JPH0870782A - 冷菓及びその製法 - Google Patents

冷菓及びその製法

Info

Publication number
JPH0870782A
JPH0870782A JP6242158A JP24215894A JPH0870782A JP H0870782 A JPH0870782 A JP H0870782A JP 6242158 A JP6242158 A JP 6242158A JP 24215894 A JP24215894 A JP 24215894A JP H0870782 A JPH0870782 A JP H0870782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon dioxide
syrup
dioxide gas
frozen dessert
ice cream
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6242158A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Ogata
浩一 尾形
Masaya Kinoshita
昌也 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kracie Foods Ltd
Original Assignee
Kanebo Foods Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Foods Ltd filed Critical Kanebo Foods Ltd
Priority to JP6242158A priority Critical patent/JPH0870782A/ja
Publication of JPH0870782A publication Critical patent/JPH0870782A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】炭酸ガス類が溶存したシロップをアイスクリー
ム類で被覆した冷菓、及び(1)炭酸ガスが溶存したシ
ロップを得る工程と、(2)前記シロップをアイスクリ
ーム類で被覆する工程とを備える冷菓の製法。 【効果】長期保存を行っても、炭酸ガスが抜け出すこと
なく、冷菓内に保持され、喫食時に初めて高濃度の炭酸
ガスが気体化して発泡し、強烈な発泡感を得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、喫食時に強い発泡感を
有する冷菓及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、冷菓に対する嗜好の多様化が進む
のに伴い、単に冷感や口溶けの良さを与えるだけではな
く、新しい風味や食感を付加した商品が望まれている。
その一つとして、例えば、コーラ、ラムネ等の炭酸飲料
様の発泡感、爽快感を有する冷菓が好まれている。これ
ら炭酸飲料様の風味を有する冷菓は、通常、香料の添加
または酸味の強調によって発泡感を表現することが行わ
れている。しかし、この方法では口中で実際に泡が生じ
るときに感じられる発泡感を体感するには到らず、炭酸
飲料様の刺激に乏しいものであった。
【0003】そこで、香料や酸味料以外の手段を用い
て、発泡感のある冷菓を得る方法としては、例えば、特
開昭62−296842号公報に開示されている方法が
ある。この方法は、糖類、酸、炭酸水素ナトリウム等を
含む水溶液を攪拌し、酸とアルカリとの反応を利用して
炭酸ガスを発生させておき、ここへ増粘剤(安定剤)を
添加することにより炭酸ガスによる気泡を保持しつつ凍
結し、多数の気泡を有する氷菓を得るものである。しか
しながら、この方法では、原料攪拌時に炭酸ガスが殆ど
抜け出てしまい、冷菓内には、炭酸ガスの気泡のみが残
存した状態となっているので、喫食時に発泡感を感じる
ことができない。
【0004】また、他の方法として、炭酸ガスを予め溶
存した水を凍結して炭酸入り氷塊を得、この氷塊を砕い
て発泡感を有するかき氷を得る方法がある。しかしなが
ら、この場合、炭酸ガスは、氷塊の状態では高濃度に溶
存しているが、砕氷時や砕氷を調味シロップと混合時す
る際に気体化し、氷塊から抜け出てしまう。また、かき
氷をカップ内にて保存している間にも、かき氷表面から
炭酸ガスが徐々に抜け出てしまい、喫食時には発泡感が
失われている。
