JPH0774635A - アナログ・デジタル変換装置 - Google Patents
アナログ・デジタル変換装置Info
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- JPH0774635A JPH0774635A JP6091335A JP9133594A JPH0774635A JP H0774635 A JPH0774635 A JP H0774635A JP 6091335 A JP6091335 A JP 6091335A JP 9133594 A JP9133594 A JP 9133594A JP H0774635 A JPH0774635 A JP H0774635A
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- signal
- potential
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- analog signal
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- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
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- H03M1/00—Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
- H03M1/12—Analogue/digital converters
- H03M1/14—Conversion in steps with each step involving the same or a different conversion means and delivering more than one bit
- H03M1/145—Conversion in steps with each step involving the same or a different conversion means and delivering more than one bit the steps being performed sequentially in series-connected stages
- H03M1/146—Conversion in steps with each step involving the same or a different conversion means and delivering more than one bit the steps being performed sequentially in series-connected stages all stages being simultaneous converters
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- H03M1/00—Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
- H03M1/06—Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters
- H03M1/0617—Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters characterised by the use of methods or means not specific to a particular type of detrimental influence
- H03M1/0675—Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters characterised by the use of methods or means not specific to a particular type of detrimental influence using redundancy
- H03M1/0678—Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters characterised by the use of methods or means not specific to a particular type of detrimental influence using redundancy using additional components or elements, e.g. dummy components
- H03M1/068—Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters characterised by the use of methods or means not specific to a particular type of detrimental influence using redundancy using additional components or elements, e.g. dummy components the original and additional components or elements being complementary to each other, e.g. CMOS
- H03M1/0682—Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters characterised by the use of methods or means not specific to a particular type of detrimental influence using redundancy using additional components or elements, e.g. dummy components the original and additional components or elements being complementary to each other, e.g. CMOS using a differential network structure, i.e. symmetrical with respect to ground
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- H03M1/74—Simultaneous conversion
- H03M1/76—Simultaneous conversion using switching tree
- H03M1/765—Simultaneous conversion using switching tree using a single level of switches which are controlled by unary decoded digital signals
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Analogue/Digital Conversion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 リンギング現象を抑制し、高速化および低消
費電力化を実現することができるA/D変換装置を提供
する。 【構成】 上位比較器群2はアナログ信号と上位ラダー
抵抗網3の上位用参照電位とを比較する。スイッチ群5
は上位比較結果に応答してラダー抵抗網4の所定の中間
参照電位をアナログ減算回路8へ出力する。アナログ減
算回路8はアナログ信号から中間参照電位を減算し下位
用入力信号を作成する。下位ラダー抵抗網9は差動増幅
回路12を介したラダー抵抗網4の一定のスタティック
な中間参照電位を抵抗分割した下位用参照電位を出力す
る。下位比較器群10は下位用参照電位と下位比較用入
力信号とを比較する。上位および下位比較結果は、上位
および下位エンコーダ7、11、加減算回路13により
デジタル信号に変換される。
費電力化を実現することができるA/D変換装置を提供
する。 【構成】 上位比較器群2はアナログ信号と上位ラダー
抵抗網3の上位用参照電位とを比較する。スイッチ群5
は上位比較結果に応答してラダー抵抗網4の所定の中間
参照電位をアナログ減算回路8へ出力する。アナログ減
算回路8はアナログ信号から中間参照電位を減算し下位
用入力信号を作成する。下位ラダー抵抗網9は差動増幅
回路12を介したラダー抵抗網4の一定のスタティック
な中間参照電位を抵抗分割した下位用参照電位を出力す
る。下位比較器群10は下位用参照電位と下位比較用入
力信号とを比較する。上位および下位比較結果は、上位
および下位エンコーダ7、11、加減算回路13により
デジタル信号に変換される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログ信号をデジタ
ル信号に変換するアナログ・デジタル(以下、A/Dと
略す)変換装置に関し、特に、高速動作、低消費電力を
実現する直並列型のA/D変換装置に関するものであ
る。
ル信号に変換するアナログ・デジタル(以下、A/Dと
略す)変換装置に関し、特に、高速動作、低消費電力を
実現する直並列型のA/D変換装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】A/D変換装置は、信号処理のデジタル
化に伴い、種々の装置に用いられるようになり、高速
化、高精度化および低消費電力化が求められている。た
とえば、ビデオ用A/Dコンバータでは、高精細TV、
ビデオ機器等の出現により10ビット精度のものが求め
られている。上記の高速化および低消費電力化を実現す
る直並列型A/D変換装置が、電子情報通信学会論文誌
C−II Vol.J74−C−II No.2 p
p.81−91 1991年2月に示されている。以
下、上記のA/D変換装置と同様の構成を有する従来の
A/D変換装置について図面を参照しながら説明する。
化に伴い、種々の装置に用いられるようになり、高速
化、高精度化および低消費電力化が求められている。た
とえば、ビデオ用A/Dコンバータでは、高精細TV、
ビデオ機器等の出現により10ビット精度のものが求め
られている。上記の高速化および低消費電力化を実現す
る直並列型A/D変換装置が、電子情報通信学会論文誌
C−II Vol.J74−C−II No.2 p
p.81−91 1991年2月に示されている。以
下、上記のA/D変換装置と同様の構成を有する従来の
A/D変換装置について図面を参照しながら説明する。
【0003】図8は、従来のA/D変換装置の構成を示
す図である。図8において、A/D変換装置は、サンプ
ルホールド回路1、上位比較器群2、クロックジェネレ
ータ6、上位エンコーダ7、下位ラダー抵抗網9、下位
比較器群10、下位エンコーダ11、加減算回路13、
上位ラダー抵抗網20、アナログスイッチ群21、バッ
ファアンプ群22を含む。
す図である。図8において、A/D変換装置は、サンプ
ルホールド回路1、上位比較器群2、クロックジェネレ
ータ6、上位エンコーダ7、下位ラダー抵抗網9、下位
比較器群10、下位エンコーダ11、加減算回路13、
上位ラダー抵抗網20、アナログスイッチ群21、バッ
ファアンプ群22を含む。
【0004】サンプルホールド回路1は、入力したアナ
ログ信号の瞬時値を抜出してサンプリングし、一定時間
保持し、上位比較器群2およびバッファアンプ群22へ
出力する。
ログ信号の瞬時値を抜出してサンプリングし、一定時間
保持し、上位比較器群2およびバッファアンプ群22へ
出力する。
【0005】上位ラダー抵抗網20は複数の抵抗から構
成され、各抵抗は直列に接続されている。上位ラダー抵
抗網20の両端には、所定の電位VRT、VRBが入力
される。上位ラダー抵抗網20は電位VRT、VRB間
を前記抵抗により所定の値に分割し、上位用参照電位と
して上位比較器群2へ出力する。また、上位ラダー抵抗
網20は上位用参照電位の中間電位である中間参照電位
を発生し、中間参照電位をアナログスイッチ群21へ出
力する。
成され、各抵抗は直列に接続されている。上位ラダー抵
抗網20の両端には、所定の電位VRT、VRBが入力
される。上位ラダー抵抗網20は電位VRT、VRB間
を前記抵抗により所定の値に分割し、上位用参照電位と
して上位比較器群2へ出力する。また、上位ラダー抵抗
網20は上位用参照電位の中間電位である中間参照電位
を発生し、中間参照電位をアナログスイッチ群21へ出
力する。
【0006】上位比較器群2は複数の比較器からなり、
各比較器はクロックジェネレータ6から出力されるクロ
ック信号に応答して、サンプルホールド回路1の出力信
号と上位用参照電位とを比較する。たとえば、各比較器
は、入力信号が参照電位より大きい場合“H”(高電
位)のレベルの信号を出力し、小さい場合“L”(接地
電位)のレベルの信号を出力する。ここで、出力される
信号はサーモメータコードである。上位比較器群2は、
サーモメータコードの“H”のレベル、“L”のレベル
の境界を見つける。つまり、各比較結果から論理的に判
断し、サーモメータコードの境界に対応する1個の比較
器のみ動作させる(以降、活性化と呼ぶ)。上位比較器
群2に含まれる各比較器はアナログスイッチ群21と接
続される。活性化された1個の比較器はアナログスイッ
チ群21を制御する制御信号たとえば、“H”のレベル
の信号をアナログスイッチ群21へ出力する。他の比較
器は制御信号として、たとえば、“L”のレベルの信号
をアナログスイッチ群21へ出力する。また、上記の制
御信号は上位比較結果信号として上位エンコーダ7へ出
力する。
各比較器はクロックジェネレータ6から出力されるクロ
ック信号に応答して、サンプルホールド回路1の出力信
号と上位用参照電位とを比較する。たとえば、各比較器
は、入力信号が参照電位より大きい場合“H”(高電
位)のレベルの信号を出力し、小さい場合“L”(接地
電位)のレベルの信号を出力する。ここで、出力される
信号はサーモメータコードである。上位比較器群2は、
サーモメータコードの“H”のレベル、“L”のレベル
の境界を見つける。つまり、各比較結果から論理的に判
断し、サーモメータコードの境界に対応する1個の比較
器のみ動作させる(以降、活性化と呼ぶ)。上位比較器
群2に含まれる各比較器はアナログスイッチ群21と接
続される。活性化された1個の比較器はアナログスイッ
チ群21を制御する制御信号たとえば、“H”のレベル
の信号をアナログスイッチ群21へ出力する。他の比較
器は制御信号として、たとえば、“L”のレベルの信号
をアナログスイッチ群21へ出力する。また、上記の制
御信号は上位比較結果信号として上位エンコーダ7へ出
力する。
【0007】上位エンコーダ7は加減算回路13と接続
される。上位エンコーダ7は所定の論理処理により入力
された上位比較結果信号を上位デジタルデータに変換
し、加減算回路13へ出力する。
される。上位エンコーダ7は所定の論理処理により入力
された上位比較結果信号を上位デジタルデータに変換
し、加減算回路13へ出力する。
【0008】アナログスイッチ群21は上位比較器群2
に含まれる比較器の個数の3倍の個数のアナログスイッ
チからなり、バッファアンプ群22と接続される。アナ
ログスイッチ群21は上位比較器群2から出力された制
御信号に応答して、活性化された1個の比較器に接続さ
れた3個のアナログスイッチをオンする。オンされた3
個のアナログスイッチは活性化された比較器に入力され
る上位用参照電位のすぐ下の中間参照電位およびすぐ上
の2つの中間参照電位をバッファアンプ群22へ出力す
る。
に含まれる比較器の個数の3倍の個数のアナログスイッ
チからなり、バッファアンプ群22と接続される。アナ
ログスイッチ群21は上位比較器群2から出力された制
御信号に応答して、活性化された1個の比較器に接続さ
れた3個のアナログスイッチをオンする。オンされた3
個のアナログスイッチは活性化された比較器に入力され
る上位用参照電位のすぐ下の中間参照電位およびすぐ上
の2つの中間参照電位をバッファアンプ群22へ出力す
る。
【0009】バッファアンプ群22は4個のバッファア
ンプからなり、下位ラダー抵抗網9および下位比較器群
10と接続される。バッファアンプ群22に含まれる1
つのバッファアンプにはサンプルホールド回路1の出力
信号が入力され、出力信号を下位比較器群10へ出力す
る。他の3つのバッファアンプにはアナログスイッチ群
21から出力される3つの中間参照電位が入力され、各
中間参照電位が下位ラダー抵抗網9へ出力される。
ンプからなり、下位ラダー抵抗網9および下位比較器群
10と接続される。バッファアンプ群22に含まれる1
つのバッファアンプにはサンプルホールド回路1の出力
信号が入力され、出力信号を下位比較器群10へ出力す
る。他の3つのバッファアンプにはアナログスイッチ群
21から出力される3つの中間参照電位が入力され、各
中間参照電位が下位ラダー抵抗網9へ出力される。
【0010】下位ラダー抵抗網9は複数の抵抗から構成
され、各抵抗は直列に接続されている。上位ラダー抵抗
網9の両端にはバッファアンプ群22から出力される中
間参照電位のうち高電位および低電位が入力され、中間
点には中間参照電位の中電位が入力される。下位ラダー
抵抗網9は入力した中間参照電位を複数の抵抗により分
割し複数の下位用参照電位を下位比較器群10へ出力す
る。
され、各抵抗は直列に接続されている。上位ラダー抵抗
網9の両端にはバッファアンプ群22から出力される中
間参照電位のうち高電位および低電位が入力され、中間
点には中間参照電位の中電位が入力される。下位ラダー
抵抗網9は入力した中間参照電位を複数の抵抗により分
割し複数の下位用参照電位を下位比較器群10へ出力す
る。
【0011】下位比較器群10は複数の比較器からな
り、各比較器は下位エンコーダ11と接続される。下位
比較器群10は上位比較器群2と同様の動作を行なう。
つまり、所定のクロック信号(図示省略)に応答して、
バッファアンプを介して入力されるサンプルホールド回
路1の出力信号と下位ラダー抵抗網9から出力される下
位用参照電位とを比較し、下位比較結果信号を下位エン
コーダ11へ出力する。
り、各比較器は下位エンコーダ11と接続される。下位
比較器群10は上位比較器群2と同様の動作を行なう。
つまり、所定のクロック信号(図示省略)に応答して、
バッファアンプを介して入力されるサンプルホールド回
路1の出力信号と下位ラダー抵抗網9から出力される下
位用参照電位とを比較し、下位比較結果信号を下位エン
コーダ11へ出力する。
【0012】下位エンコーダ11は加減算回路13と接
続される。下位エンコーダ11は入力した下位比較結果
信号を所定の論理処理によりエンコードし下位デジタル
データを加減算回路13へ出力する。
続される。下位エンコーダ11は入力した下位比較結果
信号を所定の論理処理によりエンコードし下位デジタル
データを加減算回路13へ出力する。
【0013】加減算回路13は上位エンコーダ7および
下位エンコーダ11から出力された上位および下位デジ
タルデータを加減算し、入力したアナログ信号に対応す
るデジタル信号を出力する。
下位エンコーダ11から出力された上位および下位デジ
タルデータを加減算し、入力したアナログ信号に対応す
るデジタル信号を出力する。
【0014】次に、上記のように構成されたA/D変換
装置の動作について説明する。入力したアナログ信号は
サンプルホールド回路1でサンプルホールドされ、上位
比較器群2へ出力される。また、上位ラダー抵抗網20
で抵抗分割された複数の上位用参照電位が上位比較器群
2へ出力される。
装置の動作について説明する。入力したアナログ信号は
サンプルホールド回路1でサンプルホールドされ、上位
比較器群2へ出力される。また、上位ラダー抵抗網20
で抵抗分割された複数の上位用参照電位が上位比較器群
2へ出力される。
【0015】上位比較器群2はクロックジェネレータ6
から出力されるクロック信号に応答してサンプルホール
ド回路1の出力信号と上位用参照電位とを比較し、上位
比較結果信号を上位エンコーダ7へ出力する。上位エン
コーダ7は入力した上位比較結果信号を所定の論理処理
によりエンコーダし上位デジタルデータを加減算回路1
3へ出力する。以上の動作により入力したアナログ信号
の上位デジタルデータが作成される。
から出力されるクロック信号に応答してサンプルホール
ド回路1の出力信号と上位用参照電位とを比較し、上位
比較結果信号を上位エンコーダ7へ出力する。上位エン
コーダ7は入力した上位比較結果信号を所定の論理処理
によりエンコーダし上位デジタルデータを加減算回路1
3へ出力する。以上の動作により入力したアナログ信号
の上位デジタルデータが作成される。
【0016】上位比較器群2は上位比較結果からサーモ
メータコードの“H”のレベルと“L”のレベルの境界
を見つけ、境界に対応する1個の比較器のみを活性化す
る。活性化された比較器はアナログスイッチをオンする
制御信号をアナログスイッチ群21へ出力する。アナロ
グスイッチ群21は入力した制御信号に応答して、3つ
のアナログスイッチをオンし、3つの中間参照電位をバ
ッファアンプ群22へ出力する。バッファアンプ群22
