JPH0842595A - 変速機のシンクロメッシュ装置 - Google Patents

変速機のシンクロメッシュ装置

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JPH0842595A
JPH0842595A JP6180235A JP18023594A JPH0842595A JP H0842595 A JPH0842595 A JP H0842595A JP 6180235 A JP6180235 A JP 6180235A JP 18023594 A JP18023594 A JP 18023594A JP H0842595 A JPH0842595 A JP H0842595A
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JP
Japan
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sleeve
leaf spring
peripheral surface
synchronizer ring
ring
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Application number
JP6180235A
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English (en)
Inventor
Akihiro Nakao
章裕 中尾
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • F16D23/0612Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation the blocking mechanism comprising a radial pin in an axial slot with at least one branch

Abstract

(57)【要約】 【目的】スリーブの動作に伴わせてシンクロナイザーリ
ングを移動させる機構の簡素化を図り、組立作業の容易
化、および部品点数の削減による製作コストの低減化を
図る。 【構成】ハブ2の外周にスプライン嵌合されたスリーブ
3に、このスリーブ3の外周面側から内周面側へ貫通す
る貫通孔31が複数箇所設けられ、かつ、これら複数箇
所の貫通孔31内には、このスリーブ3がスラスト移動
するときにクラッチギヤ7のコーン状傾斜面70に外嵌
されているシンクロナイザーリング8の突起部80を押
圧させるための複数の当接部材9が個々に嵌入されてい
る変速機のシンクロメッシュ装置であって、上記スリー
ブ3の外周には、上記複数の当接部材9の各々をスリー
ブ3の貫通孔31内からスリーブ3の内周面側へ突出さ
せる方向に押圧するリング状または一部切欠きリング状
の拡縮変形自在な板バネ10が外嵌されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、自動車の駆動力伝達
機構に用いられる変速機のシンクロメッシュ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシンクロメッシュ装置と
しては、たとえば実開昭58−123928号公報に所
載のものがある。この従来のものは、図8に示すよう
に、ハブ2eの外周面にスプライン嵌合されたスリーブ
3eに、貫通孔31eを設けている。そして、この貫通
孔31e内にはキャップ状の当接部材9eを嵌入し、こ
の当接部材9eを上記貫通孔31e内に挿入されたコイ
ルバネ91によってスリーブ3eの内側中心方向へ押圧
させている。
【0003】このような構造によれば、スリーブ3eを
たとえば矢印a2方向に移動させるときに、当接部材9
eをシンクロナイザーリング8の突起部80へ当接させ
ることができ、このシンクロナイザーリング8をクラッ
チギヤ7のコーン状傾斜面70に押し付けることができ
る。次いで、その押し付けが終了した後には、当接部材
9eがコイルバネ91の弾発力に抗してスリーブ3eの
貫通孔31e内に没入することにより、スリーブ3eを
さらに矢印a2方向へ移動させることができ、このスリ
ーブ3eの内スプライン3aをシンクロナイザーリング
8の歯82やクラッチギヤ7の歯71に対して適切に噛
み合わせることができる。
【0004】したがって、上記構造のものでは、いわゆ
るシンクロナイザーキーを用いたワーナー型と称される
