JPH0782041A - 多層セラミック部品の製造方法および多層セラミック部品 - Google Patents

多層セラミック部品の製造方法および多層セラミック部品

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JPH0782041A
JPH0782041A JP5187290A JP18729093A JPH0782041A JP H0782041 A JPH0782041 A JP H0782041A JP 5187290 A JP5187290 A JP 5187290A JP 18729093 A JP18729093 A JP 18729093A JP H0782041 A JPH0782041 A JP H0782041A
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conductor
particles
powder
multilayer ceramic
firing
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JP5187290A
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Keizo Kawamura
敬三 川村
Makoto Furubayashi
眞 古林
Akira Nakamura
晃 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波領域における回路の損失が低く、高い
Q値が得られる多層セラミック部品とその製造方法とを
提供する。 【構成】 セラミック素体に挟まれた内部導体層を有す
る多層セラミック部品を製造するに際し、導体ペースト
に含まれる平均径1〜4μm の導体粒子を焼成により融
合一体化させて、大径化する。焼成後の導体粒子の平均
径は、内部導体層が結晶化したガラス粒子を含む場合に
は6μm 以上、非晶質のガラス粒子を含む場合には9μ
m 以上、ガラス粒子を含まない場合には15μm 以上と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多層セラミック部品の製
造方法と多層セラミック部品とに関する。
【0002】
【従来の技術】100MHz 〜3GHz 程度の準マイクロ波
帯や高周波帯の機能ブロックを構成する方法として、多
層セラミック基板による集積回路方式が、機能部品の小
型化の要請や信頼性の向上を図る上で最も有効な方法と
して知られている。このような多層セラミック基板は多
層セラミック部品の1つであって、誘電体のグリーンシ
ートに内部導体ペーストを印刷し、このグリーンシート
を積層して、熱プレスにて圧着成形してスタックし、誘
電体と導体とを同時に焼成することにより作製される。
【0003】多層セラミック基板を用いた集積回路方式
は種々の機能部品に利用されているが、この回路基板に
共振器機能を持たせ、特に周波数の高い準マイクロ波回
路に使用すると、低周波領域に比べ抵抗が著しく高くな
る。このため、回路の損失が増大し、共振器のQ値が低
下する。これは、低周波領域ではさして問題とはならな
い内部導体の表皮効果により、高周波抵抗が高くなるた
めであると考えられる。高周波領域におけるこのような
問題は、各種の多層セラミック部品において共通の問題
であり、その解決が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高周波領域
における回路の損失が低く、高いQ値が得られる多層セ
ラミック部品とその製造方法とを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(13)の本発明により達成される。 (1)絶縁性のセラミック材料層上に、導体粉およびガ
ラス粉を含有する内部導体のパターンを形成し、前記内
部導体のパターン上に絶縁性のセラミック材料層を積層
した後、焼成する工程を有する多層セラミック部品の製
造方法であって、前記導体粉が平均径1〜4μm の導体
粒子から構成され、前記ガラス粉が非晶質のガラス粒子
から構成され、前記導体粉の融点未満の温度で焼成した
後に、導体粒子が融合一体化により平均径6μm 以上と
なっており、かつ、前記ガラス粒子が結晶化しているこ
とを特徴とする多層セラミック部品の製造方法。 (2)焼成により導体粒子の平均径が2倍以上となる上
記(1)の多層セラミック部品の製造方法。 (3)絶縁性のセラミック材料層上に、導体粉およびガ
ラス粉を含有する内部導体のパターンを形成し、前記内
部導体のパターン上に絶縁性のセラミック材料層を積層
した後、焼成する工程を有する多層セラミック部品の製
造方法であって、前記導体粉が平均径1〜4μm の導体
粒子から構成され、前記ガラス粉が非晶質のガラス粒子
から構成され、前記導体粉の融点未満の温度で焼成した
