JP2018089153A - グロメット及びラケット - Google Patents

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Abstract

【課題】打球面の表側と裏側とで異なる性能を簡単に得ることができるようにすること。【解決手段】ラケット(10)のフレーム(13)に形成された穴(13d)に貫通して装着されてストリング(14)が通過する筒部(51)をグロメット(50)が備えている。ストリングは、フレームに張設されて表裏両面を打球面として形成する。筒部は、ストリングの中心位置に対し表側を形成する表側形成部(55)と、裏側を形成する裏側形成部(56)とを備えている。表側形成部は、裏側の打球面における打球で可動したストリングに当接し、裏側形成部は、表側の打球面における打球で可動したストリングに当接する。表側形成部及び裏側形成部の少なくとも一方は、打球面における表側の打球と裏側の打球とで、当接したストリングの可動量を相対的に変化させる可動変化部を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、ラケットのフレームに装着されてストリングとフレームとの接触を回避するグロメット及びかかるグロメットを用いたラケットに関する。
バドミントンにあっては、プレーヤがラケットをスイングしてシャトルを打撃することによってプレーされる。ラケットは、ループ状に形成されたフレームを備え、フレームの内側にストリングが張設されて打球面(フェース)が形成される(特許文献1参照)。また、フレームには、ストリングが挿通される挿通孔が所定の間隔を隔てて多数形成される(特許文献2参照)。各挿通孔にはグロメットが装着され、グロメットの筒状に形成された部分が挿通穴の内周面とストリングとの間に介在し、それらの接触を回避するようになっている。
ところで、バドミントンのプレーでは、打球面の表裏両面においてシャトルが打撃される。これは、フォアハンドとバックハンドとで打球面の表裏が反対になったり、プレーヤがグリップを適宜持ち替えることによって打球面の表裏が反対になったりするからである。
特開2015−8890号公報 特開2002−282395号公報
従来のグロメットにあっては、特許文献2における図1の断面で示すように、打球面と直交する表裏方向にて、グロメットの中心位置に対し表面側と裏面側とが対称形状に形成されている。従って、打球面の表側で打っても裏側で打っても、シャトルの打撃に関する各種性能(例えば、シャトルの球持ちや弾き等)や打球感が同じになる。
一方、前記各種性能についての嗜好は、年齢や性別、技術レベルなど、プレーヤ毎に異なるものであり、同一プレーヤであっても、変化する季節や体調などによって異なることとなる。従って、従来は、様々な嗜好に対応するためには、嗜好に応じて性能が異なるラケットを用意する負担が強いられる、という問題があった。
本発明は、以上のような実情に鑑みてなされたもので、異なる性能を簡単に得ることができるグロメット及びラケットを提供することを目的とする。
本発明のグロメットは、ラケットのフレームに形成された穴に貫通して装着されてストリングが通過する筒部を備えたグロメットにおいて、前記ストリングは、前記フレームに張設されて表裏両面を打球面として形成し、前記筒部は、前記ストリングの中心位置に対し表側を形成する表側形成部と、裏側を形成する裏側形成部とを備え、前記表側形成部は、裏側の前記打球面における打球で可動した前記ストリングに当接し、前記裏側形成部は、表側の前記打球面における打球で可動した前記ストリングに当接し、前記表側形成部及び前記裏側形成部の少なくとも一方は、前記打球面における表側の打球と裏側の打球とで、当接した前記ストリングの可動量を相対的に変化させる可動変化部を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、打球面を表裏で変えて同じ条件で打球した場合、可動変化部によって筒部に挿通されたストリングの可動量を変え、打球に関する性能や打球感を変えることができる。これにより、グリップを持ち替えるだけで、1本のラケットで異なる2種類の性能を簡単に発揮することができる。
本発明において、前記可動変化部は、前記打球面に直交する表裏方向での前記ストリングの外周面に対する距離が前記表側形成部と前記裏側形成部とを異なるようにすることで構成されるとよい。この構成によれば、打球面を表裏で変えて同じ条件で打球した場合、表側形成部と裏側形成部とで可動したストリングが当接するタイミングを変え、ひいてはストリングの可動域を変えることができる。これにより、打球面の表裏で打球に関する性能を変えることができ、当該性能をより高めたり、性能についてのバリエーションをより増やしたりすることができる。
また、本発明において、前記可動変化部は、前記表側形成部と前記裏側形成部とを異なる厚みとして構成されるとよい。更に、前記可動変化部は、前記表側形成部と前記裏側形成部とを異なる材質として構成してもよい。これらの構成によれば、表側形成部と裏側形成部とで、打球により可動して当接したストリングに対する剛性を変えることができる。これにより、打球面の表裏の違いでストリングの可動域が変化し、打球に関する性能を相違させることができる。
