JPH0774939A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH0774939A
JPH0774939A JP5215367A JP21536793A JPH0774939A JP H0774939 A JPH0774939 A JP H0774939A JP 5215367 A JP5215367 A JP 5215367A JP 21536793 A JP21536793 A JP 21536793A JP H0774939 A JPH0774939 A JP H0774939A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
forming apparatus
image forming
color
image data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5215367A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuro Yamada
和朗 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP5215367A priority Critical patent/JPH0774939A/ja
Publication of JPH0774939A publication Critical patent/JPH0774939A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高複写性能を利用した偽造を防止できる画像形
成装置を提供する。 【構成】色変換されたYMCK各色の画像データと特定
画像と逐次比較(パターンマッチング)して、画像デー
タが偽造画像であると判断された場合には、定着器内の
定着ローラを、DCモータを逆転させることで逆転す
る。そして、記録紙を押し戻すことで、偽造時における
画像の正常な定着を阻止し、記録紙そのものを破損させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像形成機能を
利用した偽造を防止する画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、レーザビームプリンタや複写
機に代表される画像形成装置では、記録媒体であるトナ
ーをプリント用紙に定着させることで、メモリ上に記憶
されているイメージを可視化しており、その記録方式の
静粛性から広く利用されている。特に、複数色のトナー
を用いるカラー画像形成装置は、その表現力の豊かさに
より、今後、さらに広く利用されると予想される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなカラーレーザビームプリンタは、その性能から高
階調のカラー画像を容易に出力することができ、そのた
めに、紙幣、有価証券、印紙、切手などの偽造が容易に
なり、それによる犯罪が多発するという問題を含んでい
る。そして、今後、プリンタの高画質化に伴い、この種
の偽造による犯罪が増加することが懸念される。
【0004】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、高印刷性能を利用した
偽造などの犯罪を防止ができる画像形成装置を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、外部機器から入力した画
像データに応じて電子写真方式にて複数色の記録剤で印
刷を行なう画像形成装置において、前記画像データと所
定の特定画像との類似度を判定する判定手段と、前記画
像データが前記特定画像であると判定された場合、定着
処理以降の記録紙を、正規の搬送方向とは逆方向に搬送
する搬送手段とを備える。
【0006】また、請求項5に記載の発明は、外部機器
から入力した画像データに応じて電子写真方式にて複数
色の記録剤で印刷を行なう画像形成装置において、前記
画像データと所定の特定画像との類似度を判定する判定
手段と、前記画像データが前記特定画像であると判定さ
れた場合、定着処理温度を通常の処理温度よりも高く設
定する手段とを備える。
【0007】
【作用】以上の構成において、記録用紙上のトナー像が
正常に定着されず、転写ドラムから搬送される用紙を強
制的に押し戻したり、色調を変化させるよう機能する。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に係る好
