JPH077481Y2 - 複合家屋構造体の入隅構造 - Google Patents

複合家屋構造体の入隅構造

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JPH077481Y2
JPH077481Y2 JP8151091U JP8151091U JPH077481Y2 JP H077481 Y2 JPH077481 Y2 JP H077481Y2 JP 8151091 U JP8151091 U JP 8151091U JP 8151091 U JP8151091 U JP 8151091U JP H077481 Y2 JPH077481 Y2 JP H077481Y2
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昌則 前田
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ナショナル住宅産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、入隅を形成して配され
る2つの家屋構造体の前記入隅に、一方の家屋構造体の
出隅部に配される柱を覆うコーナカバーを配するととも
に、該コーナカバーに屈曲部を設けることにより、前記
2つの家屋構造体間に風、地震等により発生する連結歪
を吸収しうる複合家屋構造体の入隅構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、2つの家屋構造体を並べて配し、
各家屋構造体を連結することによって1つの建築物を形
成することが普及しつつある。このような建築物は、前
記2つの家屋構造体の柱を共有して連結部の壁体を形成
することにより建築されていた。しかしながら、柱を介
して前記壁体を形成するものにあっては、夫々の家屋構
造体は前記共有されて立設される柱により大きく設計上
の規制を受け、各家屋構造体の設計の自由度を低下させ
るため、従って従来図6に概略的に示すように、2つの
家屋構造体a、bは、向き合う壁体を形成する各柱a
1、b1を独立して設け、かつ2つの家屋構造体a、b
のなす入隅eにコーナカバーfを配することにより連結
されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしこのような、独
立した家屋構造体a、bを連結して1つの建築物を建設
する従来のものにあっては、各家屋構造体a、bが比較
的自由な設計プランに基づいて施工されるものの、2つ
の家屋構造体a、b間の間隙cが風、地震等によりd方
向に変化するいわゆる連結歪が生じやすく、従って2つ
の家屋構造体a、bのなす入隅eに配され該入隅eを防
水処理するコーナカバーfに大きな変形歪が加わり、該
コーナカバーfを破損させるなどして前記入隅eにおけ
る防水性を低下させることが多々ある。
【0004】本考案は、第1の家屋構造体の1つの壁体
と、第2の家屋構造体の第1の壁体とがなす入隅に、前
記第1の壁体で固定される第1の覆片と前記1つの壁体
で固定される第2の覆片とを有したコーナカバーを配す
るとともに、前記第1の覆片に屈曲部を形成することを
基本として、入隅における2つの家屋構造体の連結歪を
吸収でき、防水性を維持しうる複合家屋構造体の入隅構
造の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本考案の複合家屋構造体の入隅構造は、第1の家屋構
造体の1つの壁体に、第2の家屋構造体を、該第2の家
屋構造体の第1の壁体を前記1つの壁体に直交させかつ
この第1の壁体と出隅部をなす第2の壁体と前記第1の
家屋構造体の前記1つの壁体とを平行かつ間隔を隔てて
配することによって、前記第1の壁体と、前記1つの壁
体とにより複合家屋構造体の入隅を形成するとともに、
この入隅に、前記第2の家屋構造体の出隅部に配される
柱の前記入隅に向く外面を覆いかつ内端が入隅のコーナ
からのびるとともに前記柱に連なる前記第1の壁体で固
定される第1の覆片と、この第1の覆片の前記内端に連
なりかつ前記1つの壁体に沿うとともに該1つの壁体で
固定される第2の覆片とを有しかつ金属板の折曲げ体か
らなるコーナカバーを配するとともに、前記第1の覆片
の外面に外装板を取付け、かつ該第1の覆片の前記外装
板からのはみ出し部分に屈曲部を形成する。
【0006】
【作用】第2の家屋構造体の第1の壁体と第1の家屋構
造体の1つの壁体とにより形成される複合家屋構造体の
入隅に、前記第2の家屋構造体の出隅部に配される柱の
外面を覆いかつ該柱に連なる前記第1の壁体で固定され
る第1の覆片と、前記1つの壁体で固定される第2の覆
片とを有するコーナカバーを配することにより、2つの
家屋構造体を前記入隅において防水性を有して連結す
る。
【0007】前記コーナカバーは、その第1の覆片に屈
曲部を形成している。これにより、前記入隅において2
つの家屋構造体間に風、地震等により生じる連結歪を効
果的に吸収しうるとともに、コーナカバーの破損を防止
