JPH078093U - カップホルダ機構付き車両用コンソールボックス - Google Patents

カップホルダ機構付き車両用コンソールボックス

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JPH078093U
JPH078093U JP4396693U JP4396693U JPH078093U JP H078093 U JPH078093 U JP H078093U JP 4396693 U JP4396693 U JP 4396693U JP 4396693 U JP4396693 U JP 4396693U JP H078093 U JPH078093 U JP H078093U
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貴雄 渡邉
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しげる工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のコンソールボックスのリッドをそのま
ま用いてカップホルダ機構を設けることができるように
する。 【構成】 リッド2の後端部には、ホルダ7を軸6を介
して回動可能に設ける。ホルダ7は、リッド2を開いた
状態で水平になる回動位置からリッド2に突き当たる回
動位置までの範囲において回動可能とする。ホルダ7に
は、カップ(図示せず)を挿通するための挿通孔7bを
形成する。また、ホルダ7の後端部には、支持部材8の
一端部を回動可能に設ける。支持部材8は、その支持部
8bが挿通孔7bの真下に位置する回動位置からホルダ
7に突き当たる回動位置までの範囲において回動可能と
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、車両用コンソールボックス、特に飲料用カップ等を支持するカッ プホルダ機構を備えた車両用コンソールボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両用コンソールボックスは、上部が開放した収納空間を有するボッ クス本体と、このボックス本体の後端部に基端部が回動可能に設けられたリッド とから構成されており、リッドは上下に回動することによって収納空間を開閉す るようになっている。
【0003】 ところで、最近、車両用コンソールボックスには、飲料用カップを保持するカ ップホルダ機構を有するものが使用されるようになってきた。このコンソールボ ックスは、リッドの内部に先端面から後端側へ向かって延びる偏平な収納孔を形 成するともに、この収納孔に板状をなすホルダを出没自在に挿入したものであり 、ホルダには、カップを挿通する挿通孔が形成されるとともに、支持部材が所定 範囲回動可能に設けられている。
【0004】 カップホルダ機構を使用する場合には、ホルダを所定位置まで引き出す。そし て、挿通孔にカップを挿通し、カップの底部を支持部材に支持させる。不使用時 には、ホルダを挿通孔に挿入する。ホルダを挿入すると、支持部材がホルダ本体 に沿うように回動し、ホルダ本体と共に収納孔に収納される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記のようなカップホルダ機構付き車両用コンソールボックスにおいては、リ ッドに収納孔を形成しているため、従来のリッドを大幅に設計変更する必要があ り、従来のリッドをそのまま使用することができない。このため、リッドの種類 が増えてしまうという問題があった。
【0006】 また、カップホルダ機構の使用時には、ホルダがコンソールボックスから前方 へ引き出されるため、ホルダ本体が運転操作の邪魔になることがあった。特に、 駐車用のハンドブレーキを操作する際に邪魔になることがあった。
【0007】 この考案は、上記問題を解決するためになされたもので、従来のリッドをほと んど設計変更することなく用いることができ、しかも運転操作の邪魔になること のないカップホルダ機構付き車両用コンソールボックスを提供することを目的と する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記の目的を達成するために、上部が開放した収納空間を有する ボックス本体と、このボックス本体の収納空間を開閉するリッドとを備え、上記 リッドの後端部が、上記ボックス本体の後端部に、上記収納空間を閉じた閉位置 と上記収納空間を開いた開位置との間を回動可能に設けられた車両用コンソール ボックスにおいて、上記リッドの内面の後端部には、ホルダの後端部が、リッド の内面にほぼ沿う格納位置とリッドを開位置に回動させたときにほぼ水平になる 使用位置との間を回動可能に設けられ、このホルダには、使用位置において軸線 がほぼ上下方向を向く孔状の挿通部が形成されるとともに、先端部に支持部を有 する支持部材の基端部が、ホルダにほぼ沿った待機位置と使用位置に回動したホ ルダの挿通孔の下方に支持部が位置する支持位置との間を回動可能に設けられて いることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】