後に、導体粒子が融合一体化により平均径9μm 以上と
なっており、かつ、前記ガラス粒子が非晶質であること
を特徴とする多層セラミック部品の製造方法。 (4)焼成により導体粒子の平均径が3倍以上となる上
記(3)の多層セラミック部品の製造方法。 (5)前記導体ペーストが、導体粉の30体積%以下の
ガラス粉を含有する上記(1)ないし(4)のいずれか
の多層セラミック部品の製造方法。 (6)絶縁性のセラミック材料層上に、導体粉を含有す
る内部導体のパターンを形成し、前記内部導体のパター
ン上に絶縁性のセラミック材料層を積層した後、焼成す
る工程を有する多層セラミック部品の製造方法であっ
て、前記導体粉が平均径1〜4μm の導体粒子から構成
され、前記導体粉の融点未満の温度で焼成した後に、導
体粒子が融合一体化により平均径15μm 以上となって
いることを特徴とする多層セラミック部品の製造方法。 (7)焼成により導体粒子の平均径が5倍以上となる上
記(6)の多層セラミック部品の製造方法。 (8)導体ペーストの印刷により前記内部導体のパター
ンを形成する上記(1)ないし(7)のいずれかの多層
セラミック部品の製造方法。 (9)前記導体粉の90重量%以上が銀または銅である
上記(1)ないし(8)のいずれかの多層セラミック部
品の製造方法。 (10)セラミック素体と、その内部に同時焼成により
形成された内部導体層とを有し、前記内部導体層が導体
粒子とガラス粒子とを含有する多層セラミック部品であ
って、前記導体粒子が、不定形であり、かつ平均径が6
μm 以上であり、かつ複数の導体粒子が融合一体化して
形成されたものであり、前記ガラス粒子が結晶化してい
ることを特徴とする多層セラミック部品。 (11)セラミック素体と、その内部に同時焼成により
形成された内部導体層とを有し、前記内部導体層が導体
粒子とガラス粒子とを含有する多層セラミック部品であ
って、前記導体粒子が、不定形であり、かつ平均径が9
μm 以上であり、かつ複数の導体粒子が融合一体化して
形成されたものであり、前記ガラス粒子が非晶質である
ことを特徴とする多層セラミック部品。 (12)セラミック素体と、その内部に同時焼成により
形成された内部導体層とを有し、前記内部導体層が導体
粒子を含有する多層セラミック部品であって、前記導体
粒子が、不定形であり、かつ平均径が15μm 以上であ
り、かつ複数の導体粒子が融合一体化して形成されたも
のであることを特徴とする多層セラミック部品。 (13)上記(1)ないし(9)のいずれかの方法によ
って製造された上記(10)ないし(12)のいずれかの多
層セラミック部品。
【0006】
【作用および効果】本発明においては絶縁性の素体と内
部導体との同時焼成を、導体の融点未満の温度に長時間
保持することにより行なう。この焼成により複数の導体
粒子が融合して一体化し、粒界の数が著しく減少する。
このため、抵抗が低くなって回路の損失が低くなる。そ
して、例えば、内部導体によりトリプレート線路構造を
形成してこれを基板内部に内蔵させ、必要な配線を行な
うことにより、小型で高いQ値をもつ共振器を内蔵する
多層セラミック基板等の多層セラミック部品を得ること
ができる。
【0007】ところで、特開平3−284896号公報
には、平均粒径5〜25μm の略球状の銀粉末と有機ビ
ヒクルとからなる導電性ペーストによって形成した内部
配線パターンを有する多層配線回路基板が記載されてい
る。同公報記載の銀粉末は、平均粒径が通常(1〜2μ
m )の10倍程度であり、本発明により製造される多層
セラミック部品の内部導体層の導体粒子の平均径と重な
る。しかし、同公報では、焼成により導体粒子を成長さ
せる本発明とは異なり、焼成前のペーストの段階でこの
ような大径の銀粉末を用いるので、特性のばらつきが生
じてしまう。すなわち、平均粒径が5μm 以上となる
と、有機ビヒクル中への導体粒子の分散性が極度に低下
するため、ペーストの印刷性が著しく低下する。このた
め均質な塗膜とすることが極めて困難となって特性のば
らつきが生じ、量産が殆ど不可能となってしまう。ま
た、大径の銀粉末は焼結性が悪いため、良好な電気的特
性が得られない。
【0008】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。
【0009】本発明により製造される多層セラミック部
品は、例えば、1〜3GHz 程度の準マイクロ波帯域で使
用される共振器などに好適である。
【0010】共振器などの多層セラミック部品は、絶縁
性のセラミック材料層上に、導体粉を含有する内部導体
のパターンを形成し、さらに絶縁性のセラミック材料層
と積層して、焼成することにより製造される。具体的に
は、シート法や印刷法を用いることが好ましい。シート
法では、誘電体のグリーンシート上に内部導体パターン
を形成した後、このグリーンシートを積層して、熱プレ
