JP3647132B2 - 参照画像データの作成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は参照画像データの作成方法に関し、特に、入力されたデジタル画像から特定の画像を認識するための参照画像データの作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のカラー複写機やカラープリンタの普及に伴い高性能なカラースキャナとコンピュータを用いて画像処理を実行することにより、従来であれば専門の印刷業者でなければ作成することが不可能であった高画質のフルカラー印刷物を容易に入手できるようになってきている。これらの装置が普及する一方で、カラー複写機やカラープリンタを利用した紙幣や有価証券などの偽造行為を防止するための技術も必要となってきている。この偽造行為の防止技術は、印刷対象となるデジタル画像情報から紙幣や有価証券など法律により複製が禁止されているなどの理由で忠実な再生をすべきではない画像(以下、「特定画像」という)であることを検出する画像認識技術を応用している。
【0003】
さて、このような偽造防止技術をカラープリンタに適用する場合、印刷される1画面分の画像データ全てを記憶するための画像メモリを備えていない場合には、ホストコンピュータ(以下、ホストという)からシリアルに送信される画像データを記憶する容量の小さいラインメモリなどの画像メモリに記憶された画像データを用いて印刷対象の画像が所定の紙幣や有価証券等の特定画像を含むかどうかの判定を行うことが要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、カラー複写機などの偽造防止技術で用いられてきた画像の輪郭抽出から参照画像とのパターンマッチングを行うといった方法は、フレームメモリに全画像データを展開する必要があるので適用しづらい。
さらに、ラインメモリのような小さな容量のメモリしか備えていないプリンタでは、紙幣や有価証券の特徴部(特徴的なパターンや数字など)のみに注目し、この特徴部が入力画像に含まれているかどうかを判断しようとすると、入力画像の中にその特徴部が、ある基準方向(例えば、レーザビームプリンタであればビーム光の走査方向や画像形成方向)に対してどのような角度をもって存在しているかは、予測することができないので、このパターンマッチングでは、入力画像に含まれているかもしれない特徴部がどのような角度をもって存在していても、その特徴部を検出して特定画像として認識することが求められる。つまり、特徴部の配置を考慮した解析が求められるのである。
【0005】
このような特徴部の配置に関する要求を考慮して、予め、所定の紙幣や有価証券などの特定画像の特徴部の画像情報に基づいて参照画像データ(リファレンスデータ)を作成する際には、その特定画像を回転させその特定画像の基準線が画像形成方向などの基準線から幾つかの角度をもつようにして、夫々の角度に対してリファレンスデータを作成することが考えられる。即ち、1つの特定画像に関して角度依存性のある複数のリファレンスデータを作成するのである。
【0006】
また、このような複数のリファレンスデータを用意する際、これらの複数のリファレンスデータにおける基準線からの回転角度、或は、夫々のリファレンスデータの角度間隔を、例えば、一定間隔にするなど特定画像の画像特性を考慮せずに定めようとすると、すべてのリファレンスデータに関して十分な判定精度を得るためには、最小変化角(特定画像を回転させ、あるリファレンスデータを用いて、その特定画像の検出ができなくなるまでの角度変化)を考慮して、1つの特定画像に関していくつのリファレンスデータが必要であるかを決定する必要がある。即ち、最小変化角が上記の角度間隔になり、その値がリファレンスデータの数を決定する。
【0007】
しかしながら、このような方法では角度依存性のない回転対象の別の特定画像や、角度依存性の少ないさらに別の特定画像についても同様に多くの冗長なリファレンスデータを持つ必要がある。これは、そのリファレンスデータを格納するメモリの無駄を生じさせるのみならず、多くのリファレンスデータと入力画像との比較処理が必要となるために特定画像の判定速度を低下させるという問題を生じさせてしまう。
【0008】
このような問題を避けるために、複数の特定画像夫々に必要なリファレンスデータの数を平均し、その平均値に相当する数のリファレンスデータを持つようにすることも考えられるが、この場合には、角度依存性の高い特定画像に関しては十分な判定精度が得られないという問題がある。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、特定画像の画像特性を考慮し、その特性に合わせて作成された最適なリファレンスデータ(参照画像データ)を用いて特定画像の判別を行うことができる画像処理装置が用いる参照画像データの作成方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の参照画像データの作成方法は、以下のような工程からなる。即ち、特定画像の特徴部を1回転させ、前記回転中の複数の回転角各々に関して得られる複数の画像に基づいて、前記複数の画像各々に対応する複数の画像データの画素値を所定ブロック領域毎に平均する平均化工程と、前記ブロック毎の平均値を複数個のブロックに渡って集め、前記複数個のブロックの平均値で仮の参照画像データを構成するデータ構成工程と、前記仮の参照画像データの値を、前記特定画像を表現する画像データを回転させながら比較する比較工程と、前記比較工程による比較結果に基づいて、前記特定画像を前記仮の参照画像データの値を用いて認識できるかどうかを評価する評価工程と、
