JP2928470B2 - スリップ機構 - Google Patents

スリップ機構

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JP2928470B2
JP2928470B2 JP15526795A JP15526795A JP2928470B2 JP 2928470 B2 JP2928470 B2 JP 2928470B2 JP 15526795 A JP15526795 A JP 15526795A JP 15526795 A JP15526795 A JP 15526795A JP 2928470 B2 JP2928470 B2 JP 2928470B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、からくり時計、目覚ま
し時計等におけるモータ等の駆動源からの駆動力を可動
部に伝達すると共に、外力等が可動部に加わった場合に
外力の影響が駆動源に伝わらないようにするスリップ機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のスリップ機構としては、
特開昭58−97681号公報に開示されているよう
に、軸体に歯車を外嵌させ、端部が歯車に固定された特
殊形状のバネにより軸体をかかえ込むようにして係合さ
せたものがあった。また、特開昭58−123490号
公報に開示されているように、円板状の目盛板と歯車の
それぞれのハブにコイルバネを外嵌させ、コイルバネを
介して目盛板と歯車を係合させたものもあった。
【0003】上記従来のスリップ機構は、通常、軸体又
は目盛板と歯車がバネを介して一体に回転し、外力が加
わった場合にはバネと軸体又は歯車がスリップするもの
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のスリップ機
構においては、特殊な形状のバネやハブを使用してお
り、また、実際にこれらのスリップ機構を使用するとき
には、歯車の位置を規制したり部品間の干渉を防ぐた
め、Eリング、座金あるいは地板の突起等が必要であっ
た。このように特殊な形状の部品が必要であったり、部
品点数が多くなると、コストが高くなるという課題があ
った。
【0005】また、特殊な形状の部品の成形や多くの部
品の組立には時間がかかり、量産性を低下させるという
課題もあった。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みなされたもの
で、その目的は、座金等を用いる必要がない最少部品点
数で構成すると共に各部品の成形や組立が極めて容易な
スリップ機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のスリップ機構
は、円柱状の本体部と該本体部の一端及び他端付近にそ
れぞれ形成された環状突出部と係合部とを有する出力軸
と、該出力軸の本体部に摺動可能な状態で適合する中心
部に設けられた貫通穴と外周に形成された歯部と前記環
状突出部に対向する一方の端面に設けられた前記貫通穴
と同心の環状溝と前記貫通穴の縁に形成され且つ前記係
合部を乗り越えて該係合部に摺動可能な状態で係合する
圧入部とを有する歯車と、前記出力軸の本体部に外嵌さ
れると共に前記環状溝上に端部が位置するように前記環
状突出部と前記歯車の一方の端面との間で圧縮され前記
出力軸と歯車とが一体に回動するように付勢するコイル
バネと、からなるものである。
【0008】
【作用】本発明のスリップ機構において歯車は、その圧
入部が出力軸の係合部を乗り越えるようにして係合部と
環状突出部との間の本体部に外嵌されている。そして、
歯車と環状突出部との間にはコイルバネが設けられてお
り、このコイルバネが歯車と環状突出部に圧接すると共
に、歯車を押圧してその圧入部と係合部も圧接して一体
に回動するように構成している。また、出力軸に外力等
が加わって、その回動が妨げられた場合には、圧入部と
係合部、歯車の貫通穴の内周面と出力軸の本体部の外周
面、あるいはコイルバネと歯車又は環状突出部との間で
各部が摺動して歯車と出力軸とが別個に回動する。これ
により、外力等が歯車を介して駆動源に伝わることを防
いでいる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るスリップ機構
を示す断面図、図2はその分解斜視図である。2は合成
樹脂からなる出力軸であり、円柱状の本体部4と、その
図中右方の端部4a付近に径方向に突出するように形成
された環状突出部6と、本体部4の図中左方の端部4b
付近に形成された係合部8と、から構成されている。本
体部4は、その中央部4cから端部4aにかけて一様の
径で形成されており、端部4b付近が中央部4cに比べ
てわずかに径小となるように形成されている。また、係
合部8は、本体部4の端部4bと中央部4cとの間の径
が変わる部分に設けられており、中央部4cの外周に環
状の溝8aを設けることにより形成される環状の段部8
bと、端部4b方向から後述する歯車を嵌める際にそれ
を段部8bに導く案内斜面8cと、から構成されてい
る。
【0010】10は合成樹脂からなる歯車であり、その
中心部に出力軸2の本体部4に摺動可能な状態で適合す
る貫通穴12が設けられており、また、外周には歯部1
4が形成されている。また、この歯車10には、環状突
出部6に対向する端面10a上に貫通穴12と同心の環
状溝16が設けられている。更に、貫通穴12の図中左
方の端面10b側の縁には、貫通穴12の中心に向かっ
て環状に突出する圧入部18が設けられている。
【0011】20はコイルバネであり、その内径は出力
軸2の中央部4に適合するように設定されている。尚、
このコイルバネ20の端部20a、20bは外方に真っ
直ぐ伸びたまま、特に加工が施されていない。
【0012】上記各部品は次のように組み立てられてい
