JP3679495B2 - 画像処理装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理装置及び方法、詳しくは入力画像と特定画像との同一性を識別するための画像処理装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカラー複写機やカラープリンタの普及により、近年、容易に高画質のフルカラー印刷物が手にすることができるようになってきている。
【0003】
すなわち、これまでは専門の印刷業者でなければ不可能であった印刷を高性能なカラースキャナとコンピュータによる画像処理により、誰でも簡単に要求されるカラー印刷物が得られるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、その印刷物がより高画質であればあるほど、問題が発生する。紙幣や有価証券や株券(以下、単に証券という)などの複製が禁じられている特定原稿の複製である。
【0005】
このため、これらの特定画像の偽造防止策を講じる必要があるが、これでまの特定原稿の判断は、予め所定の紙幣や有価証券等の画像情報からリファレンスデータを作成しておき、そのリファレンスデータを元に入力画像が紙幣や有価証券等であるかを判断していた。この技術の多くはメモリ上に入力画像データを展開しそのメモリ上でパターンマッチングやファジー推論等を行い、特定の特徴点を抽出することで偽造を検出するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の手段によると印刷装置の扱う画像の大きさに応じて、非常に大容量のメモリを必要とすることになる。特にシリアル回線上を通る画像データのパターン認識を行なう場合には、この目的のために別途大容量のメモリを用意しなくてはならない。また、少ないメモリでこれを実現しようとする場合、細切れにされた個々の画像を処理して、偽造を認識することになるので、時間がかかり過ぎるという問題点がある。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑みなされたものであり、簡単な構成で特定画像との同一性を識別することを可能にする画像処理装置及び方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため、例えば本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
記録用の色成分信号を発生する第1発生手段と、
前記記録用の色成分信号に基づき画像形成のための処理を行う処理手段と、
前記処理手段が処理している色成分を示す指示信号を発生する第2の発生手段と、
前記指示信号に応じて、前記記録用の色成分信号に基づき、該色成分信号と特定画像との相関を認識する認識手段とを有し、
前記認識手段は、
特定画像中の特徴部分について複数ブロックのそれぞれの代表値を抽出し、リファレンスデータとして記憶する記憶手段と、
前記色成分信号から前記ブロック単位で代表値を抽出する抽出手段と、
該抽出手段により抽出された代表値群と前記記憶手段に記憶されたリファレンスデータとを比較する比較手段と、
該比較手段の比較結果を出力する出力手段とを含み、
前記比較手段は、
前記記憶手段に記憶されたリファレンスデータを構成しているブロックの代表値の最大値と最小値とを、当該リファレンスデータ全体の許容範囲として、入力された色成分信号の各ブロックの代表値と比較することを特徴とする。
【0009】
ここで本発明の好適な実施形態に従えば、認識手段は、前記記録用の色成分信号によって表されるカラー画像が画像形成すべきでない特定画像であるか否かを認識することが望ましい。
【0010】
また、更に、処理手段によって処理された色成分信号に応じて画像形成を行う画像形成手段を有するようにしても良い。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
【0023】
まず、実施形態における装置の構成及び動作を説明する。
【0024】
図22は本発明の代表的な実施形態である600ドット/インチ(dpi)の解像度を有し、各色成分各画素が8ビットで表現された多値データに基づいて電子写真方式に従って画像形成とその記録を行うカラーレーザビームプリンタ(以下、CLBP、或いは、プリンタという)100の構造を示す側断面図である。
【0025】
図22に示す装置において、給紙部101から給紙された用紙102はその先端をグリッパ103fにより狭持されて、転写ドラム103の外周に保持される。このとき、用紙102の先端を検出器1008が検出して、その検出信号によって垂直同期信号(後述)が生成される。像担持体(以下、感光ドラムという)100に、光学ユニット107より各色に形成された潜像は、各色現像器Dy,Dc,Db,Dnにより現像化されて、転写ドラム外周の用紙に複数回転写されて、多色画像が形成される。その後、用紙102は転写ドラム103より分離されて定着ユニット104で定着され、排紙部105より排紙トレー部106に排出される。
【0026】
ここで各色の現像器Dy,Dc,Db,Dnは、その両端に回転支軸を有し、各々がその軸を中心に回転可能に現像器選択機構部108に保持される。これによって、各現像器Dy,Dc,Db,Dnは、図1に示すように、現像器選択のために現像器選択機構部108が回転軸110を中心にして回転しても、その姿勢を一定に維持できる。選択された現像器が現像位置に移動後、現像器選択機構部108は現像器と一体で支点109bを中心にして、選択機構保持フレーム109をソレノイド109aにより感光ドラム100方向へ引っ張られ、感光ドラム100方向へ移動する。
【0027】
次に、上記構成のカラーレーザビームプリンタのカラー画像形成動作について具体的に説明する。
【0028】
まず、帯電器111によって感光ドラム1が所定の極性に均一に帯電され、レーザビーム光Lによる露光によって感光ドラム100上に、例えば、M(マゼンタ)色の潜像がM(マゼンタ)色の現像器Dmにより現像され、感光体ドラム100上にM(マゼンタ)色の第1のトナー像が形成される。一方、所定のタイミングで転写紙Pが給紙され、トナーと反対極性(例えばプラス極性)の転写バイアス電圧(+1.8kV)が転写ドラム103に印加され、感光体ドラム100上の第1トナー像が転写紙Pに転写されると共に、転写紙Pが転写ドラム103の表面に静電吸着される。その後、感光ドラム100はクリーナ112によって残留するM(マゼンタ)色トナーが除去され、次の色の潜像形成及び現像工程に備える。
【0029】
次に、感光体ドラム100上にレーザビーム光LによりC(シアン)色の第2の潜像が形成され、次いでC(シアン)色の現像器Dcにより感光体ドラム1上の第2の潜像が現像されてC(シアン)色の第2のトナー像が形成される。そして、C(シアン)色の第2のトナー像は、先に転写紙Pに転写されたM(マゼンタ)色の第1のトナー像の位置に合わせて転写紙Pに転写される。この2色目のトナー像の転写においては、転写紙Pが転写部に達する直前に、転写ドラム103に+2.1kVバイアス電圧が印加される。
【0030】
