JPH08331400A - カラー画像処理方法及びその装置 - Google Patents

カラー画像処理方法及びその装置

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JPH08331400A
JPH08331400A JP7137925A JP13792595A JPH08331400A JP H08331400 A JPH08331400 A JP H08331400A JP 7137925 A JP7137925 A JP 7137925A JP 13792595 A JP13792595 A JP 13792595A JP H08331400 A JPH08331400 A JP H08331400A
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Japan
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color image
color
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edges
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JP7137925A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Yamazaki
博之 山崎
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙幣や有価証券に基づく画像が本物と容易に
区別可能に画像形成を行なうことができ、かつ、画像の
種類に応じて高品位な画像形成ができるカラー画像処理
方法とその装置を提供する。 【構成】 入力RGBカラー画像データのR成分からそ
の画像に含まれるエッジを、その画像を小さく分割した
エリアごとに抽出し、その抽出エッジ数に従って、形成
画像の解像度をエリア毎に600dpi、300dp
i、200dpiとする信号を生成する。その信号21
5はPWMによる画像形成時、入力画像信号のアドレス
信号311に合わせて、セレクタ211に入力される。
セレクタ211はその信号215に従って、解像度60
0dpi、300dpi、200dpi夫々に合わせて
発生する三角波信号を選択する。そして、その選択され
た三角波信号を用いて画像データをPWM変調し、画像
形成を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー画像処理方法及び
その装置に関し、特に、例えば、紙幣や有価証券等の偽
造防止のためカラー画像処理方法及びその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタや複写機などのカラー画
像処理装置はその性能が大幅に進歩しており、その普及
の範囲も大幅に拡がっている。また、その画像形成方式
或いは画像記録方式も、銀塩方式、感熱方式、電子写真
方式、静電記録方式、インクジェット方式などと多岐に
わたり、どの記録方式においても高画質な画像出力を得
ることができるようになってきている。
【0003】このような技術の進歩と装置の普及に伴
い、こうした高性能のフルカラー画像処理装置を用いた
紙幣や有価証券などの偽造行為が行なわれるかもしない
という懸念がでてきており、実際、その懸念が現実のも
のとなってきているという問題がある。このような問題
を踏まえ、近年のカラープリンタやカラー複写機などの
画像処理装置には、パターンマッチングや色によるマッ
チング技術を用いた特定画像の判別機能が備えられ、例
えば、紙幣などの特定画像が判別された場合にはその画
像のコピーを出力しないという偽造防止機能や、出力画
像中にその画像処理を行なった装置の機種や機番などを
表す、後での容易な識別が可能な情報を付加し偽造行為
を行なった装置の特定を容易にするといった偽造追跡機
能などが備えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、本来画像処理装置が備えている画像処理機能を
保持しつつ、完全に特定画像を判別して偽造防止を図る
ことは難しく、逆に、通常の画像を紙幣や有価証券と判
断し、その画像出力を抑止したり、或いは、特定のパタ
ーンを付加して画質の劣化を招いてしまうという問題が
ある。
【0005】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、例えば、有価証券などの画像としての特徴を考慮
し、特定画像の判別を容易にしながらも、通常の画像に
対しては高品位な画質を保つようにできるカラー画像処
理方法及びその装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のカラー画像処理装置は、以下のような構成か
