JPH0780899B2 - トリプトファンアナローグフィーディングによるレベッカマイシンアナローグ - Google Patents

トリプトファンアナローグフィーディングによるレベッカマイシンアナローグ

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JPH0780899B2
JPH0780899B2 JP3038752A JP3875291A JPH0780899B2 JP H0780899 B2 JPH0780899 B2 JP H0780899B2 JP 3038752 A JP3038752 A JP 3038752A JP 3875291 A JP3875291 A JP 3875291A JP H0780899 B2 JPH0780899 B2 JP H0780899B2
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    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P19/00Preparation of compounds containing saccharide radicals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H19/00Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
    • C07H19/02Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing nitrogen
    • C07H19/04Heterocyclic radicals containing only nitrogen atoms as ring hetero atom
    • C07H19/044Pyrrole radicals
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P19/00Preparation of compounds containing saccharide radicals
    • C12P19/26Preparation of nitrogen-containing carbohydrates
    • C12P19/28N-glycosides

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗新生物特性を有するレ
ベッカマイシンの新規アナローグに関する。
【0002】
【技術的背景】米国特許第 4,487,925号及び第 4,552,8
42号はレベッカマイシンと称する抗腫瘍剤、及びその
5′−メチル及び5′,2′,3″,6″−テトラアセ
テート誘導体、並びにこれら薬剤を、Nocardia aeroco
lonigenes のレベッカマイシン生産性菌株、好ましくは
Nocardia aerocolonigenes ATCC 39243、又はそのレ
ベッカマイシン生産性突然変異株を資化性炭素及び窒素
源を含む水性栄養培地中、液内好気条件下で実質的な量
のレベッカマイシンが生産されるまで培養することによ
って製造する方法を記載している。最近、Nocardia ae
rocolonigenes, ATCC 39243 はSaccharothrix aeroco
lonigenes ATCC 39243 として分類し直された(Bush
ら、J. Antibiotics, 40:668−678、198
7)。
【0003】
【発明の要約】本発明はレベッカマイシン(式I)と称
する抗腫瘍剤の新アナローグを提供する。
【0004】
【化11】
【0005】特に本発明は下記式II及びIII
【0006】
【化12】
【0007】
【化13】
【0008】(上記式II及びIII 中、X1及びX2は独立に
弗素又は水素であり、但しX1とX2とが同時に水素である
ことはないことを条件とする)を有するレベッカマイシ
ンアナローグ、並びにかかるアナローグの製剤上受容で
きる酸付加塩を提供する。式II及びIII の化合物はSacc
harothrix aerocolonigenes のレベッカマイシン生産
性菌株の培養を適当なトリプトファンアナローグで補足
することによって製造される。
【0009】米国特許第 4,487,925号及び第 4,552,842
号はレベッカマイシン(式I)
【0010】
【化14】
【0011】と称する抗腫瘍剤の製造及び単離を記載し
ている。上記レベッカマイシン化合物はSaccharothrix
aerocolonigenes のレベッカマイシン生産性菌株の発
酵の主成分である。今回、本発明によれば、ある種のト
リプトファンアナローグの存在下で米国特許第 4,487,9
25号及び第 4,552,842号中に記載されている発酵操作を
実施することによって有効な抗腫瘍特性を有するレベッ
カマイシンの新規アナローグを製造することができるこ
とが発見された。本発明のレベッカマイシンアナローグ
は下記式II及びIII
【0012】
【化15】
【0013】
【化16】
【0014】(上記式II及びIII 中、X1及びX2は弗素又
は水素であり、但しX1とX2とが同時に水素であることは
ないことを条件とする)を有しかつその製剤上受容でき
る酸付加塩を含む。本発明の化合物の1つの好ましい例
は下記構造式IV
【0015】
【化17】
【0016】を有する化合物である。本発明の化合物の
もう1つの好ましい例は下記構造式V
【0017】
【化18】
【0018】を有する化合物である。本発明の化合物の
もう1つの好ましい例は下記構造式VI
【0019】
【化19】
【0020】を有する化合物である。本発明の化合物の
さらにもう1つの好ましい例は下記構造式VII
【0021】
【化20】
【0022】を有する化合物である。本発明の化合物の
さらにもう1つの好ましい例は下記構造式VIII
【0023】
【化21】
【0024】を有する化合物である。本発明の化合物の
