JPH077622Y2 - クラッチレリーズ用軸受ユニット - Google Patents

クラッチレリーズ用軸受ユニット

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JPH077622Y2
JPH077622Y2 JP6873488U JP6873488U JPH077622Y2 JP H077622 Y2 JPH077622 Y2 JP H077622Y2 JP 6873488 U JP6873488 U JP 6873488U JP 6873488 U JP6873488 U JP 6873488U JP H077622 Y2 JPH077622 Y2 JP H077622Y2
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JP
Japan
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outward flange
flange portion
caulking
release bearing
case
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JP6873488U
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中村  剛
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案に係るクラッチレリーズ用軸受ユニットは、手
動変速機付自動車のクラッチ機構に組み込み、変速操作
を行なう際に、ダイヤフラムばねの中心部を押圧するの
に利用される。
(従来の技術) 手動変速機付自動車のクラッチ機構は、例えば第4〜5
図に示す様に構成されているが、第4〜5図の内、第4
図は動力伝達中の状態を、第5図は動力切断中の状態
を、それぞれ示している。
変速操作を行なう為、エンジンの駆動力が変速機側の軸
に伝達されるのを断つ場合、クラッチペダル1を踏み込
む事によりレバー11を回動させ、このレバー11に一端を
結合された動力伝達用のケーブル2を引っ張る。この結
果、ケーブル2の他端がレリーズフォーク3の一端を引
っ張り、このレリーズフォーク3を枢軸4を中心として
第4〜5図の反時計方向に回動させる。レリーズフォー
ク3が回動する結果、このレリーズフォーク3の他端
が、変速機側の軸5に摺動自在に外嵌したレリーズ用軸
受ユニット6を第4〜5図で左方に押し、このレリーズ
用軸受ユニット6が、摺鉢状に形成されたダイヤフラム
ばね7の中央部を左方に押す。
このダイヤフラムばね7は、半径方向中間部複数個所に
於いて、図示しない固定の部材に枢支されている為、中
央部を左方に押されると、それ迄第4図に示す様に左面
が凹面となっていたものが、第5図に示す様に右面が凹
面になる。
この様にダイヤフラムばね7の右面が凹面に、左面が凸
面になると、それ迄このダイヤフラムばね7の弾力によ
ってクラッチ板8をエンジンの駆動軸に固定のフライホ
イール9に押圧していたプレッシャープレート10が、第
4〜5図に於いて右行し、クラッチ板8をフライホイー
ル9に押圧する力が解除されてフライホイール9の回転
が変速機側の軸5に伝わらなくなり、ギヤの切換操作を
行なえる様になる。
変速機のギヤを切り換える操作を終了したならば、クラ
ッチペダル1から足を離せば、ダイヤフラムばね7、及
びクラッチペダル1等に付設されたばねの弾力により、
ケーブル2が元に戻り、第4図に示す様にクラッチが接
続された状態となる。
尚、第4〜5図には、クラッチペダル1の動きをケーブ
ル2によりレリーズフォーク3に伝達するクラッチ装置
の構造を示したが、クラッチペダル1の踏み込みにより
圧油を送り出すマスタシリンダと、圧油の受け入れに伴
なってレリーズフォーク3を回動させるレリーズシリン
ダとを油圧配管で結ぶ、油圧式のクラッチ装置も広く使
用されている。
ところで、上述の様に構成されるクラッチ機構に組み込
まれるレリーズ用軸受ユニット6は第6図に示す様に、
軸5の外周面に軸方向(第6図の左右方向)の摺動を自
在として外嵌されるスリーブ12と、このスリーブ12の外
周面に固設した外向フランジ部13と、この外向フランジ
部13の一方の側に、ケース15を介して保持されたレリー
ズ軸受14と、上記外向フランジ部13の他方の側に固定さ
れたアンビル16とから構成されている。但し、外向フラ
ンジ部13にアンビル16の役目(レリーズフォーク3の押
し付け力を支承する事。)を兼ねさせる場合もある。
上述の様に構成されるクラッチレリーズ用軸受ユニット
6は、外向フランジ部13の一方の面に、例えばアンギュ
ラ型玉軸受を用いたレリーズ軸受14を構成する外輪17の
一端面を当接させ、外向フランジ部13の他方の面に固定
