JP2000227741A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000227741A
JP2000227741A JP2834699A JP2834699A JP2000227741A JP 2000227741 A JP2000227741 A JP 2000227741A JP 2834699 A JP2834699 A JP 2834699A JP 2834699 A JP2834699 A JP 2834699A JP 2000227741 A JP2000227741 A JP 2000227741A
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JP2834699A
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English (en)
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Satoshi Saito
敏 齋藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印写物から複製禁止原稿(紙幣)であること
が容易に認識できる印写出力を行い、紙幣の偽造を防止
する複写機等の画像形成装置を提供する。 【解決手段】 ホストからの画像データをプリンタコン
トローラ部20内のメモリ22に展開し紙幣データとデ
ータ比較部40で逐次比較し、紙幣データであると判定
された場合、エンジン制御部30は、偽造防止モードへ
と遷移し、帯電電位と現像バイアスとの電位差を地汚れ
が発生させない電位差に保ったまま、帯電電位と現像バ
イアスを下げ現像のポテンシャルを小さくすることによ
り、一目で偽造ということが認識できる濃度の薄い画像
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真記録方式
により高精度なカラー画像を形成するカラープリンタや
カラー複写機等の画像形成装置における紙幣や有価証券
等の偽造を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラースキャナやカラープリンタ
は非常に性能が向上しており、これらを用いて構成され
るカラー複写機により得られる複写物は、多色画像の原
稿であっても原稿と殆ど差がない程度にその画像が再現
できる技術レベルに達しており、紙幣、有価証券等の複
製禁止原稿に対して不正偽造を防止するための機能を備
える必要性が生じている。
【0003】このような状況にある電子写真記録方式を
用いる複写機の分野においては、複製禁止原稿に対する
偽造防止の技術が以前から提案されている。例えば、特
開平1−316783号公報では、読み取った画像のパ
ターンを、予め記憶しておいた紙幣、有価証券等のパタ
ーンと比較し、読み取った画像のパターンが紙幣、有価
証券等と判別されたときには、その画像情報に変換処理
(例えば、色変換、画像形状の変更、所定のパターンの
付加等)を加える方法をとっている。しかしながら、こ
の例では、複写物が偽造されたものかどうかの判断を瞬
時に行うことができない。特開平2−73283号公報
では、複製禁止であると判断された場合、黒ベタを付加
させるものであるが、黒ベタなどの濃度の高い画像を印
写するとトナーの消費量が多くなるなどの問題が生じ得
る。特開平2ー171790号公報では、複製禁止であ
ると判断された場合、定着性を悪化させて画像を乱れや
すくするものであるが、定着温度を低下させるまでに時
間がかかるなどの問題や、トナーが定着ローラ等に付着
してしまうコールドオフセット現象の問題が生じ得る。
特開平7−210042号公報では、複製禁止であると
判断された場合、トナーを転写する転写条件を変えて、
転写紙にトナーを転写させないものであるが、感光体や
中間転写体上のトナーをクリーニングしなければなら
ず、結果として、トナーを消費してしまうことになる。
特開平7−273975号公報では、画像データにマス
ク処理を施して白紙出力する方法が提案されているが、
プリント物に記録される追跡パターンまで消去されてし
まうため、追跡機能が働かないことになってしまう。一
方、印字されたプリント物に対し、使用された機械もし
くは人物等を特定するために、パターン付加回路などに
より機械の製造番号や使用者ID等を付加して出力する