また、本発明において、前記可動変化部は、前記表側形成部と前記裏側形成部とで前記筒部の軸線方向長さを異なるようにすることで構成されるとよい。更に、前記筒部は、前記フレームの内側に位置する端部が先端とされ、前記可動変化部は、前記表側形成部と前記裏側形成部とで前記筒部の先端領域の肉厚を部分的に異ならせて構成してもよい。これらの構成によっての、打球により可動するストリングと当接するタイミングを表側形成部と裏側形成部とで変えることができる。従って、これによっても打球面の表裏の違いでストリングの可動域が変化し、打球に関する性能を相違させることができる。
また、本発明において、前記筒部を複数として当該複数の筒部を連結しつつ所定方向に延在する帯状部を更に備えているとよい。この構成によれば、フレームの穴に複数の筒部を挿通させた状態で、それぞれの筒部が周方向に回転変位することを規制することができる。これにより、表側形成部と裏側形成部とを打球面の表裏方向に位置決めし易くすることができる。
また、本発明において、前記帯状部には、表裏の向きを識別するための識別部が設けられているとよい。この構成によれば、識別部によって表側形成部及び裏側形成部の位置を帯状部にて判断することができる。言い換えると、表側形成部及び裏側形成部の違いを目視にて容易に認識でき、グロメット装着の作業性を良好に保つことができる。
また、本発明において、前記識別部は、表裏で非対称形状となる凹部によって形成されているとよい。この構成によれば、帯状部の一部を形状変更するだけの簡単な構成によって表側形成部及び裏側形成部の違いを容易に認識させることができる。
また、本発明のラケットは、前記グロメットと、前記ストリングが張設されて打球面を形成するフレームとを備えたラケットであって、前記グロメットが前記フレームに装着され、前記可動変化部によって前記打球面における表側の打球と裏側の打球とで前記ストリングの可動量を相対的に変化させることを特徴とする。
本発明のラケットにおいて、前記可動変化部は、前記フレームの中央領域において、前記ラケットの長手方向に延出する前記ストリングが通過する前記グロメットに形成されるとよい。この構成によれば、いわゆるスイートスポットのストリングについての性能を打球面の表裏で効果的に変化させることができる。
本発明によれば、可動変化部により表側形成部及び裏側形成部に当接するストリングの可動域を変化させることができ、打球面の表側と裏側とで異なる性能を簡単に得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るラケットの外観図であり、図1Aは、前記ラケットの正面図、図1Bは、前記ラケットの側面図である。 図2Aは、図1AのA−A線概略断面図、図2Bは、図2AのB−B線矢視断面図である。 ラケットの部分拡大正面図である。 グロメットの概略斜視図である。 図5A及び図5Bは、ストリングの可動を説明するための断面図である。 ラケットの部分拡大平面図である。 図7A及び図7Bは、第2の実施の形態に係るグロメットの図2A及び図2Bと同様の断面図である。 第3の実施の形態に係るグロメットの図2Aと同様の断面図である。 第4の実施の形態に係るグロメットの図2Aと同様の断面図である。 第5の実施の形態に係るグロメットの図2Bと同様の断面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るバドミントンラケットの外観図であり、図1Aは、前記バドミントンラケットの正面図、図1Bは、前記バドミントンラケットの側面図である。なお、以下の各図では、説明の便宜上、一部の構成を省略している。
図1に示すように、バドミントンラケット(以下、「ラケット」とする)10は、プレーヤに把持されるグリップ11と、グリップ11に一端側が連結されて直線方向に延在する円筒状のシャフト12と、シャフト12の他端側に連結された楕円形の環状をなすフレーム13とを備えている。フレーム13の内側にはストリング14が張設されており、このストリング14によってシャトルが打撃される打球面15が形成される。詳細な構成は後述するが、フレーム13には、穴13d(図2参照)が周方向に亘って複数形成され、これらの穴13dにはグロメット50、71、72(図1Bでは不図示)が装着されている。グロメット50、71、72は、フレーム13の内周から突出するように装着され、かかるグロメット50、71、72を介してストリング14がフレーム13に張設されている。
なお、特許請求の範囲及び本明細書の説明において、特に明示しない限り、図1中矢印にて示すように、ラケット10の長手方向のうちフレーム13が位置する側を先端側とし、グリップ11が位置する側を後端側とする。また、打球面15に直交する方向を表裏方向とし、図1Aの紙面手前側(図1Bの紙面左側)を表側とし、その反対側を裏側とする。更に、打球面15上において(即ち打球面15に沿う平面上において)長手方向に直交する方向を左右方向とし、左側及び右側は、図1Aに示すように、ラケット10の表側を手前にして見たときを基準とする。グロメット50、71、72の相違については後述する。
