JPH076709A - 陰極線管装置 - Google Patents

陰極線管装置

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JPH076709A
JPH076709A JP5317644A JP31764493A JPH076709A JP H076709 A JPH076709 A JP H076709A JP 5317644 A JP5317644 A JP 5317644A JP 31764493 A JP31764493 A JP 31764493A JP H076709 A JPH076709 A JP H076709A
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voltage
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electron beam
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繁 菅原
Junichi Kimiya
淳一 木宮
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一列配置の3電子ビームを蛍光体スクリーン
1 上に集束する主電子レンズ部を有する電子銃21と、陰
極線管内に配置された電気抵抗器と、偏向装置8とを備
える陰極線管装置において、主電子レンズ部を、少なく
とも第1の電子レンズとそれよりも蛍光体スクリーン側
に形成される第2の電子レンズとにより構成し、その第
1の電子レンズを、電子ビームの偏向量に同期して変動
する電圧が管外から供給される第1電極G6と、電気抵抗
器を介して電圧が供給される少なくとも1個の第2の電
極G5とにより形成し、第1の電極と第2の電極との間の
静電容量により変動電圧を分割して第2の電極の電圧に
重畳させ、電子ビームが偏向装置により偏向されないと
きは第1、第2の電極は電圧が略等しく、電子ビームが
偏向されるにしたがい第1、第2の電極間に電位差を生
じて第2の電子レンズを作用するようにした。 【効果】 高解像度、高性能陰極線管とすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー受像管などの
陰極線管装置に係り、特に偏向ヨークの発生する磁界に
より生ずる偏向収差を補正するダイナミックフォーカス
方式の陰極線管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー受像管装置は、図9に示
すように、パネル1およびこのパネル1に一体に接合さ
れたファンネル2からなる外囲器を有し、そのパネル1
の内面に、青、緑、赤に発光するストライプ状あるいは
ドット状の3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン3
(ターゲット)が形成され、この蛍光体スクリーン3に
対向して、その内側に多数のアパーチャの形成されたシ
ャドウマスク4が装着されている。一方、ファンネル2
のネック5内に、3電子ビーム6B ,6G ,6R を放出
する電子銃7が配設されている。そして、この電子銃7
から放出される3電子ビーム6B ,6G ,6R をファン
ネル2の外側に装着された偏向装置8の発生する水平、
垂直偏向磁界により偏向し、シャドウマスク4を介して
蛍光体スクリーン3を水平、垂直走査することにより、
カラー画像を表示する構造に形成されている。
【0003】このようなカラー受像管装置において、特
に電子銃7を同一水平面(X−Z平面)上を通るセンタ
ービーム6G および一対のサイドビーム6B ,6R から
なる一列配置の3電子ビーム6B ,6G ,6R を放出す
る電子銃としたインライン型カラー受像管装置が普及し
ている。
【0004】一般に上記電子銃7は、カソードからの電
子放出を制御しかつ放出された電子を集束して3電子ビ
ーム6B ,6G ,6R を形成するカソードおよびこのカ
ソードに順次隣接して配置された複数個の電極からなる
電子ビーム発生部と、この電子ビーム発生部から得られ
る3電子ビーム6B ,6G ,6R を蛍光体スクリーン3
上に集束かつ集中する複数個の電極からなる主電子レン
ズ部とを有する。
【0005】このようなカラー受像管装置において、上
記蛍光体スクリーン3上の画像特性を良好にするために
は、電子銃7から放出される3電子ビーム6B ,6G ,
6Rを適切に集束し、かつ蛍光体スクリーン3の全域に
集中するようにすることが必要である。
【0006】このうち、3電子ビーム6B ,6G ,6R
の集中については、たとえば米国特許第2,957,1
06号明細書に示されているように、電子銃から放出さ
れる3電子ビームをあらかじめ傾斜させて放出する方法
がある。また米国特許第3,772,554号明細書に
示されているように、主電子レンズ部を形成する電極の
3個の電子ビーム通過孔のうち、一対のサイドビーム通
過孔を電子ビーム発生部側の隣接電極のサイドビーム通
過孔よりも、わずかに外側に偏心させて集中する方法が
ある。いずれも広く実用化されている。
【0007】しかしこのように電子銃7を構成しても、
実際のカラー受像管装置では、電子ビームを偏向したと
きに、3電子ビーム6B ,6G ,6R の集中ずれが生ず
る。そのため、同一水平面上を通る一列配置の3電子ビ
ーム6B ,6G ,6R に対しては、偏向装置8の発生す
る水平偏向磁界をピンクッション形、垂直偏向磁界をバ
レル形とし、これら偏向磁界により一列配置の3電子ビ
ーム6B ,6G ,6Rを蛍光体スクリーン3の全域に集
中するようにしたものがある。このカラー受像管装置
は、セルフコンバーゼンス・インライン型カラー受像管
装置といわれ、現在、カラー受像管装置の主流となって
いる。
【0008】しかし上記のように偏向装置8の偏向磁界
により3電子ビーム6B ,6G ,6R を集中すると、3
電子ビーム6B ,6G ,6R は、いちじるしく偏向収差
を受け、蛍光体スクリーン3上のビームスポットの歪が
大きくなり、解像度の劣化をまねく。すなわち、図10
に水平偏向磁界について示すように、電子ビーム6(6
B ,6G ,6R )を図面の右側に偏向したとすると、電
子ビーム6は、ピンクッション形水平偏向磁界10によ