前記評価工程における評価結果に基づいて、前記特定画像がどのように回転しても前記仮の参照画像データの値を用いて認識できるように、前記複数の回転角を調整する調整工程と、前記調整工程における調整の結果得られた複数の回転角各々に基づいて得られた複数の画像各々に対応する複数の画像データの画素値を前記所定ブロック毎に平均して得られた平均値を用い、前記データ構成工程において前記仮の参照画像データを構成したように、参照画像データを決定する決定工程とを有することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、参照画像データは、まず、特定画像の特徴部を1回転させ、回転中の複数の回転角各々に関して得られる複数の画像に基づいて、複数の画像各々に対応する複数の画像データの画素濃度値を所定ブロック領域毎に平均し、ブロック毎の平均値を複数個のブロックに渡って集め、複数個のブロックの平均値で仮の参照画像データを構成し、次に、仮の参照画像データの値を、特定画像を表現する画像データを回転させながら比較し、その比較結果に基づいて、特定画像を仮の参照画像データの値を用いて認識できるかどうかを評価し、その評価結果に基づいて、特定画像がどのように回転しても仮の参照画像データの値を用いて認識できるように、複数の回転角を調整し、その調整の結果得られた複数の回転角各々に基づいて得られた複数の画像各々に対応する複数の画像データの画素濃度値を所定ブロック毎に平均して得られた平均値を用いて、仮の参照画像データを構成したように、参照画像データとして決定することによって得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の代表的な実施形態である600ドット/インチ(dpi)の解像度を有し、各色成分各画素が8ビットで表現された多値データに基づいて電子写真方式に従って画像形成とその記録を行うカラーレーザビームプリンタ(以下、CLBP、或いは、プリンタという)1の構造を示す側断面図である。
【0017】
図1に示す装置において、給紙部101から給紙された用紙102はその先端をグリッパ103fにより狭持されて、転写ドラム103の外周に保持される。このとき、用紙102の先端を検出器8が検出して、その検出信号によって垂直同期信号(後述)が生成される。像担持体(以下、感光ドラムという)100に、光学ユニット107より各色に形成された潜像は、各色現像器Dy,Dc,Db,Dnにより現像化されて、転写ドラム外周の用紙に複数回転写されて、他色画像が形成される。その後、用紙102は転写ドラム103より分離されて定着ユニット104で定着され、排紙部105より排紙トレー部106に排出される。
【0018】
ここで各色の現像器Dy,Dc,Db,Dnは、その両端に回転支軸を有し、各々がその軸を中心に回転可能に現像器選択機構部108に保持される。これによって、各現像器Dy,Dc,Db,Dnは、図1に示すように、現像器選択のために現像器選択機構部108が回転軸110を中心にして回転しても、その姿勢を一定に維持できる。選択された現像器が現像位置に移動後、現像器選択機構部108は現像器と一体で支点109bを中心にして、選択機構保持フレーム109をソレノイド109aにより感光ドラム100方向へ引っ張られ、感光ドラム100方向へ移動する。
【0019】
次に、上記構成のカラーレーザビームプリンタのカラー画像形成動作について具体的に説明する。
まず、帯電器111によって感光ドラム1が所定の極性に均一に帯電され、レーザビーム光Lによる露光によって感光ドラム100上に、例えば、M(マゼンタ)色の潜像がM(マゼンタ)色の現像器Dmにより現像され、感光体ドラム100上にM(マゼンタ)色の第1のトナー像が形成される。一方、所定のタイミングで転写紙Pが給紙され、トナーと反対極性(例えばプラス極性)の転写バイアス電圧(+1.8kV)が転写ドラム103に印加され、感光体ドラム100上の第1トナー像が転写紙Pに転写されると共に、転写紙Pが転写ドラム103の表面に静電吸着される。その後、感光ドラム100はクリーナ112によって残留するM(マゼンタ)色トナーが除去され、次の色の潜像形成及び現像工程に備える。
【0020】