同様にして、Y(イエロ)色、Bk(ブラック)色の第3、第4の潜像が感光体ドラム100上に順次形成され、それぞれが現像器Dy,Dbによって順次現像され、転写紙Pに先に転写されたトナー像と位置合わせされてY(イエロ)色、Bk(ブラック)色の第3、第4の各トナー像が順次転写される。このようにして転写紙P上に4色のトナー像が重なった状態で形成されることになる。これら3色目、4色目のトナー像の転写においては、転写紙が転写部に達する直前に転写ドラム103にそれぞれ+2.5kV,+3.0kVのバイアス電圧が印加される。
【0031】
このように各色のトナー像の転写を行うごとに転写バイアス電圧を高くしていくのは、転写効率の低下を防止するためのものである。この転写効率の低下の主な原因は、転写紙が転写後に感光ドラム100から離れる時に、気中放電により転写紙の表面が転写バイアス電圧と逆極性に帯電し(転写紙を担持している転写ドラム表面も若干帯電する)、この帯電電荷が転写ごとに蓄積されて転写バイアス電圧が一定であると転写ごとに転写電界が低下していくことにある。
【0032】
上記4色目の転写の際に、転写紙先端が転写開始位置に達したときに(直前直後を含む)、実効交流電圧5.5kV(周波数は500Hz)に、第4のトナー像の転写時に印加された転写バイアスと同極性でかつ同電位の直流バイアス電圧+3.0kVを重畳させて帯電器111に印加する。このように4色目の転写の際に、転写紙先端が転写開始位置に達したときに帯電器111を動作させるのは転写ムラを防止するためのものである。特にフルカラー画像の転写においては僅かな転写ムラが発生しても色の違いとして目立ちやすいので、上述したように帯電器111に所要のバイアス電圧を印加して放電動作を行わせることが必要となる。
【0033】
この後、4色のトナー像が重畳転写された転写紙Pの先端部が分離位置に近づくと、分離爪113が接近してその先端が転写ドラム103の表面に接触し、転写紙Pを転写ドラム103から分離させる。分離爪113の先端は転写ドラム表面との接触状態を保ち、その後転写ドラム103から離れて元の位置に戻る。帯電器111は、上記のように転写紙の先端が最終色(第4色目)の転写開始位置に達したときから転写紙後端が転写ドラム111を離れるまで作動して転写紙上の蓄積電荷(トナーと反対極性)を除電し、分離爪113による転写紙の分離を容易にすると共に、分離時の気中放電を減少させる。なお、転写紙の後端が転写終了位置(感光ドラム100と転写ドラム103とが形成するニップ部の出口)に達したときに、転写ドラム103に印加する転写バイアス電圧をオフ(接地電位)にする。これと同時に、帯電器111に印加していたバイアス電圧をオフにする。次に、分離された転写紙Pは定着器104に搬送され、ここで転写紙上のトナー像が定着されて排紙トレイ106上に排出される。
【0034】
次にレーザビーム走査による画像形成の動作を説明する。
【0035】
図22において、107は光学ユニットであり、検出器1009、半導体レーザ120、ポリゴンミラー121、スキャナモータ122、レンズ123、ミラー125により構成されている。記録紙Pが給紙され、その先端が転写ドラムに搬送されてきたら、それに同期して1ページ分の画像信号VDOが半導体レーザ120へと出力され、画像信号VDOにより変調された光ビームLが、スキャナモータ122により回転されるポリゴンミラー121に向けて射出され、その射出された光ビームLはレンズ123、ミラー125により感光ドラム100に導かれる。また光ビームLが射出されると主走査軸上に配置された検出器9により光ビームLが検出され、水平同期信号となるBD(ビーム検出)信号が出力される。その結果、光ビームLによりBD信号に同期して感光ドラム100が走査露光され、静電潜像が形成される。
【0036】
本実施例のカラーレーザビームプリンタは、以上のような画像形成過程を経て600ドット/インチ(dpi)の解像度で画像出力を行う。
【0037】
この装置の入力データとしては、ホストコンピュータ(以下、ホストという)で生成するカラー画像データ(例えば、Y,M,C,Bk成分で表現される濃度画像データ)などが考えられる。このため、この装置には、図23に示すように、ホストからの画像情報や画像形成のためのコマンド(1005)を受信して画像データを生成するプリンタコントローラ1002とその画像データを処理する信号処理部1004が設けられている。
【0038】
ここで説明する実施形態ではホストから送られてくるカラー画像データを入力データとして考える。
【0039】
図23は本実施例に従うプリンタ100の機能構成を示すブロック図である。図23において、プリンタ100はホストコンピュータ(以下、ホストという)2000から各色成分毎の濃度画像データとして、或いはPDLのコマンドデータとして送られてくる画像情報を受信し、これを各色成分が8ビット(D0〜D7)で構成されるYMCBk画像信号1006として出力するプリンタコントローラ1002とプリンタエンジン1003とで構成される。従って、各色成分それぞれの値は0〜255の値をとる。
【0040】
プリンタコントローラ1002とプリンタエンジン1003との間には、画像信号1006以外にも種々の信号がシリアル通信の形で授受される。これらの信号には、プリンタエンジン1003からプリンタコントローラ1002に送出するページ(副走査方向)同期信号(PSYNC)、主走査方向の同期信号(LSYNC)、データ転送用クロック(VCLK) がある。プリンタコントローラ1002は、画像信号1006の各色成分の8ビットの信号をデータ転送用クロック(VCLK) に同期して出力する。
【0041】
図24はこの実施形態に従うプリンタエンジン1003の機能構成を示すブロック図である。図24において、光学ユニット107に含まれる基準発振器1010からの基準クロックは分周器1011により分周され、分周クロックとスキャナモータ122からのフィードバック信号との位相差を所定位相差とするようにスキャナモータ122がモータ制御回路1012(図示しない公知の位相制御回路を内蔵)により等速回転される。そして、スキャナモータ122の回転がポリゴンミラー121に伝達され、ポリゴンミラー121を等速回転させる。
【0042】
一方、転写ドラム103が駆動モータ(不図示)により等速回転され、転写ドラム103上の記録紙Pの先端が検出器1008により検出され、垂直同期信号(VSYNC)が信号処理部1004に出力される。そして、垂直同期信号(VSYNC)により、各色の画像先端が規定される。垂直同期信号(VSYNC)が出力された後、検出器1009によって生成されるBD信号を水平同期信号(HSYNC)として、BD信号に同期して、画像信号(VDO)が順次、半導体レーザ120に送出される。
【0043】
また、信号処理部1004が内蔵するCPU1014はプリンタコントローラ1002とシリアル通信を行なって、制御信号を交換し、プリンタコントローラ1002とプリンタエンジン1003の動作を同期させる。
【0044】
画像形成プロセスにおける上述の垂直同期信号(VSYNC)、水平同期信号(BD)、及び、4つの濃度色成分(YMCBk)の画像信号(VDO)のタイミングは図25に示すようになる。
【0045】
図26は信号処理部1004の構成を示すブロック図である。信号処理部1004は、ラインメモリ1020、パターン認識部1021、そして、PWMによる中間調処理部に大別される。
【0046】