り矢印11で示すように垂直方向(Y軸方向)に集束作
用を受ける。一方、水平方向(X軸方向)には、電子ビ
ーム6の右側と左側とで磁束密度が相違し、左側よりも
右側の方が磁束密度が大きいため、右側の方が大きな偏
向作用を受け、左右に引張られる。
【0009】したがってピンクッション形水平偏向磁界
10は、電子ビーム6に対して水平方向に発散、垂直方
向に集束する4極子レンズとして作用するとともに、電
子ビーム6を偏向するプリズム作用をもつ。その結果、
図11に示すように、水平偏向磁界により偏向された電
子ビームの画面周辺部のビームスポット13は、垂直方
向には過集束状態となり、高輝度部14の上下に低輝度
のハロー部15が生ずる。また水平方向には不足集束状
態となって左右に伸びた形状となり、画面周辺部の解像
度をいちじるしく劣化させる。
【0010】このような偏向収差による解像度の劣化を
防止するため、特開昭61−99249号公報、特開昭
61−250934号公報、特開平2−72546号公
報などには、図12に示すように、電子ビーム6の進行
方向(蛍光体スクリーン方向)に沿って、順次第1ない
し第5グリッドG1 〜G5 を配置し、その第3グリッド
G3 に所定の直流電圧Vf を印加し、第4グリッドG4
に同じ直流電圧Vf に電子ビーム6の偏向量に応じて変
化する変動電圧Vd を重畳した電圧を印加し、第5グリ
ッドG5 に陽極電圧Eb を印加する電子銃が示されてい
る。
【0011】この電子銃では、上記電圧の印加により、
第3、第4グリッドG3 ,G4 間に4極子レンズが、第
4、第5グリッドG4 ,G5 間に最終集束レンズが形成
される。上記各公報の各電子銃は、電極の構造が相違す
るのみで、形成される電子レンズは、すべて基本的に同
じであり、同一作用をもつている。
【0012】図13に上記電子レンズを光学的モデルで
示す。この光学的モデルにおいて、カソードから放出さ
れた電子ビーム6は、蛍光体スクリーン3に達するまで
の間に、上記第3、第4グリッド間に形成される4極子
レンズQLと第4、第5グリッド間に形成される最終集
束レンズELと、偏向装置の4極子レンズqLおよびプ
リズムpLを通る。そして、電子ビーム6が偏向される
ことなく蛍光体スクリーン3の中央に向かうときは、第
3、第4グリッドは、ほぼ同電位となり、これら電極間
には4極子レンズQLは形成されない。したがって電子
ビーム6は、実線で示すように最終集束レンズELによ
り、蛍光体スクリーン3の中央に適切に集束され、蛍光
体スクリーン3上のビームスポット13は、図示したよ
うにほぼ円形となる。
【0013】これに対し、電子ビーム6を偏向するとき
は、その偏向量に応じて第4グリッドの電位が上昇し、
破線で示したように第3、第4グリッド間に4極子レン
ズQLが形成され、同時に第4、第5グリッド間の最終
集束レンズELの水平、垂直方向の集束作用が弱まる。
その結果、電子銃から放出される電子ビーム6は、垂直
方向には不足集束となるが、偏向収差(非点収差)によ
り集束作用を受けるため、垂直方向には適切に集束され
る。一方、水平方向は、4極子レンズQLの集束作用と
最終集束レンズELの集束作用がともに減少するため、
総合的な集束作用は、ほとんど変わらず、偏向磁界によ
り若干不足集束となる。しかし蛍光体スクリーン3の周
辺部は、中央部にくらべて電子銃から離れているため、
水平方向も適切に集束される。
【0014】しかしながらこのダイナミックフォーカス
方式による電子ビーム6の集束には、つぎのような問題
がある。
【0015】すなわち、管の大型化や偏向の広角化にと
もなって偏向収差が増大する。そのため、この偏向収差
を補正するために要する4極子レンズQLの垂直方向の
発散作用を強くする必要がある。その結果、4極子レン
ズQLの水平方向の集束作用が大きくなり、最終集束レ
ンズELの集束作用を大幅に低減することが必要とな
る。そのため、この最終集束レンズELの集束作用を低
減するために要する電極間の電位差が大きくなり、テレ
ビセットの回路負担の増大、放電、耐圧などの安全、信
頼性上の問題が生ずる。さらに大きな問題として、蛍光
体スクリーン周辺部におけるビームスポットの形状が水
平方向に長い横長になる。このようにビームスポットの
形状が横長になると、画面の水平方向の解像度がいちじ
るしく劣化する。またビームスポットの垂直方向の径が
極度に小さくなると、シャドウマスクのアパーチャの配
列ピッチとの干渉によりモアレが生じ、画質の劣化をま
ねくなどの問題が生ずる。
【0016】このビームスポットの形状が横長になる原
因は、つぎの理由による。すなわち、図13に示したよ
うに、カソードから放出された電子ビーム6がクロスオ
ーバを結び、第2、第3グリッドにより形成されるプリ
フォーカスレンズにより弱い予備集束を受け、発散角α
で上記電子レンズ系に入射し、蛍光体スクリーン3の中
央に、水平方向には集束角βHc、垂直方向には集束角β
Vcで集束するとすると、V0 をクロスオーバ部の電位、
Vi を蛍光体スクリーン3側の電位とするとき、水平方
向の結像倍率MHc、垂直方向の結像倍率MVcは、それぞ
れ数1、数2で表される。
【数1】
【数2】 この蛍光体スクリーン3の中央に集束する場合は、 βHc=βVc となるから、結像倍率MHc、MVcは、 MHc=MVc となり、蛍光体スクリーン3の中央でのビームスポット
は円形となる。
【0017】しかし電子ビームを偏向する場合は、偏向
装置の4極子レンズqLが作用し、かつ偏向収差を補正
する4極子レンズQLが作用する。そして蛍光体スクリ
ーン3の周辺部に、水平方向には集束角βHp、垂直方向
には集束角βVpで集束するとすると、水平方向の結像倍
率MHp、垂直方向の結像倍率MVpは、それぞれ数3、数
4となる。
【数3】
【数4】 この蛍光体スクリーン3の周辺部に集束する場合は、 βHp<βVp となり、結像倍率MHp、MVpは、 MHp>MVp となるため、蛍光体スクリーン3の周辺部では、ビーム
スポットが横長となる。
【0018】この蛍光体スクリーン3の周辺部でのビー
ムスポットの横長を解決するために、特開平3−958
35号公報、特開平3−93135号公報には、上記電
子銃の4極子レンズ、最終集束レンズのほかに、カソー
ドと上記4極子レンズとの間に別の4極子レンズを追加
形成し、この追加4極子レンズに上記電子銃の4極子レ
