JPH06299552A - グラウンドアンカー頭部の施工方法 - Google Patents
グラウンドアンカー頭部の施工方法Info
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- JPH06299552A JPH06299552A JP10984993A JP10984993A JPH06299552A JP H06299552 A JPH06299552 A JP H06299552A JP 10984993 A JP10984993 A JP 10984993A JP 10984993 A JP10984993 A JP 10984993A JP H06299552 A JPH06299552 A JP H06299552A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 鍔付シ−スの内側からの煩雑な止水処理を無
くして施工能率を向上させることができるグラウンドア
ンカ−頭部の施工方法を提供することを目的とする。 【構成】 アンカー孔の入口側にガイド管1を取り付
け、PC鋼線3にコルゲートシ−ス31を外装してアン
カ−孔2内に設置し、固化材32の充填、固化後にPC
鋼線を緊張して定着するグラウンドアンカー工法におい
て、一端に鍔板41を有し、他端にコルゲ−トシ−スを
捩じ込む嵌合部42を有し、かつ鍔板と嵌合部との間に
伸縮部を有する鍔付シ−ス4を、その嵌合部内にコルゲ
−トシ−スの端部を捩じ込み、かつ鍔板を前記ガイド管
1の受板11と支圧板33との間に位置させて固定した
後、ガイド管内に固化して止水性を有する弾性部材5と
なる流体を充填し止水を図ることを特徴とした、グラウ
ンドアンカ−頭部の施工方法である。
くして施工能率を向上させることができるグラウンドア
ンカ−頭部の施工方法を提供することを目的とする。 【構成】 アンカー孔の入口側にガイド管1を取り付
け、PC鋼線3にコルゲートシ−ス31を外装してアン
カ−孔2内に設置し、固化材32の充填、固化後にPC
鋼線を緊張して定着するグラウンドアンカー工法におい
て、一端に鍔板41を有し、他端にコルゲ−トシ−スを
捩じ込む嵌合部42を有し、かつ鍔板と嵌合部との間に
伸縮部を有する鍔付シ−ス4を、その嵌合部内にコルゲ
−トシ−スの端部を捩じ込み、かつ鍔板を前記ガイド管
1の受板11と支圧板33との間に位置させて固定した
後、ガイド管内に固化して止水性を有する弾性部材5と
なる流体を充填し止水を図ることを特徴とした、グラウ
ンドアンカ−頭部の施工方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】PC鋼線を地中に挿入し、コンク
リ−トやモルタルで硬化させて定着させるアンカ−工法
が存在する。本発明は、その内で特にコルゲートシ−ス
(合成樹脂製の波型筒)を使用するタイプのグラウンド
アンカ−頭部の施工方法に関するものである。
リ−トやモルタルで硬化させて定着させるアンカ−工法
が存在する。本発明は、その内で特にコルゲートシ−ス
(合成樹脂製の波型筒)を使用するタイプのグラウンド
アンカ−頭部の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コルゲ−トシ−スはPC鋼線の周囲に位
置させ、その結果鋼線に地下水が接触するのを避けるた
めに使用するものである。ところでコルゲ−トシ−スは
そのアンカ−頭部側の止水が難しく、従来技術としては
図2に示すような止水構造を有するアンカ−頭部の施工
方法(特願平4−73179)が存在する。この施工方
法は以下のように行われる。
置させ、その結果鋼線に地下水が接触するのを避けるた
めに使用するものである。ところでコルゲ−トシ−スは
そのアンカ−頭部側の止水が難しく、従来技術としては
図2に示すような止水構造を有するアンカ−頭部の施工
方法(特願平4−73179)が存在する。この施工方
