JP3618576B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、四輪車等の車両の操舵時に補助操舵力を与えるパワーステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のパワーステアリング装置としては、例えば図2及び図3に示すようなものが提案されており(未公開出願件:特願平10−91971号図3及び図7参照)、上記補助操舵力を発生する駆動装置(モータ)10の出力軸120と、図示されない車両等の操舵装置に連結される入力軸21とが、トルクリミッタ222を介して連結された構成となっている。
【0003】
駆動装置10は、ブラケット11、ヨーク12、電機子(アーマチュア)13、コイル14、コア15、磁石16、整流子17、ブラシ18、ベアリング19、および出力軸120を備えた公知の直流モータである。
トルクリミッタ222は、上記出力軸120と一体に回転可能に取り付けられるリミットカバー23と、上記入力軸21に一体に回転可能に取り付けられるリミットプレート124と、このリミットプレート124をリミットカバー23に押圧してその摩擦力により一体に回転せしめるための、フェーシングユニット25としての一対のカバーディスク(摩擦板)25A,25B、リミットカバーの底板部に接する位置に設けられた皿バネ250及びワッシャ251とを有する。
【0004】
リミットプレート124は、円筒部124Aと円環板状のフランジ部124Bとがメタルブッシュ140を介して結合された形態となっている。
ブッシュ140は、円筒部124A内に圧入される小径部140Aとフランジ部124Bと結合される大径部140Bとから成り、大径部140Bには、円筒部124Aの軸線(図では、中心軸Xと一致)を中心とした環状嵌合部140Cが形成されている。
【0005】
また、フランジ部124B中央には、ブッシュ140に取り付けるための取付孔124Cが設けられており、その内径部には該ブッシュ140との間の強固な結合状態を維持させるための凹凸状のスプラインが設けられている。
構成手順としては、フランジ部124Bの上記取付孔124Cに、該取付孔124C側のフランジ部の縁が上記環状嵌合部140Cに係合するように蓋となるブッシュ140をかしめ、該ブッシュ140を円筒部124A内に圧入して固定する。このブッシュ140は、後述するスプラインが設けられた入力軸21に塗布したグリースがフェーシングユニット25との摩擦面に流入し、滑りトルクへ影響を与えるのを防ぐための蓋としても機能している。
この構成例においては、スプラインが形成された円筒部124Aと摩擦クラッチとして面精度が要求されるフランジ部124Bとが別体に成形されるので、各部材に要求される精度を十分考慮した成形ができるという効果がある。
【0006】
ここで、円筒部124Aの内周面130には、リミットプレート124の中心軸方向、すなわち入力軸21の軸線X方向に延びる多数のスプライン溝32…が周方向に等間隔に形成されている。一方、上記入力軸21の端部には、これらのスプライン溝32…に噛み合う多数のスプライン21A…が、それぞれ軸線X方向に延びるように形成されていて、リミットプレート124は、入力軸21がこのスプライン21A…を上記スプライン溝32…に噛み合わせて上記円筒部124A内に挿入されることにより、入力軸21と同軸に上記軸線X回りに一体に回転可能に、かつ該軸線X方向には入力軸21に対して進退自在に、この入力軸21に取り付けられている。
【0007】
一方、上記出力軸120は、駆動装置10の上記ブラケット11から突出する部分120Aの外周に、該出力軸120の軸線O方向に延びる多数のスプライン溝27…が形成されている。また、上記リミットカバー23は、本例ではアルミニウム等の軽量な金属材料により略有底円筒状に形成されていて、その底板部分の中央には該リミットカバー23の中心軸に沿って取付孔23Bが形成されている。そして、この取付孔23Bに上記出力軸120の突出部120Aが圧入されることにより、該リミットカバー23は、上記スプライン溝27…がリミットカバー23の取付孔23Bの内壁に食い込み、出力軸120に同軸(軸線Oに関して)かつ一体回転可能に固定される。
【0008】
上記一対のカバーディスク25A,25Bはいずれも、外径がリミットカバー23の円筒部23内周に嵌挿可能な大きさとされた略円環板状に形成され、図示しない係合凸部をリミットカバー23に設けられた図示しない係合凸部に係合することにより、リミットカバー23と一体に回転可能、かつ上記軸線O方向に進退自在に該リミットカバー23内に収容されている。