は入力した3つの中間参照電位を下位ラダー抵抗網9へ
出力する。この3つの中間参照電位が下位比較用の参照
電位となる。中間参照電位の高電位と低電位の間は上位
比較の2LSB(Least Significant Bit )分の電位と
なり、高電位と中電位の間は1LSB分の電位となる。
したがって、下位の比較では上位比較の2LSB分の電
位を複数に分割してアナログ信号の下位比較が行なわれ
ることになる。ここで、高電位および低電位だけでなく
中電位も下位ラダー抵抗網9へ入力しているのは、中点
付近で浮遊容量による時定数が問題となり、浮遊容量に
よるセトリング時間への影響を小さくするためである。
メータコードの“H”のレベルと“L”のレベルの境界
を見つけ、境界に対応する1個の比較器のみを活性化す
る。活性化された比較器はアナログスイッチをオンする
制御信号をアナログスイッチ群21へ出力する。アナロ
グスイッチ群21は入力した制御信号に応答して、3つ
のアナログスイッチをオンし、3つの中間参照電位をバ
ッファアンプ群22へ出力する。バッファアンプ群22
は入力した3つの中間参照電位を下位ラダー抵抗網9へ
出力する。この3つの中間参照電位が下位比較用の参照
電位となる。中間参照電位の高電位と低電位の間は上位
比較の2LSB(Least Significant Bit )分の電位と
なり、高電位と中電位の間は1LSB分の電位となる。
したがって、下位の比較では上位比較の2LSB分の電
位を複数に分割してアナログ信号の下位比較が行なわれ
ることになる。ここで、高電位および低電位だけでなく
中電位も下位ラダー抵抗網9へ入力しているのは、中点
付近で浮遊容量による時定数が問題となり、浮遊容量に
よるセトリング時間への影響を小さくするためである。
【0017】下位ラダー抵抗網9は入力した中間参照電
位を抵抗分割し、複数の下位用参照電位を下位比較器群
10へ出力する。下位比較器群10はバッファアンプを
介して入力されるサンプルホールド回路1の出力信号と
下位用参照電位とを比較し、下位比較結果信号を下位エ
ンコーダ11へ出力する。下位エンコーダ11は入力し
た下位比較結果信号を所定の論理処理によりエンコード
し、下位デジタルデータを加減算回路13へ出力する。
以上の動作により、入力したアナログ信号の下位デジタ
ルデータが作成される。
位を抵抗分割し、複数の下位用参照電位を下位比較器群
10へ出力する。下位比較器群10はバッファアンプを
介して入力されるサンプルホールド回路1の出力信号と
下位用参照電位とを比較し、下位比較結果信号を下位エ
ンコーダ11へ出力する。下位エンコーダ11は入力し
た下位比較結果信号を所定の論理処理によりエンコード
し、下位デジタルデータを加減算回路13へ出力する。
以上の動作により、入力したアナログ信号の下位デジタ
ルデータが作成される。
【0018】加減算回路13は入力した上位デジタルデ
ータおよび下位デジタルデータを加減算によりデジタル
的に補正し、最終的に入力したアナログ信号に対応した
デジタル信号を作成し出力する。以上の動作により入力
したアナログ信号がデジタル信号に変換されて出力され
る。
ータおよび下位デジタルデータを加減算によりデジタル
的に補正し、最終的に入力したアナログ信号に対応した
デジタル信号を作成し出力する。以上の動作により入力
したアナログ信号がデジタル信号に変換されて出力され
る。
【0019】次に、より具体的な例として、上記の従来
のA/D変換装置と同様の構成を有する10ビットの直
並列型A/D変換装置について図面を参照しながら説明
する。図9は従来の10ビットのA/D変換装置の構成
を示す図である。図9に示すA/D変換装置は10ビッ
トを達成するため上位側5ビット、下位側6ビットの構
成を有する直並列型A/D変換器である。
のA/D変換装置と同様の構成を有する10ビットの直
並列型A/D変換装置について図面を参照しながら説明
する。図9は従来の10ビットのA/D変換装置の構成
を示す図である。図9に示すA/D変換装置は10ビッ
トを達成するため上位側5ビット、下位側6ビットの構
成を有する直並列型A/D変換器である。
【0020】図9において、A/D変換装置は、サンプ
ルホールド回路1、上位比較器群2、クロックジェネレ
ータ6、上位エンコーダ7、下位ラダー抵抗網9、下位
比較器群10、下位エンコーダ11、加減算回路13、
上位ラダー抵抗網20、アナログスイッチ群21、バッ
ファアンプ群22を含む。各部の接続等は図6に示すA
/D変換装置と同様であるので同一番号を付し、説明を
省略する。
ルホールド回路1、上位比較器群2、クロックジェネレ
ータ6、上位エンコーダ7、下位ラダー抵抗網9、下位
比較器群10、下位エンコーダ11、加減算回路13、
上位ラダー抵抗網20、アナログスイッチ群21、バッ
ファアンプ群22を含む。各部の接続等は図6に示すA
/D変換装置と同様であるので同一番号を付し、説明を
省略する。
【0021】上位ラダー抵抗網20は、抵抗R0〜R6
5を含む。上位比較器群2は、比較器CH0〜CH31
を含む。抵抗R0〜R65の抵抗値はr/2である。通
常、5ビットの上位比較を行なうためには、25 +1=
33個の抵抗を用いるが、ここでは、中間参照電位の高
電位および低電位以外に中間参照電位の中電位を下位ラ
ダー抵抗網9へ出力するため、さらに2分割し、66個
の抵抗を用いている。上記の構成により5ビットの上位
比較が可能となる。
5を含む。上位比較器群2は、比較器CH0〜CH31
を含む。抵抗R0〜R65の抵抗値はr/2である。通
常、5ビットの上位比較を行なうためには、25 +1=
33個の抵抗を用いるが、ここでは、中間参照電位の高
電位および低電位以外に中間参照電位の中電位を下位ラ
ダー抵抗網9へ出力するため、さらに2分割し、66個
の抵抗を用いている。上記の構成により5ビットの上位
比較が可能となる。
【0022】アナログスイッチ群21は、アナログスイ
ッチS0〜S95を含む。上位比較器群2に含まれる1
つの比較器に3つのアナログスイッチが接続される。3
つのアナログスイッチは活性化された比較器に対応する
高電位、中電位、および低電位の3つの中間参照電位を
バッファアンプ群22を介して下位ラダー抵抗網9へ出
力する。
ッチS0〜S95を含む。上位比較器群2に含まれる1
つの比較器に3つのアナログスイッチが接続される。3
つのアナログスイッチは活性化された比較器に対応する
高電位、中電位、および低電位の3つの中間参照電位を
バッファアンプ群22を介して下位ラダー抵抗網9へ出
力する。
【0023】下位ラダー抵抗網9は抵抗RL0〜RL6
4を含む。下位比較器群10は、比較器CL0〜CL6
3を含む。上記の構成により6ビットの下位比較が可能
となる。
4を含む。下位比較器群10は、比較器CL0〜CL6
3を含む。上記の構成により6ビットの下位比較が可能
となる。
【0024】次に、上記のように構成されたA/D変換
装置の動作について具体的に説明する。上位比較の結
果、上位比較器群2に含まれる比較器CH30が活性化
されたとする。活性化された比較器CH30はアナログ
スイッチをオンさせる制御信号をアナログスイッチS8
7、S91、S94へ出力する。アナログスイッチS8
7、S91、S94は入力した制御信号に応答してオン
状態となる。したがって、アナログスイッチS94は中
間参照電位VTをバッファアンプ群22のバッファアン
プB2へ出力し、アナログスイッチS91は中間参照電
位VMをバッファアンプB1へ出力し、アナログスイッ
チS87は中間参照電位VBをバッファアンプB0へ出
力する。バッファアンプB0〜B2は、入力した中間参
照電位VB、VM、VTを下位ラダー抵抗網9へ出力す
る。
装置の動作について具体的に説明する。上位比較の結
果、上位比較器群2に含まれる比較器CH30が活性化
されたとする。活性化された比較器CH30はアナログ
スイッチをオンさせる制御信号をアナログスイッチS8
7、S91、S94へ出力する。アナログスイッチS8
7、S91、S94は入力した制御信号に応答してオン
状態となる。したがって、アナログスイッチS94は中
間参照電位VTをバッファアンプ群22のバッファアン
プB2へ出力し、アナログスイッチS91は中間参照電
位VMをバッファアンプB1へ出力し、アナログスイッ
チS87は中間参照電位VBをバッファアンプB0へ出
力する。バッファアンプB0〜B2は、入力した中間参
照電位VB、VM、VTを下位ラダー抵抗網9へ出力す
る。
【0025】下位ラダー抵抗網9は入力された中間参照
電位VT、VBの間を抵抗RL0〜RL64で分割し、
64個の下位用参照電位を下位比較器群10へ出力す
る。下位比較器群10に含まれる比較器CL0〜CL6
3はバッファB3を介して入力されたサンプルホールド
回路1の出力信号と下位用参照電位とを比較する。上位
比較の結果、比較器CH30が活性化しているので、サ
ンプルホールド回路1の出力信号は上位用参照電位V
H、VLの間に存在する。したがって、下位用参照電位
として中間参照電位VT、VBを用いれば、必ず、中間
参照電位VT、VBの間にサンプルホールド回路1の出
力信号が存在する。この結果、サンプルホールド回路1
に入力したアナログ信号の下位比較を行なうことが可能
となる。下位比較器群10は下位比較結果信号を下位エ
ンコーダ11へ出力する。下位エンコーダ11は入力し
た64個の比較結果信号をエンコードし、下位デジタル
データを加減算回路13へ出力する。加減算回路13は
入力された下位デジタルデータおよび上位デジタルデー
タをデジタル補正して10ビットのデジタルデータを出
力する。
電位VT、VBの間を抵抗RL0〜RL64で分割し、
64個の下位用参照電位を下位比較器群10へ出力す
る。下位比較器群10に含まれる比較器CL0〜CL6
3はバッファB3を介して入力されたサンプルホールド
回路1の出力信号と下位用参照電位とを比較する。上位
比較の結果、比較器CH30が活性化しているので、サ
ンプルホールド回路1の出力信号は上位用参照電位V
H、VLの間に存在する。したがって、下位用参照電位
として中間参照電位VT、VBを用いれば、必ず、中間
参照電位VT、VBの間にサンプルホールド回路1の出
力信号が存在する。この結果、サンプルホールド回路1
に入力したアナログ信号の下位比較を行なうことが可能
となる。下位比較器群10は下位比較結果信号を下位エ
ンコーダ11へ出力する。下位エンコーダ11は入力し
た64個の比較結果信号をエンコードし、下位デジタル
データを加減算回路13へ出力する。加減算回路13は
入力された下位デジタルデータおよび上位デジタルデー
タをデジタル補正して10ビットのデジタルデータを出
力する。
【0026】次に、差動増幅器を用いる従来のA/D変
換装置について説明する。A/D変換装置は、当該装置
が用いられる民生用電子機器の低消費電力化のため、供
給される電源電圧が低電圧化される傾向にある。したが
って、単一のアナログ信号を入力するよりも、相補的な
差動アナログ信号を入力することによりダイナミックレ
ンジを広げ、ノイズ等に強いA/D変換装置が開発され
ている。たとえば、“A 10−bit 75−MSP
S Subranging A/D Converte
r with Integrated Sample
and Hold”,IEEE JSSC,vol.2
5,No.6,Dec.,1990に開示されるA/D
変換装置がある。以下、上記のA/D変換装置と同様の
構成を有する従来のA/D変換装置について図面を参照
しながら説明する。図20は、従来の他のA/D変換装
置の構成を示す図である。
換装置について説明する。A/D変換装置は、当該装置
が用いられる民生用電子機器の低消費電力化のため、供
給される電源電圧が低電圧化される傾向にある。したが
って、単一のアナログ信号を入力するよりも、相補的な
差動アナログ信号を入力することによりダイナミックレ
ンジを広げ、ノイズ等に強いA/D変換装置が開発され
ている。たとえば、“A 10−bit 75−MSP
S Subranging A/D Converte
r with Integrated Sample
and Hold”,IEEE JSSC,vol.2
5,No.6,Dec.,1990に開示されるA/D
変換装置がある。以下、上記のA/D変換装置と同様の
構成を有する従来のA/D変換装置について図面を参照
しながら説明する。図20は、従来の他のA/D変換装
置の構成を示す図である。
【0027】図20を参照して、A/D変換装置は、サ
ンプルホールド回路101、上位A/D変換ユニット1
02、下位A/D変換ユニット103、参照電圧制御回
路104、107、デジタル・アナログ変換器(以下D
ACと略す)105、アナログ減算器路106、差動増
幅器108を含む。上位A/D変換ユニット102は、
上位ラダー抵抗網110、上位用比較器CU、ラッチ回
路LU、上位エンコーダ111を含む。下位A/D変換
ユニット103は、下位ラダー抵抗網112、下位比較
器CL、下位エンコーダ113を含む。
ンプルホールド回路101、上位A/D変換ユニット1
02、下位A/D変換ユニット103、参照電圧制御回
路104、107、デジタル・アナログ変換器(以下D
ACと略す)105、アナログ減算器路106、差動増
幅器108を含む。上位A/D変換ユニット102は、
上位ラダー抵抗網110、上位用比較器CU、ラッチ回
路LU、上位エンコーダ111を含む。下位A/D変換
ユニット103は、下位ラダー抵抗網112、下位比較
器CL、下位エンコーダ113を含む。
【0028】サンプルホールド回路101は、所定のク
ロック信号CK0に応答して正側の差動アナログ入力信
号APおよび負側の差動アナログ入力信号ANをそれぞ
れサンプルホールドし、上位ラダー抵抗網110および
アナログ減算回路106へ出力する。差動参照電圧Vr
は参照電圧制御回路104およびDAC105へ入力さ
れる。参照電圧制御回路104は、差動参照電圧Vrに
応じて上位用A/D変換ユニット102の入力レンジを
設定する。また、DAC105は、差動参照電圧Vrに
応じてデジタル・アナログ変換の最小単位であるLSB
ステップが設定される。また、参照電圧制御回路107
は、DAC105から出力される差動参照電圧に応答し
て下位A/D変換ユニット103の入力レンジを設定す
る。
ロック信号CK0に応答して正側の差動アナログ入力信
号APおよび負側の差動アナログ入力信号ANをそれぞ
れサンプルホールドし、上位ラダー抵抗網110および
アナログ減算回路106へ出力する。差動参照電圧Vr
は参照電圧制御回路104およびDAC105へ入力さ
れる。参照電圧制御回路104は、差動参照電圧Vrに
応じて上位用A/D変換ユニット102の入力レンジを
設定する。また、DAC105は、差動参照電圧Vrに
応じてデジタル・アナログ変換の最小単位であるLSB
ステップが設定される。また、参照電圧制御回路107
は、DAC105から出力される差動参照電圧に応答し
て下位A/D変換ユニット103の入力レンジを設定す
る。
【0029】サンプルホールド回路101から出力され
た差動アナログ信号は、上位ラダー抵抗網110および
複数の上位比較器CUにより、複数の上位参照電位と比
較され、上位比較結果信号が複数のラッチ回路LUおよ
びDAC105へ出力される。複数のラッチ回路LU
は、入力した上位比較結果信号をラッチし、上位エンコ
ーダ111へ出力する。上位エンコーダ111は、入力
した上位比較結果信号に応じて上位デジタル信号DUを
出力する。
た差動アナログ信号は、上位ラダー抵抗網110および
複数の上位比較器CUにより、複数の上位参照電位と比
較され、上位比較結果信号が複数のラッチ回路LUおよ
びDAC105へ出力される。複数のラッチ回路LU
は、入力した上位比較結果信号をラッチし、上位エンコ
ーダ111へ出力する。上位エンコーダ111は、入力
した上位比較結果信号に応じて上位デジタル信号DUを
出力する。
【0030】DAC105は、入力した上位比較結果信
号に応じて減算用基準信号をアナログ減算器106へ出
力する。アナログ減算回路106は、サンプルホールド
回路101から出力された差動アナログ信号AP、AN
からDAC105から出力された減算用基準信号を減算
し、下位比較用差動アナログ信号を差動増幅器108へ
出力する。差動増幅器108は、入力した下位比較用差
動アナログ信号を所定のゲインで増幅し、下位ラダー抵
抗網112へ出力する。
号に応じて減算用基準信号をアナログ減算器106へ出
力する。アナログ減算回路106は、サンプルホールド
回路101から出力された差動アナログ信号AP、AN
からDAC105から出力された減算用基準信号を減算
し、下位比較用差動アナログ信号を差動増幅器108へ
出力する。差動増幅器108は、入力した下位比較用差
動アナログ信号を所定のゲインで増幅し、下位ラダー抵
抗網112へ出力する。
【0031】下位ラダー抵抗網112および複数の下位
比較器CLは、入力した下位比較用差動アナログ信号と
所定の下位参照電位とを比較し、比較結果を下位エンコ
ーダ113へ出力する。下位エンコーダ113は、下位
比較結果信号に応じて、下位デジタル信号DLを出力す
る。
比較器CLは、入力した下位比較用差動アナログ信号と
所定の下位参照電位とを比較し、比較結果を下位エンコ
ーダ113へ出力する。下位エンコーダ113は、下位
比較結果信号に応じて、下位デジタル信号DLを出力す
る。
【0032】以上の動作により、差動アナログ信号A
P、ANが上位A/D変換ユニット102により上位デ
ジタル信号DUに変換され、下位A/D変換ユニット1
03により下位デジタル信号DLに変換される。
P、ANが上位A/D変換ユニット102により上位デ
ジタル信号DUに変換され、下位A/D変換ユニット1
03により下位デジタル信号DLに変換される。
【0033】次に、図20に示すアナログ減算器による
減算動作について説明する。図21は、図20に示すア
ナログ減算器による減算結果を示す図である。
減算動作について説明する。図21は、図20に示すア
ナログ減算器による減算結果を示す図である。
【0034】図21を参照して、たとえば、正側アナロ
グ入力信号APおよび負側アナログ入力信号ANとして
三角波が入力された場合、DAC105は、上位比較結
果信号を基に、階段状の正側および負側のD/A変換結
果信号をアナログ減算器106へ出力する。アナログ減
算器106は、正側アナログ入力信号APから正側D/
A変換結果信号を減算し、同様に、負側アナログ信号A
Nから負側D/A変換結果信号を減算する。この結果、
アナログ減算器106は、1LSBに相当する範囲の三
角波を正側減算結果信号および負側減算結果信号として
それぞれ差動増幅器108へ出力する。つまり基準電位
を中心として正側に1LSBの範囲の正側減算結果信号
が出力され、負側へ1LSBの範囲の負側減算結果信号
がそれぞれ出力される。
グ入力信号APおよび負側アナログ入力信号ANとして
三角波が入力された場合、DAC105は、上位比較結
果信号を基に、階段状の正側および負側のD/A変換結
果信号をアナログ減算器106へ出力する。アナログ減
算器106は、正側アナログ入力信号APから正側D/
A変換結果信号を減算し、同様に、負側アナログ信号A
Nから負側D/A変換結果信号を減算する。この結果、
アナログ減算器106は、1LSBに相当する範囲の三
角波を正側減算結果信号および負側減算結果信号として
それぞれ差動増幅器108へ出力する。つまり基準電位
を中心として正側に1LSBの範囲の正側減算結果信号
が出力され、負側へ1LSBの範囲の負側減算結果信号
がそれぞれ出力される。
【0035】次に、上記の正側減算結果信号および負側
減算結果信号を差動増幅する差動増幅器108について
さらに詳細に説明する。図22は、図20に示す差動増
幅器の構成を示す回路図である。
減算結果信号を差動増幅する差動増幅器108について
さらに詳細に説明する。図22は、図20に示す差動増
幅器の構成を示す回路図である。
【0036】図22を参照して、差動増幅器は、抵抗R
101〜R104、トランジスタQ101、Q102を
含む。抵抗R101は電源電圧VCCおよびトランジスタ
Q101と接続される。トランジスタQ101は抵抗R
103と接続される。トランジスタQ101のベースに
は、入力電圧Vin1として正側減算結果信号が入力さ
れる。抵抗R103は定電流源IS1と接続される。定
電流源IS1は接地電位と接続される。抵抗R102
は、電源電圧VCCおよびトランジスタQ102と接続さ
れる。トランジスタQ102は抵抗R104と接続され
る。トランジスタQ102のベースには差動入力電圧V
in2として負側減算結果信号が入力される。抵抗R1
04は定電流源IS1と接続される。抵抗R101とト
ランジスタQ101との接続点から出力電圧Vo1が出
力される。抵抗R102とトランジスタQ102との接
続点から出力電圧Vo2が出力される。
101〜R104、トランジスタQ101、Q102を
含む。抵抗R101は電源電圧VCCおよびトランジスタ
Q101と接続される。トランジスタQ101は抵抗R
103と接続される。トランジスタQ101のベースに
は、入力電圧Vin1として正側減算結果信号が入力さ
れる。抵抗R103は定電流源IS1と接続される。定
電流源IS1は接地電位と接続される。抵抗R102
は、電源電圧VCCおよびトランジスタQ102と接続さ
れる。トランジスタQ102は抵抗R104と接続され
る。トランジスタQ102のベースには差動入力電圧V
