JP7180475B2 - ラケット - Google Patents

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Description

本発明は、テニス等に使用されるラケットに関する。
テニスラケットは、フレームとストリングとを有している。古くは、フレームに形成された孔に直接にストリングが通されていた。近年のテニスラケットでは、グロメットを介して孔にストリングが通されている。グロメットの形状に関する提案が、特開2015-217192公報に開示されている。
特開2015-217192公報
テニスプレーヤーは、ラケットのフェースの中心でボールを打撃しようと努力する。しかし、テニスのプレーでは、中心からずれた位置での打撃が、頻繁に発生する。中心よりも下側(地面側)でボールが打撃されると、フェースの角度が変化することに起因して、小さな打ち出し角度でボールが飛行する。この打ち出し角度は、低い弾道を招来する。低い弾道のボールは、ネットを超えにくい。
本発明の目的は、フェースの中心からずれた位置でボールが打撃された場合でも、安定した弾道が得られうるラケットの提供にある。
本発明に係るラケットは、
(1)フレーム、
(2)このフレームに装着されかつ複数の筒部を有するグロメット、
及び
(3)フェースを形成するストリング
を有する。それぞれの筒部は、ストリングが通されるための貫通孔を有する。この貫通孔は、ベース側開口、側壁及び先端側開口を有する。これら筒部の少なくとも1つは、フェースに平行な方向における内寸がフェースに垂直な方向における内寸よりも大きい、非円形な先端側開口を有する。この非円形な先端側開口を有する筒部において、ベース側開口から先端側開口に至るまで、ストリングが、側壁に当接する。
好ましくは、非円形な先端側開口を有する筒部に、縦ストリングが通される。好ましくは、非円形な先端側開口を有する筒部は、フレームのトップの近傍に配置される。好ましくは、非円形な先端側開口を有する筒部において、側壁が有する幅方向内側の壁面にストリングが当接する。
好ましくは、非円形な先端側開口を有する筒部は、ベース側開口から先端側開口に至るまで合同な断面形状を有する貫通孔を有する。
好ましくは、非円形な先端側開口の輪郭は、楕円又は長円である。
好ましくは、上記非円形な先端側開口における、上記フェースに平行な方向における内寸L1の、上記フェースに垂直な方向における内寸L2に対する比(L1/L2)は、1.3以上である。
好ましくは、上記非円形な先端側開口における、上記フェースに平行な方向における内寸L1の、上記ストリングの直径Dに対する比(L1/D)は、1.5以上である。
本発明に係るラケットフレームでは、ストリングが容易に変形するので、ストローク時のボールとの接触時間が長い。このラケットフレームは、大きな打ち出し角度に寄与しうる。
図1は、本発明の一実施形態に係るラケットが示された正面図である。 図2は、図1のラケットの一部が示された拡大図である。 図3は、図1のラケットの一部が示された分解図である。 図4は、図3のテニスラケットのグロメットの一部が示された拡大図である。 図5(a)は図4のグロメットの一部が示された拡大断面図であり、図5(b)は図5(a)のB-B線に沿った断面図である。 図6(a)は図4のグロメットの一部が示された拡大断面図であり、図6(b)は図6(a)のB-B線に沿った断面図である。 図7(a)は図5のグロメットがストリングと共に示された断面図であり、図7(b)は図7(a)のB-B線に沿った断面図である。 図8は、図1のラケットのトップ近傍が示された拡大図である。 図9は、図1のラケットがテニスボールと共に示された正面図である。 図10は、図8のトップ近傍が示された正面図である。 図11は、図5のグロメットの筒部がストリングと共に示された底面図である。 図12(a)は本発明の他の実施形態に係るラケットのグロメットの一部が示された断面図であり、図12(b)は図12(a)のB-B線に沿った断面図である。 図13は、図12のグロメットの筒部がストリングと共に示された底面図である。 図14(a)は本発明のさらに他の実施形態に係るラケットのグロメットの一部が示された断面図であり、図14(b)は図14(a)のB-B線に沿った断面図である。 図15は、図14のグロメットの筒部がストリングと共に示された底面図である。 図16は、本発明のさらに他の実施形態に係るラケットのトップ近傍が示された拡大図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