発明が、特開平4−294682号公報等で、提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、カラープ
リンタやカラー複写機等の画像形成装置においては、紙
幣や有価証券等の偽造がなされる恐れがあることから、
入力データの識別装置を内蔵し、識別装置によりデータ
が紙幣等のものであると判断された場合、従来技術とし
て例示したような方法で偽造の防止を試みているが、何
れも問題を含むものであった。
【0005】本発明は、こうした状況に鑑みてなされた
もので、その目的は、複製が禁止されている原稿である
と判断された場合に、その原稿をもとにして印写画像を
形成し出力する場合に、 1.複製が禁止されている原稿データに変換処理を加え
て偽造がわかるような画像出力をするための画像データ
をユーザが強制的に書き換えたり、或いは変換処理を加
えた画像データを元に戻すような操作を行ったとして
も、出力印写画像から複製禁止原稿であることが認識で
きるような処理を施すことにより、偽造を不可能にする
こと。 2.通常プリントモード時も偽造防止モード時も変わら
ぬ時間でプリントを行えること。 3.コストアップが生じないこと。 4.トナーの消費量を抑えること。 5.消費電力をおさえること。 を可能とし、複製禁止物であることの認識を容易に行う
ことができる偽造防止機能を備えるカラープリンタ等の
画像形成装置を提供することにある。また、さらなる目
的として、偽造防止機能を働かせた場合でも、出力され
た画像から追跡パターン等の特定の付加データが検出可
能なカラープリンタ等の画像形成装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、帯電
させた像担持体に形成した静電潜像にトナーを付着させ
て現像を行う電子写真プロセスにより画像を形成する画
像形成装置であって、前記静電潜像の形成に用いる画像
データを入力する入力手段と、予め用意された特定の画
像データと、前記入力手段よりの入力画像データと予め
用意された前記特定の画像データを比較する比較手段
と、前記像担持体の帯電電位を制御する制御手段とを備
え、前記比較手段により入力画像データと特定の画像デ
ータが−致すると判断された場合、前記制御手段により
前記像担持体の帯電電位を正常値外に変更することを特
徴とする画像形成装置を構成する。
【0007】請求項2の発明は、帯電させた像担持体に
形成した静電潜像にトナーを付着させて現像を行う電子
写真プロセスにより画像を形成する画像形成装置であっ
て、前記静電潜像の形成に用いる画像データを入力する
入力手段と、予め用意された特定の画像データと、前記
入力手段よりの入力画像データと予め用意された前記特
定の画像データを比較する比較手段と、前記像担持体に
形成した静電潜像にトナーを付着させる際の現像バイア
ス電位を制御する制御手段とを備え、前記比較手段によ
り入力画像データと特定の画像データが−致すると判断
された場合、前記制御手段により現像バイアス電位を正
常値外に変更することを特徴とする画像形成装置を構成
する。
【0008】請求項3の発明は、帯電させた像担持体に
形成した静電潜像にトナーを付着させて現像を行う電子
写真プロセスにより画像を形成する画像形成装置であっ
て、前記静電潜像の形成に用いる画像データを入力する
入力手段と、予め用意された特定の画像データと、前記
入力手段よりの入力画像データと予め用意された前記特
定の画像データを比較する比較手段と、前記像担持体の
帯電電位及び前記像担持体に形成した静電潜像にトナー
を付着させる際の現像バイアス電位を制御する制御手段
とを備え、前記比較手段により入力画像データと特定の
画像データが−致すると判断された場合、前記制御手段
により前記像担持体の帯電電位と前記現像バイアス電位
の電位差を正常値に保ちながら前記像担持体の帯電電位
及び前記現像バイアス電位を正常値外に変更することを
特徴とする画像形成装置を構成する。
【0009】請求項4の発明は、前記入力画像データに
データを追加して前記静電潜像の形成に用いる画像デー
タを生成する手段を備えた請求項1乃至3のいずれかに
記載の画像形成装置において、前記像担持体の帯電電位
及び/又は前記現像バイアス電位を正常値外に変更する
ことにより画像が低濃度化されても、前記追加データに
よる形成される画像が正常な濃度を保つように該追加デ
ータに変更を加える手段を設けることを特徴とする画像
