JPH0782739A - グラウンドアンカーのコルゲートシース地表側端部の防水に用いるトランペットシース、これを用いた防水構造、及び施行方法 - Google Patents

グラウンドアンカーのコルゲートシース地表側端部の防水に用いるトランペットシース、これを用いた防水構造、及び施行方法

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JPH0782739A
JPH0782739A JP22727793A JP22727793A JPH0782739A JP H0782739 A JPH0782739 A JP H0782739A JP 22727793 A JP22727793 A JP 22727793A JP 22727793 A JP22727793 A JP 22727793A JP H0782739 A JPH0782739 A JP H0782739A
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corrugated sheath
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Masataka Masuyama
昌孝 増山
Kazuo Fukuda
和夫 福田
Fumio Kurosu
文雄 黒須
Hirokazu Matsumoto
浩和 松本
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PLUS TEKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 グラウンドアンカーにおけるコルゲートシー
スの地表部側端部の防水構造を容易に施工でき、しか
も、止水部の止水性は確実に確保できる新規なトランペ
ットシースを提供する。 【構成】 地盤中に埋設のテンドンを囲んだ防水筒体で
あるコルゲートシースの地表側端部に組み付けられるト
ランペットシースであって、該コルゲートシースの螺旋
の山部に数ピッチ以上に渡り略隙間なく外装嵌合される
小径直筒部と、この小径直筒部から地表側に向かって大
径筒部を介し連設されたフランジ状の鍔部と、上記小径
直筒部の他端側で径が漸増するように設けられた傾斜筒
部とを備えた構成をなすトランペットシース。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グラウンドアンカーの
鋼線等からなるテンドンを保護するために、これに外装
する筒体の構造等及びその外装のための施工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】グラウンドアンカーは、地盤の法面等に
設置されたコンクリート構造物等を地盤中に引張り力を
伝えて安定させる構造として知られており、この引張り
力を伝える鋼線等からなるテンドンの防食のために、こ
れを防水筒体(一般に、テンドン自由長部では「シー
ス」、先端部では「カプセル」と呼ばれる。)で被覆外
装し、筒体の内外に固結材を充填硬化させた二重防食構
造が一般に採用される。
【0003】テンドン自由長部に外装されるシースに
は、直筒状のシースや、近時においては主に螺旋状の溝
をもつコルゲートシースが用いられ、更に、シースと、
地表側定着部の防水を図るために特殊構造をもったトラ
ンペットシースと呼ばれる筒体を組み付けて連結するの
が普通であり、このトランペットシースに、テンドン緊
張作業時にトランペットシースが伸縮や曲げ等の影響を
受けて破損する問題を防ぐために、その軸方向の中間位
置に波形部や蛇腹部などの伸縮吸収部が通常設けられ
る。
【0004】このようなトランペットシースとしては、
例えばシースの地表端部側にこれよりも大径の直筒状ト
ランペットシースを嵌挿し、すき間を止水材で封止した
構造のもの(特開昭62−112814号等)や、図7
に示すように、コルゲートシース4の螺旋溝に螺合する
ネジ部501をもったトランペットシース50を用い
て、ねじ込みによってこれらの間のすき間をできるだけ
小さくして止水処理を容易かつ確実にしたもの(特開平
1−127719号等)などが知られている。なお50
2はこの図7に示したねじ込み式の従来のトランペット
シース50の軸方向の途中に設けられた蛇腹部、503
は鍔部、504は止水部である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のトランペットシースを用いたグラウンドアンカーの
地表部側部分の防水構造においては、上記前者の直筒状
トランペットシースを用いる例では、止水材の充填,固
化を確実に行なうことが容易でないという欠点があっ
た。
【0006】また、後者のコルゲートシースでは、図5
に示されるように止水部504への止水材の充填,固化