(第一実施形態)
図1-3に、テニスラケット2が示されている。このテニスラケット2は、フレーム4、グリップ6、グロメット8及びストリング10を有している。このテニスラケット2は、硬式テニスに使用されうる。図1及び2において、矢印Xはテニスラケット2の幅方向を表し、矢印Yはテニスラケット2の軸方向を表す。
フレーム4は、ヘッド12、2つのスロート14及びシャフト16を有している。ヘッド12は、フェース17(後に詳説)の輪郭を形成している。ヘッド12の正面形状は、略楕円である。楕円の長径方向は、テニスラケット2の軸方向Yと一致している。楕円の短径方向は、テニスラケット2の幅方向Xと一致している。それぞれのスロート14の一端は、ヘッド12と連続している。このスロート14は、他端の近傍で他のスロート14と合流している。スロート14は、ヘッド12から延びてシャフト16に至っている。シャフト16は、2つのスロート14が合流する箇所から延びている。シャフト16は、スロート14と連続的にかつ一体的に形成されている。ヘッド12のうち2つのスロート14に挟まれた部分は、ヨーク18である。ヘッド12が、楕円以外の形状を有してもよい。
このフレーム4は、パイプからなる。換言すれば、このフレーム4は中空である。このパイプの材質は、繊維強化樹脂である。この繊維強化樹脂のマトリクス樹脂は、熱硬化樹脂である。典型的な熱硬化樹脂は、エポキシ樹脂である。繊維強化樹脂の典型的な繊維は、カーボン繊維である。この繊維は、長繊維である。
グリップ6は、シャフト16に巻かれたテープによって形成されている。グリップ6は、テニスラケット2がスイングされたときの、プレーヤーの手とテニスラケット2とのスリップを抑制する。
図3に示されるように、このテニスラケット2は、第一グロメット8a、2つの第二グロメット8b及び第三グロメット8cを有している。それぞれのグロメット8は、ベース20と複数の筒部100とを有している。それぞれの筒部100は、ベース20と一体的に形成されている。このグロメット8の典型的な材質は、フレーム4よりも軟質な合成樹脂である。
図3において矢印A1で示されるように、第一グロメット8aは、ヘッド12のトップの近傍に装着される。この装着により、第一グロメット8aのそれぞれの筒部100が、ヘッド12に設けられた孔(図示されず)を貫通する。図3において矢印A2で示されるように、それぞれの第二グロメット8bは、ヘッド12のサイドに装着される。この装着により、第二グロメット8bのそれぞれの筒部100が、ヘッド12に設けられた孔(図示されず)を貫通する。図3において矢印A3で示されるように、第三グロメット8cは、ヨーク18に装着される。この装着により、第三グロメット8cのそれぞれの筒部100が、ヘッド12に設けられた孔(図示されず)を貫通する。
ストリング10は、ヘッド12に張られる。ストリング10は、幅方向X及び軸方向Yに沿って張られる。ストリング10のうち幅方向Xに沿って延在する部分は、横ストリング10aと称される。ストリング10のうち軸方向Yに沿って延在する部分は、縦ストリング10bと称される。複数の横ストリング10a及び複数の縦ストリング10bにより、フェース17(図1参照)が形成される。フェース17は、概してX-Y平面に沿っている。
図4は、図3のテニスラケット2のグロメット8の一部が示された拡大図である。前述の通り、グロメット8は、ベース20と複数の筒部100とを有している。
図5には、グロメット8の一部が示されている。図5(a)は、筒部100aの軸を含む平面に沿った断面図である。図5(b)は、筒部100aの軸に垂直な平面に沿った断面図である。これらの図に示されるとおり、筒部100aは、貫通孔24aを有している。貫通孔24aは、ベース側開口26a、側壁28a及び先端側開口30aを有している。図5(b)に示される通り、貫通孔24aの断面形状は、長円である。貫通孔24aは、ベース側開口26aから先端側開口30aに至るまで、合同な断面形状を有する。従って、先端側開口30aの形状は、長円(すなわち非円形)である。この先端側開口30aでは、フェース17に平行な方向(図5(b)の左右方向)における内寸は、フェース17に垂直な方向(図5(b)の上下方向)における内寸よりも大きい。