【0005】更に、他の方法としては、酸成分含有冷菓
層とアルカリ成分含有冷菓層とを積層しておくことによ
って、喫食時に酸成分とアルカリ成分とを反応させ、炭
酸ガスを発生させて発泡感を得る冷菓も提案されている
(実開昭61−54382号公報)。しかしながら、こ
の場合、酸成分とアルカリ成分との反応時に塩が生じ、
冷菓の風味が悪くなってしまう。また、冷菓の保存中
に、酸成分含有冷菓層とアルカリ成分含有冷菓層との接
触面において、酸成分とアルカリ成分とが徐々に反応
し、炭酸ガスが発生して冷菓外に抜け出てしまうので、
喫食時には発泡感が弱くなっている。このように、従
来、炭酸ガスの発泡性を利用して冷菓に発泡感を付与す
ることが種々試みられてきたが、いずれも製造時や保存
時に炭酸ガスが気体化して、冷菓外に抜け出てしまうた
めに、喫食時に強い発泡感を感じる冷菓を得ることがで
きなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、高濃度の炭酸ガスが、製造時や保存時に失われる
ことなく、長期間冷菓内に保持され、喫食時に初めて気
体化し、喫食者が口中で強い発泡感を感じることができ
る冷菓及びその製法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、炭酸ガス
が溶存したシロップをアイスクリーム類で被覆してなる
ことを特徴とする冷菓、並びに、炭酸ガスが溶存したシ
ロップをアイスクリーム類で被覆してなる冷菓の製法で
あって、(1)炭酸ガスが溶存したシロップを得る工
程、(2)上記シロップをアイスクリーム類で被覆する
工程を備えることを特徴とする冷菓の製法によって達成
される。
【0008】すなわち、本発明者らは、製造時や保存時
に炭酸ガスを冷菓内に保持する方法について検討を重ね
た。その結果、予め炭酸ガスを溶存させたシロップを調
製し、このシロップをアイスクリーム類で被覆して冷菓
とすることにより、高濃度の炭酸ガスを気体化させるこ
となく冷菓内に含有させることができ、かつ、長期間に
亘って冷菓内に保持できることを見い出した。よって、
炭酸ガスの強烈な発泡が、喫食時に初めて起こり、強い
発泡感が感じられる冷菓が得られることを見出し本発明
に到達した。
【0009】次に、本発明を詳しく説明する。本発明の
冷菓は、シロップとこれを被覆するアイスクリーム類と
からなる。まず、本発明に用いられるシロップは、糖類
を主体とする溶液中に炭酸ガスが溶存したものである。
なお、本発明でいう溶存とは、炭酸ガスが糖類を主体と
する溶液に溶解した状態で存在し、気体(気泡)化して
いない状態を指す。
【0010】シロップに用いられる糖類は、砂糖、水
飴、異性化糖等の糖質甘味料の他、糖アルコールやステ
ビア等の非糖質甘味料が挙げられ、これらは、適宜選択
し、単独もしくは組み合わせて用いればよい。中でも、
単糖類や糖アルコールを多く用いると、冷凍下でも軟ら
かく流動性の大きいシロップとなり、また、多糖類を多
く用いると、流動性の小さいシロップとなる。シロップ
中の糖類の量は、常温でのシロップの流動性を保持する
ため、Bxが30〜60°となるよう添加することが望
ましい。
【0011】更に、シロップ中に、安定剤を添加する
と、適度な粘稠性が付与されるので、食感の変化や、炭
酸ガス気体化の際に気泡の発生が均一となる点で好適で
ある。その種類としては、例えば、天然ガム質、ゼラチ
ン、澱粉等が挙げられ、これらを単独もしくは組み合わ
せて用いればよい。中でも、ペクチン、ローカストビー
ンガム、タマリンドガム等の耐酸性の安定剤は、炭酸ガ
スを添加しても著しく粘度が低下せず好適である。尚、
安定剤の添加量は、シロップがゲル化しない範囲で用い
るようにし、添加量を変えることによって、シロップの
粘稠性を任意に調節するとよい。
【0012】また、シロップには、その他の成分とし
て、例えば、果汁、果肉、乳製品、油脂、各種エキス、
アルコール等の呈味原料や香料、着色料、酸味料、塩
類、pH調整剤等を適宜選択し、単独または組み合わせ
て添加してもよい。
【0013】次に、本発明に用いるアイスクリーム類と
しては、冷菓ミックスをそのまま凍結したものや含気し
たアイスクリームやシャーベット、及びかき氷等が挙げ
られる。特に、含気せずに凍結したアイスクリームミッ
クスは、含気したものに比べ、外気遮断性が高いので、
炭酸ガスをより抜け出にくくすることができ好適であ
る。
【0014】上記シロップをアイスクリーム類で被覆す
る形態としては、シロップの側面と底面とを覆う形態、