スにて圧着し、その後焼成する。一方、印刷法では、誘
電体のペーストと内部導体のペーストとを交互に積層し
た後、焼成する。
【0011】内部導体パターンは導体粉を含有し、通
常、導体ペーストの印刷または転写により形成される。
【0012】本発明では導体粉として、融点が960℃
付近の銀または融点が1060℃付近の銅を主体とする
ものを用いることが好ましく、銀あるいは銅の含有量が
90重量%以上のもの、特に純度99重量%以上、さら
には99.9重量%以上の純銀または純銅を用いること
がより好ましい。このように、特に純銀ないし純銅を用
いることにより比抵抗と損失とをきわめて小さくするこ
とができ、共振器のQ値を向上させることができる。
【0013】導体ペーストにてパターンを形成する場
合、銀粉、銅粉等の導体粉を構成する導体粒子の平均径
(異方性をもつときは長軸径)は、1〜4μm 、好まし
くは2〜3μm とする。導体粒子の平均径が大きすぎる
とスクリーン印刷、転写法等によるパターンの形成が困
難となる。一方、導体粒子の平均径が小さすぎると分散
性が悪くなって導体ペースト中の導体粉の含有量を多く
することができず、また含有量を多くすると粘度が高く
なってしまい、緻密なパターンを形成できなくなってく
る。導体粒子の形状は特に制約されないが、一般に球状
とすることが好ましい。ただし、導体粒子の一部または
全部を鱗片状としてもよい。
【0014】導体ペースト中の導体粉の含有量は、60
〜95重量%、特に70〜90重量%とすることが好ま
しい。含有量が少なすぎると比抵抗が減少し、Q値が低
下し、焼成後のパターンの一部が断線したり、比抵抗や
Q値がばらついたりしてくる。一方、含有量が多すぎる
とペーストの粘度が増大し、パターン形成が困難となっ
てくる。
【0015】本発明では、ガラス粉を含む導体ペースト
を用いてもよい。ガラス粉は、導体ペーストの焼結モー
ドをセラミック材料層の焼結モードに近づける作用をは
たし、セラミック材料層のクラックや多層セラミック部
品の反りを防ぐ。また、ガラス粉は、内部導体材料の拡
散を防止する効果をもつ。ただし、ガラス粉を添加しな
い場合には、伝送線路の損失がさらに低減される。
【0016】導体ペーストに用いるガラス粉には、銀等
の導体粉の融点付近、特に700〜1100℃に軟化点
を有するガラスを用いることが好ましい。より具体的に
は、銀粉を用いるときには、700〜1000℃、特に
800〜980℃に軟化点を有するガラスを、銅粉を用
いる時には、800〜1100℃、特に1000〜10
80℃に軟化点を有するガラスを用いればよい。このよ
うなガラス粉を添加することにより、導体粉の焼結開始
温度を高くすることが可能となり、内部導体層とセラミ
ック素体との収縮挙動をほぼ一致させることができる。
その結果、多層セラミック部品の反りやデラミネーショ
ンを抑制することができる。
【0017】本発明では、焼成により結晶化するガラス
粒子からなるガラス粉を用いても、焼成時に結晶化しな
いガラス粒子からなるガラス粉を用いてもよい。焼成に
より結晶化するガラス粒子を用いた場合、焼成時にガラ
ス粒子が導体粒子間から逃げにくいので、導体粒子が比
較的融合一体化しにくい。一方、焼成時に結晶化しない
ガラス粒子は導体粒子間から逃げやすいので、導体粒子
が比較的融合一体化しやすく大径の導体粒子を得やす
い。しかし、結晶化しないガラス粒子は、焼成時にセラ
ミック材料層との界面付近に移動してセラミック材料層
に吸収されやすいため、内部導体層とセラミック素体と
の間に空隙が生じやすく、量産性が低下することがあ
る。
【0018】用いるガラス粉の組成は特に限定されず、
焼成により結晶化可能な組成、あるいは焼成時に結晶化
しない組成を目的に応じて適宜選択すればよいが、具体
的には、例えば、SiO2 :55〜75モル%、Al2
3 :10〜30モル%、アルカリ土類金属酸化物の1
種以上:10〜30モル%、ZrO2 :0〜5モル%を
含む組成範囲から選択することが好ましい。この場合、
アルカリ土類金属酸化物としては、SrO、CaOおよ
びMgOの1種〜3種が好ましい。ガラス粉の平均径に
特に制限はないが、通常、0.5〜3.0μm 程度のも
のを用いる。
【0019】ガラス粉を用いる場合、内部導体ペースト
中のガラス粉の含有量は、10重量%以下、特に1〜1
0重量%、さらには3〜8重量%が好ましい。また、ガ
ラス粉は、導体粉に対して10重量%以下、特に2〜1
0重量%、さらには4〜6重量%、体積比では30体積
%以下、特に2〜30体積%、さらには5〜10体積%
含まれることが好ましい。前記のとおり、ガラス粉の量
が少ないと、上記した効果が不十分となる。なお、ガラ
ス粉の量が多すぎると、比抵抗が増大し、Q値が減少す
る。
【0020】内部導体ペーストには、銀粉等の導体粉と
必要に応じて添加されるガラス粉の他、ビヒクルが含ま
れる。ビヒクルはバインダおよび溶剤を含む。バインダ
