JPH09259275A - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JPH09259275A
JPH09259275A JP8066300A JP6630096A JPH09259275A JP H09259275 A JPH09259275 A JP H09259275A JP 8066300 A JP8066300 A JP 8066300A JP 6630096 A JP6630096 A JP 6630096A JP H09259275 A JPH09259275 A JP H09259275A
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Mitsuru Owada
満 大和田
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茂 坂本
Mizuki Muramatsu
瑞紀 村松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で持って、しかも、消費メモリ容
量が少なくて済み、特殊画像であるかどうかを判定す
る。 【解決手段】 デジタル画像が入力されると、ブロック
化部1では、例えば256×256ピクセルを1ブロッ
クとするその濃度平均値を算出し、それを比較部2に出
力する。比較部2は、ブロック化部1から順次入力され
る連続したブロックの濃度平均値のパターンが、リファ
レンスデータ部3に予め記憶されているリファレンスデ
ータと一致するかどうかを判定し、その結果を出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置及び方
法、詳しくは入力画像と特定画像との同一性を識別する
ための画像処理装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタルカラー複写機やカラープリンタ
の普及により、近年、容易に高画質のフルカラー印刷物
が手にすることができるようになってきている。
【0003】すなわち、これまでは専門の印刷業者でな
ければ不可能であった印刷を高性能なカラースキャナと
コンピュータによる画像処理により、誰でも簡単に要求
されるカラー印刷物が得られるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その印
刷物がより高画質であればあるほど、問題が発生する。
紙幣や有価証券や株券(以下、単に証券という)などの
複製が禁じられている特定原稿の複製である。
【0005】このため、これらの特定画像の偽造防止策
を講じる必要があるが、これでまの特定原稿の判断は、
予め所定の紙幣や有価証券等の画像情報からリファレン
スデータを作成しておき、そのリファレンスデータを元
に入力画像が紙幣や有価証券等であるかを判断してい
た。この技術の多くはメモリ上に入力画像データを展開
しそのメモリ上でパターンマッチングやファジー推論等
を行い、特定の特徴点を抽出することで偽造を検出する
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の手段に
よると印刷装置の扱う画像の大きさに応じて、非常に大
容量のメモリを必要とすることになる。特にシリアル回
線上を通る画像データのパターン認識を行なう場合に
は、この目的のために別途大容量のメモリを用意しなく
てはならない。また、少ないメモリでこれを実現しよう
とする場合、細切れにされた個々の画像を処理して、偽
造を認識することになるので、時間がかかり過ぎるとい
う問題点がある。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みなされたもの
であり、簡単な構成で特定画像との同一性を識別するこ
とを可能にする画像処理装置及び方法を提供しようとす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、例えば本発明の画像判定装置は以下の構成を備え
る。すなわち、記録用の色成分信号を発生する第1発生
手段と、前記記録用の色成分信号に基づき画像形成のた
めの処理を行う処理手段と、前記処理手段が処理してい
る色成分を示す指示信号を発生する第2の発生手段と、
前記指示信号に応じて、前記記録用の色成分信号に基づ
き、該色成分信号と特定画像との相関を認識する認識手
段とを有する。
【0009】ここで本発明の好適な実施形態に従えば、
認識手段は、前記記録用の色成分信号によって表される
カラー画像が画像形成すべきでない特定画像であるか否
かを認識することが望ましい。
【0010】また、更に、処理手段によって処理された
色成分信号に応じて画像形成を行う画像形成手段を有す
るようにしても良い。
【0011】また、画像形成手段は、少なくともイエロ
ー、マゼンタ、シアンの記録色で画像形成を行うことが
望ましい。
【0012】また、認識手段は、前記画像形成手段がマ
ゼンタの記録色で画像形成を行っている期間に認識動作
を行うことが望ましい。
【0013】また、画像形成手段は、面順次にカラー画
像を形成することが望ましい。
【0014】また、認識手段は、特定画像中の特徴部分
について複数ブロックのそれぞれの代表値を抽出し、リ
ファレンスデータとして記憶する記憶手段と、前記色成
分信号から前記ブロック単位で代表値を抽出する抽出手
段と、該抽出手段により抽出された代表値群と前記記憶
手段に記憶されたリファレンスデータとを比較する比較
手段と、該比較手段の比較結果を出力する出力手段とを
含むことが望ましい。
【0015】更に、記憶手段は、各ブロックの代表値の
上限値と下限値とを記憶し、前記比較手段は、入力した
色成分信号の個々の代表値が、対応するリファレンスデ
ータ中の代表値の上限値と下限値の範囲に入るか否かを
判定することが望ましい。これによって、入力した画像
が多少よごれた場合であっても特定画像であるか否かを
判定することが可能になる。
【0016】また、記憶手段には、特定画像中の少なく
とも2つの特徴部分のリファレンスデータを記憶し、前
記比較手段は、対応するリファレンスデータと全て一致
する代表値を入力したか否かを判定するようにしても良
い。この結果、判定する対象が複数になったので、その
信頼性をより向上させることが可能になる。
【0017】また、前記記憶手段は、更に、1つの特定
画像中の複数特徴部分の位置関係を記憶保持し、前記比
較手段は、全てのリファレンスデータに対応する代表値
が入力された色成分信号中に存在すると判定した場合
に、更に、それらの位置関係も一致するか否かを判定す
ることが望ましい。この結果、それらの位置情報をも判
定できるので、判定結果の信頼性はより高めることが可
能になる。
【0018】また、この場合、比較手段は、位置関係に
許容誤差範囲を持たせて判定することが望ましい。これ
によって、入力された画像は多少とも特定画像のサイズ
と異なる場合であっても、その判定を行うことが可能に
なる。
【0019】また、記憶手段は、1つの特定画像におけ
る特徴部分のリファレンスデータを、所定角度回転させ
た分だけ記憶し、比較手段はそれぞれの回転角のリファ
レンスデータと比較することが望ましい。これによっ
て、入力画像の向きにかかわらず判定することができ、
しかも、入力画像自身を回転するのではないので装置構
成が単純になる。
【0020】また、記憶手段には、異なるサイズのブロ
ックの代表値で構成されるリファレンスデータを記憶
し、抽出手段は、入力された色成分信号をそれぞれのサ
イズのブロックで量子化し、比較手段は、それぞれのサ
イズの量子化データと前記記憶手段に記憶保持された各
サイズのブロックデータで構成されるリファレンスデー
タと比較することが望ましい。これによって、異なる空
間周波数でもって判定できるので、判定結果の信頼性を
向上させることが可能になる。
【0021】また、前記比較手段は、前記記憶手段に記
憶されたリファレンスデータを構成しているブロックの
代表値の最大値と最小値とを、当該リファレンスデータ
全体の許容範囲として、入力された色成分信号の各ブロ
ックの代表値と比較するようにしても良い。これによっ
て、画像のエッジ等の画像の変化が激しい部分とそうで
ない部分とを切り換えて判定することになり、その信頼
性を向上させることが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係る実施形態を詳細に説明する。
【0023】まず、実施形態における装置の構成及び動
作を説明する。
【0024】図22は本発明の代表的な実施形態である
600ドット/インチ(dpi)の解像度を有し、各色
成分各画素が8ビットで表現された多値データに基づい
て電子写真方式に従って画像形成とその記録を行うカラ
ーレーザビームプリンタ(以下、CLBP、或いは、プ
リンタという)100の構造を示す側断面図である。
【0025】図22に示す装置において、給紙部101