形成装置を構成する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明による画像形成装置を添付
図とともに示す実施例に基づき以下に説明する。図1
は、本発明の画像形成装置の実施例としてのカラープリ
ンタの概略構成を示す図である。また、図2は、図1に
示す制御部の構成をより詳細に示すブロック図である。
まず、通常モードを主に画像形成動作を図1及び図2の
構成に基づき説明する。ホストから入力された画像デー
タは制御部13に入力され、制御部13内のメモリ上に
ビットマップデータに展開され、1ページ分の展開が終
了すると、画像形成が開始される。画像形成が開始され
ると、1ライン同期信号に同期して画像データを出力
し、書き込みユニット12から出力されるレーザビーム
により感光体1を走査し、カラーリボルバ現像器3によ
り現像され、最終的に紙に転写し定着器10を通り画像
を得る。
【0011】制御部13の構成とその動作をより詳細に
説明すると、制御部13は、大きくは、プリンタコント
ローラ部20、データ比較部40、エンジン制御部30
の3つに分けられる。プリンタコントローラ部20は、
ホストからの画像データを受けとるCPU21、受け取
った画像データを展開するメモリ22、メモリ22内の
データを所定のタイミングでエンジン制御部30へ出力
したり、画像処理やエンジン制御部30との通信を行う
ためのビデオコントローラ23等から構成されており、
ホストから入力された画像データをメモリ22上にビッ
トマップに展開し、画像処理等を行ってエンジン制御部
30にデータを出力する。
【0012】データ比較部40は、展開されたメモリ2
2上のデータと予め用意された紙幣、有価証券等の特定
の画像データ(以下、「特定データ」と記す)とを比較
する機能を持つ。エンジン制御部30は、プリンタコン
トローラ部20から入力された画像データを受け取る為
のラインバッファ32、メカ制御や後述する画像処理等
を行うロジック回路群33への設定等を行うCPU3
1、画像処理等を行うロジック回路群33、プログラム
を格納するためのROM34、プログラムの演算等に使
用するRAM35,メカ制御等のための各種I/Oから構
成されている。ロジック回路群33はCPU31からの
設定を保持するレジスタ、メモリ等を内蔵した画像処理
部から構成されており、プリンタコントローラ部20か
ら入力された画像データを受け取り、必要があれば画像
処理を行い、その画像データに基づき作像し、最終的に
紙に転写すべくメカ制御等を行う。
【0013】画像データと特定データを比較し判定する
データ比較部40は、プリンタコントローラ部20、エ
ンジン制御部30のいずれにあっても実現出来るが、画
像データが展開されるメモリ22が存在するプリンタコ
ントローラ部20にその機能がある場合は、プリンタコ
ントローラ部20内のメモリ22に展開された画像デー
タと特定データをデータ比較部40で逐次比較し、その
判定をビデオコントローラ23に通知することにより、
ビデオI/F36を介してエンジン制御部30側にも通
知する。エンジン制御部30は、特定データであると判
定された場合、偽造防止モードへと遷移し、後述する所
定の制御を行うことにより画像を出力させる。
【0014】この実施例のカラープリンタのエンジン
は、トナー像を形成するための電子写真プロセス部、お
よびトナー像を定着するための定着部、転写紙を収納し
搬送する給紙部、感光体上に画像データの潜像を形成す
るための書き込みユニットを備えている。電子写真プロ
セス部はトナー像の形成、およびそのトナー像の用紙へ
の転写を行う部分であり、感光体1の周囲にそのための
プロセス装置を備えている。すなわち、感光体1の周囲
には、帯電器2、ブラック現像器3K、イエロー現像器
3Y、マゼンタ現像器3M、シアン現像器3Cからなる
カラーリボルバ現像器3、感光体クリーニング装置4、
除電ランプ5がこの順に配置されている。また、感光体
クリーニング装置4と除電ランプ5との間には、ベルト
状の中間転写体6が対向配置されており、中間転写体6
の内部には、1次転写器7が配置されている。中間転写
体6の周囲には、2次転写器8、中間転写クリーニング
装置9が配置されている。
【0015】電子写真プロセス部では、感光体1上にブ
ラック現像器3K、イエロー現像器3Y、マゼンタ現像
器3M、シアン現像器3Cのいずれかによってトナー像
