JPH0775759B2 - キャリパボディにおけるシリンダ孔間の連通孔形成方法 - Google Patents
キャリパボディにおけるシリンダ孔間の連通孔形成方法Info
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- JPH0775759B2 JPH0775759B2 JP3098935A JP9893591A JPH0775759B2 JP H0775759 B2 JPH0775759 B2 JP H0775759B2 JP 3098935 A JP3098935 A JP 3098935A JP 9893591 A JP9893591 A JP 9893591A JP H0775759 B2 JPH0775759 B2 JP H0775759B2
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- B22C9/24—Moulds for peculiarly-shaped castings for hollow articles
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D65/005—Components of axially engaging brakes not otherwise provided for
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のシリンダ孔にそ
れぞれ画成される液圧室を、相互に連通する連通孔を形
成するキャリパボディにおけるシリンダ孔間の連通孔形
成方法に関する。
れぞれ画成される液圧室を、相互に連通する連通孔を形
成するキャリパボディにおけるシリンダ孔間の連通孔形
成方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ディスクブレーキのキャリパボディに複
数のシリンダ孔を並設する場合、各シリンダ孔に画成さ
れる液圧室を相互に連通することが好ましい。
数のシリンダ孔を並設する場合、各シリンダ孔に画成さ
れる液圧室を相互に連通することが好ましい。
【０００３】例えば、実公昭６１−３７８７３号公報に
示されるキャリパボディでは、鋳造成形された２つのシ
リンダ孔を仕切る隔壁奥部の底壁に、シリンダ孔の開口
側から斜めの連通孔をドリル等で穿設して相互に連通さ
せたものや、鋳造成形時に、隣接するシリンダ孔を仕切
る隔壁に連通孔が得られるようにパイプを埋め込んだも
のや、キャリパボディの外壁から１つのシリンダ孔を横
断して隔壁に連通孔をドリル等で穿設したものや、シリ
ンダ孔奥部を大径に削り取り、薄くなった隔壁上部から
圧液導入孔を穿設して連通孔を形成するものがある。
示されるキャリパボディでは、鋳造成形された２つのシ
リンダ孔を仕切る隔壁奥部の底壁に、シリンダ孔の開口
側から斜めの連通孔をドリル等で穿設して相互に連通さ
せたものや、鋳造成形時に、隣接するシリンダ孔を仕切
る隔壁に連通孔が得られるようにパイプを埋め込んだも
のや、キャリパボディの外壁から１つのシリンダ孔を横
断して隔壁に連通孔をドリル等で穿設したものや、シリ
ンダ孔奥部を大径に削り取り、薄くなった隔壁上部から
圧液導入孔を穿設して連通孔を形成するものがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、斜めの連通孔
を穿設するものは、加工が困難である上に、シリンダ孔
底壁をあらかじめ厚くしておかなければならない。ま
た、パイプを埋め込むものは、鋳造成形時のパイプの位
置決めや成形後のバリ取りが困難で作業性が悪い。さら
に、外壁から隔壁に連通孔を穿設するものは、外壁の穿
設孔を閉塞するためにボルト、パッキン等を要し、シリ
ンダ孔奥部を大径に削り取るものは、加工工程が複雑
で、かつ、シリンダ孔奥部周壁の剛性の低下が懸念され
る。
を穿設するものは、加工が困難である上に、シリンダ孔
底壁をあらかじめ厚くしておかなければならない。ま
た、パイプを埋め込むものは、鋳造成形時のパイプの位
置決めや成形後のバリ取りが困難で作業性が悪い。さら
に、外壁から隔壁に連通孔を穿設するものは、外壁の穿
設孔を閉塞するためにボルト、パッキン等を要し、シリ
ンダ孔奥部を大径に削り取るものは、加工工程が複雑
