JP3420529B2 - 組合せ菓子 - Google Patents

組合せ菓子

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JP3420529B2
JP3420529B2 JP14297599A JP14297599A JP3420529B2 JP 3420529 B2 JP3420529 B2 JP 3420529B2 JP 14297599 A JP14297599 A JP 14297599A JP 14297599 A JP14297599 A JP 14297599A JP 3420529 B2 JP3420529 B2 JP 3420529B2
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shake
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acid component
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阿部妹絹子
牧野晋
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カネボウ株式会社
カネボウフーズ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、喫食者が簡便にシ
ェイク状ドリンクを手作りすることができる組合せ菓子
に係り、更に詳しくは、手作りの過程で、シェイク状ド
リンクの色相の変化もしくは体積が膨張する様子を楽し
むことができ、かつシェイク状態の保持性、喫食時の食
感、風味の良いシェイク状ドリンクを得ることができる
組合せ菓子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ムース状のソフトな食品を手作り
で楽しむための組合せ菓子としては、例えば、実公平3
−33274号公報に記載の組合せ菓子がある。この組
合せ菓子は、糖類と炭酸水素ナトリウムと水溶性増粘剤
とを主成分とし、水と会ってペースト状になるペースト
用粉末組成物(A成分)と、酸味料を必須成分とする発
泡用粉末組成物(B成分)とからなる組合せ菓子であ
る。そして、喫食者が上記A成分とB成分とを、水と共
に練ることにより、混合物が発泡、白濁して体積が膨張
し、ムース状の練り菓子を得ることができるものであ
る。また、この組合せ菓子には、A成分もしくはB成分
にpHによって色相が変化する色素が含有されており、
混合する過程で色相の変化も楽しむことができる。
【0003】しかしながら、この組合せ菓子ではムース
状にして色相の変化をもたせるために、酸成分とアルカ
リ成分を多量に入れる必要があり、酸とアルカリの反応
によって生じる塩の味が強くなり、風味的に改良の余地
があった。また、澱粉や増粘剤を添加しているので食感
が非常に悪かった。更に、この組合せ菓子は常温で作ら
れるので、ムース状にはなるものの、昨今人気の冷感の
あるシェイク状ドリンクには程遠いものであり、手軽に
家庭で色相の変化や体積の膨張を楽しむことのできる組
合せ菓子が得られないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、喫食時の食感、風味の良い冷たいシェイク状ドリ
ンクを簡便に手作りすることができ、かつシェイク状態
が長時間保持され、また、手作りの過程でシェイク状ド
リンクの色相の変化もしくは体積が膨張する様子をも楽
しむことができる組合せ菓子を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、冷菓をシ
ェイク状ドリンクにするための組合せ菓子であって、冷
菓と、pHによって色相が変化する色素と、酸成分もし
くはアルカリ成分とからなり、該冷菓と、該色素と、該
酸成分もしくはアルカリ成分とがそれぞれ別包装されて
なる組合せ菓子によって達成される。
【0006】また、上記の目的は、冷菓をシェイク状ド
リンクにするための組合せ菓子であって、pHによって
