JPH08168540A - ラケット - Google Patents

ラケット

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Publication number
JPH08168540A
JPH08168540A JP6314715A JP31471594A JPH08168540A JP H08168540 A JPH08168540 A JP H08168540A JP 6314715 A JP6314715 A JP 6314715A JP 31471594 A JP31471594 A JP 31471594A JP H08168540 A JPH08168540 A JP H08168540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gut
frame
racket
thickness
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6314715A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyotake Matsuoka
豊武 松岡
Yasuhiko Takahashi
恭彦 高橋
Tadatoshi Yamada
忠利 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Sports Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Sports Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Sports Co Ltd filed Critical Bridgestone Sports Co Ltd
Priority to JP6314715A priority Critical patent/JPH08168540A/ja
Publication of JPH08168540A publication Critical patent/JPH08168540A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガットの耐久性が良好であると共に、打球時
の反発性、スピン特性に優れ、しかも製作も容易である
ラケットを提供する。 【構成】 テニスラケット1は、フレーム2が略二等辺
三角形断面形状のものである。このフレーム2は、ガッ
ト面と垂直方向の厚みが外周側で最大となり、内周側ほ
ど該厚みが小さくなる。このフレーム2のガット面と垂
直方向の中間に1面だけガットが張られる。フレーム表
面2bとフレーム裏面2cとにガット孔3,4が設けら
れている。ガット孔にグロメット5を装着し、ガット6
をグロメット5の筒部5aに通し、ガットを張る。ガッ
ト6がフレーム2の外周面2aの両端2A,2Bよりも
ガット面に近く位置しており、フレーム2がコート面と
接触してもガット6がコート面と接触することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテニスやバドミントンあ
るいはこれらに類似の球技に使用されるラケットに係
り、特にガット孔がガット面と交叉方向に設けられたラ
ケットに関する。
【0002】
【従来の技術】ガット孔をガット面と交叉方向に設けた
ラケットとして、特開昭50−122335号公報に
は、フレームの断面を略方形としたものが記載されてい
る。なお、同号公報のラケットは、フレーム近傍のガッ
ト面でボールを打ってもボールがフレームに当って見当
違いの方向に外れることを防止するためのものであり、
ガットはフレームの表裏両側に合計2面張られる。
【0003】別の公知例として、実公平6−44441
号公報に、フレームの内周に沿って筒軸心方向をガット
面と垂直方向とした筒体を配設し、この筒体にガットを
通してガットを張ったテニスラケットが記載されてい
る。なお、この筒体は線材によってフレームに繋着され
ている。このテニスラケットは、ボールをフレーム近傍
で打った際に筒体が傾斜することを利用してスイートエ
リアを拡張すると共にプレーヤの肘に対する負担を小さ
くすることを作用効果としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭50−1223
35号公報のラケットにおいては、ガットがフレームの
表面及び裏面(すなわち、ガット面と平行な面)に露出
して張られることになり、フレームの該表面又は裏面と
コート面とが接触するとガットがコート面に直接に接触
することになり、ガットが切れ易い。また、フレームが
方形断面であり、断面の剛性が大きく、フレームの内側
への弾性的なねじれが阻害されるため、打球時の反発
性、スピン特性(スピン付与性)が低い。
【0005】実公平6−44441号公報のテニスラケ
ットにおいては、筒体がフレーム内周に線材で繋着され
ているものであるため、打球時にフレームが内側にねじ
れるフレーム弾性変形による反発性及びスピン付与効果
が全く得られない。また、多数の筒体を線材でフレーム
に繋着するため、製作に著しく手間がかかる。
【0006】本発明は、上記従来の問題点を解決し、ガ
ットの耐久性が良好であると共に、打球時の反発性、ス
ピン特性に優れ、しかも製作も容易であるラケットを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のラケットは、
ガット孔がガット面と交叉方向に貫設されたフレームを
有するラケットにおいて、該フレームのガット面と垂直
方向の厚みは、外周部分において最大厚みTとなり、該
外周部分よりもフレーム内周側は該最大厚みTよりも小
となっており、前記ガット孔は該外周部分よりもフレー
ム内周側に設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項2のラケットは、請求項1におい