で、かつ、シリンダ孔奥部周壁の剛性の低下が懸念され
る。
【０００５】そこで本発明は、連通孔の形成工程を簡略
にして、かつ、シリンダ孔の底壁や奥部周壁の剛性を低
下させないキャリパボディにおける複数の液圧室間の連
通孔形成方法を提供することを目的としている。
にして、かつ、シリンダ孔の底壁や奥部周壁の剛性を低
下させないキャリパボディにおける複数の液圧室間の連
通孔形成方法を提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第１発明では、キャリパボディに並設される断面円
形の複数のシリンダ孔を仕切る隔壁に、隣接するシリン
ダ孔へ連通する連通孔を形成するキャリパボディにおけ
るシリンダ孔間の連通孔形成方法において、前記シリン
ダ孔を鋳造成形する中子を、その中心軸より前記隔壁側
へ偏位した位置から中心軸と平行に分割して一対の中子
半体となし、前記隔壁側の中子半体に、該隔壁へ突出し
て隣接する中子に至る突起を突設して、前記連通孔を形
成する。第２発明では、キャリパボディに並設される断
面円形の複数のシリンダ孔を仕切る隔壁に、隣接するシ
リンダ孔へ連通する連通孔を形成するキャリパボディに
おけるシリンダ孔間の連通孔形成方法において、前記各
シリンダ孔を鋳造成形する中子を、その中心軸より前記
隔壁側へ偏位した位置から中心軸と平行に分割して一対
の中子半体となし、前記隔壁側の中子半体に、それぞれ
隔壁へ突出する突起を突設し、隔壁側の双方の中子半体
の突起同士を突合わせて、前記連通孔を形成する。 また
第３発明では、キャリパボディに並設される断面円形の
複数のシリンダ孔を仕切る隔壁に、隣接するシリンダ孔
へ連通する連通孔を形成するキャリパボディにおけるシ
リンダ孔間の連通孔形成方法において、前記各シリンダ
孔を鋳造成形する中子を、その中心軸より前記隔壁側へ
偏位した位置から中心軸と平行に分割して一対の中子半
体を形成し、前記隔壁側の中子半体に、それぞれ隔壁へ
突出する突起を突設し、該隔壁側の双方の中子半体の突
起同士を向い合わせて、前記隔壁両側にそれぞれ凹部を
形成し、両凹部の底壁間を圧液導入孔にて連通して、前
記連通孔を形成する。
め、第１発明では、キャリパボディに並設される断面円
形の複数のシリンダ孔を仕切る隔壁に、隣接するシリン
ダ孔へ連通する連通孔を形成するキャリパボディにおけ
るシリンダ孔間の連通孔形成方法において、前記シリン
ダ孔を鋳造成形する中子を、その中心軸より前記隔壁側
へ偏位した位置から中心軸と平行に分割して一対の中子
半体となし、前記隔壁側の中子半体に、該隔壁へ突出し
て隣接する中子に至る突起を突設して、前記連通孔を形
成する。第２発明では、キャリパボディに並設される断
面円形の複数のシリンダ孔を仕切る隔壁に、隣接するシ
リンダ孔へ連通する連通孔を形成するキャリパボディに
おけるシリンダ孔間の連通孔形成方法において、前記各
シリンダ孔を鋳造成形する中子を、その中心軸より前記
隔壁側へ偏位した位置から中心軸と平行に分割して一対
の中子半体となし、前記隔壁側の中子半体に、それぞれ
隔壁へ突出する突起を突設し、隔壁側の双方の中子半体
の突起同士を突合わせて、前記連通孔を形成する。 また
第３発明では、キャリパボディに並設される断面円形の
複数のシリンダ孔を仕切る隔壁に、隣接するシリンダ孔
へ連通する連通孔を形成するキャリパボディにおけるシ
リンダ孔間の連通孔形成方法において、前記各シリンダ
孔を鋳造成形する中子を、その中心軸より前記隔壁側へ
偏位した位置から中心軸と平行に分割して一対の中子半
体を形成し、前記隔壁側の中子半体に、それぞれ隔壁へ
突出する突起を突設し、該隔壁側の双方の中子半体の突
起同士を向い合わせて、前記隔壁両側にそれぞれ凹部を
形成し、両凹部の底壁間を圧液導入孔にて連通して、前
記連通孔を形成する。
【０００７】
【作 用】第１〜第３発明によれば、キャリパボディの
鋳造成形時に、隔壁側に分割された中子半体の突起によ
って、連通孔が隔壁に一体形成される、また、中子を隔
壁側へ偏位した位置で分割したことにより、隔壁側の中
子半体の断面形状が、シリンダ孔の円形の半分よりも小
さくなるので、キャリパボディの鋳造後に、反隔壁側の
中子半体を予めシリンダ孔から引き抜いておくことによ
り、隔壁側の中子半体をシリンダ孔方向へスライドし