を確実に行なうことが容易でないという不具合に加え
て、ネジ付きトランペットシースをねじ込む方式である
ため、テンドンの地表側端部からトランペットシースを
嵌込む際に、ネジ込みのために回転させる作業が必要と
なり、略いっぱいに貫通しているテンドンとの間に小さ
なすき間しかない状態でこのトランペットシースを回転
させることが容易でなく、特に、該トランペットシース
のフランジ状鍔部を支圧板に密着させる際には回転のた
めに作業者が掴む部位がなく、作業が面倒なものとなっ
ていた。
【0007】そこで本出願人は、このコルゲートシース
タイプに適用するねじ込み式トランペットシースの回転
作業を容易に出来るものとして、その鍔部内周の開口角
部にボルト型治具が嵌合できる凹部を設けた構造のもの
を提案している(特願平4−182665号)。
【0008】しかしこのようにしても、トランペットシ
ースを回転させる作業は必要であるため、より簡単な作
業を行なうことができ、しかも止水部の止水性は確実に
確保できる構造が望まれている。
【0009】本発明は以上のような種々の問題に鑑みて
なされたものであり、グラウンドアンカーにおけるコル
ゲートシースの地表部側端部の防水構造を容易に施工で
き、しかも、止水部の止水性は確実に確保できる新規な
トランペットシースの提供と、このトランペットシース
を用いた防水構造の提供を目的としてなされたものであ
る。
【0010】また本発明は、一般に水平面に対し傾斜し
た状態で設置されるグラウンドアンカーの地表部防水構
造として設けられるトランペットシースの内部に止水材
を十分に充満固化させることができるように工夫した防
水構造を提供することを他の目的とする。
【0011】
【課題を解決する手段及び作用】本発明者等は上記の目
的を達成するために、上記特許請求の範囲の各請求項に
記載した本発明を完成した。
【0012】本発明は、コルゲートシースにトランペッ
トシースをねじ込む方式では回転操作という面倒な作業
が必要になるという問題があることから、これを廃止
し、コルゲートシースの構造的な特徴を生かして、止水
材がその山部を乗り越えてしまうことを防止すれば、コ
ルゲートの谷部を流路として螺旋に沿って流れることに
なり、しかもこれの螺旋流路が山部の数ピッチに渡るよ
うに構成すれば、その途中で周囲に熱を奪われて流動性
が低下し、止水材の充填量を必要以上に要しないことを
知見としてなされたものである。
【0013】このような観点からなされた本発明よりな
るグラウンドアンカーのコルゲートシース地表側端部の
防水に用いるトランペットシースの特徴は、地盤中に埋
設のテンドンを囲んだ螺旋状溝をもつ防水筒体であるコ
ルゲートシースの地表側端部に組み付けられるトランペ
ットシースであって、該コルゲートシースの螺旋の山部
に数ピッチ以上に渡り略隙間なく外装嵌合される小径直
筒部と、この小径直筒部から地表側に向かって連設され
た大径筒部を介して地表側端部に設けられた外向きフラ
ンジ状の鍔部と、上記小径直筒部の他端側に径が漸増す
るように設けられた傾斜筒部とを備えたところにある。
【0014】トランペットシース小径直筒部の軸方向長
さは、コルゲートシース山部に対して数ピッチ程度に渡
り略密着嵌合するように設けられる。その軸方向長さ
は、この間に流し込む止水材の性質(流動性等)にもよ
るが、少なくとも2ピッチ以上であって長いほうがよ
い。
【0015】このような構成により、トランペットシー
スをテンドンの後端部から軸方向に真直に差込み、その
鍔部を地表定着部の支圧板に密着させることでコルゲー
トシースとトランペットシースの組付けが簡単にでき、
次ぎに鍔部内周の開口とコルゲートシースのすき間から
溶融した止水材を流し込めば、止水材は、大径筒部はス
ムースに流れて小径直筒部に至り、この小径直筒部では
螺旋の谷部に沿って螺旋状にゆっくりと流れることにな
ってその途中で熱が奪われ、流動性が低下して、固化
し、水密性の止水部が簡単且つ確実に形成されることに
なる。
【0016】本発明のトランペットシースは、小径直筒
部を単一径のものとして設けることもできるが、中間位
置に間欠的に大径部を設けた段付形としても差し支えな
い。このような構成のトランペットシースを用いること
で、地盤中に埋設したテンドンを囲んだコルゲートシー
スの地表側端部にトランペットシースが外装嵌合し、こ
れらの間の周状すき間に止水材を充満固化させたコルゲ
ートシース地表側端部の防水構造を形成することができ
る。
【0017】上記の防水構造を形成する場合には、地表
側の定着具近傍まで延在させたコルゲートシースの端部
外周と、トランペットシースの鍔部内周との間の環状の
隙間を、その円周の上側に位置した溶融止水材を充填す
るための充填口を残して略周状に、コーキング材,パ
テ,粘着テープ等の封止材により封止して行なうことが
好ましい例として推奨される。これにより、定着部が水