シロップを完全に被覆する形態、もしくは、アイスクリ
ーム類とシロップとを別々のノズルからカップに注入し
てマーブル模様とし、部分的にシロップを露出させた形
態等が挙げられる。特に、炭酸ガスが抜け出る事を防止
する点から、シロップを完全被覆する形態が好適であ
る。また、本発明の冷菓は、アイスバー、カップ、コー
ン、モナカ等の各種形態の冷菓とすればよい。また、こ
れらの冷菓にチョココーティング等を施すようにしても
よい。
【0015】本発明の冷菓は、例えば、次のようにして
製造することができる。すなわち、まず、炭酸ガスの溶
存したシロップを調製する。炭酸ガスをシロップに溶存
させる方法としては、例えば、予め炭酸ガスが溶存した
水(以下「ガス水」と記す)を調製し、これを、別途調
製した糖類を主体とする溶液(以下「シロップ原料液」
と記す)に混合し、シロップを得る方法が好適である。
すなわち、この方法を用いた場合、シロップ原料液の糖
度が高い場合にも、高濃度の炭酸ガスを溶存させたシロ
ップを得ることができ、また、炭酸ガス混合時のショッ
クが少ないことから、シロップ原料液中に蛋白質が含ま
れていても、蛋白質の変性が起こりにくい。
【0016】上記方法を用いたシロップの製造例として
は、まず、カーボネーター(炭酸ガス混合機)を用い
て、炭酸ガスを水中に圧入し、ガス水を調製する。この
とき、ガス水の炭酸ガス吸収係数が3.0以上となるよ
うにすることが好ましい。尚、炭酸ガス吸収係数とは、
0℃、1気圧において、水1容積に溶存する炭酸ガスの
容量比を示す。すなわち、炭酸ガス吸収係数の数値が高
い程、炭酸ガスが水中に高濃度に溶けていることにな
り、より強い発泡感を得ることができる。上記ガス水の
炭酸ガス吸収係数が3.0未満であると、後工程で適当
量のガス水をシロップ原料液に添加しても、シロップ中
の炭酸ガス量が充分でなく、喫食時に充分な発泡が起こ
りにくく、発泡感が弱くなる傾向にある。また、炭酸ガ
スを圧入する水には、予め香料、着色剤、糖類、安定剤
等を適宜添加しておいてもよい。
【0017】一方、糖類、安定剤、その他の原料を、好
ましくは80〜90℃で混合攪拌し、シロップ原料液を
調製する。次に、このシロップ原料液中に上記ガス水を
注ぎ込んで混合し、シロップを調製する。このとき、シ
ロップ原料液及びガス水を、いずれも好ましくは5℃以
下、更に好ましくは−5〜5℃に冷却しておくことが望
ましい。シロップ原料液またはガス水のいずれかが、5
℃より高い温度にて混合されると、炭酸ガスが溶存でき
ず抜け出やすくなる傾向にある。また、このとき、炭酸
ガスが抜け出ないように、ガス水をゆっくりと注ぐこと
及び攪拌は最小限に止めることが望ましい。
【0018】シロップ原料液とガス水との混合比率は、
喫食時に充分な発泡感を得ると共に、シロップの風味を
損なわないために、容量比でシロップ原料液1に対し、
0.3〜1倍のガス水を混合することが好ましい。ま
た、製造されたシロップの炭酸ガス吸収係数は1.5以
上に調製されていることが望ましい。炭酸ガス吸収係数
が1.5未満であると、炭酸ガス量が少なく、喫食時に
充分な発泡が起こりにくく、発泡感が弱くなる傾向にあ
る。
【0019】なお、シロップ調製法としては、先に述べ
た方法の他に、カーボネーター(炭酸ガス混合機)を用
いて、炭酸ガスを直接シロップ原料液に吹き込むように
してもよい。また、シロップ原料液にガス水を混合した
後、香料、着色剤、pH調整剤、糖類、安定剤等を適宜
添加してもよい。
【0020】次に、上記シロップを別途常法により調製
したアイスクリーム類で被覆する。被覆方法は、上記各
種被覆形態に応じて、従来行われている方法により行え
ばよい。例えば、アイスバータイプの冷菓を製造する場
合、アイスクリーム類の原料混合液を氷管に充填し、氷
管壁から厚さ2mmの部分を凍結させた後、未凍結部分
を除去してシェルを作り、次に、シロップをシェルの中
空部に注入する。次に、上方からバーを差し込み、冷菓
上部に、上記原料混合液を更に充填して凍結させた後、
氷管から抜くことにより、シロップをアイスクリーム類
で被覆したアイスバータイプの冷菓が得られる。
【0021】このようにして得られた冷菓は、炭酸ガス
を溶存してなるシロップをアイスクリーム類で被覆して
なることにより、炭酸ガスを冷菓内に保持することがで
き、喫食時に初めて炭酸ガスが気体化して発泡し、喫食
者は、強い発泡感を感じることができるものである。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明の冷菓は、冷菓内