シンクロメッシュ装置とは異なり、スラスト方向に比較
的大きな寸法が必要とされるシンクロナイザーキーを用
いることなく、同期噛み合わせ動作を行わせることがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシンクロメッシュ装置では、シンクロナイザーキー
は使用していないものの、上記当接部材9eの取付け保
持機構は、スリーブ3eの貫通孔31e内に当接部材9
eを押圧するコイルバネ91を挿入させた上で、上記貫
通孔31e内にコイルバネ91を押さえるための蓋材9
2をねじ止めしたものであり、かなり複雑な構造となっ
ていた。とくに、上記当接部材9eは、スリーブ3eに
1箇所だけ設けただけではシンクロナイザーリング8を
適切に移動させることができず、1個のスリーブ3eに
対して複数箇所設ける必要があるために、上記構造は一
層複雑なものとなっていた。
【0006】したがって、従来では、上記当接部材9e
を取付け保持するための部品点数が多く、従来のシンク
ロナイザーキーを用いたタイプと比較しても、製作コス
トの低減化を充分に図ることができなかった。また、組
立作業も面倒であり、その製作作業性においても未だ改
善の余地があった。
【0007】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、スリーブの動作に伴わせてシン
クロナイザーリングを移動させる機構の簡素化を図り、
組立作業の容易化、および部品点数の削減による製作コ
ストの低減化を図ることをその課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0009】すなわち、本願の請求項1に記載の発明
は、ハブの外周にスプライン嵌合されたスリーブに、こ
のスリーブの外周面側から内周面側へ貫通する貫通孔が
複数箇所設けられ、かつ、これら複数箇所の貫通孔内に
は、このスリーブがスラスト移動するときにクラッチギ
ヤのコーン状傾斜面に外嵌されているシンクロナイザー
リングの突起部を押圧させるための複数の当接部材が個
々に嵌入されている変速機のシンクロメッシュ装置であ
って、上記スリーブの外周には、上記複数の当接部材の
各々をスリーブの貫通孔内からスリーブの内周面側へ突
出させる方向に押圧するリング状または一部切欠リング
状の拡縮変形自在な板バネが外嵌されていることを特徴
としている。
【0010】本願の請求項2に記載の発明は、ハブの外
周にスプライン嵌合されたスリーブに、このスリーブの
外周面側から内周面側へ貫通する貫通孔が複数箇所設け
られているとともに、上記スリーブの外周には、内周面
に内向き状の突出部を複数箇所形成したリング状または
一部切欠きリング状の拡縮変形自在な板バネが外嵌さ
れ、かつ、この板バネの上記複数の突出部は、上記スリ
ーブがスラスト移動するときにクラッチギヤのコーン状
傾斜面に外嵌されているシンクロナイザーリングの突起
部を押圧するように上記スリーブの各貫通孔からスリー
ブの内周面側へ突出していることを特徴としている。
【0011】
【発明の作用および効果】上記請求項1に記載の変速機
のシンクロメッシュ装置においては、スリーブの各貫通
孔に嵌入されている当接部材は、中立状態時には、スリ
ーブに外嵌されたリング状または一部切欠きリング状の
板バネにより押圧され、スリーブの内周面側へ突出した
状態となる。したがって、スリーブがスラスト移動した
ときには、上記当接部材によってシンクロナイザーリン
グの突起部を適切に押圧させることができ、このシンク
ロナイザーリングをクラッチギヤのコーン状傾斜面に押
付けることができる。そして、この押付けが終了した後
には、上記当接部材を板バネの弾発力に抗してスリーブ
の貫通孔内に没入させることができ、その後シンクロナ
イザーリングやクラッチギヤに対するスリーブの噛み合
わせを適切に行わせることができ、適切な同期噛み合わ
せ動作を行わせることができる。
【0012】上記構造において、当接部材の取付け保持
を図るには、スリーブの貫通孔内に当接部材を嵌入させ
るとともに、スリーブの外周にリング状または一部切欠
きリング状の板バネを外嵌させて装着するだけでよい。
また、このように板バネをスリーブに外嵌させれば、1
つの板バネによって複数個の当接部材を押圧させること
ができる。
【0013】したがって、従来とは異なり、1つの当接
部材ごとにコイルバネやこのコイルバネの押さえ用の部
品を面倒な作業によって個々に取付けるような必要がな
くなる。その結果、装置全体の部品点数を少なくし、組