ラインメモリ1020は、プリンタコントローラ1002から送出される多値画像データ(D0〜D7)をデータ転送用クロック(VCLK)にて格納した後、プリンタエンジン1003の画像クロック(PCLK)により読み出す動作をする。
【0047】
また、PWMによる中間調処理部は、γ補正部1022、D/A変換部1023、コンパレータ1024、そして、三角波発生部1025にて構成される。そして、ラインメモリ1020からの多値画像データは、γ補正部1022にてγ補正され、D/A変換部1023にてアナログ信号に変換された後、コンパレータ1024の正入力端子(+)に入力される。他方、コンパレータ1023の負入力端子(−)には、画像クロック(PCLK)のクロックに基づいて三角波信号を発生する三角波発生部1025の出力信号が入力される。
【0048】
そして、コンパレータ1023は、これら2信号を比較して、多値画像信号に応じたパルス幅の信号を生成する。コンパレータ1023からは解像度が600dpiの画像を形成するためのPWM信号が画像信号(VDO)として半導体レーザ121へ送出される。
【0049】
さて、パターン認識部1021は、CPU1014からの制御信号1027に基づいてEEPROMなどの不揮発性のメモリ1026に格納されたリファレンスデータを信号線1028を介して読み出して、このデータと入力多値画像データとを比較し、入力多値画像が特定の画像を含んでいるかどうかを調べる。
【0050】
上述したパターン認識部1021の実施形態を以下に説明する。
【0051】
<第1の実施形態>
図1は第1の実施形態における主要部分(パターン認識部1021)を示すブロック構成図である。
【0052】
図1において、ブロック化部1は入力としてシリアルライン5からデジタル画像4(先に説明したラインメモリ1020からの信号)を受け取る。ブロック化部1はデジタル画像4を所定の大きさのブロック(本実施形態では1辺が256ピクセルの正方形)毎の平均濃度を表わす量子化データに変換し、それをシリアルデータとして比較部2にわたす。比較部2ではブロック化部1からの量子化データ6とリファレンスデータ部3からのリファレンスデータ8を比較し、デジタル画像4がリファレンスデータ部3に登録されている画像パターンを含むかどうかの結果を出力する。尚、デジタル画像4は、例えばイメージスキャナにより読み取られた画像でも良く、ホストコンピュータ上のアプリケーションソフトで作成された画像でもよい。また、回線を介して受信したものであっても良い。
【0053】
次に、デジタル画像のブロック化について詳しく説明する。
【0054】
図2は図1におけるブロック化部1におけるブロック化処理の概要を示す図である。図のように1辺256ピクセルの正方形ブロック毎にブロック内の画素の濃度の平均値を求め、その平均値をブロック化画像の1ブロック分の値とする。
【0055】
次に、実施形態におけるリファレンスデータ部3に格納されるリファレンスデータを説明する。
【0056】
リファレンスデータは、例えば図3のような有価証券等の特定画像(以下、単に特定画像という)の特徴部分を含む領域において、上記のブロック化部1によって行われるのと同じ方法で得られたブロックデータで構成される。ここでは、5×5ブロックのデータ、すなわち、25個の平均濃度値(各平均濃度値は256×256ピクセルブロックの画素濃度の平均値を示す)で1つのリファレンスデータを表している。
【0057】
図4は、実施形態におけるリファレンスデータ部3の具体的なデータ格納フォーマットを示している。図示の如く、複数の特定画像について、それぞれの特徴部分とされるリファレンスデータが格納されている。
【0058】
次に、比較部2におけるパターン認識の方法について詳しく述べる。尚、この比較部2は、例えばCPU、ROM、RAMで構成されるものであり、以下の処理手順を実行するソフトウェアはこのROMに記憶されているものである。
【0059】
以下、比較部2におけるパターン認識処理を図5のフローチャートに従って詳細に説明する。
【0060】
比較部2は、ブロック化部1からの256×256ピクセルの平均濃度値を表わす量子化データ(シリアルデータであり、ブロック化画像を表わす)を1行単位で読込む(ステップS1)。このように1行単位で読込むのは、本来2次元データである画像の量子化データをシリアルデータとしてブロック化部1から受け取っているためである。
【0061】
1行分の量子化データを読込んだ後は、前の処理の状態によって、2通りの処理に別れる。すなわち、入力画像と一致する部分を有するリファレンスパターンが既に検出されている場合には、リファレンスパターンの残りの部分について入力画像と一致性を調べ、そうでない場合には入力画像と一致する部分を有するリファレンスパターンの有無を調べる。
【0062】
すなわち、ステップS2にて、入力画像と一致する部分を有するリファレンスパターンが既に検出され、認識中として設定されたリファレンスパターンが存在するか否かを判別する。その結果、認識中として設定されたリファレンスパターンが存在しなければ、ステップS8に進んで、入力画像と一致する部分を有するリファレンスパターンが存在するか否か、すなわち、読込んだ1行分の量子化データがリファレンスデータ部3に存在するか否かを判別する。
【0063】
その結果、存在しなければ、ステップS1に戻り、つぎの1行分のブロック化画像データを読込む。一方、入力画像と一致する部分を有するリファレンスパターンが存在すれば、そのリファレンスパターンの種類を認識中のリファレンスパターンとして設定すると共に、次の一致確認位置を設定して(ステップS9)、ステップS1に戻り、次の1行分の量子化データを読込む。なお、次の一致確認位置としては、ブロック化されたリファレンスパターンの行と列の番号を記憶するが、ここでは行については次に2行目の一致確認を行うべく“2”を設定し、列については入力画像と一致し始めた列の番号を固定的に設定する。すなわち、後述の説明から明らかなように、行番号については順次更新するが、列番号は更新されず固定的に設定され、当該行において設定に係る列番号以降の列のブロックについて、入力画像との一致の確認処理が行われる。
【0064】
ステップS2にて、確認中として設定されたリファレンスパターンが存在すると判別されたときは、その確認中のリファレンスパターンの設定に係る行の設定に係る列番号以降の列のブロックのリファレンスデータが、読込まれた1行分のブロック化画像データの中に含まれるか否かを判別する(ステップS3)。その結果、確認中のリファレンスパターンの設定に係る行の設定に係る列番号以降の列の各ブロックのリファレンスデータが、読込まれた1行分のブロック化画像データの中に含まれているときは、確認中の2次元リファレンスパターンの全ての行(本実施形態では5行分)において一致したか否かを判別し(ステップS4)、全ての行において一致したときは、登録パターン(リファレンスパターン)の検出、すなわち、登録された紙幣、有価証券等の特定画像である旨の信号を出力する(ステップS5)。
【0065】
一方、全ての行において未だ一致していないときには、次の一致確認位置の行番号を1つだけ更新する(ステップS6)。そして、確認中のリファレンスパターンの全てについてステップS3での一致確認処理を完了したか否かを判別する(ステップS7)。その結果、完了していれば、ステップS3に戻り、次のパターンについて一致確認処理を行う。一方、全てのパターンについて一致確認処理を完了したときは、上記ステップS8に進み、入力画像と一致する部分を有する他のリファレンスパターンが存在するか否かをチェックする。