法は以下のように行われる。
【0003】一端外周部に環状の受板11を設けたガ
イド管1を、その受板11をアンカー孔2の入口側に位
置させて取り付ける。
イド管1を、その受板11をアンカー孔2の入口側に位
置させて取り付ける。
【0004】アンボンドタイプのPC鋼線3にコルゲ
ートシ−ス31を外装したアンカ−テンドンをアンカ−
孔2内に設置する。
ートシ−ス31を外装したアンカ−テンドンをアンカ−
孔2内に設置する。
【0005】一端に鍔板41を有し、他端にコルゲ−
トシ−ス31を捩じ込む嵌合部42を有し、かつ鍔板4
1と嵌合部42との間に伸縮部43を有する鍔付シ−ス
4を、 その嵌合部42内にコルゲ−トシ−ス31の端
部を捩じ込み、かつ鍔板41を ガイド管1の受板11
と支圧板33との間に位置させて固定する。なお、受板
11と支圧板33の底面にはシ−ル剤12、34を塗布
し、止水を図る。
トシ−ス31を捩じ込む嵌合部42を有し、かつ鍔板4
1と嵌合部42との間に伸縮部43を有する鍔付シ−ス
4を、 その嵌合部42内にコルゲ−トシ−ス31の端
部を捩じ込み、かつ鍔板41を ガイド管1の受板11
と支圧板33との間に位置させて固定する。なお、受板
11と支圧板33の底面にはシ−ル剤12、34を塗布
し、止水を図る。
【0006】コルゲ−トシ−ス31の端部外周面と鍔
付シ−ス4の内周面との隙間(湯溜部) に、止水のた
めの止水剤36を充填し、鍔付シ−ス4の内部より止水
を図る。
付シ−ス4の内周面との隙間(湯溜部) に、止水のた
めの止水剤36を充填し、鍔付シ−ス4の内部より止水
を図る。
【0007】鍔付シ−ス4の止水が終了した後、鍔付
シ−ス4の内部に防錆材(グリス等)を充填して、支圧
板33を取り付け、PC鋼線3を緊張して、アンカ−ヘ
ッド35を装着してアンカ−の定着を終了する。
シ−ス4の内部に防錆材(グリス等)を充填して、支圧
板33を取り付け、PC鋼線3を緊張して、アンカ−ヘ
ッド35を装着してアンカ−の定着を終了する。
【0008】最後に、アンカ−孔口元部及びガイド管
1に予め開設しておいた注入孔13を介して、ガイド管
1内にアスファルト乳材14を充填し、さらに鍔付シ−
ス4の外部より止水を図り、アンカ−の造成を完了す
る。以上のように鍔付シ−ス4の内外より二重に止水が
行われる。
1に予め開設しておいた注入孔13を介して、ガイド管
1内にアスファルト乳材14を充填し、さらに鍔付シ−
ス4の外部より止水を図り、アンカ−の造成を完了す
る。以上のように鍔付シ−ス4の内外より二重に止水が
行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来技術
の場合、鍔付シ−ス4の内外から二重にシ−ルが必要で
ある。その訳は、鍔付シ−ス4の伸縮部43は、アンカ
−テンドンの定着後に発生するアンカ−ヘッド35側の
ずれを吸収し、コルゲ−トシ−ル31及び鍔付シ−ス4
の損傷を防止する役目があるため、この伸縮部43を外
周囲に充填した硬化性の止水材により拘束することはで
きないからである。
の場合、鍔付シ−ス4の内外から二重にシ−ルが必要で
ある。その訳は、鍔付シ−ス4の伸縮部43は、アンカ
−テンドンの定着後に発生するアンカ−ヘッド35側の
ずれを吸収し、コルゲ−トシ−ル31及び鍔付シ−ス4
の損傷を防止する役目があるため、この伸縮部43を外
周囲に充填した硬化性の止水材により拘束することはで
きないからである。
【0010】従って、鍔付シ−ス4の外周囲には、アス
ファルト乳材14等の固化せず、ある程度止水性を有す
る材料が用いられる。しかし、アスファルト乳材14の
ような固化しない止水材料は、夏場などの高温時に溶解
して固化材32側に浸透して流失する場合がある。従っ
て、鍔付シ−ス4の外周囲側の止水性が低下するため、
鍔付シ−ス4の内側から二重に止水加工が必要となる訳
である。
ファルト乳材14等の固化せず、ある程度止水性を有す
