JPH0773947B2 - 感熱記録材料用の水性分散液 - Google Patents

感熱記録材料用の水性分散液

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JPH0773947B2
JPH0773947B2 JP62048491A JP4849187A JPH0773947B2 JP H0773947 B2 JPH0773947 B2 JP H0773947B2 JP 62048491 A JP62048491 A JP 62048491A JP 4849187 A JP4849187 A JP 4849187A JP H0773947 B2 JPH0773947 B2 JP H0773947B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、発色感度が顕著に向上した感熱記録紙を得る
ための水性分散液に関する。
〔従来の技術〕
感熱記録材料とは、加熱によって発色するいわゆる感熱
発色層を紙等の支持体表面に形成せしめた記録材料であ
って、サーマルヘッドを内蔵したサーマルプリンター等
で加熱、印字が行われるものである。
上記感熱発色層は発色性物質、該発色性物質を熱時発色
させる顕色剤及び結合剤の組合わせよりなる組成物から
構成されており、それには短時間の加熱で発色し、圧力
によって発色しない、サーマルヘッドに悪影響を及ぼさ
ない等、実に様々の性能が要求されるのである。
上記組成物の調製に当たっては、微粉状の発色性物質及
び顕色剤を水に均一に分散させることが必要とされ、そ
の技術の優劣は直接感熱記録紙の実用性を左右すると言
って過言ではない。
従来、かかる分散液は水媒体中に固形状の発色性物質や
顕色剤を添加し、サンドグラインダー等による機械的粉
砕法によって、該薬剤を粒径1〜3μ程度の粒子に粉砕
して製造される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、かかる分散液を用いて製造される感熱記
録紙は、近時の高度な技術革新に伴う品質要求の点で必
ずしも満足できるものではなく、より一層発色感度が良
好な記録紙の開発が望まれるところである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は、かかる問題を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果、平均粒径が1μ以下の発色性物質及び該発色性物
質を熱時発色させる顕色剤と、水溶性高分子を含有する
水性分散液がその目的を達成出来、発色感度が顕著に向
上した感熱記録紙の製造を可能ならしめること、更に、
かかる超微粒子状の粒子を含有する水性分散液は、従来
の機械的粉砕法による手段ではその製造は不可能ではな
いにしても、工業的にはかなりの困難が予想されるのに
対して、本願発明では、前記発色性物質および該発色性
物質を熱時発色させる顕色剤の有機溶媒溶液と、水溶性
高分子水溶液との混合物よりなる分散液から有機溶媒を
留去することにより水性分散液の調製を工業的に容易に
行い得るか、又は前記発色性物質の有機溶媒溶液と、水
溶性高分子水溶液との混合物よりなる分散液から有機溶
媒を留去することにより得られた発色性物質の水性分散
液及び該発色性物質を熱時発色させる顕色剤の有機溶媒
溶液と、水溶性高分子水溶液との混合物よりなる分散液
から有機溶媒を留去することにより得られた顕色剤の水
性分散液とを混合することにより水性分散液の調製を工
業的に容易に行い得ることを見いだし、本発明を完成す
るに到った。
以下、本発明の分散液及びその製造法について具体的に
説明する。
本発明で用いる発色性物質及び顕色剤は、いずれも常温
では固形状であって水に不溶性の化合物である。
発色性物質の例としては、3,3−ビス(P−ジメチルア
ミノフェニル)−フタリド、3,3−ビス(P−ジメチル
アミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド〔クリ
スタルバイオレットラクトン〕、3,3−ビス(P−ジメ
チルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、
3,3−ビス(P−ジメチルアミノフェニル)−6−クロ
ロフタリド、3−ジメチルアミノ−6−メトキシフルオ
