースレバーが係合不能姿勢に揺動するようにし、ド
アハンドルを操作しても、リリースレバーはロッキング
プレートに係合しないで、ロッキングプレートはラッチ
部材を拘束可能であり、また、ドアハンドルを操作力が
クローズレバーに伝達されないで、クローズレバーはラ
ッチ部材に係合した状態を維持するようになり、強制閉
扉動作を中断せずに続行するようにして、キーレスロッ
ク操作を可能にし、使い勝手の点で優れたものにするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す自動車用扉のクロ
ージャー装置の要部正面図である。
【図2】本発明の実施の一形態を示す自動車用扉のクロ
ージャー装置を取り付けた状態の要部側面図である。
【図3】本発明の実施の一形態を示す自動車用扉のクロ
ージャー装置の部分背面図である。
【図4】本発明の実施の一形態を示す自動車用扉のクロ
ージャー装置の底面図である。
【図5】図2のV−V斜視図である。
【図6】図2のVI斜視図である。
【図7】本発明の実施の一形態を示す自動車用扉のクロ
ージャー装置の開扉状態の説明図である。
【図8】本発明の実施の一形態を示す自動車用扉のクロ
ージャー装置の引込開始時の説明図である。
【図9】本発明の実施の一形態を示す自動車用扉のクロ
ージャー装置の閉扉状態の説明図である。
【図10】本発明の実施の一形態を示す自動車用扉のク
ロージャー装置のフルラッチ時の説明図である。
【図11】本発明の実施の一形態を示す自動車用扉のク
ロージャー装置の引込途中での開扉の説明図である。
【図12】本発明の実施の一形態を示す自動車用扉のク
ロージャー装置の通常開扉の説明図である。
【符号の説明】
10…車体 15…バックドア 17…ストライカ 20…ドアロック装置 21…ロック本体 30…ラッチ部材 40…ロッキングプレート 50…クローズレバー 60…作動レバー 70…動力部 80…リリースレバー 85…第1オープンレバー 86…ノブレバー 87…中継レバー 88…第2オープンレバー 89…係止フランジ 91…第1駆動レバー 92…押込突起 93…被押込フランジ 94…ピン部材 95…第2駆動レバー 97…押込フランジ 98…長孔 100…弾性部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−50045(JP,A) 実開 平5−40573(JP,U) 実開 平7−6440(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 65/12 - 65/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開扉時にストライカと完全に離脱するオー
    プン位置と、半閉扉時にストライカと僅かに係合するハ
    ーフラッチ位置と、完全閉扉時にストライカと完全に係
    合するフルラッチ位置とに回動可能にラッチ部材をロッ
    ク本体に支持し、動力によりラッチ部材を前記ハーフラ
    ッチ位置から前記フルラッチ位置に強制的に回動させ
    て、強制的に閉扉するようにした自動車用扉のクロージ
    ャー装置において、 前記ラッチ部材をハーフラッチ位置とフルラッチ位置と
    にそれぞれ回動不能に拘束可能なロッキングプレート
    と、 前記ラッチ部材に係合可能な係合位置と係合不能な非係
    合位置とに揺動可能に支持され、前記係合位置において
    動力により前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位
    置に強制的に回動可能にするクローズレバーと、 ドアハンドルの操作を伝達する第1オープンレバーと、
    該第1オープンレバーに連動し、前記クローズレバーを
    前記係合位置と前記非係合位置とに揺動する第2オープ
    ンレバーと、 車内に設けられたノブがロック解錠位置になった場合
    は、ドアハンドルの操作に前記第1オープンレバーおよ
    び前記第2オープンレバーと共に協動し、前記ロッキン
    グプレートに係合して、該ロッキングプレートを拘束解
    除状態に変位させ、前記ノブがロック施錠位置になった
    場合は、前記ロッキングプレートと係合しないで、ドア
    ハンドルを操作した際にも、前記ロッキングプレートを
    拘束状態に維持するリリースレバーと、 前記ノブが前記ロック解錠位置において、前記リリース
    レバーが係合可能姿勢に揺動しており、動力による強制
    閉扉動作中に前記ドアハンドルを操作した際に、前記第
    2オープンレバーが前記クローズレバーを前記係合位置
    から前記非係合位置に揺動して、開扉可能にし、かつ、
    前記ノブが前記ロック施錠位置において、前記リリース
    レバーが係合不能姿勢に揺動しており、動力による強制
    閉扉中に前記ドアハンドルを操作した際に、前記クロー
    ズレバーが前記係合位置に維持され、動力による強制的
    な閉扉動作を可能に配したことを特徴とする自動車用扉
    のクロージャー装置。
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