て、前記フレームの少なくとも内周部分は内周側ほどガ
ット面と垂直方向の厚みが小さくなる厚み逓減部分とな
っており、前記ガット孔は該厚み逓減部分に設けられて
いることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】請求項1,2のラケットは、フレームの表面及
び裏面のうちガットが引き通される箇所は、フレームの
最大厚みを有した外周部分よりも厚みが小さくなってい
る。従って、フレームがコート面と接触してもガットが
コート面に直接に接触することが解消される。これによ
り、ガットが切れにくいものとなる。
【0010】また、フレーム内を引き通されるガットの
方向は、ガット面(を含む面)に対して交叉することに
なる。すなわちフレームに設けられたガット孔はガット
面の延長上には存在せず、ガット面の左右に分かれて存
在する。このような構造であると打球時にフレームが内
側に弾性的にねじれ易い。すなわち、ガット面の周囲の
フレームの各部分において、打撃によるフレームの回転
のモーメントが大きくなり、フレームが内側にねじれや
すい。このため、このねじれとそのもどりにより良好な
反発性及びスピン特性が得られる。
【0011】請求項2のラケットにあっては、フレーム
のガット孔よりも内周側の厚みがフレーム内周に向って
逓減するため、ガットが該厚み逓減部分におけるフレー
ムの表面及び裏面と擦れにくいものとなる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。第1図は実施例に係るテニスラケットを示すもので
あり、(a)図は正面図、(b)図は(a)図のB−B
線に沿う断面の斜視図、(c)図は(b)図のC−C線
矢視図、(d)図は(c)図のD−D線に沿う断面図、
(e)図はグロメットを装着してガットを挿通した状態
における(d)図と同一箇所の断面図、(f)図はグロ
メットの斜視図である。
【0013】このテニスラケット1は、フレーム2が略
二等辺三角形断面形状のものである。このフレーム2
は、ガット面と垂直方向の厚みが外周側で最大となり、
内周側ほど該厚みが小さくなる。
【0014】このフレーム2のガット面と垂直方向の中
間に1面だけガットが張られる。即ち、ガットは、フレ
ーム断面に現われる二等辺三角形の底辺(フレーム外周
面2a)の2等分線H(第1図(d))に沿って張られ
る。
【0015】前記二等辺三角形の斜辺に相当するフレー
ム表面2bとフレーム裏面2cとにガット孔3,4が設
けられている。第1図(b),(c)の通り、このガッ
ト孔3,4はガット面を挟んで重ならないように配置さ
れている。即ち、ガット孔3,4を結ぶ線分の方向はガ
ット面と斜交している。このとき、ガット面と、ガット
孔3,4を結ぶ線分とがなす角度は、ガット孔3,4の
それぞれの中心をガット面(の延長面)に投影して得ら
れた2点間の距離が8〜30mm、とりわけ10〜20
mmとなるように設定するのが好ましい。このようにす
ることで、複数のガット孔を設けたことによるフレーム
の強度低下を防ぐことができる。このガット孔3,4に
グロメット5を装着し、ガット6をグロメット5の筒部
5aに通し、ガットを張る。なお、グロメット5は、第
1図(f)の通り、複数の筒部5aを帯部5bでつない
だものである。この筒部5aの筒軸心線方向は帯部5b
に対し斜交している。
【0016】このように構成されたラケット1において
は、ガット6がフレーム2の外周面2aの両端2A,2
B(第1図(e)参照)よりもガット面に近く位置して
おり、フレーム2がコート面と接触してもガット6がコ
ート面と接触することがない。このため、ガット6が切
れにくいものとなる。
【0017】また、第1図(e)の通り、ガット6がガ
ット孔3,4よりもフレーム内周側に接触しにくいた
め、ガット6とフレーム2との摩擦によるガットの損傷
も防止される。
【0018】このフレーム2は、内周側においてガット
面と垂直方向の厚みが外周側よりも小さくなっており、
打球時にフレーム2が第1図(a),(d)の矢印Wの
方向にねじれるように撓み易い。即ち、フレーム2が内
側に弾性的にねじれ易い。このため、このフレーム2の
弾性的なねじれ変形とその戻りとにより、良好な反発性
及びスピン特性が得られる。
【0019】このフレーム2は、断面形状がシンプルで
あり、製造も容易である。
【0020】第1図のテニスラケットにおいては、フレ
ーム2の外周におけるガット面と垂直方向の厚みTが1
7〜40mmとりわけ20〜30mmであり、フレーム
2のガット面方向の幅h1 が6〜30mmとりわけ10
〜25mmであることが好ましい。また、ガット孔3,
4は、それぞれフレームの面2b及び2cに形成される
が、この形成部位は、フレームの強度が損なわれず、且
つ、張設したガットが外周面幅Tの範囲から外にはみだ
さないような所であれば特に限定はないが、好ましくは
第1図(d)の寸法h1 と寸法h2 (ガット孔3,4の
中心から外周面2aまでの距離)との比h2 /h1 ×1
00%が30〜80%とりわけ40〜60%となるよう
にする。
【0021】なお、グロメットとしては、帯部を省略
し、筒部だけを用いても良い。ただし、筒部を帯部で連
結したものであれば、ラケットへの装着を容易に行なえ
るので、好適である。
【0022】本発明では第1図以外のフレーム断面形状
としても良い。第2〜5図はその一例を示すものであ
り、それぞれ第1図(d)と同一箇所の断面を示してい
る。
【0023】第2図では、フレーム7の外周近傍におい
てフレーム表面7aとフレーム裏面7bとが平行になっ
ている。それよりも内周側は、内側ほどガット面と垂直
方向の厚みが小さくなる厚み逓減部となっており、この
厚み逓減部にガット孔8,9が設けられている。7cは
フレーム外周面を示す。
【0024】第3図のフレーム10は台形断面形状であ
り、台形の底辺に相当する面がフレーム外周面10aと
なっている。このフレーム10は、内周側ほどガット面