ンズの集束、発散作用とは逆の作用をもたせて、電子ビ
ームを水平方向に発散、垂直方向に集束することによ
り、電子ビームの水平方向の集束角βHpを垂直方向の集
束角βVpに近づけ、結像倍率MHp、MVpを数5のように
した電子銃が示されている。
【数5】
【0019】しかしこのような手段では、テレビ学会技
報、IDY92−17に述べられているように、大電流
時の電子ビームの発散角αが大きくなる。そのために電
子ビームを追加4極子レンズでさらに水平方向に発散す
ると、最終集束レンズの水平方向の球面収差の影響を大
きく受け、蛍光体スクリーン上のビームスポットの水平
方向の径が小さくならないという原理的な問題が生ず
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、電子銃
から放出される同一水平面上を通る一列配置の3電子ビ
ームに対して、偏向装置の発生する水平、垂直偏向磁界
をそれぞれピンクッション形、バレル形とすると、電子
ビームは、その偏向磁界の偏向収差の影響を受け、蛍光
体スクリーン周辺部上のビームスポットが歪み、解像度
がいちじるしく劣化する。
【0021】この偏向収差による解像度の劣化を解決す
る手段として、従来、電子ビームの進行方向に沿って4
極子レンズ、最終集束レンズを形成したダイナミックフ
ォーカス方式の電子銃がある。しかしこのような電子銃
では、管の大型化や偏向の広角化にともなって、その偏
向収差を補正する4極子レンズの垂直方向の発散作用を
強くする必要があり、それにともなって、4極子レンズ
の水平方向の集束作用も大きくなり、最終集束レンズの
集束作用を大幅に低減する必要がある。そのため最終集
束レンズを形成する電極間の電位差が大きくなり、テレ
ビセットの回路負担の増大、放電、耐圧などの安全、信
頼性上の問題が生ずる。さらにこの電子銃では、蛍光体
スクリーンの周辺部でのビームスポットの形状が水平方
向に長い横長になり、水平方向の解像度の劣化、シャド
ウマスクのアパーチャの配列ピッチとの干渉によるモア
レの発生などによる画質の劣化をまねくなどの問題があ
る。
【0022】このような問題を解決するために、上記4
極子レンズ、最終集束レンズとは別に、カソードと上記
4極子レンズとの間に別の4極子レンズを追加形成する
ようにした電子銃がある。しかしこのように4極子レン
ズを追加すると、原理的に蛍光体スクリーン上のビーム
スポットの水平方向の径が小さくならないという問題が
生ずる。
【0023】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、ダイナミックフォーカス方式の電子銃によ
り、偏向装置の発生する磁界により生ずる偏向収差を補
正して、画面全域にわたり電子ビームのビームスポット
をほぼ円形とすることにより、解像度が高く、かつ信頼
性の高い陰極線管装置を構成することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】一列配置の3電子ビーム
を蛍光体スクリーン上に集束する複数個の電極からなる
主電子レンズ部を有する電子銃と、陰極線管内に配置さ
れた電気抵抗器と、電子銃から放出される3電子ビーム
を水平および垂直方向に偏向する陰極線管装置におい
て、主電子レンズ部を、少なくとも第1の電子レンズと
この第1の電子レンズよりも蛍光体スクリーン側に形成
される第2の電子レンズとにより構成し、その第1の電
子レンズを、偏向部の少なくとも電子ビームの水平方向
偏向量に同期して変動する電圧が管外から供給される第
1の電極と、電気抵抗器を介して電圧が供給される少な
くとも1個の第2の電極とにより形成し、第1の電極と
第2の電極との間の静電容量により変動電圧を分割して
第2の電極の電圧に重畳させ、電子ビームが蛍光体スク
リーンの中央に向かうときは第1の電極と第2の電極の
電圧は略等しく、電子ビームが蛍光体スクリーンの周辺
に偏向されるにしたがい第1の電極と第2の電極間の電
圧に差を生じさせ第2の電子レンズを作用させるように
した。
【0025】また、電子銃部、偏向部、蛍光体スクリー
ン部を少なくとも有し、上記電子銃部は水平方向にイン
ライン配列された中央および両側の3本の電子ビームを
発生・制御する陰極を含む電子ビーム発生部と、この電
子ビームを上記蛍光体スクリーン上に集束する主電子レ
ンズ部とを有し、この電子ビームを上記偏向部により水
平および垂直方向に偏向走査する陰極線管装置におい
て、主電子レンズ部は、蛍光体スクリーン部と電子ビー
ム発生部の間にある第1の電子レンズと、この第1の電
子レンズより蛍光体スクリーン側にある第2の電子レン
ズとから少なくともなり、この第1の電子レンズは、偏
向部の少なくとも電子ビームの水平方向偏向量に同期し
て変動する電圧が管外から供給される第1の電極と、管
内に内蔵した電気抵抗器を介して電圧が供給される少な
くとも1個の第2の電極からなり、第1の電極と第2の
電極との間の静電容量:Cと、この静電容量に等価的に
並列接続される直流抵抗値:Rと、変動電圧の水平偏向
の同期する周波数:fH との間には、 2πfH CR≧104/8π (π:円周率) なる関係があり、また、変動電圧の垂直偏向に同期する
周波数:fV との間には、 2πfV CR≦1/4 なる関係とした。
【0026】さらに、第1の電子レンズは、電子ビーム
の偏向に伴い、電子ビームを水平方向に集束、垂直方向
に発散作用をもたせるようにした。
【0027】さらにまた、第1の電極と第2の電極の実
質的に対向する面の平均面積:Sと間隔:Lとの間に
は、 S/L≦0.45 なる関係をもたせるようにした。
【0028】
【作用】上記のように、一列配置の3電子ビームを蛍光
体スクリーン上に集束する主電子レンズ部を形成する
と、この主電子レンズ部の蛍光体スクリーン側に、偏向
装置の偏向にともない電子ビームを垂直方向に発散し
て、偏向収差による垂直方向の過集束を補正する電子レ
ンズを形成することができる。またカソード側に、偏向
にともない電子ビームを水平方向に集束して、偏向磁界
を通過する電子ビームの水平方向の大きさを小さくし、
偏向による電子ビームの歪を軽減する電子レンズを形成
することができる。
【0029】しかも変動電圧を水平、垂直偏向の周期に
それぞれ同期して変化させると、蛍光体スクリーン側の
電子レンズを水平、垂直偏向に同期して変化させ、カソ