適な実施例を詳細に説明する。 [第1実施例]図1は、本発明の第1の実施例に係る画
像形成装置の一例であるカラーレーザビームプリンタ
(以下、プリンタという)の構造を示す断面図である。
【0009】図1において、給紙部101から給紙され
たプリント用紙Pは、符号102にて示した位置でその
先端をグリッパ103fにより挟持され、転写ドラム1
03の外周に保持される。その一方で、帯電器111に
より感光体ドラム100が、所定の極性で均一に帯電さ
れる。次に、光学ユニット107から発せられるレーザ
ビームLによる露光によって、感光体ドラム100上に
第一の潜像(例えば、マゼンタ色のための潜像)が形成
される。さらに、この場合、マゼンタ色の現像器Dmに
のみ所要の現像バイアス電圧を印加することで、マゼン
タ色の潜像が現像されて、感光体ドラム100上にマゼ
ンタ色の第一のトナー像が可視化される。
【0010】上述のプリント用紙Pの先端が転写開始位
置に達する直前に、トナーと反対極性の転写バイアス電
圧が転写ドラム103に印加されることで、感光体ドラ
ム100上の第一トナー像(マゼンタ色)がプリント用
紙Pに転写される。その後、感光体ドラム100では、
クリーナ112によって残留マゼンタトナーが除去さ
れ、次のプリント色の潜像形成及び現像工程に備える。
【0011】同様にして、シアン色、イエロー色、ブラ
ック色の第二、第三、第四の各潜像が、感光体ドラム1
00上に順次形成され、各々が、現像器Dc,Dy,D
bによって順次現像される。さらに、プリント用紙P
に、先に転写されたトナー像と位置合わせされた状態で
順次転写されることで、プリント用紙P上に4色のトナ
ー像が重なった状態で形成されることになる。
【0012】その後、4色のトナー像が重畳転写された
プリント用紙Pの先端部が、所定の分離位置に近づく
と、分離爪113が接近して、その先端が転写ドラム1
03の表面に接触し、プリント用紙Pを転写ドラム10
3から分離させる。この分離爪113の先端は、プリン
ト用紙Pの後端が転写ドラム103から分離するまで転
写ドラム103の表面との接触状態を保ち、その後、転
写ドラム103から離れて元の位置に戻る。
【0013】次に、転写ドラム103から分離されたプ
リント用紙Pは、定着器104に搬送され、ここでプリ
ント用紙上のトナー像が定着された後、排紙トレイ11
5上、あるいは、排紙部105を経由して排紙トレイ1
06上に排紙される。また、各色現像器Dm,Dc,D
y,Dbは、その両端に回転支軸を有し、各々が、その
支軸を中心に回転可能となるよう現像器選択機構部10
8に保持され、各現像器は、その姿勢を一定に維持した
状態で現像器選択のための回転がなされる。選択された
現像器が現像位置に移動後、現像器選択機構部108
は、現像器と一体で、支点109bを中心として現像器
選択機構保持フレーム109がソレノイド109aの作
用により吸引されることで、感光体ドラム100の方向
に移動位置が決められる。
【0014】なお、本実施例に係るプリンタの定着器内
には、特に、色ブレ防止に必要な高安定回転が可能であ
るDCモータを定着ローラ駆動用に使用している。次
に、本実施例における画像信号処理について説明する。
図2は、本実施例に係るプリンタがインターフェイスを
介してホストコンピュータに接続された様子を示すブロ
ック図である。同図において、プリンタ302は、外部
機器であるホストコンピュータ301からの入力信号3
07を入力し、プリンタコントローラ303によって、
制御信号308はプリンタ制御部304へ、また、画像
信号309は画像処理部305へ送られる。そして、画
像処理部305の出力信号によって半導体レーザ306
が駆動される。
【0015】以下、本実施例に係るプリンタにおける偽
造判断方法について詳細に説明する。最初に、本実施例
での偽造判断について、その概略を説明する。ここで
は、色変換されたYMCK各色の画像データをメモリ蓄
え、それをあらかじめメモリに格納してある特定画像と
逐次比較(パターンマッチング)することで、印刷され
ている画像データが、紙幣などの偽造画像か否かの判断
をする。そして、その結果、画像データが紙幣などの偽
造であると判断された場合には、定着器内の定着ローラ
を、DCモータを逆転させることで逆転する。
【0016】図3は、本実施例に係るプリンタにおい
て、パターンマッチングによる偽造判断を行なう回路の
ブロック図である。同図に示す偽造判断部では、プリン
タコントローラ303(図2参照)からRGBについて
各8ビット、計24ビットの画像信号を受け取った後、
