JPH0781117B2 - 活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物 - Google Patents
活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物Info
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- JPH0781117B2 JPH0781117B2 JP27893290A JP27893290A JPH0781117B2 JP H0781117 B2 JPH0781117 B2 JP H0781117B2 JP 27893290 A JP27893290 A JP 27893290A JP 27893290 A JP27893290 A JP 27893290A JP H0781117 B2 JPH0781117 B2 JP H0781117B2
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Description
るものである。
やエマルジョン型の重合体が使用されてきた。溶剤型で
は乾燥工程に長時間要する事、揮発性成分による環境悪
化の問題があり、またエマルジョン型では乾燥に時間が
かかる他、粘着強度が低いなどの欠点があった。これら
の欠点を改良するために、近年、活性エネルギー線硬化
型粘着剤組成物が開発された。これによれば、紫外線や
電子線等の活性エネルギー線を組成物に照射する事で、
短時間に重合し、粘着性を有する硬化膜が得られ、しか
も環境が悪化せず、省エネルギーも図れるという利点が
あった。しかし、従来の活性エネルギー線硬化型粘着剤
組成物では、硬化膜の凝集が弱く、耐熱性が乏しかっ
た。また、逆に、耐熱性を重視すれば、硬化膜の接着力
が弱くなった。
固形分であり、優れた接着性と耐熱性とを併せ持つ活性
エネルギー線硬化型粘着剤組成物を提供することであ
る。
ル基を0.5mol%以上、20mol%以下含有するビニル系重
合体を含有し、かつ 分子中にアミノ基を有する付加重合可能な単量体を、前
記カルボキシル基100molに対して前記アミノ基の量が1m
ol以上、100mol未満となる割合で含有する、活性エネル
ギー線硬化型粘着剤組成物に係るものである。
加重合可能な単量体をも含有させているので、組成物を
活性エネルギー線によって硬化させた後、このアミノ基
がビニル系重合体のカルボキシル基の一部とイオン結合
し、このイオン結合によって硬化膜の耐熱性が大幅に向
上する。
ルボキシル基のmol数よりも多いと、カルボキシル基に
よって発現する硬化膜の接着性が低下し、粘着剤として
の特性が失われてくる。また、カルボキシル基100molに
対して上記アミノ基の量が1mol未満であると、上記のイ
オン結合による耐熱性改善の効果が乏しい。
ol%以上、20mol%以下含有するビニル系重合体 カルボキシル基を含有しない単量体と、カルボキシル基
を含有する単量体とを共重合させることによって製造す
る。これらの各単量体は、いずれも、二種以上の化合物
の混合物であってよい。
のがある。
ル、直鎖状アルキル基(炭素数5〜15)のメタアクリル
酸エステルなどガラス転移点が0℃以下の単量体、エチ
レングリコール又はポリエチレングリコールのモノ(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコール又はポリプロ
ピレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、アリル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、ブトキシ(メタ)アクリレート、ブタンジオールモ
ノ(メタ)アクリレート、ブトキシエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ターシャリーブチル(メタ)ア
クリレート、カプロラクトン(メタ)アクリレート、3
−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−シアノエチル(メタ)アクリレート、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、2,3−
ジプロピル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル
(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)ア
クリレート、エチルカルビトール(メタ)アクリレー
ト、2エチルヘキシル(メタ)アクリレート、グリセロ
ール(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリ
レート、ヘプタデカクロロデシル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、カプ
ロラクトン変性2−ヒドロキシ、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレ
ート、イソデシル(メタ)アクリレート、イソオクチル
(メタ)アクリレート、γ−(メタ)アクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、2−メトキシエチル(メタ)
アクリレート、メトシキジエチレングリコール(メタ)
アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、メトキシテトラエチレングリコール
(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコー
ルアクリレート、メトキシ化シクロデカトリエンアクリ
レート、モルホリン(メタ)アクリレート、ノニルフェ
ノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
オクタフロロペンチル(メタ)アクリレート、オクチル
(メタ)アクリレート、フェノキシヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、フェノキシテトラエチレング
リコール(メタ)アクリレート、フェノキシヘキサエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、エチレンオキシ
ド変性フェノキシ化リン酸フェニル(メタ)アクリレー
ト、エチレンオキシド変性リン酸(メタ)アクリレー
ト、エチレンオキシド変性ブトキシ化リン酸(メタ)ア
クリレート、エチレン変性フタル酸(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、エチレンオキシ
ド変性コハク酸アクリレート、スルホン酸ソーダエトキ
シ(メタ)アクリレート、テトラフロロプロピル(メ
タ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)ア
クリレート、ビニルアセテート、N−ビニルカプロラク
タム、N−ビニルピロリドン、アクリロニトリル、ビニ
ルピロリドン、炭素数1〜8のアルキルビニルエーテ
ル。
クリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマ
ル酸等がある。
のガラス転位点を示す。共重合体の場合は、各単量体の
重量比によって共重合体のガラス転移点が決まることが
解っているため、共重合体に低いガラス転移点を与える
単量体が多く含まれておれば、アクリル酸やアクリロニ
トリル(ともにTg=90℃)など、ガラス転移点の高い単
量体も共重合させることができる。
は、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロキシプロピ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、2−ヒドロキシ
−3−(メタ)アクリロキシプロピルジメチルアミンア
ンモニウムクロライド、N,N−ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、およびその四級化物、N,N−ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリレートおよびその四
級化物、N,N−ジメチルプロピルアクリルアミド、N,N−
ジエチルプロピルアクリルアミド、ビニルピリジン、t
−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート等がある。