色相が変化する色素が配合された冷菓と、酸成分もしく
はアルカリ成分からなり、該冷菓と、該酸成分もしくは
アルカリ成分とがそれぞれ別包装されてなる組合せ菓子
によって達成される。
【0007】また、上記の目的は、冷菓をシェイク状ド
リンクにするための組合せ菓子であって、酸成分もしく
はアルカリ成分の一方とpHによって色相が変化する色
素とが配合された冷菓と、酸成分もしくはアルカリ成分
のうち、上記冷菓に配合された成分とは異なる成分とか
らなり、該冷菓と、該酸成分もしくはアルカリ成分の他
方とがそれぞれ別包装されてなる組合せ菓子によって達
成される。
【0008】また、上記の目的は、冷菓をシェイク状ド
リンクにするための組合せ菓子であって、酸成分もしく
はアルカリ成分の一方が配合された冷菓と、pHによっ
て色相が変化する色素と、酸成分もしくはアルカリ成分
のうち、上記冷菓に配合された成分とは異なる成分とか
らなり、該冷菓と、該色素と、該酸成分もしくはアルカ
リ成分の他方とがそれぞれ別包装されてなる組合せ菓子
によって達成される。
【0009】また、上記の目的は、冷菓をシェイク状ド
リンクにするための組合せ菓子であって、冷菓と酸成分
とアルカリ成分とからなり、該冷菓と、該酸成分と該ア
ルカリ成分とは別包装されてなり、また、該酸成分と該
アルカリ成分とは、反応しない状態下にあるように同包
装もしくは別包装されてなる組合せ菓子によって達成さ
れる。
【0010】また、上記の目的は、冷菓をシェイク状ド
リンクにするための組合せ菓子であって、pHによって
色相が変化する色素が配合された冷菓と、酸成分と、ア
ルカリ成分とからなり、該冷菓と、該酸成分と、該アル
カリ成分とがそれぞれ別包装されてなる組合せ菓子によ
って達成される。
【0011】すなわち、本発明者らは、まず、良好なシ
ェイク状態を得るために従来のペースト用粉末組成物に
代えて冷菓を用いることを想起し、これに水等の水性媒
体を添加、混練すると、良好なシェイク状態が得られ、
また、維持されること、更には、このシェイク状ドリン
クに、pHによって色相が変化する色素と、酸成分もし
くはアルカリ成分を加えると、風味が損なわれないま
ま、手作りの過程で色相が変化するシェイク状ドリンク
を得ることができることを見出した。
【0012】また同じように、pHによって色相が変化
する色素が配合された冷菓と水性媒体とを混練し、それ
に酸成分もしくはアルカリ成分を加えると、色相が変化
するシェイク状ドリンクを得ることができることを見出
した。
【0013】また、酸成分もしくはアルカリ成分の一方
とpHによって色相が変化する色素が配合された冷菓と
水性媒体とを混練し、それに、酸成分もしくはアルカリ
成分のうち、上記冷菓に配合された成分とは異なる成分
を加えると、色相が変化し、また、体積が膨張するシェ
イク状ドリンクを得ることができることを見出した。
【0014】また、酸成分もしくはアルカリ成分の一方
が配合された冷菓と水性媒体とを混練し、それに、pH
によって色相が変化する色素と、酸成分もしくはアルカ
リ成分のうち、上記冷菓に配合された成分とは異なる成
分を加えると、色相が変化し、また、体積が膨張するシ
ェイク状ドリンクを得ることができることを見出した。
【0015】また、冷菓と水性媒体を混練し、それに、
酸成分とアルカリ成分を加えると、体積が膨張するシェ
イク状ドリンクを得ることができることを見出した。
【0016】また、pHによって色相が変化する色素が
配合された冷菓と水性媒体とを混練し、それに、酸成分
と、アルカリ成分とを加えると、色素が変化し、また、
体積が膨張するシェイク状ドリンクを得ることができる
ことを見出し、本発明に到達した。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明を詳しく説明する。ま
ず、本発明に用いる冷菓は、アイスクリーム、アイスミ
ルク、ラクトアイス、シャーベット、かき氷等の通常冷
凍下で喫食されるものの中から適宜選択して用いれば良
い。また、用いる冷菓原料は、牛乳、脱脂粉乳、生クリ
ーム、バター等の乳製品、砂糖、水あめ、ぶどう糖等の