としては、エチルセルロース、ポリビニルブチラール、
メタクリル樹脂、ブチルメタアクリレート等が挙げら
れ、溶剤としては、テルピネオール、ブチルカルビトー
ル、ブチルカルビトールアセテート、トルエン、アルコ
ール、キシレン等が挙げられる。また、ビヒクル中に
は、これらの他、各種分散剤、活性剤、可塑剤等が、必
要に応じて添加される。ペースト中のビヒクルの含有量
は、10〜20重量%程度とすることが好ましい。
【0021】このような内部導体ペーストは、焼成後の
厚さが5〜60μm 程度、特に10〜30μm 程度とな
るように成膜することが好ましい。成膜には、公知のス
クリーン印刷法や転写法などを用いればよい。
【0022】絶縁性の誘電体のセラミック材料層は、通
常、ガラスと酸化物骨材とを含有する。酸化物骨材とし
ては、例えばAl23 、石英、ムライト、コージェラ
イト、R2 Ti27 (Rはランタノイド元素の1種以
上)、Ca2 Nb27 、MgTiO3 、SrZrO
3 、TiO2 、SnO2 ・TiO2 、ZrTiO4 、B
2 Ti920、Sr2 Nb27 、CaTiO3 、S
rTiO3 、SrSnO3 、BaO・R23 ・nTi
2 (Rはランタノイド元素の1種以上)系等の1種な
いし2種以上を挙げることができる。この場合、用いる
酸化物骨材は、化学量論組成から多少偏倚した組成であ
ってもよく、偏倚した組成のものとの混合物、あるいは
偏倚した組成のもの同士の混合物であってもよい。ま
た、さらに各種酸化物、例えばBi23 、MnO、C
uO等を添加したものであってもよい。
【0023】セラミック材料層は、グリーンシートであ
っても、スクリーン印刷等によって設けた層であっても
よい。ただし、セラミック材料層は内部導体ペーストの
導体粉の融点以下、好ましくは(融点−100℃)〜融
点、特に、(融点−50℃)〜融点にて、好ましくは理
論密度の95%以上となるように緻密化していることが
好ましい。このため、上記の酸化物骨材とガラスとのコ
ンポジット材料の他、ガラスを含有しないセラミック材
料、例えばチップコンデンサや誘電体共振器等に使用さ
れている焼成温度が例えば800〜1000℃程度の各
種誘電体グリーンシート用材料などを用いてもよい。
【0024】セラミック材料層にガラスコンポジット材
料を用いる場合、グリーンシート等のセラミック材料層
中の酸化物骨材の含有量は、酸化物骨材とガラスとの総
計に対し、20〜96体積%、特に25〜95体積%と
するのが好ましい。骨材が多いと焼結性が悪化すること
がある。また、少ないとセラミック素体の抗析強度が低
下してくる。また酸化物骨材の平均径は0.5〜3μm
程度が好ましい。平均径が小さすぎるとシート形成が困
難となり、また大きすぎるとセラミック素体の強度が不
足する傾向にある。
【0025】セラミック材料層に用いるガラス粉として
は、内部導体層の導体粉として銀粉を用いるときには、
軟化点が700〜900℃程度、銅粉を用いるときに
は、軟化点が800〜1000℃程度のガラスを用いる
ことが好ましい。軟化点が高すぎると、好適温度での焼
成が困難となり、軟化点が低すぎると、シート成形時の
バインダーが抜けにくく、絶縁性に問題が出る。用いる
ガラス粉の組成に特に制限はないが、前記の範囲の焼成
温度で高強度のグリーンシートが得られ、内部導体の拡
散を抑制できる等の点から、SiO2 :50〜70モル
%、Al23 :5〜20モル%、アルカリ土類金属酸
化物の1種以上:25〜45モル%、B23 :0〜1
0モル%を含むものが好ましい。前記アルカリ土類金属
酸化物としては、SrO、CaOおよびMgOの1種以
上、特に前記3種を併用することが好ましく、3種を併
用する場合、SrOの含有量は15〜30モル%、Ca
Oの含有量は1〜8モル%、MgOの含有量は1〜7モ
ル%が好ましい。
【0026】また、ガラス粉の平均径にも特に制限はな
いが、通常、成形性等を考慮して1〜3μm 程度のもの
を用いる。グリーンシート中のガラス粉の含有量は4〜
80体積%とするのが好ましい。含有量が少なすぎると
焼結性が悪化することがあり、多すぎるとセラミック素
体の抗析強度が低下してくる。
【0027】セラミック材料層に用いる各種材料は、ビ
ヒクルを加えてスラリーとされる。ビヒクルには、導体
ペーストの説明において挙げたものを用いればよい。ビ
ヒクルの添加量は、酸化物骨材とガラスとの合計100
重量部に対し、65〜85重量部程度とすることが好ま
しい。
【0028】内部導体のパターンがセラミック材料層に
挟まれた状態で両者を同時に焼成することにより、セラ
ミック素体内部に内部導体層を有する多層セラミック部
品とするが、本発明ではこの焼成を導体の融点未満の温
度で長時間行なう。この場合の長時間とは、導体粒子の
融合一体化が所望の程度まで進む時間であり、通常、1
時間以上、好ましくは5時間以上、より好ましくは10
〜40時間である。焼成時間が短すぎると導体粒子の一