【0066】
尚、ステップS3にて、確認中のリファレンスパターンの設定に係る行の設定に係る列番号以降の列のブロックのリファレンスデータが、読込まれた1行分のブロック化画像データの中に含まれていないと判別したときは、次のパターンについて一致確認処理を行うべくステップS7に進む。
【0067】
以上説明したように、本実施形態によればシリアル伝送されるデジタル画像のパターン認識を、大容量のメモリに展開することなく、高速かつ容易に行なうことができ、低コストによるパターン認識装置の組込みが可能となるため、複写機だけでなく、カラープリンタ等の印刷装置にも偽造防止の手段を容易に組み込むことが可能となる。
【0068】
なお、上記の実施形態では、リファレンスデータの形状として、1ブロックが256ピクセル四方、ひとつのリファレンスデータが5ブロック四方であるとしたが、これに限定されず他の大きさ密度のリファレンスデータを用いてもよい。特に、リファレンスデータを構成しているブロック数が多いほど(例えば9ブロック四方等)、その信頼性は高まる。
【0069】
また、参照する値としては、ブロック内の画素の平均濃度に限らず、ブロック内の画素の最高濃度値などブロックを代表する他のパラメータを用いてもよい。例えば色相や彩度、或いはそれらの全て加味して判定するようにしても良い。特に、複数成分について行うと、その信頼性はより向上する。
【0070】
<第2の実施形態の説明>
上記第1の実施形態では、量子化データはリファレンスデータと完全に一致した場合に、パターン検出ありとしたが、例えば入力画像がイメージスキャナによって読み取られたものであり、その読み込み時に汚れ等がその特定画像の表面に付着し、その位置がたまたま、リファレンスデータとして登録されている部分にあるときには、上記第1の実施形態ではパターン検出できなくなる。
【0071】
そこで、かかる場合にも対処する例を第2の実施形態として説明する。尚、主要部分の構成は上記第1の実施形態の図1と同様であるものとし、その説明は省略する。
【0072】
図6は、本第2の実施形態における1つのリファレンスデータを示している。本第2の実施形態は、図示の如く、リファレンスデータを構成している各ブロックの値(平均濃度値)に、ある程度の幅を持たせた点を特徴とする。
【0073】
尚、この幅は、例えば種類の複数の特定画像(但し汚れの度合は異なる)から、それぞれ同じ位置のブロック画像データ(量子化データ)を第1の実施形態と同様にして抽出し、それぞれの最大値と最小値、もしくは、それら最大値+α、最小値−β(α、βは所定値)を、それぞれの上限値と下限値として決定する。
【0074】
さて、比較部2の処理であるが、図5におけるフローチャート中、ステップS3、S8において、量子化データが上限値と下限値を持つリファレンスデータの範囲に入るか否かを判定するところが違うだけなので、他の説明は省略する。
【0075】
以上説明したように、本第2の実施形態によればシリアルラインからくるデジタル画像のパターン認識を高速かつ容易に行なうことができ、低コストによる偽造認識装置の組込みが可能となるため、複写機だけでなく、カラープリンタ等の印刷装置にも偽造防止の手段を容易に組み込むことが可能となる。リファレンスデータの値に幅を持たせているため、特に、ある程度の誤差を許容する必要のある場合に特に有効である。
【0076】
なお、上記の第2の実施形態では、リファレンスデータの形状として、1ブロックが256ピクセル四方、ひとつのリファレンスデータが5ブロック四方であるとしたが、これに限定されず他の大きさの密度のリファレンスデータを用いても良い。また、平均濃度に限らず、他のパラメータ(最大濃度や最大頻度の濃度等)を使用して比較することも、もちろん有効であるのは、先に説明した第1の実施形態と同様であるし、以下の第3の実施形態以降にも全く同様である。
【0077】
<第3の実施形態>
本第3の実施形態では、一つの特定画像に対し、特定画像上の異なる位置に対応する複数の異なるリファレンスパターンを用意し、それぞれに一致するだけでなく、その位置関係を考慮することにより、検出精度を向上させようとするものである。
【0078】
装置のブロック構成は、図1に示したものと同様である。また、特定画像に対応したリファレンスデータの作成法も第一の実施形態で説明した方法と同様であるのでこれらに対する説明は省く。
【0079】
図7は、本第3の実施形態において用いられるリファレンスデータの例を示している。
【0080】
同図において、第1パターン及び第2パターンは特定画像から選択された2箇所の特徴部分から得られたリファレンスデータであり、実画像上でこれらの部分は水平方向に並んでおり、且つ、その垂直位置は一致しているものとする。ここで、Rは2つのパターンが実画像上でとる水平方向の画素間距離を256で規格化したものであり、リファレンス及びブロック化画像の1ブロック単位と等しい単位を持つ。
【0081】
本第3の実施形態で用いるパターンマッチングの手段は、基本的に第1の実施形態で述べた方法と等しいが、図5におけるS3及びS8の部分の機能が異なるのでこれについて説明する。
【0082】
本第3の実施形態では、第1リファレンスパターンと第2リファレンスパターンとの比較結果が共に真であり、且つ、それらの認識が行われたブロック化画像上での位置がRに一致した時のみ、S3からS4、或いはS8〜S9への遷移が発生し、その他の場合はS3からS7、或いはS8からS9への遷移となる。
【0083】
以上述べた事から、パターンマッチングの過程で2つのリファレンスデータを用いて、それぞれの一致度合を調べ且つその距離関係をも考慮に加える事で、認識の精度を向上させることができる。
【0084】
尚、上述の例では、水平方向について相対的な位置関係を考慮したが、図8(I)に示す如く、1つの特定画像について複数(図示では2つ)の特徴部分のリファレンスデータを作成及び登録しておくだけでなく、それら特徴部分の相対的な位置関係を2次元方向について(図示のLx,Ly)登録しておき、単に、これら2つの特徴部分と同じ部分が検出されたというだけではなく、その2次元方向の位置関係を考慮しても良い。
【0085】
この場合のリファレンスデータ部3に格納されるデータフォーマットは図8(II)のようになる。尚、図示におけるLx,Lyは、リファレンスデータデータaの位置を基準としたリファレンスデータbの相対位置を示しているものとする。尚、これら2つのリファレンスデータ内の各ブロックデータは、第1の実施形態で説明したように1つの値のみを持つようにしても良いし、第2の実施形態の如く幅を持たせるようにしても良い。
【0086】
また、判定処理は、リファレンスデータaとリファレンスbの両方が検出され、尚且つ、それぞれのパターンの距離が、そのリファレンスデータのLx,Lyと等しくなる場合に限り、入力画像は特定画像であると判定する。個々のリファレンスデータと一致するか否かは、先に説明した第1の実施形態と同様であるので、その説明は省略する。但し、y軸方向の位置をも検出することが必要になるので、そのための変数をRAMに確保することは必要になる。
【0087】