ード側の電子レンズを水平偏向に同期した場合よりも垂
直偏向に同期して強く作用する偏向周波数による自動選
択作用を与えることができる。
【0030】また、蛍光体スクリーン側の電子レンズお
よびカソード側の電子レンズをそれぞれ4極子レンズと
して、偏向にともない両電子レンズをともに垂直方向に
発散作用をもつ電子レンズとすることにより、偏向収差
の補正に要する変動電圧の電位差を低くすることがで
き、高感度の補正が可能となる。
【0031】さらに、管内に配置した電気抵抗器により
陽極電圧を分割して供給することにより、電子ビームの
集束状態を調整するフォーカス電圧に変動電圧を重畳し
た電圧を別に管外から供給するだけで良く、TV−セッ
トの回路が簡単な上に耐電圧などの信頼性に富み、画面
全域にわたり高解像度が得られる高性能陰極線管とする
ことができる。
【0032】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例に基
づいて説明する。
【0033】図1にその一実施例であるカラー受像管装
置を示す。このカラー受像管装置は、パネル1およびこ
のパネル1に一体に接合されたファンネル2からなる外
囲器を有し、そのパネル1の内面に、青、緑、赤に発光
するストライプ状の3色蛍光体層からなる蛍光体スクリ
ーン3(ターゲット)が形成され、この蛍光体スクリー
ン3に対向して、その内側に多数のアパーチャの形成さ
れたシャドウマスク4が装着されている。一方、ファン
ネル2のネック5内に、同一水平面上を通る一列配置の
3電子ビーム20B ,20G ,20R を放出する電子銃
21が配設されている。さらにこの電子銃21に沿っ
て、その一側に電気抵抗器(図示せず)が配設されてい
る。またファンネル2の外側に偏向装置8が装着されて
いる。そして、上記電子銃21から放出される3電子ビ
ーム20B ,20G ,20R を偏向装置8の発生する水
平、垂直偏向磁界により偏向し、シャドウマスク4を介
して蛍光体スクリーン3を水平、垂直走査することによ
り、カラー画像を表示する構造に形成されている。
【0034】上記電子銃21は、図2に示すように、水
平方向に一列配置された3個のカソードKB ,KG ,K
R (KR のみ図示)、これらカソードKB ,KG ,KR
を各別に加熱するヒータH、上記KB ,KG ,KR から
蛍光体スクリーン方向に順次所定間隔離間して配置され
た第1ないし第9グリッドG1 〜G9 からなる。なお、
図2において、22は、電子銃の一側に配設された電気
抵抗器である。
【0035】上記第1、第2グリッドG1 ,G2 は板状
電極、第3、第4、第5、第6グリッドG3 ,G4 ,G
5 ,G6 は筒状電極、第7、第8グリッドG7 ,G8 は
板厚の厚い板状電極、第9グリッドG9 はカップ状電極
からなる。そして、その第1、第2、第3、第4グリッ
ドG1 ,G2 ,G3 ,G4 および第5グリッドG5 の第
4グリッドG4 側の対向面には、3個のカソードKB ,
KG ,KR に対応して、3個の円形の電子ビーム通過孔
が一列配置に形成されている。第5グリッドG5 の第6
グリッドG6 側の対向面には、3個のカソードKB ,K
G ,KR に対応して、図3(a)に示すように、垂直方
向(Y軸方向)を長径とするほぼ矩形状の3個の電子ビ
ーム通過孔24が一列配置に形成されている。第6グリ
ッドG6には、3個のカソードKB ,KG ,KR に対応
して、図3(b)に示すように、水平方向(X軸方向)
を長径とするほぼ矩形状の3個の電子ビーム通過孔25
が一列配置に形成されている。第7および第8グリッド
G7 ,G8 には、3個のカソードKB ,KG ,KR に対
応して、図3(c)に示すように、ほぼ円形の3個の電
子ビーム通過孔26が一列配置に形成されている。第9
グリッドG9 の第8グリッドG8 側の対向面には、3個
のカソードKB ,KG ,KR に対応して、図3(d)に
示すように、水平方向を長径とするほぼ矩形状の3個の
電子ビーム通過孔27が一列配置に形成されている。
【0036】この電子銃では、ステムピン29(図1参
照)を介して、カソードKB ,KG,KR に100〜2
00Vの電圧に映像信号電圧を重畳した電圧が、第1グ
リッドG1 に接地電位がそれぞれ印加される。第2、第
4グリッドG2 ,G4 および第3、第6グリッドG3 ,
G6 は、それぞれ管内で接続され、その第2、第4グリ
ッドG2 ,G4 には500〜1000V、第3、第6グ
リッドG3 ,G6 には、陽極電圧Eb の20〜30%の
フォーカス電圧Vf に偏向装置に流れる偏向電流に同期
して変化する変動電圧Vd を重畳した電圧がそれぞれス
テムピン29を介して印加される。また第5、第7、第
8グリッドG5 ,G7 ,G8 には、電気抵抗器22によ
り陽極電圧Eb を分割して、第5グリッドG5 に第3お
よび第6グリッドG3 ,G6 に印加されるフォーカス電
圧Vf と同じか、またはそれよりも少し高い電圧が、第
7グリッドG7 に陽極電圧Eb の35〜45%の電圧
が、第8グリッドG8 に陽極電圧Eb の50〜70%の
電圧が印加される。さらに第9グリッドG9 には、陽極
端子30、ファンネルの内面に形成された導電膜31
(図1参照)などを介して陽極電圧Eb が印加される。
【0037】ところで、この電子銃では、各電極の間に
存在する静電容量を介して、第3および第6グリッドG
3 ,G6 に印加される変動電圧Vd が他の電極に誘導さ
れる。すなわち、この電子銃では、第4ないし第9グリ
ッドG4 〜G9 の各電極間に静電容量が存在し、第5、
第7、第8グリッドG5 ,G7 ,G8 には電気抵抗器2
2を介して陽極電圧Eb を分割供給しているので、この
静電容量を介して第5、第7、第8グリッドG5 ,G7
,G8 に、第3および第6グリッドG3 ,G6に印加さ
れる変動電圧Vd が誘導され重畳する。電極間の静電容
量の交流インピーダンスが電気抵抗器22の直流インピ
ーダンスよりも十分に小さい場合には、直流インピーダ
ンスを無視することができる。
【0038】そこで、第4ないし第9グリッドG4 〜G
9 の各電極に誘導される変動電圧を求めるために、第
4、第5グリッドG4 ,G5 間の静電容量をC5 、第
5、第6グリッドG5 ,G6 間の静電容量をC4 、第
6、第7グリッドG6 ,G7 間の静電容量をC3 、第