体化が不十分または全く生じなくなり、焼成時間が長す
ぎると誘電体層等のセラミック材料層中への銀や銅の拡
散が進んで特性が劣化してしまうことがある他、生産性
が著しく低くなってしまう。
【0029】焼成完了後に融合一体化している導体粒子
の平均径は、導体ペースト中のガラス粒子の有無および
ガラス粒子の種類によって限定範囲が異なる。導体ペー
ストがガラス粒子を含み、かつ焼成によりガラス粒子が
結晶化している場合には、焼成後の導体粒子の平均径は
6μm 以上とし、焼成後もガラス粒子が非晶質である場
合には9μm 以上とする。一方、導体ペーストがガラス
粒子を含有しない場合には、焼成後の導体粒子の平均径
は15μm 以上とする。なお、焼成後の導体粒子の平均
径は、焼成条件が同じであっても内部導体層の厚さ等に
よって異なるので、その上限は特にないが、通常、50
μm 以下となる。
【0030】焼成後の内部導体層中における導体粒子の
平均径は、以下のようにして求める。まず、多層セラミ
ック部品を内部導体層に垂直な方向に切断する。切断端
面に現われた内部導体層をエッチングし、そのエッチン
グ面における各導体粒子の断面積を走査型電子顕微鏡
(SEM)により測定し、その断面積をもつ円の直径を
各導体粒子の径とする。そして、この測定を20個以上
の導体粒子について行なって平均を求め、導体粒子の平
均径とする。エッチングに際しては、濃アンモニア水5
0体積%と3%過酸化水素水50体積%との混合液をエ
ッチング液として用い、切断面を樹脂埋めした後、鏡面
仕上げして試料をエッチングすればよい。エッチング時
間は30〜120秒とすればよく、常温で行なえばよ
い。
【0031】なお、本発明では、焼成前の導体粒子の平
均径に対し、上述した方法により算出される焼成後の導
体粒子の平均径が、内部導体層が結晶化したガラス粒子
を含む場合には2倍以上、非晶質のガラス粒子を含む場
合には3倍以上、ガラス粒子を含まない場合には5倍以
上となるように焼成することが好ましい。
【0032】上記エッチング面に現われる導体粒子は、
複数の導体粒子が一体化したものである。一体化してい
るとは粒界が実質的に消滅していることを意味し、粒界
が存在しないことはSEMにより確認できる。この場合
の粒界とは隣接する導体粒子との境界を意味し、結晶粒
界のことではない。なお、一体化により大径化した導体
粒子は多結晶体であり、また、一体化前の小径の導体粒
子も多結晶体であることが多いので、一体化により形成
された大径の導体粒子内には、結晶配向の違いに起因す
る濃淡などが観察されることがある。本発明では、セラ
ミック材料層で挟まれた内部導体パターン中において焼
成時に導体粒子が一体化するので、焼成後の導体粒子は
不定形となる。
【0033】焼成温度は導体粉の融点(mp )未満とす
る。具体的には、導体粒子の材質に応じて適宜決定すれ
ばよいが、好ましくは(mp −100)℃〜(mp −2
0)℃とすることが好ましい。焼成温度が融点以上であ
ると、導体粒子が溶融して表面張力により粒子状に分断
されることがあり、高いQ値が得られない傾向にある。
また、焼成温度が融点に近すぎると、量産時の安定性に
問題が生じることがある。焼成温度が低すぎると、導体
粒子の一体化が遅くなって焼成に要する時間が著しく長
くなるか、あるいは一体化が不可能となる。
【0034】焼成は、銀の場合には、通常、空気中で行
なえばよく、銅の場合には、通常、酸素分圧(Po2
を10-6atm 以下に制御して行なう。なお、焼成は複数
回行なってもよい。
【0035】次に、本発明の多層セラミック部品のう
ち、多層セラミック基板を共振器とした例について、図
1に示される好適例に従って説明する。図1に示される
共振器は、トリプレート線路を有する多層セラミック基
板であって、電圧制御発振器(VCO)を構成してい
る。このものは、誘電体層21、23、25、27を積
層一体化した積層体2を有し、少なくともこの積層体2
の誘電体層23、25間にストリップ線路3を有する。
ストリップ線路の形状、寸法、数等には特に制限がな
く、目的等に応じて適宜決定すればよい。
【0036】また、誘電体層23、25間には、必要に
応じて内部導体7が形成される。この場合、内部導体7
は、例えば、コイルの導体、コンデンサの電極等種々の
目的や用途に応じて所望のパターンに形成される。さら
に、誘電体層23、21間および誘電体層27の外面に
はグランドプレーン4が形成されている。この場合、グ
ランドプレーン4、4間にストリップ線路3を位置させ
て、トリプレート線路が形成される。また、積層体2上
には外部導体6が形成され、この外部導体6と、前記ス
トリップ線路3、グランドプレーン4および内部導体7
とがそれぞれスルホール5内の導体を介して電気的に接
続されている。
【0037】このような共振器は、例えば以下のように
して製造する。まず、外部導体用ペーストおよび前述の
