JPH0771462B2 - ゼリー含有飲料 - Google Patents

ゼリー含有飲料

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JPH0771462B2
JPH0771462B2 JP15703791A JP15703791A JPH0771462B2 JP H0771462 B2 JPH0771462 B2 JP H0771462B2 JP 15703791 A JP15703791 A JP 15703791A JP 15703791 A JP15703791 A JP 15703791A JP H0771462 B2 JPH0771462 B2 JP H0771462B2
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jelly
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gas
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栄一 山下
清 竹森
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Nitta Gelatin Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゼリー含有飲料に関
し、詳しくは、ゼラチンや寒天等で作製されたゼリーの
小片を、ジュースや酒などの飲料に含有させてなるゼリ
ー含有飲料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ジュースや酒などの飲料に、ゼラ
チンや寒天等からなるゼリーの小片を含有させたゼリー
含有飲料が知られている。ゼリー含有飲料は、ゼリー独
特の舌触りやのどごし感あるいは風味を飲料に付け加え
ることによって、通常の飲料にはない新しい飲み心地を
与えることができる。また、ゼリーの材料に含まれる繊
維質や蛋白質、アミノ酸などの有効成分で、人体に好ま
しい作用を発揮させることもできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のゼリ
ー含有飲料は、飲料中に含有させたゼリー小片が、飲料
の底に沈んでしまっているので、飲用する前に、飲料全
体を振ったり攪拌したりして、ゼリー小片が飲料中に均
一に分散した状態にしないと、飲み始めと飲み終わり
で、飲み込まれる飲料とゼリー小片の比率が変わり、飲
用感が一定しないという問題があった。また、飲用して
いる間にもゼリー小片が沈んでいき、最後に容器の底に
ゼリー小片のみが残ってしまい、ゼリーを含有させた目
的が十分に果たせない場合があった。
【0004】また、一般に、ゼリー小片は透明もしくは
半透明の状態に作製されているので、瓶やグラスに入れ
た状態では、ゼリー小片が飲料中に沈んでいるのか、十
分に攪拌されて均一に分散しているのかを確かめること
ができないとともに、視覚的には、ゼリー小片を含有し
ない飲料のみの場合とあまり変わりがないので、消費者
に強くアピールすることができず、商品価値の点でも今
一歩の感があった。
【0005】そこで、この発明の課題は、前記したゼリ
ー含有飲料において、飲料を振ったり攪拌したりしなく
ても、ゼリー小片が飲料全体に均一に分散して、飲用の
当初から最後まで一定した飲み心地を与えることのでき
るとともに、飲用時に、極めてユニークな視覚効果を発
揮できることによって、商品価値を大いに高めることの
できるゼリー含有飲料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する、こ
の発明にかかるゼリー含有飲料は、多数のゼリー小片を
含む飲料が、ガスとともに加圧密封されてなり、加圧密
封されたガスの内圧力が0.7〜2.0kg/cm
