JP2020022516A - 固形食品入りコールド液体食品用氷粒群及びその製造方法、氷粒群入り容器、並びに、固形食品入りコールド液体食品 - Google Patents

固形食品入りコールド液体食品用氷粒群及びその製造方法、氷粒群入り容器、並びに、固形食品入りコールド液体食品 Download PDF

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Abstract

【課題】固形食品入りコールド液体食品を簡易に調製することが可能な固形食品入りコールド液体食品用氷粒群及びその製造方法、氷粒群入り容器、並びに、固形食品入りコールド液体食品を提供する。【解決手段】液体食品濃縮物、風味原料及び機能性原料のうち少なくとも一つを含有する氷粒用液体を凍結させた氷粒と、固形食品と、を含んで構成され、前記液体を添加したときに、前記氷粒が融解し、かつ、前記固形食品が喫食可能な状態になるように構成されていることを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、液体を冷却し固形食品入りコールド液体食品を調製するために用いられる固形食品入りコールド液体食品用氷粒群及びその製造方法、氷粒群入り容器、並びに、固形食品入りコールド液体食品用氷粒群を用いて調製される固形食品入りコールド液体食品に関するものである。
従来、固形食品入りコールド液体食品には、例えば、固形食品としてシリアル食品(例えば、特許文献1〜3参照)を用い、コールド液体食品として冷たい牛乳を用いたシリアル食品入りの冷たい牛乳(シリアル食品に冷たい牛乳をかけたもの)や、固形食品として野菜等の具材を用い、コールド液体食品として冷製スープを用いた具材入りの冷製スープなどがある。例えば、シリアル食品入りの冷たい牛乳は、シリアル食品と、冷たい牛乳とを用意したうえで、容器にシリアル食品と冷たい牛乳を入れることにより調製することができる。また、具材入りの冷製スープは、具材とスープとを調理して冷却することにより調製することができる。
特表2001−509365号公報
しかしながら、従来の方法により固形食品入りコールド液体食品を調製する場合、例えば、シリアル食品入りの冷たい牛乳のように固形食品とコールド液体食品とを個別に用意したり、具材入りの冷製スープのように一度調理した高温の状態からコールド液体食品の温度帯まで冷却したりする必要があることから、調製が煩雑であるという問題があった。
従って、本発明は、上記のような問題点に着目し、固形食品入りコールド液体食品を簡易に調製することが可能な固形食品入りコールド液体食品用氷粒群及びその製造方法、氷粒群入り容器、並びに、固形食品入りコールド液体食品を提供することを目的とする。
本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群は、液体を冷却して、固形食品入りコールド液体食品を調製するために用いられる固形食品入りコールド液体食品用氷粒群であって、液体食品濃縮物、風味原料及び機能性原料のうち少なくとも一つを含有する氷粒用液体を凍結させた氷粒と、固形食品と、を含んで構成され、前記液体を添加したときに、前記氷粒が融解し、かつ、前記固形食品が喫食可能な状態になるように構成されていることを特徴とする。
本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群においては、前記固形食品をシリアル食品とすることができる。
本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群においては、前記氷粒が、前記風味原料として、乳及び乳製品のうち少なくとも一方を含有していてもよい。
本発明の氷粒群入り容器は、本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群が収容される氷粒群収容部と、その上方で開口する開口部と、を備えることを特徴とする。
本発明の固形食品入りコールド液体食品は、本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群と前記液体とを混合することにより調製されることを特徴とする。
本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群を製造するための、本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法は、前記氷粒用液体を凍結させて前記氷粒を作る凍結工程と、得られた前記氷粒と前記固形食品とを充填する充填工程と、を備えて構成され、前記凍結工程が、前記氷粒用液体を液体窒素中に滴下することにより前記氷粒を得る工程であることを特徴とする。
本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群を製造するための、本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法は、前記氷粒用液体を凍結させて前記氷粒を作る凍結工程と、得られた前記氷粒と前記固形食品とを充填する充填工程と、を備えて構成され、前記凍結工程が、前記氷粒用液体を型に流し入れて凍結させることにより得られた氷塊を破砕することにより前記氷粒を得る工程であることを特徴とする。