7、第8グリッドG7 ,G8 間の静電容量をC2 、第
8、第9グリッドG8 ,G9 間の静電容量をC1 とし、
直流電圧を短絡し、かつ電気抵抗器の抵抗を省略して、
交流電圧について等価回路で示すと、図4のようにな
る。ここで上記各電極間の静電容量C1 〜C5 がすべて
同じであるとすると、第5グリッドG5 には、第6グリ
ッドG6 に印加される変動電圧Vd の1/2、第7グリ
ッドG7 には2/3、第8グリッドG8 には1/3が誘
導される。
【0039】図5に横軸を時間軸としてこれら変動電圧
が誘導される各電極の電位を縦軸に示す。曲線32は、
第6グリッドに印加されるフォーカス電圧Vf に変動電
圧Vd を重畳した電圧(Vf +Vd )、曲線33は第5
グリッドの電圧ec5、曲線34は第7グリッドの電圧e
c7、曲線35は第8グリッドの電圧ec8、直線36は第
9グリッドG9 に印加される陽極電圧Eb である。な
お、破線33a,34a,35aは、それぞれ変動電圧
が重畳されない場合の第5、第7、第8グリッドの電圧
Ec5,Ec7,Ec8である。また1Hは、水平偏向の1周
期の期間である。
【0040】図6に上記第5ないし第9グリッドに印加
される電圧を、また図7にこの第5ないし第9グリッド
に印加される電圧に対応して、これら電極間に形成され
る電子レンズを光学的モデルで示す。図6では、第5な
いし第9グリッドに印加される電圧をそれぞれ(G5 )
〜(G9 )で示した。この図6に実線37aで示した電
圧は、電子ビームが偏向されず、蛍光体スクリーンの中
央に向かうときの電圧、破線37bは偏向される場合の
電圧である。また図7は、管軸Zより上部に垂直方向の
電子ビーム20の軌道および電子レンズを、下部に水平
方向のそれを示したものであり、それぞれ実線は、電子
ビーム20が偏向されず、蛍光体スクリーン3の中央に
向かうときの軌道および形成される電子レンズであり、
破線は、電子ビーム20が偏向された場合の軌道および
形成される電子レンズである。
【0041】これら図6および図7に示したように、電
子ビーム20が偏向されずに蛍光体スクリーン3の中央
に向かうときは、第6グリッドの電圧ec6は、フォーカ
ス電圧Vf に等しく、 ec6=Vf となる。
【0042】一方、第5グリッドの電圧ec5は、電気抵
抗器により分割した電圧Ec5に、第5、第6グリッド間
の静電容量を介して誘導された変動電圧が重畳され、数
6となる。
【数6】 この第5グリッドの電圧ec5は、フォーカス電圧Vf に
等しい第6グリッドの電圧ec6とほぼ同電位となり、第
5、第6グリッド間には、電位差が生じない。そのた
め、この場合、第5、第6グリッド間には、電子レンズ
L1 (第1の電子レンズ)は形成されない。
【0043】一方、第6ないし第9グリッド間には、軸
上電位分布が連続的に変化する拡張電子レンズL2 (第
2の電子レンズ)が形成される。この拡張電子レンズL
2 は、第6、第7グリッド間に形成される電子レンズ成
分L21(4極子レンズ)と、第7、第8グリッド間に形
成される電子レンズ成分L22(円筒電子レンズ)と、第
8、第9グリッド間に形成される電子レンズ成分L23
(4極子レンズ)とからなる。
【0044】すなわち、電子レンズL2 については、第
6グリッドの電圧ec6に対して、第7グリッドの電圧e
c7は、電気抵抗器により分割した電圧Ec7に、第6、第
7グリッド間の静電容量を介して誘導された変動電圧が
重畳され、数7となる。
【数7】 しかもこの第6および第7グリッドには、それぞれ図3
(b)および(c)に示した電子ビーム通過孔が形成さ
れているため、この第6、第7グリッド間には、水平方
向に発散作用、垂直方向に集束作用をもつ4極子レンズ
からなる電子レンズ成分L21が形成される。
【0045】また第7グリッドの電圧ec7に対して、第
8グリッドの電圧ec8は、電気抵抗器により分割した電
圧Ec8に、第7、第8グリッド間の静電容量を介して誘
導された変動電圧が重畳され、数8となる。
【数8】 しかもこの第7および第8グリッドには、それぞれ図3
(c)に示した電子ビーム通過孔が形成されているた
め、この第7、第8グリッド間には、水平、垂直方向と
もに集束作用をもつ円筒電子レンズからなる電子レンズ
成分L22が形成される。
【0046】また第8グリッドの電圧ec8に対して、第
9グリッドには、陽極電圧Eb が印加され、しかもこれ
ら第8および第9グリッドには、それぞれ図3(c)お
よび(d)に示した電子ビーム通過孔が形成されている
ため、第8、第9グリッド間には、水平方向に集束作
用、垂直方向に発散作用をもつ4極子レンズからなる電
子レンズ成分L23が形成される。
【0047】つまり、第6ないし第9グリッド間には、
2重4極子レンズ、すなわちレンズ作用が逆の2つの4
極子レンズを含む3個の電子レンズ成分L21,L22,L
23からなる拡張電子レンズL2 が形成される。そして電
子ビーム20は、偏向されずに蛍光体スクリーン3の中
央に向かうときは、この拡張電子レンズL2 により、水
平、垂直方向ともに蛍光体スクリーン3の中央に適切に
集束される。
【0048】これに対し、電子ビーム20を偏向する場
合は、偏向装置の発生する偏向磁界により、電子銃と蛍
光体スクリーン3との間に、等価的に4極子レンズから
なる電子レンズqLとプリズムpLが形成される。そし
てこれにともなって変動電圧Vd が上昇し、第6グリッ
ドの電圧ec6は、フォーカス電圧Vf に変動電圧Vdが
重畳され、 ec6=Vf +Vd となる。
【0049】また第5グリッドの電圧ec5は、第6グリ
ッドとの間の静電容量を介して誘導される変動電圧によ
り数9に示す電圧となる。また第7グリッドの電圧ec7
は、同じく第6グリッドとの間の静電容量を介して誘導
される変動電圧により数10に示す電圧となる。また第
8グリッドの電圧ec8は、第7グリッドとの間の静電容
量を介して誘導される変動電圧により数11に示す電圧
となる。
【数9】
【数10】
【数11】
【0050】その結果、第5、第6グリッド間に電位差
が生じ、かつこれら第5、第6グリッド間には、それぞ
れ図3(b)および(c)に示した電子ビーム通過孔が
形成されているため、この第5、第6グリッド間には、
破線で示したように水平方向に集束、垂直方向に発散作
用をもつ4極子レンズからなる電子レンズL1 が形成さ