平面に対して傾斜している通常の構成において、溶融止
水材をトランペットシースとコルゲートシースの間に鍔
部近傍まで十分に充填させることができ、良好な止水部
を形成できる。シール材の充填は、溶融したシール材を
ポット等で流し込むこともできるし、ホットメルト等の
充填等で一般的に使用されている圧入ガンを用いてもよ
い。
【0018】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説
明する。
【0019】実施例1 図1ないし図3は、本例のトランペットシースによって
形成されたグラウンドアンカーの地表部側端部の構造を
示したものであり、図1は定着具の組付け前、図2には
定着具の組付け後を示している。これらの図において、
1は地盤、2は地盤の地表面に設けられたコンクリート
構造物、3はこのコンクリート構造物2から地盤に渡っ
て設けられたアンカー孔である。
【0020】4は地盤中のテンドンである複数(本例で
は図3に示すように4本)の鋼線5を囲む防水筒体とし
てのコルゲートシースであり、コルゲートシースの内部
には、この鋼線5と共に、地盤中のコルゲートシース内
外に充填固化するグラウトを注入するための2本グラウ
ト注入パイプ6(1本はコルゲート外部への注入用で、
他の1本はコルゲート内部への注入用)がテンドンの略
全長に渡るように内装されている。なおこれらの鋼線及
びパイプは、コルゲートシース内部に設けたスペーサで
位置決めされるが図示は省略している。
【0021】このコルゲートシース4で囲まれたテンド
ンは、通常は予め地上(あるいは工場等)において構成
され、この構成体をアンカー孔から地盤中に挿入し、挿
入先端部からグラウトを注入する一次注入が行なわれて
コルゲートシース先端部の地盤に対する固定化(アンカ
ー部造成)が行なわれる。コルゲート外部への注入グラ
ウトは、アンカー孔近くまで行なわれる。
【0022】次ぎにアンカー孔3の開口部に設置されて
いる受環7より、本例のトランペットシース10がテン
ドン後端部から軸方向に嵌挿挿入されて、その後端外向
きフランジ状の鍔部101が受環7に密着する図1の状
態に設置される。
【0023】この状態で、トランペットシース10の鍔
部101の内周開口とコルゲートシースの後端部の環状
のすき間のうち、垂直上部側の位置において止水材流し
込みに必要な開口(流し込み口)を残して、他のすき間
部分を適当な封止材で塞ぎ、止水材流し込み口から溶融
した止水材を流し込みトランペットシースの内部で固化
させ、止水部を形成させる。
【0024】次いで支圧板8を設置して鋼線5を適宜の
緊張装置を用いて緊張させ楔部材12等の定着具13で
緊張状態のままアンカーヘッドに固定する。
【0025】そしてその後、支圧板8上部にキャップ9
を被せてボルト11で固着され、内部には防錆油が充満
される。またアンカー孔3内には注入路(図示せず)か
らグラウトを注入して固化させる。
【0026】以上のようにして行なわれるグラウンドア
ンカーの形成において、本例で使用されるトランペット
シース10は、概ね四つの部分からなっている。
【0027】すなわち、その後端部は、外向きフランジ
状の鍔部101をなしていて、受環7と支圧板8の間で
挾圧固定される。この鍔部101の内周縁からは先端方
向(地盤内部方向)に向かって短尺直筒状の大径筒部1
02が、コルゲートシース4とは比較的大きな径方向の
すき間をもつ径寸法で短尺に一定長延設され、その先端
は傾斜して、コルゲートシース4の山部と略密着嵌合す
る小径直筒部103に連設されている。本例ではこの小
径直筒部103は、コルゲートシースの螺旋の10数ピ
ッチに渡るように設けられている。そしてこの小径直筒
部103の先端は、径が漸増する傾斜筒部104に設け
られている。
【0028】このような構成のトランペットシース10
によれば、傾斜筒部104があるために該トランペット
シース10をコルゲートシースに軸方向に貫通嵌挿させ
る作業を比較的容易に行なうことができると共に、鍔部
101を支圧板7の表面に密着させることも、挿入が軸
方向への嵌挿であるために容易でにできる効果が得られ
る。
【0029】またトランペットシースとコルゲートシー
スの間に流し込まれた止水材は、大径筒部102の部分
では比較的大きなすき間の内部をスムースに流れ、小径
直筒部103の部分では、コルゲートシース4の螺旋山
部とトランペットシース10の間に殆どすき間がないの
で、コルゲートシースの谷部を螺旋状の長い流路を流れ
ることになり、周囲に熱を奪われて流動性を失い、速や
かに固化して止水部105を大径部内に確実に形成する
ことができる。また、溶融止水材の充填は、図3の点線
106で示した流し込み口部分を残してコルゲートシー
スとトランペットシース間の円環状の隙間開口を適宜の
シート等で塞ぎ、その流し込み口から該溶融止水材を流
し込むことで容易に行なうことができるため、一般に傾