図6には、グロメット8の他の部分が示されている。図6(a)は、筒部100bの軸を含む平面に沿った断面図である。図6(b)は、筒部100bの軸に垂直な平面に沿った断面図である。これらの図に示されるとおり、筒部100bは、貫通孔24bを有している。貫通孔24bは、ベース側開口26b、側壁28b及び先端側開口30bを有している。図6(b)に示される通り、貫通孔24bの断面形状は、円である。貫通孔24bは、ベース側開口26bから先端側開口30bに至るまで、合同な断面形状を有する。従って、先端側開口30bの形状は、円である。この先端側開口30bでは、フェース17に平行な方向(図6(b)の左右方向)における内寸は、フェース17に垂直な方向(図6(b)の上下方向)における内寸と同じである。
図7には、図5の筒部100aが示されている。図7には、ストリング10も示されている。ストリング10は、貫通孔24aを通されている。ストリング10は、ベース側開口26aから先端側開口30aに至るまで、側壁28aに当接している。ストリング10は、側壁28aの左側壁面に当接している。ベース側開口26aの左右方向内寸が、先端側開口30aの左右方向内寸と同じなので、ストリング10が、ベース側開口26aから先端側開口30aに至るまで、側壁28aに当接しうる。ベース側開口26aの左右方向内寸が、先端側開口30aの左右方向内寸より大きくてもよい。図7から明らかなように、貫通孔24aの左右方向内寸は、ストリング10の直径に比べて十分大きい。従ってストリング10は、筒部100aの中で、右方向に移動しうる。筒部100aは、主として左右方向(フェース17に平行な方向)へのストリング10の移動を許容する。
図2において符号CLで示されているのは、中心線である。テニスラケット2は、中心線CLに対して対称な形状を有する。図2に示されるように、テニスラケット2は、第一筒部101、第二筒部102、第三筒部103、第四筒部104、第五筒部105、第六筒部106、第七筒部107、第八筒部108、第九筒部109、第十筒部110、第十一筒部111、第十二筒部112、第十三筒部113、第十四筒部114、第十五筒部115、第十六筒部116、第十七筒部117、第十八筒部118、第十九筒部119、第二十筒部120、第二十一筒部121、第二十二筒部122、第二十三筒部123、第二十四筒部124、第二十五筒部125、第二十六筒部126、第二十七筒部127、第二十八筒部128、第二十九筒部129、第三十筒部130、第三十一筒部131、第三十二筒部132、第三十三筒部133、第三十四筒部134及び第三十五筒部135を有している。図2には、35個の筒部100が示されている。前述の通り、テニスラケット2が中心線CLに対して対称な形状を有するので、このテニスラケット2における筒部100の数は、70である。
図2に示されるように、第一筒部101、第二筒部102、第三筒部103、第四筒部104、第五筒部105、第六筒部106、第七筒部107、第九筒部109、第二十七筒部127、第二十九筒部129、第三十筒部130、第三十一筒部131、第三十二筒部132、第三十三筒部133、第三十四筒部134及び第三十五筒部135には、縦ストリング10bが通されている。第八筒部108、第十筒部110、第十一筒部111、第十二筒部112、第十三筒部113、第十四筒部114、第十五筒部115、第十六筒部116、第十七筒部117、第十八筒部118、第十九筒部119、第二十筒部120、第二十一筒部121、第二十二筒部122、第二十三筒部123、第二十四筒部124、第二十五筒部125、第二十六筒部126及び第二十八筒部128には、横ストリング10aが通されている。
本実施形態では、第二筒部102及び第四筒部104は、断面形状が長円である貫通孔24a(図5参照)を有する。他の筒部100は、断面形状が円である貫通孔24b(図6参照)を有する。第二筒部102及び第四筒部104以外の筒部100が、断面形状が長円である貫通孔24aを有してもよい。例えば第六筒部106が、断面形状が長円である貫通孔24aを有してもよい。