<第4の実施形態>
一般に、特定画像を例えば2倍に拡大、もしくは1/2倍に縮小した場合には、何人もその拡大或いは縮小画像が原特定画像と区別することは容易である。しかしながら、原特定画像に対して5パーセント程度の拡大或いは縮小、すなわち、原画像に対して0.95〜1.05倍した場合には、よほど注意しないと区別がつかない。本第4の実施形態は、これに対処するものである。
【0088】
このため、本第4の実施形態では、先に説明した第3の実施形態における複数のリファレンスデータが一致した場合の相対位置情報Lx,Lyに対し、所定の幅を持たせることで達成する。この幅は、固定であっても良いし、適宜変更できるようにしても良い。
【0089】
但し、拡大或いは縮小すると、その画像から得られる各ブロックデータ(256×256ピクセルの濃度平均値)の値も、その倍率或いは縮小率で変わることが予想されるので、第2の実施形態の如く、ブロックデータにある程度の範囲を設けることが望ましい。
【0090】
処理としては、第3の実施形態における判定処理に、そのリファレンスデータ部3に規定されるLx,Lyと、実際に画像を入力して検出されたリファレンスデータと一致する部分の距離Lx’,Ly’との関係において、後者が前者の許容範囲に含まれるかどうかを判定しさえすれば良いので、その説明は省略する。
【0091】
以上述べた事から、パターンマッチングの過程で2つのリファレンスデータを用いて、それぞれの一致度合を調べかつその距離関係を考慮に加え、距離関係を比較する際にマージンを設ける事で、読み込み誤差や入力画像の変倍に対処することができるという効果がある。
【0092】
<第5の実施形態>
次に第5の実施形態を説明する。図9は本第5の実施形態における識別装置のブロック構成を示している。図中、先に説明した第1の実施形態と同じ機能を有するものは同じ番号を付し、説明は省略する。
【0093】
第1の実施形態ではデジタル画像データを所定の大きさのブロック毎に平均濃度で量子化したデータをリファレンスデータ部3から出力されるリファレンスデータ8と比較する事で認識する場合について説明した。本実施形態においては、リファレンスデータ部3に色指定信号を入力する事により、入力される特定画像の特徴を示す単色プレーンのリファレンスデータを利用し、認識を行なうようにしたものである。
【0094】
図9においてシリアルライン5から入力されるデジタル画像4がマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の面順次データとして色指定信号と同期して入力され、リファレンスデータ部3は前記色指定信号によりリファレンスデータの読みだし位置が指定されリファレンスデータ8部を比較部2へ出力する。
【0095】
すなわち、リファレンスデータ部8には、1つの特定画像に対してこれら4つの色成分のリファレンスデータを記憶保持、もしくは登録されている。
【0096】
比較部2では、これら4つの色成分につき、第1の実施形態と同様の処理を行ない、その4つの処理の全てにおいて、一致パターンを検出した場合に、入力画像は特定画像であると判定する。また、その処理の過程で、1つの色成分についての特定画像の判定が否定された場合には、それ以降の処理は無用になるので、その場で処理を終える。
【0097】
尚、リファレンスデータ部8には、第2の実施形態と同様に、ある程度の幅を持たせるようにしても良いし、或いは/及び、第3、4の実施形態と同様の処理を付け加えてもよい。
【0098】
また、上述のように4色の色成分について識別するのではなく、色指定信号に基づき、例えばマゼンタ1色についてのみリファレンスデータを参照した認識を行っても良い。
【0099】
この場合には、特定画像の種類によってリファレンスデータを単色分(例えばマゼンタ)しか記憶しないのでメモリを効率良く使用する事ができ、更に認識の高速化を実現する事ができる。尚、マゼンタに限らずシアン成分を用いても良い。
【0100】
以上第5の実施形態によれば、いわゆる面順次タイプの画像形成装置において、形成色に応じて精度の良い識別が可能となる。
【0101】
<第6の実施形態>
第6の実施形態を説明する。本第6の実施形態における構成は第1の実施形態と同様であるものとし、その説明は省略する。
【0102】
さて、本第6の実施形態では、入力された画像データがリファレンスデータ部3の記憶方向と一致しなくても、それを認識するものである。すなわち、入力画像の向きが一律に同じ方向ではなくても、その判定を行なおうとするものである。
【0103】
本発明の第6の実施形態のブロック構成図は図1と同様である。上記第1の実施形態ではデジタル画像データを所定の大きさのブロック毎に平均濃度で量子化したデータをリファレンスデータ部3から出力されるリファレンスデータ8と比較する事で認識する場合について説明した。本実施形態においては、入力される特定画像が角度をずらして入力された時に対応するために、リファレンスデータ部3に回転角毎のリファレンスデータ8を記憶させ、それぞれのデータを順次用いて認識を行なう。
【0104】
具体的には、リファレンスデータ部3には、図10に示すごとく、1つの特定画像につきリファレンスデータを合計59個、すなわち、6°単位に回転して読み込ませてリファレンスデータを作成し、登録しておく。
【0105】
従って、比較部2では、入力された画像を判定するとき、個々のリファレンスデータと比較する。尚、入力された画像を回転させ、1つのリファレンスと比較しても同様の効果が得られるが、この場合には、入力された画像を回転処理するため、回転処理に時間がかかり、構成が複雑になる。これに対して、参照するリファレンスデータを予め記憶登録しておく本第6の実施形態の方する回転処理が不要となり有利である。
【0106】
また、本第6の実施形態に第3、或いは第4の実施形態を適応する場合には、少なくともパターンが一致したと判断した場合のリファレンスデータからその回転角度が求められるので(予め角度順に登録されているものとする)、それに応じて、Lx,Lyの値を変換する必要はある。
【0107】
以上説明したように本第6の実施形態によれば、特定画像が角度を持たせて入力された場合でも認識する事が可能になる。
【0108】
<第7の実施形態>
第7の実施形態を説明する。図11に本第7の実施形態のブロック構成図を示す。尚、図示において、第1の実施形態と同じ機能を有するものは同じ番号を付し、説明は省略する。
【0109】
上記第1の実施形態ではデジタル画像データを所定の大きさのブロック毎に平均濃度で量子化したデータをリファレンスデータ部3から出力されるリファレンスデータ8と比較する事で認識する場合について説明した。本実施形態においては、1種類の特定画像に対してブロック化処理の大きさの異なるテンプレートを複数用意し、それぞれ比較することで、認識を行なう点を特徴とする。
【0110】
図12においてシリアルライン5から入力されるデジタル画像4がブロック化部1とブロック化部71にそれぞれ入力され、ブロック化部1は第1の実施形態と同様の処理がされ、ブロック化部71はブロック化部1とブロック処理の大きさを異にして行う。
【0111】