本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群によれば、液体食品濃縮物、風味原料及び機能性原料のうち少なくとも一つを含有する氷粒用液体を凍結させた氷粒と、固形食品と、を含んで構成され、前記液体を添加したときに、前記氷粒が融解し、かつ、前記固形食品が喫食可能な状態になるように構成されている。このことから、液体と本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群を混合することにより氷粒が融解して、氷粒に含有される液体食品濃縮物、風味原料及び/又は機能性原料が溶出して液体と混合され、また、固形食品が喫食可能な状態となることにより、固形食品入りコールド液体食品を簡易に調製することができる。
本発明の氷粒群入り容器によれば、本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群が収容される氷粒群収容部と、その上方で開口する開口部と、を備えることから、液体を注ぐ簡易な操作により固形食品入りコールド液体食品を調製することができる。
本発明の固形食品入りコールド液体食品によれば、本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群と液体とを混合して調製されることから、液体を注ぐ簡易な操作により調製することができる。
本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法によれば、本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群が得られることから、液体を注ぐ簡易な操作により固形食品入りコールド液体食品を調製することができる。
[固形食品入りコールド液体食品]
<固形食品>
本発明の固形食品入りコールド液体食品における固形食品とは、例えば、シリアル食品、野菜、肉、魚等の各種スープ等の具材、白玉、タピオカ、果物等の冷菓に用いられる食品や、その他の固形食品を指し、喫食時に固体形状を有する食品を指す。
<液体食品>
本発明における液体食品とは、例えば、牛乳、コーヒー、茶飲料等の飲料、各種スープ、汁粉等の液体状の冷菓や、その他の液体食品を指し、喫食時に液体状である食品を指す。また、コールド液体食品とは、低温に冷却された液体食品を指す。
本発明における固形食品入りコールド液体食品は、コールド液体食品に固形食品が混合された食品を指す。例えば、固形食品としてシリアル食品を用い、コールド液体食品として冷たい牛乳を用いたシリアル食品入りの冷たい牛乳、固形食品として野菜等の具材を用い、コールド液体食品として冷製スープを用いた具材入りの冷製スープや、固形食品として白玉を用い、コールド液体食品として冷やし汁粉を用いた白玉入り冷やし汁粉等の冷菓などがあり、後述する本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群と液体とを混合することにより調製されるものである。
<液体>
本発明における液体は、固形食品入りコールド液体食品用氷粒群に混合される液体を指す。本発明における液体としては、液体食品に用いられる液体を用いることができ、具体的には、水、湯、飲料、その他の液体を用いることができる。また、液体の温度は冷却して低温となる温度であればよく、様々な温度の液体を用いることができる。例えば、液体として飲料を用いる場合には、常温の飲料でもよいし、高温のホット飲料でもよい。
[固形食品入りコールド液体食品用氷粒群]
本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群は、液体を冷却して、固形食品入りコールド液体食品を調製するために用いられ、液体食品濃縮物、風味原料及び機能性原料のうち少なくとも一つを含有する氷粒用液体を凍結させた氷粒と、固形食品と、を含んで構成され、前記液体を添加したときに、前記氷粒が融解し、かつ、前記固形食品が喫食可能な状態になるように構成されている。以下、本発明を各成分に分けて詳細に説明する。
<氷粒>
本発明における氷粒は、氷粒用液体を凍結することにより得られる。氷粒用液体には、液体食品濃縮物、風味原料及び機能性原料のうち少なくとも一つが必須構成成分として含有され、配合水、食品添加物等を必要に応じて適宜加えることができる。
(液体食品濃縮物、風味原料及び機能性原料)
本発明に用いることができる液体食品濃縮物としては、例えば、スポーツ飲料、茶飲料等の飲料濃縮物、濃縮果汁、濃縮野菜汁、アルコール飲料、各種スープの濃縮物、液体状の冷菓の濃縮物等の上記液体と混合することにより液体食品となるものを用いることができる。アルコール飲料を用いる場合は、後述する製造方法において凍結することを考慮して、氷粒用液体におけるアルコール濃度を1%〜25%とすることができる。