【0009】
カバーディスク25A,25Bの対向する端面には、例えば繊維質とフェノール樹脂等の混合材を圧縮加工成形して成る円環状のフェーシング材33…が、互いに密着可能にそれぞれ貼り付けられている。なお、フェーシング材33…のリミットプレート124のフランジ部124Bに密着する面には半径方向の溝が複数箇所設けられ、その溝の深さはフェーシング材33の厚みの略半分となっている。この溝は、フェーシング材33の摩耗粉の逃げ溝としての作用を持つものである。
【0010】
更に、リミットカバー23の開口部側に形成された環状溝28には、Cリング34(例えばJIS B 2804に規定される穴用止め輪やJIS B 2806に規定される穴用同心止め輪等のC形止め輪)が嵌め込まれており、その内径はリミットカバー23の上記円筒部23Dの内径よりも小さくされていて、このようなCリング34が、僅かに縮径された状態で上記環状溝28に嵌め込まれることにより、その弾性によって拡径する方向に付勢されてリミットカバー23内に固定されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成においては、皿バネ250の押圧力を介して、被回転体としてのリミットプレート124が、これに対する回転体としてのリミットカバー23の底板部側に押圧され、リミットプレート124とフェーシングユニット25との間に摩擦力を発生させ、モータトルクを伝達させている。
この場合、以下のような懸念点がある。
【0012】
(1)リミットカバー23をモータ、即ち駆動装置10へ圧入後、トルクリミッタ222の取り付け、エージング調整や滑りトルクの測定・調整を行うため、製造において総ライン長(ラインタクト)が長くなる。また、上記測定や調整作業の自由度が制限される可能性がある。
(2)滑りトルクに影響するグリースの流入を防ぐブッシュ140が設けられた分、部品点数が増えている。なお、グリースの流入が問題の無い程度であれば、ブッシュを設けない構成でも良い。
(3)モータトルク、即ち電機子13からの動力がリミットカバー23からフェーシングユニット25に伝達する過程で、嵌合部にガタが発生する。例えば、入力軸21側から見たフェーシングユニット25とリミットカバー23との配置関係を示す図4内の、破線による円部A等の位置に発生しやすい。また、リミットプレート124のフランジ部124Bをフェーシングユニット25を構成する2つのカバーディスク25A、25Bで挟んでおり、動力伝達経路が該フランジ部124Bの両側に設定されているので、動力が直接リミットプレートに伝達しにくいと言える。
(4)多くの部品が積層されているので、その積圧による公差により、本トルクリミッタの駆動装置10側の取付面からリミットプレート124の先端までの寸法のばらつきが大きい。
【0013】
本発明は、このような背景の下になされたもので、滑りトルクを容易かつ適正に設定できるとともに、動力の伝達効率の良いトルクリミッタ構造を有するパワーステアリング装置を提供することを目的としている。また、寸法ばらつきの少ないトルクリミッタ構造を有するパワーステアリング装置を提供することも目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、駆動装置の出力軸と操舵装置の入力軸とをトルクリミッタを介して連結してなるパワーステアリング装置において、
円筒状のケースと、前記出力軸が圧入される軸孔を有する、前記ケースに組み付けられるベースと、前記入力軸と一体に回転可能で、円環状部分を有する被回転体と、前記ベースと前記被回転体との間に設けられ、前記円環状部の一方の面に対して押圧力を発生させる押圧手段と、前記円環状部の他方の面に前記ケースからの動力を伝達する摩擦部材とからなるトルクリミッタを備え、
該トルクリミッタは、前記ベースの軸孔に前記出力軸を圧入することにより駆動装置と連結することを特徴とする。
【0015】
典型的には、前記ベースは、前記軸孔の周囲に円環状部分を有し、前記被回転体は、前記押圧手段を介して前記ベースの円環状部分と対向する円環状部分を有する。また、前記押圧手段は皿バネや、皿バネから受ける荷重を伝達する滑り材を有する。
前記滑り材は、前記入力軸からグリースが流入した場合の滑りトルクへの影響を無視できる大きさの摩擦係数を有することが好ましい。
また、前記滑り材を、一方の面が曲面形状とされた円環形状にし、前記曲面が前記被回転体に対して環状に線接触するように圧接しても良い。