もう1つの好ましい例は下記構造式IX
【0025】
【化22】
【0026】を有する化合物である。本発明の化合物の
もう1つの好ましい例は下記構造式X
【0027】
【化23】
【0028】を有する化合物である。本発明の化合物の
さらにもう1つの好ましい例は下記構造式XI
【0029】
【化24】
【0030】を有する化合物である。本発明の方法に於
て、トリプトファンアナローグがレベッカマイシン発酵
培地へ添加されかつ発酵中にレベッカマイシン構造中に
組み込まれて対応するレベッカマイシンアナローグを生
成する。本発明の方法のより詳細な説明は以下にかつそ
れに続く説明のための実施例中に示される。 〔抗生物質の製造〕式IV〜XIの化合物はSaccharothrix
aerocolonigenes のレベッカマイシン生産性菌株をD
L−4−フルオロトリプトファン、DL−5−フルオロ
トリプトファン、DL−6−フルオロトリプトファン又
はDL−7−フルオロトリプトファンと共に培養するこ
とによって製造される。好ましいレベッカマイシン生産
性菌株は、以前に米国特許第 4,487,925号中でNocardia
aerocolonigenes 株C38,383-RK2 (ATCC 39243)と呼
ばれていたSaccharothrix aerocolonigenes の新規菌
株である。最近、この菌株はSaccharothrix aerocolo
nigenes として分類し直され(Bush et al.,J. Antibio
tics 40:668−678、1987)、本明細書中
ではSaccharothrix aerocolonigenes 株C38,383-RK2
(ATCC 39243)と称す。この菌株はパナマで採集された
土壌試料から単離された。菌株 C38,383-RK2の生物学的
純粋培養菌はメリーランド州ロックビルの American Ty
pe Culture Collection に寄託され、ATCC 39243として
その微生物パーマネント コレクションに加えられた。
このC38,383-RK2 と称する培養菌は米国コネクチカット
州、ウォーリングフォード(5 Research Parkway, Wal
lingford, Connecticut 06492)の Bristol-Myers Squib
b Co. の Pharmaceuticol Research and Development D
ivision Culture Collection中の凍結乾燥管(lyophile
tubes) 及び極低温バイアル(cryogenic vials)中に休
眠培養菌(dormant culture)としても保存されている。
【0031】菌株C38,383-RK2 (ATCC 39243)について
の分類学的研究は米国特許第 4,487,925号中及び J. A
ntibiotics, 40:668−678、1987中に詳細
に記載されている。この菌株はSaccharothrix aeroco
lonigenes の新規菌株として分類された。本発明が特別
な好ましい菌株ATCC 39243の使用又はその記載に充分に
合致する菌に限定されないことは言うまでもない。特
に、他のレベッカマイシン生産性菌株あるいはX線、紫
外線、ナイトロジェンマスタードによる処理、ファージ
暴露(phage exposure) のような通常の手段によって生
産され得る記載菌の突然変異株を含むことを意図してい
る。
【0032】本発明の実施に於ては、菌株C38,383-RK2
(ATCC 39243)の確認特性を有するSaccharothrix ae
rocolonigenes のレベッカマイシン生産性菌株、あるい
はその突然変異株又は変異株を適当なトリプトファンア
ナローグで補足された通常の水性栄養培地中で培養す
る。式VI及びXの化合物の最適生産のためには、培地を
DL−4−フルオロトリプトファンで補足しなければな
らない。式IV及びIXの化合物の最適生産のためには、培
地をDL−5−フルオロトリプトファンで補足しなけれ
ばならない。式V及びVIIIの化合物の最適生産のために
は、培地をDL−6−フルオロトリプトファンで補足し
なければならない。式VII 及びXIの化合物の最適生産の
ためには、培地をDL−7−フルオロトリプトファンで
補足しなければならない。菌は、放線菌用の既知の栄養
源を含む栄養培地中で増殖される。かくして菌は蔗糖、
乳糖、ブドウ糖、ラムノース、果糖、グリセリン又は可
溶性殿粉のような資化性炭素源を含む栄養培地中で増殖
される。培地は魚粉、ペプトン、落花生粉、綿実粉、と
うもろこし浸漬液(corn steep liquor)、アミノ酸又は
アンモニウム塩のような資化性窒素源をも含まねばなら
ない。培地中には、ナトリウム、カリウム、アンモニウ
ム、カルシウム、リン酸塩、硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩及
び同様なイオンのような養分無機塩をも含むことができ
る。銅、マンガン、鉄、亜鉛などのような微量元素が所
望ならば培地へ添加され、あるいは培地の他の成分の不
純物として存在する可能性がある。抗生物質の大量生産
には浸漬好気条件を用いることが好ましいが、限定量の
生産には、表面培養及び瓶を用いることもできる。他の
放線菌の培養のために用いられる一般的方法は本発明に
適用可能である。
【0033】本発明の抗生物質の製造はレベッカマイシ
ン生産性菌の満足な増殖に資する温度、例えば18〜3
9℃で行うことができ、約28℃の温度で都合よく行わ
れる。発酵は、フラスコ中で、あるいは種々の容量の実
験室又は工業用発酵槽中で行われる。タンク発酵を用い
る場合、レベッカマイシン生産性菌の斜面、低温保存培
養菌又は凍結乾燥培養菌で少量の培地を接種することに
よって栄養ブロス中に増殖形接種物を与えることが望ま
しい。この方法で生育可能な活性接種物を得た後、本発
明の抗生物質の大規模製造のための生産培地が入ってい
る発酵タンクへ無菌的に移す。増殖形接種物がその中で
増殖する培地は、レベッカマイシン生産性菌の良好な増