図8は、図1のテニスラケット2のトップ近傍が示された拡大図である。図8では、フレーム4及び横ストリング10aの図示が省略されている。図8には、ベース20、第一筒部101、第二筒部102、第三筒部103及び第四筒部104が示されている。第一筒部101は、断面形状が円である貫通孔24b(図6参照)を有している。第二筒部102は、断面形状が長円である貫通孔24aを有している。第三筒部103は、断面形状が円である貫通孔24bを有している。第四筒部104は、断面形状が長円である貫通孔24aを有している。第二筒部102においてストリング10は、貫通孔24aの側壁28aの、左側(幅方向内側)の壁面に当接している。第四筒部104においてストリング10は、貫通孔24aの側壁28aの、左側(幅方向内側)の壁面に当接している。
図9には、テニスラケット2と共にテニスボール32が示されている。図9には、テニスラケット2とテニスボール32とのインパクトの瞬間が、示されている。図9では、テニスボール32は、中心線CLよりも下方(地面Gの側)にて、フェース17と衝突している。この状態でプレーヤーは、テニスラケット2を、前方へ、そして上方へとスイングする。
このスイングにより、第二筒部102を通された縦ストリング10bに、幅方向外向きの力がかかる。第二筒部102(100a)の貫通孔24aの幅方向内寸は、十分に大きい。従って、この縦ストリング10bは、第二筒部102に邪魔されることなく変形し、幅方向外向きに移動する。図10には、移動後の縦ストリング10bが示されている。この縦ストリング10bは、その後に復元する。第四筒部104(100a)を通された縦ストリング10bも、同様に、変形し、復元する。これらの縦ストリング10bの変形と復元とにより、テニスラケット2とテニスボール32との大きな接触時間が達成される。このテニスラケット2により、大きな打ち出し角度で、テニスボール32が打ち出される。このテニスラケット2では、中心線CLよりも下方にてテニスボール32が打撃されたときでも、高い弾道が得られうる。
前述の通りストリング10は、貫通孔24aの側壁28aの、幅方向内側の壁面に当接している。従って、テニスボール32が中心線CLよりも上方にてフェース17と衝突した場合、長円である貫通孔24aによる、縦ストリング10bの変形の促進は、得られない。従って、大きな接触時間が得られず、弾道の補正もなされない。このラケット2では、テニスボール32が中心線CLよりも上方にてフェース17と衝突した場合と、テニスボール32が中心線CLよりも下方にてフェース17と衝突した場合との、弾道差が少ない。
設計者が意図する性能をテニスラケット2に付与する目的で、幅方向外側の壁面にストリング10が当接するように、筒部100aが形成されてもよい。
図8において矢印W2で示されているのは、幅方向において最も外側にある、非円形な先端側開口30aを有しておりかつ幅方向内側の壁面にストリング10bが当接する筒部100aまでの、中心線CLからの幅方向距離である。距離W2は、テニスラケット2の半幅W1(図1参照)の15%以上80%以下が好ましく、20%以上70%以下が特に好ましい。
このテニスラケット2では、トップ近傍に位置する筒部100a(第二筒部102及び第四筒部104)が、断面形状が非円形である貫通孔24aを有する。ヨーク18に位置する筒部100が、断面形状が非円形である貫通孔24aを有してもよい。サイドに位置する筒部100が、断面形状が非円形である貫通孔24aを有してもよい。断面形状が非円形である貫通孔24aを有する筒部100に、横ストリング10aが通されてもよい。いずれの場合も、所定箇所にテニスボール32が衝突したときの、弾道高さの向上が達成されうる。
このテニスラケット2では、前述の通り、第二筒部102及び第四筒部104が、断面形状が非円形である貫通孔24aを有する。このテニスラケット2は、中心線CLに対して対称な形状を有するので、2個の第二筒部102及び2個の第四筒部104を有する。従って、断面形状が非円形であってかつ幅方向内側の壁面にストリング10bが当接する貫通孔24aを有する筒部100aの総数Nは、4個である。総数Nは、2個以上16個以下が好ましく、4個以上12個以下が好ましい。
図11は、図5のグロメット8の筒部100aが示された底面図である。図11には、筒部100aの先端が示されている。図11における紙面垂直方向は、筒部100aの軸の方向である。筒部100aは、先端側開口30aを有している。前述の通り、先端側開口30aの形状は、長円である。