ラン、7−アセトアミノ−3−ジエチルアミノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、
3−ジエチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、3,6−
ビス−β−メトキシエトキシフルオラン、3,6−ビス−
β−シアノエトキシフルオラン、3−(N−イソアミル
−N−エチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン等のトリフェニルメタン系染料のロイコ体が挙げ
られる。
顕色剤としては前記発色性物質と加熱時反応して反応せ
しめるもので常温以上好ましくは70℃以上で液化もしく
は気化するもの、例えばフェノール、P−メチルフェノ
ール、P−ターシャリーブチルフェノール、P−フェニ
ルフェノール、α−ナフトール、β−ナフトール、4,
4′−イソプロピリデンジフェノール〔ビスフェノール
A〕、4,4′−セカンダリーブチリデンジフェノール、
4,4′−ジクロヘキシリデンジフェノール、4,4′−イソ
プロピリデンビス(2−ターシャリーブチルフェノー
ル)、4,4′−(1−メチル−n−ヘキシリデン)ジフ
ェノール、4,4′−イソプロピリデンジカテコール、4,
4′−ペンジリデンジフェノール、4,4′−イソプロピリ
デンビス(2−クロロフェノール)、フェニル−4−ヒ
ドロキシベンゾエート、サリチル酸、3−フェニルサリ
チル酸、5−メチルサリチル酸、3,5−ジ−ターシャリ
ーブチルサリチル酸、1−オキシ−2−ナフトエ酸、m
−オキシ安息香酸、P−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、
4−オキシフタル酸、没食子酸などが挙げられるが、発
色性物質、顕色剤ともにこれらに限定させるわけではな
い。
次に本発明においては、水溶性高分子を用いる。
該水溶性高分子の存在により、超微粒子状の発色剤及び
顕色剤が水中に均一に分散可能となり、しかも保存安定
性にも優れた効果が発揮されるのである。
水溶性高分子として代表的に用いられるものはポリビニ
ルアルコール又はその誘導体である。
該ポリビニルアルコール又はその誘導体は、任意のケン
化度及び重合度のものが使用可能である。
上記ポリビニルアルコールを顕色剤及び/又は発色性物
質の分散剤あるいは保護コロイド剤の目的として使用す
る時、そのケン化度は70〜99モル%、好ましくは80〜95
モル%、重合度が50〜1,000、好ましくは50〜500の範囲
が好ましい。勿論かかる場合、感熱記録紙用のコーティ
ング液の調製に当っては結合剤として任意の水溶性高分
子、水性エマルジョン等は併用され得る。
一方、上記のポリビニルアルコールに分散剤と結合剤の
両者の機能を期待する場合、ケン化度は70〜99モル%、
好ましくは85〜99モル%、重合度は50〜2,000、好まし
くは150〜1,000が有利となる。この場合であっても必要
とあれば、他の結合剤あるいは分散剤の併用は差し支え
ない。
又、ポリビニルアルコールの誘導体としては、カルボニ
ル基含有ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール
のホルマール化物、アセタール化物、ブチラール化物、
ウレタン化物、スルホン酸、カルボン酸等とのエステル
化物などが挙げられる。
更に、ビニルエステルとそれと共重合可能な単量体との
共重合体ケン化物が挙げられ、該単量体としてはエチレ
ン、プロピレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ド
デセン、α−オクタデセン等のオレフィン類、不飽和酸
類あるいはその塩あるいはモノ又はジアルキルエステル
等、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリ
ル類、アクリルアミド等のアミド類、不飽和スルホン酸
あるいはその塩類、アルキルビニルエーテル類、ビニル
ケトン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、塩化ビニ
リデン等が挙げられるが、必ずしもこれに限定されるも
のではない。これらは、1種又は2種以上併用して用い
られる。
しかし、本発明において最も顕著な効果が発揮されるの