らなる。即ち、カラー画像データを入力する入力手段
と、前記入力手段によって入力されたカラー画像データ
に基づいて、前記カラー画像データが表現する画像のエ
ッジを抽出するエッジ抽出手段と、前記抽出されたエッ
ジの数を計数する計数手段と、前記カラー画像データに
基づいて、画像形成を行なう画像形成手段と、前記計数
手段によって計数されたエッジの数に従って、形成画像
の解像度と階調表現性を変化させるよう前記画像形成手
段を制御する制御手段とを有するカラー画像処理装置を
備える。
【0007】また他の発明によれば、カラー画像データ
を入力する入力工程と、前記入力工程において入力され
たカラー画像データに基づいて、前記カラー画像データ
が表現する画像のエッジを抽出するエッジ抽出工程と、
前記抽出されたエッジの数を計数する計数工程と、前記
カラー画像データに基づいて、画像形成を行なう画像形
成工程と、前記計数工程において計数されたエッジの数
に従って、形成画像の解像度と階調表現性を変化させる
よう前記画像形成工程を制御する制御工程とを有するカ
ラー画像処理方法を備える。
【0008】
【作用】以上の構成により本発明は、入力されたカラー
画像データに基づいて、そのカラー画像データが表現す
る画像のエッジを抽出して、その抽出されたエッジの数
を計数し、その計数されたエッジの数に従って、形成画
像の解像度と階調表現性を変化させるように制御しなが
ら、入力カラー画像データに基づいて、画像形成を行な
うよう動作する。
【0009】
【実施例】以下添付図面を参照して本発明の好適な実施
例を詳細に説明する。図1は本発明の代表的な実施例で
ある電子写真方式に従って画像形成を行なうカラープリ
ンタの構成を示す側断面図である。この装置には、外部
装置(例えば、ホストコンピュータ、イメージスキャ
ナ、ファクシミリ装置より通信回線を介して画像データ
を受信する通信制御装置など)より、各画素各色成分を
8ビット(256階調)で表現するR(レッド)、G
(グリーン)、B(ブルー)が画像信号として入力さ
れ、その画像信号によって表現されるカラー画像が形成
出力される。また、この装置は画像信号に基づいてPW
M変調を行なって最大600dpiの解像度で画像を形
成することができる。
【0010】ホストから受信され、画像処理ユニット1
10によって画像処理された画像信号によって半導体レ
ーザ111を駆動すると、半導体レーザ111はレーザ
光を照射する。そのレーザビーム光Lは、ポリゴンミラ
ー112、レンズ123、ミラー114を経て感光ドラ
ム100を走査して、感光ドラム100上に静電潜像を
形成する。なお、画像処理ユニット110は入力RGB
画像信号をYMCBkの多値の濃度信号に変換し、その
濃度信号に基づいて、順次、M(マゼンタ)、C(シア
ン)、Y(イエロ)、Bk(ブラック)の濃度信号を用
いて、半導体レーザ111を駆動する。これによっ
て、、感光ドラム100には順次、M(マゼンタ)、C
(シアン)、Y(イエロ)、Bk(ブラック)の静電潜
像が形成される。
【0011】このとき、帯電器101によって感光体ド
ラム100が所定極性に均一に帯電され、レーザビーム
光Lによる露光によって感光体ドラム100上に、例え
ば、マゼンタの第一の潜像が形成される。ついで、この
場合にはマゼンタ(M)の現像器Dmにのみ所要の現像
バイアス電圧が印加されてマゼンタの潜像が現像され、
感光体ドラム100上にマゼンタの第1のトナー像が形
成される。
【0012】一方、所定のタイミングで転写紙Pが給紙
カセット115より給紙ローラ117を経て給紙され、
その先端の転写開始位置に達する直前に、トナーと反対
極性(例えば、プラス極性)の転写バイアス電圧(+
1.8KV)が転写帯電器116によって転写ドラム1
02に印加され、感光体ドラム100上の第1のトナー
像が転写紙Pに転写されると共に、転写紙Pが転写ドラ
ム102の表面に静電吸着される。その後、感光体ドラ
ム100はクリーナ103によって残留するマゼンタト
ナーが除去され、次の色の潜像形成および現像工程に備
える。
【0013】次に、感光体ドラム100上にレーザビー
ム光Lによりシアン(C)の第2の潜像が形成され、つ
いで、シアンの現像器Dcにより感光体ドラム100上
の第2の潜像が現像されてシアンの第2のトナー像が形
成される。そして、このシアンの第2のトナー像は、先
に転写紙Pに転写されたマゼンタの第1のトナー像の位
置に合わせて転写紙Pに転写される。この2色目のトナ
ー像の転写においては、転写紙が転写部に達する直前に
転写ドラム102に+2.1KVのバイアス電圧が印加
される。
【0014】同様にして、イエロ(Y)、ブラック(B
k)の第3、第4の各潜像が感光体ドラム100上に順
次形成され、それぞれが現像器Dy、Dbによって順次現
像され、転写紙Pに先に転写されたトナー像が位置合わ