を形成し、このトナー像を中間転写体6へ転写する。ブ
ラック現像器3K、イエロー現像器3Y、マゼンタ現像
器3M、シアン現像器3Cには、それぞれ異なる色のト
ナー(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)が収容
されている。単色の画像を形成する場合には、中間転写
体6へ転写されたトナー色はそのまま用紙へと転写され
るが、フルカラー画像を形成する場合には、ブラック、
イエロー、シアン、マゼンタの4種類のトナーで各々個
別に形成されたトナー像が中間転写体6上で重ね合わさ
れてから用紙へと転写される。感光体1および中間転写
体6は、1次転写または2次転写が行われたあと、それ
ぞれのクリーニング装置4,9により清掃される。
【0016】給紙部11は、トナー像を転写する転写紙
を格納し、転写紙を2次転写器8へ搬送する。紙の先端
と画像の先端を合わせるために、図示しないレジストロ
ーラによりタイミングを合わせて搬送される。定着器1
0は、用紙上に転写されたトナー像を定着するための装
置であり、中間転写体6と2次転写器8との間で行われ
るトナー像2次転写器8において転写された用紙が搬送
され定着器10に送り込まれる。
【0017】書き込みユニット12は、画像データ処理
部で処理された画像データを担持して出力する半導体レ
ーザ、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラーを装
備するポリゴンスキャナ、およぴ等角速度偏向されたレ
ーザ光が電子写真プロセス部の感光体ドラム上で等速度
偏向されるように補正するfθ特性を有した光学素子、
1ライン毎の同期信号を発生させる同期検知部から形成
されている。
【0018】ここで、フルカラープリントに関して、エ
ンジン制御部30の動作を簡単に説明する。トナー像
は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの順番で、
画像形成される場合について説明する。プリンタコント
ローラ部20から画像形成の開始が指示されると、ポリ
ゴンスキャナーの回転を開始し、メインモータを駆動さ
せ、感光体1や定着ローラが回転を始める。あらかじ
め、帯電器2によって一様に帯電された感光体1に、エ
ンジン制御部30内で展開されたビットマップデータを
レーザ光として書き込むことにより、潜像を形成し、そ
の潜像をトナーにより顕像化することにより、カラープ
リントを出力する。初めに、イエロー成分のデータをレ
ーザ光として出力する。このレーザ光により感光体上に
静電潜像を形成し、その静電潜像にイエローのトナーを
付着させる。そしてこのイエローのトナー像を中間転写
体6に転写する。続いて、シアン成分のデータをレーザ
光として出力する。このレーザ光により感光体1上に静
電潜像を形成し、その静電潜像にシアンのトナーを付着
させる。そしてこのシアンのトナー像を中間転写体6上
のイエローのトナー像に重ね合わせるように転写する。
続いて、マゼンタ成分のデータをレーザ光として出力す
る.このレーザ光により感光体1上に静電潜像を形成
し、その静電潜像にマゼンタのトナーを付着させる。そ
してこのマゼンタのトナー像を中間転写体6上のイエロ
ー、シアンのトナー故に重ね合わせるように転写する。
さらにブラック成分のデータをレーザ光として出力する
ことによって感光体1上に静電潜像を形成し、その静電
潜像にはブラックのトナーを付着させ、このブラックの
トナー像を中間転写体6上のイエロー、マゼンタ、シア
ンのトナー像に重ね合わせる。これによって中間転写体
6上にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色
のトナー像が重ね合わされる。そしてこの4色のトナー
像が一度に用紙に転写され、定着部10へ搬送されて定
着処理される。
【0019】感光体1上に形成された潜像をトナーによ
り顕像化するプロセスに関して、図3を用いて説明す
る。例えば、標準的な設定で、感光体を−500(V)
に帯電させ、現像バイアス−280(V)にしたプロセ
スの場合、マイナスに帯電したトナーは、感光体表面電
位が約−330〜−380(V)でトナーが着き始め
る。温度や湿度の環境変動や、現像材の劣化などにより
帯電電位や現像バイアスの値は補正されるが、地汚れを
発生させないためには、帯電電位と現像バイアスとの電
位差は、120〜180(V)あることが望ましい。