殖が得られかつ適当なフルオロトリプトファンで補足さ
れているようなものである限り、タンク中に用いられる
培地と同じであっても、あるいは異なっていてもよい。
機械的インペラーによってさらに撹拌を与えることがで
きる。所望ならばラード油又はシリコーン油のような消
泡剤を加えることができる。高速液体クロマトグラフィ
ー分析又は通常の生物学的分析によって抗生物質生産を
監視する。一般に、本発明の抗生物質の最適生産は約6
日のインキュベーション後に達成される。
【0034】かくして得られた誘導体の単離及び精製は
通常のクロマトグラフィー操作によって行われる。物理的及び化学的性質 :式IV、V及びVIIIの化合物は下
記の物理的及び化学的性質を有する。式IVの化合物 性状 :光輝ある黄色無定形固体分子式 :C26192 3 7 分子量 : 523.454質量スペクトル : Kratos MS25 Mass Spectrometer. FA
BMS 524(M+H)+ 、361(M−162、グルコースの喪
失)。
【0035】紫外スペクトル: Hewlett Packard 845A
Diode Array Spectrophotometer.濃度1.0mg/100ml
MeOH 。中性λmax nm(E1%/1cm): 405, 322(45
7),288, 277, 252, 230(348) 。赤外スペクトル : Perkin-Elmer 1800 FTIR Spectromet
er. KBr 錠剤 (cm-1): 3340, 2915, 1752, 1708, 162
8, 1591, 1484, 1462, 1392, 1331, 1292, 1247, 1191,
1112, 1081, 1052, 947, 904, 795, 762, 752, 511 。
【0036】360MHz 1H-NMR : Bruker Model AM-3000
Spectrometer. Duel炭素−プロトンプローブ、5mm。溶
媒 d6-DMSO、観察された化学シフト(ppm): 11.76(s,
1H),11.23(s, 1H), 8.85(dd, 1H), 8.77(dd, 1H), 8.01
(dd, 1H), 7.68(dd, 1H), 7.46(m, 2H), 6.29(d, 1H),
6.12(t, 1H), 5.45(d, 1H), 5.17(d, 1H), 4.95(d,1H),
4.07(d, 1H), 3.95(m, 2H), 3.81(d, 1H), 3.59(m, 2
H) 。
【0037】90MHz 13C-NMR : Bruker Model AM-3000
Spectrometer. プロトンデカップルドスペクトル、Duel
炭素−プロトンプローブ、5mm。溶媒 d6-DMSO、観察さ
れた化学シフト(ppm): 170.9, 170.8, 157.0(d), 15
7.0(d), 138.6, 137.2, 130.7, 129.2, 121.7(d), 121.
4(d), 121.3, 119.6, 116.6, 115.1, 115.0(d), 114.6
(d), 113.3(d), 113.2(d), 109.1(d), 109.1(d), 84.8,
78.7, 76.5, 73.2,67.6, 58.3。
【0038】溶解度: DMSO, DMF, THF,アセトン,EtOA
c, MeOH に可溶。薄層クロマトグラフィー(Rf ) :正常相(シリカゲル
60); EtOAc:0.10. EtOAc−MeOH(9:1 v/v) :0.4
。逆相(C18);0.1M NH4 OAc-MeOH-CH3CN(2:4:4 v/v):0.67 式Vの化合物 性状 :光輝ある黄色無定形固体分子式 :C26192 3 7 分子量 : 523.454質量スペクトル : Kratos MS25 Mass Spectrometer. FA
BMS 524(M+H)+ 、361(M−162、グルコースの喪
失)。
【0039】紫外スペクトル: Hewlett Packard 8452A
Diode Array Spectrophotometer.濃度1.0mg/100m
l MeOH 。中性λmax nm(E1%/1cm): 398(60), 3
16(640), 280(259), 256(313), 226(526), 204(497)。赤外スペクトル : Perkin-Elmer 1800 FTIR Spectromet
er. KBr 錠剤 (cm-1): 3324, 2927, 1745, 1701, 162
3, 1580, 1491, 1471, 1452, 1412, 1384, 1330, 1233,
1172, 1116, 1075, 1048, 1016, 963, 916, 829, 764,
745, 646, 635, 617, 498, 490 。
【0040】360MHz 1H-NMR : Bruker Model AM-3000
Spectrometer. Duel炭素−プロトンプローブ、5mm。溶
媒 d6-DMSO、観察された化学シフト(ppm): 11.77(s,
1H),11.18(s, 1H), 9.12(dd, 1H), 9.05(dd, 1H), 7.85
(dd, 1H), 7.43(dd, 1H), 7.23(t, 2H), 6.26(d, 1H),
6.24(s, 1H), 5.31(d, 1H), 5.04(d, 1H), 3.98(m,2H),
3.87(m, 1H), 3.66(s, 2H) 。
【0041】90MHz 13C-NMR : Bruker Model AM-3000
Spectrometer. プロトンデカップルドスペクトル。Duel
炭素−プロトンプローブ、5mm。溶媒 d6-DMSO、観察さ
れた化学シフト(ppm): 170.8, 170.7, 161.8(d), 16
1.8(d), 143.2(d), 141.5(d),130.1, 128.7, 126.0(d),
125.9(d), 120.9, 119.3, 118.2, 118.1, 117.7, 116.