次に、感光体ドラム100上にレーザビーム光LによりC(シアン)色の第2の潜像が形成され、次いでC(シアン)色の現像器Dcにより感光体ドラム1上の第2の潜像が現像されてC(シアン)色の第2のトナー像が形成される。そして、C(シアン)色の第2のトナー像は、先に転写紙Pに転写されたM(マゼンタ)色の第1のトナー像の位置に合わせて転写紙Pに転写される。この2色目のトナー像の転写においては、転写紙Pが転写部に達する直前に、転写ドラム103に+2.1kVバイアス電圧が印加される。
【0021】
同様にして、Y(イエロ)色、Bk(ブラック)色の第3、第4の潜像が感光体ドラム100上に順次形成され、それぞれが現像器Dy,Dbによって順次現像され、転写紙Pに先に転写されたトナー像と位置合わせされてY(イエロ)色、Bk(ブラック)色の第3、第4の各トナー像が順次転写される。このようにして転写紙P上に4色のトナー像が重なった状態で形成されることになる。これら3色目、4色目のトナー像の転写においては、転写紙が転写部に達する直前に転写ドラム103にそれぞれ+2.5kV,+3.0kVのバイアス電圧が印加される。
【0022】
このように各色のトナー像の転写を行うごとに転写バイアス電圧を高くしていくのは、転写効率の低下を防止するためのものである。この転写効率の低下の主な原因は、転写紙が転写後に感光ドラム100から離れる時に、気中放電により転写紙の表面が転写バイアス電圧と逆極性に帯電し(転写紙を担持している転写ドラム表面も若干帯電する)、この帯電電荷が転写ごとに蓄積されて転写バイアス電圧が一定であると転写ごとに転写電界が低下していくことにある。
【0023】
上記4色目の転写の際に、転写紙先端が転写開始位置に達したときに(直前直後を含む)、実効交流電圧5.5kV(周波数は500Hz)に、第4のトナー像の転写時に印加された転写バイアスと同極性でかつ同電位の直流バイアス電圧+3.0kVを重畳させて帯電器111に印加する。このように4色目の転写の際に、転写紙先端が転写開始位置に達したときに帯電器111を動作させるのは転写ムラを防止するためのものである。特にフルカラー画像の転写においては僅かな転写ムラが発生しても色の違いとして目立ちやすいので、上述したように帯電器111に所要のバイアス電圧を印加して放電動作を行わせることが必要となる。
【0024】
この後、4色のトナー像が重畳転写された転写紙Pの先端部が分離位置に近づくと、分離爪113が接近してその先端が転写ドラム103の表面に接触し、転写紙Pを転写ドラム103から分離させる。分離爪113の先端は転写ドラム表面との接触状態を保ち、その後転写ドラム103から離れて元の位置に戻る。帯電器111は、上記のように転写紙の先端が最終色(第4色目)の転写開始位置に達したときから転写紙後端が転写ドラム111を離れるまで作動して転写紙上の蓄積電荷(トナーと反対極性)を除電し、分離爪113による転写紙の分離を容易にすると共に、分離時の気中放電を減少させる。なお、転写紙の後端が転写終了位置(感光ドラム100と転写ドラム103とが形成するニップ部の出口)に達したときに、転写ドラム103に印加する転写バイアス電圧をオフ(接地電位)にする。これと同時に、帯電器111に印加していたバイアス電圧をオフにする。次に、分離された転写紙Pは定着器104に搬送され、ここで転写紙上のトナー像が定着されて排紙トレイ106上に排出される。
【0025】
次にレーザビーム走査による画像形成の動作を説明する。
図1において、107は光学ユニットであり、検出器9、半導体レーザ120、ポリゴンミラー121、スキャナモータ122、レンズ123、ミラー125により構成されている。記録紙Pが給紙され、その先端が転写ドラムに搬送されてきたら、それに同期して1ページ分の画像信号VDOが半導体レーザ120へと出力され、画像信号VDOにより変調された光ビームLが、スキャナモータ122により回転されるポリゴンミラー121に向けて射出され、その射出された光ビームLはレンズ123、ミラー125により感光ドラム100に導かれる。また光ビームLが射出されると主走査軸上に配置された検出器9により光ビームLが検出され、水平同期信号となるBD(ビーム検出)信号が出力される。その結果、光ビームLによりBD信号に同期して感光ドラム100が走査露光され、静電潜像が形成される。
【0026】
本実施形態のカラーレーザビームプリンタは、以上のような画像形成過程を経て600ドット/インチ(dpi)の解像度で画像出力を行う。
この装置の入力データとしては、ホストコンピュータ(以下、ホストという)で生成するカラー画像データ(例えば、Y,M,C,Bk成分で表現される濃度画像データ)などが考えられる。このため、この装置には、図1に示すように、ホストからの画像情報や画像形成のためのコマンド1005を受信して画像データを生成するプリンタコントローラ2とその画像データを処理する信号処理部4が設けられている。
【0027】
ここで説明する実施形態ではホストから送られてくるカラー画像データを入力データとして考える。