【0016】
また、前記ベースの円環状部分の外周部はねじ溝を有し、前記ケースの内周面に刻まれたねじ溝と螺合させることにより、前記ベースを前記ケースに組み付けることができる。
更に、前記円筒状ケースの前記入力軸側の端部内側に円環状部分を設け、該円環状部分と前記被回転体の円環状部分との間に摩擦材を介挿しても良い。また、前記被回転体に前記入力軸が挿入される円筒状部分を設け、前記ベースの軸孔に前記出力軸を圧入する場合には、該円筒状部分の入力軸側の端部から押しピンを挿入して前記ベースを前記出力軸側へ押すことにより行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態によるパワーステアリング装置のトルクリミッタ(522)を示す断面図である。本図において、図2及び図3と共通する部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図1において、500は、出力軸120側に底を有さない無底円筒状のケースであり、本ケース500の入力軸21側は、所定幅の円環状の縁500Aを有する。
【0018】
本実施形態の組み付けにおいて、リミットプレート324のフランジ部124Bは摩擦材として円環状のフェーシング材510を介してケース500の縁500Aの裏側に配置され、更に、リミットプレート324とベース540との間に押圧力を発生させ、その摩擦力により一体に回転せしめるための円環状の滑り材520、皿バネ530を介してベース540がケース500に取り付けられる。即ち、フェーシング材510は、出力軸120と一体に回転するケース500に接着固定されているので、上述した従来構成における問題点(3)で述べたようなガタの発生が無い。
【0019】
ベース540は、駆動装置側に圧入される(出力軸120の先端部が圧入される)中心部分の周囲に円環状の部分540Aを有する形状をなしている。該ベース540のケース500に対する取り付けは、円環状部分540Aの外周部およびケース500の対応する内周部にそれぞれねじ溝を刻み、ベース540をケース500にねじ込むことにより行うが、このねじ込み量を調節することで滑り摩擦力が可変となる。
更に、上記円環状部分540Aの外周部の数箇所に切欠部を設定し、ケース500のねじ込み量を調整した後に、該ケース500の端部をこれらの切欠部に対してかしめることにより、調整した滑り摩擦力をより確実に維持させるようにしても良い。
【0020】
滑り材520は、皿バネ530から受ける荷重をリミットプレート324のフランジ部124Bに伝達し、皿バネ530とリミットプレート324との間の滑りに関与する部材であるので、皿バネの荷重を受けても長期にわたりその形状を維持できるような素材を用いる。ここでは金属とするが、上記条件を満足する樹脂でも良い。更に、滑り材520として、入力軸側からグリースが流入してきても、滑りトルクへの影響が無視できる程に小さい摩擦係数μのものが使用されている。これにより、グリスの流入が懸案される場合においても、従来のような蓋として機能するブッシュ(140)が不要となっている。なお、滑り材520は、皿バネ530の荷重をフランジ部124Bに伝達可能であって、該フランジ部124Bとの接触部における摩擦係数μが無視できる程に小さいものであれば、その形状は限定されないものである。
【0021】
また、リミットプレート324の円筒部とフランジ部とを別体成形とすることにより、上述のように各部材に要求される精度を十分考慮した成形が可能となっているが、そのような精度に関する要求がそれほど高くない場合には、これらを一体に成形してもかまわない。
また、滑り材520の、リミットプレート324のフランジ部124Bに接触する側の面は、図1に示すように、曲面としてフランジ部124Bに対して環状に線接触させることが好ましい。これは、フランジ部124Bに当接する面の変化が滑りトルクへ影響を及ぼすことを避けるためである。
【0022】
また、フェーシング材510は、ケース500の縁500Aの裏側に接着されるか、もしくは、縁500Aの裏側を粗面にして非接着状態としても良い。
本実施形態においては、このようにして組みあがったアセンブリが駆動装置(モータ)側に圧入される。この圧入は、リミットプレート324の円筒部324Aの内周面(スプライン面)に沿って押しピンを挿入し、ベース540を直接押すことにより行われる。この時、リミットプレート324の先端部324Lを位置基準とし、所定距離分押しピンを挿入することで、駆動装置10側の取付面までの寸法のばらつきを小さくすることが可能である。