5, 108.8(d), 108.6(d), 98.9(d), 98.3(d), 84.7, 78.
6, 76.5, 73.1, 67.5,58.3 。
【0042】溶解度: DMSO, DMF, THF, MeOH,アセト
ン, EtOAc に可溶。薄層クロマトグラフィー(Rf 値) :正常相(シリカゲル
60); EtOAc:0.40. EtOAc−MeOH(9:1 v/v) :0.63。逆
相(C18);0.1M NH4 OAc-MeOH-CH3CN(2:4:4 v/
v):0.60 式VIIIの化合物 性状 :光輝ある黄色無定形固体分子式 :C27212 3 7 分子量 : 537.481質量スペクトル : Kratos MS25 Mass Spectrometer. FA
BMS 538(M+H)+ 、361(M−176, 4−O−メチルグ
ルコース)。
【0043】紫外スペクトル: Hewlett Packard 8452A
Diode Array Spectrophotometer.濃度1.2mg/100m
l MeOH 。中性λmax nm(E1%/1cm): 398(103),
316(1050), 280(387), 256(454), 228(780)。赤外スペクトル : Perkin-Elmer 1800 FTIR Spectromet
er. KBr 錠剤 (cm-1): 3324, 2938, 1747, 1703, 162
3, 1580, 1491, 1471, 1452, 1412, 1384, 1330, 1233,
1172, 1140, 1116, 1087, 1054, 963, 918, 828, 764,
649, 635, 618, 498 。
【0044】360MHz 1H-NMR : Bruker Model AM-3000
Spectrometer. Duel炭素−プロトンプローブ、5mm。溶
媒 d6-DMSO、観察された化学シフト(ppm): 11.77(s,
1H),11.18(s, 1H), 9.12(dd, 1H), 9.05(dd, 1H), 7.88
(dd, 1H), 7.41(dd, 1H), 7.23(m, 2H), 6.25(d, 1H),
6.24(s, 1H), 5.36(dd, 1H), 5.31(d, 1H), 5.04(d,1
H), 3.97(m, 2H), 3.60-3.95(m, 4H) 。
【0045】90MHz 13C-NMR : Bruker Model AM-3000
Spectrometer. プロトンデカップルドスペクトル。Duel
炭素−プロトンプローブ、5mm。溶媒 d6-DMSO。観察
された化学シフト(ppm): 170.8, 170.7, 161.8(d), 1
61.7(d), 143.1(d), 141.5(d), 130.1, 128.7, 126.0
(d), 125.9(d), 120.9, 119.4, 118.2, 118.1, 117.7,1
16.5, 108.8(d), 108.6(d), 98.7(d), 98.3(d), 84.4,
77.2, 77.2, 76.2, 73.2, 59.9, 58.5 。
【0046】溶解度: DMSO, DMF, THF, アセトン、 E
tOAc、MeOHに可溶。薄層クロマトグラフィー(Rf 値) :正常相(シリカゲル
60); EtOAc:0.72. EtOAc−MeOH(9:1 v/v) :0.89。逆
相(C18);0.1M NH4OAc-MeOH-CH3CN(2:4:4 v/
v):0.59生物学的性質 :本発明の代表的な化合物を移植されたマ
ウス白血病P388に対して試験して生体内抗腫瘍活性
を求めた(表1〜3)。移植可能なネズミP388白血
病を有するDBA/2供与マウスから得た106 個のP
388白血病細胞で CDF1 マウスを腹腔内 ("ip") 移植
した。この CDF1 白血病マウスを食塩水(対照マウス)
又は式IV、V及びVIIIの化合物の種々の量で、腫瘍接種
後第1日に1回 ip 処理した。これらのマウスを毎日観
察し、その死亡を記録した。薬物毒性を反映する手段と
してすべての群について平均体重変化(白血病移植の日
から最終処理の日まで)を測定した。薬物毒性の付加的
検定手段として腫瘍移植後第5日に於ける各群のマウス
の生存率を記録した。第5日までに1処理群あたり1匹
より多くのマウスが死亡した場合には、治療効果が有意
ではないと考えた。各処理群は4〜6匹のマウスからな
り、対照群は10匹であった。第30日(実験の第1日
から)まで生存しているマウスがあれば、その匹数も記
録した。
【0047】式IV、V及びVIIIの化合物で処理されたマ
ウスの中間生存時間(“MST”)を測定し、同時に測
定した対照マウスのMSTと比較することによって治療
効率を評価した。この比較は、前者のMSTを後者のM
STで割って100を掛けて%T/C値と呼ばれるパラ
メーターを誘導することによって行われた。%T/C
125%は寿命の有意な延長、従って有効な結果を示す
と考えた。
【0048】表1に示すように、式IVの化合物は10〜
90mg/kgの範囲の投与量レベルでP388白血病に対
して有効である。最良効果は30mg/kgの投与量で得ら