図11において矢印L1で示されているのは、先端側開口30aの、フェース17に平行な方向における内寸である。内寸L1は、長円の長径でもある。図11において矢印L2で示されているのは、先端側開口30aの、フェース17に垂直な方向における内寸である。内寸L2は、長円の短径でもある。ストリング10がフェース17に平行な方向に容易に変形し、かつフェース17に垂直な方向に変形しにくいとの観点から、比(L1/L2)は1.3以上が好ましく、1.5以上が特に好ましい。比(L1/L2)は、4.0以下が好ましい。L1は、2.0mm以上3.0mm以下が好ましい。
図11において矢印Dで示されているのは、ストリング10の直径である。ストリング10がフェース17に平行な方向に容易に変形するとの観点から、比(L1/D)は1.5以上が好ましく、1.8以上が特に好ましい。比(L1/D)は、4.5以下が好ましい。
(第二実施形態)
図12(a)は本発明の他の実施形態に係るテニスラケットのグロメット34の一部が示された断面図であり、図12(b)は図12(a)のB-B線に沿った断面図である。このテニスラケットの、グロメット34以外の構造は、図1-11に示されたテニスラケット2のそれと同じである。
グロメット34は、ベース36と筒部38とを有している。筒部38は、貫通孔40を有している。貫通孔40は、ベース側開口42、側壁44及び先端側開口46を有している。図12(b)に示される通り、貫通孔40の断面形状は、楕円である。貫通孔40は、ベース側開口42から先端側開口46に至るまで、合同な断面形状を有する。
図13は、図12のグロメット34の筒部38が示された底面図である。図13には、筒部38の先端が示されている。図13には、ストリング10も示されている。図13における紙面垂直方向は、筒部38の軸の方向である。先端側開口46の形状は、楕円である。
図13において矢印L1で示されているのは、先端側開口46の、フェースに平行な方向における内寸である。内寸L1は、楕円の長径でもある。図13において矢印L2で示されているのは、先端側開口46の、フェースに垂直な方向における内寸である。内寸L2は、楕円の短径でもある。ストリング10がフェースに平行な方向に容易に変形し、かつフェースに垂直な方向に変形しにくいとの観点から、比(L1/L2)は1.3以上が好ましく、1.5以上が特に好ましい。比(L1/L2)は、4.0以下が好ましい。内寸L2は、1.8mm以上2.2mm以下が好ましい。
図13において矢印Dで示されているのは、ストリング10の直径である。ストリング10がフェースに平行な方向に容易に変形するとの観点から、比(L1/D)は1.5以上が好ましく、1.8以上が特に好ましい。比(L1/D)は、4.5以下が好ましい。
(第三実施形態)
図14(a)は本発明のさらに他の実施形態に係るテニスラケットのグロメット44の一部が示された断面図であり、図14(b)は図14(a)のB-B線に沿った断面図である。このテニスラケットの、グロメット44以外の構造は、図1-11に示されたテニスラケット2のそれと同じである。
グロメット44は、ベース46と筒部48とを有している。筒部48は、貫通孔50を有している。貫通孔50は、ベース側開口52、側壁54及び先端側開口56を有している。図14(b)に示される通り、貫通孔50の断面形状は、長円である。この長円の長軸は、フェースに平行な方向に対して傾斜している。貫通孔50は、ベース側開口52から先端側開口56に至るまで、合同な断面形状を有する。
図15は、図14のグロメット44の筒部48が示された底面図である。図15には、筒部48の先端が示されている。図15には、ストリング10も示されている。図15における紙面垂直方向は、筒部48の軸の方向である。先端側開口56の形状は、長円である。
図15において矢印L1で示されているのは、先端側開口56の、フェースに平行な方向における内寸である。図15において矢印L2で示されているのは、先端側開口56の、フェースに垂直な方向における内寸である。内寸L1は、内寸L2よりも大きい。従ってストリング10は、貫通孔50の中を、フェースに平行な方向に容易に移動しうる。ストリング10がフェースに平行な方向に容易に変形し、かつフェースに垂直な方向に変形しにくいとの観点から、比(L1/L2)は1.3以上が好ましく、1.5以上が特に好ましい。比(L1/L2)は、4.0以下が好ましい。