て、突起をシリンダ孔へ引き入れることができるように
なり、さらに隔壁側の中子半体をシリンダ孔の開口部か
ら引き抜くことが可能となる。
鋳造成形時に、隔壁側に分割された中子半体の突起によ
って、連通孔が隔壁に一体形成される、また、中子を隔
壁側へ偏位した位置で分割したことにより、隔壁側の中
子半体の断面形状が、シリンダ孔の円形の半分よりも小
さくなるので、キャリパボディの鋳造後に、反隔壁側の
中子半体を予めシリンダ孔から引き抜いておくことによ
り、隔壁側の中子半体をシリンダ孔方向へスライドし
て、突起をシリンダ孔へ引き入れることができるように
なり、さらに隔壁側の中子半体をシリンダ孔の開口部か
ら引き抜くことが可能となる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の製造方法によってをディスク
ブレーキのピンスライド式２ポット型のキャリパボディ
を成形する一実施例を図面に基づいて説明する。
ブレーキのピンスライド式２ポット型のキャリパボディ
を成形する一実施例を図面に基づいて説明する。
【０００９】図１及び図２は本発明の第１実施例を示す
もので、キャリパボディ１は、作用部１ａにシリンダ孔
２，２を形成する中子３，４をキャビティ内に配置し、
キャビティ内に溶湯を注入して鋳造成形される。
もので、キャリパボディ１は、作用部１ａにシリンダ孔
２，２を形成する中子３，４をキャビティ内に配置し、
キャビティ内に溶湯を注入して鋳造成形される。
【００１０】シリンダ孔２，２を形成する中子３，４
は、偏心二分割タイプの中子３と、円筒形の中子４とか
らなり、両中子３，４間に、シリンダ孔２，２を仕切る
隔壁５が形成される。
は、偏心二分割タイプの中子３と、円筒形の中子４とか
らなり、両中子３，４間に、シリンダ孔２，２を仕切る
隔壁５が形成される。
【００１１】一方の中子３は、その中心軸より隔壁５側
に偏位した位置から中心軸と平行に分割して、該中子３
を非対称形の中子半体３ａ，３ｂで構成した偏心二分割
タイプで、反隔壁側に分割された一方の中子半体３ａ
は、シリンダ孔２の円形の半分よりも大きな断面形状を
持つ優弓形の分割円筒形に、また隔壁側に分割された他
方の中子半体３ｂは、同じくシリンダ孔２の円形の半分
よりも小さな断面形状を持つ劣弓形の分割円筒形にそれ
ぞれ形成される。隔壁側の中子半体３ｂは、先端隔壁側
に突起３ｃを突設しており、該突起３ｃは、隔壁５側へ
突出して、隣接するキャビティ内に配置された中子４に
至る長さに形成されている。上述のように、一方の中子
３を隔壁５側に偏位して分割することにより、隔壁側の
中子半体３ｂの断面形状が、シリンダ孔２の半円よりも
小さな劣弓形となるので、キャリパボディ１を成型した
後に、反隔壁側の中子半体３ａを、シリンダ孔２から図
１の矢印Ａ方向へ引き抜いておくことにより、中子半体
３ｂを、シリンダ孔２の内部を矢印Ｂ方向へスライドし
て、突起３ｃの先端を隔壁５よりシリンダ孔２内へ後退
させることが可能となる。
に偏位した位置から中心軸と平行に分割して、該中子３
を非対称形の中子半体３ａ，３ｂで構成した偏心二分割
タイプで、反隔壁側に分割された一方の中子半体３ａ
は、シリンダ孔２の円形の半分よりも大きな断面形状を
持つ優弓形の分割円筒形に、また隔壁側に分割された他
方の中子半体３ｂは、同じくシリンダ孔２の円形の半分
よりも小さな断面形状を持つ劣弓形の分割円筒形にそれ
ぞれ形成される。隔壁側の中子半体３ｂは、先端隔壁側
に突起３ｃを突設しており、該突起３ｃは、隔壁５側へ
突出して、隣接するキャビティ内に配置された中子４に
至る長さに形成されている。上述のように、一方の中子
３を隔壁５側に偏位して分割することにより、隔壁側の
中子半体３ｂの断面形状が、シリンダ孔２の半円よりも
小さな劣弓形となるので、キャリパボディ１を成型した
後に、反隔壁側の中子半体３ａを、シリンダ孔２から図
１の矢印Ａ方向へ引き抜いておくことにより、中子半体
３ｂを、シリンダ孔２の内部を矢印Ｂ方向へスライドし
て、突起３ｃの先端を隔壁５よりシリンダ孔２内へ後退
させることが可能となる。
【００１２】上記中子３は、キャビティ内に注入された
溶湯が固化してキャリパボディ１を成型した後、まず反
隔壁側の中子半体３ａを矢印Ａ方向へ引き抜いておき、