糖類、植物性油脂等の油脂類、安定剤、乳化剤、香料、
色素、酸味料、風味原料(卵、コーヒー、茶類、ココ
ア、果汁果肉、ヨーグルト、酒類等)等から適宜選択し
て用いれば良い。また、本発明の冷菓の形態はアイスバ
ー、カップ、小粒サイズ等各種形態から適宜選択すれば
良い。
【0018】本発明に係る冷菓は、常法により調製すれ
ばよく、例えば、次のようにして得られる。すなわち、
まず、冷菓原料を混合し、均質化、殺菌、冷却の後、エ
ージングして冷菓ミックスを得る。次いで、得られた冷
菓ミックスをフリージングした後、成形、冷却すること
によって冷菓が得られる。上記冷菓原料を調合して得ら
れる冷菓ミックス中の固形分は、好ましくは5重量%以
上、更に好ましくは10重量%以上とすることが、短時
間でシェイク状とする点で好適である。
【0019】上記冷菓の空気含有率(オーバーラン)は
0〜200%が望ましい。すなわち、空気含有率が20
0%より高い状態で冷菓と水性媒体とを混練すると、良
好なシェイク状食感を長時間保持し難くなる傾向にあ
る。
【0020】上記冷菓に、安定剤(ゼラチン、ペクチン
等の多糖類)を必要に応じて添加することにより、シェ
イク状ドリンクの組織を滑らかにし、また、空気含有率
をコントロールすることができる。
【0021】なお、上記冷菓材料の組成によっても異な
るが、シェイク状食品を短時間で得るために次のように
すると好適である。
【0022】上記冷菓材料を調合して得られる冷菓ミッ
クスをフリージングして空気を含有させる。
【0023】または、全固形分30%以上のチョコレー
トやフルーツ等のソース類を組合せる。
【0024】または、氷片を混合する。
【0025】または、冷菓ミックスに対し30重量%以
上の不溶性固体原料(果物の果肉、ナッツ等の種実、ゼ
リー、クッキー、飴、ガム等の菓子類、小豆粒あん等の
あん類等)を混合すると、シェイク状ドリンクが短時間
で得られる点で好適である。
【0026】また、上記不溶性固体原料は、冷菓の製造
工程において、フリージングした冷菓ミックスに対し
て、30重量%以上添加、混合することが好適である。
【0027】また、上記冷菓の温度は−30〜0℃が望
ましい。すなわち、温度が−30℃よりも低いと、冷菓
と水性媒体とを混練したとき、シェイク状食感になるま
でにかなりの時間がかかってしまう。逆に温度が0℃よ
り高いと、冷菓と水性媒体とを混練したとき、シェイク
状食感を得られ難い傾向にある。
【0028】次に本発明に用いる酸成分としては、例え
ば、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマール酸等の有機
酸が挙げられ、これらの中から適宜選択し、単独もしく
は複数組み合わせて用いれば良い。この中でも特に、風
味の良い点で酒石酸、クエン酸は好適に用いられる。ま
た、アルカリ成分としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム等の炭酸化合物が挙げら
れる。また、その添加量は、冷菓と水性媒体混練後の重
量に対し、各々0.1〜1.5重量%となるようにする
ことが、良好な風味と、pHによって色相が変化する色
素を使用する場合の色相の変化が好適に得られる点で望
ましい。
【0029】また、上記酸成分及びアルカリ成分とを添
加する場合には、組合せ菓子をシェイク状態としたとき
に、発泡反応によってシェイク状ドリンクの体積が膨張
し、また、その状態を1時間以上保持することができ、
且つ炭酸感があり、食感が良好な点で好適である。
【0030】次に本発明に用いる冷菓に好適に用いられ
る、pHによって色相が変化する色素(以下、色素と記
す。)としては、例えば、赤キャベツ色素、ブドウ果
皮、シソ色素、ハイビスカス色素、コーン色素、紫イモ
色素等のアントシアニン系色素や、コチニール色素、ラ
ック色素等のアントラキノン系色素等が挙げられ、これ
らは適宜選択し単独もしくは複数組合せて用いれば良
い。また、その添加量は、冷菓と水性媒体との混練後の
重量に対し、0.02〜0.5重量%となるようにする
ことが望ましい。すなわち、0.02重量%未満だと色