カラー処理部351によって、2ビットの色指定信号で
指定されたY(イエロー)信号、M(マゼンタ)信号、
C(シアン)信号、K(ブラック)信号の内のいずれか
に色変換が行なわれる。これらY,M,C,K信号は、
各々が8ビット構成であり、ここでは、それをVDO信
号と総称する。なお、図4は、これらY信号、M信号、
C信号、K信号とVDO信号の関係を示すタイムチャー
トである。
【0017】カラー処理部351から出力されたVDO
信号は、γ補正部352でγ補正された後、次段のPW
M(パルス幅変調)部353に入力される。このVDO
信号は、二値化処理部11にも入力され、そこでは、中
央制御部(CPU)17でのパターンマッチング処理を
容易にするため、8ビットの画像データであるVDO信
号を二値化する。
【0018】セレクタ12aは、RAM13のデータバ
スを切り換えるためのセレクタであり、RAM13が書
き込みモードのときには、二値化処理部11とRAM1
3とが接続されるように動作し、また、比較のための読
み出しモードのときには、RAM13がCPU17に接
続されるよう動作する。RAM13には、印刷中の画像
データが書き込まれ、その後、特定画像パターンとの比
較のために読み出される。なお、セレクタ12bは、R
AM13のアドレスバスを切り換えるセレクタであり、
セレクタ12aとセレクタ12bは連動している。
【0019】主走査カウンタ14は、画像クロックiV
CLKに同期してカウントアップし、そのカウント値
は、RAM13の下位アドレスとなる。副走査カウンタ
15は、各ラインの先頭に出力される垂直同期信号(B
D信号)に同期してカウントアップを行ない、そのカウ
ント値は、RAM13の上位アドレスとなる。データ読
み出し専用のROM16には、本実施例における偽造判
断のための特定画像パターンなどが格納されており、C
PU17は、ROM16に格納された制御プログラムに
従い、セレクタ12a,12bの制御、RAM13のリ
ード/ライト制御、ROM16のリード制御、そして、
パターンマッチング処理を司る。
【0020】そこで、CPU17における制御について
説明する。CPU17は、まず、セレクタ12aを制御
して、二値化処理部11からの出力である画像データが
RAM13に入力されるようにする。また、セレクタ1
2bを主走査/副走査カウンタの出力に接続して、二次
元の画像データを正しくRAMに格納できるようにす
る。そして、RAM13のライトイネーブル信号(*W
E。なお、記号*はローアクティブを意味する)をアク
ティブにして画像データの格納を開始する。
【0021】RAM13への画像データの格納が終了す
ると、画像データが特定画像であるかどうかの比較処理
をするため、セレクタ12a,12bを切り換えてアド
レスを出力しつつ、RAM/ROMのアウトプットイネ
ーブル信号(*OE)をアクティブにして、RAM/R
OM内のデータを順次読み出す。図5は、PWM部35
3でのパルス幅変調動作を示すタイミングチャートであ
る。このPWM部353では、入力された8ビットの画
像信号がFFh(hは16進数を表わす)の場合に、最
も幅の広いPWM信号が出力され、00h(16進数)
の場合に、最も幅の狭いPWM信号が出力される。この
変調パルスを受けることにより半導体レーザの発光時間
が変化し、それにともなってビームスポット径が変化す
るので、感光体ドラム100上でのトナーの付着面積を
制御することが可能となる。従って、階調性のあるプリ
ント結果が得られることになる。
【0022】次に、入力した画像データと、あらかじめ
プリンタに保持してある特定画像パターンとの類似度の
算出を行なう。この類似度の算出方法については、種々
の方法が考えられるが、ここでは、その一例として、紙
幣に使用されている「朱印」に基づく類似度判断を説明
する。図6は、本実施例における画像データによるパタ
ーンを表わし、また、図7は、プリンタが保持している
特定画像パターンを表わし、それぞれのパターンをB
(i,j),P(i,j)と表記する。なお、B(i,
j),P(i,j)は、黒画素のときに“1”、白画素
のときに“0”の値をとる。また、B(i,j),P
(i,j)の各々の重心座標を(iBC,jBC),
(iPC,jPC)とすると、両者の類似度CORは、次式
にて表わされる。
【0023】
【数1】 上記の式(1)は、パターンB(i,j)とパターンP
(i,j)の重心を揃えたときのハミング距離を示すこ
とになる。また、CORの値が大きい程、両者の類似度
は大きいことになる。上記の演算にて類似度CORが算