ストリング14によって形成される打球面15は、表側と裏側との両面に形成される。バドミントンのプレーでは、フォアハンドで打つ場合とバックハンドで打つ場合とがあり、ラケット10を持つ手側にシャトルが飛んでくるとフォアハンド、ラケット10を持つ手と反対側にシャトルが飛んでくるとバックハンドで打つことが一般的である。そして、バドミントンのスイングの性質上、フォアハンドとバックハンドとでは、シャトルが打撃される打球面15が表裏反対になる。
フレーム13は、長手方向先端側から後端側に向かって順に、トップ部13a、中間部13b、袖部13cとなる領域を備えている。中間部13bは、フレーム13の左右幅が最大となる位置を含む所定幅領域となり、トップ部13aは、中間部13bより先端側領域となり、袖部13cは、中間部13bから後端側のシャフト12との連結位置までの領域となる。トップ部13a、中間部13b、袖部13cは、特に限定されるものでないが、フレーム13の長手方向の長さの約1/3の領域となる。
フレーム13の外周面には溝部17が設けられ、この溝部17の底部でグロメット50、71、72を介してストリング14(図1Bでは図示省略)が折り返されて通過する。これにより、フレーム13の長手方向先端側が床に当たったり擦れたりしても、ストリング14が床に接触することを防いでいる。
次に、フレーム13の断面形状について、図2Aを参照して以下に説明する。図2Aは、図1AのA−A線概略断面図である。図2Aは、フレーム13の延在方向に直交する面でフレーム13を断面視した図である。図2Aに示すように、フレーム13は、所定の肉厚となる中空形状の筒状体18の内部に、所定の発泡材(不図示)を充填して形成されている。なお、発泡材の充填は、フレーム13の一部又は全部において省略してもよい。発泡材の材質としては、ウレタンやアクリル系などを例示できる。
フレーム13の溝部17が形成された範囲では、図2Aに示す断面形状又はこれと若干相違するものの略同じとなる断面形状に形成される。また、フレーム13の裾部13c(図1A参照)において、溝部17が形成されない範囲では、溝部17の形成部分を凹ませることなく外側に若干膨らむような断面となる筒形状に形成される。
ここで、特許請求の範囲及び本明細書の説明におけるフレーム13の記載については、特に明示しない限り、ストリング14が挿通される穴13dの中心軸位置を境界位置B1としたときに、当該境界位置B1から表側に位置するフレーム13の表出面を表面部20とする。また、境界位置B1から裏側に位置するフレーム13の表出面を裏面部21とする。更に、図2Aの紙面での上下方向を外内方向とし、同図中上側をフレーム13の外側、同図中下側をフレーム13の内側とする。なお、境界位置B1は、フレーム13の厚さ内において適宜変更してもよい。
図2Aの断面図において、フレーム13の表面部20と裏面部21とは非対称形状に形成されている。ここで、非対称とは、境界位置B1を対称軸として見たときに、表面部20と裏面部21とが対称にならないことであり、また、図2A中で左右反転(表裏反転)させた形状と比べて同一形状にならないことを意味する。表面部20と裏面部21とは表裏方向の幅が異なり、裏面部21の幅の方が大きくなっている。
表面部20は、平面部25と、この平面部25の外内両側に連なる湾曲面部26とを備えた形状に形成される。平面部25は、外内方向(打球面15の面方向)に略平行若しくは若干傾く方向に向けられ、フラット若しくは外内方向中央部が若干膨らむ形状に形成されている。平面部25は、表面部20を外内方向に等分に3分割したときに、その3分割された中央部分に対応する領域に形成されている。湾曲面部26は、断面視で四分円弧状に形成された曲面とされ、平面部25と反対側の端部が裏側に向けられている。
裏面部21は、曲面部となる円弧状面部27と、この円弧状部27の外内両側に連なる傾斜面部28とを備えた形状に形成される。円弧状面部27は、断面視で、外内方向中央部が最も裏方向に膨出するように形成された四分円弧状となる曲面を呈している。円弧状面部27は、その最も膨出する位置がフレーム13の外内方向中間より外寄りに設定されている。各傾斜面部28は、概ねフラットに形成され、表側に向かうに従って相互に離れる方向に延在している。外側及び内側の傾斜面部28は、円弧状面部27の外側及び内側端部における接線方向に延在している。
表面部20及び裏面部21の境界位置B1を跨ぐフレーム13内側の周面は、滑らかに湾曲して表裏方向中央が膨出する膨出面31として形成されている。なお、曲面となる湾曲面部26、円弧状面部27、膨出面31の曲率は、円弧状面部27、湾曲面部26、膨出面31の順に大きく設定されている。