る材料が用いられる。しかし、アスファルト乳材14の
ような固化しない止水材料は、夏場などの高温時に溶解
して固化材32側に浸透して流失する場合がある。従っ
て、鍔付シ−ス4の外周囲側の止水性が低下するため、
鍔付シ−ス4の内側から二重に止水加工が必要となる訳
である。
【0011】ところで、鍔付シ−ス4の内側からの止水
加工の場合、鍔付シ−ス4とコルゲ−トシ−ス31との
間の狭い隙間に止水剤36を注入して行われる。止水剤
36の注入方法は、ホットメルト剤を予め溶融器にて適
温に溶かした後、注入ホ−スを経て特殊なノズルで加熱
溶解して行われる。
加工の場合、鍔付シ−ス4とコルゲ−トシ−ス31との
間の狭い隙間に止水剤36を注入して行われる。止水剤
36の注入方法は、ホットメルト剤を予め溶融器にて適
温に溶かした後、注入ホ−スを経て特殊なノズルで加熱
溶解して行われる。
【0012】しかし、上記のような狭い間隙部に止水剤
36を注入できても、鍔付シ−ス4とコルゲ−トシ−ス
31との接合端部に、確実に止水材36が到達している
否かは確認し難く、作業上完全とは言い切れない。その
ため、施工能率の低下を招くという問題がある。
36を注入できても、鍔付シ−ス4とコルゲ−トシ−ス
31との接合端部に、確実に止水材36が到達している
否かは確認し難く、作業上完全とは言い切れない。その
ため、施工能率の低下を招くという問題がある。
【0013】
【本発明の目的】本発明は、上記のような問題点を解決
するためになされたもので、コルゲ−トシ−ス及び鍔板
付シ−スの外周囲に止水処理を施すだけで、十分な止水
効果を得られ、かつ鍔付シ−スの伸縮部の伸縮を許容す
ることができ、鍔付シ−スの内側からの煩雑な止水処理
を無くして施工能率を向上させることができるグラウン
ドアンカ−頭部の施工方法を提供することを目的とす
る。
するためになされたもので、コルゲ−トシ−ス及び鍔板
付シ−スの外周囲に止水処理を施すだけで、十分な止水
効果を得られ、かつ鍔付シ−スの伸縮部の伸縮を許容す
ることができ、鍔付シ−スの内側からの煩雑な止水処理
を無くして施工能率を向上させることができるグラウン
ドアンカ−頭部の施工方法を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、一端外周
部に環状の受板を設けたガイド管を、その受板をアンカ
ー孔の入口側に位置させて取り付け、PC鋼線にコルゲ
ートシ−スを外装したアンカ−テンドンをアンカ−孔内
に設置し、アンカ−孔内に充填した固化材の固化後にP
C鋼線を緊張して定着するグラウンドアンカー工法にお
いて、一端に鍔板を有し、他端にコルゲ−トシ−スを捩
じ込む嵌合部を有し、かつ鍔板と嵌合部との間に伸縮部
を有する鍔付シ−スを、その嵌合部内にコルゲ−トシ−
スの端部を捩じ込み、かつ鍔板を前記ガイド管の受板と
支圧板との間に位置させて固定した後、ガイド管内に固
化して止水性を有する弾性部材となる流体を充填し、鍔
付シ−ス伸縮部の伸縮を許容するとともに、鍔付シ−ス
とコルゲ−トシ−スとの嵌合部の止水を図ることを特徴
とした、グラウンドアンカ−頭部の施工方法である。
また、上記ガイド管内に流体を充填する前の工程におい
て、ガイド管のアンカ−孔奥側の端部を、水分を吸収し
て膨張する性質からなる止水部材により閉塞するグラウ
ンドアンカ−頭部の施工方法である。
部に環状の受板を設けたガイド管を、その受板をアンカ
ー孔の入口側に位置させて取り付け、PC鋼線にコルゲ
ートシ−スを外装したアンカ−テンドンをアンカ−孔内
に設置し、アンカ−孔内に充填した固化材の固化後にP
C鋼線を緊張して定着するグラウンドアンカー工法にお
いて、一端に鍔板を有し、他端にコルゲ−トシ−スを捩
じ込む嵌合部を有し、かつ鍔板と嵌合部との間に伸縮部
を有する鍔付シ−スを、その嵌合部内にコルゲ−トシ−
スの端部を捩じ込み、かつ鍔板を前記ガイド管の受板と
支圧板との間に位置させて固定した後、ガイド管内に固