in2として負側減算結果信号が入力される。抵抗R1
04は定電流源IS1と接続される。抵抗R101とト
ランジスタQ101との接続点から出力電圧Vo1が出
力される。抵抗R102とトランジスタQ102との接
続点から出力電圧Vo2が出力される。
【0037】次に、上記のように構成された差動増幅器
の入出力特性について説明する。図23は、図20に示
す差動増幅器の差動入力電圧とコレクタ電流との関係を
示す図である。図24は、図20に示す差動増幅器の差
動入力電圧と出力電圧との関係を示す図である。
の入出力特性について説明する。図23は、図20に示
す差動増幅器の差動入力電圧とコレクタ電流との関係を
示す図である。図24は、図20に示す差動増幅器の差
動入力電圧と出力電圧との関係を示す図である。
【0038】図23および図24に示すように、コレク
タ電流Ic1、Ic2、出力電圧Vo1、Vo2は指数
関数的に変化し、ほぼ線形的に変化するリニア領域はL
Rに示す範囲に限られる。このリニア領域LR以外の領
域では、指数関数的変化の特徴が顕著に現れ、差動入力
電圧Vin1−Vin2と出力電圧Vo1、Vo2は比
例しなくなり、増幅時の誤差となる。
タ電流Ic1、Ic2、出力電圧Vo1、Vo2は指数
関数的に変化し、ほぼ線形的に変化するリニア領域はL
Rに示す範囲に限られる。このリニア領域LR以外の領
域では、指数関数的変化の特徴が顕著に現れ、差動入力
電圧Vin1−Vin2と出力電圧Vo1、Vo2は比
例しなくなり、増幅時の誤差となる。
【0039】次に、上記の差動増幅回路を用いた正側お
よび負側減算結果信号の増幅結果について説明する。図
25は、図20に示す差動増幅器の入出力特性を示す図
である。
よび負側減算結果信号の増幅結果について説明する。図
25は、図20に示す差動増幅器の入出力特性を示す図
である。
【0040】図23を参照して、基準電位を中心として
三角波の正側および負側減算結果信号が入力されると、
正側および負側出力信号は基準電位を中心として正側お
よび負側へそれぞれ出力される。つまり、入力信号であ
る正側および負側の減算結果信号の範囲(2LSB)が
差動増幅器のリニア範囲LRを超えて入力されるため、
リニア範囲LR以外の部分では、出力信号が入力信号に
比例せず、高精度な増幅ができない部分NLRが生じて
いた。差動増幅器の入出力電圧特性において、エミッタ
側の負荷抵抗を大きくするとリニア範囲LRは広がる
が、逆に、電圧利得は入力範囲が広がった分だけ減少す
る。このため、同じ出力を得るためには入力範囲を大き
くする必要があり、低電圧化には不向きとなる。したが
って、低電圧化を達成するため、ある程度増幅時の精度
を犠牲にし、上記のような範囲で差動増幅器を用いてい
た。
三角波の正側および負側減算結果信号が入力されると、
正側および負側出力信号は基準電位を中心として正側お
よび負側へそれぞれ出力される。つまり、入力信号であ
る正側および負側の減算結果信号の範囲(2LSB)が
差動増幅器のリニア範囲LRを超えて入力されるため、
リニア範囲LR以外の部分では、出力信号が入力信号に
比例せず、高精度な増幅ができない部分NLRが生じて
いた。差動増幅器の入出力電圧特性において、エミッタ
側の負荷抵抗を大きくするとリニア範囲LRは広がる
が、逆に、電圧利得は入力範囲が広がった分だけ減少す
る。このため、同じ出力を得るためには入力範囲を大き
くする必要があり、低電圧化には不向きとなる。したが
って、低電圧化を達成するため、ある程度増幅時の精度
を犠牲にし、上記のような範囲で差動増幅器を用いてい
た。
【0041】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来のA/D変換装置では、上位ラダー抵抗網20の
中間参照電位をアナログスイッチ群21およびバッファ
アンプ群22を介して下位ラダー抵抗網9へ伝達する。
このとき、クロックジェネレータ6が出力するクロック
信号に応答して上位比較器群2は上位比較を行なう。上
位ラダー抵抗網20の中間参照電位はサンプルホールド
回路1を介して入力されるアナログ信号の電位レベルに
応じて変化する。したがって、下位ラダー抵抗網9の下
位用参照電位がクロック周期ごとに変化する。この結
果、下位用参照電位の変化により下位ラダー抵抗網9に
付く浮遊容量が充放電されるため、リンギング現象を発
生する。このリンギング現象は下位用参照電位のセトリ
ング時間に影響するため、A/D変換装置の動作周波数
を高速化することができないという問題点があった。
た従来のA/D変換装置では、上位ラダー抵抗網20の
中間参照電位をアナログスイッチ群21およびバッファ
アンプ群22を介して下位ラダー抵抗網9へ伝達する。
このとき、クロックジェネレータ6が出力するクロック
信号に応答して上位比較器群2は上位比較を行なう。上
位ラダー抵抗網20の中間参照電位はサンプルホールド
回路1を介して入力されるアナログ信号の電位レベルに
応じて変化する。したがって、下位ラダー抵抗網9の下
位用参照電位がクロック周期ごとに変化する。この結
果、下位用参照電位の変化により下位ラダー抵抗網9に
付く浮遊容量が充放電されるため、リンギング現象を発
生する。このリンギング現象は下位用参照電位のセトリ
ング時間に影響するため、A/D変換装置の動作周波数
を高速化することができないという問題点があった。
【0042】また、上記の構成のまま動作周波数の高速
化を実現しようとすると、リンギング現象を抑制する必
要がある。リンギング現象の抑制のためには短時間で下
位ラダー抵抗網9に付く浮遊容量を充放電してしかも安
定点に達するように大きな電流を流す必要があり、装置
の消費電力が増大してしまうという問題点もあった。
化を実現しようとすると、リンギング現象を抑制する必
要がある。リンギング現象の抑制のためには短時間で下
位ラダー抵抗網9に付く浮遊容量を充放電してしかも安
定点に達するように大きな電流を流す必要があり、装置
の消費電力が増大してしまうという問題点もあった。
【0043】さらに、差動増幅器を用いる従来のA/D
変換装置では、上記のように、基準電位を中心として正
側および負側へそれぞれ正側減算結果信号および負側減
算結果信号を入力するため、高精度な下位用アナログ信
号の増幅を行なうできなかった。したがって、誤差を有
する下位用アナログ信号を用いて下位A/D変換動作を
行なうため、下位側での出力信号は誤差を有し、結果と
して高精度なA/D変換ができないという問題点があっ
た。
変換装置では、上記のように、基準電位を中心として正
側および負側へそれぞれ正側減算結果信号および負側減
算結果信号を入力するため、高精度な下位用アナログ信
号の増幅を行なうできなかった。したがって、誤差を有
する下位用アナログ信号を用いて下位A/D変換動作を
行なうため、下位側での出力信号は誤差を有し、結果と
して高精度なA/D変換ができないという問題点があっ
た。
【0044】本発明は上記課題を解決するためのもので
あって、リンギング現象を抑制し、高速化および低消費
電力化を実現することができるA/D変換装置を提供す
ることを目的とする。
あって、リンギング現象を抑制し、高速化および低消費
電力化を実現することができるA/D変換装置を提供す
ることを目的とする。
【0045】本発明の他の目的は、高精度な変換を実現
するA/D変換装置を提供することである。
するA/D変換装置を提供することである。
【0046】本発明のさらに他の目的は、高集積化に適
するA/D変換装置を提供することである。
するA/D変換装置を提供することである。
【0047】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のA/D変
換装置は、第1参照電位を発生する第1参照電位発生手
段と、第1参照電位と同一の第2参照電位を発生する第
2参照電位発生手段と、アナログ信号の電位と第1参照
電位とを比較して第1比較結果信号を出力する第1比較
手段と、第1比較結果信号に応答して第2参照電位の中
から所定の第3参照電位を選択する選択手段と、アナロ
グ信号から第3参照電位を減算する減算手段と、第2参
照電位の中の所定の第4参照電位をもとに所定の第5参
照電位を発生させる第3参照電位発生手段と、減算手段
の出力信号の電位と第5参照電位とを比較して第2比較
結果信号を出力する第2比較手段と、第1および第2比
較結果信号をデジタル信号に変換する変換手段とを含
む。
換装置は、第1参照電位を発生する第1参照電位発生手
段と、第1参照電位と同一の第2参照電位を発生する第
2参照電位発生手段と、アナログ信号の電位と第1参照
電位とを比較して第1比較結果信号を出力する第1比較
手段と、第1比較結果信号に応答して第2参照電位の中
から所定の第3参照電位を選択する選択手段と、アナロ
グ信号から第3参照電位を減算する減算手段と、第2参
照電位の中の所定の第4参照電位をもとに所定の第5参
照電位を発生させる第3参照電位発生手段と、減算手段
の出力信号の電位と第5参照電位とを比較して第2比較
結果信号を出力する第2比較手段と、第1および第2比
較結果信号をデジタル信号に変換する変換手段とを含
む。
【0048】請求項2記載のA/D変換装置は、第1参
照電位を発生する第1参照電位発生手段と、第1参照電
位と同一の第2参照電位を発生する第2参照電位発生手
段と、アナログ信号の電位と第1参照電位とを比較して
第1比較結果信号を出力する第1比較手段と、第1比較
結果信号に応答して第2参照電位の中から所定の第3参
照電位を選択する選択手段と、アナログ信号から第3参
照電位を減算する減算手段と、第2参照電位の中の所定
の第4参照電位をもとに所定の第5参照電位を発生させ
る第3参照電位発生手段と、減算手段の出力信号の電位
と第5参照電位とを比較して第2比較結果信号を出力す
る第2比較手段と、第1および第2比較結果信号をデジ
タル信号に変換する変換手段とを含む。
照電位を発生する第1参照電位発生手段と、第1参照電
位と同一の第2参照電位を発生する第2参照電位発生手
段と、アナログ信号の電位と第1参照電位とを比較して
第1比較結果信号を出力する第1比較手段と、第1比較
結果信号に応答して第2参照電位の中から所定の第3参
照電位を選択する選択手段と、アナログ信号から第3参
照電位を減算する減算手段と、第2参照電位の中の所定
の第4参照電位をもとに所定の第5参照電位を発生させ
る第3参照電位発生手段と、減算手段の出力信号の電位
と第5参照電位とを比較して第2比較結果信号を出力す
る第2比較手段と、第1および第2比較結果信号をデジ
タル信号に変換する変換手段とを含む。
【0049】選択手段は、第2参照電位発生手段と減算
手段との接続を制御する第2参照電位の数と同数の第1
スイッチ手段を含む。
手段との接続を制御する第2参照電位の数と同数の第1
スイッチ手段を含む。
【0050】さらに、第1スイッチ手段と同一の構成を
有し、アナログ信号が入力され、常にオン状態でアナロ
グ信号を減算手段へ出力する第2スイッチ手段を含む。
有し、アナログ信号が入力され、常にオン状態でアナロ
グ信号を減算手段へ出力する第2スイッチ手段を含む。
【0051】請求項3記載のA/D変換装置は、第1参
照電位を発生する第1参照電位発生手段と、第1参照電
位と同一の第2参照電位を発生する第2参照電位発生手
段と、アナログ信号の電位と第1参照電位とを比較して
第1比較結果信号を出力する第1比較手段と、第1比較
結果信号に応答して第2参照電位の中から所定の第3参
照電位を選択する選択手段と、アナログ信号から第3参
照電位を減算する減算手段と、第2参照電位の中の所定
の第4参照電位をもとに所定の第5参照電位を発生させ
る第3参照電位発生手段と、減算手段の出力信号の電位
と第5参照電位とを比較して第2比較結果信号を出力す
る第2比較手段と、第1および第2比較結果信号をデジ
タル信号に変換する変換手段とを含む。
照電位を発生する第1参照電位発生手段と、第1参照電
位と同一の第2参照電位を発生する第2参照電位発生手
段と、アナログ信号の電位と第1参照電位とを比較して
第1比較結果信号を出力する第1比較手段と、第1比較
結果信号に応答して第2参照電位の中から所定の第3参
照電位を選択する選択手段と、アナログ信号から第3参
照電位を減算する減算手段と、第2参照電位の中の所定
の第4参照電位をもとに所定の第5参照電位を発生させ
る第3参照電位発生手段と、減算手段の出力信号の電位
と第5参照電位とを比較して第2比較結果信号を出力す
る第2比較手段と、第1および第2比較結果信号をデジ
タル信号に変換する変換手段とを含む。
【0052】選択手段は、第2参照電位発生手段と減算
手段との接続を制御する第2参照電位の数と同数の第3
スイッチ手段と、第3スイッチ手段がオンまたはオフす
るタイミングを制御する制御信号を出力する制御手段と
を含む。
手段との接続を制御する第2参照電位の数と同数の第3
スイッチ手段と、第3スイッチ手段がオンまたはオフす
るタイミングを制御する制御信号を出力する制御手段と
を含む。
【0053】さらに、第3スイッチ手段と同一の構成を
有し、アナログ信号が入力され、制御信号に応答してア
ナログ信号を減算手段へ出力する第4スイッチ手段を含
む。
有し、アナログ信号が入力され、制御信号に応答してア
ナログ信号を減算手段へ出力する第4スイッチ手段を含
む。
【0054】請求項4記載のA/D変換装置は、第1参
照電位を発生する第1参照電位発生手段と、第1参照電
位と同一の第2参照電位を発生する第2参照電位発生手
段と、アナログ信号の電位と第1参照電位とを比較して
第1比較結果信号を出力する第1比較手段と、第1比較
結果信号に応答して第2参照電位の中から所定の第3参
照電位を選択する選択手段と、アナログ信号から第3参
照電位を減算する減算手段と、第2参照電位の中の所定
の第4参照電位をもとに所定の第5参照電位を発生させ
る第3参照電位発生手段と、減算手段の出力信号の電位
と第5参照電位とを比較して第2比較結果信号を出力す
る第2比較手段と、第1および第2比較結果信号を前記
デジタル信号に変換する変換手段とを含む。
照電位を発生する第1参照電位発生手段と、第1参照電
位と同一の第2参照電位を発生する第2参照電位発生手
段と、アナログ信号の電位と第1参照電位とを比較して
第1比較結果信号を出力する第1比較手段と、第1比較
結果信号に応答して第2参照電位の中から所定の第3参
照電位を選択する選択手段と、アナログ信号から第3参
照電位を減算する減算手段と、第2参照電位の中の所定
の第4参照電位をもとに所定の第5参照電位を発生させ
る第3参照電位発生手段と、減算手段の出力信号の電位
と第5参照電位とを比較して第2比較結果信号を出力す
る第2比較手段と、第1および第2比較結果信号を前記
デジタル信号に変換する変換手段とを含む。
【0055】選択手段は、第2参照電位発生手段と減算
手段との接続を制御する第2参照電位の数と同数の第5
スイッチ手段を含む。
手段との接続を制御する第2参照電位の数と同数の第5
スイッチ手段を含む。
【0056】さらに、第5スイッチ手段と同一の構成を
有し、前記アナログ信号を減算手段へ出力する第6スイ
ッチ手段を含み、第6スイッチ手段は前記第5スイッチ
手段の近傍にレイアウトされる。
有し、前記アナログ信号を減算手段へ出力する第6スイ
ッチ手段を含み、第6スイッチ手段は前記第5スイッチ
手段の近傍にレイアウトされる。
【0057】請求項5記載のA/D変換装置は、第1参
照電位を発生する第1参照電位発生手段と、アナログ信
号の電位と第1参照電位とを比較して第1比較結果信号
を出力する第1比較手段と、第1比較結果信号に応答し
て第1参照電位の中から所定の第2参照電位を選択する
選択手段と、アナログ信号から第2参照電位を減算する
減算手段と、第1参照電位の中の所定の第3参照電位を
もとに所定の第4参照電位を発生させる第2参照電位発
生手段と、減算手段の出力信号の電位と第4参照電位と
を比較して第2比較結果信号を出力する第2比較手段
と、第1および第2比較結果信号をデジタル信号に変換
する変換手段とを含む。
照電位を発生する第1参照電位発生手段と、アナログ信
号の電位と第1参照電位とを比較して第1比較結果信号
を出力する第1比較手段と、第1比較結果信号に応答し
て第1参照電位の中から所定の第2参照電位を選択する
選択手段と、アナログ信号から第2参照電位を減算する
減算手段と、第1参照電位の中の所定の第3参照電位を
もとに所定の第4参照電位を発生させる第2参照電位発
生手段と、減算手段の出力信号の電位と第4参照電位と
を比較して第2比較結果信号を出力する第2比較手段
と、第1および第2比較結果信号をデジタル信号に変換
する変換手段とを含む。
【0058】請求項6記載のA/D変換装置は、アナロ
グ信号の電位と所定の複数の上位参照電位とを比較する
上位比較手段と、上位比較手段による上位比較結果に応
じて、アナログ信号の電位が第1電位と第2電位との間
になるようにアナログ信号から所定の電圧を減算し、下
位用アナログ信号を出力する減算手段と、下位用アナロ
グ信号を差動増幅する差動増幅手段と、差動増幅手段に
より差動増幅された下位用アナログ信号の電位と所定の
複数の下位参照電位とを比較する下位比較手段と、上位
および下位比較手段による上位および下位比較結果に応
じて上記アナログ信号に対応したデジタル信号を出力す
る出力手段とを含み、第1および第2電位は、差動増幅
手段の入出力特性のリニア範囲に含まれる。
グ信号の電位と所定の複数の上位参照電位とを比較する
上位比較手段と、上位比較手段による上位比較結果に応
じて、アナログ信号の電位が第1電位と第2電位との間
になるようにアナログ信号から所定の電圧を減算し、下
位用アナログ信号を出力する減算手段と、下位用アナロ
グ信号を差動増幅する差動増幅手段と、差動増幅手段に
より差動増幅された下位用アナログ信号の電位と所定の
複数の下位参照電位とを比較する下位比較手段と、上位
および下位比較手段による上位および下位比較結果に応
じて上記アナログ信号に対応したデジタル信号を出力す
る出力手段とを含み、第1および第2電位は、差動増幅
手段の入出力特性のリニア範囲に含まれる。
【0059】請求項7記載のA/D変換装置は、請求項
6記載のA/D変換装置の構成に加え、上位比較手段
は、アナログ信号の上位比較範囲を第1電位と第2電位
との差ごとに分割し、各分割範囲の中間点の電位を上位
参照電位として出力する上位参照電位出力手段と、上位
参照電位出力手段から出力された複数の上位参照電位と
アナログ信号とを比較する比較手段とを含む。
6記載のA/D変換装置の構成に加え、上位比較手段
は、アナログ信号の上位比較範囲を第1電位と第2電位
との差ごとに分割し、各分割範囲の中間点の電位を上位
参照電位として出力する上位参照電位出力手段と、上位
参照電位出力手段から出力された複数の上位参照電位と
アナログ信号とを比較する比較手段とを含む。
【0060】請求項8記載のA/D変換装置は、請求項
7記載のA/D変換装置の構成に加え、上位参照電位出
力手段は、複数の抵抗を直列に接続したラダー抵抗網を
含み、ラダー抵抗網の両端の抵抗の抵抗値は、他の抵抗
の抵抗値の半分である。
7記載のA/D変換装置の構成に加え、上位参照電位出
力手段は、複数の抵抗を直列に接続したラダー抵抗網を
含み、ラダー抵抗網の両端の抵抗の抵抗値は、他の抵抗
の抵抗値の半分である。
【0061】請求項9記載のA/D変換装置は、請求項
6記載のA/D変換装置の構成に加え、減算手段は、上
位比較結果に応じて所定の電位を有する基準アナログ信
号を出力するアナログ信号出力手段と、アナログ信号か
ら基準アナログ信号を減算するアナログ減算手段とを含
み、アナログ信号出力手段は、基準アナログ信号の電位
を第1電位と第2電位との差の1/2だけシフトして出
力する。
6記載のA/D変換装置の構成に加え、減算手段は、上
位比較結果に応じて所定の電位を有する基準アナログ信
号を出力するアナログ信号出力手段と、アナログ信号か
ら基準アナログ信号を減算するアナログ減算手段とを含
み、アナログ信号出力手段は、基準アナログ信号の電位
を第1電位と第2電位との差の1/2だけシフトして出
力する。
【0062】請求項10記載のA/D変換装置は、請求
項6記載のA/D変換装置の構成に加え、減算手段は、
アナログ信号の電位を第1電位と第2電位との差の1/
2だけシフトするシフト手段と、シフト手段によりシフ
トされたアナログ信号から上位比較手段による上位比較
結果に応じて、所定の電圧を減算し、下位用アナログ信
号を出力する下位用アナログ信号出力手段とを含む。
項6記載のA/D変換装置の構成に加え、減算手段は、
アナログ信号の電位を第1電位と第2電位との差の1/
2だけシフトするシフト手段と、シフト手段によりシフ
トされたアナログ信号から上位比較手段による上位比較
結果に応じて、所定の電圧を減算し、下位用アナログ信
号を出力する下位用アナログ信号出力手段とを含む。
【0063】
【作用】請求項1記載のA/D変換装置においては、第
1比較結果信号に応答して、選択手段が第2参照電位の
中から所定の第3参照電位を選択する。減算手段はアナ
ログ信号から第3参照電位を減算する。一方、第3参照
電位発生手段は、第2参照電位の中の所定の第4参照電
位をもとに所定の第5参照電位を発生させる。第2比較
手段は、第3参照電位が減算されたアナログ信号と第5
参照電位とを比較し、第2比較結果信号を出力する。こ
のとき、第5参照電位は第2参照電位の中の所定の第4
参照電位から作成されているので、アナログ信号の変動
の影響を受けず、一定のスタティックな参照電位とな