る。即ち、はじめに、出力軸2の端部4b側からコイル
バネ20を外嵌させる。次に、歯車10の端面10aが
環状突出部6に対向するように、貫通穴12に出力軸2
をその端部4b側から通す。このときに、歯車10の圧
入部18は出力軸4の案内斜面8cを通って係合部8を
乗り越え、環状溝8a内に嵌まり込む。このときにコイ
ルバネ20は、歯車10の端面10aと環状突出部6と
の間で圧縮され、その圧縮反力で歯車10と出力軸2を
付勢する。付勢された歯車10の圧入部18は、係合部
8の段部8bに係合して圧接される。このように歯車1
0とコイルバネ20が取り付けられた出力軸2は、動力
装置等のケース3、5に設けられた軸受け部3a、5a
により回動自在に支持され、モータ等の駆動源からの駆
動力を伝達する輪列の一部等を構成することになる。
【0013】上記のように組み立てられたスリップ機構
は、通常、コイルバネ20が歯車10の端面10aと出
力軸4の環状突出部6に圧接されており、また、付勢さ
れた歯車10の圧入部18と出力軸2の係合部8の段部
8bとが圧接され、歯車10と出力軸2が一体に回動す
る。一方、外力等により出力軸2の回動が妨げられたり
無理に回転されると、圧入部18と係合部、貫通穴12
の内周面と本体部4の外周面、あるいはコイルバネ20
と端面10a又は環状突出部6との間で各部が摺動して
歯車10と出力軸2とが別個に回動する。
【0014】上記のように歯車10と出力軸2とが別個
に回動する場合、コイルバネ20の端部20a、20b
の先端と歯車10の端面10a及び環状突出部6とがそ
れぞれ係合したり引っ掛かってしまうと、歯車10と出
力軸2とが別個に回動できなくなってしまうことがあ
る。本実施例においては、歯車10の端面10a上のコ
イルバネ20の端部20aの先端が接する位置に環状溝
16を設けている。このため、端部20aの先端が環状
溝16上に位置し、この端部20aの先端が歯車10の
端面10aに係合したり引っ掛かることを防いでいる。
また、環状突出部6の突出する寸法とコイルバネ20の
端部20bの長さとを等しくするか又は環状突出部6の
突出する寸法を端部20bの長さより短く設定している
ので、端部20bの先端が環状突出部6に係合したり引
っ掛かることもない。尚、歯車10の環状溝16は、歯
車成形時に金型から歯車10を突き出す突出しピンの先
端を環状にしておくことにより形成することができるも
のであり、金型本体の構成を複雑にする必要がないもの
である。また、環状溝16のように環状に溝を形成する
ことにより、コイルバネ20との位置合わせ等の必要が
なくなり、更に、左右何れの回転にも対処することがで
きる。
【0015】また、出力軸2の係合部8と歯車10の圧
入部18とを嵌合させる場合に、係合部8の段部8bの
外周先端と圧入部18の外周先端が変形して、段部8b
と圧入部18との間に回り込むことがある。このように
変形した部分が段部8bと圧入部18との間に回り込む
と、変形した部分が干渉して歯車10と出力軸2との摺
動に支障をきたすことがある。このような変形による干
渉を防ぐため、本実施例においては、図3に示すよう
に、段部8bの外周先端と圧入部18の外周先端にそれ
ぞれ肉落とし部22、24を設けている。この肉落とし
部22、24を設けることにより、段部8bや圧入部1
8の外周先端に変形が生じても、変形した部分が肉落と
し部22、24に回り込み、段部8bと圧入部18とが
摺動する部分に回り込んで干渉することを防止すること
ができる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、コイルバネの端部と歯
車とが接する部分に環状溝を設けたり、歯車と出力軸と
を圧入・係合させるだけで歯車を位置決めしているの
で、座金やEリング等を使用することなく円滑な摺動と
歯車の位置決めをすることができる。このため、部品点
数を減らすことができ、最少部品点数で構成することが
できる。
【0017】また、部品点数が少ない上に、各部品を順
に嵌合・圧入するだけで組み立てることができるので、
量産性に優れている。
【0018】更に、コイルバネの端部や歯車等を特殊な
形状に加工する必要がないので、各部品の成形が容易で
あり、品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスリップ機構を示す断
面図である。
【図2】図1に示すスリップ機構の分解斜視図である。
【図3】図1に示す出力軸の係合部と歯車の圧入部の拡
大断面図である。
【符号の説明】
2 出力軸 4 本体部 6 環状突出部 8 係合部 10 歯車 12 貫通穴 14 歯部 16 環状溝 18 圧入部 20 コイルバネ 20a、20b 端部 22、24 肉落とし部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源からの駆動力を伝達すると共に駆
    動力の伝達に抗する力が発生した場合に該力が前記駆動
    源に伝わることを防ぐスリップ機構において、 円柱状の本体部と、該本体部の一端及び他端付近にそれ
    ぞれ形成された環状突出部と係合部と、を有する出力軸
    と、 該出力軸の本体部に摺動可能な状態で適合する中心部に
    設けられた貫通穴と、外周に形成された歯部と、前記環
    状突出部に対向する一方の端面に設けられた前記貫通穴
    と同心の環状溝と、前記貫通穴の縁に形成され且つ前記
    係合部を乗り越えて該係合部に摺動可能な状態で係合す
    る圧入部と、を有する歯車と、 前記出力軸の本体部に外嵌されると共に前記環状溝上に
    端部が位置するように前記環状突出部と前記歯車の一方
    の端面との間で圧縮され、前記出力軸と歯車とが一体に
    回動するように付勢するコイルバネと、 からなることを特徴とするスリップ機構。
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