例えばブロック化器1では256画素×256画素で処理し、ブロック化器71では64画素×64画素で処理する。ブロック化部71の出力信号は比較器72に入力され比較器2と同様にリファレンスデータと比較される。このとき、当然ながら比較器72に入力されるリファレンスデータはブロック化器71の処理と同期して行われるが、リファレンスデータ部3からのリファレンスデータは、64×64画素のブロックの平均値で構成されるリファレンスデータを入力して判定する。すなわち、リファレンスデータ部3には、第1の実施形態と同様のサイズのブロックで構成されるリファレンスデータと、それより細かいサイズのブロックで構成されるリファレンスデータが記憶登録されている。
【0112】
それぞれの比較部2、72からの比較結果は論理積73により論理積部73で論理積をとり、それが最終的な判定結果として出力される。
【0113】
この論理積部73では、比較部2でパターン一致したと判定されたリファレンスデータの種類と、比較部72からのそれとを入力し、それらが互いに同じであるかどうかも判定する。例えば、一方の比較部2では図4の有価証券Aと一致したと判断され、もう一方の比較部72では同Bと一致したと判断された場合には、当然それらは一致しないことになるから、その旨を出力する。
【0114】
以上の動作により、ある特定画像の空間周波数の異なる複数の情報を比較判断する事が可能になる。そして、本第7の実施形態により、特定画像の特徴をより有効に用いて、特定画像の識別精度を大幅に向上させることができる。
【0115】
また、上記の実施形態では、比較部2と比較部72の動作を並列して行うので高速の識別が可能となる。
【0116】
<第8の実施形態>
次に図12に第8の実施形態のブロック構成を示し、その説明をする。
【0117】
図12は本発明の第8の実施形態を示すブロック構成図である。図中、上記第1の実施形態と同じ機能を有するものは同じ番号を付し、説明は省略する。上記第1の実施形態ではデジタル画像データを所定の大きさのブロック毎に平均濃度で量子化したデータをリファレンスデータ部3から出力されるリファレンスデータ8と比較する事で認識する場合について説明した。本第8の実施形態においては、特定画像毎にブロック化処理の大きさを選択し、異なるテンプレートを有し、それぞれ比較する事で、認識を行なう事にしたものである。
【0118】
図12においてシリアルライン5から入力されるデジタル画像4がブロック化部1とブロック化部81にそれぞれ入力され、ブロック化部1は第1の実施形態と同様の処理がされ、ブロック化部81は第7の実施形態と同様に、ブロック化部1とブロック処理の大きさを異にして処理を行なう。ブロック化部1とブロック化部81の出力信号はスイッチ回路82にそれぞれ入力される。スイッチ回路82の出力信号は比較器2に入力される。リファレンスデータ部3からはそのデータに対応したブロック化器が選択されるようにスイッチ回路82に制御信号を出力する。スイッチ回路82は前記制御信号に基づいてブロック化部1の出力信号またはブロック化部81の出力信号を選択し比較器2に出力する。以下第1の実施形態と同様の処理を行なう。
【0119】
以上の動作により、ある特定画像に適した空間周波数の情報を用いて識別する事が可能になる。
【0120】
本実施形態により、特定画像種類によりその特徴をより効率的に比較可能な処理単位で比較検出できるため、複数の特定画像の検出精度が大幅に向上される。
【0121】
<第9の実施形態>
先に説明した第6の実施形態においてリファレンスデータを0度から360度まで一定角度毎にリファレンスデータ部3にもち、入力される特定画像データとの比較を行っていたが、本第9の実施形態では、リファレンスデータの削減を達成するために角度毎のリファレンスデータを0度から90度までのデータを記憶し、90度から360度までのリファレンスデータは回転処理を行なう事によって作成するものである。すなわち、リファレンスデータの量を1/4にして、リファレンスデータ部3を少ないメモリ容量で実現しようとするものである。
【0122】
特定画像からリファレンスデータを生成する場合においては、まず、0°についてリファレンスデータを生成し、後は6°ごとに傾けて特定画像を入力してそれぞれの角度についてのリファレンスデータを作成し、登録する。この結果、0°、6°…84°の合計14個のリファレンスデータが得られる。また、90°回転させた場合、180°或いは270°回転させた場合に、図14に示すように、0°におけるリファレンスデータの各ブロックの配置位置が変わるだけであり、リファレンスデータの読み出し後の順序を変化させれば良い。
【0123】
同様に、96°は、6°のリファレンスデータを活用すれば良いのも理解できるであろうし、他の回転角についても、0°〜84°のリファレンスデータを参照することで得られる。
【0124】
そこで、本第9の実施形態では、図13に示すようなブロック構成とした。
【0125】
回転部91は0度(Original)のリファレンスデータのブロック画像の位置を変化させ、それぞれ90度、180度、270度のデータに変換する。また、同様に、6°のリファレンスデータの読出し後の順序を換えるだけで、96°、186°、276°のリファレンスデータを作成することが可能になる。
【0126】
処理の流れは次の通りである。
【0127】
比較部2は回転部91に対して、回転角を意味するコードと、リファレンスデータを指定する。回転角は、上記の説明によれば4通りで良いわけであるから、そのコードが00B(Bは二進数を示す)の時は0度を基準とすることにする。また、01Bの時は90度を、10Bの時は180度を、そして、11Bの時は270度を基準として、リファレンスデータ部3からの読み出し後の順序を変更し、指定されたリファレンスデータを比較部2へ出力する。
【0128】
比較部2は回転部91に回転信号を出力することで得られたリファレンスデータと、入力されたブロックデータと比較し、その識別結果を出力する。その他は第1の実施形態と同様の処理を行なう。
【0129】
以上説明したように本第9の実施形態によれば、リファレンスデータ部3に格納するリファレンスデータは0度から84°でよくなり、その分、メモリの使用効率を向上させることが可能になる。
【0130】
尚、リファレンスデータの角度間隔は6°に限定されるものではなく、例えばそれ以下であっても良いし、それ以上であっても良い。但し、角度間隔が小さいと、より信頼性は向上させることが可能になるが、メモリ容量はその分だけ増加する。
【0131】
<第10の実施形態>
本第10の実施形態では、先に説明した第2の実施形態で示したリファレンスデータのブロック枚の値の上下幅を例えば5×5ブロックの最大値、最小値にするものである。
【0132】
図15(A)(B)に示すように例えば5×5ブロックの中の最小値、最大値をその上限値、下限値とする。
【0133】
よって、図15(A)に示すような例えば5×5のブロック内でデータの変動が大きいときは、画像のエッジ等であって、第2の実施形態で示したデジタル画像104の誤差が大きいとみなし認識の際の誤差を大きくする。また、図17(B)に示すようなデータの変動が少ないときはデジタル画像104が平坦な部分であり誤差が小さいとみなし認識の際の誤差を小さくする。
【0134】
その他は第2の実施形態と同じ処理を行なう。
【0135】
本実施形態によりパターンの一致の判定における誤差幅を、特定画像の特徴に応じて可変する事で認識精度を上げる事ができる。すなわち、画像内のエッジ部のように、変動が大きい部分については誤差幅を大きくすることで、誤判定を減少させることができる。