に、高濃度の炭酸ガスを気体化せずに含有させることが
でき、長期保存を行っても炭酸ガスが抜け出ずに、冷菓
内に保持される。従って、喫食時に、口中で初めて高濃
度の炭酸ガスが気体化して発泡し、強烈な発泡感を感じ
ることができる。また、本発明の冷菓は、酸成分とアル
カリ成分の反応により発生する炭酸ガスを用いるのでは
なく、炭酸ガス自体をシロップに溶存させているので、
塩味が生じず、良好な風味を有する。更に、シロップの
糖度、糖類の種類を変化させたり、安定剤を添加するこ
とにより、シロップ層の流動性を任意に設定でき、食感
の変化に富んだ冷菓とすることができる。
【0023】次に、本発明を実施例を挙げて具体的に説
明する。 〈実施例1〉 《シロップの調製》表1に示す組成にて、砂糖、異性化
糖、水飴、安定剤を85℃に加熱しながら混合溶解し、
その後冷水にて5℃まで冷却し、シロップ原料液を得
た。一方、カーボネーター(炭酸ガス混合機)を用いて
水に炭酸ガスを溶存させたガス水(炭酸ガス吸収係数
4.5)を調製し3℃まで冷却した。次に、冷却シロッ
プ原料液を50回転/分の速さで攪拌しつつ、ガス水を
500g/分の速さで注ぎ込み、シロップ原料液1に対
するガス水の容量比が0.46倍となるよう混合した。
更に、表1に示す量の香料、クエン酸を添加しシロップ
を得た。シロップの糖度は44、炭酸ガス吸収係数は、
1.92であった。 《アイスクリーム類の調製》表2に示す組成で、糖類と
安定剤とを65℃にて加熱溶解した後、100kg/c
2 の圧力で均質化し、90℃にて25秒殺菌した。殺
菌終了後、5℃まで冷却して香料、クエン酸を添加し、
冷菓ミックスとした。 《冷菓の調製》上記冷菓ミックスを容量80mlの氷管
に充填し、氷管壁から厚さ2mmの部分を凍結させた
後、未凍結部分を除去してシェルを作った。次に上記シ
ロップを5℃に保持した後、シェルの中空部に45ml
注入した。次に上方からバーを差し込み、冷菓上部に冷
菓ミックスを更に7ml充填して凍結した後、氷管から
抜いてソーダ風味のアイスバータイプの冷菓とした。
【0024】〈実施例2〉10℃のガス水を用いた他
は、実施例1と同様にして、アイスバータイプの冷菓を
得た。このとき、シロップの炭酸ガス吸収係数は1.0
であった。
【0025】〈実施例3〉10℃のシロップ原料液を用
いた他は、実施例1と同様にして、アイスバータイプの
冷菓を得た。このとき、シロップの炭酸ガス吸収係数は
1.0であった。
【0026】〈実施例4〉シロップの製造時に、シロッ
プ原料液に対し、炭酸ガスを4Kg/cm2 の圧力で吹
き込んだ他は、実施例1と同様にしてアイスバータイプ
の冷菓を得た。シロップの炭酸ガス吸収係数は、1.5
であった。
【0027】〈比較例1〉表3に示す量の糖類と増粘剤
(キサンタンガム、グアーガム)とクエン酸との混合水
溶液に、炭酸水素ナトリウム、酒石酸、増粘剤(ローカ
ストビーンガム)、水を加えて強く攪拌し、炭酸ガスを
発生させた後、冷却硬化し、カップ入り冷菓とした。
【0028】〈比較例2〉実施例1のシロップを凍結
し、クラッシャーで粉砕して、カップに充填し、冷却硬
化してカップ入りかき氷とした。
【0029】〈比較例3〉実施例1の冷菓ミックス22
00gを2分割し、一方に酒石酸5.3g、他方に炭酸
水素ナトリウム4.5gを添加した。次に、酒石酸含有
ミックスを実施例1と同じ氷管に充填し、壁から厚さ2
mmの部分を凍結させた後、未凍結部分を除去してシェ
ルを作った。次に、その中空部に炭酸水素ナトリウム含
有ミックスを充填し、更にその上部を酒石酸含有ミック
スで覆って凍結し、アイスバータイプの2層冷菓を得
た。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】上記実施例1〜4、比較例1〜3にて得ら
れた冷菓の製造直後及び−18℃にて1か月保存後の発
泡感及び風味について、専門パネラー10名にて喫食
し、官能評価にて5段階評価を行った。その平均値を表
4に示す。
【0034】
【表4】 <評価基準>大変良好(5点)、やや良好(4点)、普
通(3点)、やや不良(2点)、不良(1点)
【0035】表4の結果より、実施例1の冷菓は発泡感
が強く、喫食時の発泡感の持続性にも優れており、また
−18℃にて1か月保存した後にも製造時と同程度の発
泡感が維持されていた。また、風味も良好で、経日によ
る変化が殆どなかった。実施例2は、ガス水を5℃以下
に冷却しなかったため、また、実施例3は、シロップを