カップ等の容器をカップホルダ機構によって保持させる場合には、リッドを開 位置まで回動させておき、ホルダを使用位置に回動させるとともに、支持部材を 支持位置に回動させる。そして、ホルダの挿通部にカップ等を挿通し、その底部 を支持部材の支持部によって支持させる。 リッドを閉じる場合には、ホルダを格納位置に回動させるとともに、支持部材 を不使用位置に回動させる。そして、リッドを閉回動させる。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の一実施例について図1および図2を参照して説明する。なお 、図1、図2はいずれもこの考案に係る車両用コンソールボックスルAをリッド を2開いた状態で示す斜視図であり、図1には使用状態におけるカップホルダ機 構Bが示され、図2には不使用状態におけるカップホルダ機構Bが示されている 。
【0011】 図1、図2において符号1はコンソールボックスルAのボックス本体である。 このボックス本体1には、上部が開放された長方形状の収納空間1aが形成され ている。ボックス本体1の上面の後端部には、リッド2の後端部がヒンジ3を介 して上下方向へ回動自在に設けられている。
【0012】 上記リッド2の下面には、収納空間1aの開放部分に対応した形状の浅い凹部 2aが形成されている。この凹部2aの後端側の両側部には、ブラケット4,4 が固定されている。各ブラケット4,4には、円弧状をなすアーム5,5の一端 部がそれぞれ固定されている。各アーム5,5の他端部は、ボックス本体1に形 成された案内孔1b,1bに出没自在に挿入されており、リッド2が収納空間1 aを閉じる位置(以下、閉位置という。)から所定角度(通常は、90°より若 干大きく設定されている。)だけ開回動した位置(以下、この回動位置を開位置 という。)ではボックス本体1に係合してリッド2のそれ以上の開回動を阻止す るようになっている。
【0013】 上記リッド2には、カップホルダ機構Bが設けられている。すなわち、上記ブ ラケット4,4には、軸6が水平に支持固定されている。この軸6には、平板状 をなすホルダ7の後端部が回動可能に支持されている。このホルダ7は、リッド 2に接近する方向へ回動した場合、その先端部が上記凹部2aの底面に突き当た ることにより、それ以上の同方向への回動が阻止されている(以下、この回動位 置を格納位置という。)。この格納位置においては、ホルダ7がリッド2とほぼ 平行になる。また、ホルダ7の下端部には、突起7a,7aが形成されている。 そして、ホルダ7をリッド2から離れる方向へ回動させた場合、この突起7a, 7aが凹部2aの底面に突き当たることにより、ホルダ7はそれ以上の同方向へ の回動が阻止されている(以下、この回動位置を使用位置という。)。リッド2 を開位置に回動させた状態においてホルダ7を使用位置に回動させると、ホルダ 7は水平になる。
【0014】 上記ホルダ7には、上面から下面まで貫通する挿通孔(挿通部)7bが形成さ れている。この挿通孔7bは、そこに挿通されたカップ等の容器(図示せず)が 水平方向に移動するのを阻止するためのものであり、その直径は挿通すべき容器 の大きさに基づいて定められている。なお、ホルダ7の下面には、挿通孔7bを 囲む環状の突出部7cが形成されている。
【0015】 また、上記ホルダ7の下面の後端部には、支持部材8が回動自在に設けられて いる。この支持部材8は、比較的太い針金を略コ字状に折り曲げてなるものであ り、互いに平行な2つの腕部8a,8aと、腕部8a,8aの先端部間に形成さ れた支持部8bとから構成されている。腕部8a,8aの基端部は、互いに接近 するように折り曲げられており、その基端部が軸6と平行な軸線を中心としてホ ルダ7に回動可能に支持されている。
【0016】 上記支持部材8は、ホルダ7に接近するように回動させた場合、支持部8bが 突出部7cに突き当たることにより、同方向へのそれ以上の回動が阻止されてい る(以下、この回動位置を待機位置という。)。この待機位置においては、支持 部材8がホルダ7とほぼ平行になる。また、支持部材8をホルダ7から離れるよ うに回動させた場合、腕部8a,8aが突起7a,7aに突き当たり、同方向へ のそれ以上の回動が阻止されている(以下、この回動位置を支持位置という)。 この支持位置においては、腕部8aとホルダ7とのなす角度が45°程度になり 、支持部8bが挿通孔7bのほぼ真下に位置するようになっている。
【0017】 また、上記凹部2aの底面には、係止部材9が固定されている。この係止部材 9は、ホルダ7を格納位置に回動させると、挿通孔7bを貫通するように配置さ れている。しかも、係止部材9は、支持部材8を待機位置に回動させると、支持 部材8の支持部8bに弾性的に係合してこれを突出部7cに押し付けた状態に保 持する。これによって、ホルダ7および支持部材8が格納位置と待機位置とにそ れぞれ位置固定されるようになっている。
【0018】 また、上記軸6には、ストッパ10の基端部が回動可能に設けられている。こ のストッパ10は、その先端面がボックス本体1の上面に突き当たることによっ てリッド2の閉回動を阻止するためのものであり、ストッパ10の先端面には小 突起10aが形成されている。この小突起10aがボックス本体1の上面に形成 された小孔1cに挿入されることにより、ストッパ10の先端面がボックス本体 1の上面に突き当たった状態を維持するようになっている。 なお、ストッパ10と軸6との間には、適宜の摩擦抵抗が作用するようになっ ており、この摩擦抵抗によってストッパ10を任意の回動位置で位置固定するこ とが可能である。
【0019】 上記構成の車両用コンソルボックスAのカップホルダ機構Bを使用する場合に は、リッド2を開位置まで回動させ、ストッパ10によりリッド2が閉回動しな いよう位置固定する。次に、支持部材8を係止部材9から外し、支持部材8を支 持位置まで回動させるとともに、ホルダ7を使用位置まで回動させる。すると、 ホルダ7の挿通孔7bが上下方向を向くようになるとともに、支持部材8の支持 部が挿通孔7bの真下に位置する。したがって、カップ等の容器を挿通孔7bに 挿通し、その底部を支持部8bに載置することができ、カップホルダ機構Bによ って容器を保持することができる。