立作業性も良好にでき、製作コストを安価にできるとい
う格別な効果が得られる。
【0014】請求項2に記載の変速機のシンクロメッシ
ュ装置においては、中立状態からスリーブをスラスト移
動させるときには、スリーブに外嵌された板バネに形成
されている複数箇所の突出部によってシンクロナイザー
リングの突起部を適切に押圧させることができる。ま
た、スリーブをシンクロナイザーリングやクラッチギヤ
に噛み合わせるときには、上記板バネの変形により、そ
の突出部をスリーブの貫通孔内へ没入させることがで
き、やはり適切な同期噛み合わせ動作を行わせることが
できる。
【0015】上記した構造では、スリーブに外嵌された
リング状または一部切欠きリング状の板バネの一部を直
接シンクロナイザーリングの突起部に当接させていため
に、請求項1の場合とは異なり、板バネ以外の当接部材
を別途用いる必要はない。したがって、部品点数を一層
少なくし、製作コストの低減、および組立作業性の向上
を一層徹底して図ることができるという効果が得られ
る。
【0016】
【実施例の説明】以下、本願発明の好ましい実施例を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0017】図1は、本願発明に係る変速機のシンクロ
メッシュ装置の一例を示す要部断面図、図2は図1のX
1−X1線要部断面図である。
【0018】このシンクロメッシュ装置は、軸1(アウ
トプットシャフト)のスプライン軸部1aに回転止めさ
れて外嵌されたハブ2、このハブ2の外周に形成された
外スプライン2aに噛み合う内スプライン3bを備えた
スリーブ3、このスリーブ3を軸1のスラスト方向に沿
って移動させるためのフォーク4を具備して構成されて
いる。また、上記軸1のスプライン軸部1aの左右両側
には、インプットギヤ5やアウトプットギヤ5aが軸受
6を介して回転可能に外嵌されており、これらの各ギヤ
5,5aには、クラッチギヤ7,7aが回転止めされて
嵌合されている。そして、これらクラッチギヤ7,7a
のコーン状傾斜面70,70aには、シンクロナイザー
リング8,8aが遊嵌されている。
【0019】このシンクロメッシュ装置において最も特
徴的な構成は、スリーブ3の移動に伴わせて上記シンク
ロナイザーリング8,8aを左右のスラスト方向へ移動
させる手段として、複数個のボール(鋼球)9が用いら
れ、これらのボール9が一部切欠きリング状の1個の板
バネ10によって押さえつけられている点である。
【0020】すなわち、図3に示すように、上記スリー
ブ3の外周には、上記フォーク4を嵌合させるための凹
溝部30が形成されているが、この凹溝部30には、こ
の凹溝部30の外周面からスリーブ内周面側へ貫通した
計3箇所の貫通孔31が等角度間隔で穿設されている。
そして、これらの各貫通孔31内にボール9が各々嵌入
されている。また、上記スリーブ3の凹溝部30には、
一部切欠きリング状の拡縮変形自在な板バネ10が外嵌
され、上記ボール9はこの板バネ10によって各貫通孔
31からスリーブ3の内周面側へ一部突出するように押
さえつけられている。
【0021】なお、上記スリーブ3の内周には、上記ハ
ブ2とスプライン嵌合させるための内スプライン3aが
形成されている他、図2に示すように、シンクロナイザ
ーリング8の外周に計3箇所、等角度間隔で設けられた
突起部80と対応する箇所に、キー溝状の切欠部32が
形成されている。上記した貫通孔31は、これらの各切
欠部32の位置にその一端側が開口するように配慮され
ている。これにより、上記各ボール9は、シンクロナイ
ザーリング8,8aの各突起部80の傾斜面81に当接
可能な位置に配置されている。
【0022】上記構成のシンクロメッシュ装置において
は、まず図1に示された中立状態時には、ボール9が板
バネ10によって押圧され、スリーブ3の内周面よりも
その内側へ一部突出した状態にある。このような状態に
おいて、フォーク4をたとえば矢印a方向に移動させ、
スリーブ3をスラスト移動させると、上記ボール9がシ
ンクロナイザーリング8の突起部80の傾斜面81に当
接し、このシンクロナイザーリング8を矢印a方向に押
動させる。その結果、このシンクロナイザーリング8は
クラッチギヤ7のコーン状傾斜面70に押付けられ、こ
れらクラッチギヤ7とシンクロナイザーリング8とは同
期する。
【0023】そして、なおも上記スリーブ3をスラスト
移動させると、上記ボール9はシンクロナイザーリング
8との当接力によって上方へ押圧され、板バネ10の弾
発力に抗して上昇する。すなわち、図2の一点鎖線に示