は、上記のポリビニルアルコール誘導体の中でも、分子
中にイオン性基を含有するポリビニルアルコールの場合
である。
以下かかるイオン性基含有ポリビニルアルコールについ
て詳述する。
代表的なイオン性基はスルホン酸基、カルボキシル基、
4級アンモニウム塩等のカチオン性基等である。
スルホン酸基含有ポリビニルアルコール 該ポリビニルアルコールは、以下の如き手段で製造され
る。
エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリ
ルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸又はその塩と酢
酸ビニル等のビニルエステルとをアルコールあるいはア
ルコール/水混合溶媒中で重合し得られる重合体を更に
ケン化する方法。
一般式 〔Rはアルキル基、R′はアルキレン金、Mは水素又は
アルカリ金属、アンモニウムイオン〕で示されるスルホ
アルキルマレートと酢酸ビニル等のビニルエステルとを
共重合させ、得られる共重合体を更にケン化する方法。
上記スルホマレートにはナトリウムスルホプロピル2−
エチルヘキシルマレート、ナトリウムスルホプロピルト
リデシルマレート、ナトリウムスルホプロピルエイコシ
ルマレート等が挙げられる。
一般式 〔R1は水素又はメチル基、R2は水素又はアルキル基、
R′,Mはと同様〕で示されるスルホアルキル(メタ)
アクリルアミド例えばN−スルホイソブチレンアクリル
アミドナトリウム塩と酢酸ビニル等のビニルエステルと
を共重合させ、得られる共重合体をケン化する方法。
更に一般式 で示されるスルホアルキル(メタ)アクリレート、例え
ばナトリウム2−スルホエチルアクリレートと酢酸ビニ
ル等のビニルエステルとを共重合させ、得られる共重合
体をケン化する方法。
ポリビニルアルコールを臭素、ヨウ素等で処理した
後、酸性亜硫酸ソーダ水溶液中で加熱する方法。
ポリビニルアルコールを濃厚な硫酸水溶液中で加熱
する方法。
ポリビニルアルコールをスルホン酸基を含有するア
ルデヒド化合物でアセタール化する方法。
等である。
スルホン酸基は遊離の酸の形であっても、あるいはナト
リウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等の形であって
も良い。
スルホン酸基含有ポリビニルアルコール中におけるスル
ホン酸基の含有量は、0.1〜20モル%、好ましくは1〜1
0モル%が、本発明の目的には好適である。
カルボキシル基含有ポリビニルアルコール 該ポリビニルアリコールはアクリル酸、メタクリル酸、
クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸
等の不飽和酸類あるいはその塩、あるいはモノ又はジエ
ステルと酢酸ビニル等のビニルエステルを共重合しケン
化する方法、あるいは多価カルボン酸を用いてポリビニ
ルアルコールを部分エステル化する方法等、任意の方法
で製造され、ポリビニルアルコール中でのカルボキシル
基含量は0.1〜10モル%が適当である。
カチオン性基含有ポリビニルアルコール 本発明で用いるカチオン性基含有ポリビニルアルコール
とは、次の(a)〜(d)のカチオン性基を含有するポ
リビニルアルコールを意味し、その製造法を以下に詳述
する。
まず、本発明のカチオン性基含有ポリビニルアルコール
は一般式 で表されるカチオン性基を含む水溶性のビニルアルコー
ルであり、式中R1はアルキレン(置換基を含んでも良
い)R2は水素、アルキル、R3、R4はアルキル、Xは無機
又は有機アニオンである。該樹脂は なるビニルエーテルをビニルエステルと共重合しケン化
して得られる。該カチオン性基含有有機化合物を例示す
ると、ビニロキシエチルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、ビニロキシブチルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、ビニロキシ−3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ビニロキシ−3
−クロロエチルトリメチルアンモニウムクロライド、ビ
ニロキシ−3−クロロプロピルトリメチルアンモニウム
クロライド、ビニロキシ−3−クロロ−2−ヒドロキシ