上述した形状によれば、表面部20と裏面部21とが非対称形状に形成されるので、打球面15での打球が表側となる場合と裏側になる場合とでは、発生する応力分布や断面形状の変形量、変形形状が相違するようになる。また、打球面15での打球が表側となる場合と裏側となる場合とで、フレーム13のしなり変形等についての断面二次モーメントを変えることができる。これにより、打球面15の表裏において、打撃時にシャトルが打球面15に接触する時間や反発性能等を変えることができ、球持ちや弾き性能といった打撃に関する性能を変えることができる。かかる性能の変化の詳細については後述する。
続いて、フレーム13に装着されたグロメット50について、図2Aに加え、図2B、図3及び図4を参照して説明する。図2Bは、図2AのB−B線矢視断面図である。図3は、ラケットの部分拡大正面図である。図4は、グロメットの概略斜視図である。以下において、図3に示すフレーム13の最先端側に設けられたグロメット50について説明する。本実施の形態において、グロメット50には、長手方向に延出するストリング14のうち、打球面15の左右方向中央領域を通過する8本(8列)のストリング14が挿通される。図4にも示すように、グロメット50は、概略円筒状をなす複数本(本実施の形態では8本)の筒部51と、フレーム13の周方向に延在して各筒部51を連結する帯状部52とを備えている。グロメット50は、ナイロン等の合成樹脂材を用いた一体成形品によって構成されている。
図2Aに戻り、筒部51は、帯状部52側が基部とされ、基部と反対側の先端部がフレーム13の外側から穴13dに貫通されてフレーム13の内側に位置する。この貫通によってグロメット50がフレーム20に装着され、この状態で、筒部51の先端側は、フレーム13の内周面側から内方に突出するように配設される。
筒部51の内部における中心軸線に沿う位置と、その延長線上の帯状部52には挿通穴53が形成される。挿通穴53にはストリング14が通過され、帯状部52の外面側における挿通穴53の開口部分でストリング14が折り返されて隣り合う筒部51の内部を通過するようになる(図6参照)。
ここで、特に明示しない限り、特許請求の範囲及び本明細書の説明における筒部51は、ストリング14の中心軸位置を境界位置B2としたときに、当該境界位置B2から表側が表側形成部55、裏側が裏側形成部56によって形成される。なお、本実施の形態では、境界位置B2と上述した境界位置B1とが同一位置に形成される。
表側形成部55及び裏側形成部56は、境界位置B2を挟んで非対称形状となって異なる厚みに形成されている。具体的には、ストリング14の中心軸位置(境界位置B2)を通って表裏方向に平行な面で断面視したとき、すなわち、図2Aの断面視で、表側形成部55の厚みt1より裏側形成部56の厚みt2の方が大きく形成されている(厚みt2>厚みt1)。また、図2Bに示すようにストリング14の中心軸位置に直交する面で断面視したときに、筒部51の外周面は略真円状に形成され、かかる真円の中心位置を中心として、表側形成部55(挿通穴53)の内周面が半円弧状に形成されている。一方、裏側形成部56(挿通穴53)の内周面は、半楕円弧(楕円を半分とした弧)状に形成され、その中心も前記真円の中心位置に配置される。なお、ストリング14の表裏方向の位置は、表側形成部55及び裏側形成部56の内周面を形成する半円弧、半楕円弧の中心に、ストリング14の中心軸位置が一致するようになる。
本実施の形態では、上記のように表側形成部55及び裏側形成部56の内周面形状を相違させることで、厚みt1、t2を異なるようにしている。また、厚みt1、t2を異なるようにすることで、表裏方向におけるストリング14の外周面から表側形成部55の内周面までの距離d1と、裏側形成部56の内周面までの距離d2とが異なるようになる。具体的には、距離d1の方が距離d2より大きくなる(距離d1>距離d2)。
図5A及び図5Bは、ストリングの可動を説明するための断面図である。図5Aに示すように、ストリング14で形成される打球面15の表側でシャトルを打球すると、ストリング14は裏側に可動して裏側形成部56の内周面に当接する。これとは反対に、図5Bに示すように、ストリング14で形成される打球面15の裏側でシャトルを打球すると、ストリング14は表側に可動して表側形成部55の内周面に当接する。ここで、ストリング14が表側形成部55及び裏側形成部56に当接すると、それらからストリング14に対し可動する方向に抗する力が作用する。言い換えると、表側形成部55及び裏側形成部56は、可動するストリング14のストッパとしてそれぞれ機能する。
打球前においては、図2Aに示すように、距離d1>距離d2の関係となるので、打球面15の表裏を変える以外は同じ条件で打球した場合、ストリング14が表側形成部55及び裏側形成部56に当接するタイミングが相違することとなる。具体的には、打球してからストリング14が可動して図5Bに示すように表側形成部55に当接するまでの時間に比べ、図5Aに示すように裏側形成部56に当接するまでの時間の方が短くなる。従って、打球後にストリング14が裏側形成部56に早く当接するようになり、ストリング14が裏側に可動する方が表側に可動する場合に比べて、ストリング14の可動量が相対的に小さくなる。