本発明に用いることができる風味原料としては、コールド液体食品の原料として用いられる原料を用いることができ、具体的には、乳及び乳製品、糖類及び油脂類等の調味料、並びに、香料等が挙げられる。本発明で用いることができる乳及び乳製品としては、牛乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳、加工乳、クリーム、濃縮乳、れん乳、全粉乳、加糖粉乳、脱脂粉乳、ヨーグルト等の発酵乳、乳酸菌飲料等が挙げられる。例えば、風味原料としての牛乳及び固形食品としてのシリアル食品を含有する固形食品入りコールド液体食品用氷粒群に、液体としての湯を混合した場合には、固形食品入りコールド液体食品用として、シリアル食品入りの冷たい牛乳を調製することができる。従って、氷粒が、風味原料として、乳又は乳製品のうち少なくとも一方を含有することにより、固形食品及び乳入りコールド液体食品を簡易に調製することができる。
また、糖類としては、コールド液体食品に対して甘味を付与する原料を使用することができ、具体的には、ショ糖、グルコース、フルクトース、オリゴ糖、糖アルコール、異性化糖、コーンシロップ、及び、水飴等を用いることができる。
本発明に用いることができる機能性原料としては、栄養成分や、本発明の固形食品入りコールド液体食品に対して、健康増進効果等の付加価値を与える原料を用いることができる。具体的には、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK等のビタミン類、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛等のミネラル類等の栄養成分や、食物繊維、オリゴ糖等の整腸作用、血糖値上昇抑制作用等の健康増進作用を有する素材が挙げられる。
(その他の成分)
氷粒用液体には、水、食品添加物等を原料として用いることができる。本発明で用いられる食品添加物としては、乳化剤、安定剤等が挙げられる。乳化剤は、主に原料の乳及び乳製品等に含まれる脂肪分の乳化安定性を調整するために添加され、レシチン、グリセリン脂肪酸エステル等を用いることができる。なお、氷粒用液体の原料は、液体食品濃縮物、風味原料及び機能性原料のうち少なくとも一つが用いられていればよく、上記の原料に限定されず、所望の味、風味、又は性質に合わせて任意の原料を用いることができる。
(氷粒の大きさ、形状、及び使用量)
氷粒の大きさ、形状、及び使用量は、特に限定されないが、液体と混合して固形食品入りコールド液体食品を調製するときの液体の温度、液量等や、後述する固形食品の状態に合わせて、液体がコールド液体食品として適した温度帯まで冷却され、かつ、固形食品が喫食可能な状態となるように設定することができる。このような氷の大きさとして、例えば、目開きが8mmのふるい(メッシュ)を通過可能な大きさが挙げられる。
<固形食品>
本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群において、固形食品は、液体を混合して固形食品入りコールド液体食品を調製する際に喫食可能な状態にすることができればよく、どのような状態で含まれているかは限定されない。例えば、コーンフレーク、グラノーラ、ミューズリー等のシリアル食品やクルトンのようにそのまま喫食可能な状態、熱風乾燥、凍結乾燥(フリーズドライ)、噴霧乾燥(スプレードライ)やフライ乾燥等の乾燥され、湯等(すなわち、固形食品入りコールド液体食品用氷粒群と混合される液体)を用いて復元することにより喫食可能となる状態や、調理済みの固形食品が冷凍された状態等で固形食品入りコールド液体食品用氷粒群に含まれていてもよい。
[氷粒群入り容器]
本発明の氷粒群入り容器は、本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群が収容される氷粒群収容部と、氷粒群収容部の上方で開口する開口部と、を備えている。前記開口部に液体を注ぐことにより、液体が氷粒群収容部に収容された固形食品入りコールド液体食品用氷粒群と混合されて、固形食品入りコールド液体食品用を調製することができる。
[固形食品入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法]
次に、本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法を説明する。固形食品入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法は、前記氷粒用液体を凍結させて前記氷粒を作る凍結工程と、得られた前記氷粒と前記固形食品とを充填する充填工程と、を備えて構成される。
<凍結工程>
凍結工程は、氷粒用液体を調製し、調製された氷粒用液体を凍結させて氷粒を作る工程である。なお、以下の工程は氷粒の製造工程の一例を示すものであり、使用する原料の性質や組み合わせ等により適宜改変することができる。
まず、氷粒の原料を混合し、十分に溶解させる。次に、乳又は乳製品等の脂肪分を含有する原料を用いる場合には、この混合液中の脂肪球を微粒子化させ、原料成分を混合液中に均一に分散させるためにホモジナイザーを用いて均質化する。さらに、均質化後の混合液を任意の温度、時間において殺菌し、冷却する。冷却後の混合液において、原料成分の状態を安定化させるために、必要に応じて撹拌させながらエージングを行う。以上により、氷粒用液体が調製される。