範囲である。ゼリー小片は、従来のゼリー含有飲料と同
様のゼリー材料および製造方法で作製されたものが使用
できる。ゼリー小片の材料としては、通常のゼリー材料
が自由に使用できるが、特に、飲料製造工程における加
熱処理などに耐える耐熱性や耐酸性、ゲル強度、飲料の
他の成分によって変質しない耐久性、後述するゼリー小
片内の気泡が外部に明瞭に見える程度の透明もしくは半
透明性を発揮できること等の特性を備えたものが好まし
い。具体的には、カラギーナン、寒天、ゼラチン、ペク
チン、アルギン酸(塩)、ローカストビーンガム、キサ
ンタンガム、ジェランガム、タマリンドガム、CMC
(カルボキシメチルセルロース)(塩)、カードラン、
サイリウムシードガム、澱粉、コンニャクマンナンなど
が使用できる。
【0007】ゼリー小片の製造方法も、それぞれのゼリ
ー材料に適した通常の製造方法が適用できる。例えば、
ブロック状もしくは板状にゲル化させたゼリー材料を、
細かく裁断する方法や、ゼリー液を硬化液中に滴下し
て、液滴状のゼリー小片を得る方法、同じくゼリー液を
硬化液中に押し出して、棒状あるいは紐状のゼリー材料
を作製し、これを適当な長さで切断する方法、ゼリー液
を所定形状の成形型に充填して固化する方法などが挙げ
られる。ゼリー材料には、味や香り、色などを付けた
り、ゲル強度などの特性を付与したりするための各種添
加剤を加えて、ゼリー小片を製造することができる。
【0008】ゼリー小片の形状は、製造方法によっても
異なってくるが、立方体状のもののほか、直方体その他
の多角体状、球状、直線的な円柱などの柱状、細い糸状
あるいは紐状、薄い板状、さらには、全く不定形のもの
など、任意の形状でよい。ゼリー小片の大きさも、好ま
しい飲み心地を発揮できれば、任意の大きさでよく、例
えば、数mmから数10mmの直径もしくは全長を有するも
のが用いられる。ゼリー小片は、完全な透明体であって
もよいし、内部の気泡が見える程度に薄く着色された半
透明体であってもよい。
【0009】飲料は、内部のゼリーに生成される気泡が
見える程度の透明性があれば、任意の飲料が用いられ
る。具体的には、果汁や野菜のジュース類、酒類、コー
ヒー、紅茶、ウーロン茶などの茶類などの通常の飲料の
ほか、イオン飲料や機能性飲料などとよばれている、ビ
タミンや蛋白質、繊維質などを添加した飲料も用いられ
る。
【0010】飲料に含有させるゼリー小片の量は、飲み
心地や気泡の発生状態などを考慮して、任意に設定する
ことができるが、通常は、飲料全体に対してゼリーを、
5〜50重量%程度含有させておくのが好ましい。ガス
は、炭酸ガスや窒素ガスなど、従来の清涼飲料あるいは
酒類用の充填ガスをそのまま用いることができる。ま
た、ビールのような発泡酒等であれば、飲料自体からガ
スが発生するので、外部からガスを充填しなくてもよい
場合もある。 飲料に充填するガスの圧力、すなわち密封
状態におけるガスの内圧力は、0.7〜2.0kg/c
の範囲にしておく。この範囲を外れた場合には、本
願発明の目的が達成できない。
【0011】ゼリー小片を含む飲料を、ガスとともに加
圧密封するには、従来のガス充填飲料と同様の製造装置
および製造工程を適用すればよく、飲料の密封容器とし
ては、金属缶やガラス瓶あるいは合成樹脂成形容器な
ど、通常の飲料容器を用いることができる。飲料の密封
容器が透明もしくは半透明であれば、開栓したときにゼ
リー小片内に気泡が発生して浮遊するのが見えるので、
視覚的に非常におもしろく、商品価値を高めることがで
きるが、不透明な密封容器を用いていても、グラスなど
に注げば、気泡の状態を楽しむことができる。
【0012】
【作用】飲料中に多数のゼリー小片を含有させた状態
で、瓶や缶などの密封容器にガスとともに飲料を加圧密
封すると、ガスは飲料中に溶け込む。飲料中に溶け込ん
だガスは、水分を多量に含むゼリー小片の内部にも拡散