隔壁側の中子半体３ｂを矢印Ｂ方向にスライドして、突
起３ｃを隔壁５からシリンダ孔２内へ引き込み、次に隔
壁側の中子半体３ｂを矢印Ａ方向に引き戻すことによ
り、シリンダ孔２の開口部より取外され、突起３ｃを上
述のようにシリンダ孔２へ引き込むことにより、隔壁５
の奥部に連通孔６が双方のシリンダ孔２，２を連通して
形成される。
溶湯が固化してキャリパボディ１を成型した後、まず反
隔壁側の中子半体３ａを矢印Ａ方向へ引き抜いておき、
隔壁側の中子半体３ｂを矢印Ｂ方向にスライドして、突
起３ｃを隔壁５からシリンダ孔２内へ引き込み、次に隔
壁側の中子半体３ｂを矢印Ａ方向に引き戻すことによ
り、シリンダ孔２の開口部より取外され、突起３ｃを上
述のようにシリンダ孔２へ引き込むことにより、隔壁５
の奥部に連通孔６が双方のシリンダ孔２，２を連通して
形成される。
【００１３】本実施例は、一方の中子３を中心軸から隔
壁側へ偏位した位置で分割して、断面の弓形の大きさの
異なる中子半体３ａ，３ｂを形成し、断面形状がシリン
ダ孔２の円形の半分よりも小さな隔壁側の中子半体３ｂ
に、連通孔形成用の突起３ｃを一体形成した構成として
おり、このような構成によって、連通孔６がキャリパボ
ディ１の鋳造成形時に一体に形成されるので、バリの発
生がなく後加工も必要がない。また、隔壁側の中子半体
３ｂには、成型後の引き抜きに妨げとなる突起３ｃが突
出しているが、中子半体３ｂは、シリンダ孔２の円形の
半分よりも小さな劣弓形の断面形状に形成されているか
ら、連通孔６を形成した後に、反隔壁側の中子半体３ａ
を矢印Ａ方向へ先に引き抜いておき、中子半体３ｂを図
１の矢印Ｂ方向へスライドして、突起３ｃの全体を隔壁
５からシリンダ孔２内へ確実に引き入れることができる
ようになり、中子半体３ｂをシリンダ孔２の開口部から
容易に取外しできる。さらに、成型後の突起３ｃをシリ
ンダ孔２内へ引き込んで取外すので、シリンダ孔２，２
の底壁や奥部に、周壁加工用の穿設孔を開けたり削り取
りする必要がなくなり、底壁や奥部周壁の剛性を低下さ
せることがなくなる。
壁側へ偏位した位置で分割して、断面の弓形の大きさの
異なる中子半体３ａ，３ｂを形成し、断面形状がシリン
ダ孔２の円形の半分よりも小さな隔壁側の中子半体３ｂ
に、連通孔形成用の突起３ｃを一体形成した構成として
おり、このような構成によって、連通孔６がキャリパボ
ディ１の鋳造成形時に一体に形成されるので、バリの発
生がなく後加工も必要がない。また、隔壁側の中子半体
３ｂには、成型後の引き抜きに妨げとなる突起３ｃが突
出しているが、中子半体３ｂは、シリンダ孔２の円形の
半分よりも小さな劣弓形の断面形状に形成されているか
ら、連通孔６を形成した後に、反隔壁側の中子半体３ａ
を矢印Ａ方向へ先に引き抜いておき、中子半体３ｂを図
１の矢印Ｂ方向へスライドして、突起３ｃの全体を隔壁
５からシリンダ孔２内へ確実に引き入れることができる
ようになり、中子半体３ｂをシリンダ孔２の開口部から
容易に取外しできる。さらに、成型後の突起３ｃをシリ
ンダ孔２内へ引き込んで取外すので、シリンダ孔２，２
の底壁や奥部に、周壁加工用の穿設孔を開けたり削り取
りする必要がなくなり、底壁や奥部周壁の剛性を低下さ
せることがなくなる。
【００１４】上述のようにして鋳造されたキャリパボデ
ィ１は、シリンダ孔２，２を仕上げ研磨し、該シリンダ
孔２，２にそれぞれピストン７を液密かつ移動可能に嵌
装して、ピストン７の底部に画成された液圧室８，８に
連通孔６を通して圧液を供給し、ディスクロータ９の両
側に対向配置された摩擦パッド１０，１０を、ピストン
７，７と反力爪１ｂとで挾圧して制動作用を行う。
ィ１は、シリンダ孔２，２を仕上げ研磨し、該シリンダ
孔２，２にそれぞれピストン７を液密かつ移動可能に嵌
装して、ピストン７の底部に画成された液圧室８，８に
連通孔６を通して圧液を供給し、ディスクロータ９の両
側に対向配置された摩擦パッド１０，１０を、ピストン
７，７と反力爪１ｂとで挾圧して制動作用を行う。
【００１５】図３は本発明の第２実施例を示すもので、
シリンダ孔２，２を形成する２つの中子１１，１１は、
それぞれ反隔壁側の中子半体１１ａと隔壁側の中子半体
１１ｂとに分割されている。各中子１１は、第１実施例
と同様の非対称形の偏心二分割タイプで、反隔壁側の中