び分子中にアミノ基を有する付加重合可能な単量体の他
に、これらと共重合可能な単量体を用いることができ
る。
ン基、R2,R3は水素又はアルキル基、nは1〜3の整数
を示す〕で表わされ、分子量が190以上、300未満のアク
リル酸エステル、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカ
プロラクタム、テトラヒドロフルフリルアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレート、イソボニルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、1分子中に
付加重合可能なビニル性二重結合を2個以上有する架橋
単量体(1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、エチ
レンオキサイド変成ビスフェノールAジアクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート等)を例示で
きる。
イル基が1個又は2個あるものが、粘着物性保持の面か
らは好ましいが、凝集力、接着力向上を目的として、ア
クリロイル基が3個のものを必要量配合使用することも
できる。
マロンインデン樹脂、フェノールホルムアルデヒド系樹
脂、キシレンホルムアルデヒド樹脂、ポリテルペン樹
脂、石油系炭化水素樹脂、ロジンエステル等の粘着付与
剤を配合することができる。また、紫外線を硬化手段と
して用いる場合には、光開始剤、例えば、アセトフェノ
ン類、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンジル、ベ
ンゾイン、ベンゾインエーテル、ベンジルジメチルケタ
ール、チオキサントン類等を用いる。又、電子線、γ線
によって硬化させる場合は、重合開始剤は不要である。
平滑性を向上させる為、一般に使用されているレベリン
グ剤、消泡剤を用いることが有効である。但し、シリコ
ーン系の添加剤は、粘着力を阻害する傾向がある為、少
量を使用する。
電子線、X線、γ線などの放射線をいう。
のヘキサン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、イ
ソプロピルアルコール、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、酢
酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等の有機溶剤も使用できる。
ート(以下BAと略記)48.5重量%、2−エチルヘキシル
アクリレート(以下2EHAと略記)48.5重量%を重合成分
とし、ガラスフラスコ中に、トルエン/酢酸エチル=2/
3に混合した溶媒と上記重合成分とを1/1の割合で入れ
た。そして2時間おきに重合開始剤2,2−アゾビスイソ
ブチロニトリルを0.4重量%ずつ2回窒素置換をしなが
ら入れ、60℃で5時間反応させた(カルボキシル基含有
アクリル系ポリマーα)。同様にAA/BA/2EHA=5/47.5/4
7.5重量%(カルボキシル基含有アクリル系ポリマー
β),AA/BA/2EHA=7/46.5/46.5重量%(カルボキシル基
含有アクリル系ポリマーγ)、BA/2EHA=50/50重量%
(カルボキシル基非含有ポリマーδ)を重合成分として
共重合させた。
リマーのガラス転移点及びカルボキシル基の含有量は以
下の通りである。
剤として、 を50重量部、キシレン樹脂系粘着付与剤を1.0重量部、
消泡剤を2重量部、光開始剤を3重量部混合して高速攪
拌機で分散して活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物を
得た。
アクリレート(以下DMAEAと略記)又はN,N−2−(ジメ
チルアミノ)プロピルアクリルアミド(以下DMAPAAと略
記)、2−(ジエチルアミノ)エチルメタアクリレート
(以下DEAEMAと略記)を第2表に示す割合で添加する
か、又はこれらのアミノ基含有単量体を添加しないこと
として、第2表に示す実施例、比較例の各粘着剤組成物
を得た。
て厚さ50μmとなるように塗布し、この塗膜に積算光量
560mJ/cm2照射し、硬化物を得た。これらの各硬化物に
つき、JIS Z−0237による、180度剥離強度試験と保持力
試験とを行い、第2表に示す試験結果を得た。保持力試
験については、硬化物を炉中で80℃に加熱し、500gの荷
重を加え、脱落までの時間を測定し、5時間後も脱落し
ないものはN.Cとした。
量部、粘着付与剤10重量部、消泡剤2重量部及び光開始
剤3重量部である。
基含有ビニル化合物を含まない粘着硬化膜の接着強度を
低下させることなく、耐熱保持力を格段に向上させたも
のである。
れば、分子中にアミノ基を有する付加重合可能な単量体
を、カルボキシル基100molに対してアミノ基の量が1mol
以上、100mol未満となる割合で含有させているので、こ
のアミノ基がビニル系重合体のカルボキシル基の一部と
イオン結合し、このイオン結合によって硬化膜の耐熱性
が大幅に向上する。従って、本発明の組成物は高温条件
下でも使用が可能であり、その場合でも高い接着力を持
つ。また、硬化後の被膜は無色透明であって、厚膜形成
が可能であり、透明フィルムの貼り合わせにも使用する
ことができる。
ー線硬化型粘着剤組成物を提供するものであり、極めて
利用価値が大きい。
Claims (1)
- 【請求項1】ガラス転移点が0℃以下であり、カルボキ
シル基を0.5mol%以上、20mol%以下含有するビニル系
重合体を含有し、かつ 分子中にアミノ基を有する付加重合可能な単量体を、前
記カルボキシル基100molに対して前記アミノ基の量が1m
ol以上、100mol未満となる割合で含有する、活性エネル
ギー線硬化型粘着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27893290A JPH0781117B2 (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | 活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27893290A JPH0781117B2 (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | 活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04154881A JPH04154881A (ja) | 1992-05-27 |
JPH0781117B2 true JPH0781117B2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=17604084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27893290A Expired - Fee Related JPH0781117B2 (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | 活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物 |
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---|---|
JP (1) | JPH0781117B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
JP2007031536A (ja) * | 2005-07-26 | 2007-02-08 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 粘着剤及び粘着シート |
WO2009066654A1 (ja) * | 2007-11-19 | 2009-05-28 | The Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd. | 粘着剤、光学部材用粘着剤、及び粘着剤層付き光学部材 |
-
1990
- 1990-10-19 JP JP27893290A patent/JPH0781117B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH04154881A (ja) | 1992-05-27 |
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