相の変化が乏しくなり、逆に0.5重量%より多くなる
と色素の味が出て風味が悪くなる傾向にある。
【0031】次に別包装されてなる色素や酸成分もしく
はアルカリ成分の形態は、液体状、粉末状、顆粒状等が
考えられ、これらの中でも顆粒状が望ましい。すなわ
ち、顆粒状であると表面積が大きいので、顆粒状物をシ
ェイク状物に添加した時に水が顆粒状物の内部まで浸透
しやすいので、色相の変化や発泡状態を短時間で得るこ
とができ、しかも、良好な色相や発泡状態がかなりの長
時間にわたって保持されるようになる。
【0032】本発明の組合せ菓子は、例えば、次のよう
にして得られる。まず、冷菓を上述したような常法に従
い調製する。次に、上記調製した冷菓と、色素と、酸成
分またはアルカリ成分とをそれぞれ別々に包装して、組
合せ菓子とする。このとき、上記冷菓と、色素と、酸成
分またはアルカリ成分は、通常ポリエチレン等の軟質な
プラスチック袋に別包装される。
【0033】上記のように別包装された組合せ菓子に
は、製品化の際、混練用容器を添付すると更に好適であ
る。混練用容器は、通常、塩化ビニル等のプラスチック
シートから形成され、混練用凹部を有するものなら良
い。また、混練用容器の形態は、例えば、内部が2分割
されている容器に、冷菓と、色素や酸またはアルカリ成
分とを各々詰めたり、あるいは2種類の容器に分別して
詰める等、適宜所望の形態を用いればよい。すなわち、
上記混練用容器を添付することにより、喫食者が皿や茶
碗等の適当な食器を準備する必要がなく、シェイク状ド
リンクを簡便に手作りできる点で好適である。
【0034】次に、上記組合せ菓子を用いて、シェイク
状ドリンクを得るには、例えば次のようにして行う。ま
ず、上記冷菓と水性媒体とを混練し、シェイク状とす
る。このとき、冷菓としてバー付きの冷菓を使用する場
合、カップ等の上記混練用容器を用意し、その中でバー
付きの冷菓と水性媒体とを混練すると好適である。
【0035】ここで用いる水性媒体は、例えば、水、牛
乳、果汁入り飲料、水溶性エキス等が挙げられ、これら
の中から適宜選択し、単独もしくは複数組合せて用いれ
ば良い。この中でも特に、手軽に使用でき、かつ、酸成
分またはアルカリ成分を加えたときに色相の変化をもっ
とも鮮やかに得られる点で水が好適に用いられる。ま
た、上記水性媒体の温度は0〜40℃が望ましい。すな
わち、温度が0℃よりも低いと、冷菓と水性媒体とを混
練するとき、水性媒体自体が凍結し、シェイク状になる
までの時間が長くなる傾向にあり、逆に温度が40℃よ
りも高いとシェイク状にならず、全体が溶解し易い傾向
にある。
【0036】また、上記冷菓と水性媒体との混合割合
は、重量比で好ましくは1:0.5〜1:3、更に好ま
しくは1:1〜1:2が望ましい。すなわち、水性媒体
の割合がこの範囲よりも少なくなるとシェイク状になる
までの時間が長くなる傾向にあり、逆に水性媒体の割合
がこの範囲よりも多くなるとシェイク状になり難い傾向
にある。
【0037】次に、このシェイク状物にまず、別包装さ
れてなる色素を加えて攪拌した後、同じく別包装されて
なる酸成分もしくはアルカリ成分を加えて攪拌すると、
色相の変化を楽しみながらシェイク状ドリンクを作るこ
とができる。
【0038】また、本発明に係る他の組合せ菓子及びそ
れらの組合せ菓子を用いてシェイク状ドリンクを作るに
は、例えば、次のように行う。
【0039】まず、色素が配合された冷菓を上述したよ
うな常法に従い調製する。次に、上記色素入り冷菓と、
酸成分またはアルカリ成分をそれぞれ別々に包装して、
組合せ菓子とする。
【0040】上記の組合せ菓子を用いてシェイク状ドリ
ンクを得るには、例えば次のようにして行う。まず、上
記色素入り冷菓と水性媒体とを混練し、シェイク状とす
る。次に、このシェイク状物に別包装されてなる酸成分
もしくはアルカリ成分を加えて攪拌すると、色相の変化
を楽しみながらシェイク状ドリンクを作ることができ
る。
【0041】また、他の組合せ菓子として、まず、酸成
分もしくはアルカリ成分の一方と色素が配合された冷菓