出されると、あらかじめ設定してある閾値ThとCOR
との比較を行なう。すなわち、COR>Thの場合に
は、読み取った画像データ中に朱印が存在するという判
定がされたことになり、プリンタによる偽造行為が実行
されつつあると判断する。また、COR<Thの場合に
は、判定結果が、朱印は存在しないということであり、
プリント行為は偽造とは無関係と判断する。
【0024】なお、本実施例での偽造判断は、上記のよ
うな朱印を比較することに限定する必要はなく、偽造防
止の対象である紙幣、有価証券、印紙、切手など、それ
ぞれの対象について独自のパターンにて比較処理をして
良い。また、1つの偽造対象について複数種類のパター
ンにて比較処理をすることで、偽造判断の精度が向上す
ることは言うまでもない。
【0025】次に、本実施例において印刷が偽造行為で
あると判断された場合の、DCモータを逆転させる回路
構成について説明する。図8は、本実施例に係るプリン
タにて使用する2電源供給によるDCモータの正逆回転
制御回路の構成を示す回路図である。なお、同図におい
て、符号21はCPUであり、本実施例では、図3に示
すCPU17と兼用しても良い。また、本実施例に係る
プリンタでは、図8に示すCPU21の出力の論理レベ
ル(“H”/“L”レベル)で、DCモータの正転/逆
転を切り替える。
【0026】オペアンプ22には、正負2電源(+Vc
c,−Vcc)が供給され、ここでは、オペアンプ22
をオープンループで使用しているため、コンパレータ動
作を行なう。そして、非反転入力電圧が反転入力電圧よ
り大きい場合に、オペアンプ22の出力は正電源電圧と
なり、反転入力電圧が非反転入力電圧より大きい場合
に、負電源電圧が出力される。
【0027】抵抗23,24は、+5vの電圧を分圧し
て、反転入力電圧をなしている。そして、CPU21の
出力形態が、いわゆるC−MOSタイプの場合、抵抗2
3,24の値を等しくすることで、CPU21の出力論
理レベルに応じてオペアンプ22の出力電圧の極性を切
り替えることが可能となる。また、トランジスタ25は
NPN型のトランジスタであり、オペアンプ22の出力
電圧が正電圧の場合にオンする。トランジスタ26はP
NP型のトランジスタであり、オペアンプ22の出力電
圧が負電圧の場合にオンする。そして、トランジスタ2
5,26は、相補型に組まれているため同時にオンする
ことがなく、いずれか一方がオンしたときに流れる電流
が、DCモータ27を経由する構成になっている。
【0028】なお、DCモータ27は、図示した+極性
から−極性に向かって電流が流れる場合に正転し、逆
に、−極性から+極性に向かって電流が流れる場合に逆
転する。そこで、本実施例に係るプリンタでは、図3に
示す偽造判断部でのパターンマッチングによって、偽造
行為が進行中であると判断された場合には、CPU21
は、その出力電圧を“L”レベルにしてDCモータ27
を逆転させる。これにより、転写ドラムから搬送される
記録用紙を、定着器から強制的に押し戻すことができ、
結果として、偽造画像が正常に定着されるのを回避でき
る。また、通常の使用時には、CPU21が出力電圧を
“H”レベルとして、DCモータ27を正転させるの
で、記録用紙を正常方向に搬送させることができる。
【0029】以上説明したように、本実施例によれば、
プリンタに設けた偽造判断部でパターンマッチングを行
なって原稿画像と特定画像の類似度を求め、その結果、
偽造と判断された場合、定着ローラを駆動するDCモー
タを逆転させて記録紙を押し戻すことで、偽造時におけ
る画像の正常な定着を阻止し、記録紙そのものを破損さ
れて偽造を防止することができる。 <変形例1>以下、DCモータの正逆回転制御回路につ
いて、上記実施例に示した構成以外の例を説明する。こ
こでは、ブリッジ接続されたトランジスタを駆動するこ
とで、DCモータを制御する回路に逆転のための回路を
付加してある。
【0030】図9は、本変形例に係るDCモータの正逆
回転制御回路の構成を示す回路図であり、図8に示す上
記第1実施例に係るDCモータの正逆回転制御回路と同
一構成要素には同一符号を付し、ここでは、それらの説
明を省略する。図9において、インバータ31は、後述
するトランジスタ32,33が同時にオンしないことを
保証するためのものである。トランジスタ32,33は
NPN型のトランジスタであり、CPU21の出力電圧
がHレベルのときに、トランジスタ32がオン、トラン
ジスタ33がオフし、また、それがLレベルのときに
は、トランジスタ33がオンし、トランジスタ32がオ