子半体１１ａは、シリンダ孔２の円形の半分よりも大き
な断面形状を持つ優弓形の分割円筒形に、また隔壁側の
中子半体１１ｂは、同じくシリンダ孔２の円形の半分よ
りも小さな断面形状を持つ劣弓形の分割円筒形にそれぞ
れ形成されている。また中子半体１１ｂ，１１ｂの先端
隔壁側には、それぞれ突起１１ｃが突設されており、該
突起１１ｃは、隔壁５の厚さの半分の長さに設定されて
いる。
シリンダ孔２，２を形成する２つの中子１１，１１は、
それぞれ反隔壁側の中子半体１１ａと隔壁側の中子半体
１１ｂとに分割されている。各中子１１は、第１実施例
と同様の非対称形の偏心二分割タイプで、反隔壁側の中
子半体１１ａは、シリンダ孔２の円形の半分よりも大き
な断面形状を持つ優弓形の分割円筒形に、また隔壁側の
中子半体１１ｂは、同じくシリンダ孔２の円形の半分よ
りも小さな断面形状を持つ劣弓形の分割円筒形にそれぞ
れ形成されている。また中子半体１１ｂ，１１ｂの先端
隔壁側には、それぞれ突起１１ｃが突設されており、該
突起１１ｃは、隔壁５の厚さの半分の長さに設定されて
いる。
【００１６】このように形成される２つの中子１１，１
１は、中子半体１１ｂ，１１ｂの突起１１ｃ，１１ｃ
を、キャリパボディ１を成形するキャビティ内に突合わ
せ状態に配置し、キャビティに溶湯を注入してこれが固
化した後、一方の中子半体１１ａを矢印Ａ方向に引き抜
き、次いで他方の中子半体１１ｂを矢印Ｂ方向にスライ
ドしてからＡ方向に引き抜く。
１は、中子半体１１ｂ，１１ｂの突起１１ｃ，１１ｃ
を、キャリパボディ１を成形するキャビティ内に突合わ
せ状態に配置し、キャビティに溶湯を注入してこれが固
化した後、一方の中子半体１１ａを矢印Ａ方向に引き抜
き、次いで他方の中子半体１１ｂを矢印Ｂ方向にスライ
ドしてからＡ方向に引き抜く。
【００１７】これにより、作用部１ａにシリンダ孔２，
２が並設されるとともに、シリンダ孔２，２を仕切る隔
壁５が形成され、さらに、隔壁５の奥部に連通孔６が形
成される。
２が並設されるとともに、シリンダ孔２，２を仕切る隔
壁５が形成され、さらに、隔壁５の奥部に連通孔６が形
成される。
【００１８】図４は、本発明の第３実施例を示し、本実
施例では、第２実施例の中子１１，１１（図３参照）と
同様の構造を持った中子が、隔壁側の双方の中子半体の
突起を、それぞれ隔壁の厚さの半分以下の長さに設定し
て用いられる。本実施例によるキャリパボディの成型で
は、隔壁側の双方の中子半体の突起を、キャビティの内
部に向き合わせ状態に配置して、該キャビティへの注湯
により隔壁５の両側に双方の突起が凹部５ａ，５ａを形
成し、両凹部５ａ，５ａの底壁間を圧液導入孔１２で連
通して、凹部５ａ，５ａと圧液導入孔１２とで連通孔を
形成しており、圧液導入孔１２を分岐した圧液を凹部５
ａ，５ａを通して双方の液圧室８，８へ直接供給するよ
うにしている。
施例では、第２実施例の中子１１，１１（図３参照）と
同様の構造を持った中子が、隔壁側の双方の中子半体の
突起を、それぞれ隔壁の厚さの半分以下の長さに設定し
て用いられる。本実施例によるキャリパボディの成型で
は、隔壁側の双方の中子半体の突起を、キャビティの内
部に向き合わせ状態に配置して、該キャビティへの注湯
により隔壁５の両側に双方の突起が凹部５ａ，５ａを形
成し、両凹部５ａ，５ａの底壁間を圧液導入孔１２で連
通して、凹部５ａ，５ａと圧液導入孔１２とで連通孔を
形成しており、圧液導入孔１２を分岐した圧液を凹部５
ａ，５ａを通して双方の液圧室８，８へ直接供給するよ
うにしている。
【００１９】なお、上記実施例では、中子の突起を固定
したもので説明したが、出没可能なものとしてもよい。
したもので説明したが、出没可能なものとしてもよい。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャリパボディに並設される断面円形の複数のシリンダ
孔を鋳造成形する中子を、断面の大きさが異なる中子半
体に二分割し、隔壁側の中子半体に突起を設けて、キャ
リパボディの鋳造成形時に、シリンダ孔間の隔壁にこの
突起で連通孔を一体に形成するので、バリの発生がな
く、後加工も必要がなくなる。また、隔壁側の中子半体
の断面形状が、シリンダ孔の円形の半分よりも小さくな
るので、隔壁側の中子半体が突起を持つにも拘らず、キ