内部導体用ペーストをそれぞれ調製する。外部導体用ペ
ーストは、導体粉と、導体粉に対し、0〜10重量%程
度のガラス粉や酸化物粉と、ビヒクルとを含有する。同
時に、誘電体層材料となるグリーンシートを作製する。
この場合、例えば前述のセラミック材料層用のスラリー
を用い、例えばドクターブレード法により所定枚数作製
する。次いで、パンチングマシーンや金型プレスを用い
てグリーンシートにスルーホール5を形成し、その後、
内部導体用ペーストを各グリーンシート上に、例えばス
クリーン印刷法により印刷し、所定のパターンの内部導
体7、ストリップ線路3、グランドプレーン4を形成す
るとともにスルーホール5内に充填する。
【0038】次いで、各グリーンシートを重ね合せ、熱
プレス(約40〜120℃、50〜1000Kgf/cm2)し
てグリーンシートの積層体とし、必要に応じて脱バイン
ダー処理、切断用溝の形成等を行なう。この後、グリー
ンシートの積層体を前記温度範囲で、通常、空気中にお
いて焼成して一体化し、誘電体層23、25間にストリ
ップ線路3が形成された共振器を得る。そして、外部導
体用ペーストをスクリーン印刷法等により印刷し、焼成
して外部導体6を形成する。この場合、好ましくは、こ
れら外部導体6を誘電体層21、23、25、27と一
体同時焼成する。次いで、図2に示すように、バラクタ
ダイオードや、デカップリングキャパシタンス等の所定
の表面実装部品8を外部導体6に半田付けし、必要に応
じ、絶縁被覆層を形成して電圧制御発振器(VCO)1
を得る。
【0039】以上の他、前記のとおり、セラミック層と
内部導体層とを交互に印刷積層する公知の印刷積層法を
用いてもよい。
【0040】本発明の多層セラミック部品のうち、共振
器は、少なくとも誘電体層間にTEM線路等のストリッ
プ線路を有するハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、
バンドパスフィルタ、バンドエリミネーションフィルタ
等の各種フィルタ、これらのフィルタを組み合わせた分
波フィルタ、デュプレクサ、電圧制御発振器等に応用が
可能である。このほか、100MHz 〜3GHz の帯域で使
用される各種多層セラミック基板、コンデンサやインダ
クタの一方あるいは両方を内蔵する多層セラミック基
板、さらにはコンデンサ(C)チップ、チップインダク
タ(L)、LCチップ等の多層セラミック部品にも本発
明は適用することができる。
【0041】このような多層セラミック基板による集積
回路に組み込まれる共振器に必要なQ値は、構成される
回路により異なるが、例えば前述の電圧制御型発振器
(VCO)では200以上が必要となるが、本発明では
これを十分満足できる。
【0042】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明
をさらに詳細に説明する。平均径3.0μm の球状の粒
子からなる銀粉(純度99.9%以上)、または、この
銀粉とガラス粉とを、らいかい機によりビヒクル中に分
散した。得られた混合物にさらにビヒクルを添加し、3
本ロールで混練して内部導体ペーストとした。ビヒクル
には、バインダとしてアクリル樹脂、溶剤としてテルピ
ネオールを用いた。
【0043】各成分の混合比率は、 銀粉+ガラス粉 90重量%、 有機バインダ 2.5重量%、 有機溶剤 7.5重量% とした。ガラス粉添加量{ガラス粉/(銀粉+ガラス
粉)}(体積%)を、表1に示す。表1にAおよびBと
して示すガラス粉は、以下のものである。
【0044】ガラス粉A 平均径:2.0μm 軟化点:890℃ SiO2 :66.0モル% Al23 :16.0モル% SrO :15.0モル% ZrO2 : 3.0モル%
【0045】ガラス粉B 平均径:2.0μm 軟化点:860℃ SiO2 :62.0モル% Al23 :12.0モル% SrO :26.0モル%
【0046】これとは別に、平均径1.9μm のガラス
粒子70体積%と、平均径1.5μm のAl23 粒子
15体積%と、平均径1.0μm のTiO2 粒子15体
積%とを含有する誘電体材料を作製した。そしてこの誘
電体材料100重量部に対しビヒクルを73重量部添加
し、ボールミルで混合してスラリー化した。ビヒクルに
は、バインダとしてアクリル系樹脂、溶剤としてエチル
アルコールおよびトルエン、可塑剤としてフタル酸エス
テルを用いた。ガラス粒子の組成は、SiO2:62モ
ル%、Al23 :8モル%、B23 :3モル%、S
rO:20モル%、CaO:4モル%、MgO:3モル
%であり、軟化点は815℃であった。
【0047】この誘電体材料のスラリーを用いて、ドク
ターブレード法により厚さ0.25mmのグリーンシート
を作製した。次いで各グリーンシートに、前記内部導体
ペーストをスクリーン印刷法により印刷してストリップ
線路およびグランドプレーンを形成した後、熱プレスに