を上述したような常法に従い調製する。次に、上記酸成
分もしくはアルカリ成分の一方と色素入りの冷菓と、酸
成分もしくはアルカリ成分のうち、上記冷菓に配合され
た成分とは異なる成分をそれぞれ別々に包装して、組合
せ菓子とする。
【0042】上記組合せ菓子を用いてシェイク状ドリン
クを得るには、例えば次のようにして行う。まず、上記
酸成分もしくはアルカリ成分の一方と色素入りの冷菓と
水性媒体とを混練し、シェイク状とする。次に、このシ
ェイク状物に別包装されてなる酸成分もしくはアルカリ
成分のうち、上記冷菓に配合された成分とは異なる成分
を加えて攪拌すると、色相の変化と体積が膨張する様子
を楽しみながらシェイク状ドリンクを作ることができ
る。
【0043】また、他の組合せ菓子として、まず、酸成
分もしくはアルカリ成分の一方が配合された冷菓を上述
したような常法に従い調製する。次に、酸成分もしくは
アルカリ成分の一方が配合された冷菓と、色素と、酸成
分もしくはアルカリ成分のうち、上記冷菓に配合された
成分とは異なる成分をそれぞれ別々に包装して、組合せ
菓子とする。
【0044】上記組合せ菓子を用いてシェイク状ドリン
クを得るには、例えば次のようにして行う。まず、上記
酸成分もしくはアルカリ成分の一方が配合された冷菓と
水性媒体とを混練し、シェイク状とする。次に、このシ
ェイク状物に別包装されてなる色素と、酸成分もしくは
アルカリ成分のうち、上記冷菓に配合された成分とは異
なる成分を加えて攪拌すると、色相の変化と体積が膨張
する様子を楽しみながらシェイク状ドリンクを作ること
ができる。
【0045】また、他の組合せ菓子として、まず、冷菓
を上述したような常法に従い調製する。次に、上記冷菓
と、酸成分とアルカリ成分とは別包装されてなり、ま
た、該酸成分と該アルカリ成分とは、反応しない状態下
にあるように同包装もしくは別包装して組合せ菓子とす
る。
【0046】次に、本発明の組合せ菓子を用いてシェイ
ク状ドリンクを得るには、例えば、次のようにして行
う。まず、上記冷菓と水性媒体とを混練し、シェイク状
とする。次に、このシェイク状物に別包装されてなる酸
成分とアルカリ成分とを同時に加えて攪拌すると、体積
が膨張する様子を楽しみながらシェイク状ドリンクを作
ることができる。
【0047】また、他の組合せ菓子としては、まず、色
素入り冷菓を上述したような常法に従い調製する。次
に、上記冷菓と、酸成分と、アルカリ成分とをそれぞれ
別々に包装して、組合せ菓子とする。
【0048】上記組合せ菓子を用いてシェイク状ドリン
クを得るには、例えば、次のようにして行う。まず、上
記色素入りの冷菓と水性媒体とを混練し、シェイク状と
する。次に、このシェイク状物に別包装されてなる酸成
分とアルカリ成分とを同時に加えて攪拌すると、色相の
変化と体積が膨張する様子を楽しみながらシェイク状ド
リンクを作ることができる。
【0049】このようにして得られるシェイク状ドリン
クは、色相の変化や体積が膨張する状態を楽しむことが
できるだけでなく、喫食時の食感が良く、風味の良い、
冷たいシェイク状ドリンクである。
【0050】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて具体的に説明
する。
【0051】<実施例1> 《冷菓の調製》(バー付きシャーベット) 表1に示す組成で、まず、砂糖、脱脂粉乳、安定剤を水
と加熱混合した。次に、70Kg/cm2で均質化し、
90℃で殺菌し、10℃まで冷却後、香料を加え、所定
量まで加水して、5℃にてエージングし、冷菓ミックス
を得た。次に、上記冷菓ミックス1.0L(1.1K
g)を、バッチ式フリーザにてフリージングし、−4〜
−3℃、空気含有率(オーバーラン)は50%の冷菓生
地を得た。上記のように調製した冷菓生地を、−15℃
以下の冷菓用氷管に70cc(51g)充填して、バー
を挿入後、−25℃以下で、30分以上冷却硬化を行
い、バー付きシャーベットを調製した。
【0052】《組合せ菓子の調製》上記のように調製し
たバー付きシャーベットと赤キャベツ色素粉末(アルカ
リ性で青色、酸性で赤色、中性で紫色を呈する。)0.