次に、上記のように調製した氷粒用液体を液体窒素等の極低温の冷媒に滴下して粒状に凍結させ、氷粒を作る。なお、氷粒を得ることができれば、上記に示した方法以外の凍結方法を用いてもよく、例えば、型に氷粒用液体を流し入れて凍結させることにより得られた氷塊を、コミトロールプロセッサ(アーシェル社製)等を用いて破砕し、ふるいを用いて所望の大きさの氷粒を選別することにより、氷粒を得る方法を用いてもよい。この氷塊を破砕して氷粒を得る方法においては、所望の大きさの氷粒を得るために、破砕及び選別の手順を繰り返してもよい。
<充填工程>
充填工程においては、凍結工程により得られた氷粒と、固形食品と、を充填する。容器に充填する場合は、固形食品の状態により充填の順序を考慮することが好ましい。例えば、シリアル食品のようにそのまま喫食可能な状態の固形食品を用いる場合には氷粒と固形食品の充填順序は特に限定されないが、熱風乾燥、凍結乾燥(フリーズドライ)、噴霧乾燥(スプレードライ)やフライ乾燥等の乾燥され、湯等(すなわち、固形食品入りコールド液体食品用氷粒群と混合される液体)を用いて復元することにより喫食可能となる状態や、調理済みの固形食品が冷凍された状態等の固形食品を用いる場合には、液体と混合されたときに、液体と固形食品とが先に接するように、まず氷粒を容器に充填し、液体の注ぎ口に近い位置に固形食品が充填されることが好ましい。これにより、より確実に固形食品を喫食可能な状態にすることができる。なお、液体を添加したときに、前記氷粒が融解し、かつ、固形食品が喫食可能な状態になるように構成されていればよく、氷粒と固形食品とを予め混合してから容器に充填してもよい。すなわち、容器内における氷粒と固形食品との配置は、偏って配置されていてもよく、混合された状態で配置されていてもよい。また、使用者が使用する際に、氷粒と固形食品とを混合してもよい。
本発明固形食品入りコールド液体食品用氷粒群によれば、液体食品濃縮物、風味原料及び機能性原料のうち少なくとも一つを含有する氷粒用液体を凍結させた氷粒と、固形食品と、を含んで構成され、前記液体を添加したときに、前記氷粒が融解し、かつ、前記固形食品が喫食可能な状態になるように構成されている。このことから、液体と本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群とを混合することにより氷粒が融解して、氷粒に含有される液体食品濃縮物、風味原料及び/又は機能性原料が溶出して液体と混合され、また、固形食品が喫食可能な状態となることにより、固形食品入りコールド液体食品を簡易に調製することができる。なお、氷粒用液体にアルコールを含む場合等、氷粒が粒状を保つことが難しい場合は、氷粒がスラリー状、シャーベット状等の形状であっても同様の効果を得ることができる。そのため、本発明の氷粒には、これらの形状のものも含まれる。
また、氷粒には、液体食品濃縮物、風味原料及び機能性原料のうち少なくとも一つが含有されていることから、液体を混合することにより、液体食品濃縮物、風味原料及び/又は機能性原料を含有する所望の固形食品入りコールド液体食品を簡易に調製することができる。また、本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群が液体食品濃縮物等を含有する氷粒と固形食品とを備えることから、使用者が液体食品と固形食品とを個別に準備して固形食品入りコールド液体食品を調製する場合に比べて、より設計通りの風味や味を有する固形食品入りコールド液体食品を提供することができる。例えば、氷粒の原料として、一般的な高温殺菌牛乳(UHT牛乳)よりも風味が良いとされる低温殺菌牛乳(HTST牛乳)を用いることにより、より風味の良い固形食品入りコールド液体食品を調製可能な固形食品入りコールド液体食品用氷粒群を提供することができる。ここで、本願発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群は、冷凍されて流通するものであるため、常温で流通する食品や冷蔵されて流通される食品と比較して、流通時の菌増殖のリスクが少ない。このため、比較的低い温度(例えば、100℃以下。)で殺菌された牛乳であっても品質の維持が可能となり、風味の良好な低温殺菌牛乳を用いることが可能となる。
本発明の氷粒群入り容器によれば、本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群が収容される氷粒群収容部と、その上方で開口する開口部と、を備えることから、液体を注ぐ簡易な操作により固形食品入りコールド液体食品を調製することができる。
本発明の固形食品入りコールド液体食品によれば、本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群と液体とを混合して調製されることから、液体を注ぐ簡易な操作により調製することができる。