あるいは浸透して、ゼリー小片に含まれる水分中にもガ
スが溶け込んだ状態になる。但し、この密封状態では、
ガスは液体に溶け込んでいるので、視覚的には従来のゼ
リー含有飲料と何ら変わりがなく、ゼリー小片は飲料中
に沈んだままである。
【0013】飲料を飲むために、瓶や缶の密封蓋を開栓
すると、大気との圧力差で、飲料中に溶け込んでいたガ
スが発泡して、飲料中に気泡を生じる。前記したよう
に、ゼリー小片の内部の水分にもガスが溶け込んでいる
ので、このガスも発泡してゼリー小片の内部で気泡を生
じることになる。従来の清涼飲料水やビールなどの発泡
性飲料でも、缶や瓶に密封された飲料中に炭酸ガスや窒
素ガスなどが加圧状態で溶け込んでおり、缶や瓶を開栓
することより、飲料中のガスが発泡して、飲用時に独特
の刺激感を与えるとともに、外観的にも気泡による独特
の清涼感を演出することができる。しかし、従来の発泡
性飲料では、飲料中に発生した気泡は、直ぐに液面に浮
上して大気中に抜け出てしまう。
【0014】しかし、この発明の場合、ゼリー小片は、
微視的にみると、ゼリーの組織が網目状もしくは多孔質
状の三次元構造を構成しているので、ゼリー小片の内部
に発生した気泡は、ゼリーの組織構造内に閉じ込められ
てしまう。そして、気泡の浮力でゼリー小片が持ち上げ
られ、飲料中を浮上することになる。ゼリー小片の重量
と、気泡の浮力が釣り合ったところで、ゼリー小片は飲
料中にただよう状態になる。それぞれのゼリー小片によ
って、その重量および内部に発生する気泡の状態が異な
るので、多数のゼリー小片は、飲料中の液面から液底の
間までの様々な深さのところに散らばって浮遊すること
になる。
【0015】その結果、飲料を振ったり攪拌したりしな
くても、密封された飲料を開栓するだけで、ゼリー小片
の内部に発生する気泡の作用で、ゼリー小片が飲料中に
均一に分散することになる。また、飲料中に均一に分散
したゼリー小片の内部に存在する気泡は、外部から明確
に見えるので、飲料中に小さな透明球状の気泡が多数浮
き沈みせずにただよっている状態になり、視覚的に極め
て涼しげな感じを与えることができる。しかも、この気
泡は、従来の発泡性飲料の気泡のように、発生と同時に
液面に浮上するようなことが無く、ゼリー小片とともに
飲料中に浮遊した状態になるので、従来にない新鮮で特
異な視覚効果を発揮することになる。特に、ゼリー小片
の内部に閉じ込められた気泡に周囲のガスが溶け出して
大きく成長するので、従来の発泡性飲料の気泡に比べ
て、大きな気泡が形成され、外観的に良く目立つ好まし
い印象を与えることができる。
【0016】さらに、従来の発泡性飲料では、缶や瓶を
開栓した直後は、非常に活発に発泡を行うが、飲料中に
発生した気泡は、直ぐに液面に浮上して消えてしまい、
飲料を放置しておくと、飲料からガスが抜けてしまっ
て、風味を損なうとともに、外観的にも劣るものとなっ
てしまう。ガスの圧力を高めて、飲料中に溶け込ませる
ガスの量を増やすと、気泡の発生はある程度長く続く
が、ガスの量が多過ぎると、刺激感が強り過ぎて、飲み
難くなる。また、ガスの量を多くしても、大部分のガス
は開栓と同時に抜けてしまうので、あまり効果がない。
すなわち、従来の発泡性飲料では、気泡の存在を視覚的
に楽しめたり、飲用時にガスの刺激感を感じることが出
来るのは、飲料を開栓した後は、短い時間でしかない。
【0017】ところが、この発明のように、ゼリー小片
の内部に気泡が閉じ込められた状態であれば、ガスが大
気中に容易に抜け出さず、長時間にわたって、飲料内に
気泡が存在することになる。その結果、この発明の飲料
では、開栓した後も長い間、気泡の存在による視覚効果
および飲用時の気泡による刺激感などを楽しめることに
なる。但し、前記したガスの内圧力が適切な範囲でなけ
ればならない。すなわち、内圧力が低すぎると気泡が十
分に発生せず、ゼリー小片を飲料中に均一に分散させて