したアンビル16をレリーズフォーク3(第4〜5図参
照)の先端部で押す事により、上記レリーズ軸受14を構
成する内輪18の端面で、前記ダイヤフラムばね7の中央
部を押圧する様にしている。
尚、第6図に於いて19は、ケース15と外輪17の端面との
間に自動調芯の為に設け、ケース15に対して外輪19を押
圧しているばねである。
レリーズ軸受14を外向フランジ部13に装着する為のケー
ス15の端縁にはかしめ用舌片20を形成し、ケース15の端
縁を外向フランジ部13の片面に突き当てた状態で、この
かしめ用舌片20を外向フランジ部13とアンビル16との外
周縁にかしめ付け、ケース15を外向フランジ部13に固定
している。
外向フランジ部13とアンビル16との外周縁には、第7図
に示す様に、かしめ用舌片20、20が係合自在な切込21、
21を形成し、ケース15が外向フランジ部13に対して回転
しない様にしている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上述の様に構成され、使用される従来のクラ
ッチレリーズ用軸受ユニットの場合、次に述べる様な不
都合を生じる。
即ち、外向フランジ部13とアンビル16とに形成する切込
21、21の幅寸法Wは、互いに結合される各部材13、15、
16の製作誤差や組立作業の能率化を考えた場合、この切
込21、21部分にかしめ付けられるかしめ用舌片20、20の
幅寸法wよりも或る程度(例えば2mm程度)大きく形成
せざるを得ない。
この為、かしめ用舌片20、20のかしめ強度のばらつき、
かしめ用舌片20、20の弾性戻り等に起因し、使用中にク
ラッチレリーズ用軸受ユニットに加わる振動やモーメン
ト等により、上記かしめ付け部分にがたつきを生じ、そ
の結果、かしめ付け部分の強度が弱くなって、レリーズ
軸受14の保持が不完全となる恐れがあった。
本考案のクラッチレリーズ用軸受ユニットは、上述の様
な不都合を解消するものである。
(課題を解決する為の手段) 本考案のクラッチレリーズ用軸受ユニットは何れも、前
述した従来のクラッチレリーズ用軸受ユニットと同様、
第6図に示す様に、軸5(第4〜5図参照)の外周面に
軸方向の摺動を自在として外嵌されるスリーブ12と、こ
のスリーブ12の外周面に固設した外向フランジ部13と、
この外向フランジ部13の一方の側に保持されたレリーズ
軸受14と、このレリーズ軸受14を上記外向フランジ部13
に装着する為の金属板製のケース15とから構成されてい
る。
但し、本考案のクラッチレリーズ用軸受ユニットの内、
請求項1に記載されたものに於いては、第1図に示す様
に、外向フランジ部13自身、或はアンビル16等、外向フ
ランジ部13の外周に設定されたかしめ受部分の外周縁に
切り欠き22を形成すると共に、上記ケース15の端縁部
に、この切り欠き22の幅寸法lよりも大きな幅寸法Lを
有するかしめ用舌片20を形成している。
ケース15を外向フランジ部13に固定する場合、このケー
ス15の端縁部に形成した幅寸法Lのかしめ用舌片20によ
り切り欠き22を覆う状態で、このかしめ用舌片20を上記
かしめ受部分にかしめ付ける。
この際、かしめ用舌片20の一部で、切り欠き22に対応す
る部分24を、切り欠き22の内部に向けかしめ込ませて凹
ませる。
又、請求項2に記載されたクラッチレリーズ用軸受ユニ
ットに於いては、第2図或は第3図に示す様に、外向フ
ランジ部13自身或はアンビル16等、外向フランジ部13の
外周に設定されたかしめ受部分の外周縁に突出部23を形
成すると共に、上記ケース15の端縁部にかしめ用舌片20
を形成している。又、この内、第2図の例に於いては、
突出部23の幅寸法lよりもかしめ用舌片20の幅寸法Lを
大きく(L>l)している。
ケース15を外向フランジ部13に固定する場合、このケー
ス15の端縁部に形成したかしめ用舌片20により突出部23
を覆う状態で、このかしめ用舌片20を上記取付部分にか
しめ付ける。
この際、かしめ用舌片20の一部で、突出部23の端からは
み出した部分を、取付部の外周縁に向けて凹ませて、凹
みかしめ部25、25とする。
尚、この様な凹みかしめ部25、25は、外向フランジ部13
の周上に複数設け、且つその中に、突出部23に対する円
周方向の位置関係が異なるものを、少なくとも1組存在
させる事が必要であるが、この1組は、第2図に示す様
に、単一の突出部23の両側に設けても、或は第3図に示
す様に、別の突出部23、23の片側ずつに設けても良い。
(作用) 上述の様に構成される本考案のクラッチレリーズ用軸受
ユニット6をレリーズフォーク3で押圧し、更にこのク
ラッチレリーズ用軸受ユニット6によりダイヤフラムば
ね7の中央部を押圧してクラッチを切る際の作用自体
は、前述した従来のクラッチレリーズ用軸受ユニット6
の場合と全く同様である。