る。したがって、第3参照電位発生手段でのリンギング
現象が抑制される。
1比較結果信号に応答して、選択手段が第2参照電位の
中から所定の第3参照電位を選択する。減算手段はアナ
ログ信号から第3参照電位を減算する。一方、第3参照
電位発生手段は、第2参照電位の中の所定の第4参照電
位をもとに所定の第5参照電位を発生させる。第2比較
手段は、第3参照電位が減算されたアナログ信号と第5
参照電位とを比較し、第2比較結果信号を出力する。こ
のとき、第5参照電位は第2参照電位の中の所定の第4
参照電位から作成されているので、アナログ信号の変動
の影響を受けず、一定のスタティックな参照電位とな
る。したがって、第3参照電位発生手段でのリンギング
現象が抑制される。
【0064】請求項2記載のA/D変換装置において
は、第1スイッチ手段と同一の構成を有する第2スイッ
チ手段を介してアナログ信号が減算手段へ入力されてい
るので、第1スイッチ手段による第3参照電位への影響
と同じ影響を与えたアナログ信号を減算手段へ入力する
ことができる。この結果、両者の影響が減算手段で相殺
される。
は、第1スイッチ手段と同一の構成を有する第2スイッ
チ手段を介してアナログ信号が減算手段へ入力されてい
るので、第1スイッチ手段による第3参照電位への影響
と同じ影響を与えたアナログ信号を減算手段へ入力する
ことができる。この結果、両者の影響が減算手段で相殺
される。
【0065】請求項3記載のA/D変換装置において
は、制御手段が出力する制御信号により、第3スイッチ
手段と第4スイッチ手段とが同一のタイミングで制御さ
れているので、制御信号に起因してスイッチの電極間の
容量を通じて入力側の電位が出力側へ伝達されるフィー
ドスルーの影響が第3参照電位およびアナログ信号に同
様に作用する。
は、制御手段が出力する制御信号により、第3スイッチ
手段と第4スイッチ手段とが同一のタイミングで制御さ
れているので、制御信号に起因してスイッチの電極間の
容量を通じて入力側の電位が出力側へ伝達されるフィー
ドスルーの影響が第3参照電位およびアナログ信号に同
様に作用する。
【0066】請求項4記載のA/D変換装置において
は、第6スイッチ手段は第5スイッチ手段の近傍にレイ
アウトされているので、第6スイッチ手段は第5スイッ
チ手段と同様な熱の影響を受け、同様な温度特性を示
す。
は、第6スイッチ手段は第5スイッチ手段の近傍にレイ
アウトされているので、第6スイッチ手段は第5スイッ
チ手段と同様な熱の影響を受け、同様な温度特性を示
す。
【0067】請求項5記載のA/D変換装置において
は、第1参照電位発生手段が発生する第1参照電位を用
いて第1比較手段により第1比較動作を行なう。また、
選択手段により第1参照電位の中から所定の第2参照電
位を選択するとともに、第2参照電位発生手段により第
1参照電位を用いて所定の第4参照電位を発生させる。
この結果、第1参照電位のみを用いて第2参照電位を選
択し、かつ、第4参照電位を発生させることができるの
で、他の参照電位発生手段が不要となる。
は、第1参照電位発生手段が発生する第1参照電位を用
いて第1比較手段により第1比較動作を行なう。また、
選択手段により第1参照電位の中から所定の第2参照電
位を選択するとともに、第2参照電位発生手段により第
1参照電位を用いて所定の第4参照電位を発生させる。
この結果、第1参照電位のみを用いて第2参照電位を選
択し、かつ、第4参照電位を発生させることができるの
で、他の参照電位発生手段が不要となる。
【0068】請求項6記載のA/D変換装置において
は、差動増幅手段の入出力特性のリニア範囲に含まれる
第1電位と第2電位との間になるように下位用アナログ
信号を差動増幅手段へ出力しているので、差動増幅手段
のリニア範囲でのみ下位用アナログ信号が増幅され、高
精度な増幅動作がなされる。
は、差動増幅手段の入出力特性のリニア範囲に含まれる
第1電位と第2電位との間になるように下位用アナログ
信号を差動増幅手段へ出力しているので、差動増幅手段
のリニア範囲でのみ下位用アナログ信号が増幅され、高
精度な増幅動作がなされる。
【0069】請求項7記載のA/D変換装置は、中間点
の電位である上位参照電位とアナログ信号と比較するこ
とにより、下位用アナログ信号の電位は差動増幅手段の
入出力特性のリニア範囲に含まれる第1電位と第2電位
との間になり、差動増幅手段のリニア範囲でのみ下位用
アナログ信号が増幅され、高精度な増幅動作がなされ
る。
の電位である上位参照電位とアナログ信号と比較するこ
とにより、下位用アナログ信号の電位は差動増幅手段の
入出力特性のリニア範囲に含まれる第1電位と第2電位
との間になり、差動増幅手段のリニア範囲でのみ下位用
アナログ信号が増幅され、高精度な増幅動作がなされ
る。
【0070】請求項8記載のA/D変換装置は、ラダー
抵抗網の両端の抵抗の抵抗値を他の抵抗の抵抗値の半分
にすることにより、下位用アナログ信号の電位は差動増
幅手段の入出力特性のリニア範囲に含まれる第1電位と
第2電位との間になり、差動増幅手段のリニア範囲での
み下位用アナログ信号が増幅され、高精度な増幅動作が
なされる。
抵抗網の両端の抵抗の抵抗値を他の抵抗の抵抗値の半分
にすることにより、下位用アナログ信号の電位は差動増
幅手段の入出力特性のリニア範囲に含まれる第1電位と
第2電位との間になり、差動増幅手段のリニア範囲での
み下位用アナログ信号が増幅され、高精度な増幅動作が
なされる。
【0071】請求項9記載のA/D変換装置は、基準ア
ナログ信号を第1電位と第2電位との差の1/2だけシ
フトして出力することにより、下位用アナログ信号の電
位は差動増幅手段の入出力特性のリニア範囲に含まれる
第1電位と第2電位との間になり、差動増幅手段のリニ
ア範囲でのみ増幅され高精度な増幅動作がなされる。
ナログ信号を第1電位と第2電位との差の1/2だけシ
フトして出力することにより、下位用アナログ信号の電
位は差動増幅手段の入出力特性のリニア範囲に含まれる
第1電位と第2電位との間になり、差動増幅手段のリニ
ア範囲でのみ増幅され高精度な増幅動作がなされる。
【0072】請求項10記載のA/D変換装置は、アナ
ログ信号を第1電位と第2電位との差の1/2だけシフ
トすることにより、下位用アナログ信号の電位は差動増
幅手段の入出力特性のリニア範囲に含まれる第1電位と
第2電位との間になり、差動増幅手段のリニア範囲での
み下位用アナログ信号が増幅され、高精度な増幅動作が
なされる。
ログ信号を第1電位と第2電位との差の1/2だけシフ
トすることにより、下位用アナログ信号の電位は差動増
幅手段の入出力特性のリニア範囲に含まれる第1電位と
第2電位との間になり、差動増幅手段のリニア範囲での
み下位用アナログ信号が増幅され、高精度な増幅動作が
なされる。
【0073】
【実施例】次に、本発明の第1の実施例のA/D変換装
置について図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明の第1の実施例のA/D変換装置の構成を示す図であ
る。
置について図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明の第1の実施例のA/D変換装置の構成を示す図であ
る。
【0074】図1において、A/D変換装置は、サンプ
ルホールド回路1、上位比較器群2、上位ラダー抵抗網
3、ラダー抵抗網4、スイッチ群5、クロックジェネレ
ータ6、上位エンコーダ7、アナログ減算回路8、下位
ラダー抵抗網9、下位比較器群10、下位エンコーダ1
1、差動増幅回路12、加減算回路13を含む。図1に
おいて、図8に示すA/D変換装置と同様の構成を有す
る部分は同一番号を付し、以下その説明を省略する。
ルホールド回路1、上位比較器群2、上位ラダー抵抗網
3、ラダー抵抗網4、スイッチ群5、クロックジェネレ
ータ6、上位エンコーダ7、アナログ減算回路8、下位
ラダー抵抗網9、下位比較器群10、下位エンコーダ1
1、差動増幅回路12、加減算回路13を含む。図1に
おいて、図8に示すA/D変換装置と同様の構成を有す
る部分は同一番号を付し、以下その説明を省略する。
【0075】上位ラダー抵抗網3は直列に接続された複
数の抵抗を含む。上位ラダー抵抗網3の両端の抵抗の抵
抗値はr/2(rは所定値)であり、その他の抵抗の抵
抗値はrである。上位ラダー抵抗網3の両端には所定の
電位VRT、VRBが印加され、電位VRT、VRB間
を抵抗分割し複数の上位用参照電位を発生させる。各上
位用参照電位は上位比較器群2に含まれる各比較器へ入
力される。
数の抵抗を含む。上位ラダー抵抗網3の両端の抵抗の抵
抗値はr/2(rは所定値)であり、その他の抵抗の抵
抗値はrである。上位ラダー抵抗網3の両端には所定の
電位VRT、VRBが印加され、電位VRT、VRB間
を抵抗分割し複数の上位用参照電位を発生させる。各上
位用参照電位は上位比較器群2に含まれる各比較器へ入
力される。
【0076】ラダー抵抗網4は直列に接続された複数の
抵抗を含む。ラダー抵抗網4の両端の抵抗の抵抗値はr
/2であり、その他の抵抗の抵抗値はrである。ラダー
抵抗網4の両端には、上位ラダー抵抗網3と同様に所定
の電位VRT、VRBが印加される。ラダー抵抗網4は
電位VRT、VRB間を抵抗分割し、上位ラダー抵抗網
3が発生する上位用参照電位と同一の中間参照電位を発
生させ、スイッチ群5へ出力する。
抵抗を含む。ラダー抵抗網4の両端の抵抗の抵抗値はr
/2であり、その他の抵抗の抵抗値はrである。ラダー
抵抗網4の両端には、上位ラダー抵抗網3と同様に所定
の電位VRT、VRBが印加される。ラダー抵抗網4は
電位VRT、VRB間を抵抗分割し、上位ラダー抵抗網
3が発生する上位用参照電位と同一の中間参照電位を発
生させ、スイッチ群5へ出力する。
【0077】スイッチ群5は、複数のスイッチ素子から
構成される。各スイッチ素子の一端にはラダー抵抗網4
から発生する中間参照電位が印加され、他端はアナログ
減算回路8と接続される。各スイッチ素子は上位比較器
群2から出力される上位比較結果信号に応答して1つの
スイッチのみがオンの状態となり、他のスイッチはオフ
の状態となる。
構成される。各スイッチ素子の一端にはラダー抵抗網4
から発生する中間参照電位が印加され、他端はアナログ
減算回路8と接続される。各スイッチ素子は上位比較器
群2から出力される上位比較結果信号に応答して1つの
スイッチのみがオンの状態となり、他のスイッチはオフ
の状態となる。
【0078】アナログ減算回路8はサンプルホールド回
路1、スイッチ群5、下位比較器群10と接続される。
アナログ減算回路8のプラス端子にはサンプルホールド
回路1の出力信号が入力され、マイナス端子にはスイッ
チ群5の出力信号が入力される。アナログ減算回路8は
サンプルホールド回路1の出力信号からスイッチ群5の
出力信号の電位を減算し、下位比較用入力信号を下位比
較器群10へ出力する。
路1、スイッチ群5、下位比較器群10と接続される。
アナログ減算回路8のプラス端子にはサンプルホールド
回路1の出力信号が入力され、マイナス端子にはスイッ
チ群5の出力信号が入力される。アナログ減算回路8は
サンプルホールド回路1の出力信号からスイッチ群5の
出力信号の電位を減算し、下位比較用入力信号を下位比
較器群10へ出力する。
【0079】差動増幅回路12はラダー抵抗網4および
下位ラダー抵抗網9と接続される。差動増幅回路12に
はラダー抵抗網4から所定の中間参照電位が印加され
る。ここでは、たとえば、上位比較の2LSB分の電位
が印加されている。差動増幅回路12は入力した参照電
位を下位ラダー抵抗網9へ出力する。
下位ラダー抵抗網9と接続される。差動増幅回路12に
はラダー抵抗網4から所定の中間参照電位が印加され
る。ここでは、たとえば、上位比較の2LSB分の電位
が印加されている。差動増幅回路12は入力した参照電
位を下位ラダー抵抗網9へ出力する。
【0080】次に、上記のように構成されたA/D変換
装置の動作について説明する。入力されたアナログ信号
はサンプルホールド回路1でサンプルホールドされる。
サンプルホールドされたアナログ信号は上位比較器群2
へ入力し、上位ラダー抵抗網3で抵抗分割された複数の
上位用参照電位と比較される。上位比較器群2は各比較
結果を論理的に判断して、1個の比較器のみを活性化
し、上位比較結果信号を上位エンコーダ7へ出力する。
上位エンコーダ7は入力した上位比較結果信号をデジタ
ル的にエンコードし上位デジタルデータを加減算回路1
3へ出力する。以上の動作は従来のA/D変換装置と同
様である。
装置の動作について説明する。入力されたアナログ信号
はサンプルホールド回路1でサンプルホールドされる。
サンプルホールドされたアナログ信号は上位比較器群2
へ入力し、上位ラダー抵抗網3で抵抗分割された複数の
上位用参照電位と比較される。上位比較器群2は各比較
結果を論理的に判断して、1個の比較器のみを活性化
し、上位比較結果信号を上位エンコーダ7へ出力する。
上位エンコーダ7は入力した上位比較結果信号をデジタ
ル的にエンコードし上位デジタルデータを加減算回路1
3へ出力する。以上の動作は従来のA/D変換装置と同
様である。
【0081】次に、上位比較器群2は上位比較結果信号
をスイッチ群5に含まれる各スイッチ素子の動作を制御
する制御信号としてスイッチ群5へ出力する。この制御
信号は活性化された比較器へ印加されている上位ラダー
抵抗網3の上位用参照電位と同じ中間参照電位が印加さ
れているスイッチ群5のスイッチ素子のみをオンの状態
にし、他のスイッチ素子をオフの状態に制御する信号で
ある。したがって、活性化された比較器に入力する上位
用参照電位と等しい中間参照電位がアナログ減算回路8
へ出力される。アナログ減算回路8はサンプルホールド
回路1の出力信号からスイッチ群5から入力された中間
参照電位を減算する。つまり、上位比較結果に基づく所
定のオフセット電位がサンプルホールド回路1の出力信
号から減算され、所定の範囲内にある下位比較用の入力
信号が作成される。ここで、所定範囲内とは、たとえ
ば、上位比較の1LSB分の電位である。アナログ減算
回路8で作成された下位比較用入力信号は下位比較器群
10へ出力される。
をスイッチ群5に含まれる各スイッチ素子の動作を制御
する制御信号としてスイッチ群5へ出力する。この制御
信号は活性化された比較器へ印加されている上位ラダー
抵抗網3の上位用参照電位と同じ中間参照電位が印加さ
れているスイッチ群5のスイッチ素子のみをオンの状態
にし、他のスイッチ素子をオフの状態に制御する信号で
ある。したがって、活性化された比較器に入力する上位
用参照電位と等しい中間参照電位がアナログ減算回路8
へ出力される。アナログ減算回路8はサンプルホールド
回路1の出力信号からスイッチ群5から入力された中間
参照電位を減算する。つまり、上位比較結果に基づく所
定のオフセット電位がサンプルホールド回路1の出力信
号から減算され、所定の範囲内にある下位比較用の入力
信号が作成される。ここで、所定範囲内とは、たとえ
ば、上位比較の1LSB分の電位である。アナログ減算
回路8で作成された下位比較用入力信号は下位比較器群
10へ出力される。
【0082】一方、差動増幅回路12にはラダー抵抗網
4から2LSB分の中間参照電位が入力されている。こ
の中間参照電位は一定の電位VRT、VRB間を抵抗分
割して発生させた電位であり、時間的に変動せず常に一
定の電位である。つまり、差動増幅回路12へ入力され
る中間参照電位は常にスタティックな状態にある。差動
増幅回路12は、この一定の中間参照電位を受けて下位
ラダー抵抗網9の両端に常に一定の電位を与える。した
がって、下位ラダー抵抗網9に印加される電位は時間的
に変化せず常に一定であるため、下位ラダー抵抗網9に
付く浮遊容量を充放電することがなくリンギング現象を
全く発生させない。この結果、下位ラダー抵抗網9はリ
ンギングのない下位用参照電位を発生させ、下位比較器
群10へ出力することが可能となる。
4から2LSB分の中間参照電位が入力されている。こ
の中間参照電位は一定の電位VRT、VRB間を抵抗分
割して発生させた電位であり、時間的に変動せず常に一
定の電位である。つまり、差動増幅回路12へ入力され
る中間参照電位は常にスタティックな状態にある。差動
増幅回路12は、この一定の中間参照電位を受けて下位
ラダー抵抗網9の両端に常に一定の電位を与える。した
がって、下位ラダー抵抗網9に印加される電位は時間的
に変化せず常に一定であるため、下位ラダー抵抗網9に
付く浮遊容量を充放電することがなくリンギング現象を
全く発生させない。この結果、下位ラダー抵抗網9はリ
ンギングのない下位用参照電位を発生させ、下位比較器
群10へ出力することが可能となる。
【0083】本実施例で、ラダー抵抗網4により下位比
較用入力信号および下位用参照電位を作成するための中
間参照電位を発生させているのは以下の理由による。上
位ラダー抵抗網3に接続される上位比較器群2に含まれ
る比較器は、一般に、バイポーラトランジスタにより構
成される。このバイポーラトランジスタのベース端子に
上位用参照電位が入力され、微小な電流が流れる。この
とき、上位ラダー抵抗網3を流れる電流が微妙に変化
し、その線形性が損われる。一方、ラダー抵抗網4は、
上位比較器群2と接続されていないので、線形性が損わ
れることなく、高精度な中間参照電位を発生することが
できる。この結果、高精度な下位比較用入力信号および
下位用参照電位を発生させることができ、装置の高精度
化を実現することができる。
較用入力信号および下位用参照電位を作成するための中
間参照電位を発生させているのは以下の理由による。上
位ラダー抵抗網3に接続される上位比較器群2に含まれ
る比較器は、一般に、バイポーラトランジスタにより構
成される。このバイポーラトランジスタのベース端子に
上位用参照電位が入力され、微小な電流が流れる。この
とき、上位ラダー抵抗網3を流れる電流が微妙に変化
し、その線形性が損われる。一方、ラダー抵抗網4は、
上位比較器群2と接続されていないので、線形性が損わ
れることなく、高精度な中間参照電位を発生することが
できる。この結果、高精度な下位比較用入力信号および
下位用参照電位を発生させることができ、装置の高精度
化を実現することができる。
【0084】下位ラダー抵抗網9は差動増幅回路12の
出力電位を抵抗分割し、複数の下位用参照電位を下位比
較器群10へ出力する。下位比較器群10は、アナログ
減算回路8から出力される下位比較用入力信号と下位用
参照電位とを比較し、下位比較結果信号を下位エンコー
ダ11へ出力する。下位エンコーダ11は下位比較結果
信号をエンコードし、下位デジタルデータを加減算回路
13へ出力する。加減算回路13は入力した上位デジタ
ルデータおよび下位デジタルデータに加減算処理を行な
いデジタル補正し、入力したアナログ信号に対応するデ
ジタル信号を出力する。
出力電位を抵抗分割し、複数の下位用参照電位を下位比
較器群10へ出力する。下位比較器群10は、アナログ
減算回路8から出力される下位比較用入力信号と下位用
参照電位とを比較し、下位比較結果信号を下位エンコー
ダ11へ出力する。下位エンコーダ11は下位比較結果
信号をエンコードし、下位デジタルデータを加減算回路
13へ出力する。加減算回路13は入力した上位デジタ
ルデータおよび下位デジタルデータに加減算処理を行な
いデジタル補正し、入力したアナログ信号に対応するデ
ジタル信号を出力する。
【0085】次に、第1の実施例のA/D変換装置をさ
らに具体的に説明するため、第2の実施例として10ビ
ットのA/D変換装置について説明する。図2は、本発
明の第2の実施例の10ビットのA/D変換装置の構成
を示す図である。図2に示すA/D変換装置は10ビッ
トを達成するため、たとえば、上位側5ビット、下位側
6ビットの構成の直並列型A/D変換装置である。
らに具体的に説明するため、第2の実施例として10ビ
ットのA/D変換装置について説明する。図2は、本発
明の第2の実施例の10ビットのA/D変換装置の構成
を示す図である。図2に示すA/D変換装置は10ビッ
トを達成するため、たとえば、上位側5ビット、下位側
6ビットの構成の直並列型A/D変換装置である。
【0086】図2に示すA/D変換装置と図1に示すA
/D変換装置の構成は同様であり、同一部分に同一番号
を付し以下その説明を省略する。
/D変換装置の構成は同様であり、同一部分に同一番号
を付し以下その説明を省略する。
【0087】上位ラダー抵抗網3は抵抗RH0〜RH3
2を含む。抵抗RH0〜RH32は直列に接続され、抵
抗RH0、RH32の抵抗値はr/2であり、その他の
抵抗RH1〜RH31の抵抗値はrである。上位ラダー
抵抗網3の両端には電位VRT、VRBが印加される。
抵抗RH0〜RH32は電位VRT、VRB間を抵抗分
割し、等分割された32個の上位用参照電位を上位比較
器群2へ出力する。
2を含む。抵抗RH0〜RH32は直列に接続され、抵
抗RH0、RH32の抵抗値はr/2であり、その他の
抵抗RH1〜RH31の抵抗値はrである。上位ラダー
抵抗網3の両端には電位VRT、VRBが印加される。
抵抗RH0〜RH32は電位VRT、VRB間を抵抗分
割し、等分割された32個の上位用参照電位を上位比較
器群2へ出力する。
【0088】上位比較器群2は32個の比較器CH0〜
CH31を含む。比較器CH0〜CH31は上位ラダー
抵抗網3から出力される32個の上位用参照電位とサン
プルホールド回路1から出力される上位比較用入力信号
の電位とを比較し、32個の上位比較結果信号を上位エ