浮遊させることができない。また、内圧力が高すぎる
と、ゼリー小片中で気泡が発生し過ぎて、ゼリー小片が
飲料の液面に浮き上がってしまい、ゼリー小片を飲料中
に均一に分散させることができない。
【0018】この発明の飲料を飲用したときには、ゼリ
ー小片と同時に内部の気泡を飲むことになるので、ゼリ
ー特有の食感と気泡による刺激感などが一体となって、
従来の単なるゼリー含有飲料あるいは発泡性飲料とは全
く異なる新しい感覚の飲み心地を与えることができる。
【0019】
【実施例】図1および図2は、この発明の実施例にかか
るゼリー含有飲料の概略構成およびその作用を説明して
いる。まず、図2(a) に示すように、ガラス瓶30など
の密封容器に、飲料10が充填され、ガラス瓶30の上
端開口部は、密封キャップ32などが装着されて密封さ
れている。外観的には、ガラス瓶30の内部は透明な飲
料10の存在が判るだけであり、通常の飲料と変わりが
ない。しかし、図2(b) に示すように、飲料10には、
小さなサイコロ状に裁断されたゼリー小片20が多数含
有されている。図2(b) ではゼリー小片20の外形を表
現しているが、実際には、ゼリー小片20は透明に作製
されているため、飲料10内に存在している状態では、
図2(a)に表すように、視覚的にはほとんど見えない。
また、飲料10は、ガラス瓶30に炭酸ガスなどのガス
とともに加圧密封されており、飲料10中にはガスが溶
け込んでいるが、密封状態ではガスの存在も見えない。
【0020】図1(a) に示すように、飲料10を飲むた
めに、密封キャップ32を取り去ると、飲料10内に加
圧状態で溶け込んでいたガスによる気泡40が発生す
る。ゼリー小片20以外の部分で飲料10中に発生した
気泡40は、通常の発泡性飲料の場合と同様に、液面に
浮上して大気中に抜け出してしまう。ところが、図1
(b) に示すように、ゼリー小片20の内部に発生した気
泡40は、ゼリー組織に閉じ込められた状態になる。そ
して、気泡40の浮力によって、ゼリー小片20が浮き
上がり、ゼリー小片20の重量と気泡40の浮力が釣り
合ったところで、飲料10内にゼリー小片20が浮遊す
る状態になる。各ゼリー小片20によって、重量および
気泡40の浮力が異なるので、多数のゼリー小片20
が、それぞれの重量と気泡40の浮力が釣り合った位置
で浮遊し、気泡40を閉じ込めたゼリー小片20が飲料
10全体に均一に分散されることになる。なお、外観上
は、図1(a) に表されているように、透明なゼリー小片
20は視覚的にはほとんど見えないので、光の反射や屈
折によってクリスタル状に輝く球状もしくは粒状の気泡
40のみが、飲料10全体に分散して浮遊しているよう
に見える。
【0021】飲料10は、ガラス瓶30のままで飲む場
合と、別なグラスなどに注いで飲む場合があるが、飲料
10をグラスに注いでも、ゼリー小片20に閉じ込めら
れた気泡40は逃げだし難いので、グラスに移した後
も、気泡40が飲料10内に均一に分散した状態を保つ
ことができる。つぎに、上記したようなゼリー含有飲料
を具体的に製造した結果について、説明する。
【0022】ゼリー含有飲料として、バナナフィズを製
造した。飲料の配合は以下のとおりである。 〔配合〕 シロップ部: ゼリー部: 異性化糖液糖 34.0% 異性化糖液糖 18.0 バナナリキュール 20.0% FJA−3200※ 2.0 ウオッカ 20.0% クエン酸(結晶) pH3.8 クエン酸ナトリウム 0.3% 水 残 量 クエン酸 0.4% 合 計 100.0 着色料・着香料 適 量 水 残 量 合 計 100.0% ※FJA−3200(商品名、新田ゼラチン株式会社製
ジェランガム製剤) 〔製造工程〕 ゼリー小片の調製:前記ゼリー部の配合で、常法により
ゼリー液を調製した。ゼリー液を冷却固化させた後、5
mm角のダイス状にカッティングした。