化して止水性を有する弾性部材となる流体を充填し、鍔
付シ−ス伸縮部の伸縮を許容するとともに、鍔付シ−ス
とコルゲ−トシ−スとの嵌合部の止水を図ることを特徴
とした、グラウンドアンカ−頭部の施工方法である。
また、上記ガイド管内に流体を充填する前の工程におい
て、ガイド管のアンカ−孔奥側の端部を、水分を吸収し
て膨張する性質からなる止水部材により閉塞するグラウ
ンドアンカ−頭部の施工方法である。
【0015】
【実施例】以下、図1を参照しながら、本発明の一実施
例について説明する。なお、図1中、図2の従来技術と
同一部分には同一の符号を付してある。 <イ>アンカ−テンドンの構造 アンカ−テンドンの構造は公知のものであり、複数のP
C鋼線3の自由長部分をコルゲ−トシ−ス31内部に収
納し、一方PC鋼線3の定着長部、およびコルゲ−トシ
−ス31の外部をコンクリ−トなどの固化材32で固化
させて定着する構造である。そして、コルゲ−トシ−ス
31の入口側には、後述の鍔付き鍔付シ−ス4を取り付
け、この鍔付シ−ス4の縁部を介して支圧板33により
固定する。
例について説明する。なお、図1中、図2の従来技術と
同一部分には同一の符号を付してある。 <イ>アンカ−テンドンの構造 アンカ−テンドンの構造は公知のものであり、複数のP
C鋼線3の自由長部分をコルゲ−トシ−ス31内部に収
納し、一方PC鋼線3の定着長部、およびコルゲ−トシ
−ス31の外部をコンクリ−トなどの固化材32で固化
させて定着する構造である。そして、コルゲ−トシ−ス
31の入口側には、後述の鍔付き鍔付シ−ス4を取り付
け、この鍔付シ−ス4の縁部を介して支圧板33により
固定する。
【0016】<ロ>鍔付シ−スの構造 鍔付シ−ス4は合成樹脂等で作製した、一端に鍔板41
を有する管体である。鍔板41の反対側には、コルゲ−
トシ−ス31の外径とほぼ等しい内径を有し、かつコル
ゲ−トシ−ス31と同一ピッチのねじ状の嵌合部42を
形成し、コルゲ−トシ−ス31を捩じ込み可能に構成す
る。
を有する管体である。鍔板41の反対側には、コルゲ−
トシ−ス31の外径とほぼ等しい内径を有し、かつコル
ゲ−トシ−ス31と同一ピッチのねじ状の嵌合部42を
形成し、コルゲ−トシ−ス31を捩じ込み可能に構成す
る。
【0017】鍔板41と嵌合部42との間には、環状溝
を円周方向に形成するなどして、軸方向に伸縮可能な伸
縮部43を構成する。環状溝の最小内径は、コルゲ−ト
シ−ス31の外径より大きく形成し、コルゲ−トシ−ス
31が貫通できるようにする。
を円周方向に形成するなどして、軸方向に伸縮可能な伸
縮部43を構成する。環状溝の最小内径は、コルゲ−ト
シ−ス31の外径より大きく形成し、コルゲ−トシ−ス
31が貫通できるようにする。
【0018】<ハ>アンカ−孔の入口の構造 アンカ−2孔の入口には、孔の内径と同一の外径を有す
るガイド管1を挿入して、孔壁の崩壊などを防止する。
ガイド管1は、鋼製等のパイプであるがその側面には枝
管やエア抜き管を取り付け、枝管の一端は孔外に、他端
はガイド管1の周面に注入孔13として開口する。
るガイド管1を挿入して、孔壁の崩壊などを防止する。
ガイド管1は、鋼製等のパイプであるがその側面には枝
管やエア抜き管を取り付け、枝管の一端は孔外に、他端
はガイド管1の周面に注入孔13として開口する。
【0019】さらに、ガイド管1の入口側端部には、環
状の受板11を形成し、この受板11は肉厚にして緊張
時の力を受け得るよう構成する。受板11はガイド管1
と一体であっても、また別部材であっても利用できる。
受板11の外側には、中央を円形状に開口した支圧板3
3を設置し、鍔付シ−ス4内を防錆油で充填して、支圧
板33上にアンカ−ヘッド35を設置する。
状の受板11を形成し、この受板11は肉厚にして緊張
時の力を受け得るよう構成する。受板11はガイド管1
と一体であっても、また別部材であっても利用できる。
受板11の外側には、中央を円形状に開口した支圧板3