【0020】ホストから入力されるデータが特定データ
と一致すると判定されない場合は、上記したような適正
なプロセス条件により、プリントされる。特定データと
の一致がビデオI/F36を介して通知された場合は、
CPU31はエンジンの制御を偽造防止モードへと遷移
させる。先ず、偽造防止モードとして、帯電電位を制御
するモードに関して説明する。この偽造防止モードで
は、帯電電位を下げることにより、地汚れ余裕度を小さ
くし(図3参照)、地汚れを発生させるため、出力され
た画像は、通常の適正なプロセス条件による高画質の画
像とはほど遠いものとなる。この場合、紙間での地汚れ
も発生するため、現像やクリーニングなどのエンジンに
与えるダメージが大きく、トナー消費を大幅に増大する
など、環境にとっても好ましくない。また、帯電電位を
上げてやると、感光体の光減衰特性から、現像のポテン
シャルが小さくなり(図3参照)、濃度の薄い画像とな
り、通常の適正なプロセス条件による高画質の画像とは
ほど遠いものとなる。この場合、感光体が静電破壊しな
い電位に設定する必要がある。トナーの無駄な消費を抑
えるためにも環境問題を考える上でも感光体が静電破壊
しない高電位に設定する方法が望ましい。
【0021】次に、現像バイアスを制御する偽造防止モ
ードに関して説明する。この偽造防止モードでは、現像
バイアスを下げることにより、現像のポテンシャルが小
さくなり(図3参照)、濃度の薄い画像となり、適正な
プロセス条件による高画質の画像とはほど遠いものとな
る。この場合、現像バイアスを下げすぎると、現像材が
吹き出すおそれがあるため、あまり下げすぎないことが
必要である。また、現像バイアスを上げてやると、地汚
れ余裕度が小さくなり、地汚れが発生するため、出力さ
れた画像は、適正なプロセス条件による高画質の画像と
はほど遠いものとなる。この場合、紙間での地汚れも発
生するため、現像やクリーニングなどのエンジンに与え
るダメージが大きく、トナー消費を大幅に増大するな
ど、環境にとっても好ましくない。トナーの無駄な消費
を抑えるためにも環境問題を考える上でも、現像材が吹
き出さない程度に現像バイアスを下げることが望まし
い。
【0022】次に、帯電電位及び現像バイアスを制御す
る偽造防止モードに関して説明する。この偽造防止モー
ドでは、帯電電位を下げることにより、地汚れ余裕度を
小さくし地汚れを発生させると、トナー消費が大きくな
るため、現像バイアスも下げて地汚れを発生しない条件
にする(図3参照)。そうすると、現像のポテンシャル
が小さくなるため、濃度の薄い画像となり、出力された
画像は、適正なプロセス条件による高画質の画像とはほ
ど遠いものとなる。帯電電位と現像バイアスとの電位差
を120〜180(V)に保ったまま、帯電電位と現像
バイアスを下げることが望ましい。
【0023】ここで、上記のような偽造防止モードを行
う場合の追跡パターンの付加に関して説明する。印字さ
れたプリント物に対し、使用された機械もしくは人物等
を特定するために、パターン付加回路などにより機械の
製造番号や使用者ID等の追跡パターンを付加して出力
する機能を備える場合がある。この付加機能を備えたプ
リンタにおいて、上記した例のように帯電電位と現像バ
イアスを下げてプロセス条件を変えることにより偽造防
止モードを行うと、濃度の薄い画像となってしまうの
で、追跡パターンも記録できなくなってしまう。そこ
で、偽造防止モードに入った場合に、付加する追跡パタ
ーンのデータに変更を加えることにより、追跡パターン
のみ通常の印字プロセスと同様のパターンを転写紙に記
録することができるようにする。具体的には、通常時に
比べ、偽造防止モードでは、追跡パターンのマトリクス
サイズを変える方法や、付加するデータを変える方法が
あり、図2のエンジン制御部30のロジック回路33で
これを実行する。
【0024】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、入力された画
像データ(例えば、ホストから送られた画像データ)
と、予め用意された特定の画像データ(複製禁止原稿の
画像データ)とが比較され、入力画像データが特定の画
像データと一致していると判断されたときには、電子写
真プロセスによる作像のプロセス条件を変え、画像全体
の画質を低下させてしまうため、従来技術のようにユー
ザが画像データを強制的に書き換える方法をとることに