せされてイエロ、ブラックの第3、第4の各トナー像が
順次転写され、かくして、転写紙P上に4色のトナー像
が重なった状態で形成されることになる。
【0015】以上のようにしてカラー画像が形成される
と、転写紙Pの転写ドラム102からの容易な分離のた
めに、転写紙P上の蓄積電荷を除電するために除電器1
18が作動し、さらに分離爪119によって転写紙Pを
転写ドラム102から分離する。分離された転写紙Pは
定着ローラ120を通過し、そのとき画像が定着され
る。最後に、転写紙Pは排紙トレイに排紙される。
【0016】なお、図1において、122は給紙カセッ
ト115から転写ドラム102への給紙を容易にするた
めの補助路、123は転写紙Pへの画像転写中に転写紙
Pの転写ドラム102からの脱落を防ぐ補助ローラであ
る。また、カラー画像形成装置の画像処理ユニット11
0以外の部分を総称してプリンタエンジンという。図2
は画像処理ユニット110の構成を示すブロック図であ
る。画像処理ユニット110では、入力RGB画像信号
をYMCBk濃度信号に変換し、その濃度信号に基づい
てPWM変調を行なって半導体レーザ112を駆動す
る。
【0017】図2において、201はホストからRGB
各8ビット(計24ビット)の画像信号を受信するカラ
ー処理部である。上述したように本実施例の装置は、
Y、M、C、BK各色1ページずつ画像形成してこれを
転写紙Pに転写するため、画像データは、面順次で、即
ち、各濃度の色成分1ページ分づつのデータで順に半導
体レーザ112を駆動する。従って、カラー処理部20
1では一ページ分のRGB画像データ212を1画素ず
つ、まず、M信号の8ビットVDO(ビデオ)信号に変
換し、次いで、C信号、Y信号、BK信号の順に変換す
る。また、カラー処理部201では、入力RGB信号を
M、C、Y、BKのどの色のデータに変換するかは、コ
ントローラ部200から送られてくる色指定信号(CN
O)214によって決定される。本実施例では、色指定
信号(CNO)214はまずMを指定し、1ページ分の
データから送られる毎に、C、Y、BKの順に指定して
いく。
【0018】なお、コントローラ部200は、ホストか
ら送られる画像データを解釈し、その解釈結果に基づい
て、画像形成を行なう色成分(濃度データ)の順番を定
める色指定信号(CNO)214やプリンタエンジンの
記録解像度を定める切り換え信号215を生成する。次
に、M(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロ)、B
k(ブラック)の各ビデオデータ(VD0)は濃度補正
部204へ送られてプリンタエンジンの特性に応じた濃
度補正が施される。
【0019】図3はコントローラ部200に備えられる
画像処理部の構成を示すブロック図である。コントロー
ラ部200では、図3に示すように、主走査方向に関す
る最大画像形成幅(画素)×副走査方向に160ライン
のサイズをもったデータバッファ301をRGB各色成
分について備え持ち、入力RGB画像に関し、160ラ
イン分つづをそれぞれのバッファに格納する。各色成分
に関するデータバッファ301は、図3に示すように、
サイズが160画素(主走査方向)×160ライン(副
走査方向)のn個のエリア(エリア1、エリア2、…
…、エリアn)に分割されている。そして、以下に示す
エッジ抽出は、これらのエリアを1つの処理単位とし、
この処理単位(以下、これをウィンドウという)を1エ
リアづつ画像全体に渡って移動させていくことにより、
実行される。
【0020】なお、データバッファ301の容量に十分
に大きく確保することができる場合には、図4に示すよ
うに副走査方向にもm個のエリアを確保して、データバ
ッファをm×n個に分割された構成とすることができ
る。さて、R成分用のデータバッファ301に格納され
たR成分からはエッジ抽出が行なわれる。まず、分割さ
れたデータバッファのエリア1から順にエッジ抽出部3
02にデータを入力し、エッジ抽出を行なう。エッジ抽
出は、図5に示すように、注目画素(*)と右隣の画
素、及び、注目画素(*)と下隣の画素との輝度差を計
算し、その輝度差が所定の閾値値と比較することによっ
て行なう。
【0021】図6は画像1ページ分に関するエッジ抽出
処理を示すフローチャートである。以下、その処理につ
いて、そのフローチャートを参照して説明する。まず、
ステップS100ではカウンタ303のカウンタ値を
“0”に初期化する。次に、ステップS105ではエッ
ジ抽出をすべき画像データがあるかどうかを調べ、も
し、処理が全て終了したと判断されれば、この処理を終
了し、エッジ抽出をすべき画像データがあると判断され
た場合には処理はステップS110に進む。
【0022】ステップS110では、データバッファ3
01に最大画像形成幅(画素)×160ライン分のR成
分画像データを入力する。例えば、処理の始めであれ