れる。
【0051】これに対し、第6、第7グリッド間の電位
差は小さくなり、これら電極間に形成される4極子レン
ズからなる電子レンズ成分L21の作用は、破線で示した
ように、実線で示した電子ビーム20を偏向しない場合
にくらべて弱くなり、電子ビーム20は、相対的に水平
方向に集束、垂直方向に発散する。また第7、第8グリ
ッド間の電位差も小さくなり、これら電極間に形成され
る円筒電子レンズからなる電子レンズ成分L22の作用
も、電子ビーム20を偏向しない場合にくらべて弱くな
り、電子ビーム20は、相対的に水平、垂直方向ともに
発散する。さらに第8、第9グリッド間の電位差も若干
小さくなり、これら電極間に形成される4極子レンズか
らなる電子レンズ成分L23の作用も、電子ビーム20を
偏向しない場合にくらべて弱くなり、電子ビーム20
は、相対的に水平方向にわずかに発散し、垂直方向に集
束するようになる。
【0052】したがって第6ないし第9グリッド間に形
成される第2の電子レンズL2 は、上記3個の電子レン
ズ成分L21,L22,L23の変化により、水平方向には、
電子レンズ成分L21の相対的な集束作用と、電子レンズ
成分L22,L23の相対的な発散作用とが相殺され、第2
の電子レンズL2 全体として、電子ビーム20を偏向し
ないときと、ほぼ同じ集束状態を保つ。また垂直方向に
は、電子レンズ成分L21、L22の相対的な発散作用が電
子レンズ成分L23の相対的な集束作用よりも大きくな
り、第2の電子レンズL2 全体として、電子ビーム20
を発散させる。
【0053】その結果、電子ビーム20を偏向する場合
は、第1の電子レンズL1 の水平方向に集束、垂直方向
に発散する作用と、第2の電子レンズL2 の水平方向に
集束、垂直方向に発散する作用とにより、水平方向に
は、第1の電子レンズL1 の集束作用により集束され、
さらに第2の電子レンズL2 の集束作用により集束され
て偏向磁界に入る。このとき、電子ビーム20は、この
偏向磁界の等価的な4極子レンズqLにより発散作用を
受けるが、電子ビーム20は、第1の電子レンズL1 の
集束作用により水平方向に径が絞られるため、偏向磁界
を通過するときの電子ビーム20の径は小さく、したが
って偏向磁界の発散作用の影響は小さい。一方、垂直方
向には、第1の電子レンズL1 の発散作用により発散さ
れ、さらに第2の電子レンズL2 の発散作用により発散
され、偏向磁界の等価的な4極子レンズqLの集束作用
を補正する。その結果、電子ビーム20を偏向する場合
も、水平、垂直方向ともに蛍光体スクリーン3上に適切
に集束される。
【0054】さて、以上は電極間の静電容量:Cの交流
インピーダンス:zが電極間の直流抵抗値:Rに比べて
十分に小さく、Rを無視できる場合について説明した。
Rを無視できない場合は、第5グリッドに重畳される変
動電圧に位相差が生じ、問題となる。
【0055】つまり、第6グリッドに印加する変動電圧
Vd を偏向装置の水平および垂直偏向の両方に同期して
変化させると、画面の上下、左右における電子ビームの
集束状態が異なるようになり、画質の不均一をまねく。
【0056】このような問題を解決するためには、変動
電圧の位相差を実用的に問題のない量に抑えるか、ある
いは重畳する電圧が実質的に画質の不均一性に影響しな
い大きさにすることが必要である。この条件を満足する
電極間の静電容量:Cと電極間の直流抵抗値:Rの関係
について以下に述べる。
【0057】第5、第6グリッド近傍の等価回路は、図
8に示すように、第4、第5グリッド間の静電容量:C
5 と抵抗Rとが並列しており、これに第5、第6グリッ
ド間の静電容量:C4 が直列接続した回路となる。
【0058】したがってこの場合、第5グリッドに重畳
される電圧ec5は数12となる。
【0059】
【数12】 ただし、Vd は第6グリッドに印加する変動電圧、jお
よびωは、 j =−1 ω=2πf (π:円周率) であり、fは変動電圧の周波数である。ここで、 C=C4 =C5 とすると、第5グリッドの電圧ec5の振幅|ec5|およ
び位相ずれφは、それぞれ数13、数14となる。
【0060】
【数13】
【数14】
【0061】ここで、一般の受像管装置では、画面より
も広い範囲に電子ビームを偏向走査する。その割合は、
104〜110%程度である。したがって、許容される
位相差:φL は、 φL =2π・(4/104)・(1/2) =4π/104 となる。したがって実用的に許容される位相差φL 以下
とするRとCの関係は、 1/(2・2πfCR)≦4π/104 1/(2πfCR)≦8π/104 2πfCR≧104/8π となる。
【0062】一方、静電容量:Cは電極間隔と対向する
電極の面積でほぼ決まる。その間隔は、耐電圧上からは
大きい方がよいが、間隔をあまり大きくすると、ネック
に帯電した電位がその電極間に浸透し、電子レンズの特
性を損なうなどの問題が発生する。したがって実用的に
は、電極間隔は、0.4〜1mm程度に設定する。電極
間の静電容量Cは、1〜4 pFに設定する。変動電圧V
d の周波数fは、受像管のシステムにより異なり、NT
SC方式の場合、水平偏向周波数fH は15.75 kH
z 、垂直偏向周波数fV は60Hz である。したがって
これら水平、垂直偏向周波数fH ,fV に対する各交流
インピーダンスをZH ,ZV は、 ZH =1/(2πfH C) =2.5〜10 MΩ ZV =1/(2πfV C) =660〜2700 MΩ となる。ここで、水平偏向周波数fH に同期して重畳さ
れた変動電圧の位相差が許容されるためには、NTSC
方式の場合、数15となる。
【数15】 R=40 MΩの場合には、 {1/(2πfH CR)}2 <<22 であるから、第5グリッドの電圧:|ec5| Hは、数1
6となり、
【数16】 変動電圧Vd の約50%を重畳することができる。
【0063】一方、電極間の抵抗Rを40 MΩとする
と、垂直偏向周波数fV に同期して重畳する変動電圧の
位相差φV は、 1/(2πfV CR)=32〜66 であるから、 φV =1.50〜1.56rad =86〜89° となり、位相差が問題となる。ここで、 {1/(2πfV CR)}2 >>22 であるから、第5グリッドの電圧|ec5| Vは、数17
となり、
【数17】 変動電圧Vd の6%以下の電圧が第5グリッドG5 に重