と垂直方向の厚みが小さくなっており、フレーム表面1
0b及びフレーム裏面10cにそれぞれガット孔11,
12が設けられている。
【0025】第4図のフレーム13は、外周側がガット
面と垂直方向の厚みの大きな方形断面形状部13a、内
周側がガット面と垂直方向の厚みの小さな方形断面形状
部13bとなっている。これらの方形断面形状部13
a,13bの間は平行部13c,13dとなっており、
該平行部13c,13dにガット孔14,15が穿設さ
れている。
【0026】第5図のフレーム16は、外周側がガット
面と垂直方向の厚みの大きな方形断面形状部16aとな
っており、内周側が楕円形断面形状部16bとなってお
り、両者の間が平行部16c,16dとなっている。こ
の平行部16c,16dにガット孔17,18が穿設さ
れている。このガット孔17,18は楕円形断面形状部
16bに接している。
【0027】これらの第2〜5図のフレームを有するテ
ニスラケットによっても第1図のテニスラケットと同様
の作用効果を得ることができる。
【0028】なお、第5図のフレーム16においては、
ガットと接する面が滑らかな楕円形となっているため、
ガットがきわめて切れにくい。また、このフレーム16
では,グロメットを省略し、直接にガット孔17,18
にガットを通しても、ガットの接触面は滑らかな曲面の
みとなるため、ガットの耐久性が損なわれない。
【0029】なお、第5図の楕円形断面形状部を円形断
面形状部など、各種の滑らかな曲面よりなる断面形状と
しても良い。
【0030】
【発明の効果】以上の通り、請求項1,2のラケット
は、フレームがコート面と接触してもガットがコート面
に直接に接触することがなく、ガットの耐久性が良好な
ものとなる。また、フレームの打球時の内側への弾性的
なねじれ変形により、反発性及びスピン特性が良好なも
のとなる。このラケットは、製造も容易である。
【0031】なお、請求項2のラケットによると、フレ
ームとの摩擦によるガットの損傷が防止されるようにな
り、ガットの耐久性が著しく向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るテニスラケットを示すものであ
り、(a)図は正面図、(b)図は(a)図のB−B線
に沿う断面の斜視図、(c)図は(b)図のC−C線矢
視図、(d)図は(c)図のD−D線に沿う断面図、
(e)図はグロメットを装着してガットを挿通した状態
における(d)図と同一箇所の断面図、(f)図はグロ
メットの斜視図である。
【図2】実施例に係るテニスラケットのフレーム7の断
面図である。
【図3】実施例に係るテニスラケットのフレーム10の
断面図である。
【図4】実施例に係るテニスラケットのフレーム13の
断面図である。
【図5】実施例に係るテニスラケットのフレーム16の
断面図である。
【符号の説明】
1 テニスラケット 2,7,10,13,16 フレーム 4,5,8,9,11,12,14,15,17,18
ガット孔 6 ガット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガット孔がガット面と交叉方向に貫設さ
    れたフレームを有するラケットにおいて、 該フレームのガット面と垂直方向の厚みは、外周部分に
    おいて最大厚みTとなり、該外周部分よりもフレーム内
    周側は該最大厚みTよりも小となっており、 前記ガット孔は該外周部分よりもフレーム内周側に設け
    られていることを特徴とするラケット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記フレームの少な
    くとも内周部分は内周側ほどガット面と垂直方向の厚み
    が小さくなる厚み逓減部分となっており、 前記ガット孔は該厚み逓減部分に設けられていることを
    特徴とするラケット。
JP6314715A 1994-12-19 1994-12-19 ラケット Pending JPH08168540A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6314715A JPH08168540A (ja) 1994-12-19 1994-12-19 ラケット

Applications Claiming Priority (1)

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JP6314715A JPH08168540A (ja) 1994-12-19 1994-12-19 ラケット

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ID=18056697

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JP6314715A Pending JPH08168540A (ja) 1994-12-19 1994-12-19 ラケット

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JP (1) JPH08168540A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003093548A (ja) * 2001-09-26 2003-04-02 Sumitomo Rubber Ind Ltd ラケットフレーム
US7806789B2 (en) * 2007-05-03 2010-10-05 John L Sledge Sports racket
EP3338865A1 (en) * 2016-12-26 2018-06-27 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Tennis racket frame

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