図2は本実施形態に従うプリンタ1の機能構成を示すブロック図である。図2において、プリンタ1はホストコンピュータ(以下、ホストという)1000から各色成分毎の濃度画像データとして、或は、PDLコマンドデータとして送られてくる画像情報5を受信し、これを各色成分が8ビット(D0〜D7)で構成されるYMCBk画像信号6として出力するプリンタコントローラ2とプリンタエンジン3とで構成される。従って、各色成分各画素の値は0〜255の値をとる。
【0028】
プリンタコントローラ2とプリンタエンジン3との間には、画像信号6以外にも種々の信号がシリアル通信の形で授受される。これらの信号には、プリンタエンジン3からプリンタコントローラ2に送出するページ(副走査方向)同期信号(PSYNC)、主走査方向の同期信号(LSYNC)、データ転送用クロック(VCLK) がある。プリンタコントローラ2は、画像信号6の各色成分の8ビットの信号をデータ転送用クロック(VCLK) に同期して出力する。
【0029】
図3はこの実施形態に従うプリンタエンジン3の機能構成を示すブロック図である。図3において、光学ユニット107に含まれる基準発振器10からの基準クロックは分周器11により分周され、分周クロックとスキャナモータ122からのフィードバック信号との位相差を所定位相差とするようにスキャナモータ122がモータ制御回路12(図示しない公知の位相制御回路を内蔵)により等速回転される。そして、スキャナモータ122の回転がポリゴンミラー121に伝達され、ポリゴンミラー121を等速回転させる。
【0030】
一方、転写ドラム103が駆動モータ(不図示)により等速回転され、転写ドラム103上の記録紙Pの先端が検出器8により検出され、垂直同期信号(VSYNC)が信号処理部4に出力される。そして、垂直同期信号(VSYNC)により、各色の画像先端が規定される。垂直同期信号(VSYNC)が出力された後、検出器9によって生成されるBD信号を水平同期信号(HSYNC)として、BD信号に同期して、画像信号(VDO)が順次、半導体レーザ120に送出される。
【0031】
また、信号処理部4が内蔵するCPU14はプリンタコントローラ2とシリアル通信を行なって、制御信号を交換し、プリンタコントローラ2とプリンタエンジン3の動作を同期させる。
画像形成プロセスにおける上述の垂直同期信号(VSYNC)、水平同期信号(BD)、及び、4つの濃度色成分(YMCBk)の画像信号(VDO)のタイミングは図4に示すようになる。
【0032】
図5は信号処理部4の構成を示すブロック図である。信号処理部4は、ラインメモリ20、パターン認識部21、そして、PWMによる中間調処理部に大別される。
ラインメモリ20は、プリンタコントローラ2から送出される多値画像データ(D0〜D7)をデータ転送用クロック(VCLK)にて格納した後、プリンタエンジン3の画像クロック(PCLK)により読み出す動作をする。
【0033】
また、PWMによる中間調処理部は、γ補正部22、D/A変換部23、コンパレータ24、そして、三角波発生部25にて構成される。そして、ラインメモリ20からの多値画像データは、γ補正部22にてγ補正され、D/A変換部23にてアナログ信号に変換された後、コンパレータ24の正入力端子(+)に入力される。他方、コンパレータ23の負入力端子(−)には、画像クロック(PCLK)のクロックに基づいて三角波信号を発生する三角波発生部25の出力信号が入力される。
【0034】
そして、コンパレータ23は、これら2信号を比較して、多値画像信号に応じたパルス幅の信号を生成する。コンパレータ23からは解像度が600dpiの画像を形成するためのPWM信号が画像信号(VDO)として半導体レーザ121へ送出する。
さて、パターン認識部21は、CPU14からの制御信号27に基づいてEEPROMなどの不揮発性のメモリ26に格納されたリファレンスデータを信号線28を介して読み出して、このデータと入力多値画像データとを比較し、入力多値画像が特定の画像を含んでいるかどうかを調べる。
【0035】
図6はパターン認識部21の構成を示すブロック図である。図6に示すようにパターン認識部21は、入力多値画像データを下記のようにしてブロック化するブロック化部21aとそのブロック化された画像データとリファレンスデータとを比較する比較部21bとから構成されている。この実施形態では、プリンタコントローラ2より記録用紙1ページ分毎に順次送られてくるY(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の4つの色成分の濃度データの内、1つの色成分、例えば、輝度の最も高い、M(マゼンタ)成分の濃度データに関してのみ、リファレンスデータとの比較を行う。これによって、より高速な特定画像の認識判別処理が行われることになる。従って、メモリ26には1つの色成分のリファレンスデータが格納されることになる。しかしながら、4つの色成分の内、どの成分の濃度データをリファレンスデータと比較するかについては、ここで述べたM(マゼンタ)成分以外であっても良いことは言うまでもない。
【0036】