れ、%T/Cは175%であった。試験した最高投与量
(90mg/kg)でも毒性は見られなかった。表2に示す
ように、式Vの化合物は0.8〜102.4mg/kgの範囲の
投与量レベルでP388白血病に対して有効である。最
良の結果は102.4mg/kgの投与量で得られ、%T/C
は178%であった。試験した最高量(102.4mg/k
g)でも毒性は見られなかった。
【0049】表3に示すように、式VIIIの化合物は0.8
〜102.4mg/kgの範囲の投与量レベルでP388白血
病に対して有効である。最良の効果は51.2mg/kgの投
与量で得られ、%T/Cは206%であった。試験した
最高投与量(102.4mg/kg)でも毒性は見られなかっ
た。 表 1. 式IVの化合物のP388白血病に対する効果a (第1日処理) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 投与量,ip. 中間生存 % 平均体重 生存マウス匹数 時間 T/C 変化 ━━━━━━━━━ (mg/kg/inj) (日) (g) 第5日 第30日 ━━━━━━━ ━━━━━ ━━━ ━━━━━━ ━━━━━━━━━ 90 16.5 165 -0.9 4/4 0/4 30 17.5 175 0.6 4/4 0/4 10 14.5 145 0.7 4/4 0/4 対象 10.0 100 10/10 0/10 a マウスを106 個のP388白血病細胞で移植し、式
IVの化合物による処理を1日後に開始した。対照マウス
には食塩水を注射した。
【0050】 表 2. 式Vの化合物のP388白血病に対する効果a (第1日処理) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 投与量,ip. 中間生存 % 平均体重 生存マウス匹数 時間 T/C 変化 ━━━━━━━━━ (mg/kg/inj) (日) (g) 第5日 第30日 ━━━━━━━ ━━━━━ ━━━ ━━━━━━ ━━━━━━━━━ 102.4 16.0 178 -0.1 6/6 0/6 51.2 15.0 167 -0.2 6/6 0/6 25.6 14.5 161 -0.2 6/6 0/6 12.8 15.0 167 0.8 6/6 0/6 6.4 15.0 167 -1.1 6/6 0/6 3.2 14.0 156 0.0 6/6 0/6 1.6 14.0 156 -0.7 6/6 0/6 0.8 13.0 144 0.1 6/6 0/6 対照 9.0 100 1.3 10/10 0/10 a マウスを106 個の白血病細胞で移植し、式Vの化合
物による処理を1日後に開始した。対照マウスには食塩
水を注射した。
【0051】 表 3. 式VIIIの化合物のP388白血病に対する効果a (第1日処理) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 投与量,ip. 中間生存 % 平均体重 生存マウス匹数 時間 T/C 変化 ━━━━━━━━━ (mg/kg/inj) (日) (g) 第5日 第30日 ━━━━━━━ ━━━━━ ━━━ ━━━━━━ ━━━━━━━━━ 102.4 14.5 161 0.2 6/6 0/6 51.2 18.5 206 0.3 6/6 0/6 25.6 14.0 156 0.1 6/6 0/6 12.8 14.5 161 -0.1 6/6 0/6 6.4 16.0 178 0.1 6/6 0/6 3.2 16.5 183 -0.3 6/6 0/6 1.6 14.0 156 -0.1 6/6 0/6 0.8 14.0 156 -0.4 6/6 0/6 対照 9.0 100 1.3 10/10 0/10 a マウスを106 個のP388細胞で移植し、式VIIIの化合
物による処理を1日後に開始した。対照マウスには食塩
水を注射した。
【0052】本発明はその範囲内に、本発明のレベッカ
マイシンアナローグ又はその製剤上受容できる酸付加塩
の有効量すなわち腫瘍抑制量を不活性な製剤上受容でき
る担体又は希釈剤と組み合わせて含む製剤組成物を含
む。本発明のもう1つの観点によれば、本発明の抗生物
質又はその製剤上受容できる酸付加塩の有効腫瘍抑制量
を悪性腫瘍に冒された動物(好ましくは哺乳動物)ホス
トへ投与することを含むかかるホストの治療方法が提供
される。
【0053】適当な組成物の例には、錠剤、カプセル、
丸剤、散在及び顆粒のような経口投与用固体組成物、液
剤、懸濁剤、シロップ及びエリキシルのような経口投与
用液体組成物並びに滅菌液剤、懸濁剤又は乳剤のような
非経口投与用製剤が含まれる。組成物は、使用直前に滅
菌水、生理食塩水又は何か他の注射用媒質に溶解するこ
とができる滅菌固体組成物の形で製造することもでき
る。
【0054】使用する特別な化合物、調製される特別な
組成物、適用方式並びに治療される特別な場所、ホスト
及び病気によって本発明のレベッカマイシンアナローグ
の実際の好ましい投与量が異なることは当然理解される
ことである。当業者には、例えば年令、体重、性別、食
餌、投与時間、排出速度、ホストの状態、併用薬物、反
応感受性及び疾病の重度のような薬物の作用を変化させ