でき、防水性の低下を防ぎうる。
【0008】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面に基づき説明す
る。図において本考案の複合家屋構造体の入隅構造は、
第1の家屋構造体Aの1つの壁体2と第2の家屋構造体
Bの第2の壁体3とを平行かつ間隔Hを隔てて前記第
1、第2の家屋構造体A、Bを配することによって、該
第1の家屋構造体Aの前記1つの壁体2に直交しかつ第
2の家屋構造体Bの前記第2の壁体3と出隅部Cをなす
第1の壁体4と、前記1つの壁体2とにより複合家屋構
造体Dの入隅Eを形成するとともに、この入隅Eにコー
ナカバー5を配する。又コーナカバー5は、前記第2の
家屋構造体Bの出隅部Cに配される柱6の前記入隅Eに
向く外面6Aを覆いかつ内端Fが入隅EのコーナE1か
らのびるとともに前記柱6に連なる前記第1の壁体4で
固定される第1の覆片7と、この第1の覆片7の前記内
端Fに連なりかつ前記1つの壁体2に沿うとともに該1
つの壁体2で固定される第2の覆片9とを有しかつ金属
板の折曲げ体からなるとともに、前記第1の覆片7の外
面に外装板10を取付け、かつ該第1の覆片7の前記外
装板10からのはみ出し部分7Aに屈曲部11を形成し
ている。
【0009】前記第1の家屋構造体Aの1つの壁体2
は、一直線上に立設された複数の角鋼管からなる柱20
…間に架設される水平な横材21に、断面縦長矩形の間
柱22…を適宜の間隔を有して立設した壁架構体23を
具えるとともに、該壁架構体23の内面には、石膏ボー
ドなどからなる内装板24が添着され、かつ壁架構体2
3の外面には、胴縁25が固着される。さらに前記胴縁
25に、外壁支持材26…が立設されるとともに、前記
1つの壁体2の外壁を形成する例えばサイディングボー
ドなどからなる外装板27が前記外壁支持材26…に釘
着等により固定される。なお外装板27の前記入隅E側
の側縁は、該入隅EのコーナE1で終端している。
【0010】又前記第2の家屋構造体Bの第2の壁体3
は、前記1つの壁体2と略同構成であり、一直線上に立
設されかつ角鋼管からなる柱6、及び図示しない柱間に
架け渡される横材29に、複数の間柱30…を立設した
壁架構体31を具えるとともに、該壁架構体31の内面
には、内装板32が添着され、かつ外面には胴縁33が
固着される。
【0011】さらに第2の家屋構造体Bの前記第1の壁
体4は、本例では前記第2の壁体3の端部に配される柱
6に端面を近接させかつ第2の壁体3と直角に配される
壁パネル35により形成される。該壁パネル35は断面
矩形の枠材36…を矩形に接合してなる枠組の表裏に外
装板37、内装板39を添着してなるパネル体であっ
て、この壁パネル35により形成される前記第1の壁体
4と前記第2の壁体3とにより、前記柱6が配される第
2の家屋構造体Bの出隅部Cを形成する。
【0012】又前記第2の壁体3と第1の家屋構造体A
の前記1つの壁体2とを平行かつ間隔Hを隔てて配する
ことにより、前記第1の壁体4は1つの壁体2と直交
し、この第1の壁体4と1つの壁体2とにより複合家屋
構造体Dの入隅Eを形成する。さらに該入隅Eには、前
記柱6を覆いかつ前記第1の壁体4と1つの壁体2とを
連結するコーナカバー5が配される。
【0013】コーナカバー5は、図2に詳示するよう
に、第1の覆片7と第2の覆片9とからなる金属板の折
曲げ板体であって、第1の覆片7は、前記第1の壁体4
を形成する前記壁パネル35の外装板37と前記柱6に
向く縦の枠材36Aとの間に側端部が挟着される垂直か
つ小巾の挟着部42と、内方にU字状に屈曲する折曲げ
部43を介して前記挟着部42と面一に連なる覆部44
と、該覆部44に面一に連なりかつ内方にU字状に屈曲
する屈曲部11を有ししかも内端Fが前記1つの壁体2
の外面に至る連結部45とからなる基体46を具えると
ともに、該基体46の前記覆部44の外面には、小巾の
外装板10が添着される。これにより第1の覆片7の外
装板10からのはみ出し部分7Aである前記連結部45
に屈曲部11が形成される。
【0014】又前記第2の覆片9は、前記第1の覆片7
の連結部45の内端Fから該連結部45と直角にのびる
平板状の金属板であって、その先端は外方に滑らかに湾
曲する。なお本例では第2の覆片9の外面に、例えばエ
チレンプロピレンゴム(EPDM)からなる水密材47
を垂直方向に連続して貼着している。
【0015】このようなコーナカバー5は、図1に示す
ように、その第1の覆片7を、前記連結部45の内端F
を前記入隅EのコーナE1に位置させかつ前記覆部44
により前記柱6の入隅Eに向く外面6Aを覆って前記挟
着部42を前記壁パネル35に固着することにより前記
第1の壁体4で固定し、かつ前記第2の覆片9を、前記
1つの壁体2の前記胴縁25外面に当接させかつ前記外
装板27を第2の覆片9外面に当接させて固着すること
により前記1つの壁体2で固定し、前記入隅Eに配設さ
れる。なお前記外装板27は、その側縁が第1の覆片7
に当接するとともに、第2の覆片9に貼着された前記水