より複製が可能になるようなことはなく、復元は不可能
であり、確実に特定の画像の複製(偽造)を防止でき
る。つまり、出力されるプリント物は例えば全体が異な
る濃度の画像となり、元の紙幣とは明らかに画質低下さ
れ、一目で偽造ということが認識でき、認識が非常に簡
単になる。また、通常プリント時も偽造防止時も変わら
ぬ時間でプリントを行える。また、上記した偽造防止モ
ードを行うためにロジック回路を追加することなくでき
るため、コストアップをもたらすことがない。さらに、
出力される画像は、正常動作時の濃度より低くできるた
め、トナー消費を低く抑えることも可能である。
【0025】請求項2の発明によれば、入力された画像
データ(例えば、ホストから送られた画像データ)と、
予め用意された特定の画像データ(複製禁止原稿の画像
データ)とが比較され、入力画像データが特定の画像デ
ータと一致していると判断されたときには、電子写真プ
ロセスによる作像のプロセス条件を変え、画像全体の画
質を低下させてしまうため、従来技術のようにユーザが
画像データを強制的に書き換える方法をとることにより
複製が可能になるようなことはなく、復元は不可能であ
り、確実に特定の画像の複製(偽造)を防止できる。つ
まり、出力されるプリント物は例えば全体が異なる濃度
の画像となり、元の紙幣とは明らかに画質低下され、一
目で偽造ということが認識でき、認識が非常に簡単にな
る。また、通常プリント時も偽造防止時も変わらぬ時間
でプリントを行える。また、上記した偽造防止モードを
行うためにロジック回路を追加することなくできるた
め、コストアップをもたらすことがない。さらに、出力
される画像は、正常動作時の濃度より低くできるため、
トナー消費を低く抑えることも可能である。また、現像
バイアスが通常よりも低く設定できるため、消費電力も
下がる。
【0026】請求項3の発明によれば、入力された画像
データ(例えば、ホストから送られた画像データ)と、
予め用意された特定の画像データ(複製禁止原稿の画像
データ)とが比較され、入力画像データが特定の画像デ
ータと一致していると判断されたときには、電子写真プ
ロセスによる作像のプロセス条件を変え、画像全体の画
質を低下させてしまうため、従来技術のようにユーザが
画像データを強制的に書き換える方法をとることにより
複製が可能になるようなことはなく、復元は不可能であ
り、確実に特定の画像の複製(偽造)を防止できる。つ
まり、出力されるプリント物は例えば全体が異なる濃度
の画像となり、元の紙幣とは明らかに画質低下され、一
目で偽造ということが認識でき、認識が非常に簡単にな
る。また、通常プリント時も偽造防止時も変わらぬ時間
でプリントを行える。また、上記した偽造防止モードを
行うためにロジック回路を追加することなくできるた
め、コストアップをもたらすことがない。さらに、出力
される画像は、実際の濃度より低くできるため、トナー
消費を低く抑えることも可能である。また、帯電電位お
よび現像バイアスが通常よりも低く設定できるため、消
費電力も下がる。
【0027】請求項4の発明によれば、請求項1乃至3
の発明の効果に加えて、例えば、追跡パターンのような
付加データを利用する場合にも、付加データについては
データ内容を保持した出力形式で、転写紙に記録するこ
とができるため、追跡データを利用して、印字した装置
を限定する手がかりとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるカラープリンタの構成を示す概
略図である。
【図2】図1の制御部の構成をより詳しく示すブロック
図である。
【図3】感光体表面電位と現像プロセスを説明するため
の図である。
【符号の説明】
1…感光体、2…帯電器、3…カラーリボルバ現像器、
3Y…イエロー現像器、3C…シアン現像器、3M…マ
ゼンタ現像器、3K…ブラック現像器、4…感光体クリ
ーニング装置、5…除電ランプ、6…中間転写体、7…
1次転写器、8…2次転写器、9…中間転写体クリーニ
ング装置、10…定着器、11…給紙部、12…書き込
みユニット、13…制御部、20…プリンタコントロー
ラ部、21…CPU、22…メモリ、23…ビデオコン
トローラ、20…プリンタコントローラ部、20…プリ
ンタコントローラ部、30…エンジン制御部、31…C
PU、32…ラインバッファ、33…ロジック回路、3