このように、打球面15の表裏を変えてストリング14の可動量を相対的に小さくする観点では、裏側形成部56がストリング14の可動量を変化させる可動変化部を構成する。また、同様の状況で見方を変えると、ストリング14が表側に可動する方が裏側に可動する場合に比べて、ストリング14の可動量が相対的に大きくなる。従って、打球面15の表裏を変えてストリング14の可動量を相対的に大きくする観点では、表側形成部55がストリング14の可動量を変化させる可動変化部を構成する。更に、ストリング14が裏側に可動する場合と表側に可動する場合とで、ストリング14の可動量が相互に異なるようにする観点では、表側形成部55及び裏側形成部56の両方によってストリング14の可動量を変化させている。従って、表側形成部55及び裏側形成部56の両方によって可動変化部を構成する。
なお、表側形成部55及び裏側形成部56の厚みt1、t2(図2A参照)が異なるので、打球面15の表裏を変える以外は同じ条件で打球した場合、可動して当接するストリング14に対する剛性が表側形成部55と裏側形成部56とで異なる。従って、表側形成部55及び裏側形成部56からストリング14に加わる可動方向に抗する力が表側形成部55と裏側形成部56とで異なり、ストリング14が裏側に可動する場合と表側に可動する場合とで、ストリング14の可動量が変化する。
具体的には、表側形成部55の厚みt1より裏側形成部56の厚みt2の方が大きくなるので、裏側形成部56の方がストリング14に大きな力を作用させ、ストリング14の可動量を相対的に小さくする。また、見方を変えると、裏側形成部56の厚みt2より表側形成部55の厚みt1の方が小さくなるので、表側形成部55の方がストリング14に小さな力を作用させ、ストリング14の可動量を相対的に大きくする。よって、表側形成部55と裏側形成部56とで厚みt1、t2を変えることによっても、打球面15における表側の打球と裏側の打球とでストリング14の可動量を変化させる。上記のように、表側形成部55及び裏側形成部56の少なくとも一方の厚みt1、t2を変えることにより、当該少なくとも一方でストリング14の可動量を変化させる可動変化部を構成する。
筒部51にあっては、上述した表側形成部55及び裏側形成部56によって非対称形状に形成されるので、打球面15での打球が表側となる場合と裏側になる場合とでは、挿通するストリング14の可動域が異なるようになる。これにより、打球面15の表裏において、打撃時にシャトルが打球面15に接触する時間や反発性能等を変えることができ、球持ちや弾き性能といった打撃に関する性能を変えることができる。
具体例を挙げると、ストリング14の可動量が小さくなる、すなわち表側の打球面15で打球した方が、弾き性能を高め、シャトルが打球面15に接触する時間が短くなるような反発が良い感触が得られるようになる。一方、ストリング14の可動量が大きくなる、すなわち裏側の打球面15で打球した方が、球持ち性能を高め、シャトルが打球面15に長い時間接触するような感触が得られるようになる。以上のように、本実施の形態のグロメット50を用いることによって、プレーヤがグリップ11を持ち替えるだけで、ラケット10を変更せずに1本のラケット10で異なる2種類の性能を簡単に発揮できる。その結果、プレーヤによって異なる年齢や性別、技術レベル等の嗜好に対して容易に対応することができる。
ここで、バドミントンのプレーを更に検討すると、フォアハンドとバックハンドとの比較において、フォアハンドは、素早くシャトルをコートに打ち落とすためにシャトルの速度が高速となる傾向があり、これに応じてスイング速度が速く、スイング軌跡が長くなる傾向がある。これに反し、バックハンドは、スイング軌跡が短くなる傾向があり、対戦相手の打ち難いコースにシャトルを弾くように打ち返す場合が多くなる。
ところが、従来のバドミントンラケットのように、グロメットの筒部が表裏対称構造であると、フォアハンドとバックハンドとで上述のように異なる性質の打球が要求されても、グロメットとしては同じ性能を発揮せざるを得なくなる。つまり、フォアハンドに応じた性能にグロメットの構造を設計すると、バックハンドの性能が低下してしまい、その反対に、バックハンドに応じた性能にグロメットの構造を設計すると、フォアハンドの性能が低下する、という問題がある。
この点、本実施の形態のグロメット50では、打球面15の表裏において、異なる球持ちや弾き性能を実現することができ、上述したようにフォアハンドとバックハンドとの両方の性質に応じた性能向上を図ることができる。
ところで、フレーム13の表面部20と裏面部21とが非対称形状に形成されることによっても、球持ちや弾き性能といった打撃に関する性能を変えることができる。本実施の形態では、フレーム13の形状によって、表側の打球面15で打球した方が球持ち性能を高め、裏側の打球面15で打球した方が弾き性能を高めるシミュレーション結果が得られている。従って、本実施の形態ではフレーム13が発揮する性能とグロメット50が発揮する性能とは逆の関係になっており、フレーム13が発揮する性能をグロメット50が補正或いは調整する役割を果たしている。