ャリパボディの形成後に反隔壁側の中子半体を予めシリ
ンダ孔から引き抜いておくことにより、隔壁側の中子半
体をシリンダ孔方向へスライドして、突起を隔壁からシ
リンダ孔内へ引き入れることができるようになり、隔壁
側の中子半体をシリンダ孔の開口部から容易に取外しで
きる。さらに、成型後の突起をシリンダ孔内へ引き込ん
で取外すので、連通孔を形成するために余分な穿設孔を
開けたり削り取りする必要がなくなり、シリンダ孔の底
壁や奥部周壁の剛性を低下させないで済む。
キャリパボディに並設される断面円形の複数のシリンダ
孔を鋳造成形する中子を、断面の大きさが異なる中子半
体に二分割し、隔壁側の中子半体に突起を設けて、キャ
リパボディの鋳造成形時に、シリンダ孔間の隔壁にこの
突起で連通孔を一体に形成するので、バリの発生がな
く、後加工も必要がなくなる。また、隔壁側の中子半体
の断面形状が、シリンダ孔の円形の半分よりも小さくな
るので、隔壁側の中子半体が突起を持つにも拘らず、キ
ャリパボディの形成後に反隔壁側の中子半体を予めシリ
ンダ孔から引き抜いておくことにより、隔壁側の中子半
体をシリンダ孔方向へスライドして、突起を隔壁からシ
リンダ孔内へ引き入れることができるようになり、隔壁
側の中子半体をシリンダ孔の開口部から容易に取外しで
きる。さらに、成型後の突起をシリンダ孔内へ引き込ん
で取外すので、連通孔を形成するために余分な穿設孔を
開けたり削り取りする必要がなくなり、シリンダ孔の底
壁や奥部周壁の剛性を低下させないで済む。
【図１】 本発明の第１実施例のキャリパボディの鋳造
状態を示す断面図
状態を示す断面図
【図２】 ディスクブレーキの断面図
【図３】 本発明の第２実施例のキャリパボディの鋳造
状態を示す断面図
状態を示す断面図
【図４】 本発明の第３実施例を示すキャリパボディの
断面図
断面図
１…キャリパボディ、１ａ…作用部、２，２…シリンダ
孔、３，１１…中子、３ｃ，１１ｃ…突起、４…中子、
５…隔壁、６…連通孔、７…ピストン、８…液圧室、１
２…圧液導入孔
孔、３，１１…中子、３ｃ，１１ｃ…突起、４…中子、
５…隔壁、６…連通孔、７…ピストン、８…液圧室、１
２…圧液導入孔
Claims (3)
- 【請求項１】 キャリパボディに並設される断面円形の
複数のシリンダ孔を仕切る隔壁に、隣接するシリンダ孔
へ連通する連通孔を形成するキャリパボディにおけるシ
リンダ孔間の連通孔形成方法において、前記シリンダ孔
を鋳造成形する中子を、その中心軸より前記隔壁側へ偏
位した位置から中心軸と平行に分割して一対の中子半体
となし、前記隔壁側の中子半体に、該隔壁へ突出して隣
接する中子に至る突起を突設して、前記連通孔を形成す
ることを特徴とするキャリパボディにおけるシリンダ孔
間の連通孔形成方法。 - 【請求項２】 キャリパボディに並設される断面円形の
複数のシリンダ孔を仕切る隔壁に、隣接するシリンダ孔
へ連通する連通孔を形成するキャリパボディにおけるシ
リンダ孔間の連通孔形成方法において、前記各シリンダ
孔を鋳造成形する中子を、その中心軸より前記隔壁側へ
偏位した位置から中心軸と平行に分割して一対の中子半
体となし、前記隔壁側の中子半体に、それぞれ隔壁へ突
出する突起を突設し、隔壁側の双方の中子半体の突起同
士を突合わせて、前記連通孔を形成することを特徴とす
るキャリパボディにおけるシリンダ孔間の連通孔形成方
法。 - 【請求項３】 キャリパボディに並設される断面円形の
複数のシリンダ孔を仕切る隔壁に、隣接するシリンダ孔
へ連通する連通孔を形成するキャリパボディにおけるシ
リンダ孔間の連通孔形成方法において、前記各シリンダ
孔を鋳造成形する中子を、その中心軸より前記隔壁側へ
偏位した位置から中心軸と平行に分割して一対の中子半
体を形成し、前記隔壁側の中子半体に、それぞれ隔壁へ
突出する突起を突設し、該隔壁側の双方の中子半体の突
起同士を向い合わせて、前記隔壁両側にそれぞれ凹部を
形成し、両凹部の底壁間を圧液導入孔にて連通して、前
記連通孔を形成することを特徴とするキャリパボディに
おけるシリンダ孔間の連通孔形成方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3098935A JPH0775759B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | キャリパボディにおけるシリンダ孔間の連通孔形成方法 |