る多くの因子が考えられるであろう。当業者は通常の投
与量決定試験を用いて、与えられた1組の条件に対する
最適な適用率を容易に確かめることができる。
【0055】以下、本発明の範囲を限定すると考えられ
るべきではない実施例によって本発明を説明する。 〔実施例1〕 Saccharothrix aerocolonigenes C3
8,383-RK2株 (ATCC 39243) の低温保存培養菌の調製Saccharothrix aerocolonigenes C38,383-RK2株を R
evco超低温冷凍機中に−80℃で貯蔵された低温保存培
養菌として保持した。低温保存培養菌を調製するため、
C38,383-RK2 株を試験管内の ブドウ糖 4.0g 酵母エキス 4.0g 麦芽エキス 10g CaCO3 1.5g 寒天 15g 脱イオン水 1リットルにするための
適量 からなる、CaCO3 で補足された酵母−麦芽エキス寒天の
斜面上に移した。
【0056】この寒天斜面を28℃で7〜10日間イン
キュベートした。この斜面培養からの表面増殖面を Cerelose(Corn Products) 30g Pharmamedia(Traders Oil Mill Co.) 10g Nutrisoy(Archer Daniels Midland Co.) 10g CaCO3 3g 脱イオン水 1リットルにするための適量 からなる滅菌増殖培地の100mlが入っている500ml
エルレンマイヤーフラスコへ移すことによって増殖培養
菌を調製した。
【0057】この増殖培養菌を250rpm にセットされ
た回転振盪機上で28℃に於て48時間インキュベート
した。この増殖培養菌を 蔗 糖 100g グリセリン 200g 脱イオン水 1リットルにするための適量 からなる低温保護溶液の等容量と混合した。
【0058】この混合物4ml部を滅菌低温管(5ml容、
Conining) へ移し、ドライアイス−アセトン浴中で冷凍
した。次に、この冷凍増殖培養菌を Revo 超低温冷凍機
中で−80℃に於て貯蔵した。 〔実施例2〕 Saccharothrix aerocolonigenes C3
8,383-RK2 (ATCC 39243)株の増殖培養菌の調製 低温保存培養菌4mlを実施例1記載の増殖培地と同じ組
成を有する滅菌増殖培地100mlが入っている500ml
エルレンマイヤーフラスコへ移すことによって増殖培養
菌を調製した。この増殖培養菌を250rev/min にセッ
トされた回転振盪機上で28℃に於て48時間インキュ
ベートした。 〔実施例3〕 式IVの化合物の製造 実施例2の増殖培養菌3mlを Staclipse J-UB殿粉(A.E.Staley) 10g KH2PO4 2g MgSO4 1g L−トレオニン 2.5g CaCO3 2g 脱イオン水 1リットルにするため
の適量 からなる生産培地各100mlが入っている500mlエル
レンマイヤーフラスコ中へ接種した。
【0059】この生産培養菌を250rev/min にセット
した回転振盪機上で28℃に於てインキュベートした。
48時間の発酵後、培養菌へDL−5−フルオロトリプ
トファンを最終濃度1mg/mlで添加した。この培養菌を
28℃に於てインキュベートし、250rev/min でさら
に4日間振盪した。式IVの化合物の生成をHPLCで監
視した。23〜32mg/mlの濃度の式IVの化合物の最適
生産が一般に6日の発酵後に(すなわちDL−5−フル
オロトリプトファンの添加から4日後に)得られた。 〔実施例4〕 式V及びVIIIの化合物の製造 実施例2の増殖培養菌3mlを実施例3記載と同じ組成を
有する生産培地各100mlが入っている500mlエルレ
ンマイヤーフラスコ中へ接種した。この生産培養菌を2
50rev/min にセットされた回転振盪機上で28℃に於
てインキュベートした。48時間の発酵後、この培養菌
へDL−6−フルオロトリプトファンを1mg/mlの最終
濃度で添加した。この培養菌を28℃に於てインキュベ
ートし、250rev/min でさらに4日間振盪した。式V
及びVIIIの化合物の生産をHPLCで監視した。式V及
びVIIIの化合物の最適生産は一般に6日間の発酵で(す
なわちDL−6−フルオロトリプトファンの添加から4
日後に)それぞれ36〜58μg /ml及び31〜42μ
g /mlの濃度で得られた。 〔実施例5〕 式IV,V及びVIIIの化合物の単離及び精
製 a)一般的方法 溶媒は使用前に再蒸留しなかった。メタノール、アセト
ン、酢酸エチル、イソプロピルエーテル、クロロホル
ム、テトラヒドロフラン、エチルエーテル及びヘキサン
はACS試薬級であった。HPLC用の水は Barnstead
Nanopure IIシステムにより製造した自家製脱イオン水
を用いた。HPLC用のテトラヒドロフラン、メタノー
ル及びアセトニトリルはB&JブランドのHPLC級溶
媒であった。酢酸アンモニウムはFischer HPLC用で
あった。
【0060】順相薄層クロマトグラフィー(TLC)は
シリカゲル60、F−254プレート(EM Reagent
s, Cat. #5765、5×10cm、厚さ0.25mm)上
で行った。逆相TLCは Whatman MKC18プレート(Cat.