から給紙された用紙102はその先端をグリッパ103
fにより狭持されて、転写ドラム103の外周に保持さ
れる。このとき、用紙102の先端を検出器1008が
検出して、その検出信号によって垂直同期信号(後述)
が生成される。像担持体(以下、感光ドラムという)1
00に、光学ユニット107より各色に形成された潜像
は、各色現像器Dy,Dc,Db,Dnにより現像化さ
れて、転写ドラム外周の用紙に複数回転写されて、多色
画像が形成される。その後、用紙102は転写ドラム1
03より分離されて定着ユニット104で定着され、排
紙部105より排紙トレー部106に排出される。
【0026】ここで各色の現像器Dy,Dc,Db,D
nは、その両端に回転支軸を有し、各々がその軸を中心
に回転可能に現像器選択機構部108に保持される。こ
れによって、各現像器Dy,Dc,Db,Dnは、図1
に示すように、現像器選択のために現像器選択機構部1
08が回転軸110を中心にして回転しても、その姿勢
を一定に維持できる。選択された現像器が現像位置に移
動後、現像器選択機構部108は現像器と一体で支点1
09bを中心にして、選択機構保持フレーム109をソ
レノイド109aにより感光ドラム100方向へ引っ張
られ、感光ドラム100方向へ移動する。
【0027】次に、上記構成のカラーレーザビームプリ
ンタのカラー画像形成動作について具体的に説明する。
【0028】まず、帯電器111によって感光ドラム1
が所定の極性に均一に帯電され、レーザビーム光Lによ
る露光によって感光ドラム100上に、例えば、M(マ
ゼンタ)色の潜像がM(マゼンタ)色の現像器Dmによ
り現像され、感光体ドラム100上にM(マゼンタ)色
の第1のトナー像が形成される。一方、所定のタイミン
グで転写紙Pが給紙され、トナーと反対極性(例えばプ
ラス極性)の転写バイアス電圧(+1.8kV)が転写
ドラム103に印加され、感光体ドラム100上の第1
トナー像が転写紙Pに転写されると共に、転写紙Pが転
写ドラム103の表面に静電吸着される。その後、感光
ドラム100はクリーナ112によって残留するM(マ
ゼンタ)色トナーが除去され、次の色の潜像形成及び現
像工程に備える。
【0029】次に、感光体ドラム100上にレーザビー
ム光LによりC(シアン)色の第2の潜像が形成され、
次いでC(シアン)色の現像器Dcにより感光体ドラム
1上の第2の潜像が現像されてC(シアン)色の第2の
トナー像が形成される。そして、C(シアン)色の第2
のトナー像は、先に転写紙Pに転写されたM(マゼン
タ)色の第1のトナー像の位置に合わせて転写紙Pに転
写される。この2色目のトナー像の転写においては、転
写紙Pが転写部に達する直前に、転写ドラム103に+
2.1kVバイアス電圧が印加される。
【0030】同様にして、Y(イエロ)色、Bk(ブラ
ック)色の第3、第4の潜像が感光体ドラム100上に
順次形成され、それぞれが現像器Dy,Dbによって順
次現像され、転写紙Pに先に転写されたトナー像と位置
合わせされてY(イエロ)色、Bk(ブラック)色の第
3、第4の各トナー像が順次転写される。このようにし
て転写紙P上に4色のトナー像が重なった状態で形成さ
れることになる。これら3色目、4色目のトナー像の転
写においては、転写紙が転写部に達する直前に転写ドラ
ム103にそれぞれ+2.5kV,+3.0kVのバイ
アス電圧が印加される。
【0031】このように各色のトナー像の転写を行うご
とに転写バイアス電圧を高くしていくのは、転写効率の
低下を防止するためのものである。この転写効率の低下
の主な原因は、転写紙が転写後に感光ドラム100から
離れる時に、気中放電により転写紙の表面が転写バイア
ス電圧と逆極性に帯電し(転写紙を担持している転写ド
ラム表面も若干帯電する)、この帯電電荷が転写ごとに
蓄積されて転写バイアス電圧が一定であると転写ごとに
転写電界が低下していくことにある。
【0032】上記4色目の転写の際に、転写紙先端が転
写開始位置に達したときに(直前直後を含む)、実効交
流電圧5.5kV(周波数は500Hz)に、第4のト
ナー像の転写時に印加された転写バイアスと同極性でか
つ同電位の直流バイアス電圧+3.0kVを重畳させて
帯電器111に印加する。このように4色目の転写の際
に、転写紙先端が転写開始位置に達したときに帯電器1
11を動作させるのは転写ムラを防止するためのもので
ある。特にフルカラー画像の転写においては僅かな転写
ムラが発生しても色の違いとして目立ちやすいので、上
述したように帯電器111に所要のバイアス電圧を印加
して放電動作を行わせることが必要となる。
【0033】この後、4色のトナー像が重畳転写された
転写紙Pの先端部が分離位置に近づくと、分離爪113
が接近してその先端が転写ドラム103の表面に接触
し、転写紙Pを転写ドラム103から分離させる。分離
爪113の先端は転写ドラム表面との接触状態を保ち、
その後転写ドラム103から離れて元の位置に戻る。帯
電器111は、上記のように転写紙の先端が最終色(第
4色目)の転写開始位置に達したときから転写紙後端が
転写ドラム111を離れるまで作動して転写紙上の蓄積
電荷(トナーと反対極性)を除電し、分離爪113によ
る転写紙の分離を容易にすると共に、分離時の気中放電
を減少させる。なお、転写紙の後端が転写終了位置(感
光ドラム100と転写ドラム103とが形成するニップ
部の出口)に達したときに、転写ドラム103に印加す
る転写バイアス電圧をオフ(接地電位)にする。これと
同時に、帯電器111に印加していたバイアス電圧をオ
フにする。次に、分離された転写紙Pは定着器104に
搬送され、ここで転写紙上のトナー像が定着されて排紙
トレイ106上に排出される。
【0034】次にレーザビーム走査による画像形成の動
作を説明する。
【0035】図22において、107は光学ユニットで
あり、検出器1009、半導体レーザ120、ポリゴン
ミラー121、スキャナモータ122、レンズ123、
ミラー125により構成されている。記録紙Pが給紙さ
れ、その先端が転写ドラムに搬送されてきたら、それに
同期して1ページ分の画像信号VDOが半導体レーザ1
20へと出力され、画像信号VDOにより変調された光
ビームLが、スキャナモータ122により回転されるポ
リゴンミラー121に向けて射出され、その射出された
光ビームLはレンズ123、ミラー125により感光ド
ラム100に導かれる。また光ビームLが射出されると
主走査軸上に配置された検出器9により光ビームLが検
出され、水平同期信号となるBD(ビーム検出)信号が
出力される。その結果、光ビームLによりBD信号に同
期して感光ドラム100が走査露光され、静電潜像が形
成される。
【0036】本実施例のカラーレーザビームプリンタ
は、以上のような画像形成過程を経て600ドット/イ
ンチ(dpi)の解像度で画像出力を行う。
【0037】この装置の入力データとしては、ホストコ
ンピュータ(以下、ホストという)で生成するカラー画
像データ(例えば、Y,M,C,Bk成分で表現される
濃度画像データ)などが考えられる。このため、この装
置には、図23に示すように、ホストからの画像情報や
画像形成のためのコマンド(1005)を受信して画像
データを生成するプリンタコントローラ1002とその
画像データを処理する信号処理部1004が設けられて
いる。
【0038】ここで説明する実施形態ではホストから送
られてくるカラー画像データを入力データとして考え
る。
【0039】図23は本実施例に従うプリンタ100の
機能構成を示すブロック図である。図23において、プ
リンタ100はホストコンピュータ(以下、ホストとい
う)2000から各色成分毎の濃度画像データとして、
或いはPDLのコマンドデータとして送られてくる画像
情報を受信し、これを各色成分が8ビット(D0〜D7)
で構成されるYMCBk画像信号1006として出力す
るプリンタコントローラ1002とプリンタエンジン1
003とで構成される。従って、各色成分それぞれの値
は0〜255の値をとる。
【0040】プリンタコントローラ1002とプリンタ
エンジン1003との間には、画像信号1006以外に
も種々の信号がシリアル通信の形で授受される。これら
の信号には、プリンタエンジン1003からプリンタコ
ントローラ1002に送出するページ(副走査方向)同
期信号(PSYNC)、主走査方向の同期信号(LSYNC)、データ
転送用クロック(VCLK) がある。プリンタコントローラ
1002は、画像信号1006の各色成分の8ビットの
信号をデータ転送用クロック(VCLK) に同期して出力す
る。
【0041】図24はこの実施形態に従うプリンタエン
ジン1003の機能構成を示すブロック図である。図2
4において、光学ユニット107に含まれる基準発振器
1010からの基準クロックは分周器1011により分
周され、分周クロックとスキャナモータ122からのフ
ィードバック信号との位相差を所定位相差とするように
スキャナモータ122がモータ制御回路1012(図示
しない公知の位相制御回路を内蔵)により等速回転され