されているように、板バネ10がボール9の押圧力によ
って変形し、ボール9が貫通孔31内に没入する。な
お、板バネ10とフォーク4との相互間には適当な隙間
Hを設けて、板バネ10の上記変形が妨げられないよう
に配慮しておくことが望まれる。
【0024】次いで、上記のようにしてボール9が貫通
孔31内に没入すれば、スリーブ3をさらに矢印a方向
へ移動させることができる。したがって、このスリーブ
3の内スプライン3aを、シンクロナイザーリング8の
歯82とクラッチギヤ7の歯71に対して噛み合わせる
ことができ、これによってインプットギヤ5の回転力を
軸1へ適切に伝達させることができる。
【0025】このように、シンクロナイザーリング8に
板バネ10によって押圧されるボール9を当接させて移
動させる場合であっても、適切な同期噛み合わせ動作を
実行させることができ、何ら不具合を生じることはな
い。
【0026】上記したシンクロメッシュ装置の構造で
は、ボール9の取付けに際しては、スリーブ3に穿設さ
れた貫通孔31内にボール9を嵌入し、スリーブ3に板
バネ10を外嵌させるだけでよい。板バネ10は、拡縮
変形自在であるから、この板バネ10の弾発力を有効に
利用してスリーブ3に外嵌保持させることができ、板バ
ネ10をスリーブ3にねじ止めするような必要もない。
したがって、全体の部品点数が少なく、またその組付け
も容易となる。さらに、比較的大きなスラスト方向の遊
び代が必要とされるシンクロナイザーキーを用いた構造
ではないから、シンクロメッシュ装置全体のスラスト方
向の寸法を小さくし、変速機の小型化が図れるという利
点も得られる。
【0027】なお、上記実施例では、当接部材の一例と
してボール9を用いたが、本願発明はこれに限定され
ず、ボール9以外の部材を用いてもよい。ただし、ボー
ル9は貫通孔31内に嵌入させた場合にその方向性を問
わず、さらには安価で入手が容易であるなどの利点を有
するため、実際には当接部材としてボール9を用いるこ
とが好ましい。また、上記実施例では、板バネ10とし
て、一部切欠きリング状のものを用いたが、本願発明は
やはりこれに限定されず、リング状に形成された拡縮変
形自在な板バネを用いてもよい。
【0028】図4は本願発明に係る変速機のシンクロメ
ッシュ装置の他の例を示す要部断面図、図5は図4のX
2−X2線要部断面図である(なお、図1〜図3で示し
た上記実施例と同一部位は同一符号で示す)。
【0029】このシンクロメッシュ装置は、全体の基本
的な構成は上記実施例で説明した装置と共通するが、ス
リーブ3Aに取付けられた板バネ10Aの一部によって
シンクロナイザーリング8,8aを移動させるように構
成されている点において、上記実施例とはその構成が相
違している。
【0030】すなわち、このシンクロメッシュ装置で
は、図6に示すように、スリーブ3Aの外周にはフォー
ク4Aを嵌入させるための凹溝部30が形成されている
が、この凹溝部30の外周には、板バネ10Aを嵌入さ
せて、この板バネ10Aをスリーブ3Aに外嵌させるた
めのガイド溝35が形成されている。そして、このガイ
ド溝35が形成された位置には、計3箇所の貫通孔31
aが穿設されている。これらの各貫通孔31aは、先の
実施例で説明したスリーブ3の貫通孔31と同様に、シ
ンクロナイザーリング8の突起部80に対応して設けら
れたスリーブ3Aの内周面に形成されたキー溝状の切欠
部32の位置に開口するように配慮されている。
【0031】一方、板バネ10Aは、断面円形状の鋼線
材を折曲げまたは湾曲加工するなどして形成された一部
切欠きリング状の拡縮変形自在なものである。なお、本
願発明でいう板バネは、薄手の帯状材を用いた狭義の板
バネに限定されず、上記板バネ10Aのように鋼線材を
用いたものも含む概念である。
【0032】上記板バネ10Aは、図7に示すように、
この板バネ10Aの一部には、円弧状に形成された他の
部位よりも内側方向に突出すべく折曲げられた突出部1
1が計3箇所形成されている。この板バネ10Aは、ス
リーブ3Aのガイド溝35に嵌入されてスリーブ3Aに
外嵌装着されるが、上記3箇所の突出部11はスリーブ
3Aの各貫通孔31a内に嵌入される。これにより、図
1および図2に示すように、上記板バネ10Aの各突出
部11は、スリーブ3Aの内周面よりも内側方向に突出
している。
【0033】上記構成のシンクロメッシュ装置において
は、図4に示すように、板バネ10Aの突出部11がス
リーブ3Aの内周面に突出した中立状態から、フォーク
4を矢印a1方向に移動させると、上記板バネ10Aの