4…ROM、35…RAM、36…ビデオI/F。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA04 HA21 HB10 HB20 LA28 LB34 2H030 AA02 BB02 BB24 BB34 BB42 BB63 BB71 2H034 FA01 2H113 BA21 BA31 BB02 BB22 CA39 FA22 FA54

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電させた像担持体に形成した静電潜像
    にトナーを付着させて現像を行う電子写真プロセスによ
    り画像を形成する画像形成装置であって、前記静電潜像
    の形成に用いる画像データを入力する入力手段と、予め
    用意した特定の画像データと、前記入力手段から入力さ
    れた入力画像データと前記予め用意した特定の画像デー
    タを比較する比較手段と、前記像担持体の帯電電位を制
    御する制御手段とを備え、前記比較手段によって入力画
    像データと特定の画像データが一致すると判断された場
    合に、前記制御手段により前記像担持体の帯電電位を正
    常値外に変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 帯電させた像担持体に形成した静電潜像
    にトナーを付着させて現像を行う電子写真プロセスによ
    り画像を形成する画像形成装置であって、前記静電潜像
    の形成に用いる画像データを入力する入力手段と、予め
    用意した特定の画像データと、前記入力手段よりの入力
    画像データと予め用意した前記特定の画像データを比較
    する比較手段と、前記像担持体に形成した静電潜像にト
    ナーを付着させる際の現像バイアス電位を制御する制御
    手段とを備え、前記比較手段によって入力画像データと
    特定の画像データが一致すると判断された場合に、前記
    制御手段により現像バイアス電位を正常値外に変更する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 帯電させた像担持体に形成した静電潜像
    にトナーを付着させて現像を行う電子写真プロセスによ
    り画像を形成する画像形成装置であって、前記静電潜像
    の形成に用いる画像データを入力する入力手段と、予め
    用意した特定の画像データと、前記入力手段よりの入力
    画像データと予め用意した前記特定の画像データを比較
    する比較手段と、前記像担持体の帯電電位及び前記像担
    持体に形成した静電潜像にトナーを付着させる際の現像
    バイアス電位を制御する制御手段とを備え、前記比較手
    段によって入力画像データと特定の画像データが−致す
    ると判断された場合に、前記制御手段により前記像担持
    体の帯電電位と前記現像バイアス電位の電位差を正常値
    に保ちながら前記像担持体の帯電電位及び前記現像バイ
    アス電位を正常値外に変更することを特徴とする画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記入力画像データにデータを追加して
    前記静電潜像の形成に用いる画像データを生成する手段
    を備えた請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装
    置において、前記像担持体の帯電電位及び/又は前記現
    像バイアス電位を正常値外に変更することにより画像が
    低濃度化されても、前記追加データによる形成される画
    像が正常な濃度を保つように該追加データに変更を加え
    る手段を設けることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100365611C (zh) * 2003-10-21 2008-01-30 夏普株式会社 数据处理装置
US8194278B2 (en) 2006-12-15 2012-06-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus to select alternate image information and control method thereof

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