畳することになる。この場合、垂直偏向周波数fV に同
期して第6グリッドG6 に印加する電圧は、300V程
度であるから、上記のように第5グリッドG5 に6%程
度の電圧が位相ずれして重畳されても、実質的に電子ビ
ームの集束状態は変化せず、無視することができる。
【0064】この位相ずれして重畳される電圧が無視で
きる大きさは、実験による評価の結果、変動電圧Vd の
25%程度であった。したがってこの条件を満足するC
とRの関係は、 2πfV CR≦1/4 となり、NTSC方式の場合、 R≦165 MΩ となる。
【0065】ここで、上記Rの値は、G5 に陽極電圧を
分割して供給する電圧を決める。分割電圧は陽極電圧の
20〜30%であり、抵抗器の総抵抗値をRT とする
と、 R/RT =0.2〜0.3 であるから、R=165 MΩとすると、 RT =550〜825 MΩ となる。
【0066】RT を小さくすると抵抗器の消費電力が大
きくなり、発熱によって抵抗器が破壊したり、又は抵抗
値が経時的に変化して分割比が変化するといった問題が
生じ、抵抗器の信頼性をそこない、ひいては陰極線管の
性能そのものを劣化することになる。したがって、抵抗
値はあまり小さくできなく、一般的に抵抗器の消費電力
は2W以下にすべく、総抵抗値RT は800 MΩ以上に
設定される。したがって、Rは、 R≧160 MΩ したがって、Cは、 2πfV C・160×106 ≦1/4 C≦4 pF となる。
【0067】電極間の静電容量は、その間隔:lと対向
する面積:Sによるから、C≦4 pFとするためには、 C=l・εo /S≦4×10-6 よって、lとSは、 S/l≦0.45 なる関係を満足すればよい。また、対向する電極の面積
が異なる場合には、互いに重なり合う面の面積を採用し
てもかまわない。
【0068】以上のように、RとCの関係を設定するこ
とにより、Vd を十数KHz以上の水平偏向周波数に同
期して第6グリッドに印加すると、Vd の約50%の電
圧を実用範囲内の位相差をもって第5グリッドに重畳す
ることができ、先に述べた如く電子ビームの集束状態を
変えて偏向磁界の収差を補正することができる。さら
に、Vd を数十から数百Hzの垂直偏向周波数に同期し
て第6グリッドに印加した場合には、第5グリッドにほ
ぼ90°位相のずれた変動電圧が重畳する。このとき、
重畳電圧:Vd の25%以下とすることができ、その量
は実質的に電子ビームの集束状態に影響を及ぼすことは
ないので、第5グリッドと第6グリッドの間にはVd の
電位差が生じ、図7に示した第5、第6グリッドの第1
の電子レンズL1 は強く作用し、第2の電子レンズL2
とともに作用するようになる。その結果、垂直偏向磁界
の偏向収差により生ずる電子ビームの垂直方向の過集束
は、極めて低い電圧のVd で補正することが可能とな
る。
【0069】つまり、第6グリッドに重畳する変動電圧
を水平および垂直偏向の両方に同期して変化させると、
水平偏向に同期した変動電圧により、第5、第6グリッ
ド間の第1の電子レンズL1 、および第6ないし第9グ
リッド間の第2の電子レンズL2 は、Rを無視した前述
の如く作用するが、垂直偏向に同期した変動電圧に対し
ては、第2の電子レンズは、水平偏向に同期した変動電
圧を印加した場合と同様に作用するが、第1の電子レン
ズは水平偏向に同期した場合よりも強く作用するという
偏向周波数による自動選択作用を与えることができるの
で、特に画面コーナー部のビーム歪を低いダイナミック
電圧で補正することが可能となる。
【0070】なお、上記各実施例では、4極子レンズを
含んだ拡張電界型電子レンズを有する電子銃について説
明したが、この発明は、4極子レンズとBPF(Bi−
Potential Focus)型電子レンズを有す
る電子銃など、4極子レンズと他の電子レンズとを組合
わせた電子銃において、その4極子レンズ部を第1の電
子レンズとする電子銃にも適用できる。
【0071】
【発明の効果】この発明では、電子ビーム発生部から得
られる一列配置の3電子ビームをターゲット上に集束す
る複数個の電極からなる主電子レンズ部を有する電子銃
と、この電子銃から放出される3電子ビームを水平およ
び垂直方向に偏向する偏向装置とを備える陰極線管装置
において、主電子レンズ部は、少なくとも第1の電子レ
ンズとこの第1の電子レンズよりも蛍光体スクリーン側
に形成される第2の電子レンズとからなり、第1の電子
レンズは、偏向部の少なくとも電子ビームの水平方向偏
向量に同期して変動する電圧を管外から供給される第1
の電極と、電気抵抗器を介して電圧を供給される少なく
とも1個の第2の電極からなり、第1の電極と第2の電
極との間の静電容量により変動電圧を分割して第2の電
極の電圧に重畳させ、電子ビームが蛍光体スクリーンの
中央に向かうときは第1の電極と第2の電極の電圧は略
等しく、電子ビームが蛍光体スクリーンの周辺に偏向さ
れるにしたがい第1の電極と第2の電極間の電圧に差を
生じさせる。
【0072】なお、この発明の具体的構成としては例え
ば、第1の電極と第2の電極との間の静電容量:Cと、
この静電容量に等価的に並列接続される直流抵抗値:R
と、変動電圧の水平偏向の同期する周波数:fH との間
には、 2πfH CR≧104/8π (π:円周率) なる関係があり、また、変動電圧の垂直偏向に同期する
周波数:fV との間には、 2πfV CR≦1/4 なる関係のあるようにすればよい。
【0073】この結果、第1の電極と第2の電極との間
の静電容量を介して、第2の電極に変動電圧を実質的に
位相差なく重畳させて、電子ビームの偏向に同期して主
電子レンズ部の電子ビームの集束状態を変化させる電子
レンズとすることができる。
【0074】また、第1の電子レンズと第2の電子レン
ズを、電子ビームの偏向に伴い、電子ビームを水平方向
に集束し、垂直方向に発散作用をする4極子レンズとす
ると、偏向収差による垂直方向の過集束を補正すること
ができ、特に第1の電子レンズで電子ビームの水平方向
を集束して、偏向磁界を通過する電子ビーム径を小さく
することができるので、スクリーン上のビームスポット
の水平径を縮小することが可能となる。さらに、変動電
圧を水平および垂直偏向の両方に同期させると、第1の
電子レンズは水平偏向よりも垂直偏向に対し相対的に強
くレンズ作用が働く周波数選択作用を与えることができ