フする。
【0031】トランジスタ34,35はPNP型のトラ
ンジスタであり、上記のトランジスタ32がオンする
と、トランジスタ35のベース・エミッタ間に順バイア
ス電圧が印加されることになり、トランジスタ35はオ
ンする。同様に、トランジスタ33がオンするとトラン
ジスタ34もオンする。これらのトランジスタ32,3
4は同時にオンすることがなく、また、トランジスタ3
3,35も同時にオンすることがないため、トランジス
タがオンしたときに流れる電流は、必ずDCモータ27
を経由することになる。このため、CPU21の出力が
Hレベルである場合には、トランジスタ32,35がオ
ンして、DCモータ27へは+極性から−極性に向かっ
て電流が流れる。逆に、CPU21の出力がLレベルで
ある場合には、トランジスタ33,34がオンして、D
Cモータ27へは、−極性から+極性に向かって電流が
流れる。
【0032】つまり、上記第1実施例と同様、偽造行為
が進行中であると判断された場合には、CPU21が出
力電圧をLレベルとしてDCモータ27を逆転させるこ
とで、画像の正常な定着を阻止することができる。な
お、図9に示す本変形例に係る回路構成によれば、図8
に示す構成と比較してモータ駆動用のトランジスタの数
が増加しているが、本変形例では、単一電源でモータの
正逆回転を制御できるという利点がある。 <変形例2>ここでは、ステッピングモータを使用して
定着ローラを駆動するプリンタにおいて、モータ駆動を
逆転する場合について説明する。
【0033】図10は、本変形例に係るモータの正逆回
転制御回路を示す回路図である。ここで使用するステッ
ピングモータは2相励磁として、A相とB相の位相関係
によって正逆転が切り替わる。図10において、JKフ
リップフロップ41とDフリップフロップ42の組み合
わせによって、Dフリップフロップ42の出力は、JK
フリップフロップ41の出力よりも90度位相が遅れる
ことになり、モータ2相励磁のための励磁信号を得るこ
とができる。
【0034】また、CPU21の出力と論理回路43〜
46によって、A相励磁信号がJKフリップフロップ4
1の出力となるか、あるいはDフリップフロップ42の
出力となるかが選択される。そして、B相励磁信号は、
A相励磁信号として選ばれなかったフリップフロップの
出力がなる。つまり、CPU21の出力がHレベルの場
合、JKフリップフロップ41の出力がA相励磁信号と
なり、Dフリップフロップ42の出力がB相励磁信号と
なる。そして、B相励磁信号はA相励磁信号よりも90
度位相が遅れているため、モータ48は正転する。一
方、CPU21の出力がLレベルの場合、モータは逆転
する。
【0035】このように、本変形例においても、偽造行
為が進行中であると判断された場合に、CPU21の出
力電圧をLレベルとして制御回路に入力することで、ス
テッピングモータ48を逆転させることができ、これに
より画像の正常な定着を阻止することができるととも
に、ステッピングモータを使用することで、装置を安価
にできる。 [第2実施例]以下、本発明に係る第2の実施例につい
て説明する。
【0036】なお、本実施例に係る画像形成装置である
カラーレーザビームプリンタは、図1に示す第1の実施
例に係るプリンタと同一構成をとるため、ここでは、そ
の図示及び説明を省略する。また、本実施例における、
読み込んだ原稿画像と特定画像とのパターンマッチング
方法についても、上記第1実施例と同様である。本実施
例に係るプリンタでは、偽造行為が判断された場合に定
着器の温調温度を通常よりも高めに設定することで、ト
ナー転写済みの記録用紙を過熱する。そこで、図11に
示すフローチャートに従い、本実施例における定着器の
制御手順を説明する。
【0037】図11のステップS1では、原稿画像から
第1色目(例えば、マゼンタ色)の画像データを入力
し、ステップS2で、上記第1実施例における方法と同
様に、その色に対するパターンマッチング処理を行な
い、その処理にて、現在印刷しつつある画像データが紙
幣などの偽造画像か否かの判断が行なわれる。そして、
ステップS3で、上記ステップS2での処理にて得られ
たパターンの類似度を一定の閾値と比較して、パターン
の類似性が基準値を越えたと判断された場合には、処理
をステップS13、つまり、定着器の温調温度を通常よ
りも高めに設定する処理に移行する。
【0038】パターンの類似性が基準値を下回り、ステ
ップS3での判断結果がNOの場合には、他の色につい
ても同様な偽造判断を行なう。すなわち、ステップS4
〜S6で第2色目のシアン色、ステップS7〜S9で第