まず、ブロック化部21aは、ラインメモリ20から多値画像データを入力する。この入力は、記録用紙1ページ分の濃度データを各色成分毎に順次(面順次)に行われる。従って、入力画像データとリファレンスデータとの比較は、入力される色成分の順番がY→M→C→Bkであり、M成分について比較を行うのであれば、2番目に入力される色成分のデータについてのみ行われる。
【0037】
次に、ブロック化部21aは入力画像データを所定の大きさのブロック(ここでは、1辺が256画素(ピクセル)の正方形)毎に平均濃度で量子化したデータに変換し、その量子化データを比較部21bに出力する。なお、記録用紙1ページのサイズに相当する画素数は、記録解像度と用紙サイズから定められるので、このブロック化において、どの部分の画像データが各ブロックに含まれるデータであるかは、入力画像データの画素数をカウントすることによって分かる。
【0038】
比較部21bでは、メモリ26から読み出したリファレンスデータと入力した量子化データとを比較し、入力画像データがメモリ26に登録されている特定画像パターンを含むかどうかの判定結果を出力する。
次に、入力画像データのブロック化について詳しく説明する。
図7は、図6におけるブロック化部21aに於いて実行されるブロック処理の概要を示す図である。図7に示すようにラインメモリ20から入力した画像データに基づいて、1辺256画素(ピクセル)の正方形ブロック毎に各ブロック内の画素の濃度の平均値を求め、これをブロック化画像の1ブロックの値とする。
【0039】
次に、メモリ26に登録されているリファレンスデータについて詳しく説明する。
図8はメモリ30に格納され、特定画像の判別に用いられる一つのリファレンスデータの形式を示す図である。このリファレンスデータは、例えば、一つの紙幣から特徴となる部分を抽出し、その部分を所定の角度間隔で回転させて得られる画像一つ一つに対応する画像データをブロック化部21aで実行するのと同じ方法でブロック化を施して量子化データを得、これら各ブロックの値に±の幅(許容幅)を持たせることによって得られる。このように各ブロックの量子化データにある幅(許容幅)をもたせることで特定画像の認識をしやすくしている。この実施形態では、ブロック化後の値で、5(縦)×5(横)ブロック分の量子化データを使って1つのリファレンスデータとしている。
【0040】
また、図8に示すリファレンスデータでは、得られた量子化データの値の上下に夫々“20”だけ幅(許容値)を持たせている。もし、この許容幅が大きい値をもっていると、濃度分布がほぼ一様な画像データが入力された場合でも特定画像として認識してしまう可能性がある。一方、この許容値が小さい値であれば、入力画像と特定画像との間にわずかな濃度の違いや色合いの違いがあっても特定画像として認識できず、偽造行為の防止という本来の目的を果たせなくなってしまう。さらに、この許容値が大きいとリファレンスデータの角度依存性は少なくなり、一方、この許容値が小さいとリファレンスデータの角度依存性は大きくなる。これは、この許容値が小さい場合には非常に多くの角度についてリファレンスデータを準備しなければならないことを意味している。
【0041】
従って、ここではこれらの要素を考慮し、各色成分の画像データに関し、たとえそれが濃度一様な画像であってもこれを特定画像として認識してしまわない値の最大値を経験的或は実験的にもとめ、この最大値の半分の値を許容値としている。言い換えると、その量子化データの幅は上下方向夫々について、各ブロック値の最大値と最小値の差の1/4となる。
【0042】
以上のことを考慮し、比較部21bにおけるパターン認識では、入力画像データのブロック化データがリファレンスデータのブロックの許容値の範囲に入っている場合に、そのブロックは一致したとみなし、5×5ブロックのすべてについて一致する部分が入力画像にあった場合に入力画像にはリファレンスデータが表現する特定画像のパターンが含まれているとみなす。この結果は、判別結果信号(DSR)として、D/A変換部23に出力される。この実施形態では、記録用紙各ページ毎に1つの色成分(例えば、M(マゼンタ)成分)の濃度画像データに関し、判別結果信号(DSR)が出力され、DSR=“1”であれば、特定画像が検出されたことを、DSR=“0”であれば、特定画像は検出されなかったことを示す。
【0043】
そのDSRに関し、DSR=“1”であれば、CPU14はその色成分の画像形成において、1ページ全体を最大濃度で画像形成するようD/A変換部23の出力を制御する。そして、以降の色成分の画像形成をたとえホストから画像データが送られてきてもそのデータ受信に係わりなく中止する。
なお、DSR=“1”であったときの画像形成制御は、上記のような制御以外にも、例えば、DSR=“1”が出力された時点で、これ以降の画像形成を中止して画像出力を行わないように制御しても良いし、黒色成分の画像濃度を最大濃度にしてそのページ全体にわたってブラックトナーが出力されるようにしても良いし、或は、特定の画像パターンが特定の色でその画像に付加されるようにしても良い。