但し、本考案のクラッチレリーズ用軸受ユニットの場合
何れも、外向フランジ部13に対してケース15が回転する
事を確実に防止する事が出来る。
即ち、請求項1に記載された考案の場合、外向フランジ
部13に固定の取付部分の外周縁に形成された切り欠き22
とかしめ用舌片20の部分24との係合により、請求項2に
記載された考案の場合、同じく突出部23、23とかしめ用
舌片20の凹みかしめ部25、25との係合により、ケース15
が外向フランジ部13に対して僅かでも回転する事を防止
する。
尚、切り欠き22及び突出部23は、外向フランジ部13等の
外周縁に直接形成しても良いが、第1〜2図に示した様
に、外向フランジ部13等の外周縁にかしめ用舌片20より
も幅広の切込21を形成し、この切込21の内側に切り欠き
22や突出部23を形成すれば、かしめ用舌片20が外向フラ
ンジ部13等の外周縁から突出する事を防止出来る。
(考案の効果) 本考案のクラッチレリーズ用軸受ユニットは、以上に述
べた通り構成され作用する為、レリーズ軸受支持用のケ
ースとスリーブに固定の外向フランジ部とを、長期間に
亘ってしっかりと結合しておく事が可能となり、クラッ
チ装置を構成するレリーズ用軸受ユニットの耐久性、信
頼性を向上させる事が出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のクラッチレリーズ用軸受ユニットの
内、請求項1に記載されたものを、第2図は同じく請求
項2に記載されたものを、それぞれ示す部分正面図、第
3図は請求項2に記載されたものの別例を示す略正面
図、第4〜5図は手動変速機のクラッチ機構の1例を示
しており、第4図は動力伝達中の状態を、第5図は動力
切断中の状態を、それぞれ示す略側面図、第6図は従来
のクラッチレリーズ用軸受ユニットの1例を示す半部断
面図、第7図は従来のクラッチレリーズ用軸受ユニット
に於けるケースと外向フランジ部との結合状態を示す略
正面図である。 1:クラッチペダル、2:ケーブル、3:レリーズフォーク、
4:枢軸、5:軸、6:レリーズ用軸受ユニット、7:ダイヤフ
ラムばね、8:クラッチ板、9:フライホイール、10:プレ
ッシャープレート、11:レバー、12:スリーブ、13:外向
フランジ部、14:レリーズ軸受、15:ケース、16:アンビ
ル、17:外輪、18:内輪、19:ばね、20:かしめ用舌片、2
1:切込、22:切り欠き、23:突出部、24:部分、25:凹みか
しめ部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸の外周面に軸方向の摺動を自在として外
    嵌されるスリーブと、このスリーブの外周面に固設した
    外向フランジ部と、この外向フランジ部の一方の側に保
    持されたレリーズ軸受と、このレリーズ軸受を上記外向
    フランジ部に保持する為の金属板製のケースとから成る
    クラッチレリーズ用軸受ユニットに於いて、上記外向フ
    ランジ部の外周に設定されたかしめ受部分の外周縁に切
    り欠きを、上記ケースの端縁部にこの切り欠きの幅寸法
    よりも大きな幅寸法を有するかしめ用舌片を、それぞれ
    形成し、ケースの舌片により切り欠きを覆う状態で、こ
    の舌片を上記かしめ受部分にかしめ付け、このかしめ付
    け部分の一部で切り欠きに対応する部分を、切り欠き内
    部に向けて凹ませた事を特徴とするクラッチレリーズ用
    軸受ユニット。
  2. 【請求項2】軸の外周面に軸方向の摺動を自在として外
    嵌されるスリーブと、このスリーブの外周面に固設した
    外向フランジ部と、この外向フランジ部の一方の側に保
    持されたレリーズ軸受と、このレリーズ軸受を上記外向
    フランジ部に固定する為の金属板製のケースとから成る
    クラッチレリーズ用軸受ユニットに於いて、上記外向フ
    ランジ部の外周に設定されたケースのかしめ受部分の外
    周縁に突出部を、上記ケースの端縁部にかしめ用舌片
    を、それぞれ形成し、ケースの舌片により突出部を覆う
    状態で、この舌片を上記かしめ受部分にかしめ付け、こ
    のかしめ付け部分の一部で突出部の端からはみ出した部
    分を、取付部の外周縁に向けて凹ませて凹みかしめ部と
    し、外向フランジの周上に複数存在する凹みかしめ部の
    内、突出部に対する円周方向の位置関係が異なるもの
    を、少なくとも1組設けた事を特徴とするクラッチレリ
    ーズ用軸受ユニット。
JP6873488U 1988-05-26 1988-05-26 クラッチレリーズ用軸受ユニット Expired - Lifetime JPH077622Y2 (ja)

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