本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法によれば、本発明の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群が得られることから、液体を注ぐ簡易な操作により固形食品入りコールド液体食品を調製することができる。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
以下、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。但し、本発明は、以下の実施例により限定されるものではない。
(実施例1)
<凍結工程>
脱脂粉乳を200g、生クリームを150g、残部を水として混合し、1kgの氷粒用液体を調整した。この調整した氷粒用液体を1mL(ミリリットル)ずつ液体窒素に投入することにより凍結させて、目開きが8mmのふるいを通過したものを以下、氷粒として用いた。
<充填工程>
凍結工程により得られた上記の氷粒100gと、固形食品50gとを容器に充填した。本実施においては、固形食品として市販の朝食シリアル(「ごろっと果実のグラノーラ」日清シスコ株式会社製)を用いた。
まず、カップ型容器に氷粒を充填し、氷粒の上方に固形食品を充填した。その後、氷粒および固形食品を充填したカップ型容器を−20℃の冷凍庫に保管した。以上の工程により、固形食品入りコールド液体食品用氷粒群を得た。
<固形食品入りコールド液体食品の調整>
−20℃の冷凍庫に保管された上記の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群が充填されたカップ型容器を取り出し、ポットのお湯(90℃)を100g注いで混合することにより、固形食品入りコールド液体食品を得た。
<評価>
上記で調整した固形食品入りコールド液体食品の温度は、6℃であった。
また、お湯を注いでから混合し固形入りコールド液体食品が完成するまでの時間は約30秒であった。
<結果の考察>
本発明の例示的態様である上記の実施例1により、簡易に固形食品入りコールド液体食品が調整可能な固形食品入りコールド液体食品用氷粒群を製造することができることが理解される。

Claims (9)

  1. 液体を冷却して、固形食品入りコールド液体食品を調製するために用いられる冷凍状態の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群であって、
    液体食品濃縮物、風味原料及び機能性原料のうち少なくとも一つを含有する氷粒用液体を凍結させた氷粒と、
    固形食品と、を含んで構成され、
    前記液体を添加したときに、前記氷粒が融解し、かつ、前記固形食品が喫食可能な状態になるように構成されている
    ことを特徴とする固形食品入りコールド液体食品用氷粒群。
  2. 前記固形食品が、シリアル食品であることを特徴とする請求項1に記載の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群。
  3. 前記氷粒が、前記風味原料として、乳及び乳製品のうち少なくとも一方を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群。
  4. 前記氷粒が、目開きが8mmのふるいを通過可能な大きさであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群が収容される氷粒群収容部と、その上方で開口する開口部と、を備えることを特徴とする氷粒群入り容器。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群と前記液体とを混合することにより調製されることを特徴とする固形食品入りコールド液体食品。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法であって、
    前記氷粒用液体を凍結させて前記氷粒を作る凍結工程と、得られた前記氷粒と前記固形食品とを充填する充填工程と、を備えて構成され、
    前記凍結工程が、前記氷粒用液体を液体窒素中に滴下することにより前記氷粒を得る工程であることを特徴とする固形食品入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法であって、
    前記氷粒用液体を凍結させて前記氷粒を作る凍結工程と、得られた前記氷粒と前記固形食品とを充填する充填工程と、を備えて構成され、
    前記凍結工程が、前記氷粒用液体を型に流し入れて凍結させることにより得られた氷塊を破砕することにより前記氷粒を得る工程であることを特徴とする固形食品入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法。
  9. 前記充填工程の後に、前記氷粒と前記固形食品との充填物を冷凍する、充填物冷凍工程をさらに備える、請求項7または8に記載の固形食品入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法。
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