#4803−110、厚さ0.2mm)で行った。プレー
トの展開は、栓付き Whatman円筒形ジャー中で、10ml
の溶離液で行った。レベッカマイシンアナローグは自然
光下で黄色ゾーンとして、あるいは254nm又は366
nmの紫外線による黄色蛍光ゾーンとして見ることができ
た。
【0061】全ブロスに Dicalite(スピードプラス)濾
過助剤を添加した。簡単な撹拌機、大型 Buchner漏斗又
は Tolhurst Centerslung Centrifugal Filter Unit(Mo
del(1B15, Ametek, Inc.)で濾過した。濾液は廃棄し
た。菌糸マットをTHFはTHF−アセトン混合物中で
1時間撹拌し、濾過し、かつ Dicalite をアセトンでも
はや紫外線下で黄色蛍光がなくなるまで洗浄した。濾液
を合わせ、減圧下に濃縮して粗製抽出物を得た。
【0062】真空液体クロマトグラフィー(VLC)装
置は封入焼結ガラスディスク(M多孔度)を含む Buchn
er漏斗(Knotes, Art. # K-954100)、真空用側方ホース
連結及び受取り用フラスコ取付け用の下部24/40接
合部からなる。初めに、真空下に最小極性溶離用溶媒を
吸引して密に充填した5cmの吸着床高さを形成した。吸
着剤上に試料を予め吸着させ、スラリーとして漏斗へ適
用するか、あるいは最小極性溶離用溶媒を用いて溶液と
した。段階勾配を行い、次第に増加する極性溶媒により
溶出を行い所定の量で分画した。各容量の溶離液後、漏
斗を吸引乾燥した。各分画を濃縮し、TLC分析に基づ
いて合わせた。
【0063】サイズエクスクルージョン(size exclusi
on) クロマトグラフィー用装置は耐溶剤性テフロン及び
プレートを備えた Glenco カラム(内径2.5×100c
m)、Fluid Metering, Inc. FMI実験室用ポンプ(Model
RP-G150)、Glencoガラスリザーバ(500ml)、 Isco
Model 328分画捕集器からなっていた。カラムを溶
離用溶媒で予め膨潤させた Sephadex LH−20(Phay
macia)でスラリー充填した。実験室用ポンプで調節され
た速度で溶媒をカラムに通して流下方式で流した。
【0064】半・分取HPLCシステムを組み立てるた
めに下記の成分を用いた。 WatersAssociates Model 59
0 Solvent Delivery System ポンプ, Knauer Model 8
7 Variable Wavelength検出器, Waters Associates Mo
del SR-204 Strip Chart 記録計, Whatman Partisil1
0ODS−3カラム(10mm×50cm)、316ステン
レス銅等(内径0.23mm)。 b)式Vの化合物の単離及び精製 全ブロス(5リットル)を Dicalite で濾過し、菌糸マ
ットをTHF(2リットル)中で1時間撹拌することに
よって抽出した。さらに濾過し、かつさらにTHF洗浄
(1リットル)を行った後、濾液を合わせ、減圧下に濃
縮して4.5gの粗製抽出物を得た。この抽出物を6.5g
の Lichroprep Si60シリカゲル(EM Science, Art.9
336,15〜25μm )上に吸着させ、追加の24.5
gのシリカゲルが入っている60mlVLC漏斗へ適用し
た。ヘキサン−酢酸エチルを用いて段階勾配溶出を行っ
た(200ml容)後、200ml容THF洗浄を行った。
THF洗浄物(156mg)を4mlのTHFに溶解し、T
HFで平衡にされた160gのSephadexLH−20が入
っているカラム(床高90cm、床容積430ml)へ適用
した。流速3.75ml/分。目で見てわかるように、主黄
色帯(62mg)が第2床容積の最初の 1/4 中に溶出し
た。最終的精製は、逆相(C18)HPLCクロマトグラフ
ィーにより、4ml/分の流速(0.1M NH4OAc−THF
(60−40))で行った。検出は320nmに於てなさ
れた。39分に於ける溶出物が式IVで示される化合物、
主生成物(23mg)であった。 c)式V及びVIIIの化合物の単離及び精製 全ブロス(2リットル)を Dicalite 濾過助剤を用いて
濾過した。菌糸マットをTHF(2リットル)中で45
分間撹拌後、濾過し、さらにTHF(1.5リットル)で
洗浄した。濾液を減圧下に濃縮して3.39gの粗製抽出
物を得た。この粗製抽出物を50mlずつのTHFで5回
すりつぶし抽出を行い、抽出液を合わせ、濃縮して0.7
4gのTHF可溶性残留物を得た。この塊には黄色蛍光
物質の大部分が含まれていた。このTHF可溶性物質を
2gの Silica Gel H (Merck, 10〜40μm )上に吸
着させ、追加の11gの Silica Gel H が入っている3
0mlVLC漏斗に装填した。100ml容の溶離液を用い
てヘキサン−酢酸エチルを用いて段階勾配溶離を行っ
た。この方法で2つの主レベッカマイシンアナローグは
きれいに分離された。低極性黄色ゾーン(141mg)は
ヘキサン−酢酸エチル(1:1)で溶出し、高極性アナ
ローグ(105mg)はヘキサン−酢酸エチル(1:3)
で溶出した。
【0065】高極性アナローグ(105mg)を2mlのT
HFに溶解し、THFで予め膨潤させた160gの Sep
hadex LH−20が入っているカラム(床高90cm、床
容積430ml)に装填した。流速は4ml/分であった。
主黄色帯は目で見てわかるように1.25床容積で流出し
て式Vの化合物(77mg)を得た。VLCからの高極性
アナローグ(141mg)を2mlのMeOHに溶解し、MeOHで
予め膨潤させた110gの Sephadex LH−20が入っ
ているカラム(床高80cm、床容積400ml)に装填し