密材47は、外装板27の固着により圧縮される。又外
装板27とコーナカバー5の前記外装板10との間の小
間隙、及び該外装板10と前記壁パネル35の外装板3
7との間の小間隙である各目地にはコーキング剤Gが充
填され、水密処理が施される。又前記水密材47によ
り、前記外装板27のコーナカバー5に当接する側縁か
ら侵入する雨水等が前記1つの壁体2の内部に浸透する
ことを防止でき、水密性を向上しうる。
【0016】さらにコーナカバー5は、図3に示すよう
に前記屈曲部11で屈曲し、前記はみ出し部分7Aが前
記1つの壁体2と直交するJ方向に伸縮でき、2つの家
屋構造体A、Bの間隔Hが風、地震等により変化した場
合であっても、この連結歪を吸収しうる。
【0017】なお前記第1の家屋構造体Aの1つの壁体
2側端に立設する柱20の側壁には、該1つの壁体2と
直交する壁パネル50が建込まれ、第1の家屋構造体A
の外壁を形成するとともに、前記入隅Eには、アルミ製
の入隅カバー51が配設され入隅EのコーナE1を目隠
しする。
【0018】図4、図5に本考案の他の実施例を示す。
本例においてコーナカバー53は、端部が前記壁パネル
35の枠材36Aと外装板37との間に挟着されること
により前記第1の壁体4で固定される第1の覆片54
と、該第1の覆片54の内端F1に連なりかつ外面に前
記外装板27を添着することにより前記1つの壁体2で
固定される第2の覆片55とを有する。前記第1の覆片
54は、前記柱6の前記外面6Aを覆いかつその外面に
小巾の外装板56を取付けるとともに、該第1の覆片5
4の前記入隅EのコーナE1に位置する内端部かつ前記
外装板56が貼着されていないはみ出し部分54Aに、
略L字状の屈曲部57を形成している。
【0019】従って前記屈曲部57の折曲がりにより、
図5に示すようにコーナカバー53の第1の覆片54は
前記J方向に伸縮し、2つの家屋構造体A、Bの連結歪
を吸収しうる。
【0020】なお本例においても前記第2の覆片55の
外面には、水密材59が貼着され、水密効果を高めてい
る。
【0021】
【考案の効果】叙上の如く本考案の複合家屋構造体の入
隅構造は、第1の家屋構造体の1つの壁体と第2の家屋
構造体の第1の壁体とがなす複合家屋構造体の入隅に、
前記第2の家屋構造体の第1の壁体と第2の壁体とがな
す出隅部に配される柱を覆うコーナカバーを配するとと
もに、該コーナカバーの第1の覆片に屈曲部を形成して
いる。従ってコーナカバーは、前記柱を目隠しするとと
もに、第1の覆片が前記屈曲部により伸縮でき、2つの
家屋構造体の連結歪を効果的に吸収しうる。
【0022】又コーナカバーが伸縮性を有するため、前
記連結歪によるコーナカバーの破損を防止でき、入隅に
おける防水性の低下を防ぎうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す横断面図である。
【図2】コーナカバーを例示する斜視図である。
【図3】コーナカバーの作用を示す横断面図である。
【図4】本考案の他の実施例を示す横断面図である。
【図5】このコーナカバーの作用を示す横断面図であ
る。
【図6】従来の技術を説明する平面図である。
【符号の説明】
2 1つの壁体 3 第2の壁体 4 第1の壁体 5、53 コーナカバー 6 柱 6A 柱の外面 7、54 第1の覆片 7A、54A はみ出し部分 9、55 第2の覆片 10、56 外装板 11、57 屈曲部 A 第1の家屋構造体 B 第2の家屋構造体 C 出隅部 D 複合家屋構造体 E 入隅 E1 入隅のコーナ F、F1 第1の覆片の内端

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の家屋構造体の1つの壁体に、第2の
    家屋構造体を、該第2の家屋構造体の第1の壁体を前記
    1つの壁体に直交させかつこの第1の壁体と出隅部をな
    す第2の壁体と前記第1の家屋構造体の前記1つの壁体
    とを平行かつ間隔を隔てて配することによって、前記第
    1の壁体と、前記1つの壁体とにより複合家屋構造体の
    入隅を形成するとともに、この入隅に、前記第2の家屋
    構造体の出隅部に配される柱の前記入隅に向く外面を覆
    いかつ内端が入隅のコーナからのびるとともに前記柱に
    連なる前記第1の壁体で固定される第1の覆片と、この
    第1の覆片の前記内端に連なりかつ前記1つの壁体に沿
    うとともに該1つの壁体で固定される第2の覆片とを有
    しかつ金属板の折曲げ体からなるコーナカバーを配する
    とともに、前記第1の覆片の外面に外装板を取付け、か
    つ該第1の覆片の前記外装板からのはみ出し部分に屈曲
    部を形成してなる複合家屋構造体の入隅構造。
JP8151091U 1991-09-10 1991-09-10 複合家屋構造体の入隅構造 Expired - Lifetime JPH077481Y2 (ja)

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