【0044】
次に、リファレンスデータの特性について述べる。ここでは、2種類の紙幣(紙幣A、紙幣B)のリファレンスデータを扱う。
図9は、2種類の紙幣(紙幣A、紙幣B)それぞれに関し作成されたリファレンスデータの紙幣に対する相対位置を示す図である。図9(a)は、紙幣Aの特徴部に基づく画像を点Oを中心として反時計方向に9度毎回転させて得られる40枚の画像から得られるリファレンスデータを示す図であり、図9(b)は、紙幣Bの特徴部に基づく画像を点Pを中心として反時計方向に18度毎回転させて得られる20枚の画像から得られるリファレンスデータを示す図である。このようなリファレンスデータは、メモリ26の所定領域(リファレンスデータ部)に格納される。このように特定画像の種類に応じて、1つの特徴部に関するリファレンスデータの数を設定する。
【0045】
図10は、メモリ26のリファレンスデータ部におけるリファレンスデータの格納されているアドレスマップを概略的に示す図である。図10のアドレスマップから分かる様に、ここではリファレンスデータを紙幣の種類毎に分けるのではなく、紙幣の特徴部を回転して得られる1つ1つのリファレンスデータを独立したデータとして格納している。従って、このアドレスマップによれば、各リファレンスデータは紙幣の種類では区別されない。このように1つ1つのリファレンスデータを独立したデータとして扱うことで、たとえ紙幣毎にリファレンスデータの数が異なったとしても、複雑なデータ構造をとることなく、単純なデータ格納方法でリファレンスデータを格納できる。図10に示すアドレスマップによれば、リファレンスデータ0〜39が紙幣Aに関する角度間隔9度の40個のリファレンスデータであり、これらに続くリファレンスデータ40〜59が紙幣Bに関する角度間隔18度の20個のリファレンスデータである。
【0046】
図11〜図12はそれぞれ、図9(a)に示した紙幣Aに関するリファレンスデータ(リファレンスデータ0〜39)と、図9(b)に示した紙幣Bに関するリファレンスデータ(リファレンスデータ40〜59)の感度に関する角度依存性を示す図である。
ここでいう感度とは、リファレンスデータに関し、そのリファレンスデータを作成した元の画像(それぞれ、紙幣A、紙幣Bを指す)の各画素の濃度を変化させ、その濃度変化によってその画像を認識できなくなる最大濃度変化量と定義する。また、その感度の角度依存性とは、リファレンスデータに関し、元の画像を回転させ、その回転後の画像の各画素の濃度を変化させ、その角度変化と濃度変化とによってその画像を認識できなくなる最大濃度変化量で定義する。
【0047】
図11〜図12において、横軸は元の画像を反時計方向に回転させた角度、縦軸は回転後の画像に各画素単位に加えた濃度補正量である。この濃度補正量は、入力画像に含まれるノイズや環境に依存する変動量を非常に大雑把に反映していると考えられる。また、図11〜図12において、ドットが施されている領域はリファレンスデータによって元の画像を認識可能な範囲を示している。従って、そのドット領域の境界線がリファレンスデータの感度となる。
【0048】
図11〜図12に示す夫々のリファレンスデータの感度特性に関し、所定の濃度補正量に対して横幅が広い程、そのリファレンスデータは広い角度を認識できるということになる。また、ある角度において、濃度補正量が高いほど、その角度に対する認識を良くできるということを示す。従って、リファレンスデータを作成した角度でその認識度は最高値をとる。
【0049】
さて、リファレンスデータを作成する際のそのデータ数(角度分割数)は、図11〜図12に示すように、目標認識レベルで示される所定の濃度補正量に対して、どの角度においてもいずれかのリファレンスデータによって検出できるように決定される。具体的には、図11〜図12において、目標認識レベルとして示されている濃度補正量で、すべての角度が認識範囲内に入るように、かつ、角度分割数がなるべく少なくなるようにその値が選ばれる。
【0050】
図11と図12とを比較すれば分かる通り、紙幣によって、リファレンスデータの角度に対する感度は異なる。従って、各紙幣毎に最適な角度分割数を選ぶことで、認識精度やリファレンスデータ数を最適化することが可能となる。
最後に、紙幣毎に角度分割数をどのように決定するかについて、図13に示すフローチャートを参照して説明する。
【0051】
実際の角度分割決定は、プリンタの製造工程において、メモリ26に複数の特定画像(紙幣や有価証券など)に関するリファレンスデータを格納する前に行われるものである。
図13はその際の角度分割数決定処理を示すフローチャートである。なお、この処理では、360度を等間隔に分割してリファレンスデータを作成するものとする。しかしながら、個々のリファレンスデータの特性に依存して、非等間隔の角度分割を行なっても良いことは言うまでもない。
【0052】