従って、駆動装置に組み付ける以前の工程で、ベース540を仮固定してエージング調整や滑りトルクの調整を単体で行うことが可能であり、ラインタクトを短縮することができる。
【0023】
また、図3に示す従来構成においては、リミットプレート124のフランジ部124Bをフェーシングユニット25を構成する2つのカバーディスク25A、25Bで挟んでおり、即ち、動力伝達経路がその両側に設定されている。これに対し、本実施形態における構成においては、フランジ部124Bから駆動装置10に向かう方向にのみ動力伝達経路が設定され、滑りトルクの設定が容易であるとともに、電機子13からの動力がベース540を介して直接リミットプレートに伝達し易くなっている。
【0024】
図5は、上記実施形態例の変形例としてのトルクリミッタの構成を示す断面図であり、図1と共通する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図5において、ケース500の縁500Aには、フェーシング材510の位置決め用段差部500Bが設けられている。これにより、フェーシング材510は、縁500Aに接する面に加えて外周面の一部がケース500に当接するので、これを安定配置させる上で有効である。なお、この変形例では、フェーシング材510はケース500の位置決め用段差部500Bに位置決めされているのみで接着されていない。この場合、フェーシング材510とケース500との摩擦係数をフランジ部124Bとのそれよりも高く設定することにより、滑りトルクがかかった時には、必ずフランジ部124B側で滑るようになっている。そして、滑り材520とフランジ部124Bとが接触した状態での滑りが図1の例と同様に行われるようになっている。このようにすることで、フェーシング材510のケース500への接着工程を省くことが可能になる。
【0025】
図6は、上記実施形態例の別の変形例としてのトルクリミッタの構成を示す断面図であり、図1と共通する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。本変形例では、円環状の滑り材520の、リミットプレート324のフランジ部124Bに接触する側の形状が、図1のように曲面状で線接触させる形状はなく、図6のように、フランジ部124Bに対して(円環)面状に接触する形状となっているので、線接触型よりも滑り材520にかかる圧力が分散される。従って、滑り材520の耐久性を重視する場合は有利な構造となる。
また、本例では、ベース540の円環状部分540Aの外周にねじ溝が刻まれるとともに、ケース500のこれに対応する内周面にねじ溝が刻まれ(符号500B参照)、ベース540のケース500へのねじ込み量を調整して滑り摩擦力を調整している。そして、上記螺合部分を更に外側からかしめてねじ部をつぶし、両者を固定している。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、パワーステアリング装置のトルクリミッタがアセンブリ化され、当該アセンブリユニットが駆動装置に圧入されるので、駆動装置に組み付ける以前の工程で、ベースを仮固定してエージング調整や滑りトルクの調整を単体で行うことが可能であり、ラインタクトを短縮することができる。
また、出力軸と一体に回転可能とされたベースと、入力軸と一体に回転可能とされた被回転体との間に押圧力を発生させ、その摩擦力によりこれらを一体に回転せしめる押圧手段が設けられるので、被回転体から駆動装置に向かう方向にのみ動力伝達経路が設定され、滑りトルクの設定が容易であるとともに、電機子からの動力がベースを介して直接被回転体に伝達し易くなっている。
【0027】
また、皿バネから受ける荷重を伝達する滑り材として、滑りトルクへの影響が無視できる程に小さい摩擦係数のものを使用することにより、グリスの流入が懸案される場合においても、従来のような蓋として機能するブッシュが不要となる。
また、滑り材として、一方の面が曲面形状とされた円環形状のものを用い、上記曲面が上記被回転体に対して環状に線接触するように当接させることにより、被回転体に当接する面の変化が滑りトルクへ影響を及ぼすことを避けることができる。
【0028】
更に、上記ベースの円環状部分の外周部にねじ溝を設け、上記ケースの内周面に刻まれたねじ溝と螺合させて上記ベースを上記ケースに組み付ける場合、このねじ込み量を調節することで滑り摩擦力が可変となる。