エチルトリメチルアンモニウムクロライド、ビニロキシ
−2−クロロエチルジメチルアミンの無機酸塩又は有機
酸塩、ビニロキシ−3−クロロ−2−ヒドロキシジメチ
ルアミンの無機酸塩又は有機酸塩、又ビニロキシエチル
ジメチルアミン、ビニロキシメチルジエチルアミンなど
は挙げられる。
カチオン性基(b)として一般式 又は (但し式中、R1はアルキレン、R2とR5は水素又はアルキ
ル、R3とR4はアルキル、Xは無機又は有機アニオン、A
はアミド窒素又は酸素)で表されるカチオン性基を有す
る水溶性ポリビニルアルコールはかかるカチオン性基を
有する化合物とギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル等のビニルエステルなかんずく酢酸ビニルとを共
重合して得られ、共重合体をケン化して製造される。該
カチオン性基を有する化合物としては、N−アクリルア
ミドメチルトリメチルアンモニウムクロライド、N−ア
クリルアミドエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、N−アクリルアミドプロピルアンモニウムクロライ
ド、3−アクリルアミド−3−メチルブチルトリメチル
アンモニウムクロライド、2−アクリロキシエチルトリ
メチルアンモニウムクロライド、2−メタクリロキシエ
チルトリメチルアンモニウムクロライド、N−メチルジ
メチルアミノアクリルアミドの無機酸塩、又は有機酸
塩、ジエチルアミノエチルメタクリレートの無機酸塩又
は有機酸塩、N−アクリルアミドメチルジメチルアミ
ン、N−アクリルアミドエチルジエチルアミンなどが挙
げられる。
カチオン性基(c)として一般式 又は (但し式中R2とR3は水素又はアルキル、R3とR4はアルキ
ル、Xは無機又は有機アニオン、n=1〜10)で表され
るカチオン性基を有する水溶性ポリビニルアルコール
は、かかるカチオン性基を有する化合物とビニルエステ
ルなかんずく酢酸ビニルとを共重合して得られる共重合
体をケン化して製造される。該カチオン性基を有する化
合物としては、アリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、メタアリルトリメチルアンモニウムクロライド、3
−ブテントリメチルアンモニウムクロライド、ジメチル
アリルアミンの無機酸塩又は有機酸塩、ジメチルメタア
リルアミンの無機酸塩又は有機酸塩、アリルジメチルア
ミン、アリルエチルアミンなどが挙げられる。
カチオン性基(d)として一般式 (但し式中、R2とR5は水素又はアルキル、R3はアルキ
ル、Xは無機アニオン又は有機アニオン)で表されるカ
チオン性基を有する水溶性ポリビニルアルコールはかか
るカチオン性基を有する化合物とビニルエステルなかん
ずく酢酸ビニルとを共重合して得られる共重合体をケン
化して製造される。該カチオン性基を有する化合物とし
ては、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド、ジエ
チルジアリルアンモニウムクロライド、エチルジアリル
アミンの無機酸塩又は有機酸塩、メチルジアリルアミン
の無機酸塩又は有機酸塩などが挙げられる。
前記した(a)、(b)、(c)、(d)とビニルエス
テルとの共重合に際し、ビニルエステルとしては酢酸ビ
ニルが実用的であるが、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニ
ル、吉草酸ビニル、カプロン酸ビニル、バーサチック酸
ビニルも用いられる。これらは併用することも勿論可能
である。
カチオン性基含有ポリビニルアルコールにおいて、カチ
オン性基の含量は0.1〜10モル%、好ましくは0.1〜5モ
ル%が適当である。
又、ポリビニルアルコール以外の水溶性高分子として
は、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、ヒドロキシブチルメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、アミノメチルヒドロキシプロピルセル
ロース、アミノエチルヒドロキシプロピルセルロース等
のセルロース誘導体類、デンプン、トラガント、ペクチ
ン、グルーアルギン酸又はその塩、ゼラチン、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリ酸又はその塩、ポリメタアク