図15において矢印Dで示されているのは、ストリング10の直径である。ストリング10がフェースに平行な方向に容易に変形するとの観点から、比(L1/D)は1.5以上が好ましく、1.8以上が特に好ましい。比(L1/D)は、4.5以下が好ましい。
(第四実施形態)
図16は、本発明のさらに他の実施形態に係るラケットのトップ近傍が示された拡大図である。図16では、フレーム及び横ストリング10aの図示が省略されている。図16には、ベース60と5つの筒部62が示されている。それぞれの筒部62は、断面形状が長円である貫通孔64を有している。長円の長軸は、ラケットの幅方向(図16の左右方向)と一致している。この貫通孔は、側壁66を有している。
図16から明らかな通り、このラケットは、縦ストリング10bが側壁66の幅方向内側(図16の左側)の壁面に当接する筒部62aと、縦ストリング10bが側壁66の幅方向外側(図16の右側)の壁面に当接する筒部62bとを有する。第一の筒部62aを通された縦ストリング10bは、幅方向外側に十分に変形しうる。第二の筒部62bを通された縦ストリング10bは、幅方向内側に十分に変形しうる。
(さらに他の実施形態)
主としてフェースに平行な方向へのストリングの移動を許容する筒部では、先端側開口に種々の形状が採用されうる。いずれの先端側開口においても、フェースに平行な方向における内寸L1は、フェースに垂直な方向における内寸L2よりも大きい。比(L1/L2)は1.3以上が好ましく、1.5以上が特に好ましい。比(L1/L2)は、4.0以下が好ましい。
本発明に係るラケットは、ソフトテニス、スカッシュ、バドミントン等の種々の競技において用いられうる。
2・・・テニスラケット
4・・・フレーム
6・・・グリップ
8、34、44・・・グロメット
8a・・・第一グロメット
8b・・・第二グロメット
8c・・・第三グロメット
10・・・ストリング
10a・・・横ストリング
10b・・・縦ストリング
12・・・ヘッド
20、36、46、60・・・ベース
24a、24b、40、50、64・・・貫通孔
26a、26b、42、52・・・ベース側開口
28a、28b、44、54、66・・・側壁
30a、30b、46、56・・・先端側開口
38、48・・・筒部
62、62a、62b・・・筒部
100、101-135、100a、100b・・・筒部

Claims (8)

  1. フレーム、このフレームに装着されかつ複数の筒部を有するグロメット、及びフェースを形成するストリングを備えており、
    それぞれの筒部が、上記ストリングが通されるための貫通孔を有しており、
    上記貫通孔が、ベース側開口、側壁及び先端側開口を有しており、
    上記筒部の少なくとも1つが、上記フェースに平行な方向における内寸が上記フェースに垂直な方向における内寸よりも大きい非円形な先端側開口を有しており、
    上記非円形な先端側開口を有する筒部において、上記ベース側開口から上記先端側開口に至るまで、上記ストリングが、上記側壁に当接しているラケット。
  2. 上記非円形な先端側開口を有する筒部に、縦ストリングが通されている請求項1に記載のラケット。
  3. 上記非円形な先端側開口を有する筒部が、上記フレームのトップの近傍に配置されている請求項2に記載のラケット。
  4. 上記非円形な先端側開口を有する筒部において、上記側壁が有する幅方向内側の壁面に上記ストリングが当接している請求項3に記載のラケット。
  5. 上記非円形な先端側開口を有する筒部が、上記ベース側開口から上記先端側開口に至るまで合同な断面形状を有する貫通孔を有する請求項1から4のいずれかに記載のラケット。
  6. 上記非円形な先端側開口の輪郭が楕円又は長円である請求項1から5のいずれかに記載のラケット。
  7. 非円形な先端側開口における、フェースに平行な方向における内寸L1の、フェースに垂直な方向における内寸L2に対する比(L1/L2)が、1.3以上である請求項1から6のいずれかに記載のラケット。
  8. 非円形な先端側開口における、フェースに平行な方向における内寸L1の、ストリングの直径Dに対する比(L1/D)が、1.5以上である請求項1から7のいずれかに記載のラケット。
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