5℃以下に冷却しなかったため、両者の混合時に炭酸ガ
スが一部抜け出てしまい、発泡感のやや乏しい冷菓とな
った。実施例4は、蛋白質を含有するシロップに炭酸ガ
スを直接吹き込んだため、溶存できる炭酸ガス量に限度
があり、実施例1に比べて発泡感のやや乏しい冷菓とな
った。また、シロップ原料液に炭酸ガスが均一に混合さ
れなかったため喫食開始時は強い発泡感が感じられた
が、喫食中の持続性にやや乏しかった。
【0036】一方、比較例1は、原料の混合時に、クエ
ン酸と炭酸水素ナトリウムとの反応により炭酸ガスが発
生し、その結果、炭酸ガスは、冷菓中にガスの状態で存
在してしまい、喫食時に殆ど発泡感が感じられなかっ
た。比較例2は、砕氷時に炭酸ガスが抜け、またアイス
クリーム類で被覆していないために、経日中に炭酸ガス
が抜けてしまったので、喫食時に殆ど発泡感が感じられ
なかった。比較例3は、経日と共に、炭酸水素ナトリウ
ム含有冷菓ミックス層と酒石酸含有冷菓ミックス層の境
界部にて、炭酸水素ナトリウムと酒石酸とが反応してし
まい、喫食時の発泡感が弱くなるとともに、塩味が生じ
て冷菓の風味が悪くなっていた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸ガスが溶存したシロップをアイスク
    リーム類で被覆してなることを特徴とする冷菓。
  2. 【請求項2】 炭酸ガスが溶存したシロップをアイスク
    リーム類で被覆してなる冷菓の製法であって、(1)炭
    酸ガスが溶存したシロップを得る工程、(2)上記シロ
    ップをアイスクリーム類で被覆する工程を備えることを
    特徴とする冷菓の製法。
JP6242158A 1994-09-08 1994-09-08 冷菓及びその製法 Pending JPH0870782A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6242158A JPH0870782A (ja) 1994-09-08 1994-09-08 冷菓及びその製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6242158A JPH0870782A (ja) 1994-09-08 1994-09-08 冷菓及びその製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0870782A true JPH0870782A (ja) 1996-03-19

Family

ID=17085198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6242158A Pending JPH0870782A (ja) 1994-09-08 1994-09-08 冷菓及びその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0870782A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012191935A (ja) * 2011-03-14 2012-10-11 Lotte Confectionery Co Ltd 炭酸ガス含有アイスクリーム及びその製造方法
KR101329601B1 (ko) * 2011-11-11 2013-11-15 주식회사 빙그레 탄산수소나트륨을 포함하는 빙과 및 이를 이용한 음료의 섭취방법
JP2013236575A (ja) * 2012-05-14 2013-11-28 Hamada Shokuhin Kogyo Kk 氷菓の製造方法
WO2016024597A1 (ja) * 2014-08-13 2016-02-18 大和製罐株式会社 容器詰めとろみ付き炭酸飲料の製造方法
WO2018101117A1 (ja) * 2016-12-02 2018-06-07 キリン株式会社 喫食時の冷涼感、炭酸感が向上した、高濃度のco2を含む氷を含有する冷菓
JP2020148370A (ja) * 2019-03-12 2020-09-17 キリンホールディングス株式会社 炭酸感が向上したco2含有氷
KR102365122B1 (ko) * 2021-08-09 2022-02-21 주식회사 정.식품 두유를 이용한 식물성 아이스크림 제조방법