突出部11によってシンクロナイザーリング8の突起部
80の傾斜面81を押圧することができる。したがっ
て、このシンクロナイザーリング8をやはりクラッチギ
ヤ7のコーン状傾斜面70に押しつけることができる。
そして、その後は板バネ10Aの突出部11が、板バネ
10A自体の弾性変形によって貫通孔31a内へ没入す
ることにより、スリーブ3Aの内スプライン3aをシン
クロナイザーリング8の歯82とクラッチギヤ7の歯7
1とに適切に噛み合わせるように移動させることがで
き、同期噛み合わせを適切に行わせることができる。
【0034】上記構造のシンクロメッシュ装置では、図
1〜図3で説明した先の実施例とは異なり、ボール9な
どの当接部材を用いる必要がなく、シンクロナイザーリ
ング8を移動させるための機構としては、実質的にはス
リーブ3Aに所定の板バネ10Aを外嵌させただけの非
常に簡素な構成である。したがって、部品点数が一層少
なくなり、その組立作業も一層容易となる。
【0035】なお、上記実施例では、板バネ10Aの一
部を折り曲げることによって突出部11を形成している
が、本願発明はこれに限定されない。また、板バネ10
Aとして、一部切欠きリング状のものを具体例として挙
げたが、やはりこれに限定されず、切欠部のないリング
状のものであってもよい。
【0036】その他、本願発明は、シンクロメッシュ装
置の各部の具体的な構成についても種々に設計変更であ
り、上記各実施例の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る変速機のシンクロメッシュ装置
の一例を示す要部断面図。
【図2】図1のX1−X1線要部断面図。
【図3】図1に示す変速機のシンクロメッシュ装置に用
いられているスリーブ、当接部材および板バネの一例を
示す分解斜視図。
【図4】本願発明に係る変速機のシンクロメッシュ装置
の他の例を示す要部断面図。
【図5】図2のX2−X2線要部断面図。
【図6】図4に示す変速機のシンクロメッシュ装置に用
いられているスリーブと板バネの一例を示す分解斜視
図。
【図7】板バネの一例を示す正面図。
【図8】従来の変速機のシンクロメッシュ装置の一例を
示す要部断面図。
【符号の説明】
1 軸 2 ハブ 2a 外スプライン(ハブの) 3,3A スリーブ 3a 内スプライン(スリーブの) 7,7a クラッチギヤ 8,8a シンクロナイザーリング 9 ボール(当接部材) 10,10A 板バネ 31,31a 貫通孔(スリーブの) 70 コーン状の傾斜面(クラッチギヤの) 80 突起部(シンクロナイザーリングの)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブの外周にスプライン嵌合されたスリ
    ーブに、このスリーブの外周面側から内周面側へ貫通す
    る貫通孔が複数箇所設けられ、かつ、これら複数箇所の
    貫通孔内には、このスリーブがスラスト移動するときに
    クラッチギヤのコーン状傾斜面に外嵌されているシンク
    ロナイザーリングの突起部を押圧させるための複数の当
    接部材が個々に嵌入されている変速機のシンクロメッシ
    ュ装置であって、 上記スリーブの外周には、上記複数の当接部材の各々を
    スリーブの貫通孔内からスリーブの内周面側へ突出させ
    る方向に押圧するリング状または一部切欠リング状の拡
    縮変形自在な板バネが外嵌されていることを特徴とす
    る、変速機のシンクロメッシュ装置。
  2. 【請求項2】 ハブの外周にスプライン嵌合されたスリ
    ーブに、このスリーブの外周面側から内周面側へ貫通す
    る貫通孔が複数箇所設けられているとともに、 上記スリーブの外周には、内周面に内向き状の突出部を
    複数箇所形成したリング状または一部切欠きリング状の
    拡縮変形自在な板バネが外嵌され、かつ、 この板バネの上記複数の突出部は、上記スリーブがスラ
    スト移動するときにクラッチギヤのコーン状傾斜面に外
    嵌されているシンクロナイザーリングの突起部を押圧す
    るように上記スリーブの各貫通孔からスリーブの内周面
    側へ突出していることを特徴とする、変速機のシンクロ
    メッシュ装置。
JP6180235A 1994-08-01 1994-08-01 変速機のシンクロメッシュ装置 Pending JPH0842595A (ja)

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