ンコーダ7およびスイッチ群5へ出力する。
CH31を含む。比較器CH0〜CH31は上位ラダー
抵抗網3から出力される32個の上位用参照電位とサン
プルホールド回路1から出力される上位比較用入力信号
の電位とを比較し、32個の上位比較結果信号を上位エ
ンコーダ7およびスイッチ群5へ出力する。
【0089】ラダー抵抗網4は抵抗RS0〜RS32を
含む。抵抗RS0〜RS32は直列に接続され、抵抗R
S0、RS32の抵抗値はr/2であり、その他の抵抗
RS1〜RS31の抵抗値はrである。ラダー抵抗網4
の両端にも電位VRT、VRBが印加されており、33
個の抵抗RS0〜RS32により抵抗分割され32個の
中間参照電位をスイッチ群5へ出力する。ラダー抵抗網
4の構成はラダー抵抗網3の構成と同一であるので、3
2個の中間参照電位は32個の上位用参照電位と同一の
電位となる。
含む。抵抗RS0〜RS32は直列に接続され、抵抗R
S0、RS32の抵抗値はr/2であり、その他の抵抗
RS1〜RS31の抵抗値はrである。ラダー抵抗網4
の両端にも電位VRT、VRBが印加されており、33
個の抵抗RS0〜RS32により抵抗分割され32個の
中間参照電位をスイッチ群5へ出力する。ラダー抵抗網
4の構成はラダー抵抗網3の構成と同一であるので、3
2個の中間参照電位は32個の上位用参照電位と同一の
電位となる。
【0090】スイッチ群5はスイッチ素子SW0〜SW
31を含む。スイッチ素子SW0〜SW31の一端はラ
ダー抵抗網4と接続され、他端はアナログ減算回路8の
マイナス端子側と接続されている。スイッチ素子SW0
〜SW31の動作は上位比較器2から出力される32個
の上位比較結果信号に応答して制御される。
31を含む。スイッチ素子SW0〜SW31の一端はラ
ダー抵抗網4と接続され、他端はアナログ減算回路8の
マイナス端子側と接続されている。スイッチ素子SW0
〜SW31の動作は上位比較器2から出力される32個
の上位比較結果信号に応答して制御される。
【0091】下位ラダー抵抗網9は抵抗RL0〜RL6
4を含む。65個の抵抗RL0〜RL64は直列に接続
され、抵抗RL0、RL64の抵抗値はnr/2(nr
は所定値)であり、その他の抵抗RL1〜RL63の抵
抗値はnrである。下位ラダー抵抗網9の両端には差動
増幅回路12から出力される電位が印加され65個の抵
抗RL0〜RL64により抵抗分割された64個の下位
用参照電位を下位比較器群10へ出力する。
4を含む。65個の抵抗RL0〜RL64は直列に接続
され、抵抗RL0、RL64の抵抗値はnr/2(nr
は所定値)であり、その他の抵抗RL1〜RL63の抵
抗値はnrである。下位ラダー抵抗網9の両端には差動
増幅回路12から出力される電位が印加され65個の抵
抗RL0〜RL64により抵抗分割された64個の下位
用参照電位を下位比較器群10へ出力する。
【0092】下位比較器群10は比較器CL0〜CL6
3を含む。64個の比較器CL0〜CL63はアナログ
減算回路8から出力される下位比較用入力信号と64個
の下位用参照電位とを比較し、64個の下位比較結果信
号を下位エンコーダ11へ出力する。
3を含む。64個の比較器CL0〜CL63はアナログ
減算回路8から出力される下位比較用入力信号と64個
の下位用参照電位とを比較し、64個の下位比較結果信
号を下位エンコーダ11へ出力する。
【0093】次に、上記のように構成された第2の実施
例のA/D変換装置の動作について説明する。まず、ア
ナログ信号の上位比較動作について説明する。サンプル
ホールド回路1へ入力したアナログ信号はサンプルホー
ルドされ、上位比較用入力信号として出力される。上位
比較用入力信号は上位比較器群2に含まれる32個の比
較器CH0〜CH31により上位ラダー抵抗網3から出
力される等分割された32個の上位用参照電位と比較さ
れる。上位比較器群2は比較結果として32個の上位比
較結果信号を上位エンコーダ7へ出力する。上位エンコ
ーダ7は入力した32個の上位比較結果信号をエンコー
ドし、上位デジタルデータを加減算回路13へ出力す
る。以上の動作により5ビットの上位比較動作を行なう
ことができる。
例のA/D変換装置の動作について説明する。まず、ア
ナログ信号の上位比較動作について説明する。サンプル
ホールド回路1へ入力したアナログ信号はサンプルホー
ルドされ、上位比較用入力信号として出力される。上位
比較用入力信号は上位比較器群2に含まれる32個の比
較器CH0〜CH31により上位ラダー抵抗網3から出
力される等分割された32個の上位用参照電位と比較さ
れる。上位比較器群2は比較結果として32個の上位比
較結果信号を上位エンコーダ7へ出力する。上位エンコ
ーダ7は入力した32個の上位比較結果信号をエンコー
ドし、上位デジタルデータを加減算回路13へ出力す
る。以上の動作により5ビットの上位比較動作を行なう
ことができる。
【0094】今、上位比較の結果、比較器CH29が活
性化したとする。比較器CH29はスイッチ素子SW2
9をオンする上位比較結果信号を出力し、スイッチ素子
SW29がオンする。この結果、比較器CH29へ入力
されているノードH29の上位用参照電位と等しいノー
ドS29の中間参照電位がスイッチ素子SW29を介し
てアナログ減算回路8のマイナス端子へ入力する。アナ
ログ減算回路8はサンプルホールド回路1から出力され
る上位比較用入力信号からノードS29の中間参照電位
を減算する。上位比較用入力信号はノードH30の上位
用参照電位とノードH29の上位用参照電位の間(1L
SB分の電位)にあるので、ノードH29の上位用参照
電位と等しいノードS29の中間参照電位を減算するこ
とにより、1LSB分の幅に含まれる下位比較用入力信
号を作成することができる。
性化したとする。比較器CH29はスイッチ素子SW2
9をオンする上位比較結果信号を出力し、スイッチ素子
SW29がオンする。この結果、比較器CH29へ入力
されているノードH29の上位用参照電位と等しいノー
ドS29の中間参照電位がスイッチ素子SW29を介し
てアナログ減算回路8のマイナス端子へ入力する。アナ
ログ減算回路8はサンプルホールド回路1から出力され
る上位比較用入力信号からノードS29の中間参照電位
を減算する。上位比較用入力信号はノードH30の上位
用参照電位とノードH29の上位用参照電位の間(1L
SB分の電位)にあるので、ノードH29の上位用参照
電位と等しいノードS29の中間参照電位を減算するこ
とにより、1LSB分の幅に含まれる下位比較用入力信
号を作成することができる。
【0095】次に、下位比較動作について説明する。差
動増幅回路12にはラダー抵抗網4から上位比較の2L
SB分の電位が印加されている。差動増幅回路12は、
アナログ減算回路8の1LSB分の電位が中間に含まれ
るように2LSB分の電位を下位ラダー抵抗網9の両端
へ出力する。また、下位比較の精度を向上させるため、
差動増幅回路12およびアナログ減算回路8により、出
力信号を所定のゲインで増幅するようにしてもよい。
動増幅回路12にはラダー抵抗網4から上位比較の2L
SB分の電位が印加されている。差動増幅回路12は、
アナログ減算回路8の1LSB分の電位が中間に含まれ
るように2LSB分の電位を下位ラダー抵抗網9の両端
へ出力する。また、下位比較の精度を向上させるため、
差動増幅回路12およびアナログ減算回路8により、出
力信号を所定のゲインで増幅するようにしてもよい。
【0096】ラダー抵抗網4から出力される中間参照電
位は一定の電位であり、差動増幅回路12から出力され
る電位も一定の電位となる。したがって、下位ラダー抵
抗網9の電位は一定となり、下位ラダー抵抗網9に付く
浮遊容量を充放電することがなく、リンギング現象を発
生しない。この結果、下位ラダー抵抗網9は2LSB分
の電位を65個の抵抗RL0〜RL64により抵抗分割
し、リンギング現象のない等分割された64個の下位用
参照電位を下位比較群10へ出力することができる。下
位比較器群10はアナログ減算回路8から出力される下
位比較用入力信号と64個の下位用参照電位とを比較
し、比較結果を64個の下位比較結果信号として下位エ
ンコーダ11へ出力する。下位エンコーダ11は入力し
た64個の下位比較結果信号をエンコードし下位デジタ
ルデータを加減算回路13へ出力する。以上の動作によ
り6ビットの下位比較動作を実現することができる。ま
た、下位比較動作は、アナログ減算回路8および下位ラ
ダー抵抗網9の出力を差動出力とし、下位比較器群10
の比較器CL0〜CL63の入力を差動入力として、電
位差同士を比較するようにしてもよい。
位は一定の電位であり、差動増幅回路12から出力され
る電位も一定の電位となる。したがって、下位ラダー抵
抗網9の電位は一定となり、下位ラダー抵抗網9に付く
浮遊容量を充放電することがなく、リンギング現象を発
生しない。この結果、下位ラダー抵抗網9は2LSB分
の電位を65個の抵抗RL0〜RL64により抵抗分割
し、リンギング現象のない等分割された64個の下位用
参照電位を下位比較群10へ出力することができる。下
位比較器群10はアナログ減算回路8から出力される下
位比較用入力信号と64個の下位用参照電位とを比較
し、比較結果を64個の下位比較結果信号として下位エ
ンコーダ11へ出力する。下位エンコーダ11は入力し
た64個の下位比較結果信号をエンコードし下位デジタ
ルデータを加減算回路13へ出力する。以上の動作によ
り6ビットの下位比較動作を実現することができる。ま
た、下位比較動作は、アナログ減算回路8および下位ラ
ダー抵抗網9の出力を差動出力とし、下位比較器群10
の比較器CL0〜CL63の入力を差動入力として、電
位差同士を比較するようにしてもよい。
【0097】加減算回路13は入力した上位デジタルデ
ータおよび下位デジタルデータを加減算処理し、入力し
たアナログ信号に対応するデジタル信号を出力する。以
上の動作によりアナログ信号を10ビットのデジタル信
号に変換することができる。
ータおよび下位デジタルデータを加減算処理し、入力し
たアナログ信号に対応するデジタル信号を出力する。以
上の動作によりアナログ信号を10ビットのデジタル信
号に変換することができる。
【0098】上記のように、本実施例では、リンギング
現象のない下位用参照電位により下位比較動作を行なっ
ているので、下位用参照電位のセトリング時間が短縮さ
れ、装置の動作周波数を高速化することが可能となる。
また、時間的に変化しないスタティックな下位用参照電
位を供給することにより、リンギング現象を抑制してい
るため、電流値を増大する必要がなく、装置の低消費電
力化を達成することが可能となる。
現象のない下位用参照電位により下位比較動作を行なっ
ているので、下位用参照電位のセトリング時間が短縮さ
れ、装置の動作周波数を高速化することが可能となる。
また、時間的に変化しないスタティックな下位用参照電
位を供給することにより、リンギング現象を抑制してい
るため、電流値を増大する必要がなく、装置の低消費電
力化を達成することが可能となる。
【0099】次に、本発明の第3の実施例のA/D変換
装置について図面を参照しながら説明する。図3は本発
明の第3の実施例のA/D変換装置の構成を示す図であ
る。
装置について図面を参照しながら説明する。図3は本発
明の第3の実施例のA/D変換装置の構成を示す図であ
る。
【0100】図3において、図2に示すA/D変換装置
と異なる点は以下の点である。アナログ減算回路8のプ
ラス端子とサンプルホールド回路1との間にトランスミ
ッションゲートTG100が挿入される。スイッチ群5
aがトランスミッションゲートTG0〜TG31、イン
バータ回路G0〜G30を含む。
と異なる点は以下の点である。アナログ減算回路8のプ
ラス端子とサンプルホールド回路1との間にトランスミ
ッションゲートTG100が挿入される。スイッチ群5
aがトランスミッションゲートTG0〜TG31、イン
バータ回路G0〜G30を含む。
【0101】トランスミッションゲートTG100のP
MOS側のゲート電極は接地電位に接続され、NMOS
側のゲート電極は電源電位のような高電位と接続され
る。したがって、トランスミッションゲートTG100
は常にオン状態を保ち、サンプルホールド回路1の出力
信号は常にアナログ減算回路8のプラス端子へ入力され
る。
MOS側のゲート電極は接地電位に接続され、NMOS
側のゲート電極は電源電位のような高電位と接続され
る。したがって、トランスミッションゲートTG100
は常にオン状態を保ち、サンプルホールド回路1の出力
信号は常にアナログ減算回路8のプラス端子へ入力され
る。
【0102】スイッチ群5aは、トランスミッションゲ
ートTG0〜TG31、インバータ回路G0〜G31を
含む。インバータ回路G0の入力側は上位比較器群2に
含まれる比較器CH0出力側と接続され、上位比較結果
信号が入力される。インバータ回路G0の出力側はトラ
ンスミッションゲートTG0のPMOS側のゲート電極
と接続される。トランスミッションゲートTG0のNM
OS側のゲート電極は比較器CH0の出力側と接続さ
れ、上位比較結果信号が入力される。トランスミッショ
ンゲートTG1〜TG31、インバータ回路G1〜G3
1も同様の構成である。
ートTG0〜TG31、インバータ回路G0〜G31を
含む。インバータ回路G0の入力側は上位比較器群2に
含まれる比較器CH0出力側と接続され、上位比較結果
信号が入力される。インバータ回路G0の出力側はトラ
ンスミッションゲートTG0のPMOS側のゲート電極
と接続される。トランスミッションゲートTG0のNM
OS側のゲート電極は比較器CH0の出力側と接続さ
れ、上位比較結果信号が入力される。トランスミッショ
ンゲートTG1〜TG31、インバータ回路G1〜G3
1も同様の構成である。
【0103】次に、スイッチ群5a、トランスミッショ
ンゲートTG100の動作について説明する。今、上位
比較動作により上位比較器群2に含まれる比較器CH2
9が活性化されたとする。活性化された比較器CH29
は、たとえば、“H”の上位比較結果信号を出力する。
比較器CH29から出力された上位比較結果信号はイン
バータ回路G29により“L”の信号に変換され、トラ
ンスミッションゲートGT29のPMOS側のゲート電
極へ入力する。また、比較器CH29から出力された上
位比較結果信号は“H”の状態でトランスミッションゲ
ートTG29のNMOS側のゲート電極へ入力する。こ
の結果、トランスミッションゲートTG29はオンの状
態となり、ノードS29の中間参照電位をアナログ減算
回路8のマイナス端子へ出力する。一方、アナログ減算
回路8のプラス端子には常にオン状態にあるトランスミ
ッションゲートTG100を介してサンプルホールド回
路1の出力信号が入力される。この結果、アナログ減算
回路8には同じ電圧降下、温度特性等の特性を有するト
ランスミッションゲートTG100とTG29を介して
信号が入力されることになる。したがって、トランスミ
ッションゲートTG100およびTG29に起因する電
圧降下、温度特性等の影響はアナログ減算回路8で相殺
されることになり、より高精度な下位比較用入力信号を
作成することが可能となる。
ンゲートTG100の動作について説明する。今、上位
比較動作により上位比較器群2に含まれる比較器CH2
9が活性化されたとする。活性化された比較器CH29
は、たとえば、“H”の上位比較結果信号を出力する。
比較器CH29から出力された上位比較結果信号はイン
バータ回路G29により“L”の信号に変換され、トラ
ンスミッションゲートGT29のPMOS側のゲート電
極へ入力する。また、比較器CH29から出力された上
位比較結果信号は“H”の状態でトランスミッションゲ
ートTG29のNMOS側のゲート電極へ入力する。こ
の結果、トランスミッションゲートTG29はオンの状
態となり、ノードS29の中間参照電位をアナログ減算
回路8のマイナス端子へ出力する。一方、アナログ減算
回路8のプラス端子には常にオン状態にあるトランスミ
ッションゲートTG100を介してサンプルホールド回
路1の出力信号が入力される。この結果、アナログ減算
回路8には同じ電圧降下、温度特性等の特性を有するト
ランスミッションゲートTG100とTG29を介して
信号が入力されることになる。したがって、トランスミ
ッションゲートTG100およびTG29に起因する電
圧降下、温度特性等の影響はアナログ減算回路8で相殺
されることになり、より高精度な下位比較用入力信号を
作成することが可能となる。
【0104】次に、本発明の第4の実施例のA/D変換
装置について図面を参照しながら説明する。図4は、本
発明の第4の実施例のA/D変換装置の構成を示す図で
ある。
装置について図面を参照しながら説明する。図4は、本
発明の第4の実施例のA/D変換装置の構成を示す図で
ある。
【0105】図4において、図3に示すA/D変換装置
と異なる点は以下の点である。比較器CH100、イン
バータG100が付加され、トランスミッションゲート
TG100がスイッチ群5aに含まれるトランスミッシ
ョンゲートTG0〜TG31と同じタイミングで動作す
る点である。
と異なる点は以下の点である。比較器CH100、イン
バータG100が付加され、トランスミッションゲート
TG100がスイッチ群5aに含まれるトランスミッシ
ョンゲートTG0〜TG31と同じタイミングで動作す
る点である。
【0106】比較器C100は上位比較器群2に含まれ
る比較器CH0〜CH31と同様の構成を有する比較器
である。比較器CH100の入力側は、サンプルホール
ド回路1および接地電位と接続される。比較器CH10
0の出力側はトランスミッションゲートTG100のN
MOS側のゲート電極およびインバータ回路G100の
入力側と接続される。また、比較器CH100には、ク
ロックジェネレータ6から出力されるクロック信号が入
力され、クロック信号に応答して比較器CH0〜CH3
1と同様に比較動作を行なう。インバータ回路G100
の出力側はトランスミッションゲートTG100のPM
OS側のゲート電極と接続される。
る比較器CH0〜CH31と同様の構成を有する比較器
である。比較器CH100の入力側は、サンプルホール
ド回路1および接地電位と接続される。比較器CH10
0の出力側はトランスミッションゲートTG100のN
MOS側のゲート電極およびインバータ回路G100の
入力側と接続される。また、比較器CH100には、ク
ロックジェネレータ6から出力されるクロック信号が入
力され、クロック信号に応答して比較器CH0〜CH3
1と同様に比較動作を行なう。インバータ回路G100
の出力側はトランスミッションゲートTG100のPM
OS側のゲート電極と接続される。
【0107】次に、比較器CH100、トランスミッシ
ョンゲートTG100、インバータ回路G100の動作
について説明する。比較器CH100の一方の入力端子
にはサンプルホールド回路1の出力信号が入力され、も
う一方の入力端子には比較器CH100が常に活性化す
るような入力信号、ここでは、接地電位が入力される。
したがって、比較器CH100は常に活性化状態にあ
る。クロックジェネレータ6から出力されるクロック信
号に応答して、比較器CH0〜CH31が動作すると、
比較器CH100も同様に動作し、たとえば、“H”の
状態の出力信号をインバータ回路G100およびトラン
スミッションゲートのNMOS側のゲート電極へ出力す
る。比較器CH100の出力信号はインバータ回路G1
00で反転され“L”の状態の信号がトランスミッショ
ンゲートTG100のPMOS側のゲート電極へ入力さ
れる。この結果、トランスミッションゲートTG100
がオン状態となり、サンプルホールド回路1の出力信号
がアナログ減算回路8のプラス端子へ入力される。この
とき、比較器CH0〜CH31の中の1つの比較器が活
性化される。たとえば、比較器CH29が活性化された
とすると、トランスミッションゲートTG29がオン状
態となり、ノードS29の中間参照電位がアナログ減算
回路8のマイナス端子へ入力される。つまり、スイッチ
群5aを介して入力される中間参照電位と同じタイミン
グで、サンプルホールド回路1の出力信号がアナログ減
算回路8へ入力される。したがって、トランスミッショ
ンゲートTG100とトランスミッションゲートTG2
9はクロックジェネレータ6のクロック信号に応答して
同時に動作するので、クロック信号に起因するフィード
スルーの影響を同様にすることができ、さらに高精度な
下位比較用入力信号を作成することが可能となる。この
結果、下位比較動作の精度が向上し、アナログ信号をさ
らに高精度にデジタル信号に変換することが可能とな
る。
ョンゲートTG100、インバータ回路G100の動作
について説明する。比較器CH100の一方の入力端子
にはサンプルホールド回路1の出力信号が入力され、も
う一方の入力端子には比較器CH100が常に活性化す
るような入力信号、ここでは、接地電位が入力される。
したがって、比較器CH100は常に活性化状態にあ
る。クロックジェネレータ6から出力されるクロック信
号に応答して、比較器CH0〜CH31が動作すると、
比較器CH100も同様に動作し、たとえば、“H”の
状態の出力信号をインバータ回路G100およびトラン
スミッションゲートのNMOS側のゲート電極へ出力す
る。比較器CH100の出力信号はインバータ回路G1
00で反転され“L”の状態の信号がトランスミッショ
ンゲートTG100のPMOS側のゲート電極へ入力さ
れる。この結果、トランスミッションゲートTG100