図13において、adivはこの処理における仮の角度分割数、maxはこの処理におけるある時点での目標認識レベルに到達しない最大分割数、minはこの処理におけるある時点での目標認識レベルを達成する最小分割数、rlevelはadivの値を用いて角度分割を行って作成したリファレンスデータを用いて360度すべての角度変化に対して特定画像を認識可能な濃度補正量の最大値である。以下に示す処理では、最終的に処理が終了したときには、adivの値が目的の最適角度分割数となる。
【0053】
まず、ステップS100では、adivの値を所定の角度分割数初期値(ここでは経験的に“7”を用いる)で初期化し、続くステップS101では、さらにmaxをadivの値で初期化する。
次に、ステップS102では、1周(360度)をadiv個に分割して、adiv個のリファレンスデータを作成する。さらに、ステップS103では、このリファレンスデータを作成した元の画像を回転させ、図11〜図12で示されるようなリファレンスデータに関する感度の角度依存性を示すグラフを作成し、続くステップS104では、このグラフに基づいて、360度すべての角度に関して認識可能な濃度補正量の最大値を求め、この値をrlevelとする。
【0054】
処理はステップS105に於いて、rlevelと所定の目標認識レベル(TH)とを比較する。ここでは、その目標認識レベルとして、経験的に得られた主観評価結果に基づき、“10(256階調で)”を用いる。もちろん、この値は特定画像の認識を行う装置の種々の特性を考慮して別途定められることは言うまでもない。
【0055】
さて、rlevel=THであれば、処理はステップS108に進み、その時点でのadivが最適な分割数であるとみなし、処理を終了する。この際、この分割数に相当するリファレンスデータは、ステップS102の処理に於いて既に作成されているのでそのまま使用できる。また、rlevel<THであれば、処理はステップS109に進む。ステップS109では、maxの値をadivで更新し、adivの値を“+1”して、処理はステップS102に戻る。
【0056】
さらに、rlevel>THであれば処理はステップS106の処理に進む。ステップS106では、minの値をadivで更新しadivの値を“−1”して、ステップS107の処理に移る。ステップS107では、更新された後(即ち、“−1”された後)のadivの値とmaxとを比較する。ここで、max=adivであれば、処理はステップS108に進み。その時点でのadivが最適な分割数であるとみなし、処理を終了する。ただし、この場合はadivの値が更新されているので、リファレンスパターンをもう一度作成する必要がある。これに対して、max≠adivであれば処理はステップS102に戻る。
【0057】
以上述べた処理を実行することにより、各特定画像(紙幣や有価証券など)毎に最適な角度数を持つリファレンスデータを作成することができる。
従って、以上説明した実施形態に従えば、メモリにリファレンスデータを格納する際に、例えば紙幣ごとの区別をすることなく夫々のリファレンスデータを独立に扱い、その一方で、各特定画像(紙幣や有価証券など)から得られるリファレンスデータの感度の角度依存性を考慮して、夫々の特定画像に関する最適な角度分割数を決定し、一定の認識精度を確保しながら、リファレンスデータの数を減らすことができる。これにより、メモリ内に格納されるリファレンスデータ数が減るので入力画像と1つ1つのリファレンスデータとの比較によって特定画像を認識するための処理時間を短くすることができ、トータルの認識速度をより高速にすることが可能となる。また、リファレンスデータを格納するためのメモリの記憶容量を削減できるので、装置のコストダウンにも資することになる。
【0058】
なお、以上の例では、リファレンスデータの感度の角度依存性をそのリファレンスデータを作成した元の画像を認識可能な濃度補正範囲を指標として定義したが、本発明はこれによって限定されるものではなく、他の基準を用いても良いことは言うまでもない。
また、以上の実施形態における入力画像データとリファレンスデータとの比較は、入力画像データのある1つの色成分についてのみ行ったが、本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、メモリに4つの濃度色成分全てについてのリファレンスデータを備え、この比較を4つの濃度色成分全てについて行うようにしても良い。そして、4つ全ての色成分について、特定画像が検出されたと判断された場合に入力画像データに特定画像が含まれると判断しても良いし、或は、4つの色成分の内、いづれか1つの色成分について特定画像が検出されたと判断された場合に入力画像データに特定画像が含まれると判断しても良いし、さらには、4つの色成分の内、所定のいくつかの色成分について特定画像が検出されたと判断された場合に入力画像データに特定画像が含まれると判断しても良い。
【0059】
