JPH077663U - ラケット - Google Patents

ラケット

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JPH077663U
JPH077663U JP035979U JP3597993U JPH077663U JP H077663 U JPH077663 U JP H077663U JP 035979 U JP035979 U JP 035979U JP 3597993 U JP3597993 U JP 3597993U JP H077663 U JPH077663 U JP H077663U
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JP
Japan
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racket
head frame
cross
section
peripheral surface
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Pending
Application number
JP035979U
Other languages
English (en)
Inventor
光男 羅
Original Assignee
光男 羅
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Publication date
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Publication of JPH077663U publication Critical patent/JPH077663U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定の機械強度を損なわずに、断面積を小さ
くして比較的少量の炭素繊維強化樹脂材で造り、応力が
集中する現象を軽減して、製造コストを低減させること
ができる大略断面半円形状のヘッドフレームからなるラ
ケットを提供することが目的である。 【構成】 ラケットのヘッドフレーム(20)の断面形状
において、該ヘッドフレーム(20)の外周面(22)が大
略半円形状を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、運動器具に関し、特にラケットのヘッドフレームの断面形状に関す る。
【0002】
【従来の技術】
一般に、テニス用ラケット、スカッシュ用ラケット、またはバドミントン用ラ ケットは、そのヘッドフレームにガットを通して適当な張力を持たせるように、 ラケットヘッド一面にガット網を張るので、ヘッドフレームはかなりの曲げ応力 を受ける。したがって、ラケットのヘッドフレームを設計する際、フレームに受 ける力に応じてフレームの断面サイズを大きめに形成する。
【0003】 その従来のラケットのヘッドフレームの断面形状は、内外周縁に大きい曲率半 径の円弧を形成している場合もあるが、通常、図3に示すように、大略長方形の 中空パイプ状をなしているとみなすことができ、そのため、単位応力σは、σ= K×Mc/IXとなり、そのうち、Kは応力集中係数で、Mcは曲げモーメント 、IXは断面のX−X線に対する慣性モーメントを表すと共に、上記断面におい て、大略、IX=(1/12)×(bh3−b11 3)であるので、比較的小さい単位 応力σを得るために、b,hは共に相当大きく設計するか、または、b1,h1を 小さく設計して、断面積(大略、断面積A=bh−b11)を広くする。したがっ て、ラケット全体の重量が相対して重くなり、現在、一般的にラケットのヘッド フレームの原料として炭素繊維強化樹脂材を使用しているため、製造コストが増 加すると共に、使用面においてもボールを打つ際にラケットの振りが鈍くなる傾 向がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記従来のラケットにおける問題点に鑑み、所定の機械強度を損な わずに、断面積を小さくして比較的少量の炭素繊維強化樹脂材で造り、応力が集 中する現象を軽減して、製造コストを低減させることができる、断面が大略半円 形状のヘッドフレームからなるラケットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、ラケットのヘッドフレーム(20)の断 面形状において、該ヘッドフレーム(20)の外周面(22)が大略半円形状を形成 してなり、さらに、該ヘッドフレーム(20)の断面形状が、該ヘッドフレーム( 20)のガット網に面した内周面(21)を曲率半径の大きい緩く湾曲した円弧で 形成し、その対向側の外周面(22)を中央部にした円弧状の凹みを有する曲率半 径のやや小さい半円で形成するように構成すれば一層好ましい。
【0006】