る。そして、スキャナモータ122の回転がポリゴンミ
ラー121に伝達され、ポリゴンミラー121を等速回
転させる。
【0042】一方、転写ドラム103が駆動モータ(不
図示)により等速回転され、転写ドラム103上の記録
紙Pの先端が検出器1008により検出され、垂直同期
信号(VSYNC)が信号処理部1004に出力される。そし
て、垂直同期信号(VSYNC)により、各色の画像先端が規
定される。垂直同期信号(VSYNC)が出力された後、検出
器1009によって生成されるBD信号を水平同期信号
(HSYNC)として、BD信号に同期して、画像信号(VDO)が
順次、半導体レーザ120に送出される。
【0043】また、信号処理部1004が内蔵するCP
U1014はプリンタコントローラ1002とシリアル
通信を行なって、制御信号を交換し、プリンタコントロ
ーラ1002とプリンタエンジン1003の動作を同期
させる。
【0044】画像形成プロセスにおける上述の垂直同期
信号(VSYNC)、水平同期信号(BD)、及び、4
つの濃度色成分(YMCBk)の画像信号(VDO)の
タイミングは図25に示すようになる。
【0045】図26は信号処理部1004の構成を示す
ブロック図である。信号処理部1004は、ラインメモ
リ1020、パターン認識部1021、そして、PWM
による中間調処理部に大別される。
【0046】ラインメモリ1020は、プリンタコント
ローラ1002から送出される多値画像データ(D0〜
D7)をデータ転送用クロック(VCLK)にて格納し
た後、プリンタエンジン1003の画像クロック(PC
LK)により読み出す動作をする。
【0047】また、PWMによる中間調処理部は、γ補
正部1022、D/A変換部1023、コンパレータ1
024、そして、三角波発生部1025にて構成され
る。そして、ラインメモリ1020からの多値画像デー
タは、γ補正部1022にてγ補正され、D/A変換部
1023にてアナログ信号に変換された後、コンパレー
タ1024の正入力端子(+)に入力される。他方、コ
ンパレータ1023の負入力端子(−)には、画像クロ
ック(PCLK)のクロックに基づいて三角波信号を発
生する三角波発生部1025の出力信号が入力される。
【0048】そして、コンパレータ1023は、これら
2信号を比較して、多値画像信号に応じたパルス幅の信
号を生成する。コンパレータ1023からは解像度が6
00dpiの画像を形成するためのPWM信号が画像信
号(VDO)として半導体レーザ121へ送出される。
【0049】さて、パターン認識部1021は、CPU
1014からの制御信号1027に基づいてEEPRO
Mなどの不揮発性のメモリ1026に格納されたリファ
レンスデータを信号線1028を介して読み出して、こ
のデータと入力多値画像データとを比較し、入力多値画
像が特定の画像を含んでいるかどうかを調べる。
【0050】上述したパターン認識部1021の実施形
態を以下に説明する。
【0051】<第1の実施形態>図1は第1の実施形態
における主要部分(パターン認識部1021)を示すブ
ロック構成図である。
【0052】図1において、ブロック化部1は入力とし
てシリアルライン5からデジタル画像4(先に説明した
ラインメモリ1020からの信号)を受け取る。ブロッ
ク化部1はデジタル画像4を所定の大きさのブロック
(本実施形態では1辺が256ピクセルの正方形)毎の
平均濃度を表わす量子化データに変換し、それをシリア
ルデータとして比較部2にわたす。比較部2ではブロッ
ク化部1からの量子化データ6とリファレンスデータ部
3からのリファレンスデータ8を比較し、デジタル画像
4がリファレンスデータ部3に登録されている画像パタ
ーンを含むかどうかの結果を出力する。尚、デジタル画
像4は、例えばイメージスキャナにより読み取られた画
像でも良く、ホストコンピュータ上のアプリケーション
ソフトで作成された画像でもよい。また、回線を介して
受信したものであっても良い。
【0053】次に、デジタル画像のブロック化について
詳しく説明する。
【0054】図2は図1におけるブロック化部1におけ
るブロック化処理の概要を示す図である。図のように1
辺256ピクセルの正方形ブロック毎にブロック内の画
素の濃度の平均値を求め、その平均値をブロック化画像
の1ブロック分の値とする。
【0055】次に、実施形態におけるリファレンスデー
タ部3に格納されるリファレンスデータを説明する。
【0056】リファレンスデータは、例えば図3のよう
な有価証券等の特定画像(以下、単に特定画像という)
の特徴部分を含む領域において、上記のブロック化部1
によって行われるのと同じ方法で得られたブロックデー
タで構成される。ここでは、5×5ブロックのデータ、
すなわち、25個の平均濃度値(各平均濃度値は256
×256ピクセルブロックの画素濃度の平均値を示す)
で1つのリファレンスデータを表している。
【0057】図4は、実施形態におけるリファレンスデ
ータ部3の具体的なデータ格納フォーマットを示してい
る。図示の如く、複数の特定画像について、それぞれの
特徴部分とされるリファレンスデータが格納されてい
る。
【0058】次に、比較部2におけるパターン認識の方
法について詳しく述べる。尚、この比較部2は、例えば
CPU、ROM、RAMで構成されるものであり、以下
の処理手順を実行するソフトウェアはこのROMに記憶
されているものである。
【0059】以下、比較部2におけるパターン認識処理
を図5のフローチャートに従って詳細に説明する。
【0060】比較部2は、ブロック化部1からの256
×256ピクセルの平均濃度値を表わす量子化データ
(シリアルデータであり、ブロック化画像を表わす)を
1行単位で読込む(ステップS1)。このように1行単
位で読込むのは、本来2次元データである画像の量子化
データをシリアルデータとしてブロック化部1から受け
取っているためである。
【0061】1行分の量子化データを読込んだ後は、前
の処理の状態によって、2通りの処理に別れる。すなわ
ち、入力画像と一致する部分を有するリファレンスパタ
ーンが既に検出されている場合には、リファレンスパタ
ーンの残りの部分について入力画像と一致性を調べ、そ
うでない場合には入力画像と一致する部分を有するリフ
ァレンスパターンの有無を調べる。
【0062】すなわち、ステップS2にて、入力画像と
一致する部分を有するリファレンスパターンが既に検出
され、認識中として設定されたリファレンスパターンが
存在するか否かを判別する。その結果、認識中として設
定されたリファレンスパターンが存在しなければ、ステ
ップS8に進んで、入力画像と一致する部分を有するリ
ファレンスパターンが存在するか否か、すなわち、読込
んだ1行分の量子化データがリファレンスデータ部3に
存在するか否かを判別する。
【0063】その結果、存在しなければ、ステップS1
に戻り、つぎの1行分のブロック化画像データを読込
む。一方、入力画像と一致する部分を有するリファレン
スパターンが存在すれば、そのリファレンスパターンの
種類を認識中のリファレンスパターンとして設定すると
共に、次の一致確認位置を設定して(ステップS9)、
ステップS1に戻り、次の1行分の量子化データを読込
む。なお、次の一致確認位置としては、ブロック化され
たリファレンスパターンの行と列の番号を記憶するが、
ここでは行については次に2行目の一致確認を行うべく
“2”を設定し、列については入力画像と一致し始めた
列の番号を固定的に設定する。すなわち、後述の説明か
ら明らかなように、行番号については順次更新するが、
列番号は更新されず固定的に設定され、当該行において
設定に係る列番号以降の列のブロックについて、入力画
像との一致の確認処理が行われる。
【0064】ステップS2にて、確認中として設定され
たリファレンスパターンが存在すると判別されたとき
は、その確認中のリファレンスパターンの設定に係る行
の設定に係る列番号以降の列のブロックのリファレンス
データが、読込まれた1行分のブロック化画像データの
中に含まれるか否かを判別する(ステップS3)。その
結果、確認中のリファレンスパターンの設定に係る行の
設定に係る列番号以降の列の各ブロックのリファレンス
データが、読込まれた1行分のブロック化画像データの
中に含まれているときは、確認中の2次元リファレンス
パターンの全ての行(本実施形態では5行分)において
一致したか否かを判別し(ステップS4)、全ての行に
おいて一致したときは、登録パターン(リファレンスパ
ターン)の検出、すなわち、登録された紙幣、有価証券
等の特定画像である旨の信号を出力する(ステップS
5)。
【0065】一方、全ての行において未だ一致していな
いときには、次の一致確認位置の行番号を1つだけ更新
する(ステップS6)。そして、確認中のリファレンス
パターンの全てについてステップS3での一致確認処理
を完了したか否かを判別する(ステップS7)。その結
果、完了していれば、ステップS3に戻り、次のパター