るで、画面コーナー部のビーム歪を低い変動電圧で補正
することが可能となる。
【0075】また、管内に配置した抵抗器により陽極電
圧を分割して供給することにより、電子ビームの集束状
態を調整するフォーカス電圧に変動電圧を重畳した電圧
を別に管外から供給するだけで、耐電圧などの信頼性に
富み、画面全域にわたり高解像度が得られる高性能陰極
線管とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるカラー受像管装置の
構成を示す図である。
【図2】その電子銃の構成を示す図である。
【図3】図3(a)はその電子銃の第5グリッドの第6
グリッド側対向面の電子ビーム通過孔の形状を示す図、
図3(b)は第6グリッドの電子ビーム通過孔の形状を
示す図、図3(c)は第7、第8グリッドの電子ビーム
通過孔の形状を示す図、図3(d)は第9グリッドの第
8グリッド側対向面の電子ビーム通過孔の形状を示す図
である。
【図4】電子ビームを水平偏向した場合に第5ないし第
9グリッドの各電極間の静電容量を介して誘導される変
動電圧を説明するための等価回路図である。
【図5】上記変動電圧の誘導により得られる第5ないし
第9グリッドの電位の変化を示す図である。
【図6】上記第5ないし第9グリッドの電位を示す図で
ある。
【図7】上記電子銃の第5ないし第9グリッドの各電極
間に形成される電子レンズを説明するための図である。
【図8】電子ビームを垂直偏向した場合に第5ないし第
9グリッドの各電極間の静電容量を介して誘導される変
動電圧を説明するための等価回路図である。
【図9】従来のカラー受像管装置の構成を示す図であ
る。
【図10】従来のカラー受像管装置におけるピンクッシ
ョン形水平偏向磁界の電子ビームに対する作用を説明す
るための図である。
【図11】上記ピンクッション形水平偏向磁界により偏
向された電子ビームの画面周辺部でのビームスポットの
形状を示す図である。
【図12】偏向収差による解像度の劣化を防止する従来
の電子銃の構成を示す図である。
【図13】その電子銃の各電極間に形成される電子レン
ズを説明するための図である。
【符号の説明】
3…蛍光体スクリーン 8…偏向装置 20B ,20G ,20R …3電子ビーム 21…電子銃 22…電気抵抗器 24…電子ビーム通過孔 25…電子ビーム通過孔 26…電子ビーム通過孔 27…電子ビーム通過孔 G1 …第1グリッド G2 …第2グリッド G3 …第3グリッド G4 …第4グリッド G5 …第5グリッド G6 …第6グリッド G7 …第7グリッド G8 …第8グリッド G9 …第9グリッド H…ヒータ KB ,KG ,KR …カソード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一列配置の3電子ビームを蛍光体スクリ
    ーン上に集束する複数個の電極からなる主電子レンズ部
    を有する電子銃と、陰極線管内に配置された電気抵抗器
    と、上記電子銃から放出される3電子ビームを水平およ
    び垂直方向に偏向する陰極線管装置において、 上記主電子レンズ部は、少なくとも第1の電子レンズと
    この第1の電子レンズよりも上記蛍光体スクリーン側に
    形成される第2の電子レンズとからなり、上記第1の電
    子レンズは、偏向部の少なくとも電子ビームの水平方向
    偏向量に同期して変動する電圧が管外から供給される第
    1の電極と、上記電気抵抗器を介して電圧が供給される
    少なくとも1個の第2の電極からなり、上記第1の電極
    と上記第2の電極との間の静電容量により上記変動電圧
    を分割して上記第2の電極の電圧に重畳させ、上記電子
    ビームが上記蛍光体スクリーンの中央に向かうときは上
    記第1の電極と第2の電極の電圧は略等しく、上記電子
    ビームが上記蛍光体スクリーンの周辺に偏向されるにし
    たがい上記第1の電極と第2の電極間の電圧に差を生じ
    させ上記第2の電子レンズを作用させることを特徴とす
    る陰極線管装置。
  2. 【請求項2】 電子銃部、偏向部、蛍光体スクリーン部
    を少なくとも有し、上記電子銃部は水平方向にインライ
    ン配列された中央および両側の3本の電子ビームを発生
    ・制御する陰極を含む電子ビーム発生部と、この電子ビ
    ームを上記蛍光体スクリーン上に集束する主電子レンズ
    部とを有し、この電子ビームを上記偏向部により水平お
    よび垂直方向に偏向走査する陰極線管装置において、 上記主電子レンズ部は、上記蛍光体スクリーン部と上記
    電子ビーム発生部の間にある第1の電子レンズと、この
    第1の電子レンズより上記蛍光体スクリーン側にある第
    2の電子レンズとから少なくともなり、この第1の電子
    レンズは、上記偏向部の少なくとも電子ビームの水平方
    向偏向量に同期して変動する電圧が管外から供給される
    第1の電極と、管内に内蔵された電気抵抗器を介して電
    圧が供給される少なくとも1個の第2の電極とからな
    り、上記第1の電極と第2の電極との間の静電容量:C
    と、この静電容量に等価的に並列接続される直流抵抗
    値:Rと、上記変動電圧の水平偏向の同期する周波数:
    fH との間には、 2πfH CR≧104/8π (π:円周率) なる関係があり、また、上記変動電圧の垂直偏向に同期
    する周波数:fV との間には、 2πfV CR≦1/4 なる関係のあることを特徴とする陰極線管装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の電子レンズは、電子ビームの
    偏向に伴い、電子ビームを水平方向に集束、垂直方向に
    発散作用をすることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の陰極線管装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の電極と第2の電極の実質的に
    対向する面の面積:Sと間隔:Lとの間には、 S/L≦0.45 なる関係のあることを特徴とする請求項2記載の陰極線
    管装置。
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