た。流速は3.5ml/分であった。主黄色ゾーンは第4床
容積の終りに溶出し、式VIIIの化合物(70mg)を得
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】式IVの化合物のIRスペクトルを示す。
【図2】式IVの化合物の 1H-NMR を示す。
【図3】式IVの化合物の 13C-NMRを示す。
【図4】式Vの化合物のIRスペクトルを示す。
【図5】式Vの化合物の 1H-NMR を示す。
【図6】式Vの化合物の 13C-NMRを示す。
【図7】式VIIIの化合物のIRスペクトルを示す。
【図8】式VIIIの化合物の 1H-NMR を示す。
【図9】式VIIIの化合物の 13C-NMRを示す。
【図10】式IVの化合物の質量スペクトルを示す。
【図11】式IVの化合物のUVスペクトルを示す。
【図12】式Vの化合物の質量スペクトルを示す。
【図13】式Vの化合物のUVスペクトルを示す。
【図14】式VIIIの化合物の質量スペクトルを示す。
【図15】式VIIIの化合物のUVスペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダニエル アール シュローダー アメリカ合衆国 コネチカット州 06441 ヒッガナム ダブリン ヒル ロード 150 (72)発明者 ジャックリーン マリー マッティー アメリカ合衆国 コネチカット州 06405 ブランフォード クラーク アベニュー 164 (72)発明者 サルヴァトア フォレンザ アメリカ合衆国 コネチカット州 06410 チェシャー ウッドヒル ロード 481 (72)発明者 ジェイムズ アンドリュー マトソン アメリカ合衆国 コネチカット州 06410 チェシャー ワーリングフォード ロー ド 475

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (上記式中、X1及びX2は独立に弗素又は水素であり、但
    しX1とX2とが同時に水素であることはないことを条件と
    する)を有するレベッカマイシンアナローグ並びにその
    製剤上受容できる酸付加塩。
  2. 【請求項2】 式 【化2】 (上記式中、X1及びX2は独立に弗素又は水素であり、但
    しX1とX2とが同時に水素であることはないことを条件と
    する)を有するレベッカマイシンアナローグ並びにその
    製剤上受容できる酸付加塩。
  3. 【請求項3】 該アナローグが 【化3】 である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 該アナローグが 【化4】 である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 該アナローグが 【化5】 である請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 該アナローグが 【化6】 である請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】 該アナローグが 【化7】 である請求項2記載の化合物。
  8. 【請求項8】 該アナローグが 【化8】 である請求項2記載の化合物。
  9. 【請求項9】 該アナローグが 【化9】 である請求項2記載の化合物。
  10. 【請求項10】 該アナローグが 【化10】 である請求項2記載の化合物。
  11. 【請求項11】 Saccharothrix aerocolonigenes
    のレベッカマイシン生産性菌株を、水性栄養培地中、ト
    リプトファンアナローグの存在下に於て、該培地中で該
    菌が実質的な量の所望なレベッカマイシンアナローグを
    生産するまで培養する工程及び該培地から所望のレベッ
    カマイシン誘導体を実質的に純粋な形で回収する工程を
    含む、請求項1又は2記載のレベッカマイシンアナロー
    グあるいはその製剤上受容できる酸付加塩の製造法。
  12. 【請求項12】 レベッカマイシン生産性菌株がSaccha
    rothrix aerocolonigenes ATCC 39243 である請求項
    11記載の製造法。
  13. 【請求項13】 トリプトファンアナローグがDL−4
    −フルオロトリプトファンである請求項11記載の製造
    法。
  14. 【請求項14】 トリプトファンアナローグがDL−5
    −フルオロトリプトファンである請求項11記載の製造
    法。
  15. 【請求項15】 トリプトファンアナローグがDL−6
    −フルオロトリプトファンである請求項11記載の製造
    法。
  16. 【請求項16】 トリプトファンアナローグがDL−7
    −フルオロトリプトファンである請求項11記載の製造
    法。
  17. 【請求項17】 製剤上受容できる実質的に無毒な担体
    又は賦形済と共に請求項1又は2記載の少なくとも1種
    の化合物の有効腫瘍抑制量を含む、請求項1又は2中で
    定義されたレベッカマイシンアナローグに感受性の腫瘍
    に冒された哺乳動物ホストの治療に用いるための製剤組
    成物。
  18. 【請求項18】 請求項1又は2中で定義されたレベッ
    カマイシンアナローグに感受性の腫瘍に冒された哺乳動
    物ホストに製剤上受容できる実質的に無毒な担体又は賦
    形済と共に請求項1又は2記載の少なくとも1種の化合
    物の有効腫瘍抑制量を投与することを含む該ホストの治
    療方法。
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