2gと酒石酸顆粒2gとを別々のポリエチレン製のプラ
スチック袋に充填密封し、内部が2分割されているプラ
スチック製カップ(各々の容積が200cc入り)にバ
ー付きシャーベットと赤キャベツ色素粉末と酒石酸顆粒
とを各々詰めた。
【0053】《シェイク状ドリンクの調製》上記のよう
に調製した組合せ菓子のバー付きシャーベットを上記プ
ラスチック製カップ内で、102gの水と混練し、シェ
イク状にした後、赤キャベツ色素粉末0.2gを加えて
攪拌し、更に、酒石酸顆粒2gを加えて攪拌した。
【0054】<実施例2〜8>表1に示す組成で実施例1
と同様に作製したバー付きシャーベットに、表1に示す
組成で水性媒体を混練した後、酸成分もしくはアルカリ
成分または、色素を加えて攪拌した。なお、実施例6の
場合は、シャーベットに水性媒体を混練した後、赤キャ
ベツ色素粉末0.2gを加えて攪拌し、更に、酒石酸顆
粒2gを加えて攪拌した。また、実施例8の場合は、シ
ャーベットに水性媒体を混練した後、重曹1.4gを加
えて攪拌し、更に、酒石酸顆粒1.4gを加えて攪拌し
た。
【0055】<比較例1>表1に示す組成で実施例1と同
様に作製したバー付きシャーベットに102gの水を混
練した。しかし、酸成分、アルカリ成分は加えなかっ
た。
【0056】<比較例2>冷菓を使用せずに表2に示す組
成でペースト用粉末組成物に5gの水を混練した後、無
水クエン酸を加えて攪拌した。
【0057】実施例1〜8及び比較例1〜2について、
色相変化の状態、発泡状態、風味、食感、保持状態を評
価した。その結果を表1、表2に示す。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】表1の結果から明らかなように、実施例1
〜6と8のシェイク状ドリンクは色相が変化し、また、
実施例7のシェイク状ドリンクは発泡することにより体
積が膨張した状態を1時間以上、保持することができ、
且つ炭酸感のあるシェイク状ドリンクが得られた。ま
た、実施例5と6と8のシェイク状ドリンクは、発泡す
ることにより体積が膨張した状態を1時間以上保持する
ことができ、更に色相の変化が楽しめた。これに対し、
比較例1のシェイク状ドリンクは酸成分もしくはアルカ
リ成分を添加しなかったので色相の変化が楽しめず、ま
た、表2の結果から明らかなように、比較例2は冷菓を
使用していないので、発泡状態として、ムース状態には
なるものの、目的とする冷感のあるシェイク状ドリンク
は得られなかった。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明の組合せ菓子によ
れば、冷菓に色素や酸成分もしくはアルカリ成分を目的
に合せて適宜組合せることにより、冷感があり、喫食時
の食感、風味の良いシェイク状ドリンクが得られると共
に、色相の変化もしくは体積が膨張した様子を楽しみな
がらシェイク状ドリンクを手作りすることができるとい
う効果を奏する。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−10946(JP,A) 特開 平1−174335(JP,A) 特開 昭63−216434(JP,A) 実公 平3−33274(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23G 1/00 - 9/30

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷菓をシェイク状ドリンクにするための組
    合せ菓子であって、冷菓と、pHによって色相が変化す
    る色素と、酸成分もしくはアルカリ成分とからなり、該
    冷菓と、該色素と、該酸成分もしくはアルカリ成分とが
    それぞれ別包装されてなる組合せ菓子。
  2. 【請求項2】冷菓をシェイク状ドリンクにするための組
    合せ菓子であって、pHによって色相が変化する色素が
    配合された冷菓と、酸成分もしくはアルカリ成分とから
    なり、該冷菓と、該酸成分もしくはアルカリ成分とがそ
    れぞれ別包装されてなる組合せ菓子。
  3. 【請求項3】冷菓をシェイク状ドリンクにするための組
    合せ菓子であって、酸成分もしくはアルカリ成分の一方
    とpHによって色相が変化する色素とが配合された冷菓
    と、酸成分もしくはアルカリ成分のうち、上記冷菓に配
    合された成分とは異なる成分とからなり、該冷菓と、該
    酸成分もしくはアルカリ成分の他方とがそれぞれ別包装
    されてなる組合せ菓子。
  4. 【請求項4】冷菓をシェイク状ドリンクにするための組
    合せ菓子であって、酸成分もしくはアルカリ成分の一方
    が配合された冷菓と、pHによって色相が変化する色素
    と、酸成分もしくはアルカリ成分のうち、上記冷菓に配
    合された成分とは異なる成分とからなり、該冷菓と、該
    色素と、該酸成分もしくはアルカリ成分の他方とがそれ
    ぞれ別包装されてなる組合せ菓子。
  5. 【請求項5】冷菓をシェイク状ドリンクにするための組
    合せ菓子であって、冷菓と酸成分とアルカリ成分とから
    なり、該冷菓と、該酸成分と該アルカリ成分とは別包装
    されてなり、また、該酸成分と該アルカリ成分とは、反
    応しない状態下にあるように同包装もしくは別包装され
    てなる組合せ菓子。
  6. 【請求項6】冷菓をシェイク状ドリンクにするための組
    合せ菓子であって、pHによって色相が変化する色素が
    配合された冷菓と、酸成分と、アルカリ成分とからな
    り、該冷菓と、該酸成分と、該アルカリ成分とがそれぞ
    れ別包装されてなる組合せ菓子。
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