また、上記円筒状ケースの上記入力軸側の端部内側に円環状部分を設け、該円環状部分と上記被回転体の円環状部分との間に摩擦材を介挿しても良く、これにより、摩擦材を出力軸と一体に回転するケースに直接配置できるので、上述した従来構成における問題点(3)で述べたようなガタの発生を防ぐことができる。
【0029】
また、上記被回転体に上記入力軸が挿入される円筒状部分を設け、上記ベースの軸孔への上記出力軸の圧入を、該円筒状部分の入力軸側の端部から押しピンを挿入して上記ベースを上記出力軸側へ押すことにより行うことができ、この場合、被回転体の先端部を位置基準とし、所定距離分押しピンを挿入することで、駆動装置側の取付面までの寸法のばらつきを小さくすることが可能である。
即ち、本発明によれば、滑りトルクを容易かつ適正に設定できるとともに、動力の伝達効率の良いトルクリミッタ構造を有するパワーステアリング装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるトルクリミッタ522部分の断面図である。
【図2】従来のパワーステアリング装置を示す断面図である。
【図3】図2に示す従来例のトルクリミッタ222部分の(拡大)断面図である。
【図4】図3に示す従来例のトルクリミッタ222部分の、フェーシングユニット25とリミットカバー23との配置関係を説明するための、入力軸21側から見た概略正面図である。
【図5】上記実施形態の変形例であるトルクリミッタの断面図である。
【図6】上記実施形態の別の変形例であるトルクリミッタの断面図である。
【符号の説明】
21 入力軸
120 出力軸
522 トルクリミッタ
324 リミットプレート
324A 円筒部
124B フランジ部
500 ケース
510 フェーシング材
520 滑り材
530 皿バネ
540 ベース
O 出力軸120の軸線
X 入力軸21の軸線

Claims (9)

  1. 駆動装置の出力軸と操舵装置の入力軸とをトルクリミッタを介して連結してなるパワーステアリング装置において、
    円筒状のケースと、
    前記出力軸が圧入される軸孔を有する、前記ケースに組み付けられるベースと、
    前記入力軸と一体に回転可能で、円環状部分を有する被回転体と、前記ベースと前記被回転体との間に設けられ、摩擦力により前記円環状部の一方の面に対して押圧力を発生させる押圧手段と、前記円環状部の他方の面に前記ケースからの動力を伝達する摩擦部材とからなるトルクリミッタを備え、
    該トルクリミッタは、前記ベースの軸孔に前記出力軸を圧入することにより駆動装置と連結することを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 前記ベースは、前記軸孔の周囲に円環状部分を有し、前記ベースの円環状部分は、前記押圧手段を介して前記被回転体の円環状部分と対向する請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  3. 前記押圧手段は皿バネを有する請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  4. 前記押圧手段は前記皿バネから受ける荷重を伝達する滑り材を更に有する請求項3に記載のパワーステアリング装置。
  5. 前記滑り材は、前記入力軸からグリースが流入した場合の滑りトルクへの影響を無視できる大きさの摩擦係数を有する請求項4に記載のパワーステアリング装置。
  6. 前記滑り材は一方の面が曲面形状とされた円環形状であり、前記曲面が前記被回転体に対して環状に線接触するように当接される請求項4に記載のパワーステアリング装置。
  7. 前記ベースの円環状部分の外周部はねじ溝を有し、前記ケースの内周面に刻まれたねじ溝と螺合させることにより、前記ベースを前記ケースに組み付ける請求項2に記載のパワーステアリング装置。
  8. 前記円筒状ケースの前記入力軸側の端部内側に円環状部分が設けられ、該円環状部分と前記被回転体の円環状部分との間に摩擦材が介挿された請求項2に記載のパワーステアリング装置。
  9. 前記被回転体は、前記入力軸が挿入される円筒状部分を有し、前記ベースの軸孔への前記出力軸の圧入は、該円筒状部分の入力軸側の端部から押しピンを挿入して前記ベースを前記出力軸側へ押すことにより行う請求項1に記載のパワーステアリング装置。
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