3色目のイエロー色、そして、ステップS10〜S12
で第4色目のブラック色について、画像データの入力及
び偽造判断処理を行なう。これら他の色での判断処理に
おいても、パターンの類似性が基準値を越えた場合には
ステップS13の処理に移行する。
【0039】そして、すべての色について、パターンの
類似性が基準値を下回った場合にはステップS14に進
み、通常の温度に温調された定着器にて記録紙上にトナ
ー像の定着が行なわれる。上述のように、ステップS1
3での定着器の温調温度は、通常よりも高めに設定され
るが、具体的には、250°C前後の温調温度で、プリ
ンタから吐き出される記録紙のカール量が通常よりも大
きくなり、また、300°C前後の温調温度で、記録紙
の色調に茶味をかけることができる。
【0040】以上説明したように、本実施例によれば、
偽造と判断された場合に定着器の温調温度を通常よりも
高めに設定して、記録紙のカール量を通常よりも大きく
し、また、温度により記録紙の色調に茶味をかけて用紙
そのものが引き裂かれやすくすることで、積極的に偽造
の防止を図ることができる。 <変形例1>上記第2実施例の変形例として、偽造判断
前にプレヒート処理を行なう例について説明する。
【0041】図12,図13は、本変形例におけるプレ
ヒート処理手順を示すフローチャートである。なお、同
図において、図11に示す上記第2の実施例に係る処理
と同一処理には同一符号を付し、それらの説明を省略す
る。図12のステップS21は、定着器のプレヒートの
ためのヒータ点灯処理であり、ステップS22では、定
着ローラの表面温度を検出する。そして、続くステップ
S23で、プレヒート温度が、通常の温調温度よりも高
めの温度に達しているか否かの判断を行なう。
【0042】ステップS23での判断結果がYESであ
れば、定着ローラの表面温度がプレヒート温度に達して
いるとして、ステップS24でヒータの消灯を行なう。
また、それ以降の処理では、図11に示す上記第2実施
例と同様、各色についての偽造判断を行なう。そして、
この偽造判断の結果、4色すべてについて偽造が行なわ
れていない場合には、図13のステップS25で、再
度、定着ローラの表面温度を検出する。
【0043】ステップS26では、定着ローラの表面温
度が通常の温調温度まで低下しているかどうかを判断
し、それが通常の温調温度になっていなければ、一定時
間、ヒータの点灯を中止して温度を低下させ、また、定
着ローラが通常の温調温度になっていれば、ステップS
14で正常な定着を行なう。このように、偽造判断前に
プレヒート温度を通常の温調温度よりも高く設定するこ
とで、偽造と判断された場合にローラ表面温度を速やか
に高温まで立ち上げることができる。この方式は、省エ
ネルギのために定着ヒータでの電力消費を低く抑えた設
計をした機種で、偽造が判断されても急速に定着ローラ
の表面温度を上昇させることが困難な場合に特に有効と
なる。 <変形例2>図14は、上記第2実施例の変形例2に係
る定着器のヒータ回路を示す図である。同図に示す回路
では、通常の定着ローラ過熱用ヒータ130の他に、さ
らに過熱用ヒータ131とその点灯制御回路を追加した
構成をとり、プリンタにて偽造が判断された場合に、定
着ローラの表面温度を急上昇できるようにしたものであ
る。
【0044】ここでは、追加された定着ローラ過熱用ヒ
ータ131は、加圧ローラに内蔵された形態をとり、こ
のヒータの点灯制御のために、トライアック132及び
フォトトライアックカプラ133が設けられている。フ
ォトトライアックカプラ133は、一次側回路と二次側
回路を電気的に絶縁するもので、そこに内蔵されたLE
Dが点灯すると、同じく内蔵されたトライアックが点弧
され、それによりトライアック132も点弧すること
で、定着ローラ過熱用ヒータ131が点灯制御される。
【0045】なお、トランジスタ134は、CPU13
5が偽造の進行を判断した場合に、CPU135から論
理“H”の制御信号を受けて、フォトトライアックカプ
ラ133に内蔵されたLEDを点灯駆動する。このよう
に、定着器内にローラ過熱用のヒータを追加し、偽造と
判断された場合に定着ローラの表面温度を急速に上昇さ
せることで、偽造判断前のプレヒート処理なしで、ロー
ラ表面温度を速やかに高温まで立ち上げることができ
る。
【0046】なお、追加したローラ過熱用ヒータは、す
でにヒータを内蔵している定着ローラ内に追加する形態
をとってもよいし、ヒータを内蔵していない加圧ローラ
に内蔵させるようにしてもよい。本発明は、複数の機器
から構成されるシステムに適用しても1つの機器から成