ンについて一致確認処理を行う。一方、全てのパターン
について一致確認処理を完了したときは、上記ステップ
S8に進み、入力画像と一致する部分を有する他のリフ
ァレンスパターンが存在するか否かをチェックする。
【0066】尚、ステップS3にて、確認中のリファレ
ンスパターンの設定に係る行の設定に係る列番号以降の
列のブロックのリファレンスデータが、読込まれた1行
分のブロック化画像データの中に含まれていないと判別
したときは、次のパターンについて一致確認処理を行う
べくステップS7に進む。
【0067】以上説明したように、本実施形態によれば
シリアル伝送されるデジタル画像のパターン認識を、大
容量のメモリに展開することなく、高速かつ容易に行な
うことができ、低コストによるパターン認識装置の組込
みが可能となるため、複写機だけでなく、カラープリン
タ等の印刷装置にも偽造防止の手段を容易に組み込むこ
とが可能となる。
【0068】なお、上記の実施形態では、リファレンス
データの形状として、1ブロックが256ピクセル四
方、ひとつのリファレンスデータが5ブロック四方であ
るとしたが、これに限定されず他の大きさ密度のリファ
レンスデータを用いてもよい。特に、リファレンスデー
タを構成しているブロック数が多いほど(例えば9ブロ
ック四方等)、その信頼性は高まる。
【0069】また、参照する値としては、ブロック内の
画素の平均濃度に限らず、ブロック内の画素の最高濃度
値などブロックを代表する他のパラメータを用いてもよ
い。例えば色相や彩度、或いはそれらの全て加味して判
定するようにしても良い。特に、複数成分について行う
と、その信頼性はより向上する。
【0070】<第2の実施形態の説明>上記第1の実施
形態では、量子化データはリファレンスデータと完全に
一致した場合に、パターン検出ありとしたが、例えば入
力画像がイメージスキャナによって読み取られたもので
あり、その読み込み時に汚れ等がその特定画像の表面に
付着し、その位置がたまたま、リファレンスデータとし
て登録されている部分にあるときには、上記第1の実施
形態ではパターン検出できなくなる。
【0071】そこで、かかる場合にも対処する例を第2
の実施形態として説明する。尚、主要部分の構成は上記
第1の実施形態の図1と同様であるものとし、その説明
は省略する。
【0072】図6は、本第2の実施形態における1つの
リファレンスデータを示している。本第2の実施形態
は、図示の如く、リファレンスデータを構成している各
ブロックの値(平均濃度値)に、ある程度の幅を持たせ
た点を特徴とする。
【0073】尚、この幅は、例えば種類の複数の特定画
像(但し汚れの度合は異なる)から、それぞれ同じ位置
のブロック画像データ(量子化データ)を第1の実施形
態と同様にして抽出し、それぞれの最大値と最小値、も
しくは、それら最大値+α、最小値−β(α、βは所定
値)を、それぞれの上限値と下限値として決定する。
【0074】さて、比較部2の処理であるが、図5にお
けるフローチャート中、ステップS3、S8において、
量子化データが上限値と下限値を持つリファレンスデー
タの範囲に入るか否かを判定するところが違うだけなの
で、他の説明は省略する。
【0075】以上説明したように、本第2の実施形態に
よればシリアルラインからくるデジタル画像のパターン
認識を高速かつ容易に行なうことができ、低コストによ
る偽造認識装置の組込みが可能となるため、複写機だけ
でなく、カラープリンタ等の印刷装置にも偽造防止の手
段を容易に組み込むことが可能となる。リファレンスデ
ータの値に幅を持たせているため、特に、ある程度の誤
差を許容する必要のある場合に特に有効である。
【0076】なお、上記の第2の実施形態では、リファ
レンスデータの形状として、1ブロックが256ピクセ
ル四方、ひとつのリファレンスデータが5ブロック四方
であるとしたが、これに限定されず他の大きさの密度の
リファレンスデータを用いても良い。また、平均濃度に
限らず、他のパラメータ(最大濃度や最大頻度の濃度
等)を使用して比較することも、もちろん有効であるの
は、先に説明した第1の実施形態と同様であるし、以下
の第3の実施形態以降にも全く同様である。
【0077】<第3の実施形態>本第3の実施形態で
は、一つの特定画像に対し、特定画像上の異なる位置に
対応する複数の異なるリファレンスパターンを用意し、
それぞれに一致するだけでなく、その位置関係を考慮す
ることにより、検出精度を向上させようとするものであ
る。
【0078】装置のブロック構成は、図1に示したもの
と同様である。また、特定画像に対応したリファレンス
データの作成法も第一の実施形態で説明した方法と同様
であるのでこれらに対する説明は省く。
【0079】図7は、本第3の実施形態において用いら
れるリファレンスデータの例を示している。
【0080】同図において、第1パターン及び第2パタ
ーンは特定画像から選択された2箇所の特徴部分から得
られたリファレンスデータであり、実画像上でこれらの
部分は水平方向に並んでおり、且つ、その垂直位置は一
致しているものとする。ここで、Rは2つのパターンが
実画像上でとる水平方向の画素間距離を256で規格化
したものであり、リファレンス及びブロック化画像の1
ブロック単位と等しい単位を持つ。
【0081】本第3の実施形態で用いるパターンマッチ
ングの手段は、基本的に第1の実施形態で述べた方法と
等しいが、図5におけるS3及びS8の部分の機能が異
なるのでこれについて説明する。
【0082】本第3の実施形態では、第1リファレンス
パターンと第2リファレンスパターンとの比較結果が共
に真であり、且つ、それらの認識が行われたブロック化
画像上での位置がRに一致した時のみ、S3からS4、
或いはS8〜S9への遷移が発生し、その他の場合はS
3からS7、或いはS8からS9への遷移となる。
【0083】以上述べた事から、パターンマッチングの
過程で2つのリファレンスデータを用いて、それぞれの
一致度合を調べ且つその距離関係をも考慮に加える事
で、認識の精度を向上させることができる。
【0084】尚、上述の例では、水平方向について相対
的な位置関係を考慮したが、図8(I)に示す如く、1
つの特定画像について複数(図示では2つ)の特徴部分
のリファレンスデータを作成及び登録しておくだけでな
く、それら特徴部分の相対的な位置関係を2次元方向に
ついて(図示のLx,Ly)登録しておき、単に、これ
ら2つの特徴部分と同じ部分が検出されたというだけで
はなく、その2次元方向の位置関係を考慮しても良い。
【0085】この場合のリファレンスデータ部3に格納
されるデータフォーマットは図8(II)のようにな
る。尚、図示におけるLx,Lyは、リファレンスデー
タデータaの位置を基準としたリファレンスデータbの
相対位置を示しているものとする。尚、これら2つのリ
ファレンスデータ内の各ブロックデータは、第1の実施
形態で説明したように1つの値のみを持つようにしても
良いし、第2の実施形態の如く幅を持たせるようにして
も良い。
【0086】また、判定処理は、リファレンスデータa
とリファレンスbの両方が検出され、尚且つ、それぞれ
のパターンの距離が、そのリファレンスデータのLx,
Lyと等しくなる場合に限り、入力画像は特定画像であ
ると判定する。個々のリファレンスデータと一致するか
否かは、先に説明した第1の実施形態と同様であるの
で、その説明は省略する。但し、y軸方向の位置をも検
出することが必要になるので、そのための変数をRAM
に確保することは必要になる。
【0087】<第4の実施形態>一般に、特定画像を例
えば2倍に拡大、もしくは1/2倍に縮小した場合に
は、何人もその拡大或いは縮小画像が原特定画像と区別
することは容易である。しかしながら、原特定画像に対
して5パーセント程度の拡大或いは縮小、すなわち、原
画像に対して0.95〜1.05倍した場合には、よほ
ど注意しないと区別がつかない。本第4の実施形態は、
これに対処するものである。
【0088】このため、本第4の実施形態では、先に説
明した第3の実施形態における複数のリファレンスデー
タが一致した場合の相対位置情報Lx,Lyに対し、所
定の幅を持たせることで達成する。この幅は、固定であ
っても良いし、適宜変更できるようにしても良い。
【0089】但し、拡大或いは縮小すると、その画像か
ら得られる各ブロックデータ(256×256ピクセル
の濃度平均値)の値も、その倍率或いは縮小率で変わる
ことが予想されるので、第2の実施形態の如く、ブロッ
クデータにある程度の範囲を設けることが望ましい。
【0090】処理としては、第3の実施形態における判
定処理に、そのリファレンスデータ部3に規定されるL
x,Lyと、実際に画像を入力して検出されたリファレ
ンスデータと一致する部分の距離Lx’,Ly’との関
係において、後者が前者の許容範囲に含まれるかどうか
を判定しさえすれば良いので、その説明は省略する。
【0091】以上述べた事から、パターンマッチングの
過程で2つのリファレンスデータを用いて、それぞれの
