JPH078238A - 飲食品用抗菌剤 - Google Patents

飲食品用抗菌剤

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JPH078238A
JPH078238A JP5180063A JP18006393A JPH078238A JP H078238 A JPH078238 A JP H078238A JP 5180063 A JP5180063 A JP 5180063A JP 18006393 A JP18006393 A JP 18006393A JP H078238 A JPH078238 A JP H078238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
food
drink
antibacterial
present
Prior art date
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Pending
Application number
JP5180063A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Ishihara
則幸 石原
Masaya Tateishi
雅也 立石
Kazuki Kusakawa
一樹 草川
Tsutomu Okubo
勉 大久保
Yoshiro Toda
義郎 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Kagaku KK
Original Assignee
Taiyo Kagaku KK
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Publication date
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 飲食品類に添加した場合すぐれた抗菌効果を
有する飲食品用抗菌剤を供することにある。 【構成】 卵殻より卵殻膜を除いた卵殻を単独又は有機
酸モノグリセリド併用することを特徴とする飲食品用抗
菌剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲食品類に抗菌性を賦
与するのに有用な食品用抗菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、飲食品類の保存性を向上させ
る目的で、グリシン,リゾチーム,ε−ポリリジン,中
鎖脂肪酸モノグリセリド,酢酸あるいはアルコール等の
さまざまな抗菌剤が使用されてきた。
【0003】しかしながら、これらの抗菌剤は、効果や
味等の観点で一長一短がある。例えば、グリシンは、少
量の添加では効果がなく、また効果が期待できる量を添
加した場合はその特有の味と臭いのために食品の味や風
味を損ない、リゾチームは溶菌効果があると言われてい
るが、その効果は一部の菌種に限られており、単独の使
用では実用的な抗菌剤とは言えない。また、ε−ポリリ
ジンは試験管内試験においては抗菌力を発揮するが、実
際に各種飲食品に使用した場合、食品成分の影響を受け
やすく抗菌力が低下する。さらに中鎖脂肪酸モノグリセ
リド、酢酸あるいはアルコールについては、その特有の
味と臭いのために効果の得られる十分な量を添加でき
ず、また澱粉系の食品ではその効果は半減する。
【0004】このようなことから、特公昭57−219
68では食酢に卵殻を溶解させた溶液を用いたみりん風
調味料の防腐方法が開示されているが、卵殻膜の存在の
ため期待する程効果が得られない等の欠点があり、ま
た、酢酸あるいはその塩の臭い・味に問題があり使用用
途が限定される。また、特開平1−91765では卵殻
膜の混入を回避するために食酢に貝殻を溶解させた飲食
品用防腐剤が開示されているが、この防腐剤も同様に酢
酸あるいはその塩の臭い・味に問題があり使用用途が限
定される。以上のことから、食品用抗菌剤の開発に関し
て未だ満足のいく効果が得られていないのが現状であ
る。さらに、中鎖脂肪酸モノグリセリドの静菌作用は、
従来からよく知られているが、中鎖脂肪酸モノグリセリ
ドはその特有の味と臭いのために効果の得られる充分な
量を添加できず、また澱粉系の食品ではその効果は半減
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、飲食品類に
添加した場合すぐれた抗菌効果を有する飲食品用抗菌剤
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、飲食品類
に添加した場合すぐれた抗菌効果を有する飲食品用抗菌
剤を提供する目的で鋭意研究を重ねた結果、精製された
卵殻を単独又は卵殻と有機酸モノグリセリドを併用する
ことによって上記課題を解決する効果的な飲食品用抗菌
剤を提供できることを初めて見い出し、本発明を完成さ
せるに至った。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明で用いる卵殻は、鳥類又は、は虫類の卵の卵殻のこ
とであり、原料確保の面からニワトリ,アヒル,ウズ
ラ,合ガモ,七面鳥等の鳥類の卵殻が好ましく、とくに
鶏卵加工工場において大量に廃棄されている鶏卵由来の
卵殻が好ましい。本発明における精製された卵殻とは少
なくとも卵殻膜の除去操作を行なったものをいう。卵殻
膜の除去操作は例えば、卵を割卵し、卵液を除去し、付
着している卵白成分を水洗等の作業により除去し、得ら
れた卵殻からデカンテーション等の物理的操作により卵
殻膜を除去した卵殻あるいは可性ソーダ等のアルカリに
よって卵殻膜を可溶化させて化学的操作により除去した
卵殻をいう。以下、本発明で用いる精製した卵殻は、少