3を設置し、鍔付シ−ス4内を防錆油で充填して、支圧
板33上にアンカ−ヘッド35を設置する。
【0020】この支圧板33の中央の孔は、アンカ−孔
2に挿入した複数のPC鋼線3を貫通させて外部に導き
出すものである。支圧板33の外部には公知のアンカ−
ヘッド35を取り付ける。アンカ−ヘッド35には多数
のPC鋼線3の貫通孔が開設してある。
2に挿入した複数のPC鋼線3を貫通させて外部に導き
出すものである。支圧板33の外部には公知のアンカ−
ヘッド35を取り付ける。アンカ−ヘッド35には多数
のPC鋼線3の貫通孔が開設してある。
【0021】<ニ>ガイド管のセット 削孔の終わったアンカ−孔2の入口部分にガイド管1を
挿入し、入口の周囲にコンクリ−トを打設して養生、硬
化させる。また、ガイド管1の受板11の裏面にはシ−
ル剤12を塗布しておく。このシ−ル剤12は、例えば
止水性を向上させる接着剤等を利用する。
挿入し、入口の周囲にコンクリ−トを打設して養生、硬
化させる。また、ガイド管1の受板11の裏面にはシ−
ル剤12を塗布しておく。このシ−ル剤12は、例えば
止水性を向上させる接着剤等を利用する。
【0022】<ホ>アンカ−テンドンの挿入 外部で組み立てたアンカ−テンドンを孔内に挿入する。
アンカ−テンドンは複数本のPC鋼線3を、コルゲ−ト
シ−ス31で被覆した状態で組み立てられる。この仮組
みアンカ−テンドンを孔内に挿入し、公知の方法によっ
てPC鋼線3の定着長部および、自由長部であるコルゲ
−トシ−ス31の外部にセメントグラウト等の固化材3
2を注入する。
アンカ−テンドンは複数本のPC鋼線3を、コルゲ−ト
シ−ス31で被覆した状態で組み立てられる。この仮組
みアンカ−テンドンを孔内に挿入し、公知の方法によっ
てPC鋼線3の定着長部および、自由長部であるコルゲ
−トシ−ス31の外部にセメントグラウト等の固化材3
2を注入する。
【0023】<ヘ>鍔付シ−スの取り付け 鍔付シ−ス4の嵌合部42内に、コルゲ−トシ−ス31
の端部を捩じ込み、鍔板41が受板11に当接し、それ
以上挿入が困難になるまで捩じ込む。捩じ込んだ状態で
は、鍔付シ−ス4の内部にコルゲ−トシ−ス31が進入
した状態となる。
の端部を捩じ込み、鍔板41が受板11に当接し、それ
以上挿入が困難になるまで捩じ込む。捩じ込んだ状態で
は、鍔付シ−ス4の内部にコルゲ−トシ−ス31が進入
した状態となる。
【0024】<ト>鍔付シ−スの固定 鍔付シ−ス4の固定は、ガイド管1の受板11の外面に
シ−ル剤34を塗布し、鍔付シ−ス4の鍔板41を挟ん
だ状態で、支圧板33を受板11に取り付ける。
シ−ル剤34を塗布し、鍔付シ−ス4の鍔板41を挟ん
だ状態で、支圧板33を受板11に取り付ける。
【0025】なお、緊張定着により、鍔付シ−ス4の口
元は、2枚の鋼製の環体によってサンドイッチ状に挟ま
れて強固に固定される。さらに、受板11と支圧板33
との間にもシ−ル剤34が介在しているため止水性が向
上することになる。
元は、2枚の鋼製の環体によってサンドイッチ状に挟ま
れて強固に固定される。さらに、受板11と支圧板33
との間にもシ−ル剤34が介在しているため止水性が向
上することになる。
【0026】<チ>緊張、定着 鍔付シ−ス4の止水が終了した後、鍔付シ−ス4の内部
に防錆材(グリス等)を充填する。次に、PC鋼線3を
緊張して、アンカ−ヘッド35を支圧板33上に装着し
てアンカ−の定着を終了する。
に防錆材(グリス等)を充填する。次に、PC鋼線3を
緊張して、アンカ−ヘッド35を支圧板33上に装着し
てアンカ−の定着を終了する。
【0027】<リ>弾性部材の充填 最後に、ガイド管1内に硬化して止水性を有する弾性部
材5となる流体を注入孔13より充填する。これによっ
て、コルゲ−トシ−ス31と鍔付シ−ス4の外周囲に
は、止水性を有する弾性部材5が充填されることにな
る。
材5となる流体を注入孔13より充填する。これによっ