| TW080106480A TW215065B (ja) | 1991-04-30 | 1991-08-15 | |
| KR1019910014524A KR950010605B1 (ko) | 1991-04-30 | 1991-08-22 | 캐리퍼보디에 있어서의 실린더구멍 사이의 연결구멍 형성방법 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3098935A JPH0775759B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | キャリパボディにおけるシリンダ孔間の連通孔形成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04327338A JPH04327338A (ja) | 1992-11-16 |
| JPH0775759B2 true JPH0775759B2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=14232985
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3098935A Expired - Lifetime JPH0775759B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | キャリパボディにおけるシリンダ孔間の連通孔形成方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0775759B2 (ja) |
| KR (1) | KR950010605B1 (ja) |
| TW (1) | TW215065B (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005163809A (ja) | 2003-11-28 | 2005-06-23 | Hitachi Ltd | ディスクブレーキ |
| JP2011163401A (ja) * | 2010-02-08 | 2011-08-25 | Nissin Kogyo Co Ltd | 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ |
| JP6639190B2 (ja) * | 2015-10-27 | 2020-02-05 | 日信工業株式会社 | 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ製造方法及びキャリパボディ |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS594220B2 (ja) * | 1979-01-13 | 1984-01-28 | 重門 榊原 | 内燃機関用ピストンの鋳型 |
| JPS6046931U (ja) * | 1983-09-05 | 1985-04-02 | トヨタ自動車株式会社 | 金型用鋳抜ビン |
-
1991
- 1991-04-30 JP JP3098935A patent/JPH0775759B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1991-08-15 TW TW080106480A patent/TW215065B/zh not_active IP Right Cessation
- 1991-08-22 KR KR1019910014524A patent/KR950010605B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR920019446A (ko) | 1992-11-19 |
| TW215065B (ja) | 1993-10-21 |
| KR950010605B1 (ko) | 1995-09-20 |
| JPH04327338A (ja) | 1992-11-16 |
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