【0020】 カップホルダ機構Bを使用しない場合には、ホルダ7を格納位置に回動させる とともに、支持部材8を待機位置に回動させ、支持部材8を係止部材9に係合さ せる。これにより、ホルダ7および支持部材8をリッド2にほぼ沿った状態で固 定する。その後、ストッパ10をホルダ7とほぼ平行になるまで回動させる。そ して、リッド2を閉回動させて収納空間1aを閉じる。
【0021】 上記のコンソールボックスAにおいては、カップホルダ機構Bを設置する場合 、リッド2に軸6、ホルダ7、支持部材8等の新たな構成要素を付加するだけで あり、リッド2自体の形状・構造を変更する必要がない。したがって、リッド2 の種類が増えることがなく、従来のリッドをほとんどそのまま用いてカップホル ダ機構付きコンソールボックスAを製造することができる。よって、カップホル ダ機構付きコンソールボックスを安価に製造することができる。
【0022】 また、ホルダ7をリッド2の基端部に設けているので、ホルダ7がコンソール ボックスAの前方に突き出ることがない。したがって、カップホルダ機構Bは使 用中に運転操作の邪魔になることがない。
【0023】 さらに、カップホルダ機構Bの不使用時には、ホルダ7および支持部材8を格 納位置と待機位置とに位置させると、それらがリッド2に沿うようになるので、 収納空間1aの有効容積をそれほど減少させることがない。したがって、収納空 間1aを有効に利用することができる。
【0024】 なお、この考案は、上記の実施例に限定されるものでなく、その要旨を逸脱し ない範囲において適宜変更可能である。 例えば、上記の実施例においては、ホルダ7を板状に形成しているが、支持部 材8と同様の針金によって形成してもよい。その場合には、針金の中央部をC字 状に湾曲させ、これを挿通孔7bに代えて挿通部としてもよい。
【0025】 また、ホルダ7と支持部材8とを1つの係止部材9によってリッド2に固定す るようにしているが、両者をそれぞれ別個の係止部によってリッド2に固定する ようにしてもよい。さらに、ホルダ7に形成された突起7aによってホルダ7を 使用位置に位置させるためのとともに、支持部材8を支持位置に位置させるよう にしているが、ホルダ7と支持部材8とを別個の部分または機構によってそれぞ れ使用位置と支持位置とに位置させるようにしてもよい。
【0026】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案のカップホルダ機構付きコンソールボックスに よれば、リッドの基端部にホルダを所定範囲回動可能に設けるとともに、ホルダ の基端部に支持部材を所定範囲回動可能に設けているので、従来のリッドを設計 変更することなくほとんどそのまま使用することできる。したっがって、リッド の種類が増えるのを防止することができ、これによってコンソールボックスの製 造費が高騰するのを抑えることができる。また、使用中のカップホルダ機構が運 転操作の邪魔になることがない。さらに、カップホルダ機構の不使用時にはホル ダおよび支持部材をリッドに沿わせておくことにより、ボックス本体の収納空間 を有効に利用することができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を、リッドを開き、かつカ
ップホルダ機構を使用状態にして示す斜視図である。
【図2】同実施例を、リッドを開き、かつカップホルダ
機構を不使用状態にして示す斜視図である。
【符号の説明】
A コンソールボックス B カップホルダ機構 1 ボックス本体 1a 収納空間 2 リッド 7 ホルダ 7b 挿通孔(挿通部) 8 支持部材 8b 支持部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が開放した収納空間を有するボック
    ス本体と、このボックス本体の収納空間を開閉するリッ
    ドとを備え、上記リッドの後端部が、上記ボックス本体
    の後端部に、上記収納空間を閉じた閉位置と上記収納空
    間を開いた開位置との間を回動可能に設けられた車両用
    コンソールボックスにおいて、上記リッドの内面の後端
    部には、ホルダの後端部が、リッドの内面にほぼ沿う格
    納位置とリッドを開位置に回動させたときにほぼ水平に
    なる使用位置との間を回動可能に設けられ、このホルダ
    には、使用位置において軸線がほぼ上下方向を向く孔状
    の挿通部が形成されるとともに、先端部に支持部を有す
    る支持部材の基端部が、ホルダにほぼ沿った待機位置と
    使用位置に回動したホルダの挿通孔の下方に支持部が位
    置する支持位置との間を回動可能に設けられていること
    を特徴とするカップホルダ機構付き車両用コンソールボ
    ックス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003048474A (ja) * 2001-08-06 2003-02-18 Nifco Inc カップホルダ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003048474A (ja) * 2001-08-06 2003-02-18 Nifco Inc カップホルダ装置
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