US11378791B2 (en) 2016-11-08 2022-07-05 Lumus Ltd. Light-guide device with optical cutoff edge and corresponding production methods
US11523092B2 (en) 2019-12-08 2022-12-06 Lumus Ltd. Optical systems with compact image projector
US11543661B2 (en) 2014-11-11 2023-01-03 Lumus Ltd. Compact head-mounted display system protected by a hyperfine structure
US11561435B2 (en) 2017-07-19 2023-01-24 Lumus Ltd. LCOS illumination via LOE
US11561335B2 (en) 2019-12-05 2023-01-24 Lumus Ltd. Light-guide optical element employing complementary coated partial reflectors, and light-guide optical element having reduced light scattering
US11567316B2 (en) 2016-10-09 2023-01-31 Lumus Ltd. Aperture multiplier with depolarizer
US11719938B2 (en) 2005-11-08 2023-08-08 Lumus Ltd. Polarizing optical system
US11747537B2 (en) 2017-02-22 2023-09-05 Lumus Ltd. Light guide optical assembly
US11940625B2 (en) 2018-11-08 2024-03-26 Lumus Ltd. Light-guide display with reflector
US12099214B2 (en) 2019-08-26 2024-09-24 Lumus Ltd. Near-eye displays with scenery reflection suppression

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11719938B2 (en) 2005-11-08 2023-08-08 Lumus Ltd. Polarizing optical system
JP2012191935A (ja) * 2011-03-14 2012-10-11 Lotte Confectionery Co Ltd 炭酸ガス含有アイスクリーム及びその製造方法
KR101329601B1 (ko) * 2011-11-11 2013-11-15 주식회사 빙그레 탄산수소나트륨을 포함하는 빙과 및 이를 이용한 음료의 섭취방법
JP2013236575A (ja) * 2012-05-14 2013-11-28 Hamada Shokuhin Kogyo Kk 氷菓の製造方法
WO2016024597A1 (ja) * 2014-08-13 2016-02-18 大和製罐株式会社 容器詰めとろみ付き炭酸飲料の製造方法
JPWO2016024597A1 (ja) * 2014-08-13 2017-06-29 大和製罐株式会社 容器詰めとろみ付き炭酸飲料の製造方法
US11543661B2 (en) 2014-11-11 2023-01-03 Lumus Ltd. Compact head-mounted display system protected by a hyperfine structure
US11567316B2 (en) 2016-10-09 2023-01-31 Lumus Ltd. Aperture multiplier with depolarizer
US11378791B2 (en) 2016-11-08 2022-07-05 Lumus Ltd. Light-guide device with optical cutoff edge and corresponding production methods
WO2018101117A1 (ja) * 2016-12-02 2018-06-07 キリン株式会社 喫食時の冷涼感、炭酸感が向上した、高濃度のco2を含む氷を含有する冷菓