一致度合を調べかつその距離関係を考慮に加え、距離関
係を比較する際にマージンを設ける事で、読み込み誤差
や入力画像の変倍に対処することができるという効果が
ある。
【0092】<第5の実施形態>次に第5の実施形態を
説明する。図9は本第5の実施形態における識別装置の
ブロック構成を示している。図中、先に説明した第1の
実施形態と同じ機能を有するものは同じ番号を付し、説
明は省略する。
【0093】第1の実施形態ではデジタル画像データを
所定の大きさのブロック毎に平均濃度で量子化したデー
タをリファレンスデータ部3から出力されるリファレン
スデータ8と比較する事で認識する場合について説明し
た。本実施形態においては、リファレンスデータ部3に
色指定信号を入力する事により、入力される特定画像の
特徴を示す単色プレーンのリファレンスデータを利用
し、認識を行なうようにしたものである。
【0094】図9においてシリアルライン5から入力さ
れるデジタル画像4がマゼンタ(M)、シアン(C)、
イエロー(Y)、ブラック(K)の面順次データとして
色指定信号と同期して入力され、リファレンスデータ部
3は前記色指定信号によりリファレンスデータの読みだ
し位置が指定されリファレンスデータ8部を比較部2へ
出力する。
【0095】すなわち、リファレンスデータ部8には、
1つの特定画像に対してこれら4つの色成分のリファレ
ンスデータを記憶保持、もしくは登録されている。
【0096】比較部2では、これら4つの色成分につ
き、第1の実施形態と同様の処理を行ない、その4つの
処理の全てにおいて、一致パターンを検出した場合に、
入力画像は特定画像であると判定する。また、その処理
の過程で、1つの色成分についての特定画像の判定が否
定された場合には、それ以降の処理は無用になるので、
その場で処理を終える。
【0097】尚、リファレンスデータ部8には、第2の
実施形態と同様に、ある程度の幅を持たせるようにして
も良いし、或いは/及び、第3、4の実施形態と同様の
処理を付け加えてもよい。
【0098】また、上述のように4色の色成分について
識別するのではなく、色指定信号に基づき、例えばマゼ
ンタ1色についてのみリファレンスデータを参照した認
識を行っても良い。
【0099】この場合には、特定画像の種類によってリ
ファレンスデータを単色分(例えばマゼンタ)しか記憶
しないのでメモリを効率良く使用する事ができ、更に認
識の高速化を実現する事ができる。尚、マゼンタに限ら
ずシアン成分を用いても良い。
【0100】以上第5の実施形態によれば、いわゆる面
順次タイプの画像形成装置において、形成色に応じて精
度の良い識別が可能となる。
【0101】<第6の実施形態>第6の実施形態を説明
する。本第6の実施形態における構成は第1の実施形態
と同様であるものとし、その説明は省略する。
【0102】さて、本第6の実施形態では、入力された
画像データがリファレンスデータ部3の記憶方向と一致
しなくても、それを認識するものである。すなわち、入
力画像の向きが一律に同じ方向ではなくても、その判定
を行なおうとするものである。
【0103】本発明の第6の実施形態のブロック構成図
は図1と同様である。上記第1の実施形態ではデジタル
画像データを所定の大きさのブロック毎に平均濃度で量
子化したデータをリファレンスデータ部3から出力され
るリファレンスデータ8と比較する事で認識する場合に
ついて説明した。本実施形態においては、入力される特
定画像が角度をずらして入力された時に対応するため
に、リファレンスデータ部3に回転角毎のリファレンス
データ8を記憶させ、それぞれのデータを順次用いて認
識を行なう。
【0104】具体的には、リファレンスデータ部3に
は、図10に示すごとく、1つの特定画像につきリファ
レンスデータを合計59個、すなわち、6°単位に回転
して読み込ませてリファレンスデータを作成し、登録し
ておく。
【0105】従って、比較部2では、入力された画像を
判定するとき、個々のリファレンスデータと比較する。
尚、入力された画像を回転させ、1つのリファレンスと
比較しても同様の効果が得られるが、この場合には、入
力された画像を回転処理するため、回転処理に時間がか
かり、構成が複雑になる。これに対して、参照するリフ
ァレンスデータを予め記憶登録しておく本第6の実施形
態の方する回転処理が不要となり有利である。
【0106】また、本第6の実施形態に第3、或いは第
4の実施形態を適応する場合には、少なくともパターン
が一致したと判断した場合のリファレンスデータからそ
の回転角度が求められるので(予め角度順に登録されて
いるものとする)、それに応じて、Lx,Lyの値を変
換する必要はある。
【0107】以上説明したように本第6の実施形態によ
れば、特定画像が角度を持たせて入力された場合でも認
識する事が可能になる。
【0108】<第7の実施形態>第7の実施形態を説明
する。図11に本第7の実施形態のブロック構成図を示
す。尚、図示において、第1の実施形態と同じ機能を有
するものは同じ番号を付し、説明は省略する。
【0109】上記第1の実施形態ではデジタル画像デー
タを所定の大きさのブロック毎に平均濃度で量子化した
データをリファレンスデータ部3から出力されるリファ
レンスデータ8と比較する事で認識する場合について説
明した。本実施形態においては、1種類の特定画像に対
してブロック化処理の大きさの異なるテンプレートを複
数用意し、それぞれ比較することで、認識を行なう点を
特徴とする。
【0110】図12においてシリアルライン5から入力
されるデジタル画像4がブロック化部1とブロック化部
71にそれぞれ入力され、ブロック化部1は第1の実施
形態と同様の処理がされ、ブロック化部71はブロック
化部1とブロック処理の大きさを異にして行う。
【0111】例えばブロック化器1では256画素×2
56画素で処理し、ブロック化器71では64画素×6
4画素で処理する。ブロック化部71の出力信号は比較
器72に入力され比較器2と同様にリファレンスデータ
と比較される。このとき、当然ながら比較器72に入力
されるリファレンスデータはブロック化器71の処理と
同期して行われるが、リファレンスデータ部3からのリ
ファレンスデータは、64×64画素のブロックの平均
値で構成されるリファレンスデータを入力して判定す
る。すなわち、リファレンスデータ部3には、第1の実
施形態と同様のサイズのブロックで構成されるリファレ
ンスデータと、それより細かいサイズのブロックで構成
されるリファレンスデータが記憶登録されている。
【0112】それぞれの比較部2、72からの比較結果
は論理積73により論理積部73で論理積をとり、それ
が最終的な判定結果として出力される。
【0113】この論理積部73では、比較部2でパター
ン一致したと判定されたリファレンスデータの種類と、
比較部72からのそれとを入力し、それらが互いに同じ
であるかどうかも判定する。例えば、一方の比較部2で
は図4の有価証券Aと一致したと判断され、もう一方の
比較部72では同Bと一致したと判断された場合には、
当然それらは一致しないことになるから、その旨を出力
する。
【0114】以上の動作により、ある特定画像の空間周
波数の異なる複数の情報を比較判断する事が可能にな
る。そして、本第7の実施形態により、特定画像の特徴
をより有効に用いて、特定画像の識別精度を大幅に向上
させることができる。
【0115】また、上記の実施形態では、比較部2と比
較部72の動作を並列して行うので高速の識別が可能と
なる。
【0116】<第8の実施形態>次に図12に第8の実
施形態のブロック構成を示し、その説明をする。
【0117】図12は本発明の第8の実施形態を示すブ
ロック構成図である。図中、上記第1の実施形態と同じ
機能を有するものは同じ番号を付し、説明は省略する。
上記第1の実施形態ではデジタル画像データを所定の大
きさのブロック毎に平均濃度で量子化したデータをリフ
ァレンスデータ部3から出力されるリファレンスデータ
8と比較する事で認識する場合について説明した。本第
8の実施形態においては、特定画像毎にブロック化処理
の大きさを選択し、異なるテンプレートを有し、それぞ
れ比較する事で、認識を行なう事にしたものである。
【0118】図12においてシリアルライン5から入力
されるデジタル画像4がブロック化部1とブロック化部
81にそれぞれ入力され、ブロック化部1は第1の実施
形態と同様の処理がされ、ブロック化部81は第7の実
施形態と同様に、ブロック化部1とブロック処理の大き
さを異にして処理を行なう。ブロック化部1とブロック
化部81の出力信号はスイッチ回路82にそれぞれ入力
される。スイッチ回路82の出力信号は比較器2に入力
される。リファレンスデータ部3からはそのデータに対
応したブロック化器が選択されるようにスイッチ回路8
2に制御信号を出力する。スイッチ回路82は前記制御
信号に基づいてブロック化部1の出力信号またはブロッ
ク化部81の出力信号を選択し比較器2に出力する。以
下第1の実施形態と同様の処理を行なう。