【0023】飲料の調製:前記シロップ部の配合で、常
法によりシロップ液を調製した。シロップ液40容量部
と、ゼリー小片の適当量をガラスボトルに充填した。つ
いで、カーボネータで炭酸水80容量部を充填し、密封
した後、加熱殺菌し冷却した。 〔評価〕上記のようにして製造された飲料(バナナフィ
ズ)を、冷蔵庫で飲み頃の温度に冷却した後、開栓した
ところ、飲料中に気泡が発生し、透明感のあるクリスタ
ル状の気泡が飲料全体に均一に分散して浮遊した状態に
なった。飲料を詳細に観察すると、気泡はゼリー小片の
内部に閉じ込められた形で存在し、気泡とともにゼリー
小片が飲料全体に均一に分散していることが確認でき
た。
【0024】さらに、この飲料をグラスに移したとこ
ろ、あいかわらず、気泡およびゼリー小片の均一な分散
状態は維持されており、見た目も美しく、清涼感に富む
ものであった。飲料を飲んだところ、ゼリー小片とその
内部に存在する気泡の作用で、従来にない新しい飲み心
地が感じられ、大変に好ましいものであった。また、飲
み始めから飲み終わりまで、飲み込まれるゼリー小片の
量はほぼ同じであり、飲み心地に違いはなく、底にゼリ
ー小片のみが残ってしまうこともなかった。
【0025】つぎに、飲料に充填するガスの加圧圧力を
変えて、性能の違いを比較した。その結果を下表に示
す。 以上の結果、ガス内圧力によって、飲料の特性に違いが
生じることが判る。ガスの内圧力が0.7kg/cm
以上であれば、十分な量の気泡が発生し、ゼリー小片の
浮遊状態も良好になっている。しかし、2.0kg/c
を超えると、ゼリー小片中の気泡が大きくなって、
比重が軽くなり過ぎるために、気泡を含むゼリー小片が
飲料の液面近くに集中する傾向があり、この発明の目的
が達成できなくなる。
【0026】
【発明の効果】以上に述べた、この発明にかかるゼリー
含有飲料によれば、多数のゼリー小片が、ガスとともに
飲料中に加圧密封されていて、この加圧密封されたガス
の内圧力が0.7〜2.0kg/cm の範囲であるの
で、飲料の密封を開放したときに、ゼリー小片の内部で
発生した気泡が、ゼリー小片のゼリー組織内に閉じ込め
られた状態になり、このゼリー小片内に存在する気泡の
作用で、ゼリー小片が飲料の広い範囲にわたって均一に
分散することになる。
【0027】その結果、飲料を振ったり攪拌しなくて
も、ゼリー小片を均一に分散させることができ、飲み始
めから飲み終わりまで、飲料とともに同じ割合でゼリー
小片を食することが可能になり、ゼリー含有飲料の飲み
心地をより高めることになる。また、ゼリー小片に閉じ
込められた気泡が飲料全体に浮遊しているという外観を
呈することにより、従来のゼリー含有飲料および発泡性
飲料の何れでも得られなかった、全く新しい視覚的効果
を備えた飲料を提供でき、ゼリー含有飲料の商品価値あ
るいは消費者に対するアピール度を大いに高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例にかかる飲料の開栓状態を
示し、(a) は断面図、(b) は要部の拡大断面図
【図2】 飲料の密栓状態を示し、(a) は断面図、(b)
は要部の拡大断面図
【符号の説明】
10 飲料 20 ゼリー小片 30 ガラス瓶 32 密封キャップ 40 気泡

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のゼリー小片を含む飲料が、ガスと
    ともに加圧密封されてなり、加圧密封されたガスの内圧
    力が0.〜2.0kg/cmの範囲であることを特
    徴とするゼリー含有飲料。
JP15703791A 1991-06-27 1991-06-27 ゼリー含有飲料 Expired - Lifetime JPH0771462B2 (ja)

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