なお、フレーム13に対するグロメット50の表裏の向きは限定されるものでなく、上記実施の形態の向きに対して表裏反対にしてもよい。この場合、フレーム13及びグロメット50が発揮する球持ちや弾き性能といった打撃に関する性能、感触がより強調されるようになる。このように、フレーム13が非対称となる形状と、グロメット50が非対称となる形状との組み合わせによって、打撃に関する性能についてバリエーションを相乗的に増やすことができる。
また、上記にてグロメット50について説明したが、フレーム13の他の位置に設けたグロメット71、72(図1参照)について、グロメット50と同様の構成を採用してもよいし、従来タイプの可動変化部を有しないグロメットとしてもよい。例えば、打球面15の左右方向中央領域を通過するストリング14が挿通されるグロメット71は、可動変化部を有する筒部51を備えた構成とし、それ以外のグロメット72は従来タイプのものとしてもよい。かかるグロメット72では帯状部52を有しない構成とし、1体のグロメット72に1本の筒部が形成されるようにすることで、ラケット10における全てのグロメットの重量の総和を小さくして軽量化を図ることができる。
続いて、グロメット50の帯状部52の構成について説明する。図6は、ラケットの部分拡大平面図である。図6に示すように、帯状部52の表裏方向の幅は、フレーム13の溝17に受容されるように形成されている。帯状部52の外面には、筒部51を通って張設されたストリング14が配設されている。
帯状部52の表裏方向両側の端部には、切り欠いたように凹んで形成される凹部55a、55bが形成されている。具体的には、帯状部52の表側の端部に、台形状をなす第1凹部55aが複数形成され、帯状部52の裏側の端部に、三角形状をなす第2凹部55bが複数形成されている。第1凹部55aと第2凹部55bとは、帯状部52の延在方向に隣り合う筒部51の中間部分に形成され、且つ、当該延在方向に非形成となる部分と形成される部分とが交互に配設されるように形成される。そして、第1凹部55aの形成位置と第2凹部55bの形成位置とは、表裏方向に不一致となり、帯状部52の延在方向に互い違いとなっている。
このように、第1凹部55a及び第2凹部55bは、帯状部52にて表裏で非対称形状であり非対称となる位置に形成される。これにより、図4のようにフレーム13から取り外した状態にて、グロメット50の表側と裏側との違いがユーザにより容易に視認することができる。言い換えると、筒部51における表側形成部55及び裏側形成部56の形状の相違が、肉眼で判別しにくい場合であっても、第1凹部55a及び第2凹部55bによって、表裏を認識することができる。この結果、フレーム13の表裏の向きに対し、表側形成部55及び裏側形成部56の向きを短時間で容易に合致させて装着することができ、装着後の表裏の向きの確認も難なく行うことができる。ここにおいて、第1凹部55a及び第2凹部55bによりグロメット50の表裏の向きを識別するための識別部が構成される。
グロメット50にあっては、複数の筒部51が帯状部52で連結されるので、全ての筒部51の表裏の向きが揃えた状態になる。また、フレーム13に装着した後では、穴13d内で各筒部51が周方向に回転変位することが、帯状部52及び他の穴13d内の筒部51によって規制される。従って、ストリング14の張設時に、作業者の意に反して筒部51の周方向の向きが変わることを防止することができる。
なお、第1凹部55aが台形状としてフレーム13の表面部20の断面に類似した形状とし、第2凹部55bが三角形状として裏面部21の断面に類似した形状としている。このような形状に形成することによっても、グロメット50の表裏の向きの識別をより容易にすることができる。
以上のように、上記第1の実施の形態によれば、グロメット50の筒部51を表裏非対称形状とし、可動変化部を備えた構成として打球面15における表側の打球と裏側の打球とで当接したストリング14の可動量を相対的に変化させることができる。これにより、グリップ11を持ち替えるだけで、1本のラケット10で異なる2種類の性能を簡単に発揮することができる。また、フレーム13においても表裏非対称形状としたので、グロメット50との組合せによって打撃に関する性能について様々な設計を行うことができる。
更に、打球面15の左右方向中央にグロメット50を設けたので、打球面15のうち、いわゆるスイートスポットでの打球に関する性能を表裏で効果的に変化させることができる。
次に、本発明の前記以外の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、説明する実施の形態より前に記載された実施の形態と同一若しくは同等の構成部分については同一符号を用いる場合があり、説明を省略若しくは簡略にする場合がある。
[第2の実施の形態]
図7A及び図7Bは、第2の実施の形態に係るグロメットの図2A及び図2Bと同様の断面図である。図7A及び図7Bに示すように、第2の実施の形態のグロメット150は、表側形成部155と裏側形成部156とを異なる材質としている。例えば、いわゆる二色成形法によって、表側形成部155を形成する型内と裏側形成部156を形成する型内とで異なる樹脂材を注入して、材質を異なるようにしている。これにより、表側形成部155と裏側形成部156とで樹脂材の材質に応じて剛性を相違させることができる。