て、コルゲ−トシ−ス31と鍔付シ−ス4の外周囲に
は、止水性を有する弾性部材5が充填されることにな
る。
【0028】弾性部材5としては、例えば人工ゴムの充
填材などを用いることができる。この人工ゴムの充填材
は、常温で半固体のゼラチン状に近く、弾力性に富み、
かつ体積変化の少ないものからなる。例えば、加熱(約
200度)した場合には、鍔付シ−ス4とコルゲ−トシ
−ス31との表面を溶かし、溶着により両者を一体化す
ることが可能である。一方、常温ではゼラチンに近く、
半固体の天然ゴムのように粘っこい状態を呈し、超弾性
力を保有することになる。
填材などを用いることができる。この人工ゴムの充填材
は、常温で半固体のゼラチン状に近く、弾力性に富み、
かつ体積変化の少ないものからなる。例えば、加熱(約
200度)した場合には、鍔付シ−ス4とコルゲ−トシ
−ス31との表面を溶かし、溶着により両者を一体化す
ることが可能である。一方、常温ではゼラチンに近く、
半固体の天然ゴムのように粘っこい状態を呈し、超弾性
力を保有することになる。
【0029】<ヌ>止水部材 ガイド管1内に硬化して弾性部材5となる流体を充填す
る前の工程において、ガイド管1のアンカ−孔奥側の端
部を水膨張性の止水部材6により閉塞する。
る前の工程において、ガイド管1のアンカ−孔奥側の端
部を水膨張性の止水部材6により閉塞する。
【0030】この止水部材6には、例えば、目地材や揚
水試験、漏水止め等にも使用される弾性の帯体を用い
る。この帯体の装着は、接着材でガイド管1の受板11
の反対側の端部内面に、削孔径を勘案して適当な厚さに
巻き付けて行う。帯体の材質の特徴は、例えば水分を吸
収して数倍に膨張し、その弾力性と相まって周辺の凹凸
にも有効に馴染み、隙間を完全に閉塞できる点である。
水試験、漏水止め等にも使用される弾性の帯体を用い
る。この帯体の装着は、接着材でガイド管1の受板11
の反対側の端部内面に、削孔径を勘案して適当な厚さに
巻き付けて行う。帯体の材質の特徴は、例えば水分を吸
収して数倍に膨張し、その弾力性と相まって周辺の凹凸
にも有効に馴染み、隙間を完全に閉塞できる点である。
【0031】
【本発明の効果】本発明は以上説明したようになるた
め、次のような効果を得ることができる。即ち、コルゲ
−トシ−ス及び鍔付シ−スの外周囲に、従来のアスファ
ルト乳材の代わりに固化して弾性部材となる流体を充填
する。そのため、十分な止水効果を得られるとともに、
鍔付シ−スの伸縮部の伸縮を許容することができる。従
って、鍔付シ−スの内側からの煩雑な止水処理が不要と
なり、施工能率を向上させることができる。
め、次のような効果を得ることができる。即ち、コルゲ
−トシ−ス及び鍔付シ−スの外周囲に、従来のアスファ
ルト乳材の代わりに固化して弾性部材となる流体を充填
する。そのため、十分な止水効果を得られるとともに、
鍔付シ−スの伸縮部の伸縮を許容することができる。従
って、鍔付シ−スの内側からの煩雑な止水処理が不要と
なり、施工能率を向上させることができる。
【図1】 本発明のアンカ−頭部の施工方法の説明図
【図2】 従来技術の説明図
Claims (2)
- 【請求項1】 一端外周部に環状の受板を設けたガイド
管を、その受板をアンカー孔の入口側に位置させて取り
付け、PC鋼線にコルゲートシ−スを外装したアンカ−
テンドンをアンカ−孔内に設置し、アンカ−孔内に充填
した固化材の固化後にPC鋼線を緊張して定着するグラ
ウンドアンカー工法において、 一端に鍔板を有し、他端にコルゲ−トシ−スを捩じ込む
嵌合部を有し、かつ鍔板と嵌合部との間に伸縮部を有す
る鍔付シ−スを、 その嵌合部内にコルゲ−トシ−スの端部を捩じ込み、か
つ鍔板を前記ガイド管の受板と支圧板との間に位置させ
て固定した後、 ガイド管内に固化して止水性を有する弾性部材となる流
体を充填し、 鍔付シ−ス伸縮部の伸縮を許容するとともに、鍔付シ−
スとコルゲ−トシ−スとの嵌合部の止水を図ることを特