ば、ある画像の第1ラインから第160ラインまでが入
力される。さらにステップS115では、データバッフ
ァ301に格納された画像データが全て処理されたかど
うかを調べ、全ての画像データが処理されたと判断され
たならば処理はステップS105に戻り、一方、未処理
データがあると判断された場合には処理はステップS1
20に進む。
【0023】処理はステップS120において、ウィン
ドウをエッジ抽出を行なうべきエリアに移動する。例え
ば、処理の始めであれば、そのウィンドウはエリア1に
位置する。続くステップS125では、このようにして
移動したウィンドウの位置が分割エリアの最終エリア
(例えば、エリアn)の外に達してしまったかどうかを
調べる。ここで、ウィンドウが移動した位置がエリアの
外になってしまった場合には、処理はステップS135
に進み、カウンタ303の内容を出力して(その詳細な
処理は後述)、処理はステップS115に戻る。これに
対して、ウィンドウが移動した位置にエリアが存在すれ
ば処理がステップS130に進む。
【0024】ステップS130では、注目画素(*)の
位置を1画素分シフトする。もし、そのエリアでの処理
が初めてであれば、その注目画素位置はエリア左上端の
画素に設定する。次にステップS140では、注目画素
(*)、その右隣の画素、下隣の画素の輝度値をデータ
バッファ301の対応するエリアから抽出する。そし
て、ステップS145において、注目画素(*)とその
右隣の画素との輝度差(a)と、注目画素(*)とその
下隣の画素の輝度差(b)とを計算し、さらにステップ
S150ではその輝度差の絶対値(|a|、|b|)と
所定の閾値値(TH1(>0)、TH2(>0))と比
較する。ここで、|a|>TH1、或いは、|b|>T
H2であれば処理はステップS155に進み、カウンタ
303のカウンタ値を“+1”する。その後、処理はス
テップS125に戻る。これに対して、|a|≦TH
1、かつ、|b|≦TH2であれば処理はステップS1
25に戻る。
【0025】つまり、ステップS125〜S155の処
理を該当エリア内のすべての画素について行う。以上の
ようにして、該当エリアにおけるエッジ抽出が終了する
と処理はステップS135において、カウンタ303で
カウント累積された値(TC)を比較器305、306
に出力し、比較器305ではそのカウント値(TC)と
ROM304に格納されている所定の閾値TH3とを、
比較器306ではそのカウント値(TC)とROM30
7に格納されている所定の閾値TH4とを比較する。こ
こで、TH3>TH4とする。そして、これらの比較器
における比較結果はセレクタ308に出力される。セレ
クタ308ではこれらの比較結果に従って、TC≧TH
3なら記録解像度を600dpiとする解像度指定信号
(RS)310を、TH3>TC≧TH4なら記録解像
度を300dpiとする解像度指定信号(RS)310
を、また、TH4>TCなら解像度を200dpiとす
る解像度指定信号(RS)310を出力する。このと
き、エッジ抽出部302は、エッジ抽出を行なったエリ
アを示すエリア信号(AREA)309を出力する。
【0026】このようなエリア単位の処理はエリア1、
エリア2、……、エリアnとデータバッファ301の中
に格納された全てのエリアについて実行する。さらに、
データバッファ単位の処理は、160ライン毎に1ペー
ジ分の画像の終わりまで繰り返す。以上のような処理に
よって画像処理部から出力されるエリア信号(ARE
A)309と解像度指定信号(RS)310は、セレク
タ220へ入力される。セレクタ220は、エリア信号
(AREA)309に従って、各エリアごとに予め用意
されたRAM222の対応領域222−1、222−
2、……、222−nに夫々に対応する解像度指定信号
(RS)310を入力する。即ち、コントローラ部20
0で最初の160ラインの処理が終わった時点で、エリ
ア1〜エリアnに夫々対応するの解像度指定信号(R
S)の値がセットされ、次の160ライン分の処理が終
わった時点で次のn個分のエリアに夫々対応するの解像
度指定信号(RS)の値がセットされる。
【0027】一方、セレクタ221は、コントローラ部
200より出力されるRGB画像データ212のデータ
アドレスを示すアドレス信号(ADDR)311に従っ
て、RAM222に各エリアに解像度指定信号(RS)
の値をセットした対応領域を選択し、その選択された領
域に格納された解像度指定信号(RS)の値を切り換え
信号215としてセレクタ215に出力する。
【0028】次に以上のようにして生成された切り換え
信号215と、濃度補正部202によって補正された濃
度信号に基づいて実行されるPWM(パルス幅変調)に
ついて説明する。PWM部205では8ビットの画像信
号をラッチ回路206で画像クロック(PCLK)21
3の立ち上がりに同期させ、D/Aコンバータ207で