がオン状態となり、サンプルホールド回路1の出力信号
がアナログ減算回路8のプラス端子へ入力される。この
とき、比較器CH0〜CH31の中の1つの比較器が活
性化される。たとえば、比較器CH29が活性化された
とすると、トランスミッションゲートTG29がオン状
態となり、ノードS29の中間参照電位がアナログ減算
回路8のマイナス端子へ入力される。つまり、スイッチ
群5aを介して入力される中間参照電位と同じタイミン
グで、サンプルホールド回路1の出力信号がアナログ減
算回路8へ入力される。したがって、トランスミッショ
ンゲートTG100とトランスミッションゲートTG2
9はクロックジェネレータ6のクロック信号に応答して
同時に動作するので、クロック信号に起因するフィード
スルーの影響を同様にすることができ、さらに高精度な
下位比較用入力信号を作成することが可能となる。この
結果、下位比較動作の精度が向上し、アナログ信号をさ
らに高精度にデジタル信号に変換することが可能とな
る。
【0108】次に、本発明の第5の実施例のA/D変換
装置について図面を参照しながら説明する。図5は、本
発明の第5の実施例のA/D変換装置の主要部のレイア
ウトを示す図である。図5に示すA/D変換装置は図3
に示すA/D変換装置と同様の構成を有し、同一部分に
同一番号を付し以下その説明を省略する。
装置について図面を参照しながら説明する。図5は、本
発明の第5の実施例のA/D変換装置の主要部のレイア
ウトを示す図である。図5に示すA/D変換装置は図3
に示すA/D変換装置と同様の構成を有し、同一部分に
同一番号を付し以下その説明を省略する。
【0109】図5において、スイッチ素子SW100は
図3に示すトランスミッションゲートTG100を含
み、スイッチ素子SW31はトランスミッションゲート
TG31およびインバータ回路G31を含む。その他の
スイッチ素子も同様である。スイッチ素子SW100は
スイッチ群5aの近傍にレイアウトされ、ここでは、ラ
ダー抵抗網4と上位ラダー抵抗網3との間にレイアウト
されている。
図3に示すトランスミッションゲートTG100を含
み、スイッチ素子SW31はトランスミッションゲート
TG31およびインバータ回路G31を含む。その他の
スイッチ素子も同様である。スイッチ素子SW100は
スイッチ群5aの近傍にレイアウトされ、ここでは、ラ
ダー抵抗網4と上位ラダー抵抗網3との間にレイアウト
されている。
【0110】ラダー抵抗網4および上位ラダー抵抗網3
には一定の電位VRT、VRBが印加され、熱を発生す
る。この熱はラダー抵抗網4の近傍にレイアウトされる
スイッチ群5に含まれるスイッチ素子SW0〜SW31
の特性に影響を与える。したがって、図5に示すよう
に、スイッチ素子SW100をスイッチ群5の近傍にレ
イアウトすることにより、スイッチ素子SW100はラ
ダー抵抗網4および上位ラダー抵抗網3が発生する熱の
影響を同様に受ける。この結果、スイッチ素子SW10
0とスイッチ群5に含まれるスイッチ素子SW0〜SW
31は同様な熱の影響を受け、同じ特性を有することに
なる。したがって、アナログ減算回路8には、同じ特性
を有するスイッチ素子を介して信号が入力されることに
なり、さらに高精度な下位比較用入力信号が作成される
ことになる。この下位比較用入力信号を用いて下位比較
動作を行なうことにより、さらに高精度にアナログ信号
をデジタル信号へ変換することが可能となる。
には一定の電位VRT、VRBが印加され、熱を発生す
る。この熱はラダー抵抗網4の近傍にレイアウトされる
スイッチ群5に含まれるスイッチ素子SW0〜SW31
の特性に影響を与える。したがって、図5に示すよう
に、スイッチ素子SW100をスイッチ群5の近傍にレ
イアウトすることにより、スイッチ素子SW100はラ
ダー抵抗網4および上位ラダー抵抗網3が発生する熱の
影響を同様に受ける。この結果、スイッチ素子SW10
0とスイッチ群5に含まれるスイッチ素子SW0〜SW
31は同様な熱の影響を受け、同じ特性を有することに
なる。したがって、アナログ減算回路8には、同じ特性
を有するスイッチ素子を介して信号が入力されることに
なり、さらに高精度な下位比較用入力信号が作成される
ことになる。この下位比較用入力信号を用いて下位比較
動作を行なうことにより、さらに高精度にアナログ信号
をデジタル信号へ変換することが可能となる。
【0111】次に、本発明の第6の実施例のA/D変換
装置について図面を参照しながら説明する。図6は、本
発明の第6の実施例のA/D変換装置の主要部のレイア
ウトを示す図である。図6に示すA/D変換装置は、図
4に示すA/D変換装置と同様の構成を有し、同一部分
に同一番号を付し以下その説明を省略する。
装置について図面を参照しながら説明する。図6は、本
発明の第6の実施例のA/D変換装置の主要部のレイア
ウトを示す図である。図6に示すA/D変換装置は、図
4に示すA/D変換装置と同様の構成を有し、同一部分
に同一番号を付し以下その説明を省略する。
【0112】図6において、スイッチ素子SW101は
図4に示すトランスミッションゲートTG100および
インバータ回路G100を含み、スイッチ素子SW31
はトランスミッションゲートTG31およびインバータ
回路G31を含む。その他のスイッチ素子も同様であ
る。
図4に示すトランスミッションゲートTG100および
インバータ回路G100を含み、スイッチ素子SW31
はトランスミッションゲートTG31およびインバータ
回路G31を含む。その他のスイッチ素子も同様であ
る。
【0113】スイッチ素子SW101はラダー抵抗網4
と上位ラダー抵抗網3とのレイアウトされ、比較器CH
100は上位比較器群2の近傍にレイアウトされてい
る。この結果、本実施例でも第5の実施例と同様に、ス
イッチ素子SW101および比較器CH100はスイッ
チ群5aおよび上位比較器群2と同様な熱の影響を受
け、同じ特性を有することになる。したがって、アナロ
グ減算回路8には、同じ特性を有するスイッチ素子を介
して信号が入力されることになり、さらに高精度な下位
比較用入力信号が作成されることになる。この下位比較
用入力信号を用いて下位比較動作を行なうことにより、
さらに高精度にアナログ信号をデジタル信号へ変換する
ことが可能となる。
と上位ラダー抵抗網3とのレイアウトされ、比較器CH
100は上位比較器群2の近傍にレイアウトされてい
る。この結果、本実施例でも第5の実施例と同様に、ス
イッチ素子SW101および比較器CH100はスイッ
チ群5aおよび上位比較器群2と同様な熱の影響を受
け、同じ特性を有することになる。したがって、アナロ
グ減算回路8には、同じ特性を有するスイッチ素子を介
して信号が入力されることになり、さらに高精度な下位
比較用入力信号が作成されることになる。この下位比較
用入力信号を用いて下位比較動作を行なうことにより、
さらに高精度にアナログ信号をデジタル信号へ変換する
ことが可能となる。
【0114】次に、本発明の第7の実施例のA/D変換
装置について図面を参照しながら説明する。図7は、本
発明の第7の実施例のA/D変換装置の構成を示す図で
ある。
装置について図面を参照しながら説明する。図7は、本
発明の第7の実施例のA/D変換装置の構成を示す図で
ある。
【0115】図7において、図2に示すA/D変換装置
と異なる点は以下の点である。ラダー抵抗網4を省略
し、スイッチ群5と直接上位ラダー抵抗網3が接続され
る。
と異なる点は以下の点である。ラダー抵抗網4を省略
し、スイッチ群5と直接上位ラダー抵抗網3が接続され
る。
【0116】上記のようにA/D変換装置は構成されて
いるので、上位ラダー抵抗網3が発生する上位用参照電
位がスイッチ群5を介して直接アナログ減算回路8へ入
力される。また、上位参照電位が直接差動増幅回路12
へ入力され、差動増幅回路12は2LSB分の電位を下
位ラダー抵抗網9へ出力する。その他の動作は図2に示
すA/D変換装置と同様であるので説明を省略する。
いるので、上位ラダー抵抗網3が発生する上位用参照電
位がスイッチ群5を介して直接アナログ減算回路8へ入
力される。また、上位参照電位が直接差動増幅回路12
へ入力され、差動増幅回路12は2LSB分の電位を下
位ラダー抵抗網9へ出力する。その他の動作は図2に示
すA/D変換装置と同様であるので説明を省略する。
【0117】したがって、図7に示すA/D変換装置で
は、図2に示すラダー抵抗網4を省略し、上位ラダー抵
抗網3のみ用いているので、回路構成が簡略化され、装
置の高集積化を容易に達成することが可能となる。
は、図2に示すラダー抵抗網4を省略し、上位ラダー抵
抗網3のみ用いているので、回路構成が簡略化され、装
置の高集積化を容易に達成することが可能となる。
【0118】また、第7の実施例においても、第3、第
4、第5、および第6の実施例のようにスイッチ素子を
挿入することにより同様の効果を得ることができる。
4、第5、および第6の実施例のようにスイッチ素子を
挿入することにより同様の効果を得ることができる。
【0119】また、上記の各実施例では、10ビットの
A/D変換装置について述べたが、他のビット構成でも
同様に適用することができ、同様の効果を得ることがで
きる。
A/D変換装置について述べたが、他のビット構成でも
同様に適用することができ、同様の効果を得ることがで
きる。
【0120】次に、本発明の第8の実施例のA/D変換
装置について図面を参照しながら説明する。図10は、
本発明の第8の実施例のA/D変換装置の構成を示す図
である。
装置について図面を参照しながら説明する。図10は、
本発明の第8の実施例のA/D変換装置の構成を示す図
である。
【0121】図10において、A/D変換装置は、サン
プルホールド回路31、負側上位ラダー抵抗網32、正
側上位ラダー抵抗網33、上位比較器群34、D/A変
換器35、上位エンコーダ36、アナログ減算回路3
7、差動増幅器38、下位A/D変換器39、下位エン
コーダ40、出力ラッチ回路41を含む。サンプルホー
ルド回路31には、差動アナログ信号AP、ANがそれ
ぞれ入力される。サンプルホールド回路31は、入力し
た差動アナログ信号AP、ANの瞬時値を抜出してサン
プリングし、一定時間保持し、上位比較器群34および
アナログ減算器37へそれぞれ出力する。
プルホールド回路31、負側上位ラダー抵抗網32、正
側上位ラダー抵抗網33、上位比較器群34、D/A変
換器35、上位エンコーダ36、アナログ減算回路3
7、差動増幅器38、下位A/D変換器39、下位エン
コーダ40、出力ラッチ回路41を含む。サンプルホー
ルド回路31には、差動アナログ信号AP、ANがそれ
ぞれ入力される。サンプルホールド回路31は、入力し
た差動アナログ信号AP、ANの瞬時値を抜出してサン
プリングし、一定時間保持し、上位比較器群34および
アナログ減算器37へそれぞれ出力する。
【0122】負側上位ラダー抵抗網32は、直列に接続
された複数の抵抗RNA、RNB、ANCを含む。負側
上位ラダー抵抗網32の両端の抵抗RNA、RNCの抵
抗値はr/2(rは所定値)であり、その他の抵抗RN
Bの抵抗値はrである。負側上位ラダー抵抗網32の両
端には所定の負側電圧VNT、VNBが印加される。一
例として、負側電圧VNTと負側電圧VNBとの間の電
圧は、上位mビット(mは所定の整数)の比較動作を行
なう場合、n×m(V)となる。ここで、nは上位比較
動作の1LSB分の電圧である。したがって、抵抗RN
AとRNBとの接続点から出力される参照電位は負側電
圧VNTの電位から1/2LSB分の電圧だけシフトし
た電位となる。以降、3/2LSB分の電圧だけシフト
した電位、5/2LSB分の電圧だけシフトした電位、
…、がそれぞれ抵抗RNBとRNBとの接続点から発生
され、最終的に、抵抗RNBとRNCとの接続点からは
(m−1/2)LSB分の電圧だけシフトした電位が上
位参照電位として上位比較器群34へ出力される。
された複数の抵抗RNA、RNB、ANCを含む。負側
上位ラダー抵抗網32の両端の抵抗RNA、RNCの抵
抗値はr/2(rは所定値)であり、その他の抵抗RN
Bの抵抗値はrである。負側上位ラダー抵抗網32の両
端には所定の負側電圧VNT、VNBが印加される。一
例として、負側電圧VNTと負側電圧VNBとの間の電
圧は、上位mビット(mは所定の整数)の比較動作を行
なう場合、n×m(V)となる。ここで、nは上位比較
動作の1LSB分の電圧である。したがって、抵抗RN
AとRNBとの接続点から出力される参照電位は負側電
圧VNTの電位から1/2LSB分の電圧だけシフトし
た電位となる。以降、3/2LSB分の電圧だけシフト
した電位、5/2LSB分の電圧だけシフトした電位、
…、がそれぞれ抵抗RNBとRNBとの接続点から発生
され、最終的に、抵抗RNBとRNCとの接続点からは
(m−1/2)LSB分の電圧だけシフトした電位が上
位参照電位として上位比較器群34へ出力される。
【0123】正側上位ラダー抵抗網33は、直列に接続
された複数の抵抗RPA、RPB、RPCを含む。正側
上位ラダー抵抗網33の両端の抵抗RPA、RPCの抵
抗値はr/2であり、その他の抵抗RPBの抵抗値はr
である。正側上位ラダー抵抗網33の両端には所定の正
側電圧VPT、VPBが入力される。正側電圧VPTと
正側電圧VPBとの間の電圧は、上記と同様にn×m
(V)となる。したがって、抵抗RPBとRPCとの接
続点から出力される正側上位参照電位は正側電圧VPB
より1/2LSB分だけシフトされた電位が発生され、
以降、1LSB分ずつシフトした電位がそれぞれ上位比
較器群34へ出力される。
された複数の抵抗RPA、RPB、RPCを含む。正側
上位ラダー抵抗網33の両端の抵抗RPA、RPCの抵
抗値はr/2であり、その他の抵抗RPBの抵抗値はr
である。正側上位ラダー抵抗網33の両端には所定の正
側電圧VPT、VPBが入力される。正側電圧VPTと
正側電圧VPBとの間の電圧は、上記と同様にn×m
(V)となる。したがって、抵抗RPBとRPCとの接
続点から出力される正側上位参照電位は正側電圧VPB
より1/2LSB分だけシフトされた電位が発生され、
以降、1LSB分ずつシフトした電位がそれぞれ上位比
較器群34へ出力される。
【0124】上位比較器群34は複数の比較器CPを含
む。各比較器CPはクロックジェネレータ(図示省略)
から出力されるクロック信号に応答して、サンプルホー
ルド回路31の差動出力信号と正側および負側上位ラダ
ー抵抗網33、32から出力される正側および負側上位
参照電位とを比較する。たとえば、各比較器CPは、正
側差動アナログ入力信号が正側上位参照電位より大きい
場合“H”のレベルの正側上位比較結果信号をD/A変
換器35および上位エンコーダ36へ出力し、小さい場
合“L”のレベルの信号を出力する。また、各比較器C
Pは、負側差動アナログ信号が負側上位参照電位より小
さい場合“H”のレベルの負側上位比較結果信号をD/
A変換器35および上位エンコーダ36へ出力し、大き
い場合“L”のレベルの信号を出力する。
む。各比較器CPはクロックジェネレータ(図示省略)
から出力されるクロック信号に応答して、サンプルホー
ルド回路31の差動出力信号と正側および負側上位ラダ
ー抵抗網33、32から出力される正側および負側上位
参照電位とを比較する。たとえば、各比較器CPは、正
側差動アナログ入力信号が正側上位参照電位より大きい
場合“H”のレベルの正側上位比較結果信号をD/A変
換器35および上位エンコーダ36へ出力し、小さい場
合“L”のレベルの信号を出力する。また、各比較器C
Pは、負側差動アナログ信号が負側上位参照電位より小
さい場合“H”のレベルの負側上位比較結果信号をD/
A変換器35および上位エンコーダ36へ出力し、大き
い場合“L”のレベルの信号を出力する。
【0125】D/A変換器35は、複数の定電流源セル
35aを含む。各定電流源セル35aは、入力した上位
および下位比較結果信号に応答して上位比較動作の1L
SB分に相当する電流Iを正側又は負側へ出力する。各
定電流源セル35aから出力される電流Iは正側及び負
側でそれぞれ加算され、アナログ減算回路37へ出力さ
れる。
35aを含む。各定電流源セル35aは、入力した上位
および下位比較結果信号に応答して上位比較動作の1L
SB分に相当する電流Iを正側又は負側へ出力する。各
定電流源セル35aから出力される電流Iは正側及び負
側でそれぞれ加算され、アナログ減算回路37へ出力さ
れる。
【0126】アナログ減算回路37は、サンプルホール
ド回路31から出力される差動アナログ入力信号AP、
ANからD/A変換器35から出力される正側および負
側D/A変換結果信号をそれぞれ減算し、1LSBの範
囲に収まる下位用差動アナログ信号を差動増幅器38へ
出力する。
ド回路31から出力される差動アナログ入力信号AP、
ANからD/A変換器35から出力される正側および負
側D/A変換結果信号をそれぞれ減算し、1LSBの範
囲に収まる下位用差動アナログ信号を差動増幅器38へ
出力する。
【0127】差動増幅器38は入力した下位用差動アナ
ログ信号を増幅し、下位A/D変換器39へ出力する。
ログ信号を増幅し、下位A/D変換器39へ出力する。
【0128】下位A/D変換器39は、上位比較用の負
側上位ラダー抵抗網32、正側上位ラダー抵抗網33、
および上位比較器群34と同様の構成を有する負側下位
ラダー抵抗網、正側下位ラダー抵抗網、および下位比較
器群を含む。下位A/D変換器39は、上記の上位比較
動作と同様に、入力した下位用差動アナログ信号と正側
および負側下位参照電位とを比較し、比較結果を下位比
較結果信号として下位エンコーダ40へ出力する。
側上位ラダー抵抗網32、正側上位ラダー抵抗網33、
および上位比較器群34と同様の構成を有する負側下位
ラダー抵抗網、正側下位ラダー抵抗網、および下位比較
器群を含む。下位A/D変換器39は、上記の上位比較
動作と同様に、入力した下位用差動アナログ信号と正側
および負側下位参照電位とを比較し、比較結果を下位比
較結果信号として下位エンコーダ40へ出力する。
【0129】上位および下位エンコーダ36、40は、
入力した上位および下位比較結果信号を所定の論理処理
によりエンコードし、上位および下位デジタルコード信
号を出力ラッチ回路41へ出力する。
入力した上位および下位比較結果信号を所定の論理処理
によりエンコードし、上位および下位デジタルコード信
号を出力ラッチ回路41へ出力する。
【0130】出力ラッチ回路41は、入力した上位およ
び下位デジタルコード信号をラッチし、差動アナログ入
力信号AP、ANに対応したデジタル信号Doutを出
力する。
び下位デジタルコード信号をラッチし、差動アナログ入
力信号AP、ANに対応したデジタル信号Doutを出
力する。
【0131】次に、図10に示すアナログ減算回路によ
る減算動作について詳細に説明する。図11は、図10
に示すアナログ減算回路による減算結果を示す図であ
る。
る減算動作について詳細に説明する。図11は、図10
に示すアナログ減算回路による減算結果を示す図であ
る。
【0132】正側および負側アナログ入力信号AP、A
Nは、上記のように1/2LSB分の電圧だけシフトさ
れた正側および負側上位参照電位と比較され、D/A変
換器35から出力される正側および負側D/A変換結果
信号は図11に示すようになる。したがって、正側およ
び負側アナログ入力信号AP、ANから正側および負側
D/A変換結果信号をそれぞれ減算すると、正側および
負側減算結果信号は、基準電位を挟んで上下均等に分割
され、全体として1LSB分の電圧の範囲に入る。この
結果、正側および負側減算結果信号の範囲は従来の半分
の範囲となる。
Nは、上記のように1/2LSB分の電圧だけシフトさ
れた正側および負側上位参照電位と比較され、D/A変
換器35から出力される正側および負側D/A変換結果
信号は図11に示すようになる。したがって、正側およ
び負側アナログ入力信号AP、ANから正側および負側
D/A変換結果信号をそれぞれ減算すると、正側および
負側減算結果信号は、基準電位を挟んで上下均等に分割
され、全体として1LSB分の電圧の範囲に入る。この
結果、正側および負側減算結果信号の範囲は従来の半分
の範囲となる。
【0133】次に、差動増幅器による上記の正側および
負側減算結果信号の増幅結果について詳細に説明する。
図12は、図10に示す差動増幅器による増幅結果を示
す図である。
負側減算結果信号の増幅結果について詳細に説明する。
図12は、図10に示す差動増幅器による増幅結果を示
す図である。
【0134】図12を参照して、正側および負側減算結
果信号は基準電位を中心として全体として1LSB分の
電圧の範囲に入っており、その範囲は従来の1/2とな
るため、差動増幅器のリニア範囲LR内に入る。したが
って、増幅された正側および負側出力信号は、線形に増
幅され、非常に優れた直線性を持つ。つまり、差動増幅
器の入力信号の範囲を従来の1/2にすることにより、
差動増幅器のリニア範囲のみにおいて増幅動作を行なう
ことができ、非常に高精度な増幅動作が行なわれる。
果信号は基準電位を中心として全体として1LSB分の
電圧の範囲に入っており、その範囲は従来の1/2とな
るため、差動増幅器のリニア範囲LR内に入る。したが
って、増幅された正側および負側出力信号は、線形に増
幅され、非常に優れた直線性を持つ。つまり、差動増幅
器の入力信号の範囲を従来の1/2にすることにより、
差動増幅器のリニア範囲のみにおいて増幅動作を行なう
ことができ、非常に高精度な増幅動作が行なわれる。