斜した地表面に設けられるために、円環状の隙間開口の
上部にまで確実に止水材を充填させることが容易でない
従来の構造に比べて、確実な止水部の形成ができる。
【0030】なお、このような止水材としては、例えば
ホットメルトタイプの止水材を用いることができ、具体
的には、スチレン系エラストマー又はアイオノマーの熱
可塑性エラストマー15〜30重量%、天然樹脂20〜
40重量%、石油樹脂20〜40重量%、粘着樹脂5〜
10重量%、ワックス5〜10重量%からなる比較的軟
質の止水材組成物を特に好ましいものとして挙げること
ができる。
【0031】この止水材組成物を構成する熱可塑性エラ
ストマーとしては、特にはゴム素材である例えばスチレ
ン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SI
S)、又はスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共
重合体(SBS)の単独あるいは混合物とすることがよ
く、低温環境での高い引張強度,引張伸び,接着力を確
保できる好ましいものとして挙げることができる。天然
樹脂は、シース管等に対する初期接着力を向上させるの
に適当であり、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂が好まし
い。石油樹脂は、組成物の溶融時の粘度を低下させて、
溶融した該組成物を所定部に流し込む作業を行なう際の
流動性を高めるのに適し、例えば芳香族系樹脂、脂肪族
系樹脂が例として挙げられる。粘着樹脂(エチレン酢酸
ビニル共重合体、エチレンメタアクリル酸共重合体
等)、ワックス(天然ワックス,合成ワックス)は凝集
性,流動性の調整のために好ましく用いられる。
【0032】実施例2 図4及び図5は、本発明の別の実施例を示すものであ
り、本例はトランペットシース30が、実施例1の小径
直筒部の途中に大径筒部305を設けたとろこにあり、
他の構成は実施例1と略同様である。
【0033】本例の構成を成すトランペットシース30
においては、地表側端部における大径筒部302に充填
されたシール材311は、小径直筒部303の部分にお
いてコルゲイトシースにより形成された螺旋流路を流れ
る際に冷却して固化する。
【0034】なお、図中の310は、トランペットシー
スの鍔部の内周とコルゲートシースの外周の隙間をシー
ル材の充填口306を残してC字形に塞いだコーキング
材を示し、これにより、充填口306からシール材を容
易に流し込み、あるいは圧入して確実な止水部を形成さ
せることができるようになる。
【0035】評価試験 本発明のトランペットシースを用いた防水構造の止水性
を評価するために以下の試験を行なった。
【0036】すなわち図6に示した外径85mm,長さ
約45cmのコルゲートシース4の一端部内に固化材2
0を充填して軸21を外部に延出させると共に、該コル
ゲートシース4の他端側から、図1に示した形状のトラ
ンペットシース10(厚み2mm,小径直筒部の内径8
5mmφ,大径筒部の内径96mmφ,長さ22cm)
を外装嵌合して該大径筒部内に熱可塑性エラストマー系
ホットメルトを注入して図示の如く固化させて止水部を
形成させた。そしてそのトランペットシース10の鍔部
101を引張試験機にキャッチングするための挾圧治具
22,23をボルト24で組付けた。25は引張試験機
に取付けるための軸である。
【0037】この試験具を、引張試験機(オートグラフ
IS−2000:島津製作所製)を用いて、試験温度2
5℃、引張速度50mm/minで引張及び圧縮試験を
以下の通り交互に行ない、その後、気密試験を行なっ
た。
【0038】(試験手順) 圧縮(距離3cm、圧縮荷
重200kgf)→引張(距離3cm、引張荷重236
kgf)→圧縮(距離10cm、圧縮荷重260kg
f)→引張(距離10cm、引張荷重290kgf)→
気密試験 気密試験は、トランペットシースとコルゲートシースの
隙間に水を注入し、止水部より水が漏れないかの確認に
より行なった。その結果、水漏れはなく、気密性が保た
れて止水部の破壊はないことが確認された。
【0039】
【効果】本発明によれば、地表側の定着具近傍までコル
ゲートシースを延在させて、このコルゲートシースの地
表部側端部に防水構造を形成させるため、従来のような
トランペットシースの先端部(地盤内側端部)や中間部
に止水部を形成させる方式に比べて、多数の鋼線やパイ
プなどが嵌挿されている部分でも、容易に施工できると
いう効果が得られ、しかも、止水部の止水性は確実に確
保できる効果が得られる。
【0040】さらに、ホットメルトタイプの止水材とし
てスチレン系エラストマー又はアイオノマーの熱可塑性
エラストマーを使用することにより、トランペットシー
スとコルゲートシース間の止水部の伸縮や曲げを吸収し