【作用】
上記のように、本考案は、ラケットのヘッドフレームの断面を大略半円形状に 形成しているので、その慣性モーメントは、従来のヘッドフレームの断面が長方 形のものに比べて大きくなり、したがって、受ける単位応力が小さくなる。 この考案の上記またはその他の目的、特徴および利点は、図面を参照しての以 下の実施例の詳細な説明から一層あきらかとなろう。
【0007】
【実施例】
図1は、本考案のラケットの一実施例を示した正面図であり、図2は、図1に 示したラケットのIII−III断面を示した図である。
【0008】 図1に示すように、本考案のヘッドフレームの断面が半円形状のラケットは、 通常、シャフト10の上端に楕円形状のヘッドフレーム20を設けており、その うち、図2に示すように、該ヘッドフレーム20は、その断面周縁における該ヘ ッドフレーム20の内周面21を、ほとんど直線といってもよいほど緩やかに湾 曲した円弧で形成し、その断面周縁における該ヘッドフレーム20の外周面22 に相当する部分を、円弧状の凹みを有する半円で形成して、該ヘッドフレーム2 0の断面全体を直径Rのほぼ半円に等しくし、その半円の中心線(X−X線)に対 する慣性モーメントIX'は、大略、IX'=0.11(R/2)4であることから、直 径Rをあまり大きくせずに比較的大きな慣性モーメントIX'を得ることができる と共に、単位応力σは、σ=K×Mc/IX'であることから、慣性モーメントI X 'が大きくなると単位応力σが小さくなり、すなわち、断面積を比較的小さくし ても、応力集中現象の発生を減少させることができると共に、ラケットの製造原 料を減らしても所定の機械強度が得られるため、ラケット全体の重量が軽くなっ て、ボールを打つ際のラケットの振りをよりスムーズにコントロールすることが できる。
【0009】 次に、本考案の効能が従来のものより優れていることを証明する。 図2における断面を半円とし、図3における断面をb1=0、h1=0とする長 方形として、もし、長方形断面と半円形断面の面積が等しく、両場合のテストを する箇所の曲げモーメントも同じで、かつb,R共に20mmであるとすれば、 断面積A'は、A'=b×h=(1/2)×π×(R/2)2=157mm2であり、し たがって、h=7.85mmになる。これを長方形断面の場合のX−X線に対す る慣性モーメントIXを表す式に代入すると、IX=(1/12)×bh3=20× 7.853/12=806.23で、一方、半円形断面の中心線(X−X線)に対す る慣性モーメントIX'は、IX'=0.11×(R/2)4=0.11×(20/2)4= 1100である。
【0010】 これを比較すれば分かるように、相等しい断面積A'のもとで、半円形断面の X−X線に対する慣性モーメントIX'は、長方形断面のX−X線に対する慣性モ ーメントIXよりも大きく、また、慣性モーメントは、単位応力と反比例するの で、半円形断面の受ける単位応力が長方形断面の場合よりも小さいことが証明さ れる。
【0011】
【考案の効果】
上記のように構成された本考案は、そのヘッドフレームの断面を大略半円形状 に形成しているため、その慣性モーメントは従来のヘッドフレーム断面が長方形 状のものに比べて大きくなり(実施例参照)、したがって、受ける単位応力が小さ くなる。このことから、断面積を比較的小さくしても、応力集中現象の発生を減 少させることができると共に、ラケットの製造原料を減らしても所定の機械強度 が得られるため、製造コストが低減すると共に、ラケット全体の重量が軽くなっ て、ボールを打つ際のラケットの振りをよりスムーズにコントロールすることが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案における実施例の正面図。
【図2】 本考案における実施例のヘッドフレームの断
面図。
【図3】 従来のラケットにおけるヘッドフレームの断
面図。
【符号の説明】
20 ヘッドフレーム 21 内周面 22 外周面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラケットのヘッドフレーム(20)の断面
    形状において、該ヘッドフレーム(20)の外周面(22)
    が大略半円形状を形成してなることを特徴とするラケッ
    ト。
  2. 【請求項2】 ラケットのヘッドフレーム(20)の断面
    形状において、該ヘッドフレーム(20)のガット網に面
    した内周面(21)を曲率半径の大きい緩く湾曲した円弧
    で形成し、その対向側の外周面(22)を中央部に円弧状
    の凹みを有する曲率半径のやや小さい半円で形成してな
    ることを特徴とするラケット。
JP035979U 1993-06-30 1993-06-30 ラケット Pending JPH077663U (ja)

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