なくとも卵殻より卵殻膜を除去する操作を行なった卵殻
のことを指す。また、本発明で用いる卵殻はサンプルミ
ル等の通常の粉砕方法で粉砕したものをそのまま用いる
ことも可能であるが、飲食品に添加した時の舌ざわりを
考慮して、ボールミル,ピンミルあるいはジェット粉砕
機等で粒度50μm以下、さらに好ましくはに25μm
以下に微粉砕した方がよい。粘度が50μmより越える
ものは、卵殻の分散性が悪く、抗菌活性が弱くなるため
好ましくない。
【0008】本発明で用いる有機酸モノグリセリドは炭
素数8〜14の脂肪酸とグリセリンと有機酸のエステル
化物である。ここで用いられる有機酸としてはとくに限
定するものではないが、好ましくは酢酸,乳酸,クエン
酸,コハク酸,酒石酸,ジアセチル酒石酸,リンゴ酸で
ある。また、これらの有機酸モノグリセリドは常温で液
体から粘稠液体の物でありデキストリン等の賦形剤を用
いて粉末化したものでよい。また、本発明で用いる有機
酸モノグリセリドの配合割合は効果,添加された飲食品
の味等の影響から5〜50%が好ましい。さらに好まし
くは10〜30%が好ましい。
【0009】本発明で卵殻と有機酸モノグリセリドを併
用して用いる場合、各成分をそれぞれ飲食品に直接添加
してもよく、また混合・製剤化して添加してもよく、使
用方法は特に限定されない。また本発明の飲食品用抗菌
剤は、乳製品,惣菜類,水産製品,畜肉製品,和・洋菓
子類,麺類,調味料類などのさまざまな加熱・非加熱食
品に利用でき、十分な効果が得られる。また、添加量は
その効果、味への影響を考慮し、1〜10%が好まし
い。以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、こ
れにより本発明を限定するものではない。
【0010】
【実施例】
実施例1 表1に本発明1〜5及び比較例1〜3の8種の食品用抗
菌剤の配合を示した。
【0011】
【表1】
【0012】試験例1 卵黄6部,小麦粉3部,牛乳30部,コーンスターチ
1.5部,砂糖5部からなるカスタードクリームに実施
例1の各種抗菌剤を1%ずつ添加し、よく攪拌しながら
弱火で加熱し、総量の1割を煮つめた後、冷却し、カッ
プにつめてカスタードクリームを得た。これらを25℃
で保存し、経時的に菌検査を行った。結果を表2に示し
た。
【0013】
【表2】
【0014】表2に示したように、本発明品の飲食品用
抗菌剤は、従来より用いられている抗菌剤(比較例2及
び3)と比較して優れた抗菌活性が認められた。また、
卵殻の粒度が50μmを越える卵殻を用いた。飲食品用
抗菌剤(比較例1)は粒度が大きくなりすぎるため本効
果は認められなかった。
【0015】
【発明の効果】本発明品は、きわめて優れた抗菌活性を
有することから、本発明は食品産業に貢献するところは
多大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 勉 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 (72)発明者 戸田 義郎 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒度が50μm以下である精製された卵
    殻粉末を用いることを特徴とする飲食品用抗菌剤。
  2. 【請求項2】 有機酸モノグリセリドを併用する請求項
    1記載の飲食品用抗菌剤。
  3. 【請求項3】 有機酸モノグリセリドを構成する脂肪酸
    が、カプリル酸,カプリン酸,ラウリン酸,ミリスチン
    酸から選ばれる脂肪酸である請求項2記載の飲食品用抗
    菌剤。
  4. 【請求項4】 有機酸モノグリセリドを構成する有機酸
    が、酢酸,乳酸,クエン酸,コハク酸,酒石酸,ジアセ
    チル酒石酸,リンゴ酸から選ばれる有機酸である請求項
    2又は3記載の飲食品用抗菌剤。
JP5180063A 1993-06-24 1993-06-24 飲食品用抗菌剤 Pending JPH078238A (ja)

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JP5180063A JPH078238A (ja) 1993-06-24 1993-06-24 飲食品用抗菌剤

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998004157A1 (en) * 1996-07-31 1998-02-05 Abbott Laboratories Nutritional formulations containing water-miscible lipid derivatives as antimicrobial agents
JP2009072064A (ja) * 2007-09-18 2009-04-09 Q P Corp 包装容器詰め野菜の製造方法および変色防止材
JP2009072065A (ja) * 2007-09-18 2009-04-09 Q P Corp 殺菌野菜の製造方法および静菌材

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998004157A1 (en) * 1996-07-31 1998-02-05 Abbott Laboratories Nutritional formulations containing water-miscible lipid derivatives as antimicrobial agents
JP2009072064A (ja) * 2007-09-18 2009-04-09 Q P Corp 包装容器詰め野菜の製造方法および変色防止材
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