る装置に適用しても良い。また、本発明は、システムあ
るいは装置にプログラムを供給することによって達成さ
れる場合にも適用できることは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像データに特定画像が含まれる場合に、搬送される用
紙を定着器から強制的に押し戻すことで、偽造画像を正
常に定着させず、記録用紙を強制的に破損させて、確
実、かつ積極的な偽造防止を可能にするという効果があ
る。
【0048】また、画像データに特定画像が含まれる場
合、記録紙の定着温度を通常よりも高く設定すること
で、温度による記録紙の色調を変化させて、積極的に偽
造の防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の一
例であるカラーレーザビームプリンタの構造を示す断面
図である。
【図2】第1実施例に係るプリンタがインターフェイス
を介してホストコンピュータに接続された様子を示すブ
ロック図である。
【図3】第1実施例に係るプリンタにおいて、パターン
マッチングによる偽造判断を行なう回路のブロック図で
ある。
【図4】第1実施例におけるY信号、M信号、C信号、
K信号とVDO信号の関係を示すタイムチャートであ
る。
【図5】第1実施例に係るPWM部353でのパルス幅
変調動作を示すタイミングチャートである。
【図6】本実施例における画像データによるパターンを
表わす図である。
【図7】本実施例におけるプリンタが保持している特定
画像パターンを表わす図である。
【図8】本実施例に係るプリンタにて使用する2電源供
給によるDCモータの正逆回転制御回路の構成を示す回
路図である。
【図9】第1実施例の変形例1に係るDCモータの正逆
回転制御回路の構成を示す回路図である。
【図10】第1実施例の変形例2に係るモータの正逆回
転制御回路を示す回路図である。
【図11】第2実施例に係るプリンタにおける定着器の
制御手順を示すフローチャートである。
【図12】第2実施例の変形例1におけるプレヒート処
理手順を示すフローチャートである。
【図13】第2実施例の変形例1におけるプレヒート処
理手順を示すフローチャートである。
【図14】第2実施例の変形例2に係る定着ローラのヒ
ータ回路を示す図である。
【符号の説明】
11 二値化処理部 12a RAMデータバス用セレクタ 12b RAMアドレスバス用セレクタ 13 RAM 14 RAM下位アドレス用主走査カウンタ 15 RAM上位アドレス用副走査カウンタ 16 ROM 17,21 CPU 48 ステッピングモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/04 6605−2H G03G 21/00 552

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力した画像データに応じて電子写真方
    式にて複数色の記録剤で印刷を行なう画像形成装置にお
    いて、 前記画像データによって表わされる画像と所定の特定画
    像との類似度を判定する判定手段と、 前記画像データによって表わされる画像が前記特定画像
    であると判定された場合、定着処理以降の記録紙を、正
    規の搬送方向とは逆方向に搬送する搬送手段とを備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記類似度の判定は、前記複数色の記録
    剤の各々の色に対応する画像データに対して行なうこと
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送手段はステッピングモータにて
    構成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記特定画像には、紙幣、有価証券、印
    紙、切手を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 外部機器から入力した画像データに応じ
    て電子写真方式にて複数色の記録剤で印刷を行なう画像
    形成装置において、 前記画像データと所定の特定画像との類似度を判定する
    判定手段と、 前記画像データが前記特定画像であると判定された場
    合、定着処理温度を通常の処理温度よりも高く設定する
    手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記判定の前段階で前記定着処