【0119】以上の動作により、ある特定画像に適した
空間周波数の情報を用いて識別する事が可能になる。
【0120】本実施形態により、特定画像種類によりそ
の特徴をより効率的に比較可能な処理単位で比較検出で
きるため、複数の特定画像の検出精度が大幅に向上され
る。
【0121】<第9の実施形態>先に説明した第6の実
施形態においてリファレンスデータを0度から360度
まで一定角度毎にリファレンスデータ部3にもち、入力
される特定画像データとの比較を行っていたが、本第9
の実施形態では、リファレンスデータの削減を達成する
ために角度毎のリファレンスデータを0度から90度ま
でのデータを記憶し、90度から360度までのリファ
レンスデータは回転処理を行なう事によって作成するも
のである。すなわち、リファレンスデータの量を1/4
にして、リファレンスデータ部3を少ないメモリ容量で
実現しようとするものである。
【0122】特定画像からリファレンスデータを生成す
る場合においては、まず、0°についてリファレンスデ
ータを生成し、後は6°ごとに傾けて特定画像を入力し
てそれぞれの角度についてのリファレンスデータを作成
し、登録する。この結果、0°、6°…84°の合計1
4個のリファレンスデータが得られる。また、90°回
転させた場合、180°或いは270°回転させた場合
に、図14に示すように、0°におけるリファレンスデ
ータの各ブロックの配置位置が変わるだけであり、リフ
ァレンスデータの読み出し後の順序を変化させれば良
い。
【0123】同様に、96°は、6°のリファレンスデ
ータを活用すれば良いのも理解できるであろうし、他の
回転角についても、0°〜84°のリファレンスデータ
を参照することで得られる。
【0124】そこで、本第9の実施形態では、図13に
示すようなブロック構成とした。
【0125】回転部91は0度(Original)のリファレ
ンスデータのブロック画像の位置を変化させ、それぞれ
90度、180度、270度のデータに変換する。ま
た、同様に、6°のリファレンスデータの読出し後の順
序を換えるだけで、96°、186°、276°のリフ
ァレンスデータを作成することが可能になる。
【0126】処理の流れは次の通りである。
【0127】比較部2は回転部91に対して、回転角を
意味するコードと、リファレンスデータを指定する。回
転角は、上記の説明によれば4通りで良いわけであるか
ら、そのコードが00B(Bは二進数を示す)の時は0
度を基準とすることにする。また、01Bの時は90度
を、10Bの時は180度を、そして、11Bの時は2
70度を基準として、リファレンスデータ部3からの読
み出し後の順序を変更し、指定されたリファレンスデー
タを比較部2へ出力する。
【0128】比較部2は回転部91に回転信号を出力す
ることで得られたリファレンスデータと、入力されたブ
ロックデータと比較し、その識別結果を出力する。その
他は第1の実施形態と同様の処理を行なう。
【0129】以上説明したように本第9の実施形態によ
れば、リファレンスデータ部3に格納するリファレンス
データは0度から84°でよくなり、その分、メモリの
使用効率を向上させることが可能になる。
【0130】尚、リファレンスデータの角度間隔は6°
に限定されるものではなく、例えばそれ以下であっても
良いし、それ以上であっても良い。但し、角度間隔が小
さいと、より信頼性は向上させることが可能になるが、
メモリ容量はその分だけ増加する。
【0131】<第10の実施形態>本第10の実施形態
では、先に説明した第2の実施形態で示したリファレン
スデータのブロック枚の値の上下幅を例えば5×5ブロ
ックの最大値、最小値にするものである。
【0132】図15(A)(B)に示すように例えば5
×5ブロックの中の最小値、最大値をその上限値、下限
値とする。
【0133】よって、図15(A)に示すような例えば
5×5のブロック内でデータの変動が大きいときは、画
像のエッジ等であって、第2の実施形態で示したデジタ
ル画像104の誤差が大きいとみなし認識の際の誤差を
大きくする。また、図17(B)に示すようなデータの
変動が少ないときはデジタル画像104が平坦な部分で
あり誤差が小さいとみなし認識の際の誤差を小さくす
る。
【0134】その他は第2の実施形態と同じ処理を行な
う。
【0135】本実施形態によりパターンの一致の判定に
おける誤差幅を、特定画像の特徴に応じて可変する事で
認識精度を上げる事ができる。すなわち、画像内のエッ
ジ部のように、変動が大きい部分については誤差幅を大
きくすることで、誤判定を減少させることができる。
【0136】<第11の実施形態>本第11の実施形態
では、先に説明した第2の実施形態のリファレンスデー
タの上限値、下限値を外部より入力できるようにしたも
のである。
【0137】図16に第11の実施形態のブロック構成
を示す。図示のように、外部コントローラ(実施形態の
装置が例えば印刷装置であれば、その操作パネルやホス
トコンピュータ等)より比較部2に対し幅データを与え
る。
【0138】比較部2はそれぞれのブロック画像に対し
幅データ分だけプラスしたものを上限値、幅データ分だ
けマイナスしたものを下限値とし、第2の実施形態と同
様な処理を行なう。
【0139】本実施形態により、外部よりリファレンス
データに対して幅データを与える事で外部より、図17
に示すごとく、リファレンスデータの幅(認識精度)を
リアルタイムに可変する事ができる。
【0140】<第12の実施形態>図18は、本発明の
第12の実施形態によるパターン認識装置の概略構成を
示すブロック図であり、本パターン認識装置は、ブロッ
ク化部1、比較部2、リファレンスデータ部3、および
入力信号監視部9を有している。
【0141】ブロック化部1、比較部2、リファレンス
データ部3の構成、動作は、上述の実施例と同様であ
る。入力信号監視部9は、シリアルライン5を介して入
力された入力信号(デジタル画像データ4など)の画素
単位での変化を監視し、監視信号10を図示省略した印
刷制御部ヘ出力する。
【0142】上述の実施例のように、パターン認識処理
を行って偽造行為を検出しているが、この検出処理も故
意に入力信号を遮断された場合には、全く意味のないも
のとなってしまう。そこで、入力信号監視部9では、入
力信号を前の入力信号と比較し、設定された或る期間に
亘ってデータに変化がないときは、入力信号が故意に遮
断されているものと判定し、その旨の監視信号を印刷制
御部へ出力する。この場合、印刷制御部(図示省略)
は、黒色で塗りつぶしたり、プロセス手段を停止するな
ど、正常な印刷動作を禁止するように制御し、偽造行為
を未然に防止する。
【0143】すなわち、入力信号監視部9は、図19に
示したように構成されており、比較器52は、入力デジ
タル画像信号とラッチ51から出力された前画素の信号
とを比較し、一致した場合には一致信号(図中の
“=”)を、不一致の場合には不一致信号(図中の
“≠”)をカウンタ53に出力する。カウンタ53は、
一致信号が入力されたときは、“1”だけカウントアッ
プし、不一致信号が入力されたときは、カウント値をリ
セットする。このカウンタ53には、予め所定の値がセ
ットされており、カウント値がセット値に達したとき
は、ブロック化部1、比較部2、リファレンスデータ部
3によるパターン認識処理を不能にするために、故意に
入力信号を遮断されたものとして、偽造認識回路が遮断
された旨の監視信号を印刷制御部に出力する。
【0144】このように、本実施形態では、従来のよう
に、メモリ上に入力画像データを展開し、メモリ上でパ
ターンマッチングやファジィ推論を行い、紙幣、有価証
券の特徴点を抽出することなく、図18のような回路構
成により、シリアルラインから入力されたデジタル画像
のパターン認識を行っているので、高速かつ低コストで
偽造認識を行うことができ、さらに簡単な構成で故意の
回路遮断による偽造行為をも未然に防止でき、複写機だ
けでなくカラープリンタ等の印刷装置にも、コストや装
置規模の観点から十分搭載し得るものである。
【0145】<第13の実施形態>図20は、本発明の
第13の実施形態によるパターン認識装置の概略構成を
示すブロック図であり、本パターン認識装置は、図18
に示した第12の実施形態の入力信号監視部9の代わり
に通信部11を有しており、ブロック化部1、比較部
2、リファレンスデータ部3、および通信部11からな
るパターン認識ユニットの全てを故意に除去された場
合、その旨を印刷部を制御する印刷制御部(図示省略)
が判断できるようにしたものである。なお、ブロック化
部1、比較部2、リファレンスデータ部3によるパター
ン認識処理は、第1の実施形態と全く同様に行われる。
【0146】通信部11と印刷制御部との間では、予め
設定された時間間隔でデータ通信を行っており、通信部
11は、例えば“10101010”の8ビットのコー
ドを印刷制御部より受信すると、このコードを反転し
て、“01010101”のコードを印刷制御部に送信
する。なお、印刷制御部より出力するコードを時間ごと