アナログ電圧に変換し、アナログコンパレータ209の
(+)側端子に入力する。一方、画像クロック(PCL
K)213によって三角波発生部208で三角波を発生
させ、これをアナログコンパレータ209の(−)側端
子に入力する。アナログコンパレータ209では、これ
ら入力された2つの信号を比較し、パルス幅変調された
信号を出力する。この信号はインバータ210で反転さ
れ、PWM信号が得られる。このPWM信号に半導体レ
ーザ111が駆動され、最終的に電子写真方式に従っ
て、記録が行なわれる。なお、三角波発生部208は、
プリンタエンジンが600dpiの解像度で記録するこ
とができるように、三角波(波長が1/600インチ)
を発生する。
【0029】さて、本実施例の装置は最大600dpi
の解像度で記録する能力を有しているが、300dp
i、200dpiの解像度で記録することもできる。こ
のため、1/2分周回路216、1/3分周回路219
では各々、画像クロック(PCLK)213の周波数を
1/2、1/3にし、三角波発生部217では、プリン
タエンジンが300dpiの解像度で記録することがで
きるように、また、三角波発生部218では、プリンタ
エンジンが200dpiの解像度で記録することができ
るように夫々、三角波発生部208が発生する三角波の
周期の1/2の周期の三角波(波長が1/300イン
チ)、1/3の周期の三角波(波長が1/200イン
チ)を発生する。そして、RAM222からセレクタ2
21を介して供給される切り換え信号215に従って、
セレクタ211は三角波の供給を三角波発生部208か
らとするか、三角波発生部217からとするか、或い
は、三角波発生部218からとするかを切り換える。
【0030】以上のようなプロセスがY,M,C,BK
各色毎に順次実行されて、カラー画像記録が実現され
る。このようにしてPWMが施され、画像形成がなされ
た処理の結果の一例を図7に示す。図7(a)におい
て、501は形成画像中の有価証券で、各マスはエッジ
抽出の処理単位であるエリアを示す。ここで、濃度が最
も高いエリアが記録解像度600dpiで、中濃度で示
されたエリアが記録解像度300dpiで、最も低濃度
で示されたエリアが記録解像度200dpiで画像形成
がなされいることを示している。図7(a)に明らかに
示されているように、有価証券の画像を含むエリアはそ
の画像を含む割合によって、記録解像度600dpi、
或いは、300dpiで画像形成される。これは、有価
証券の画像がその特徴としてエッジを多く含むためであ
る。
【0031】さて、一般的に画像形成プロセスの条件な
どから階調表現性は、記録解像度が600dpi、30
0dpi、200dpiと解像度が低くなるにつれて良
くなり、一方、画像の先鋭度は200dpi、300d
pi、600dpiと解像度が高くなるにつれて高くな
る。この結果、有価証券の画像を含むエリアは、記録解
像度が高く、階調表現性が低く画像形成がなされること
になる。従って、有価証券の画像を含むエリアは中間調
表現の質が低下し、形成画像中の有価証券は本物の有価
証券と容易に区別がつくようになる。
【0032】図7(b)は、文字画像と自然画を含む画
像の一例である。図7(b)に示されているように、文
字画像を含むエリアはエッジ部を多く含むため記録解像
度600dpiで画像形成され、一方、自然画のエリア
はエッジが少ないため記録解像度200dpiで画像形
成される。この結果、文字部は高い解像度で画像形成さ
れるためエッジがシャープに表現され、また、自然画の
部分は階調性が高く画像形成されるため、中間調表現が
良好となる。
【0033】従って本実施例に従えば、1ページ分の画
像を小さな領域(エリア)に分割してエッジ抽出を行な
い、その抽出されたエッジ数に従って、そのエリア毎に
記録解像度を変化させて画像形成を行なうことができ
る。これによって、上述のようにエッジが多い有価証券
の画像などは階調表現性を低下させて画像形成がなされ
るので、たとえ偽造行為が行なわれたとしてもその形成
画像から容易にそのことが判別可能となる。また、自然
画は階調表現を良くするように、文字画像は記録解像度
を高くして画像形成がなされるので、それぞれの画像の
特性に応じた画像形成ができ、その結果、形成画像の品
質が大幅に向上する。
【0034】なお、本実施例では記録解像度が、600
dpi、300dpi、200dpiの3種類で処理を
行う場合について説明したが、本発明はこれによって限
定されるものではなく、他の記録解像度や3種類以外の
数の記録解像度で画像形成が可能な装置にも本発明は適
用可能である。また、本発明は上述の実施例のように形
成画像の1画素1画素をPWMを用いて階調表現しなく
とも、例えば、ディザ法等を用いた2値画像による階調
表現を行なう装置にも適用することができる。
【0035】図8はディザ法等を用いた2値画像による