徴とした、 グラウンドアンカ−頭部の施工方法。 - 【請求項2】 ガイド管内に流体を充填する前の工程に
おいて、ガイド管のアンカ−孔奥側の端部を、水分を吸
収して膨張する性質からなる止水部材により閉塞する請
求項1記載のグラウンドアンカ−頭部の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10984993A JPH06299552A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | グラウンドアンカー頭部の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10984993A JPH06299552A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | グラウンドアンカー頭部の施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06299552A true JPH06299552A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=14520755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10984993A Pending JPH06299552A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | グラウンドアンカー頭部の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06299552A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100436662B1 (ko) * | 1996-10-21 | 2004-08-25 | (주) 코리아에스이 | 어스앵커 |
KR101051089B1 (ko) * | 2010-05-28 | 2011-07-21 | 주식회사 한국종합기술 | 보호캡을 이용한 앵커두부 보강장치 및 그 시공방법 |
KR101222037B1 (ko) * | 2010-12-27 | 2013-01-15 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 구조용 케이블 정착장치 |
JP2013076296A (ja) * | 2011-09-30 | 2013-04-25 | Shinko Kenzai Ltd | アンカーボルト設置構造、およびそのメンテナンス方法ならびに施工方法 |
-
1993
- 1993-04-14 JP JP10984993A patent/JPH06299552A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100436662B1 (ko) * | 1996-10-21 | 2004-08-25 | (주) 코리아에스이 | 어스앵커 |
KR101051089B1 (ko) * | 2010-05-28 | 2011-07-21 | 주식회사 한국종합기술 | 보호캡을 이용한 앵커두부 보강장치 및 그 시공방법 |
KR101222037B1 (ko) * | 2010-12-27 | 2013-01-15 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 구조용 케이블 정착장치 |
JP2013076296A (ja) * | 2011-09-30 | 2013-04-25 | Shinko Kenzai Ltd | アンカーボルト設置構造、およびそのメンテナンス方法ならびに施工方法 |
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