より積層してグリーンシート積層体を得た。そして、こ
の積層体を脱脂後、空気中において焼成した。焼成温度
および温度保持時間を表1に示す。
【0048】次いで、所定寸法に切断後、内部導体ペー
ストをスクリーン印刷法により焼成体外面に印刷してグ
ランドプレーンとし、空気中において850℃で10分
間焼成して、共振周波数約2.5GHz のトリプレート線
路共振器を得た。寸法は10mm×11.7mm×2mmとし
た。
【0049】このようにして作製した共振器の無負荷Q
値(Qu)の測定結果を表1に示す。測定数は各試料に
ついて7〜8とし、その平均値を表1に示した。
【0050】また、各試料のストリップ線路断面の走査
型電子顕微鏡(SEM)写真を撮影し、これから前述し
た方法により導体粒子の平均径を求めた。この際のエッ
チングは、前述した条件で60秒間行なった。結果を表
1に示す。なお、ストリップ線路の厚さは、15〜30
μm であった。
【0051】
【表1】
【0052】表1から、焼成時に導体粒子を一体化させ
て大径化することにより、Quが著しく向上することが
わかる。
【0053】なお、ガラス粉Aは焼成後も非晶質であ
り、ガラス粉Bは焼成により結晶化した。結晶化の有無
は、これらと同じ組成のガラスに表1に示す焼成条件で
熱処理を加え、その結果から判断した。
【0054】図3〜図12に、表1に示す試料の一部に
ついて、ストリップ線路(内部導体層)断面の走査型電
子顕微鏡(SEM)写真を示す。SEMでは、二次電子
像で融合一体化の確認(粒界の有無の確認)を行なっ
た。そして、組成像ではガラス粒子と導体粒子との区別
が明瞭であるため、導体粒子の輪郭は組成像により確認
した。図示する試料の一部については、二次電子像の他
に組成像も示した。これらの写真から、導体粒子が融合
一体化して大径化していることがわかる。
【0055】なお、導体粉として銅粉を用いた場合に
も、焼成後の導体粒子の平均径に依存して、銀粉と同様
な結果が得られた。
【0056】以上の結果から、本発明の効果が明らかで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層セラミック基板を共振器としたと
きの一例が示される部分断面図である。
【図2】本発明の多層セラミック基板を共振器として用
いた電圧制御発振器が示される斜視図である。
【図3】粒子構造を示す図面代用写真であって、表1の
試料No. 1の内部導体層切断面のエッチング後の走査型
電子顕微鏡(SEM)写真(二次電子像)である。
【図4】粒子構造を示す図面代用写真であって、表1の
試料No. 2の内部導体層切断面のエッチング後の走査型
電子顕微鏡(SEM)写真(二次電子像)である。
【図5】粒子構造を示す図面代用写真であって、表1の
試料No. 3の内部導体層切断面のエッチング後の走査型
電子顕微鏡(SEM)写真(二次電子像)である。
【図6】粒子構造を示す図面代用写真であって、表1の
試料No. 4の内部導体層切断面のエッチング後の走査型
電子顕微鏡(SEM)写真(二次電子像)である。
【図7】粒子構造を示す図面代用写真であって、表1の
試料No. 5の内部導体層切断面のエッチング後の走査型
電子顕微鏡(SEM)写真(二次電子像)である。
【図8】粒子構造を示す図面代用写真であって、表1の
試料No. 7の内部導体層切断面のエッチング後の走査型
電子顕微鏡(SEM)写真(二次電子像)である。
【図9】(a)および(b)は粒子構造を示す図面代用
写真であって、表1の試料No.8の内部導体層切断面の
エッチング後の走査型電子顕微鏡(SEM)写真
{(a)は二次電子像、(b)は組成像}である。
【図10】(a)および(b)は粒子構造を示す図面代
用写真であって、表1の試料No.12の内部導体層切断
面のエッチング後の走査型電子顕微鏡(SEM)写真
{(a)は二次電子像、(b)は組成像}である。
【図11】(a)および(b)は粒子構造を示す図面代
用写真であって、表1の試料No.14の内部導体層切断
面のエッチング後の走査型電子顕微鏡(SEM)写真
{(a)は二次電子像、(b)は組成像}である。
【図12】(a)および(b)は粒子構造を示す図面代
用写真であって、表1の試料No.15の内部導体層切断
面のエッチング後の走査型電子顕微鏡(SEM)写真
{(a)は二次電子像、(b)は組成像}である。
【符号の説明】
1 電圧制御発振器 2 積層体 21、23、25、27 誘電体層 3 ストリップ線路 4 グランドプレーン 5 スルーホール 6 外部導体 7 内部導体 8 表面実装部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/46 S 6921−4E

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性のセラミック材料層上に、導体粉
    およびガラス粉を含有する内部導体のパターンを形成