階調表現を行なう場合の画像処理ユニット110の構成
を示すブロック図である。図8において、図2で説明し
た画像処理ユニット110の構成要素と共通のものにつ
いては同じ参照番号を付し、説明を省略する。そして、
以下にはその特徴的な構成要素とその動作についてのみ
説明する。
【0036】濃度補正部204から入力される画像信号
はラッチ回路206で画像クロック(PCLK)213
の立ち上がりに同期された後、ディザ回路604、60
5、606に入力される。また、アドレス信号(ADD
R)311もディザ回路604、605、606へと入
力される。ディザ回路604、605、606では夫
々、記録解像度200dpi、300dpi、600d
piでのディザ処理による2値化が行なわれる。
【0037】図9はディザマトリックスを示す図であ
る。図9(a)において、701は記録解像度200d
piのディザマトリックスを示し、3×3画素のマトリ
ックスで構成される。ここで、各画素内の数字はドット
成長の優先順位を表す。従って、各画素の2値化のため
の閾値はこの優先順位に従って設定され、各画素の値は
その設定された閾値に基づいて2値化される。一方、図
9(b)において、702は記録解像度300dpiの
ディザマトリックスを示し、この場合は2×2画素のマ
トリックスで構成される。これも図9(a)と同様に、
各画素内の数字はドット成長の優先順位を表わす。
【0038】また、記録解像度600dpiの場合に
は、図10に示すような構成のディザ回路606を用い
て、所定の1つの閾値に基づいて単純2値化を行なう。
即ち、入力アドレス信号(ADDR)311に従ってR
OM804から対応する閾値が入力され、濃度補正され
た画像信号801とともに比較器803へと入力され
る。比較器804ではこれら2つの入力値を比較し、そ
の結果2値化された信号が出力される。
【0039】このように、ディザ回路604、605、
606で2値化された信号は、セレクタ211へと入力
され、切り換え信号215に従って、いずれかの信号が
選ばれ、D/Aコンバータ207へと入力され、アナロ
グ電圧に変換された後、半導体レーザ111へと渡され
る。なお、図8に示す回路では3種類のディザ処理が行
なわれる構成としたが本発明はこれによって限定される
ものではなく、他のサイズのディザマトリックスや3種
類以外のディザマトリックスを用いても良いことは言う
までもない。
【0040】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても良いし、1つの機器から成る装置
に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置に
プログラムを供給することによって達成される場合にも
適用できることはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力されたカラー画像データに基づいて、そのカラー画像
データが表現する画像のエッジを抽出して、その抽出さ
れたエッジの数を計数し、その計数されたエッジの数に
従って、形成画像の解像度と階調表現性を変化させるよ
うに制御しながら、入力カラー画像データに基づいて、
画像形成を行なうので、例えば、エッジが多く含まれる
ような有価証券は、特定の解像度と階調表現で画像形成
がなされ、本物の有価証券との区別がつきやすくすると
いう効果がある。
【0042】また、例えば、エッジが少ない自然画や、
エッジが多い文字画像なども、そのエッジ数に応じて、
特定の解像度と階調表現で画像形成がなされるので、夫
々の画像の特徴に応じた高品位な画像形成ができるとい
う効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例である電子写真方式に
従ってカラー画像形成を行なうカラー画像形成装置の構
成を示す側断面図である。
【図2】画像処理ユニット110の構成を示すブロック
図である。
【図3】コントローラ部200に備えられる画像処理部
の構成を示すブロック図である。
【図4】データバッファ301の別の構成を示す図であ
る。
【図5】エッジ抽出の対象となる画素を示す図である。
【図6】画像1ページ分に関するエッジ抽出処理を示す
フローチャートである。
【図7】画像形成がなされた処理の結果の一例を示す図
である。
【図8】ディザ法等を用いた2値画像による階調表現を
行なう場合の画像処理ユニット110の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】ディザマトリックスを示す図である。
【図10】ディザ回路606の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