さらに、以上の実施形態ではホストからの入力画像データとして濃度画像データを想定したが本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、ホストから輝度(RGB画像データ)を受信し、プリンタコントローラ或はプリンタエンジンに輝度→濃度変換を施すような色変換回路を備えたような構成にすることもできる。この場合、入力画像データとリファレンスデータとの比較は、例えば、最も輝度の高い成分であるG(グリーン)成分に注目して、行っても良いし、既に上述したように、すべての色成分に関する比較を行うようにしても良いことは言うまでもない。
【0060】
さらにまた、以上の実施形態で用いたプリンタはラインメモリを持つ構成であったが本発明はこれによって限定されるものではなく、例えば、記録用紙1ページ分の画像データを格納できるフレームメモリを有した構成のプリンタにも適用することができる。
さらにまた、以上の実施形態で用いたプリンタは電子写真方式に従って画像形成と記録を行う構成であったが本発明はこれによって限定されるものではなく、例えば、インクジェット方式に従って画像形成と記録を行う構成のプリンタにも適用することができる。
【0061】
尚、本発明は、『ホストコンピュータ、インタフェース、プリンタ等の』複数の機器から構成されるシステムに適用しても、『複写機等の』1つの機器からなる装置に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体から、該プログラムを該システム或は装置に読み出すことによって、そのシステム或は装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、特定画像の画像特性を考慮し、その特性に合わせて作成された最適なリファレンスデータを用いて特定画像の判別を行うので準備すべきリファレンスデータはより少なくて良く、その結果、リファレンスデータを格納する記憶手段の記憶容量は削減されるので、装置の低コスト化が図られるという効果がある。さらには、特定画像の判別に参照すべきリファレンスデータが少なくてすむので、判別処理の高速化が図られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるカラーレーザビームプリンタの構成を示す側断面図である。
【図2】プリンタ1の機能構成を示すブロック図である。
【図3】プリンタエンジン3の機能構成を示すブロック図である。
【図4】画像形成プロセスにおける垂直同期信号(VSYNC)、水平同期信号(BD)、及び、画像信号(VDO)のタイミングを示す図である。
【図5】信号処理部4の内部構成を示すブロック図である。
【図6】パターン認識部21の構成を示すブロック図である。
【図7】図6におけるブロック化部21aに於いて実行されるブロック処理の概要を示す図である。
【図8】リファレンスデータの一例を示す図である。
【図9】2種類の紙幣(紙幣A、紙幣B)それぞれに関し作成されたリファレンスデータの紙幣に対する相対位置を示す図である。
【図10】リファレンスデータのアドレスマップである。
【図11】図9(a)に示した紙幣Aに関するリファレンスデータの感度に関する角度依存性を示す図である。
【図12】図9(b)に示した紙幣Bに関するリファレンスデータの感度に関する角度依存性を示す図である。
【図13】角度分割数決定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20 ラインメモリ
21 パターン認識部
21a ブロック化部
22b 比較部
26 メモリ

Claims (2)

  1. 特定画像の特徴部を1回転させ、前記回転中の複数の回転角各々に関して得られる複数の画像に基づいて、前記複数の画像各々に対応する複数の画像データの画素値を所定ブロック領域毎に平均する平均化工程と、
    前記ブロック毎の平均値を複数個のブロックに渡って集め、前記複数個のブロックの平均値で仮の参照画像データを構成するデータ構成工程と、
    前記仮の参照画像データの値を、前記特定画像を表現する画像データを回転させながら比較する比較工程と、
    前記比較工程による比較結果に基づいて、前記特定画像を前記仮の参照画像データの値を用いて認識できるかどうかを評価する評価工程と、
    前記評価工程における評価結果に基づいて、前記特定画像がどのように回転しても前記仮の参照画像データの値を用いて認識できるように、前記複数の回転角を調整する調整工程と、
    前記調整工程における調整の結果得られた複数の回転角各々に基づいて得られた複数の画像各々に対応する複数の画像データの画素値を前記所定ブロック毎に平均して得られた平均値を用い、前記データ構成工程において前記仮の参照画像データを構成したように、参照画像データを決定する決定工程とを有することを特徴とする参照画像データの作成方法。
  2. 前記特定画像の特徴部には、紙幣や有価証券などの特徴部を含むことを特徴とする請求項1に記載の参照画像データの作成方法
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