に変化させることにより、より確実にセキュリティを図
ることも可能である。
【0147】このように、通信部11と印刷制御部との
間で一定時間間隔でデータ通信を行うことにより、印刷
制御部はパターン認識装置が故意に除去されたか否かを
判断できるので、パターン認識装置が故意に除去された
場合には、印刷を停止させるなどの対応を取ることによ
り、偽造行為を未然に防止することが可能となる。
【0148】<第14の実施形態>図7は、本発明の第
14の実施形態によるパターン認識装置の概略構成を示
すブロック図であり、本パターン認識装置は、ブロック
化部1、比較部2、リファレンスROM監視部14が形
成された制御回路チップ13と、リファレンスデータが
プリセットされたリファレンスROM3aの2つのチッ
プにより構成されている。なお、パターン認識処理は、
第1の実施形態と全く同様に行われる。
【0149】リファレンスROM監視部14には、例え
ば“10101010等の所定のコードが設定されてい
る。また、リファレンスROM3aの所定アドレスに
は、リファレンスROM監視部14に設定されたものと
同一のコードがプリセットされている。
【0150】そして、電源の立ち上げ時に、制御回路チ
ップ13は、図21に示したようにリファレンスROM
3aに対して、上記コードがプログラムセットされてい
るアドレスを与えて、上記コードCを制御チップ13に
出力させる。すると、リファレンスROM監視部14
は、当該リファレンスROM監視部14に設定されたコ
ードとリファレンスROM3aからのコードCとを比較
し、一致する場合には正常である旨の信号を、一致しな
い場合には偽造認識回路が遮断された旨の監視信号を印
刷制御部に出力する。この場合、印刷制御部は、偽造認
識回路が遮断された旨の監視信号を受信したときは、正
常な印刷動作を停止させる。
【0151】このような機能により、リファレンスRO
M3aを除去するなど、故意に制御回路チップ13との
データ転送を遮断した場合にも、偽造行為を未然に防止
することが可能となる。
【0152】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、デジタル画像データを入力する入力手段と、所定の
印刷物の特徴部分の画像パターンデータが予め登録され
ている登録手段と、前記入力手段により入力されたデジ
タル画像データと前記登録手段に登録されている画像パ
ターンデータとを比較する比較手段と、該比較手段によ
る比較結果に基づいて前記入力されたデジタル画像デー
タが前記所定の印刷物に対応するものであるか否かを判
別して偽造を認識する認識手段とを有する認識部と、該
認識部の遮断状態を検知して印刷制御部に通知する検知
手段とを備えており、パターン認識部の遮断による偽造
行為を未然に防止することが可能となる。
【0153】尚、上述の例では、比較のためにブロック
の平均濃度値を用いたが、サブサンプル値や、最高濃度
値などのブロックの代表値を用いてもよい。
【0154】また、ブロック形状、サイズは上述の例に
は限らない。
【0155】また、上述の例においては、デジタル画像
4は、画像形成手段による画像形成に用いられる記録用
色成分信号である。ここで画像形成手段は、認識結果出
力7に基づき画像形成を行う。たとえば、特定原稿であ
ると認識された場合には、画像の全体を黒く塗りつぶし
たり、正常な画像形成条件での画像形成を阻止するよう
にプロセス手段を動作させる。
【0156】また、上述の各実施例の考え方は任意に組
み合わせてもよい。
【0157】以上説明したように本発明にかかる各実施
形態によれば、有価証券等の特定画像を効率良く、しか
も高精度に認識できるので、例えばプリンタに適応する
場合には、その印刷を不能にしたり、複写機に適応する
場合には、その複写作業を不能にしたりすることができ
る。
【0158】しかも、ブロック化部は、シリアルデータ
で入力した画像データに基づきブロックデータを作成す
るだけで良いので、ブロック化処理するときのブロック
のサイズに依存したライン数分のメモリを備えれば良
く、画像全体を記憶するだけのメモリは不要になる。
【0159】また、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適
用しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプロ
グラムを供給することによって達成される場合にも適用
できることはいうまでもない。
【0160】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、処
理中の色成分を示す指示信号に応じて記録用の色成分信
号に基づき特定画像を識別するので、簡単な構成で特定
画像の識別を行うことが可能になる。
【0161】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における判定回路のブロック構
成図である。
【図2】実施形態における量子化処理の概要を説明する
ための図である。
【図3】リファレンスデータの抽出の概要を説明するた
めの図である。
【図4】第1の実施形態におけるリファレンスデータ部
に記憶されているデータのフォーマットを示す図であ
る。
【図5】第1の実施形態における動作処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図6】第2の実施形態におけるリファレンスデータの
構造を示す図である。
【図7】第3の実施形態におけるリファレンスデータの
構造を示す図である。
【図8】第3の実施形態におけるリファレンスデータ部
に記憶されているデータのフォーマット等を示す図であ
る。
【図9】第5の実施形態の判定回路のブロック構成図で
ある。
【図10】第6の実施形態におけるリファレンスデータ
の概念を示す図である。
【図11】第7の実施形態の判定回路のブロック構成図
である。
【図12】第8の実施形態の判定回路のブロック構成図
である。
【図13】第9の実施形態の判定回路のブロック構成図
である。
【図14】第9の実施形態におけるリファレンスデータ
の生成概要を説明するための図である。
【図15】第10の実施形態におけるリファレンスデー
タの調整概要を示す図である。
【図16】第11の実施形態における判定回路のブロッ
ク構成図である。
【図17】第11の実施形態におけるリファレンスデー
タの変化例を示す図である。
【図18】本発明の第12の実施形態によるパターン認
識装置の概略構成を示すブロック図である。
【図19】入力信号監視部の構成を示すブロック図であ
る。
【図20】本発明の第13の実施形態によるパターン認
識装置の概略構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の第14の実施形態によるパターン認
識装置の概略構成を示すブロック図である。
【図22】本発明の代表的な実施形態であるカラーレー
ザビームプリンタの構成を示す側断面図である。
【図23】プリンタ100の機能構成を示すブロック図
である。
【図24】プリンタエンジン3の機能構成を示すブロッ
ク図である。
【図25】画像形成プロセスにおける垂直同期信号(V
SYNC)、水平同期信号(BD)、及び、画像信号
(VDO)のタイミングを示す図である。
【図26】信号処理部4の内部構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 ブロック化部 2 比較部 3 リファレンスデータ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 茂 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 村松 瑞紀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録用の色成分信号を発生する第1発生
    手段と、 前記記録用の色成分信号に基づき画像形成のための処理
    を行う処理手段と、 前記処理手段が処理している色成分を示す指示信号を発
    生する第2の発生手段と、 前記指示信号に応じて、前記記録用の色成分信号に基づ
    き、該色成分信号と特定画像との相関を認識する認識手
    段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記認識手段は、前記記録用の色成分信
    号によって表されるカラー画像が画像形成すべきでない
    特定画像であるか否かを認識することを特徴とする請求
    項第1項に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記処理手段によって処理された
    色成分信号に応じて画像形成を行う画像形成手段を有す
    ることを特徴とする請求項第1項に記載の画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成手段は、少なくともイエロ