100 感光ドラム 101 帯電器 102 転写ドラム 103 クリーナ 110 画像処理ユニット 201 カラー処理部 204 濃度補正部 205 PWM部 206 ラッチ 207 D/Aコンバータ 208、217、218 三角波発生部 209 コンパレータ 210 インバータ 216 1/2分周回路 219 1/3分周回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像データを入力する入力手段
    と、 前記入力手段によって入力されたカラー画像データに基
    づいて、前記カラー画像データが表現する画像のエッジ
    を抽出するエッジ抽出手段と、 前記抽出されたエッジの数を計数する計数手段と、 前記カラー画像データに基づいて、画像形成を行なう画
    像形成手段と、 前記計数手段によって計数されたエッジの数に従って、
    形成画像の解像度と階調表現性を変化させるよう前記画
    像形成手段を制御する制御手段とを有するカラー画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記エッジ抽出手段は、1ページ分の画
    像を複数の領域に分割し、前記分割された領域毎にエッ
    ジの抽出を行なうことを特徴とする請求項1に記載のカ
    ラー画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、 前記計数されたエッジの数を所定の閾値と比較する比較
    手段と、 前記比較手段による比較結果に従って、エッジの数が多
    い場合には前記解像度を高くして前記階調表現性を低く
    するように、一方、エッジの数が少ない場合には前記解
    像度を低くして前記階調表現性を高くするように設定す
    る設定手段とを有することを特徴とする請求項1に記載
    のカラー画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記入力カラー画像データは、R(レッ
    ド)、G(グリーン)、B(ブルー)の色成分で構成さ
    れ、 前記エッジ抽出手段は、前記R成分のカラー画像データ
    を用いて、エッジの抽出を行なうことを特徴とする請求
    項1に記載のカラー画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記画像形成手段は、複数の解像度でパ
    ルス幅変調を行ない多値画像の画像形成を行なうことを
    特徴とする請求項1に記載のカラー画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記画像形成手段は、複数の解像度で2
    値化を行なう複数の2値化手段を有し、 前記2値化によって擬似中間調表現を行なう2値画像の
    画像形成を行なうことを特徴とする請求項1に記載のカ
    ラー画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記2値化にはディザ手法を用いること
    を特徴とする請求項6に記載のカラー画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記エッジ抽出手段によるエッジの抽出
    は、前記画像中の注目画素の値と前記画像に隣接する隣
    接画素の値とを比較することによって行なうことを特徴
    とする請求項1に記載のカラー画像処理装置。
  9. 【請求項9】 カラー画像データを入力する入力工程
    と、 前記入力工程において入力されたカラー画像データに基
    づいて、前記カラー画像データが表現する画像のエッジ
    を抽出するエッジ抽出工程と、 前記抽出されたエッジの数を計数する計数工程と、 前記カラー画像データに基づいて、画像形成を行なう画
    像形成工程と、 前記計数工程において計数されたエッジの数に従って、
    形成画像の解像度と階調表現性を変化させるよう前記画
    像形成工程を制御する制御工程とを有するカラー画像処
    理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006262204A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置及び画像処理方法
US7596273B2 (en) * 2004-04-19 2009-09-29 Fujifilm Corporation Image processing method, image processing apparatus, and image processing program
JP2018126903A (ja) * 2017-02-07 2018-08-16 コニカミノルタ株式会社 画像データ伝送装置および画像形成装置

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