リル酸又はその塩、ポリアクリアミド、ポリメタクリア
ミド、酢酸ビニルとマレイン酸、無水マレイン酸、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、クロト
ン酸等不飽和酸との共重合体、スチレンと上記不飽和酸
との共重合体、ビニルエーテルと上記不飽和酸との共重
合体及び前記共重合体の塩類又はエステル類が挙げられ
る。
本発明の水性分散液を製造するに当っては、水媒体中に
発色性物質及び/又は顕色剤を供給し、サンドグライン
ダー等による機械的粉砕を行うことも実施可能ではある
が、平均粒径は1μ以下の粒子を得、しかも粒度分布を
シャープにし、保存安定性の良好な分散液とする点にお
いて、次の方法が有利である。
即ち、まず発色性物質又は顕色剤を有機溶媒に溶解す
る。
溶媒としては、沸点が水より低く(好ましくは90℃以
下)上記薬剤を溶解するものがあれば、いずれであって
も良く、例えばメタノール、酢酸メチル、酢酸エチル、
アセトン、ベンゼン、ジクロロエタン等が例示される。
しかし、必ずしもこれに限定されるものではない。
有機溶媒溶液の固形分濃度は、10〜70重量%が実用的で
ある。
次に水溶性高分子の水溶液を調製する。水溶液の固形分
濃度は10〜30重量%程度である。
次いでこれの両者の溶液を高速撹拌下に混合して混合液
とする。この場合、溶媒の種類によって分散液の状態で
あったり、溶液の状態であったりする。必要に応じ、公
知の分散剤や炭酸カルシウム、クレー、シリカ等の填料
を添加することも出来る。
通常、この混合液から有機溶媒を留去して製品化された
水性分散液を得るが、必要であれば分散操作が効率化し
たり、製品の固形分濃度の調製のために、さらに上記混
合液に水が添加される。水は顕色剤及び発色性物質の析
出剤として機能するので、その存在により、容易に平均
粒径が1μ以下の粒径をもつ水性分散液が得られる。
粒径のコントロールは、有機溶媒の種類、使用量、水と
有機溶媒の比、撹拌条件等を選択することによって行わ
れる。
混合液が完全に分散状態となった後に、高速撹拌下に有
機溶媒を留去する。勿論、水の沸点より低く、有機溶媒
の沸点以上に系を常圧又は減圧下に加熱すれば容易に目
的が達成される。水と共沸を形成する様な有機様媒を使
用すれば留去操作が効率よく行われることもある。
有機溶媒が除かれることによって、発色性物質の水性分
散液及び顕色剤の水性分散液を別々に調製し、両者を混
合することにより、最終目的とする本発明の水性分散液
が得られる。
発色剤及び顕色剤の平均粒径は1μ以下でなければな
い。微粒子であるほど、発色感度は向上するが、あまり
細かい粒径のものでは本発明の方法といえども製造が困
難となるので、通常は0.5〜1μが実用的である。
分散液はその用途によって必ずしも一概には規定できな
いが、通常は発色性物質及び/又は顕色剤の固形物濃度
が20〜50重量%、水溶性高分子の濃度が1〜10重量%の
範囲となる用にするのが好ましい。
かかる水性分散液を用いて感熱記録紙を得るには、助剤
を加えたコーティング剤を調製する。
まず、結合剤が添加される。
結合剤としては、例えばポリビニルアルコール、編成ポ
リビニルアルコール、澱粉、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、アクリル系ラテックス、SBRラ
テックス等が混合される。
上記コーティング液には必要に応じて更にグリオキザー
ル、尿素樹脂等の耐水化剤、消泡剤、分散剤、クレー、
炭酸カルシウム、チサン白、二酸化チタン等、公知の添
加剤を添加することが出来る。
コーティング液の固形分濃度は、作業性等を考慮して10
〜40重量%の範囲から選ばれる。
塗被する紙としては特に制限はない。塗被するに当って
は、ロールコーター法、エヤードクター法、ブレードコ
ーター法等、公知の任意の方法が採用される。しかして
該コーティング液の塗布量(乾量基準)は0.1〜20g/m2
なかんずく2〜10g/m2程度になるようにするのが適当で
ある。
〔作 用〕
本発明の水性分散液を感熱記録紙用材料として用いる場
合、発色感度が顕著に向上した記録紙が得られる。
〔実 例〕
以下、実例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。以下