    ー、マゼンタ、シアンの記録色で画像形成を行うことを
    特徴とする請求項第3項に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記認識手段は、前記画像形成手段がマ
    ゼンタの記録色で画像形成を行っている期間に認識動作
    を行うことを特徴とする請求項第4項に記載の画像処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記画像形成手段は、面順次にカラー画
    像を形成することを特徴とする請求項第3項に記載の画
    像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記認識手段は、特定画像中の特徴部分
    について複数ブロックのそれぞれの代表値を抽出し、リ
    ファレンスデータとして記憶する記憶手段と、 前記色成分信号から前記ブロック単位で代表値を抽出す
    る抽出手段と、 該抽出手段により抽出された代表値群と前記記憶手段に
    記憶されたリファレンスデータとを比較する比較手段
    と、 該比較手段の比較結果を出力する出力手段とを含むこと
    を特徴とする請求項第1項に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記記憶手段は、各ブロックの代表値の
    上限値と下限値とを記憶し、 前記比較手段は、入力した色成分信号の個々の代表値
    が、対応するリファレンスデータ中の代表値の上限値と
    下限値の範囲に入るか否かを判定することを特徴とする
    請求項第7項に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記記憶手段には、特定画像中の少なく
    とも2つの特徴部分のリファレンスデータを記憶し、 前記比較手段は、対応するリファレンスデータと全て一
    致する代表値を入力したか否かを判定することを特徴と
    する請求項第7項に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記記憶手段は、更に、1つの特定画
    像中の複数特徴部分の位置関係を記憶保持し、 前記比較手段は、全てのリファレンスデータに対応する
    代表値が入力された色成分信号中に存在すると判定した
    場合に、更に、それらの位置関係も一致するか否かを判
    定することを特徴とする請求項第7項に記載の画像処理
    装置。
  11. 【請求項11】 前記比較手段は、位置関係に許容誤差
    範囲を持たせて判定することを特徴とする請求項第10
    項に記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記記憶手段は、1つの特定画像にお
    ける特徴部分のリファレンスデータを、所定角度回転さ
    せた分だけ記憶し、 前記比較手段はそれぞれの回転角のリファレンスデータ
    と比較することを特徴とする請求項第7項に記載の画像
    処理装置。
  13. 【請求項13】 前記記憶手段には、異なるサイズのブ
    ロックの代表値で構成されるリファレンスデータを記憶
    し、 前記抽出手段は、入力された色成分信号をそれぞれのサ
    イズのブロックで量子化し、 前記比較手段は、それぞれのサイズの量子化データと前
    記記憶手段に記憶保持された各サイズのブロックデータ
    で構成されるリファレンスデータと比較することを特徴
    とする請求項第7項に記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記比較手段は、 前記記憶手段に記憶されたリファレンスデータを構成し
    ているブロックの代表値の最大値と最小値とを、当該リ
    ファレンスデータ全体の許容範囲として、入力された色
    成分信号の各ブロックの代表値と比較することを特徴と
    する請求項第7項に記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 記録用の色成分信号を発生する第1発
    生工程と、 前記記録用の色成分信号に基づき画像形成のための処理
    を行う処理工程と、 前記処理工程が処理している色成分を示す指示信号を発
    生する第2の発生工程と、 前記指示信号に応じて、前記記録用の色成分信号に基づ
    き、該色成分信号と特定画像との相関を認識する認識工
    程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  16. 【請求項16】 前記認識工程は、前記記録用の色成分
    信号によって表されるカラー画像が画像形成すべきでな
    い特定画像であるか否かを認識することを特徴とする請
    求項第15項に記載の画像処理方法。
  17. 【請求項17】 更に、前記処理工程によって処理され
    た色成分信号に応じて画像形成を行う画像形成工程を有
    することを特徴とする請求項第15項に記載の画像処理
    方法。
  18. 【請求項18】 前記画像形成工程は、少なくともイエ
    ロー、マゼンタ、シアンの記録色で画像形成を行うこと
    を特徴とする請求項第17項に記載の画像処理方法。
  19. 【請求項19】 前記認識工程は、前記画像形成工程が
    マゼンタの記録色で画像形成を行っている期間に認識動
    作を行うことを特徴とする請求項第18項に記載の画像
    処理方法。
  20. 【請求項20】 前記画像形成工程は、面順次にカラー
    画像を形成することを特徴とする請求項第17項に記載
    の画像処理方法。
  21. 【請求項21】 前記認識工程は、特定画像中の特徴部
    分について複数ブロックのそれぞれの代表値を抽出し、
    リファレンスデータとして記憶する記憶工程と、 前記色成分信号から前記ブロック単位で代表値を抽出す
    る抽出工程と、 該抽出工程により抽出された代表値群と前記記憶工程に
    記憶されたリファレンスデータとを比較する比較工程
    と、 該比較工程の比較結果を出力する出力工程とを含むこと
    を特徴とする請求項第15項に記載の画像処理方法。
  22. 【請求項22】 前記記憶工程は、各ブロックの代表値
    の上限値と下限値とを記憶し、 前記比較工程は、入力した色成分信号の個々の代表値
    が、対応するリファレンスデータ中の代表値の上限値と
    下限値の範囲に入るか否かを判定することを特徴とする
    請求項第21項に記載の画像処理方法。
  23. 【請求項23】 前記記憶工程には、特定画像中の少な
    くとも2つの特徴部分のリファレンスデータを記憶し、 前記比較工程は、対応するリファレンスデータと全て一
    致する代表値を入力したか否かを判定することを特徴と
    する請求項第21項に記載の画像処理方法。
  24. 【請求項24】 前記記憶工程は、更に、1つの特定画
    像中の複数特徴部分の位置関係を記憶保持し、 前記比較工程は、全てのリファレンスデータに対応する
    代表値が入力された色成分信号中に存在すると判定した
    場合に、更に、それらの位置関係も一致するか否かを判
    定することを特徴とする請求項第21項に記載の画像処
    理方法。
  25. 【請求項25】 前記比較工程は、位置関係に許容誤差
    範囲を持たせて判定することを特徴とする請求項第24
    項に記載の画像処理方法。
  26. 【請求項26】 前記記憶工程は、1つの特定画像にお
    ける特徴部分のリファレンスデータを、所定角度回転さ
    せた分だけ記憶し、 前記比較工程はそれぞれの回転角のリファレンスデータ
    と比較することを特徴とする請求項第21項に記載の画
    像処理方法。
  27. 【請求項27】 前記記憶工程には、異なるサイズのブ
    ロックの代表値で構成されるリファレンスデータを記憶
    し、 前記抽出工程は、入力された色成分信号をそれぞれのサ
    イズのブロックで量子化し、 前記比較工程は、それぞれのサイズの量子化データと前
    記記憶工程に記憶保持された各サイズのブロックデータ
    で構成されるリファレンスデータと比較することを特徴
    とする請求項第21項に記載の画像処理方法。
  28. 【請求項28】 前記比較工程は、 前記記憶工程に記憶されたリファレンスデータを構成し
    ているブロックの代表値の最大値と最小値とを、当該リ
    ファレンスデータ全体の許容範囲として、入力された色
    成分信号の各ブロックの代表値と比較することを特徴と
    する請求項第21項に記載の画像処理方法。
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