接着力を維持する効果が得られる。
【0041】また、傾斜設置されるグラウンドアンカー
の地表部防水構造では、トランペットシースとコルゲー
トシースの環状の隙間を止水材充填口を除いて塞ぎ、流
し込み作業等を行なうようにすることで、トランペット
シースの開口部とコルゲートシースの地表側端部の間
に、不足なく止水材を充填できるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1のトランペットシースを用い
て形成したグラウンドアンカーの構造を説明する止水材
充填前の状態で示した一部断面図。
【図2】図2は、同例のトランペットシースを用いて形
成したグラウンドアンカーの構造を説明する止水材充填
後の状態で示した一部断面図。
【図3】図3は、図1の矢視図。
【図4】図4は、実施例2のトランペットシースを用い
て形成したグラウンドアンカーの構造を説明する止水材
充填前の状態で示した一部断面図。
【図5】図5は、同例のトランペットシースを用いて形
成したグラウンドアンカーの構造を説明する止水材充填
後の状態で示した一部断面図。
【図6】図6は、実施例1のトランペットシースにより
形成した止水部の強度を試験するために用いた試験具の
構成概要を示した図。
【図7】図7は、従来のねじ込み式トランペットシース
を用いて形成したグラウンドアンカーの構造を説明する
一部断面図。
【符号の説明】
1…地盤、2…コンクリート構造物、3…アンカー孔、
4…コルゲートシース、5…鋼線、6…グラウト注入パ
イプ、7…受環、8…支圧板、9…キャップ、10…ト
ランペットシース、11…ボルト、12…楔部材、13
…定着具 101…鍔部、102…大径筒部、103…小径直筒
部、104……傾斜筒部、105…止水部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 浩和 神奈川県平塚市新町1番10号 プラス・テ ク株式会社平塚工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤中に埋設のテンドンを囲んだ螺旋状
    溝をもつ防水筒体であるコルゲートシースの地表側端部
    に組み付けられるトランペットシースであって、該コル
    ゲートシースの螺旋の山部に数ピッチ以上に渡り略隙間
    なく外装嵌合される小径直筒部と、この小径直筒部から
    地表側に向かって連設された大径筒部を介して地表側端
    部に設けられた外向きフランジ状の鍔部と、上記小径直
    筒部の他端側に径が漸増するように設けられた傾斜筒部
    とを備えたことを特徴とするグラウンドアンカーのコル
    ゲートシース地表側端部の防水に用いるトランペットシ
    ース。
  2. 【請求項2】 請求項1のトランペットシースを、地盤
    中に埋設したコルゲートシースの地表側端部に外装嵌合
    し、フランジ状鍔部と小径直筒部の間の大径筒部内に止
    水材を充満固化させてなることを特徴とするグラウンド
    アンカーのコルゲートシース地表側端部の防水構造。
  3. 【請求項3】 請求項2のトランペットシースの鍔部内
    周とコルゲートシース外周の間を、その円周の上側に位
    置した溶融止水材の充填口を残して略周状に封止材で塞
    ぎ、該充填口から溶融した止水材を充填することを特徴
    とするグラウンドアンカーのコルゲートシース地表側端
    部の防水構造の施行方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、トランペットシース
    の鍔部内周とコルゲートシース外周により形成される環
    状の隙間を、該環状隙間の上部側の一部を残してコーキ
    ング材,パテ,粘着テープにより略C字形に封止して充
    填口と封止部を形成させることを特徴とするグラウンド
    アンカーのコルゲートシース地表側端部の防水構造の施
    行方法。
JP22727793A 1993-09-13 1993-09-13 グラウンドアンカーのコルゲートシース地表側端部の防水に用いるトランペットシース、これを用いた防水構造、及び施行方法 Pending JPH0782739A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08311869A (ja) * 1995-05-19 1996-11-26 V S L Japan Kk 地盤埋設用アンカーの頭部シール構造
KR101954755B1 (ko) * 2018-07-19 2019-06-17 주식회사 서웅이엔씨 공사 진행에 따른 선후 시공이 가능한 부력방지 지압슬리브 및 이를 이용한 부력앵커 시공방법

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