「部」又は「%」とあるのは特にことわりのない限り重
量基準である。
実施例1 A 液: アリルスルホン酸ナトリウム−酢酸ビニル共重合体ケン
化物(スルホン酸ナトリウム基含量3モル%、ケン化度
88モル%、重合度200)の2%水溶液140部を調製した。
一方、ビスフェノールA60部をアセトン40部に溶解した
溶液を前記水溶液中に高速撹拌下(3,000〜5,000rpm)
に滴下し、ビスフェノールAを析出させ分散状態とし
た。
系を減圧下50℃に保ち、アセトンを完全に留去した。ビ
スフェノールAの含量30%、ケン化物の含量1.5%の水
性分散液200部が得られた。粒子の平均粒径は0.9μであ
った。
(粒径の測定はGALAI社製 粒度分布アナライザーMODEL
CIS−1によった。以下同様。) B 液: クリスタルバイオレットラクトンの水分散液を上記と同
一の方法で製造した。クリスタルバイオレットラクトン
の含量30%、ケン化物の含量1.5%の水性分散液200部を
得た。粒子の平均粒径は0.85μであった。
次にC液としてケン化度95モル%、重合度600のポリビ
ニルアルコールの10%水溶液及びD液として炭酸カルシ
ウム(平均粒径3μ)の30%水分散液を調製した。
上記の液をA/B/C/D=100/50/50/100の割合で混合し、コ
ーティング液を得、秤量50g/m2の紙に6g/m2の着量(乾
量基準)で塗被し、乾燥して感熱記録紙を得た。
一方、対照例としてA液、B液の調製にサンドグライン
ダーを用いて平均粒径3μの水性分散液を得、同一処方
で感熱記録紙を得た。
これらの結果を表1に示す。
実施例2〜3 実施例1におけるアセトンに代えてメタノール(実施例
2)及びジクロルエタン(実施例3)を用いた以外は、
同例と同一の実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例4〜5 実施例1におけるアリルスルホン酸ナトリウム−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物のスルホン酸ナトリウム含量、ケ
ン化度及び重合度をそれぞれ5モル%、80モル%、80
(実施例4)、1モル%、95モル%、500(実施例5)
に変更した以外は同例と同じ実験を行った。結果を表1
に示す。
実施例6〜7 実施例1におけるケン化物に代えてビニロキシエチルト
リメチルアンモニウムクロリド(変性量3モル%、ケン
化度80モル%、重合度500)(実施例6)、及びメチル
セルロース(実施例7)を用いた以外は同例と同じ実験
を行った。
結果を表1に示す。
実施例8 ビスフェノールAに代えてp−ヒドロキシ安息香酸ベン
ジルを、又クリスタルバイオレットラクトンに代えて3
−(N−イソアミル−N−エチル)アミン−6−メチル
−7−アニリノフルオランを用いた以外は同例と同じ実
験を行った。
結果を表1に示す。
〔発明の効果〕
本発明の水性分散液において発色性物質及び顕色剤が平
均粒径1μ以下の粒径に超微粉砕されているため、この
液を用いて製造される感熱記録紙は良好な発色感度を示
す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発色性物質の有機溶媒溶液と、水溶性高分
    子水溶液との混合物よりなる分散液及び該発色性物質を
    熱時発色させる顕色剤の有機溶媒溶液と、水溶性高分子
    水溶液との混合物よりなる分散液の各々から有機溶媒を
    留去した後、両者を混合することにより得られる平均粒
    径が1μ以下の発色性物質及び該発色性物質を熱時発色
    させる平均粒径が1μ以下の顕色剤と、水溶性高分子を
    含有してなることを特徴とする感熱記録材料用の水性分
    散液。
  2. 【請求項2】水溶性高分子がポリビニルアルコール系樹
    脂である特許請求の範囲第1項記載の水性分散液。
  3. 【請求項3】ポリビニルアルコール系樹脂がイオン性基
    含有ポリビニルアルコールである特許請求の範囲第2項
    記載の水性分散液。
  4. 【請求項4】イオン性基含有ポリビニルアルコール系樹
    脂がスルホン酸塩基含有ポリビニルアルコールである特
    許請求の範囲第3項記載の水性分散液。
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