【0136】
<第11の実施形態>
本第11の実施形態では、先に説明した第2の実施形態のリファレンスデータの上限値、下限値を外部より入力できるようにしたものである。
【0137】
図16に第11の実施形態のブロック構成を示す。図示のように、外部コントローラ(実施形態の装置が例えば印刷装置であれば、その操作パネルやホストコンピュータ等)より比較部2に対し幅データを与える。
【0138】
比較部2はそれぞれのブロック画像に対し幅データ分だけプラスしたものを上限値、幅データ分だけマイナスしたものを下限値とし、第2の実施形態と同様な処理を行なう。
【0139】
本実施形態により、外部よりリファレンスデータに対して幅データを与える事で外部より、図17に示すごとく、リファレンスデータの幅(認識精度)をリアルタイムに可変する事ができる。
【0140】
<第12の実施形態>
図18は、本発明の第12の実施形態によるパターン認識装置の概略構成を示すブロック図であり、本パターン認識装置は、ブロック化部1、比較部2、リファレンスデータ部3、および入力信号監視部9を有している。
【0141】
ブロック化部1、比較部2、リファレンスデータ部3の構成、動作は、上述の実施例と同様である。入力信号監視部9は、シリアルライン5を介して入力された入力信号(デジタル画像データ4など)の画素単位での変化を監視し、監視信号10を図示省略した印刷制御部ヘ出力する。
【0142】
上述の実施例のように、パターン認識処理を行って偽造行為を検出しているが、この検出処理も故意に入力信号を遮断された場合には、全く意味のないものとなってしまう。そこで、入力信号監視部9では、入力信号を前の入力信号と比較し、設定された或る期間に亘ってデータに変化がないときは、入力信号が故意に遮断されているものと判定し、その旨の監視信号を印刷制御部へ出力する。この場合、印刷制御部(図示省略)は、黒色で塗りつぶしたり、プロセス手段を停止するなど、正常な印刷動作を禁止するように制御し、偽造行為を未然に防止する。
【0143】
すなわち、入力信号監視部9は、図19に示したように構成されており、比較器52は、入力デジタル画像信号とラッチ51から出力された前画素の信号とを比較し、一致した場合には一致信号(図中の“=”)を、不一致の場合には不一致信号(図中の“≠”)をカウンタ53に出力する。カウンタ53は、一致信号が入力されたときは、“1”だけカウントアップし、不一致信号が入力されたときは、カウント値をリセットする。このカウンタ53には、予め所定の値がセットされており、カウント値がセット値に達したときは、ブロック化部1、比較部2、リファレンスデータ部3によるパターン認識処理を不能にするために、故意に入力信号を遮断されたものとして、偽造認識回路が遮断された旨の監視信号を印刷制御部に出力する。
【0144】
このように、本実施形態では、従来のように、メモリ上に入力画像データを展開し、メモリ上でパターンマッチングやファジィ推論を行い、紙幣、有価証券の特徴点を抽出することなく、図18のような回路構成により、シリアルラインから入力されたデジタル画像のパターン認識を行っているので、高速かつ低コストで偽造認識を行うことができ、さらに簡単な構成で故意の回路遮断による偽造行為をも未然に防止でき、複写機だけでなくカラープリンタ等の印刷装置にも、コストや装置規模の観点から十分搭載し得るものである。
【0145】
<第13の実施形態>
図20は、本発明の第13の実施形態によるパターン認識装置の概略構成を示すブロック図であり、本パターン認識装置は、図18に示した第12の実施形態の入力信号監視部9の代わりに通信部11を有しており、ブロック化部1、比較部2、リファレンスデータ部3、および通信部11からなるパターン認識ユニットの全てを故意に除去された場合、その旨を印刷部を制御する印刷制御部(図示省略)が判断できるようにしたものである。なお、ブロック化部1、比較部2、リファレンスデータ部3によるパターン認識処理は、第1の実施形態と全く同様に行われる。
【0146】
通信部11と印刷制御部との間では、予め設定された時間間隔でデータ通信を行っており、通信部11は、例えば“10101010”の8ビットのコードを印刷制御部より受信すると、このコードを反転して、“01010101”のコードを印刷制御部に送信する。なお、印刷制御部より出力するコードを時間ごとに変化させることにより、より確実にセキュリティを図ることも可能である。
【0147】
このように、通信部11と印刷制御部との間で一定時間間隔でデータ通信を行うことにより、印刷制御部はパターン認識装置が故意に除去されたか否かを判断できるので、パターン認識装置が故意に除去された場合には、印刷を停止させるなどの対応を取ることにより、偽造行為を未然に防止することが可能となる。
【0148】
<第14の実施形態>
図7は、本発明の第14の実施形態によるパターン認識装置の概略構成を示すブロック図であり、本パターン認識装置は、ブロック化部1、比較部2、リファレンスROM監視部14が形成された制御回路チップ13と、リファレンスデータがプリセットされたリファレンスROM3aの2つのチップにより構成されている。なお、パターン認識処理は、第1の実施形態と全く同様に行われる。
【0149】
リファレンスROM監視部14には、例えば“10101010等の所定のコードが設定されている。また、リファレンスROM3aの所定アドレスには、リファレンスROM監視部14に設定されたものと同一のコードがプリセットされている。
【0150】
そして、電源の立ち上げ時に、制御回路チップ13は、図21に示したようにリファレンスROM3aに対して、上記コードがプログラムセットされているアドレスを与えて、上記コードCを制御チップ13に出力させる。すると、リファレンスROM監視部14は、当該リファレンスROM監視部14に設定されたコードとリファレンスROM3aからのコードCとを比較し、一致する場合には正常である旨の信号を、一致しない場合には偽造認識回路が遮断された旨の監視信号を印刷制御部に出力する。この場合、印刷制御部は、偽造認識回路が遮断された旨の監視信号を受信したときは、正常な印刷動作を停止させる。
【0151】
このような機能により、リファレンスROM3aを除去するなど、故意に制御回路チップ13とのデータ転送を遮断した場合にも、偽造行為を未然に防止することが可能となる。
【0152】
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタル画像データを入力する入力手段と、所定の印刷物の特徴部分の画像パターンデータが予め登録されている登録手段と、前記入力手段により入力されたデジタル画像データと前記登録手段に登録されている画像パターンデータとを比較する比較手段と、該比較手段による比較結果に基づいて前記入力されたデジタル画像データが前記所定の印刷物に対応するものであるか否かを判別して偽造を認識する認識手段とを有する認識部と、該認識部の遮断状態を検知して印刷制御部に通知する検知手段とを備えており、パターン認識部の遮断による偽造行為を未然に防止することが可能となる。
【0153】
尚、上述の例では、比較のためにブロックの平均濃度値を用いたが、サブサンプル値や、最高濃度値などのブロックの代表値を用いてもよい。