【0135】上記のA/D変換装置を実際に作製し、直
線性誤差を測定した結果は以下のようになる。たとえ
ば、抵抗RPA、RPC、RNA、RNCの抵抗値を
7.8125Ω、その他の抵抗の抵抗値を15.625
Ωとし、入力1Vに対して0.9Vppの出力を得る場
合、直線性誤差で0.76mVppとなり、出力信号に
対して±0.042%の誤差となり、非常に高精度な増
幅動作を達成できた。
線性誤差を測定した結果は以下のようになる。たとえ
ば、抵抗RPA、RPC、RNA、RNCの抵抗値を
7.8125Ω、その他の抵抗の抵抗値を15.625
Ωとし、入力1Vに対して0.9Vppの出力を得る場
合、直線性誤差で0.76mVppとなり、出力信号に
対して±0.042%の誤差となり、非常に高精度な増
幅動作を達成できた。
【0136】したがって、上記の増幅動作により得られ
た正側および負側出力信号を下位用差動アナログ信号と
して下位A/D変換器39により下位A/D変換動作を
実行することにより非常に高精度な下位デジタル信号を
得ることが可能となる。また、本実施例では、抵抗値を
調整するだけで上記の結果を得ることができ、素子数が
増加せず、高集積化に適する。また、製造工程の増加や
他の部品の付加によるコストアップが全くなく、非常に
簡便な構成で高精度なA/D変換動作を実現するが可能
となる。
た正側および負側出力信号を下位用差動アナログ信号と
して下位A/D変換器39により下位A/D変換動作を
実行することにより非常に高精度な下位デジタル信号を
得ることが可能となる。また、本実施例では、抵抗値を
調整するだけで上記の結果を得ることができ、素子数が
増加せず、高集積化に適する。また、製造工程の増加や
他の部品の付加によるコストアップが全くなく、非常に
簡便な構成で高精度なA/D変換動作を実現するが可能
となる。
【0137】次に、本発明の第9の実施例のA/D変換
装置について図面を参照しながら説明する。図13は、
本発明の第9の実施例のA/D変換装置の構成を示す図
である。
装置について図面を参照しながら説明する。図13は、
本発明の第9の実施例のA/D変換装置の構成を示す図
である。
【0138】図13に示すA/D変換装置と図10に示
すA/D変換装置とで異なる点は、D/A変換器35に
定電流源セル35bを付加し、正側および負側上位ラダ
ー抵抗網33、32の各抵抗RPB、RNBの抵抗値を
すべてrとした点である。その他の点は図10に示すA
/D変換装置と同様であるので以下その説明を省略す
る。
すA/D変換装置とで異なる点は、D/A変換器35に
定電流源セル35bを付加し、正側および負側上位ラダ
ー抵抗網33、32の各抵抗RPB、RNBの抵抗値を
すべてrとした点である。その他の点は図10に示すA
/D変換装置と同様であるので以下その説明を省略す
る。
【0139】上記のように、正側および負側ラダー抵抗
網33、32の各抵抗値はrであるので、正側上位ラダ
ー抵抗網33は正側電圧VPBとVPTとの間を上位比
較動作の1LSB単位で分割した上位参照電位を出力
し、負側上位ラダー抵抗網32も同様に負側電圧VNT
とVNBとの間を1LSB単位で分割した負側上位参照
電位を出力する。したがって、正側および負側上位ラダ
ー抵抗網33、32では、図10に示すA/D変換装置
とは異なり、1/2LSB分の電位をシフトさせていな
い。このため、図13に示すA/D変換装置では、定電
流源セル35bを付加することにより、D/A変換器3
5から出力される正側および負側D/A変換結果信号を
1/2LSB分だけシフトしている。
網33、32の各抵抗値はrであるので、正側上位ラダ
ー抵抗網33は正側電圧VPBとVPTとの間を上位比
較動作の1LSB単位で分割した上位参照電位を出力
し、負側上位ラダー抵抗網32も同様に負側電圧VNT
とVNBとの間を1LSB単位で分割した負側上位参照
電位を出力する。したがって、正側および負側上位ラダ
ー抵抗網33、32では、図10に示すA/D変換装置
とは異なり、1/2LSB分の電位をシフトさせていな
い。このため、図13に示すA/D変換装置では、定電
流源セル35bを付加することにより、D/A変換器3
5から出力される正側および負側D/A変換結果信号を
1/2LSB分だけシフトしている。
【0140】次に、図13に示すD/A変換器について
さらに詳細に説明する。図14は、図13に示すD/A
変換器の構成を示す回路図である。
さらに詳細に説明する。図14は、図13に示すD/A
変換器の構成を示す回路図である。
【0141】図14を参照して、D/A変換器35は複
数のコンパレータCPの数に対応した複数の定電流源セ
ル35aを含み、新たに定電流源セル35bが付加され
ている。
数のコンパレータCPの数に対応した複数の定電流源セ
ル35aを含み、新たに定電流源セル35bが付加され
ている。
【0142】定電流源セル35aは、NMOSトランジ
スタQ4〜Q6を含む。トランジスタQ4は、トランジ
スタQ5およびQ6と接続され、そのゲートには、対応
するコンパレータCPから正側上位比較結果信号CPP
が入力される。トランジスタQ5のゲートには対応する
コンパレータCPから負側上位比較結果信号CPNが入
力される。トランジスタQ6のゲートには、所定のバイ
アス電圧VB が入力される。バイアス電圧VB はA/D
変換装置内部で発生させてもよいし、また、装置の外部
から直接供給してもよい。各定電流源セル35aは、対
応するコンパレータCPが出力する正側上位比較結果信
号CPPが“H”、負側上位比較結果信号CPNが
“L”の場合、トランジスタQ4がオンし、トランジス
タQ5がオフする。この結果、上位A/D変換動作にお
ける1LSB分に相当する電流IがトランジスタQ6か
らトランジスタQ4を介して正側D/A変換結果信号と
して出力される。一方、正側上位比較結果信号CPPが
“L”、負側上位比較結果信号CPNが“H”の場合、
トランジスタQ4がオフし、トランジスタQ5がオンす
る。この結果、上記の電流IがトランジスタQ6からト
ランジスタQ5を介して負側D/A変換結果信号として
出力される。他の定電流源セル35aも上記と同様の構
成を有する。
スタQ4〜Q6を含む。トランジスタQ4は、トランジ
スタQ5およびQ6と接続され、そのゲートには、対応
するコンパレータCPから正側上位比較結果信号CPP
が入力される。トランジスタQ5のゲートには対応する
コンパレータCPから負側上位比較結果信号CPNが入
力される。トランジスタQ6のゲートには、所定のバイ
アス電圧VB が入力される。バイアス電圧VB はA/D
変換装置内部で発生させてもよいし、また、装置の外部
から直接供給してもよい。各定電流源セル35aは、対
応するコンパレータCPが出力する正側上位比較結果信
号CPPが“H”、負側上位比較結果信号CPNが
“L”の場合、トランジスタQ4がオンし、トランジス
タQ5がオフする。この結果、上位A/D変換動作にお
ける1LSB分に相当する電流IがトランジスタQ6か
らトランジスタQ4を介して正側D/A変換結果信号と
して出力される。一方、正側上位比較結果信号CPPが
“L”、負側上位比較結果信号CPNが“H”の場合、
トランジスタQ4がオフし、トランジスタQ5がオンす
る。この結果、上記の電流IがトランジスタQ6からト
ランジスタQ5を介して負側D/A変換結果信号として
出力される。他の定電流源セル35aも上記と同様の構
成を有する。
【0143】定電流源セル35bは、NMOSトランジ
スタQ1〜Q3を含む。トランジスタQ1は、トランジ
スタQ2およびQ3と接続され、そのゲートには、中間
電位レベルの制御信号C1が入力される。トランジスタ
Q2のゲートには、中間電位レベルの制御信号C2が入
力される。トランジスタQ3のゲートには、定電流源セ
ル35aと同様にバイアス電圧VB が供給される。ここ
で、トランジスタQ3のサイズは、トランジスタQ6、
Q9、…、Q12と同じサイズに設定し、また、トラン
ジスタQ1およびQ2が同サイズに設定される。したが
って、トランジスタQ1およびQ2がオン状態にあると
き、トランジスタQ3から発生される電流Iは、等分割
されてトランジスタQ1およびQ2を流れる。トランジ
スタQ1およびQ2はそれぞれD/A変換器35と接続
され、D/A変換器35が出力する電流に1/2LSB
分に相当する電流I/2を付加する。したがって、D/
A変換器35から出力される電流は、コンパレータCP
から出力される正側および負側比較結果信号CPP、C
PNに応答した電流に1/2LSB分シフトした電流を
アナログ減算回路37へ出力する。したがって、アナロ
グ減算回路37による減算結果は、図15に示す結果と
なる。図15を参照して、正側および負側D/A変換結
果信号は1/2LSB分だけシフトされており、正側お
よび負側減算結果信号は、図11と同様に1LSBの範
囲に収まる。この結果、第9の実施例でも、図10に示
すA/D変換装置と同様に、差動増幅器38の入出力特
性のリニア範囲のみを用いて下位用差動アナログ信号を
下位A/D変換器39へ供給することができ、下位比較
動作の精度を向上することが可能となる。
スタQ1〜Q3を含む。トランジスタQ1は、トランジ
スタQ2およびQ3と接続され、そのゲートには、中間
電位レベルの制御信号C1が入力される。トランジスタ
Q2のゲートには、中間電位レベルの制御信号C2が入
力される。トランジスタQ3のゲートには、定電流源セ
ル35aと同様にバイアス電圧VB が供給される。ここ
で、トランジスタQ3のサイズは、トランジスタQ6、
Q9、…、Q12と同じサイズに設定し、また、トラン
ジスタQ1およびQ2が同サイズに設定される。したが
って、トランジスタQ1およびQ2がオン状態にあると
き、トランジスタQ3から発生される電流Iは、等分割
されてトランジスタQ1およびQ2を流れる。トランジ
スタQ1およびQ2はそれぞれD/A変換器35と接続
され、D/A変換器35が出力する電流に1/2LSB
分に相当する電流I/2を付加する。したがって、D/
A変換器35から出力される電流は、コンパレータCP
から出力される正側および負側比較結果信号CPP、C
PNに応答した電流に1/2LSB分シフトした電流を
アナログ減算回路37へ出力する。したがって、アナロ
グ減算回路37による減算結果は、図15に示す結果と
なる。図15を参照して、正側および負側D/A変換結
果信号は1/2LSB分だけシフトされており、正側お
よび負側減算結果信号は、図11と同様に1LSBの範
囲に収まる。この結果、第9の実施例でも、図10に示
すA/D変換装置と同様に、差動増幅器38の入出力特
性のリニア範囲のみを用いて下位用差動アナログ信号を
下位A/D変換器39へ供給することができ、下位比較
動作の精度を向上することが可能となる。
【0144】次に、図13に示すD/A変換器の他の構
成について説明する。図16は、図13に示すD/A変
換器の他の構成を示す回路図である。
成について説明する。図16は、図13に示すD/A変
換器の他の構成を示す回路図である。
【0145】図16を参照して、D/A変換器35は、
複数の定電流源セル35cを含み、定電流源セル35d
が付加される。
複数の定電流源セル35cを含み、定電流源セル35d
が付加される。
【0146】図16および図14を参照して、定電流源
セル35dと定電流源セル35bで異なる点は、NMO
SトランジスタQ1、Q2の代わりにバイポーラトラン
ジスタQ21、Q22を用いた点である。その他の点お
よび動作は図14に示す定電流源セル35bと同様であ
るので以下その説明を省略する。また、定電流源セル3
5aと定電流源セル35cとで異なる点は、NMOSト
ランジスタQ4、Q5をバイポーラトランジスタQ2
4、Q25に変更した点である。その他の点および動作
は図14に示す定電流源セル35aと同様であるので以
下その説明を省略する。
セル35dと定電流源セル35bで異なる点は、NMO
SトランジスタQ1、Q2の代わりにバイポーラトラン
ジスタQ21、Q22を用いた点である。その他の点お
よび動作は図14に示す定電流源セル35bと同様であ
るので以下その説明を省略する。また、定電流源セル3
5aと定電流源セル35cとで異なる点は、NMOSト
ランジスタQ4、Q5をバイポーラトランジスタQ2
4、Q25に変更した点である。その他の点および動作
は図14に示す定電流源セル35aと同様であるので以
下その説明を省略する。
【0147】上記のように、図16に示すD/A変換器
も図14に示すD/A変換器と同様に、コンパレータC
Pから出力される正側および負側上位比較結果信号に応
答して出力される正側および負側D/A変換結果信号を
1/2LSB分シフトしてアナログ減算回路37へ出力
する。したがって、上記と同様に差動増幅器38から高
精度な下位差動アナログ信号が出力され、下位比較動作
の精度が改善され、高精度なA/D変換動作を実行する
ことが可能となる。
も図14に示すD/A変換器と同様に、コンパレータC
Pから出力される正側および負側上位比較結果信号に応
答して出力される正側および負側D/A変換結果信号を
1/2LSB分シフトしてアナログ減算回路37へ出力
する。したがって、上記と同様に差動増幅器38から高
精度な下位差動アナログ信号が出力され、下位比較動作
の精度が改善され、高精度なA/D変換動作を実行する
ことが可能となる。
【0148】次に、図13に示すD/A変換器のさらに
他の構成について説明する。図17は、図13に示すD
/A変換器のさらに他の構成を示す回路図である。
他の構成について説明する。図17は、図13に示すD
/A変換器のさらに他の構成を示す回路図である。
【0149】図17に示すD/A変換器では、すべてバ
イポーラトランジスタを用いて構成されている。図17
に示すD/A変換器の各接続およびその動作は図14に
示すD/A変換器と同様であるので以下その説明を省略
する。
イポーラトランジスタを用いて構成されている。図17
に示すD/A変換器の各接続およびその動作は図14に
示すD/A変換器と同様であるので以下その説明を省略
する。
【0150】したがって、図17に示すD/A変換器で
も、コンパレータCPから出力される正側および負側上
位比較結果信号に応答して1/2LSB分だけシフトし
た正側および負側D/A変換結果信号をアナログ減算回
路37へ出力し、上記と同様に高精度なA/D変換動作
を実現することが可能となる。
も、コンパレータCPから出力される正側および負側上
位比較結果信号に応答して1/2LSB分だけシフトし
た正側および負側D/A変換結果信号をアナログ減算回
路37へ出力し、上記と同様に高精度なA/D変換動作
を実現することが可能となる。
【0151】次に、本発明の第10の実施例のA/D変
換装置について図面を参照しながら説明する。図18
は、本発明の第10の実施例のA/D変換装置の構成を
示す図である。図18に示すA/D変換装置と図13に
示すA/D変換装置とで異なる点は、定電流源セル35
bが削除され、サンプルホールド回路31とアナログ減
算器37の間に入力電圧シフト回路42が付加された点
である。
換装置について図面を参照しながら説明する。図18
は、本発明の第10の実施例のA/D変換装置の構成を
示す図である。図18に示すA/D変換装置と図13に
示すA/D変換装置とで異なる点は、定電流源セル35
bが削除され、サンプルホールド回路31とアナログ減
算器37の間に入力電圧シフト回路42が付加された点
である。
【0152】図18に示すA/D変換装置では、D/A
変換器35から出力される正側および負側D/A変換結
果信号は1/2LSB分シフトされず通常通りアナログ
減算器37へ入力される。したがって、アナログ減算器
37に入力される差動アナログ信号を入力電圧シフト回
路42により1/2LSB分だけシフトしている。
変換器35から出力される正側および負側D/A変換結
果信号は1/2LSB分シフトされず通常通りアナログ
減算器37へ入力される。したがって、アナログ減算器
37に入力される差動アナログ信号を入力電圧シフト回
路42により1/2LSB分だけシフトしている。
【0153】図18を参照して、入力電圧シフト回路4
2は、抵抗RPa〜RPd、RNa〜RNd、オペアン
プOPP、OPNを含む。抵抗RPaは正側基準電圧V
PおよびオペアンプOPPの一方端子に接続される。抵
抗RPcを介してサンプルホールド回路31から負側差
動アナログ信号ANがオペアンプOPPの−側端子入力
される。抵抗RPbはオペアンプOPPの−側端子およ
び出力端子に接続される。抵抗RPdは接地電位および
オペアンプOPPの+側端子と接続される。正側基準電
圧VPは、たとえば、VPT−VPBである。抵抗RN
a〜RNd、オペアンプOPNも同様に接続される。負
側基準電圧VNはVNT−VNBである。
2は、抵抗RPa〜RPd、RNa〜RNd、オペアン
プOPP、OPNを含む。抵抗RPaは正側基準電圧V
PおよびオペアンプOPPの一方端子に接続される。抵
抗RPcを介してサンプルホールド回路31から負側差
動アナログ信号ANがオペアンプOPPの−側端子入力
される。抵抗RPbはオペアンプOPPの−側端子およ
び出力端子に接続される。抵抗RPdは接地電位および
オペアンプOPPの+側端子と接続される。正側基準電
圧VPは、たとえば、VPT−VPBである。抵抗RN
a〜RNd、オペアンプOPNも同様に接続される。負
側基準電圧VNはVNT−VNBである。
【0154】上位mビットの比較動作を行なう場合、正
側および負側上位ラダー抵抗網33、32のそれぞれの
全抵抗値をmrとすると、抵抗RPa、RNaの抵抗値
はそれぞれmrであり、抵抗RPb、RPc、RNb、
RNcの抵抗値はそれぞれr/2であり、抵抗RPb、
RNdの抵抗値はそれぞれnr/(4n+1)である。
上記構成により、オペアンプOPP、OPNは入力信号
を反転させ、上位比較動作の1/2LSB分だけシフト
して出力する。したがって、差動アナログ信号AP、A
Nは入力電圧シフト回路42により1/2LSB分シフ
トされ、アナログ減算器37へ入力される。この結果、
図19に示すようにアナログ減算器37による正側およ
び負側減算結果信号は図15に示すものと同様となり、
差動増幅器38のリニア範囲に含まれる。したがって、
差動増幅器38は入力した正側および負側減算結果信号
を高精度に増幅し、下位A/D変換器39へ出力するの
で、下位比較動作が高精度に行なわれ、高精度なA/D
変換動作を同様に実現することが可能となる。
側および負側上位ラダー抵抗網33、32のそれぞれの
全抵抗値をmrとすると、抵抗RPa、RNaの抵抗値
はそれぞれmrであり、抵抗RPb、RPc、RNb、
RNcの抵抗値はそれぞれr/2であり、抵抗RPb、
RNdの抵抗値はそれぞれnr/(4n+1)である。
上記構成により、オペアンプOPP、OPNは入力信号
を反転させ、上位比較動作の1/2LSB分だけシフト
して出力する。したがって、差動アナログ信号AP、A
Nは入力電圧シフト回路42により1/2LSB分シフ
トされ、アナログ減算器37へ入力される。この結果、
図19に示すようにアナログ減算器37による正側およ
び負側減算結果信号は図15に示すものと同様となり、
差動増幅器38のリニア範囲に含まれる。したがって、
差動増幅器38は入力した正側および負側減算結果信号
を高精度に増幅し、下位A/D変換器39へ出力するの
で、下位比較動作が高精度に行なわれ、高精度なA/D
変換動作を同様に実現することが可能となる。
【0155】上記第8ないし第10の実施例では、差動
増幅器38へ入力される正側および負側減算結果信号を
1/2LSB分だけシフトするため、正側および負側上
位ラダー抵抗網33、32、定電流源セル35b、また
は入力電圧シフト回路42により各信号を1/2LSB
分だけシフトさせたが、その他の部分でシフトさせても
よいし、各シフト手段は一例であり、他のシフト手段を
用いてもよい。また、上記第8ないし第10の実施例で
は、差動アナログ信号を用いた構成について説明した
が、第1ないし第7実施例と同様に単一のアナログ信号
を用いても同様に上位A/D変換動作における1LSB
分の電位をシフトし、差動増幅器のリニア範囲を使用す
るようにすれば同様の効果を得ることができる。
増幅器38へ入力される正側および負側減算結果信号を
1/2LSB分だけシフトするため、正側および負側上
位ラダー抵抗網33、32、定電流源セル35b、また
は入力電圧シフト回路42により各信号を1/2LSB
分だけシフトさせたが、その他の部分でシフトさせても
よいし、各シフト手段は一例であり、他のシフト手段を
用いてもよい。また、上記第8ないし第10の実施例で
は、差動アナログ信号を用いた構成について説明した
が、第1ないし第7実施例と同様に単一のアナログ信号
を用いても同様に上位A/D変換動作における1LSB
分の電位をシフトし、差動増幅器のリニア範囲を使用す
るようにすれば同様の効果を得ることができる。
【0156】
【発明の効果】請求項1記載のA/D変換装置において
は、第3参照電位発生手段が発生する第5参照電位には
リンギング現象が発生しないので、装置の動作速度を高
速化することが可能となる。また、第3参照電位発生手
段の電流値を増大させてリンギング現象を抑制していな
いので、消費電力が増大せず、装置の低消費電力化を達
成することが可能となる。
は、第3参照電位発生手段が発生する第5参照電位には
リンギング現象が発生しないので、装置の動作速度を高
速化することが可能となる。また、第3参照電位発生手
段の電流値を増大させてリンギング現象を抑制していな