ここで、例えば、表側形成部155と裏側形成部156とで、相対的に裏側形成部156の方を剛性が高く弾性変形し難くし、表側形成部155を剛性が低く弾性変形し易くする。すると、打球面15の表裏を変える以外は同じ条件で打球した場合、可動して当接するストリング14に対する剛性が表側形成部155と裏側形成部156とで異なるようになる。具体的には、表側形成部155と裏側形成部156とが表裏対称形状であっても、剛性が高い裏側形成部156の方が当接するストリング14に大きな力を作用させ、ストリング14の可動量を相対的に小さくする。また、見方を変えると、剛性が低い表側形成部155の方がストリング14に小さな力を作用させ、ストリング14の可動量を相対的に大きくする。このように、表側形成部155及び裏側形成部156の材質を変えることで、それらの少なくとも一方によりストリング14の可動量を変化させる可動変化部が構成される。
なお、第2の実施の形態では、表側形成部55と裏側形成部56とで剛性が異なっていれば、相対的に表側形成部155を剛性が高く、裏側形成部156を剛性が低くしてもよい。
[第3の実施の形態]
図8は、第3の実施の形態に係るグロメットの図2Aと同様の断面図である。図8に示すように、第3の実施の形態のグロメット250は、表側形成部255と裏側形成部256とで、筒部251の軸線方向の長さを異なるように形成している。これにより、表側形成部255と裏側形成部256とで長さに応じて、剛性を相違させることができる上、ストリング14がと当接するタイミングを変えることができる。具体的には、軸線方向に長い裏側形成部256の方が表側形成部255より長く形成され、当接するストリング14に大きな力を作用させ、ストリング14の可動量を相対的に小さくする。また、見方を変えると、軸線方向の長さが短い表側形成部255の方がストリング14に小さな力を作用させ、ストリング14の可動量を相対的に大きくする。このように、表側形成部255及び裏側形成部256の長さを変えることで、少なくともそれらの一方によりストリング14の可動量を変化させる可動変化部を構成する。なお、表側形成部255及び裏側形成部256の各先端面は、筒部251の軸線に対して傾斜する同一平面上に位置するように形成したが、これに限られるものでない。表側形成部255及び裏側形成部256の各先端面が筒部251の軸線に直交する面上に位置するように形成してもよい。
[第4の実施の形態]
図9は、第4の実施の形態に係るグロメットの図2Aと同様の断面図である。図9に示すように、第4の実施の形態のグロメット350は、表側形成部355の先端側の内周面を部分的に凹ませるように形成し、表側形成部355と裏側形成部356とで、先端領域の肉厚を部分的に異ならせている。これにより、第4の実施の形態においても、第3の実施の形態のように長さを変えたときと同様の作用を奏することができる。従って、表側形成部355と裏側形成部356とで先端領域の肉厚を変えることで、少なくともそれらの一方によりストリング14の可動量を変化させる可動変化部を構成する。
[第5の実施の形態]
図10は、第5の実施の形態に係るグロメットの図2Bと同様の断面図である。図10に示すように、第5の実施の形態のグロメット450は、挿通穴453の断面形状が真円状に形成され、且つ、表側形成部455の厚みt1より裏側形成部456の厚みt2の方が大きく形成されている(厚みt2>厚みt1)。なお、表裏方向におけるストリング14の外周面から表側形成部455の内周面までの距離d1と、裏側形成部456の内周面までの距離d2とは同一となっている。筒部451の断面形状は、表側形成部455の外周面が半円弧状に形成され、裏側形成部456の外周面は、半楕円弧(楕円を半分とした弧)状に形成され、それらの中心は挿通穴453の中心位置と一致している。
表側形成部455と裏側形成部456とで厚みt1、t2に応じて剛性を相違させ、相対的に裏側形成部456を剛性が高く、表側形成部455を剛性が低くなる。従って、打球面の表裏を変える以外は同じ条件で打球した場合、可動して当接するストリング14に対する剛性が表側形成部455と裏側形成部456とで異なるようになる。具体的には、剛性が高い裏側形成部456の方が当接するストリング14に大きな力を作用させ、ストリング14の可動量を相対的に小さくする。また、見方を変えると、剛性が低い表側形成部455の方がストリング14に小さな力を作用させ、ストリング14の可動量を相対的に大きくする。このように、表側形成部455及び裏側形成部456の厚みt1、t2を変えることで、それらの少なくとも一方によりストリング14の可動量を変化させる可動変化部が構成される。
本発明の実施の形態は上記の各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
例えば、ラケット10における表裏の区別は、上述の実施の形態とは反対にしてもよく、打球面15に直交する方向において、何れか一方を表側とし、その反対側を裏側とすればよい。