【0154】
また、ブロック形状、サイズは上述の例には限らない。
【0155】
また、上述の例においては、デジタル画像4は、画像形成手段による画像形成に用いられる記録用色成分信号である。ここで画像形成手段は、認識結果出力7に基づき画像形成を行う。たとえば、特定原稿であると認識された場合には、画像の全体を黒く塗りつぶしたり、正常な画像形成条件での画像形成を阻止するようにプロセス手段を動作させる。
【0156】
また、上述の各実施例の考え方は任意に組み合わせてもよい。
【0157】
以上説明したように本発明にかかる各実施形態によれば、有価証券等の特定画像を効率良く、しかも高精度に認識できるので、例えばプリンタに適応する場合には、その印刷を不能にしたり、複写機に適応する場合には、その複写作業を不能にしたりすることができる。
【0158】
しかも、ブロック化部は、シリアルデータで入力した画像データに基づきブロックデータを作成するだけで良いので、ブロック化処理するときのブロックのサイズに依存したライン数分のメモリを備えれば良く、画像全体を記憶するだけのメモリは不要になる。
【0159】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。
【0160】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、処理中の色成分を示す指示信号に応じて記録用の色成分信号に基づき特定画像を識別するので、簡単な構成で特定画像の識別を行うことが可能になる。
【0161】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における判定回路のブロック構成図である。
【図2】実施形態における量子化処理の概要を説明するための図である。
【図3】リファレンスデータの抽出の概要を説明するための図である。
【図4】第1の実施形態におけるリファレンスデータ部に記憶されているデータのフォーマットを示す図である。
【図5】第1の実施形態における動作処理手順を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態におけるリファレンスデータの構造を示す図である。
【図7】第3の実施形態におけるリファレンスデータの構造を示す図である。
【図8】第3の実施形態におけるリファレンスデータ部に記憶されているデータのフォーマット等を示す図である。
【図9】第5の実施形態の判定回路のブロック構成図である。
【図10】第6の実施形態におけるリファレンスデータの概念を示す図である。
【図11】第7の実施形態の判定回路のブロック構成図である。
【図12】第8の実施形態の判定回路のブロック構成図である。
【図13】第9の実施形態の判定回路のブロック構成図である。
【図14】第9の実施形態におけるリファレンスデータの生成概要を説明するための図である。
【図15】第10の実施形態におけるリファレンスデータの調整概要を示す図である。
【図16】第11の実施形態における判定回路のブロック構成図である。
【図17】第11の実施形態におけるリファレンスデータの変化例を示す図である。
【図18】本発明の第12の実施形態によるパターン認識装置の概略構成を示すブロック図である。
【図19】入力信号監視部の構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の第13の実施形態によるパターン認識装置の概略構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の第14の実施形態によるパターン認識装置の概略構成を示すブロック図である。
【図22】本発明の代表的な実施形態であるカラーレーザビームプリンタの構成を示す側断面図である。
【図23】プリンタ100の機能構成を示すブロック図である。
【図24】プリンタエンジン3の機能構成を示すブロック図である。
【図25】画像形成プロセスにおける垂直同期信号(VSYNC)、水平同期信号(BD)、及び、画像信号(VDO)のタイミングを示す図である。
【図26】信号処理部4の内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ブロック化部
2 比較部
3 リファレンスデータ部
Claims (6)
- 記録用の色成分信号を発生する第1発生手段と、
前記記録用の色成分信号に基づき画像形成のための処理を行う処理手段と、
前記処理手段が処理している色成分を示す指示信号を発生する第2の発生手段と、
前記指示信号に応じて、前記記録用の色成分信号に基づき、該色成分信号と特定画像との相関を認識する認識手段とを有し、
前記認識手段は、
特定画像中の特徴部分について複数ブロックのそれぞれの代表値を抽出し、リファレンスデータとして記憶する記憶手段と、
前記色成分信号から前記ブロック単位で代表値を抽出する抽出手段と、
該抽出手段により抽出された代表値群と前記記憶手段に記憶されたリファレンスデータとを比較する比較手段と、
該比較手段の比較結果を出力する出力手段とを含み、
前記比較手段は、
前記記憶手段に記憶されたリファレンスデータを構成しているブロックの代表値の最大値と最小値とを、当該リファレンスデータ全体の許容範囲として、入力された色成分信号の各ブロックの代表値と比較する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記認識手段は、前記記録用の色成分信号によって表されるカラー画像が画像形成すべきでない特定画像であるか否かを認識することを特徴とする請求項第1項に記載の画像処理装置。
- 更に、前記処理手段によって処理された色成分信号に応じて画像形成を行う画像形成手段を有することを特徴とする請求項第1項に記載の画像処理装置。
- 記録用の色成分信号を発生する第1発生工程と、
前記記録用の色成分信号に基づき画像形成のための処理を行う処理工程と、
前記処理工程が処理している色成分を示す指示信号を発生する第2の発生工程と、
前記指示信号に応じて、前記記録用の色成分信号に基づき、該色成分信号と特定画像との相関を認識する認識工程とを有し、
前記認識工程は、
特定画像中の特徴部分について複数ブロックのそれぞれの代表値を抽出し、リファレンスデータとして記憶する記憶工程と、
前記色成分信号から前記ブロック単位で代表値を抽出する抽出工程と、
該抽出工程により抽出された代表値群と前記記憶工程に記憶されたリファレンスデータとを比較する比較工程と、
該比較工程の比較結果を出力する出力工程とを含み、
前記比較工程は、
前記記憶工程に記憶されたリファレンスデータを構成しているブロックの代表値の最大値と最小値とを、当該リファレンスデータ全体の許容範囲として、入力された色成分信号の各ブロックの代表値と比較する
ことを特徴とする画像処理方法。 - 前記認識工程は、前記記録用の色成分信号によって表されるカラー画像が画像形成すべきでない特定画像であるか否かを認識することを特徴とする請求項第4項に記載の画像処理方法。
- 更に、前記処理工程によって処理された色成分信号に応じて画像形成を行う画像形成工程を有することを特徴とする請求項第4項に記載の画像処理方法。
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