JPWO2018101117A1 (ja) * 2016-12-02 2019-10-24 キリンホールディングス株式会社 喫食時の冷涼感、炭酸感が向上した、高濃度のco2を含む氷を含有する冷菓
US11747537B2 (en) 2017-02-22 2023-09-05 Lumus Ltd. Light guide optical assembly
US11561435B2 (en) 2017-07-19 2023-01-24 Lumus Ltd. LCOS illumination via LOE
US11940625B2 (en) 2018-11-08 2024-03-26 Lumus Ltd. Light-guide display with reflector
JP2020148370A (ja) * 2019-03-12 2020-09-17 キリンホールディングス株式会社 炭酸感が向上したco2含有氷
US12099214B2 (en) 2019-08-26 2024-09-24 Lumus Ltd. Near-eye displays with scenery reflection suppression
US11561335B2 (en) 2019-12-05 2023-01-24 Lumus Ltd. Light-guide optical element employing complementary coated partial reflectors, and light-guide optical element having reduced light scattering
US11523092B2 (en) 2019-12-08 2022-12-06 Lumus Ltd. Optical systems with compact image projector
US11729359B2 (en) 2019-12-08 2023-08-15 Lumus Ltd. Optical systems with compact image projector
KR102365122B1 (ko) * 2021-08-09 2022-02-21 주식회사 정.식품 두유를 이용한 식물성 아이스크림 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0870782A (ja) 冷菓及びその製法
CA1334353C (en) Flavored slush snack
AU2005243355B2 (en) Novel alcoholic beverage
CN101534652B (zh) 稳定的不含蛋白质的能搅打发泡的食品
JP3066082B2 (ja) チョコレート製品
JP7152314B2 (ja) 喫食時の冷涼感、炭酸感が向上した、高濃度のco2を含む氷を含有する冷菓
JP7165057B2 (ja) 喫食時の冷涼感が向上した、高濃度のco2を含む氷を含有する冷菓
JP2002153219A (ja) 酸乳ゲル組成物
JP2002272431A (ja) 凍結ゼリー飲料
JPH07132048A (ja) 液状シャーベットベース、その製造方法並びにシャーベットの製法
EP1694133B1 (en) Methods for the production of frozen aerated confections
JP7261620B2 (ja) 炭酸感が向上したco2含有氷
JP6543792B2 (ja) 炭酸氷砕氷片の角部のアール化方法
JP2010068751A (ja) 容器入り氷菓
JPH09206001A (ja) 発泡性ゼリー用粉末及びこれを用いた発泡性ゼリーの製法
JPH10210957A (ja) 即席飲料用粉末及びその製造方法
JP3420529B2 (ja) 組合せ菓子
JP2895687B2 (ja) ソフト冷菓の製法
JP2004041061A (ja) 層状冷菓及びその製造方法
JP4072453B2 (ja) 炭酸ガス含有ゼリー及びその製造方法
JPH10117693A (ja) エリスリトールを含有するシャーベットおよびその製造方法
JP2001292710A (ja) ゲル状食品用ベース及びその製造方法
JPWO2018101115A1 (ja) 喫食時の不快な泡立ち感が抑制された、高濃度のco2を含む氷を含有する冷菓
JPH11187831A (ja) 発泡感保持ゼリー、該ゼリー用組合せ菓子、又は該ゼリーを用いたシャーベット風ゼリー
JP2004236542A (ja) 多層デザート