また、各実施の形態において、グロメットにおける筒部の本数は、1本としてもよいし、8本以外の複数本としてもよい。筒部が1本である場合、フレームの穴に挿通した状態で、グロメットが筒部の周方向に回転しないようにストリングを張設できれば、帯状部を省略した構成としてもよい。
また、筒部を複数有するグロメットでは、上記のように可動変化部を有する筒部を少なくとも1本有するように構成してもよい。
また、各実施の形態ではバドミントンラケットについて説明したが、ストリングを張設して打球面を形成するテニス等の他のラケットスポーツのラケットに各実施の形態のグロメットを採用してもよい。
また、本発明の各実施の形態を説明したが、本発明の他の実施の形態として、上記各実施の形態を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
本発明は、打球面の表側と裏側とで異なる性能を簡単に得ることができるグロメット及びこれを用いたラケットに関する。
10 ラケット
13 フレーム
13d 穴
14 ストリング
15 打球面
50、150、250、350、450 グロメット
51、151、251、351、451 筒部
52 帯状部
55、155、255、355、455 表側形成部(可動変化部)
56、156、256、356、456 裏側形成部(可動変化部)
55a 第1凹部(凹部、識別部)
55b 第2凹部(凹部、識別部)

Claims (11)

  1. ラケットのフレームに形成された穴に貫通して装着されてストリングが通過する筒部を備えたグロメットにおいて、
    前記ストリングは、前記フレームに張設されて表裏両面を打球面として形成し、
    前記筒部は、前記ストリングの中心位置に対し表側を形成する表側形成部と、裏側を形成する裏側形成部とを備え、
    前記表側形成部は、裏側の前記打球面における打球で可動した前記ストリングに当接し、
    前記裏側形成部は、表側の前記打球面における打球で可動した前記ストリングに当接し、
    前記表側形成部及び前記裏側形成部の少なくとも一方は、前記打球面における表側の打球と裏側の打球とで、当接した前記ストリングの可動量を相対的に変化させる可動変化部を備えていることを特徴とするグロメット。
  2. 前記可動変化部は、前記打球面に直交する表裏方向での前記ストリングの外周面に対する距離が前記表側形成部と前記裏側形成部とを異なるようにすることで構成されることを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記可動変化部は、前記表側形成部と前記裏側形成部とを異なる厚みとして構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のグロメット。
  4. 前記可動変化部は、前記表側形成部と前記裏側形成部とを異なる材質として構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のグロメット。
  5. 前記可動変化部は、前記表側形成部と前記裏側形成部とで前記筒部の軸線方向長さを異なるようにすることで構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のグロメット。
  6. 前記筒部は、前記フレームの内側に位置する端部が先端とされ、
    前記可動変化部は、前記表側形成部と前記裏側形成部とで前記筒部の先端領域の肉厚を部分的に異ならせて構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のグロメット。
  7. 前記筒部を複数として当該複数の筒部を連結しつつ所定方向に延在する帯状部を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のグロメット。
  8. 前記帯状部には、表裏の向きを識別するための識別部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載のグロメット。
  9. 前記識別部は、表裏で非対称形状となる凹部によって形成されていることを特徴とする請求項8に記載のグロメット。
  10. 前記請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のグロメットと、前記ストリングが張設されて打球面を形成するフレームとを備えたラケットであって、
    前記グロメットが前記フレームに装着され、前記可動変化部によって前記打球面における表側の打球と裏側の打球とで前記ストリングの可動量を相対的に変化させることを特徴とするラケット。
  11. 前記可動変化部は、前記フレームの中央領域において、前記ラケットの長手方向に延出する前記ストリングが通過する前記グロメットに形成されることを特徴とする請求項10に記載のラケット。
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