    理温度を通常の処理温度よりも高く設定するプレヒート
    手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】 前記特定画像には、紙幣、有価証券、印
    紙、切手を含むことを特徴とする請求項5に記載の画像
    形成装置。
JP5215367A 1993-08-31 1993-08-31 画像形成装置 Withdrawn JPH0774939A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5215367A JPH0774939A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5215367A JPH0774939A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0774939A true JPH0774939A (ja) 1995-03-17

Family

ID=16671127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5215367A Withdrawn JPH0774939A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0774939A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7262870B1 (en) 1999-04-06 2007-08-28 Canon Kabushiki Kaisha Image processing method for use in printer driver
JP2012103405A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7262870B1 (en) 1999-04-06 2007-08-28 Canon Kabushiki Kaisha Image processing method for use in printer driver
JP2012103405A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6785507B2 (en) Image forming apparatus having function of automatically selecting one of sheet feeders, method of controlling the image forming apparatus and storage medium
EP0688127A1 (en) Image forming device
JPH10198236A (ja) カラー画像形成装置
JPH1052964A (ja) 画像形成装置および画像形成装置の消耗材管理方法
JP4318199B2 (ja) 画像形成装置および複写装置
JPH0774939A (ja) 画像形成装置
JP2002341699A (ja) 画像形成装置
JP3666979B2 (ja) 画像処理方法及びその装置及びその方法又は装置に用いられる参照画像データの作成方法
JP3548587B2 (ja) 画像形成装置
JP2001096842A (ja) 画像作成装置
JP2005070136A (ja) 画像形成装置
JP3647132B2 (ja) 参照画像データの作成方法
JPH0723218A (ja) カラープリンタ装置
JPH1132213A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP3382574B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP3087530B2 (ja) 画像形成装置
JPH10222024A (ja) 複写機
JP3909168B2 (ja) 画像処理装置および画像形成装置
JP3610524B2 (ja) 画像形成装置
JP3676582B2 (ja) 画像形成装置
JPH06340112A (ja) カラー画像形成装置
JP3914352B2 (ja) 画像複写装置
JPH08240997A (ja) 電子写真方式記録装置
JP2000227741A (ja) 画像形成装置
JPH09259275A (ja) 画像処理装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20001031