いので、消費電力が増大せず、装置の低消費電力化を達
成することが可能となる。
【0157】請求項2記載のA/D変換装置において
は、減算手段の入力信号に第1スイッチ手段による影響
と同様の影響を第2スイッチ手段により与えているの
で、減算手段により両者の影響が相殺され、より高精度
な第2比較用の信号を得ることができる。この結果、第
2比較結果の精度が向上し、高精度にアナログ信号をデ
ジタル信号に変換することが可能となる。
は、減算手段の入力信号に第1スイッチ手段による影響
と同様の影響を第2スイッチ手段により与えているの
で、減算手段により両者の影響が相殺され、より高精度
な第2比較用の信号を得ることができる。この結果、第
2比較結果の精度が向上し、高精度にアナログ信号をデ
ジタル信号に変換することが可能となる。
【0158】請求項3記載のA/D変換装置において
は、第3スイッチ手段と第4スイッチ手段とが同一のタ
イミングで制御されているので、前記信号に起因するフ
ィードスルーの影響が等しくなり、減算手段は高精度な
第2比較用の信号を得ることができる。この結果、高精
度な第2比較動作を行なうことができ、高精度にアナロ
グ信号をデジタル信号に変換することが可能となる。
は、第3スイッチ手段と第4スイッチ手段とが同一のタ
イミングで制御されているので、前記信号に起因するフ
ィードスルーの影響が等しくなり、減算手段は高精度な
第2比較用の信号を得ることができる。この結果、高精
度な第2比較動作を行なうことができ、高精度にアナロ
グ信号をデジタル信号に変換することが可能となる。
【0159】請求項4記載のA/D変換装置において
は、第6スイッチ手段が第5スイッチ手段の近傍にレイ
アウトされているので、外部から入力される熱の影響が
同様に作用し、減算手段は高精度な第2比較用の信号を
得ることができる。この結果、高精度な第2比較動作が
可能となり、高精度にアナログ信号をデジタル信号に変
換することが可能となる。
は、第6スイッチ手段が第5スイッチ手段の近傍にレイ
アウトされているので、外部から入力される熱の影響が
同様に作用し、減算手段は高精度な第2比較用の信号を
得ることができる。この結果、高精度な第2比較動作が
可能となり、高精度にアナログ信号をデジタル信号に変
換することが可能となる。
【0160】請求項5記載のA/D変換装置において
は、第1参照電位発生手段のみを用いて所定の第2参照
電位を選択し、所定の第4参照電位を発生させているの
で、回路構成が簡略化され、装置の高集積化を容易に達
成することが可能となる。
は、第1参照電位発生手段のみを用いて所定の第2参照
電位を選択し、所定の第4参照電位を発生させているの
で、回路構成が簡略化され、装置の高集積化を容易に達
成することが可能となる。
【0161】請求項6、7、9、10記載のA/D変換
装置においては、差動増幅手段に入力される下位用アナ
ログ信号は差動増幅手段の入出力特性のリニア範囲に含
まれるので、差動増幅手段から高精度に増幅された下位
用アナログ信号を出力することができ、高精度なA/D
変換動作を実現することができる。
装置においては、差動増幅手段に入力される下位用アナ
ログ信号は差動増幅手段の入出力特性のリニア範囲に含
まれるので、差動増幅手段から高精度に増幅された下位
用アナログ信号を出力することができ、高精度なA/D
変換動作を実現することができる。
【0162】請求項8記載のA/D変換装置は、上記効
果に加え、ラダー抵抗網の両端の抵抗の抵抗値を変化さ
せるだけで上位参照電位のうち最下位の電位をシフトさ
せているので、素子数が増加せず、高集積化に適する。
果に加え、ラダー抵抗網の両端の抵抗の抵抗値を変化さ
せるだけで上位参照電位のうち最下位の電位をシフトさ
せているので、素子数が増加せず、高集積化に適する。
【図1】 本発明の第1の実施例のA/D変換装置の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図2】 本発明の第2の実施例のA/D変換装置の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図3】 本発明の第3の実施例のA/D変換装置の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図4】 本発明の第4の実施例のA/D変換装置の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図5】 本発明の第5の実施例のA/D変換装置の主
要部のレイアウトを示す図である。
要部のレイアウトを示す図である。
【図6】 本発明の第6の実施例のA/D変換装置の主
要部のレイアウトを示す図である。
要部のレイアウトを示す図である。
【図7】 本発明の第7の実施例のA/D変換装置の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図8】 従来のA/D変換装置の構成を示す図であ
る。
る。
【図9】 従来の10ビット構成のA/D変換装置の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図10】 本発明の第8の実施例のA/D変換装置の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図11】 図10に示すアナログ減算回路による減算
結果を説明するための図である。
結果を説明するための図である。
【図12】 図10に示す差動増幅器による増幅結果を
示す図である。
示す図である。
【図13】 本発明の第9の実施例のA/D変換装置の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図14】 図13に示すD/A変換器の構成を示す回
路図である。
路図である。
【図15】 図13に示すアナログ減算回路による減算
結果を説明するための図である。
結果を説明するための図である。
【図16】 図13に示すD/A変換器の他の構成を示
す回路図である。
す回路図である。
【図17】 図13に示すD/A変換器のさらに他の構
成を示す回路図である。
成を示す回路図である。
【図18】 本発明の第10の実施例のA/D変換装置
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図19】 図18に示すアナログ減算回路による減算
結果を説明するための図である。
結果を説明するための図である。
【図20】 従来の他のA/D変換装置の構成を示す図
である。
である。
【図21】 図20に示すアナログ減算回路による減算
結果を説明するための図である。
結果を説明するための図である。
【図22】 図20に示す差動増幅器の構成を示す回路
図である。
図である。
【図23】 図20に示す差動増幅器の差動入力電圧と
コレクタ電流との関係を示す図である。
コレクタ電流との関係を示す図である。
【図24】 図20に示す差動増幅器の差動入力電圧と
出力電圧との関係を示す図である。
出力電圧との関係を示す図である。
【図25】 図20に示す差動増幅器の入出力特性を示
す図である。
す図である。
1 サンプルホールド回路、2 上位比較器群、3 上
位ラダー抵抗網、4ラダー抵抗網、5 スイッチ群、6
クロックジェネレータ、7 上位エンコーダ、8 ア
ナログ減算回路、9 下位ラダー抵抗網、10 下位比
較器群、11下位エンコーダ、12 差動増幅回路、1
3 加減算回路、31 サンプルホールド回路、32
負側上位ラダー抵抗網、33 正側上位ラダー抵抗網、
34上位比較器群、35 D/A変換器、36 上位エ
ンコーダ、37 アナログ減算回路、38 差動増幅
器、39 下位A/D変換器、40 下位エンコーダ、
41 出力ラッチ回路、42 入力電圧シフト回路、3
5a〜35f 定電流源セル。
位ラダー抵抗網、4ラダー抵抗網、5 スイッチ群、6
クロックジェネレータ、7 上位エンコーダ、8 ア
ナログ減算回路、9 下位ラダー抵抗網、10 下位比
較器群、11下位エンコーダ、12 差動増幅回路、1
3 加減算回路、31 サンプルホールド回路、32
負側上位ラダー抵抗網、33 正側上位ラダー抵抗網、
34上位比較器群、35 D/A変換器、36 上位エ
ンコーダ、37 アナログ減算回路、38 差動増幅
器、39 下位A/D変換器、40 下位エンコーダ、
41 出力ラッチ回路、42 入力電圧シフト回路、3
5a〜35f 定電流源セル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三木 隆博 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社システムエル・エス・アイ開発研 究所内
Claims (10)
- 【請求項1】 アナログ信号をデジタル信号に変換する
アナログ・デジタル変換装置であって、 第1参照電位を発生する第1参照電位発生手段と、 前記第1参照電位と同一の第2参照電位を発生する第2
参照電位発生手段と、 前記アナログ信号の電位と前記第1参照電位とを比較し
て第1比較結果信号を出力する第1比較手段と、 前記第1比較結果信号に応答して前記第2参照電位の中
から所定の第3参照電位を選択する選択手段と、 前記アナログ信号から前記第3参照電位を減算する減算
手段と、 前記第2参照電位の中の所定の第4参照電位をもとに所
定の第5参照電位を発生させる第3参照電位発生手段
と、 前記減算手段の出力信号の電位と前記第5参照電位とを
比較して第2比較結果信号を出力する第2比較手段と、 前記第1および第2比較結果信号を前記デジタル信号に
変換する変換手段とを含むアナログ・デジタル変換装
置。 - 【請求項2】 アナログ信号をデジタル信号に変換する
アナログ・デジタル変換装置であって、 第1参照電位を発生する第1参照電位発生手段と、 前記第1参照電位と同一の第2参照電位を発生する第2
参照電位発生手段と、 前記アナログ信号の電位と前記第1参照電位とを比較し
て第1比較結果信号を出力する第1比較手段と、 前記第1比較結果信号に応答して前記第2参照電位の中
から所定の第3参照電位を選択する選択手段と、 前記アナログ信号から前記第3参照電位を減算する減算
手段と、 前記第2参照電位の中の所定の第4参照電位をもとに所
定の第5参照電位を発生させる第3参照電位発生手段
と、 前記減算手段の出力信号の電位と前記第5参照電位とを
比較して第2比較結果信号を出力する第2比較手段と、 前記第1および第2比較結果信号を前記デジタル信号に
変換する変換手段とを含み、 前記選択手段は、 前記第2参照電位発生手段と前記減算手段との接続を制
御する前記第2参照電位の数と同数の第1スイッチ手段
を含み、 さらに、前記第1スイッチ手段と同一の構成を有し、前
記アナログ信号が入力され、常にオン状態で前記アナロ
グ信号を前記減算手段へ出力する第2スイッチ手段を含
むアナログ・デジタル変換装置。 - 【請求項3】 アナログ信号をデジタル信号に変換する
アナログ・デジタル変換装置であって、 第1参照電位を発生する第1参照電位発生手段と、 前記第1参照電位と同一の第2参照電位を発生する第2
参照電位発生手段と、 前記アナログ信号の電位と前記第1参照電位とを比較し
て第1比較結果信号を出力する第1比較手段と、 前記第1比較結果信号に応答して前記第2参照電位の中
から所定の第3参照電位を選択する選択手段と、 前記アナログ信号から前記第3参照電位を減算する減算
手段と、 前記第2参照電位の中の所定の第4参照電位をもとに所
定の第5参照電位を発生させる第3参照電位発生手段
と、 前記減算手段の出力信号の電位と前記第5参照電位とを
比較して第2比較結果信号を出力する第2比較手段と、 前記第1および第2比較結果信号を前記デジタル信号に
変換する変換手段とを含み、 前記選択手段は、 前記第2参照電位発生手段と前記減算手段との接続を制
御する前記第2参照電位の数と同数の第3スイッチ手段
と、 前記第3スイッチ手段がオンまたはオフするタイミング
を制御する制御信号を出力する制御手段とを含み、 さらに、前記第3スイッチ手段と同一の構成を有し、前
記アナログ信号が入力され、前記制御信号に応答して前
記アナログ信号を前記減算手段へ出力する第4スイッチ
手段を含むアナログ・デジタル変換装置。 - 【請求項4】 アナログ信号をデジタル信号に変換する
アナログ・デジタル変換装置であって、 第1参照電位を発生する第1参照電位発生手段と、 前記第1参照電位と同一の第2参照電位を発生する第2
参照電位発生手段と、 前記アナログ信号の電位と前記第1参照電位とを比較し
て第1比較結果信号を出力する第1比較手段と、 前記第1比較結果信号に応答して前記第2参照電位の中
から所定の第3参照電位を選択する選択手段と、 前記アナログ信号から前記第3参照電位を減算する減算
手段と、 前記第2参照電位の中の所定の第4参照電位をもとに所
定の第5参照電位を発生させる第3参照電位発生手段
と、 前記減算手段の出力信号の電位と前記第5参照電位とを
比較して第2比較結果信号を出力する第2比較手段と、 前記第1および第2比較結果信号を前記デジタル信号に
変換する変換手段とを含み、 前記選択手段は、 前記第2参照電位発生手段と前記減算手段との接続を制
御する前記第2参照電位の数と同数の第5スイッチ手段
を含み、 さらに、前記第5スイッチ手段と同一の構成を有し、前
記アナログ信号を前記減算手段へ出力する第6スイッチ
手段を含み、 前記第6スイッチ手段は前記第5スイッチ手段の近傍に
レイアウトされるアナログ・デジタル変換装置。 - 【請求項5】 アナログ信号をデジタル信号に変換する
アナログ・デジタル変換装置であって、 第1参照電位を発生する第1参照電位発生手段と、 前記アナログ信号の電位と前記第1参照電位とを比較し
て第1比較結果信号を出力する第1比較手段と、 前記第1比較結果信号に応答して前記第1参照電位の中
から所定の第2参照電位を選択する選択手段と、 前記アナログ信号から前記第2参照電位を減算する減算
手段と、 前記第1参照電位の中の所定の第3参照電位をもとに所
定の第4参照電位を発生させる第2参照電位発生手段
と、 前記減算手段の出力信号の電位と前記第4参照電位とを
比較して第2比較結果信号を出力する第2比較手段と、 前記第1および第2比較結果信号を前記デジタル信号に
変換する変換手段とを含むアナログ・デジタル変換装
置。 - 【請求項6】 アナログ信号をデジタル信号に変換する
アナログ・デジタル変換装置であって、 前記アナログ信号の電位と所定の複数の上位参照電位と
を比較する上位比較手段と、 前記上位比較手段による上位比較結果に応じて、前記ア
ナログ信号の電位が第1電位と第2電位との間になるよ
うに前記アナログ信号から所定の電圧を減算し、下位用
アナログ信号を出力する減算手段と、 前記下位用アナログ信号を差動増幅する差動増幅手段
と、 前記差動増幅手段により差動増幅された前記下位用アナ
ログ信号の電位と所定の複数の下位参照電位とを比較す
る下位比較手段と、 前記上位および下位比較手段による上位および下位比較
結果に応じて前記アナログ信号に対応したデジタル信号
を出力する出力手段とを含み、 前記第1および第2電位は、前記差動増幅手段の入出力
特性のリニア範囲に含まれるアナログ・デジタル変換装
置。 - 【請求項7】 前記上位比較手段は、 前記アナログ信号の上位比較範囲を、前記第1電位と前
記第2電位との差ごとに分割し、各分割範囲の中間点の
電位を前記上位参照電位として出力する上位参照電位出
力手段と、 前記上位参照電位出力手段から出力された複数の上位参
照電位と前記アナログ信号とを比較する比較手段とを含
む請求項6記載のアナログ・デジタル変換装置。 - 【請求項8】 前記上位参照電位出力手段は、 複数の抵抗を直列に接続したラダー抵抗網を含み、 前記ラダー抵抗網の両端の抵抗の抵抗値は、他の抵抗の
抵抗値の半分である請求項7記載のアナログ・デジタル
変換装置。 - 【請求項9】 前記減算手段は、 前記上位比較結果に応じて所定の電位を有する基準アナ
ログ信号を出力するアナログ信号出力手段と、 前記アナログ信号から前記基準アナログ信号を減算する
アナログ減算手段とを含み、 前記アナログ信号出力手段は、前記基準アナログ信号の
電位を前記第1電位と前記第2電位との差の1/2だけ
シフトして出力する請求項6記載のアナログ・デジタル
変換装置。 - 【請求項10】 前記減算手段は、 前記アナログ信号の電位を前記第1電位と前記第2電位
との差の1/2だけシフトするシフト手段と、 前記シフト手段によりシフトされた前記アナログ信号か
ら前記上位比較手段による上位比較結果に応じて、所定
の電圧を減算し、下位用アナログ信号を出力する下位用
アナログ信号出力手段とを含む請求項6記載のアナログ
・デジタル変換装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6091335A JPH0774635A (ja) | 1993-07-02 | 1994-04-28 | アナログ・デジタル変換装置 |
US08/264,676 US5539406A (en) | 1993-07-02 | 1994-06-23 | Series-parallel type A-D converter for realizing high speed operation and low power consumption |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-164862 | 1993-07-02 | ||
JP16486293 | 1993-07-02 | ||
JP6091335A JPH0774635A (ja) | 1993-07-02 | 1994-04-28 | アナログ・デジタル変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0774635A true JPH0774635A (ja) | 1995-03-17 |
Family
ID=26432787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6091335A Withdrawn JPH0774635A (ja) | 1993-07-02 | 1994-04-28 | アナログ・デジタル変換装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5539406A (ja) |
JP (1) | JPH0774635A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007513552A (ja) * | 2003-12-02 | 2007-05-24 | アトメル グルノーブル | 高速アナログ−デジタル変換器 |
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CN105486434A (zh) * | 2014-10-06 | 2016-04-13 | 瑞萨电子株式会社 | 半导体器件以及包括该半导体器件的电阻测量系统和包括该半导体器件的测压仪表装置 |
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JP3920443B2 (ja) * | 1998-02-27 | 2007-05-30 | 株式会社ルネサステクノロジ | A/d変換回路 |
JP2002271201A (ja) * | 2001-03-09 | 2002-09-20 | Fujitsu Ltd | A/d変換器 |
US6744393B2 (en) * | 2001-12-21 | 2004-06-01 | Schneider Automation Inc. | Low cost multi-range input circuit for industrial analog input modules |
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JP2844617B2 (ja) * | 1988-10-31 | 1999-01-06 | 日本電気株式会社 | Cアレー型a/dコンバータ |
JPH03212025A (ja) * | 1990-01-17 | 1991-09-17 | Canon Inc | 直並列アナログ・ディジタル変換装置 |
JPH0443718A (ja) * | 1990-06-11 | 1992-02-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 並列型a/d変換器 |
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-
1994
- 1994-04-28 JP JP6091335A patent/JPH0774635A/ja not_active Withdrawn
- 1994-06-23 US US08/264,676 patent/US5539406A/en not_active Expired - Fee Related
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---|---|
US5539406A (en) | 1996-07-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010703 |