    し、前記内部導体のパターン上に絶縁性のセラミック材
    料層を積層した後、焼成する工程を有する多層セラミッ
    ク部品の製造方法であって、 前記導体粉が平均径1〜4μm の導体粒子から構成さ
    れ、前記ガラス粉が非晶質のガラス粒子から構成され、 前記導体粉の融点未満の温度で焼成した後に、導体粒子
    が融合一体化により平均径6μm 以上となっており、か
    つ、前記ガラス粒子が結晶化していることを特徴とする
    多層セラミック部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 焼成により導体粒子の平均径が2倍以上
    となる請求項1の多層セラミック部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 絶縁性のセラミック材料層上に、導体粉
    およびガラス粉を含有する内部導体のパターンを形成
    し、前記内部導体のパターン上に絶縁性のセラミック材
    料層を積層した後、焼成する工程を有する多層セラミッ
    ク部品の製造方法であって、 前記導体粉が平均径1〜4μm の導体粒子から構成さ
    れ、前記ガラス粉が非晶質のガラス粒子から構成され、 前記導体粉の融点未満の温度で焼成した後に、導体粒子
    が融合一体化により平均径9μm 以上となっており、か
    つ、前記ガラス粒子が非晶質であることを特徴とする多
    層セラミック部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 焼成により導体粒子の平均径が3倍以上
    となる請求項3の多層セラミック部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記導体ペーストが、導体粉の30体積
    %以下のガラス粉を含有する請求項1ないし4のいずれ
    かの多層セラミック部品の製造方法。
  6. 【請求項6】 絶縁性のセラミック材料層上に、導体粉
    を含有する内部導体のパターンを形成し、前記内部導体
    のパターン上に絶縁性のセラミック材料層を積層した
    後、焼成する工程を有する多層セラミック部品の製造方
    法であって、 前記導体粉が平均径1〜4μm の導体粒子から構成さ
    れ、 前記導体粉の融点未満の温度で焼成した後に、導体粒子
    が融合一体化により平均径15μm 以上となっているこ
    とを特徴とする多層セラミック部品の製造方法。
  7. 【請求項7】 焼成により導体粒子の平均径が5倍以上
    となる請求項6の多層セラミック部品の製造方法。
  8. 【請求項8】 導体ペーストの印刷により前記内部導体
    のパターンを形成する請求項1ないし7のいずれかの多
    層セラミック部品の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記導体粉の90重量%以上が銀または
    銅である請求項1ないし8のいずれかの多層セラミック
    部品の製造方法。
  10. 【請求項10】 セラミック素体と、その内部に同時焼
    成により形成された内部導体層とを有し、前記内部導体
    層が導体粒子とガラス粒子とを含有する多層セラミック
    部品であって、 前記導体粒子が、不定形であり、かつ平均径が6μm 以
    上であり、かつ複数の導体粒子が融合一体化して形成さ
    れたものであり、 前記ガラス粒子が結晶化していることを特徴とする多層
    セラミック部品。
  11. 【請求項11】 セラミック素体と、その内部に同時焼
    成により形成された内部導体層とを有し、前記内部導体
    層が導体粒子とガラス粒子とを含有する多層セラミック
    部品であって、 前記導体粒子が、不定形であり、かつ平均径が9μm 以
    上であり、かつ複数の導体粒子が融合一体化して形成さ
    れたものであり、 前記ガラス粒子が非晶質であることを特徴とする多層セ
    ラミック部品。
  12. 【請求項12】 セラミック素体と、その内部に同時焼
    成により形成された内部導体層とを有し、前記内部導体
    層が導体粒子を含有する多層セラミック部品であって、 前記導体粒子が、不定形であり、かつ平均径が15μm
    以上であり、かつ複数の導体粒子が融合一体化して形成
    されたものであることを特徴とする多層セラミック部
    品。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし9のいずれかの方法に
    よって製造された請求項10ないし12のいずれかの多
    層セラミック部品。
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